JP2006125214A - 消音装置 - Google Patents

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Masami Watanabe
正美 渡辺
Masahide Suzuki
雅英 鈴木
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Kyoho System Service Co Ltd
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Aisin Seiki Co Ltd
Kyoho System Service Co Ltd
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Abstract

【課題】消音性を向上させた消音装置を提供する。
【解決手段】消音装置は、気体流を供給する供給口15と、気体流を排出する排出口16と、供給口15と排出口16との間に存在する中空室17とをもつ基体1と、基体1に設けられ基体1の中空室17を蛇行状に屈曲する蛇行状屈曲通路3に仕切る仕切部材2とをもつ。
【選択図】図1

Description

本発明は気体流の騒音を低減させる消音装置に関する。
プロポーショニングバルブやマスターシリンダー等の自動車用ブレーキ部品は、油圧回路に組み込まれる部品として油漏れが厳格に管理されており、製造ラインにおいてリークテスターによりリーク試験が行われる。リークテスターから付与される高圧ガスは、リーク試験後に試験設備外に排気されるが、このとき排気管から大気に放出される高圧ガスが大きな音を発生し、騒音の原因となる。
製造ラインにおいて、作業環境を改善するために、このような騒音に対して見対策が施されるべきであり、従来から種々の消音装置が提案されている。
特許文献1には、上述した用途における消音装置ではなく、給湯器や温水ボイラー等の燃焼機における燃焼音を消音するための消音装置が記載されている。この消音装置は、燃焼火炎を形成する燃焼バーナを有する熱交換器に接続された筒状のケースと、ケース内を複数の室に仕切る仕切部材と、複数の室のそれぞれに収容した複数の防音材とを備えているものが知られている。このものは、給湯器、温水ボイラー等の燃焼機に使用されている。上記した防音材は、セラミックスファイバーにバインダを含浸させて筒状に成形されていると共に、この防音材で仕切部材を挟みもつ構成としている。上記した消音装置によれば、燃焼バーナで燃焼された火炎の排気流は、防音材の表面に沿って通過し、ケースの排気筒から外方に排出される。
特開平4−270861号公報
上記した装置によれば、ケース内に形成されている室には防音材が設けられているものの、消音性は必ずしも充分ではなかった。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、消音性を向上させた消音装置を提供することを課題とする。
第1様相の本発明に係る消音装置は、気体流を供給する供給口と、気体流を排出する排出口とをもつ基体と、
基体内に設けられ基体内を供給口と排出口とを繋ぐように蛇行状に屈曲する蛇行状屈曲通路に仕切る仕切部材とを具備することを特徴とするものである。
第1様相の本発明に係る消音装置によれば、高圧の気体流は基体の供給口から蛇行状屈曲通路に流入し、蛇行状屈曲通路を蛇行状に屈曲しながら通過し、基体の排出口から排出される。気体流が蛇行状屈曲通路を蛇行状に屈曲しつつ通過するとき、騒音を伴った気体流は、蛇行状屈曲通路を形成する壁面に複数回衝突し、気体流の騒音は減衰される。
第2様相の本発明に係る消音装置は、内部に中空室が形成されるとともに気体流が前記中空室に供給される供給口及び中空室内の気体流を排出する排出口とをもつ基体と、
基体を構成する第1壁体から中空室内に立設された複数の第1仕切部材と、
基体を構成するとともに第1壁体と対面する第2壁体から中空室内に立設された第2仕切部材とを備え、
第1仕切部材、第2仕切部材、第1壁体、第2壁体によって中空室内に供給口と排出口とを繋ぐように複数の室が蛇行状に屈曲して連通した蛇行状屈曲通路を形成し、
蛇行状屈曲通路を形成する壁面に、細孔を有する多孔質部材からなる吸音部材を取り付けたことを特徴とするものである。
第2様相の本発明に係る消音装置によれば、高圧の気体流は基体の供給口から蛇行状屈曲通路に流入し、蛇行状屈曲通路を蛇行状に屈曲しながら通過し、基体の排出口から排出される。気体流が蛇行状屈曲通路を蛇行状に屈曲しつつ通過するとき、騒音を伴った気体流は、蛇行状屈曲通路を形成する壁面に複数回衝突し、気体流の騒音は減衰される。
本発明によれば、高圧の気体流を基体の供給口から中空室に流入させ、蛇行状屈曲通路を蛇行状に屈曲させつつ通過させ、基体の排出口から排出させる。このように騒音を伴った気体流が蛇行状屈曲通路を蛇行状に屈曲しつつ通過するとき、気体流は蛇行状屈曲通路を形成する壁面に複数回衝突し、気体流の騒音は減衰される。これにより消音性を向上させることができる。
本発明によれば、蛇行状屈曲通路としては、断面でコの字形状及び逆コの字形状が交互に繰り返されている構成である形態を採用することができる。蛇行状屈曲通路は、コの字形状及び逆コの字形状が交互に繰り返されて形成されているため、騒音を伴った気体流は蛇行状屈曲通路の内壁面に複数回衝突する。このため気体流の騒音が効果的に減衰され、気体流の騒音の減衰に有利となる。上記した蛇行状屈曲通路は、通路が屈曲に曲がる屈曲曲がりを複数個備え、全体として蛇行していることが好ましい。屈曲曲がりの数としては2〜20回、5〜10回等を例示できるが、これに限定されるものではない。
本発明によれば、上記した蛇行状屈曲通路としては、細孔を有する多孔質部材で区画されている形態を採用することができる。細孔を有する多孔質部材は、騒音を減衰させて消音させる消音性を有する。細孔の平均サイズとしては、騒音減衰性等に応じて適宜選択されるが、0.1〜10ミリメートル、0.5〜1ミリメートルを採用することができる。多孔質部材としては、金属繊維、金属フレーク、セラミックス繊維及びセラミックスフレークのうちの1種又は2種を基材とする形態を採用することができる。金属またはセラミックスであれば、耐食性が確保される。多孔質部材を構成する金属としては、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、亜鉛、亜鉛合金、チタン、チタン合金等、スズ、スズ合金を例示できる。セラミックスとしてはアルミナ、シリカ、炭化珪素等を例示できる。なお多孔質部材としては、金属またはセラミックスを含む液状物または軟質物を発泡剤等で発泡させた発泡体を例示できる。多孔質部材は剛性を有するように固体化されているため、蛇行状屈曲通路の内圧が高圧となるときであっても、多孔質部材の薄肉化が防止され、多孔質部材の細孔の潰れが防止されるため、多孔質部材の目標とする気体透過性、音減衰性が維持される。
本発明によれば、基体を形成する壁体と多孔質部材との間には空間隙間が形成されている形態を採用することができる。これにより、空間隙間が遮音効果を発揮して、基体内の音を基体外に伝わり難くすることができる。排出口は、供給口の内径よりも径が小さく設定されている形態を採用することができる。これにより蛇行状屈曲通路における内圧を確保し易くなり、騒音を伴う気体流が多孔質部材をこれの厚み方向に透過させて気体流の騒音を減衰させ易いと思料される。
本発明によれば、基体は、中空室を有する基体本体と、基体本体に脱着可能に結合された蓋部材とを備えており、蛇行状屈曲通路を仕切る仕切部材は、蓋部材を基体本体から離脱させた状態において基体の中空室に対して出し入れ可能とされている形態を採用することができる。この場合、蛇行状屈曲通路を仕切る仕切部材等の清掃、交換に有利となる。
また本発明によれば、基体は、分割可能な複数の分割体と、各分割体を結合させる結合要素とを備えている形態を採用することができる。この場合、蛇行状屈曲通路を仕切る仕切部材等の清掃、交換に有利となる。
以下、本発明の実施例1を図1〜図5を参照して説明する。図1に示すように、消音装置は箱形状をなす基体1を備えている。基体1は金属を基材としており、4個の遮音側面壁体10(10a,10b,10c,10d)と底壁11と天井壁12とを有する直方体形状をなしており、床面13に立脚する複数の脚部14をもつ。基体1は、基体1内に気体流を供給するように天井壁12に形成された供給口15と、基体1内に流入した気体流を排出するように遮音側面壁体10の下部に形成された排出口16と、供給口15と排出口16との間に存在する中空室17とを備えている。供給口15は基体1の天井壁12に形成されており、ワークの耐漏れ性を試験する高圧テスト系300に連通管309を介して繋がる連結筒18を接続している。なお供給口15は単数とされているが、これに限定されるものではない。
仕切部材2は基体1に固定されて設けられており、基体1の中空室17内を蛇行状に屈曲するラビリンス迷路構造をもつ蛇行状屈曲通路3に仕切る。仕切部材2は、基体1を構成する一方の遮音側面壁体10aに横方向に沿った状態に固定された複数個(2個)の第1仕切部材21と、基体1を構成する一方の遮音側面壁体10aに対面する他方の遮音側面壁体10bに横方向に沿った状態に固定された複数個(2個)の第2仕切部材22とを備えている。なお、複数の第1仕切部材21及び複数の第2仕切部材22は、互いに平行またはほぼ平行とされている。
蛇行状屈曲通路3は、断面でコの字形状及び逆コの字形状が交互に連続的に繰り返されている構成であり、全体として上下方向に沿って延設されている。蛇行状屈曲通路3は、供給口15に対面する第1室31、第2室32、第3室33、第4室34、第5室35を上から下にかけて順に備えている。従って、第1室31は最上側の室とされ、第5室35は最下側の室とされている。蛇行状屈曲通路3は、細孔を有する消音性を有する多孔質部材4a,4bで区画されている。即ち、図1に示すように、第1仕切部材21の上面及び下面に多孔質部材4aは保持されている。第2仕切部材22の上面及び下面にも多孔質部材4aは保持されている。多孔質部材4bは、基体1の遮音側面壁体10a,10bの内面に空間隙間5を介して保持されている。すなわち、蛇行状屈曲通路3を形成する壁面に、細孔を有する多孔質部材4a,4bからなる吸音部材が取り付け裸れている。
図1に示すように、第1室31は連通開口31xを介してその下部の第2室32に連通する。第2室32は連通開口32xを介してその下部の第3室33に連通する。第3室33は連通開口33xを介してその下部の第4室34に連通する。第4室34は連通開口34xを介してその下部の第5室35に連通する。
なお、第1室31を室容積V1とし、第2室32の室容積をV2とし、第3室33の室容積をV3とし、第4室34の室容積をV4とすると、V1>V2>V3>V4の関係に設定されていることが好ましい。供給口15に対面した第1室31に入射する音は最も大きく、下流の室に向かうにつれて入射音が減衰するため、入射音に比例して室容積を大きくすることにより、限られた空間容積において効果的に体積膨張による遮音効果を発揮することができる。また、第1室31〜第4室34における内圧を高く維持し、第1室31〜第4室34における気体流を多孔質部材4a,4b(吸音部材)にこれの厚み方向に透過させて排気騒音を減衰させるのに貢献できる。ただし、V1=V2=V3=V4、または、V1≒V2≒V3≒V4としても、騒音の減衰効果は充分に認められるため、必要となる減衰量に応じて、このような態様を採用しても良い。
ここで、第1室31の室容積V1は、天井壁12と、第1仕切部材21に保持されている多孔質部材4aの表面及びその延長線M1と、多孔質部材4bとで区画された空間容積を意味する。第2室32の室容積V2は、仕切部材21,22に保持されている多孔質部材4aの表面及びその延長線M2、M3と、多孔質部材4bとで区画された空間容積を意味する。第3室33,第4室34についても同様である。
図4は多孔質部材4a,4bの平面視を示す。図4に示すように、多孔質部材4a,4bは、金属繊維及び金属フレークのうちの1種又は2種を基材とし、圧縮加工を受けて板状に形成されており、厚み方向に三次元的な網状に連通する細孔4kを有しており、騒音を減衰させて低減させる吸音部材として機能することができる。上記した金属繊維または金属フレークを構成する金属としては、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、亜鉛、亜鉛合金、チタン、チタン合金等を例示できるが、軽量性、耐食性及び価格等を考慮すると、アルミニウム、アルミニウム合金が好ましい。多孔質部材4a,4b(吸音部材)は、発泡剤を発泡させた発泡体で形成されている。なお、多孔質部材4a,4bは通常の加圧力では、厚み方向の圧縮は認められず、その肉厚の薄肉化は行われない。
使用時には蛇行状屈曲通路3の内圧が高圧となり、その圧力が多孔質部材4a,4bに作用するが、多孔質部材4a,4bは金属製であるため、耐衝撃性及び耐圧力性が高い。このため、蛇行状屈曲通路3の内圧が高圧となるときであっても、多孔質部材4a,4bの薄肉化、破れ、剥がれ、破壊等が抑制され、多孔質部材4a,4bの耐久性及び寿命は確保される。なお、多孔質部材4a,4bが薄肉化されると、多孔質部材4a,4bの細孔が潰れるため、目標とする気体透過性、音減衰性が得られない。この点本実施例によれば、蛇行状屈曲通路3の内圧が高圧となるときであっても、多孔質部材4a,4bの薄肉化が防止され、多孔質部材4a,4bの細孔の潰れが防止されるため、目標とする気体透過性、音減衰性が維持される。
ここで図1に示すように、最上側の第1仕切部材21は供給口15に対面している。従って、最上側の第1仕切部材21に保持された多孔質部材4aは、供給口15に対面している。換言すると、供給口15の中心線PAは、最上側の第1仕切部材21に保持された多孔質部材4aを通る。したがって、供給口15から供給された気体流は、最上側の第1仕切部材21に保持された多孔質部材4aに衝突する。なお、多孔質部材4a,4bは金属製であるため、伝熱性が良好であるため、気体流が熱をおびるときであっても、逃熱性が良い。
本実施例によれば、図3に示すように、基体1を形成する遮音側面壁体10a,10bと多孔質部材4bの外面との間には、空間隙間5が形成されている。空間隙間5が遮音効果を発揮して、基体1内の音を基体1外に伝わり難くすることができる。空間隙間5には、スペーサ6が多孔質部材4と基体1との間に局部的に介在している。スペーサ6は空間隙間5の厚みtaを確保する機能を有する。スペーサ6は多孔質部材4a,4bと同種の材料で形成されているため、多孔質である。故にスペーサ6自体の気体透過性、つまり、スペーサ6の矢印C1,C2方向への気体透過性も期待できるので、スペーサ6を介しての空間隙間5における連通性が確保される。
排出口16は、蛇行状屈曲通路3の最後の室である第5室35を形成する壁体を貫通して外気に連通するように形成されており、供給口15の内径よりも径が小さく複数個形成されている。排出口16の開口総面積は、供給口15の開口総面積よりも小さく設定されているか、供給口15の開口総面積と同程度とされている。これにより蛇行状屈曲通路3から気体流が瞬時に過剰排出されることが規制され、第1室31〜第5室35における内圧が確保され易くなる。このように蛇行状屈曲通路3の第1室31〜第5室35における内圧が確保されると、中空室17に進入した気体流は多孔質部材4bを厚み方向に透過して空間隙間5に流入し易くなる。この場合、図5に示すように、第1室31内の排気騒音を伴った気体流は、音を伴って多孔質部材4bを矢印A1方向に透過して空間隙間5に流入し、遮音側面壁体10に衝突して反射する。反射した気体流は、空間隙間5から再び多孔質部材4を矢印A2方向に透過して第1室31に流入する。このように排気騒音を伴った気体流は、多孔質部材4bを厚み方向に複数回透過するため、排気騒音が減衰される。
なお、第2室32〜第4室34についても同様に、排気騒音を伴った気体流は、第2室32〜第4室34の多孔質部材4bを厚み方向に複数回透過するため、排気騒音が減衰されると考えられる。
図1に示すように、基体1の底壁11には、底壁11に溜まった水等を排出するドレン配管19が設けられている。ドレン配管19は手動または電動操作される操作部19aを有する。なお、操作部19aが開放操作されると、基体1の底壁11に溜まった水等がドレン配管19から排出される。
図6に示すように、高圧テスト系300は、高圧の気体(一般的には空気)を収容する高圧タンク303と、高圧タンク303に繋がる一次側の弁装置304と、弁装置304に繋がる複数の第1差込具305と、第2差込具306と、第2差込具306に繋がる二次側の弁装置307と、消音装置の基体1の供給口15に繋がる連通管309とを有する。そして、中空空間501をもつ金属製のワーク500を用い、ワーク500の第1差込具305をワーク500の透孔502に差し込むと共に、ワーク500の第2差込具306をワーク500の透孔503に差し込む。そして弁装置307を閉弁した状態で弁装置304を開弁させ、高圧タンク303の高圧の気体流を弁装置304を介してワーク500の中空空間501に装填する。ワーク500に損傷があると、ワーク500の中空空間501において圧力の低下が認められる。このようにしてワーク500の耐漏れ性が検査される。ワーク500は耐漏れ性が要請される部品(例えばブレーキ部品等の重要保安部品)である。なお高圧気体の圧力としては、ワークの用途、ワークに要請される品質等に応じて選択されるが、例えば10〜100MPa、15〜50MPa等を例示できる。但し、これに限定されるものではない。
上記した耐漏れ性の検査が終了すると、弁装置307が開放されるので、上記した高圧テスト系300からの高圧の気体流(一般的には空気流)は消音装置の基体1を経て排出される。ここで、高圧の気体流が消音装置の基体1を経ないで細径(例えば2〜5ミリメートル)の連通管309の先端部309cから排出されるときには、気体流による排気騒音がかなり大きい。これに対して高圧テスト系300からの高圧の気体流が消音装置の基体1を経て排出されると、気体流による排気騒音がかなり小さくなる。
本発明者が行った実機試験によれば、高圧テスト系300からの高圧の気体流が消音装置の基体1を経ないで細径(例えば2〜5ミリメートル)の連通管309の先端部309cから排出されるときには、排気騒音が100dB程度であった。これに対して高圧テスト系300からの高圧の気体流が、本実施例に係る消音装置の基体1を経て排出されると、第1室31〜第5室35の室容積、多孔質部材4a,4bの厚み、材質等にもよるが、排気騒音が60〜85dB程度に低減されていた。
以下、本実施例に係る消音装置における消音過程について説明を加える。排気騒音を伴った高圧の気体流(一般的には空気流)が細径(例えば2〜5ミリメートル)の連通管309の先端部309cを介して基体1の供給口15から基体1の中空室17に流入する。このとき、気体流の流路断面積が大きく増加するため、気体流の圧力が低下し、騒音が低減される。連通管309に流入する前の気体流の圧力は、例えば10〜100MPa、14〜50MPaである。空気圧と排気騒音とが混在する高圧の気体流は、蛇行状屈曲通路3を構成する最上側の第1室31に流入し、最も近い側の第1仕切部材21に保持されている多孔質部材4aに衝突する。更に、第1室31に流入した気体流の圧力は高いので、第1室31に流入した気体流は、第1室31を区画する多孔質部材4bをこれの厚み方向(矢印A1方向)に透過して空間隙間5に流入する。このように気体流が、三次元的に連通する細孔をもつ多孔質部材4bの内部を厚み方向(矢印A1方向)に透過するとき、気体流の騒音が減衰されると考えられる。更に、多孔質部材4bを透過した気体流が基体1の遮音側面壁体10に衝突するので、気体流の音は基体1の外方には排出されにくい。遮音側面壁体10で反射した気体流は、空間隙間5から再び多孔質部材4bを矢印A2方向に透過して第1室31に流入する。このように気体流が多孔質部材4bを矢印A2方向に透過するときにおいても、気体流の騒音が減衰されると考えられる。
更に、図1及び図2から理解できるように、高圧の気体流は連通開口31xを介して第1室31から第2室32に流入する。このときにおいても第2室32の気体流の内圧は高いので、第2室32に流入した気体流は、第2室32を区画する多孔質部材4bを厚み方向(矢印A1方向)に透過して空間隙間5に流入する。このように気体流が多孔質部材4bを矢印A1方向に透過するとき音が減衰されると考えられる。更に、前述同様に多孔質部材4bを透過した気体流が基体1の側面壁体10に衝突し、遮音側面壁体10が遮音壁体として機能するので、気体流の音は基体1の外方には排出されにくい。遮音側面壁体10で反射した気体流は、空間隙間5から再び多孔質部材4bを矢印A2方向に透過して第2室32に流入する。このように気体流が多孔質部材4bを矢印A2方向に透過するときにおいても、音が減衰されると考えられる。
上記したように高圧の気体流れは、第2室32から連通開口32xを介して第3室33に流入し、更に、第3室33から連通開口33xを介して第4室34に流入する。第3室33及び第4室34においても、前述同様に気体流の排気騒音が消音されると推察される。更に、気体流は第4室34から連通開口34xを介して第5室35に流入する。このように高圧の気体流は、蛇行状屈曲通路3を構成する第1室31→第2室32→第3室33→第4室34→第5室35へと方向変換を複数回繰り返して流れ、排出口16から外気に排出される。
本実施例では、図2から理解できるように、高圧の気体流が蛇行状屈曲通路3を通過するとき、高圧の気体流は矢印W1,W2,W3,W4,W5,W6,W7,W8に示すように、複数回(8回)、基本的には、ほぼ90度ずつ屈曲して通過(直角曲がり)することになる。このように気体流を複数回屈曲通過させることは、気体流の騒音を低減させるのに有利である。直角曲がりは、ほぼ直角曲がりを含む。
本実施例によれば、蛇行状屈曲通路3は一般的には大気圧よりも高圧に維持されるため、気体流に含まれている水分が液化し、水として基体1の底壁11に溜まるおそれがある。操作部19aが適宜開放操作されると、底壁11に溜まった水等がドレン配管19から排出され、多孔質部材4b及び基体1の腐食劣化が抑制される。なお操作部19aはドレン排水時以外は閉鎖されているので、使用時における蛇行状屈曲通路3の内圧は維持される。
図7は本発明の実施例2を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。図7に示すように、基体1Bは、横断面方向に分割可能な複数の第1分割体101及び第2分割体102と、第1分割体101及び第2分割体102を結合させる結合要素としてのボルト部材103とを備えている。第1分割体101は平面視でコの字形状をなしている。同様に第2分割体102は平面視で逆コの字形状をなしている。ボルト部材103は、第2分割体102の挿通孔106、第1分割体101の挿通孔104に挿通され、第1分割体101の固定具105の雌ねじ部分105aに締結されて固定される。基体1Bの内部を清掃するとき等には、ボルト部材103を固定具105から離脱させて、第1分割体101及び第2分割体102を横断面方向(矢印E1,E2方向)に互いに分離させる。すると、多孔質部材4a,4bを備えた仕切部材2を基体1Bから離脱させることができる。この場合、多孔質部材4a,4bを備えた仕切部材2の清掃、交換に有利である。
図8は本発明の実施例3を示す。本実施例は実施例1と基本的には同様の構成、作用効果を有する。図8に示すように、基体1Cは、中空室17を有する箱形状をなす基体本体150と、基体本体150に脱着可能に結合された蓋部材151とを、蓋部材151を基体本体150に脱着可能に結合する結合要素としてのボルト部材152とを備えている。蓋部材151は基体本体150の上端部に設けられている。蓋部材151を基体本体150から離脱させた状態において、多孔質部材4a,4bを備えた仕切部材2は、基体1の中空室17に対して矢印Y1,Y2方向に出入可能とされている。即ち、蓋部材151を基体本体150から離脱させた状態で、多孔質部材4a,4bを備えた仕切部材2を矢印Y2方向(セット方向)に相対移動させれば、多孔質部材4a,4bを備えた仕切部材2を基体1の中空室17に挿入させてセットすることができる。逆に、蓋部材151を基体本体150から離脱させた状態で、多孔質部材4a,4bを備えた仕切部材2を、矢印Y1方向(取外し方向)に相対移動させれば、多孔質部材4a,4bを備えた仕切部材2を基体1の中空室17から取り外すことができる。
図8に示すように、仕切部材2のうち基体1の遮音側面壁体10に対面する部分には、スライド部12rが設けられている。スライド部12rは、基体1の遮音側面壁体10の内面に対して滑ることができる。このため、多孔質部材4a,4bを備えた仕切部材2を基体本体150の内部に対して出し入れさせる操作を容易にできる。更に、スライド部12rは、基体1の遮音側面壁体10の内面に対して位置決め機能を果たすこともできる。
(他の実施形態)
上記した実施形態によれば、遮音側面壁体10a,10bと多孔質部材4の外面との間には空間隙間5が形成されているが、これに限らず、空間隙間5を形成することなく、遮音側面壁体10a,10bに多孔質部材4が接触していても良い。上記した実施形態によれば、蛇行状屈曲通路3は、供給口15に対面する第1室31、第2室32、第3室33、第4室34、第5室35を上から下にかけて順に合計5室備えているが、これに限らず、3室でも、6室でも、7室でも、それ以上でも良い。上記した実施形態によれば、蛇行状屈曲通路3を構成する第1室31、第2室32、第3室33、第4室34、第5室35は上から下にかけて順に配置されているが、これに限らず、横方向に順に配置されていても良い。
本発明は消音装置に利用することができる。本発明は例えば高圧の気体流の排気騒音を消音させて排出させる消音装置に利用することができる。
実施例1に係り、消音装置の縦断面図である。 実施例1に係り、消音装置の異なる縦断面図である。 実施例1に係り、消音装置の横断面図である。 実施例1に係り、消音装置に装備されている多孔質部材の平面図である。 実施例1に係り、空気圧及び騒音が混在する気体流が多孔質部材を厚み方向に透過する形態を示す概念図である。 実施例1に係る高圧テスト系を示す概念図である。 実施例2に係り、消音装置の横断面図である。 実施例3に係り、消音装置の縦断面図である。
符号の説明
図中、1は基体、10は遮音側面壁体、11は底壁、12は天井壁、13は床面、15は供給口、16は排出口、17は中空室、19はドレン配管、101は第1分割体、102は第2分割体、103はボルト部材(結合要素)、150は基体本体、151は蓋部材を示す。

Claims (11)

  1. 気体流を供給する供給口と、気体流を排出する排出口とをもつ基体と、
    前記基体内に設けられ前記基体内を前記供給口と前記排出口とを繋ぐように蛇行状に屈曲する蛇行状屈曲通路に仕切る仕切部材とを具備することを特徴とする消音装置。
  2. 請求項1において、前記蛇行状屈曲通路は、断面でコの字形状及び逆コの字形状が交互に繰り返されている構成であることを特徴とすることを特徴とする消音装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記蛇行状屈曲通路は、細孔を有する多孔質部材で区画されていることを特徴とする消音装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項において、前記多孔質部材は金属繊維繊維、金属フレーク、セラミックス繊維及びセラミックスフレークのうちの1種又は2種を基材とすることを特徴とする消音装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項において、前記基体を形成する壁体と多孔質部材との間に空間隙間が形成されていることを特徴とする消音装置。
  6. 請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項において、前記排出口は、前記供給口の内径よりも径が小さく設定されていることを特徴とする消音装置。
  7. 請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項において、前記基体は、中空室を有する基体本体と、前記基体本体に脱着可能に結合された蓋部材とを備えており、前記蛇行屈曲通路を仕切る前記仕切部材は、前記蓋部材を前記基体本体から離脱させた状態において前記基体の前記中空室に対して出し入れ可能とされていることを特徴とする消音装置。
  8. 請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項において、前記基体は、分割可能な複数の分割体と、各前記分割体を結合させる結合要素とを備えていることを特徴とする消音装置。
  9. 内部に中空室が形成されるとともに気体流が前記中空室に供給される供給口及び前記中空室内の気体流を排出する排出口とをもつ基体と、
    前記基体を構成する第1壁体から前記中空室内に立設された複数の第1仕切部材と、
    前記基体を構成するとともに前記第1壁体と対面する第2壁体から前記中空室内に立設された第2仕切部材とを備え、
    前記第1仕切部材、前記第2仕切部材、前記第1壁体、前記第2壁体によって前記中空室内に前記供給口と前記排出口とを繋ぐように複数の室が蛇行状に屈曲して連通した蛇行状屈曲通路を形成し、
    前記蛇行状屈曲通路を形成する壁面に、細孔を有する多孔質部材からなる吸音部材を取り付けたことを特徴とする消音装置。
  10. 請求項9において、前記複数の室の容積は、同一容積であることを特徴とすることを特徴とする消音装置。
  11. 請求項9において、前記複数の室の容積は、前記供給口に最も近い側の室の容積が最も大きく、前記排出口に近づくにつれて小さくなっていることを特徴とする消音装置。
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