JP2009191721A - ダクト接続アダプタと送風機 - Google Patents

ダクト接続アダプタと送風機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009191721A
JP2009191721A JP2008032875A JP2008032875A JP2009191721A JP 2009191721 A JP2009191721 A JP 2009191721A JP 2008032875 A JP2008032875 A JP 2008032875A JP 2008032875 A JP2008032875 A JP 2008032875A JP 2009191721 A JP2009191721 A JP 2009191721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blower
duct connection
connection adapter
duct
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008032875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5130943B2 (ja
Inventor
Seiji Shirahama
誠司 白濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008032875A priority Critical patent/JP5130943B2/ja
Publication of JP2009191721A publication Critical patent/JP2009191721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5130943B2 publication Critical patent/JP5130943B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】気流の流れを阻害せず簡素な構造で騒音を消音できるダクト接続アダプタとそれを用いた送風機を提供することを目的とする。
【解決手段】ダクト接続部アダプタ12のダクト接続部14と送風機接続部15をつなぐ導入部16の内部を流路部17と消音用空間部18に隔てる壁状の仕切り19を外郭5から隙間20をもって吹出し口11の外周近傍に配置して共鳴型消音構造を形成することにより、気流の流れを阻害せず簡素な構造で騒音を消音できるダクト接続アダプタ12と遠心送風機1を得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダクトを介して給排気をする換気扇などの各種空調用送風機器に使用されるダクト接続アダプタと送風機に関するものである。
従来、この種のダクト接続アダプタは、天井埋込型換気扇などの送風機とダクトとの接続に用いられ、送風機の長方形の排気口から円筒形状のダクトへ導くため、長方形の送風機接続部から円形のダクト接続部を滑らかつなぐ形状となっている。(例えば、特許文献1参照)。
以下、その送風機とダクト接続アダプタについて図12を参照しながら説明する。
図に示すように、一面を開口した外郭101と、この外郭101内の天面102に羽根車103を固着した電動機104と、羽根車103の周囲を取り囲むケーシング105を備える遠心送風機106は、ケーシング105の吹出し口107とダクト108が外郭101に取付けられたダクト接続アダプタ109で接続された構成となっている。
上記構成において、羽根車103が回転すると、吸込空気はグリル110を通り、ケーシング105のベルマウス111より羽根車103に入り羽根車103により昇圧され、ケーシング105の内部を通り吹出し口107からダクト接続アダプタ109を介してダクト108より排気される。
特開平8−303831号公報
このような従来のダクト接続アダプタ109を用いた遠心送風機106では、羽根車103で空気が昇圧されるときに発生する回転騒音や、ケーシング105を通るときに発生する渦による乱流騒音、またケーシング105やダクト108による共鳴騒音が発生し外部に放射されるという課題があり、また、消音材など騒音を低減する部材を外郭101内のケーシング105のベルマウス111の近傍に設置すると、吸込み空気の流れの障害になったり、製品寸法が大きくなったり、施工やメンテナンス時の障害になったり、製造コストが増加したりするという課題があり、遠心送風機106の外郭101の外側で消音をして騒音を低減することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、気流の流れを阻害せず簡素な構造で騒音を消音できるダクト接続アダプタとそれを用いた送風機を提供することを目的としている。
本発明の送風機は上記目的を達成するために、送風機の吹出し口または吸込み口(以下通気口と称す)とダクトとを接続するダクト接続アダプタで、ダクトに接続されるダクト接続部と、送風機に接続される送風機接続部とダクト接続部と送風機接続部をつなぐ導入部とを備え、導入部は送風機の通気口よりも大きく、導入部は内側の流路部と外側の消音用空間部とを隔てる仕切りを備え、流路部と消音用空間部とを一部連通させて共鳴型消音機構を形成することを特徴とするダクト接続アダプタとしたものである。
この手段により、ダクト接続アダプタ内に共鳴型消音機構を形成して送風機から発生する騒音を消音することができるダクト接続アダプタが得られる。
また他の手段は、流路部と消音用空間部とを、仕切りと送風機の隙間により連通させて共鳴型消音機構を形成することを特徴とするダクト接続アダプタとしたものである。
この手段により、仕切りに開口を設ける必要が無いため簡素な構造でダクト接続アダプタ内に共鳴型消音機構を形成して送風機から発生する騒音を消音することができるダクト接続アダプタが得られる。
また他の手段は、仕切りの一端が送風機の通気口の外周近傍に位置することを特徴とするダクト接続アダプタとしたものである。
この手段により、送風機の通気口と仕切りの段差が無くなり、気流のぶつかりや消音空間部への流入を抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるダクト接続アダプタが得られる。
また他の手段は、仕切りがダクト接続部に滑らかにつながることを特徴とするダクト接続アダプタとしたものである。
この手段により、送風機とダクトの間を流れる気流がスムーズとなり、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるダクト接続アダプタが得られる。
また他の手段は、送風機へ接続された状態で、導入部の下側に消音用空間部をもたないことを特徴とするダクト接続アダプタとしたものである。
この手段により、ケーシング内部の結露水を消音空間部に溜めずにダクトに排水することができるダクト接続アダプタが得られる。
また他の手段は、導入部の幅が送風機の幅と同等であることを特徴とするダクト接続アダプタとしたものである。
この手段により、消音空間部の容積を大きくすることができ、消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げることができ、効果的に送風機から発生する騒音を消音することができるダクト接続アダプタが得られる。
また他の手段は、開口を備えた外郭内に電動機により駆動される羽根車と羽根車を覆うケーシングとを備え、外郭の外側に通気口とダクトを接続するダクト接続アダプタを備えた送風機で、ケーシングの周りに配設された隔壁により外郭の開口と隔絶される周囲空間を備え、ダクト接続アダプタは導入部に流路部と消音用空間部とを隔てる仕切りを備え、流路部と消音用空間部とは一部連通し、外郭にダクト接続アダプタの消音用空間部と周囲空間とを連通させる連通部を備え、共鳴型消音機構を形成したことを特徴とする送風機としたものである。
この手段により、ケーシングの周囲空間を共鳴消音機構の消音空間部に加えることで容積を大きくすることができるので、消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げることができ、効果的に送風機から発生する騒音を消音することができる送風機が得られる。
また他の手段は、連通部が多孔であることを特徴とする送風機としたものである。
この手段により、二層の共鳴構造を形成し、消音できる共鳴周波数帯域を広げることができ、送風機から発生する騒音を消音することができる送風機が得られる。
また他の手段は、送風機の通気口に突起を備え、仕切りと前記突起でラビリンス構造を形成することを特徴とするダクト接続アダプタまたは送風機としたものである。
この手段により、気流が消音空間部へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるダクト接続アダプタまたは送風機が得られる。
また他の手段は、消音空間部に吸音材を付加したことを特徴とするダクト接続アダプタまたは送風機としたものである。
この手段により、吸音材での吸音の効果を付加できるため、消音できる共鳴周波数帯域を広げ、効果的に送風機から発生する騒音を消音することができるダクト接続アダプタまたは送風機が得られる。
また他の手段は、ダクト接続アダプタの導入部の流路部と消音用空間部が連通する部分に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過部材を付加したことを特徴とするダクト接続アダプタまたは送風機としたものである。
この手段により、気流が消音空間部へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるダクト接続アダプタまたは送風機が得られる。
また他の手段は、連通部に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過部材を付加したことを特徴とする送風機としたものである。
この手段により、気流が消音空間部へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができる送風機が得られる。
本発明によれば、気流の流れを阻害せず簡素な構造で騒音を消音できるダクト接続アダプタとそれを用いた送風機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、送風機の吹出し口または吸込み口(以下通気口と称す)とダクトとを接続するダクト接続アダプタで、ダクトに接続されるダクト接続部と、送風機に接続される送風機接続部とダクト接続部と送風機接続部をつなぐ導入部とを備え、導入部は送風機の通気口よりも大きく、導入部は内側の流路部と外側の消音用空間部とを隔てる仕切りを備え、流路部と消音用空間部とを一部連通させて共鳴型消音機構を形成することを特徴とするダクト接続アダプタとしたものであり、ダクト接続アダプタ内に共鳴型消音機構を形成して送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、流路部と消音用空間部とを、仕切りと送風機の隙間により連通させて共鳴型消音機構を形成することを特徴とするダクト接続アダプタとしたものであり、仕切りの途中に開口を設ける必要が無いため簡素な構造でダクト接続アダプタ内に共鳴型消音機構を形成して送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、仕切りの一端が送風機の通気口の外周近傍に位置することを特徴とするダクト接続アダプタとしたものであり、送風機の通気口と仕切りの段差が無くなり、気流のぶつかりや消音空間部への流入を抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、仕切りがダクト接続部に滑らかにつながることを特徴とするダクト接続アダプタとしたものであり、送風機とダクトの間を流れる気流がスムーズとなり、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、送風機へ接続された状態で、導入部の下側に消音用空間部をもたないことを特徴とするダクト接続アダプタとしたものであり、ケーシング内部の結露水を消音空間部に溜めずにダクトに排水することができるという作用を有する。
また、導入部の幅が送風機の幅と同等であることを特徴とするダクト接続アダプタとしたものであり、消音空間部の容積を大きくすることができ、消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げることができ、効果的に送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、開口を備えた外郭内に電動機により駆動される羽根車と羽根車を覆うケーシングとを備え、外郭の外側に通気口とダクトを接続するダクト接続アダプタを備えた送風機で、ケーシングの周りに配設された隔壁により外郭の開口と隔絶される周囲空間を備え、ダクト接続アダプタは導入部に流路部と消音用空間部とを隔てる仕切りを備え、流路部と消音用空間部とは一部連通し、外郭にダクト接続アダプタの消音用空間部と周囲空間とを連通させる連通部を備え、共鳴型消音機構を形成したことを特徴とする送風機としたものであり、ケーシングの周囲空間を共鳴消音機構の消音空間部に加えることで容積をお大きくすることができるので、消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げることができ、効果的に送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、連通部が多孔であることを特徴とする送風機としたものであり、二層の共鳴構造を形成し、消音できる共鳴周波数帯域を広げることができ、送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、送風機の通気口に突起を備え、仕切りと前記突起でラビリンス構造を形成することを特徴とするダクト接続アダプタまたは送風機としたものであり、気流が消音空間部へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、消音空間部に吸音材を付加したことを特徴とするダクト接続アダプタまたは送風機としたものであり、吸音材での吸音の効果を付加できるため、消音できる共鳴周波数帯域を広げ、効果的に送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、ダクト接続アダプタの導入部の流路部と消音用空間部が連通する部分に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過部材を付加したことを特徴とするダクト接続アダプタまたは送風機としたものであり、気流が消音空間部へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
また、連通部に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過部材を付加したことを特徴とする送風機としたものであり、気流が消音空間部へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1から図4を用いて説明する。
図に示すように、浴室やトイレなどの空間を換気するために天井に取付けられる天井埋込型換気扇として使用される遠心送風機1は、上面2と下面3と側面4の一部が開口し230mm角で高さが175mmの外郭5と、外郭5の上面2に固定される平板状の天板6と、天板6に固定される電動機7と、電動機7に回動可能に固定される羽根車外径が148mmの遠心羽根車8と、遠心羽根車8を覆いベルマウス9を備えるスクロール状のケーシング10とを備え、外郭5の側面4の吹出し口11を覆うようにダクト接続アダプタ12が取付けられ、ダクト接続アダプタ12の一端がダクト13に接続されている。
ダクト接続部アダプタ12は、円筒状でダクト13に挿入されて接続されるダクト接続部14と、遠心送風機1の外郭5に接続される送風機接続部15とダクト接続部14と送風機接続部15をつなぐ導入部16とを備え、導入部16の幅は遠心送風機1の外郭5の幅と同等で、上下方向高さは遠心送風機1の吹出し口11と同等となっている。
導入部16の内部には、導入部16を流路部17と消音用空間部18に隔てる壁状の仕切り19を幅方向の両側に備え、仕切り19は一端がダクト接続部14側に固定され、一端は遠心送風機1の外郭5から5mmの隙間20をもって吹出し口11の外周近傍に配置されており、仕切り19と外郭5の隙間20と消音用空間部18とで共鳴型消音構造が形成された構成となっている。
上記構成により、電動機7から駆動力を与えて遠心羽根車8を回転させることにより、吸込み空気が外郭5の下面3の開口とケーシング10のベルマウス9を通って遠心羽根車8に導かれて昇圧され、気流はケーシング10を通る際に徐々に動圧が静圧に変換されながら吹出し口11からダクト接続アダプタ12に流入し、導入部16の流路部17とダクト接続部14を通ってダクト13へ導かれ、排出される。
このとき、遠心羽根車8の回転騒音や、ケーシング10の内部で発生する乱流騒音や、ケーシング10内で共鳴により増幅された騒音の音波が、ケーシング10内を伝播し、ベルマウス9やダクト13から放射されるが、その音波の一部は、導入部16の仕切り19と外郭5の隙間20から、消音用空間部18に入射する。
導入部16内の隙間20と消音用空間部18とで共鳴型消音構造が形成されているため、消音用空間部18に入射した騒音の音波のうち、その周波数が仕切り19と外郭5の隙間20と消音用空間部18とで形成された共鳴型消音構造の共鳴周波数と一致する周波数の音波の一部が消音され、遠心送風機1の外部に放出される騒音が低減する。
また、共鳴型消音構造を形成するために必要な流路部17と消音用空間部18を連通させる手段を、壁状の仕切り19と外郭5の隙間20としているため、簡素な構造でダクト接続アダプタ12内に共鳴型消音機構を形成することができる。よって、ダクト接続アダプタ12が樹脂製であれば、一方向抜きの金型でダクト接続アダプタ12を成型することができるため、製造コストを低減することできる。
また、ダクト接続アダプタ12の導入部16の幅を外郭5と同等の幅まで大きくしているため、消音空間部18の容積を大きくすることができ、共鳴周波数を低周波数側に調整できるようになるため、消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げることができ、効果的に遠心送風機1から発生する騒音を消音することができる。また、ダクト接続アダプタ12の幅は外郭5の幅を越えないので、施工時にダクト接続アダプタ12を先に天井に設置する方法の場合に、外郭を設置するために天井に設けた角穴に容易に通すことができるので、施工を妨げることはない。
なお、この実施の形態では導入部16の幅を外郭5と同等としたが、ダクト接続アダプタ12を外郭5に固定するための構造物や他の機能部品の配置などによって制限さる範囲内でなるべく最大とすることや、それら機能部品などが消音用空間部18内に位置する場合でも、同様の効果を得ることができる。
また、仕切り19の遠心送風機1の外郭5側の一端は吹出し口11の外周近傍に配置されておいるので、遠心送風機1の吹出し口11と仕切り19の段差が無くなり、気流のぶつかりや消音用空間部18への流入を抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができる。
また、導入部16の下側に消音用空間部18をもたないので、ケーシング10の内部に発生する結露水を消音用空間部18に溜めずにダクト13に排水することができる。
図5に従来のダクト接続アダプタを使用した遠心送風機と、本実施の形態1のダクト接続アダプタ12を使用した遠心送風機1のそれぞれの騒音の周波数特性のグラフを示す。一部の周波数の音圧レベルが低減していることがわかる。本実施の形態1の構成では、オーバーオールの騒音値として1.5dBの騒音低減効果が確認できた。
なお、図6に示すように、仕切り19がダクト接続部14に滑らかにつながる構成とすれば、ダクト13へ流れる気流がスムーズとなり、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができる。
またなお、図7に示すように、消音空間部18に吸音材21を付加することにより、吸音材21での吸音の効果を付加できるため、消音できる共鳴周波数帯域を広げ、効果的に遠心送風機1から発生する騒音を消音することができる。
またなお、ダクト接続アダプタ12の導入部16の流路部17と消音用空間部18が連通する隙間20に、音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過部材を付加すれば、気流が消音空間部へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず送風機から発生する騒音を消音することができる。
またなお、本実施の形態1では送風機の種類を遠心送風機1としたが、外郭5の内部にケーシング10を備える構成であれば、軸流式や斜流式など他の種類の送風機でも同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態2は、図8に示すように、ケーシング10から外郭5に向かって隔壁22が延伸して、ケーシング10の周囲に周囲空間23を構成し、また、外郭5にダクト接続アダプタ12の消音用空間部18とケーシング10の周囲の周囲空間23とを連通させる連通部24を備えた構成となっている。ここで連通部24は大きな開口で、消音用空間部18とケーシング10の周囲の周囲空間23はほぼ一つの空間になっている。
上記構成により、ケーシング10の周囲空間23を共鳴消音機構の消音空間部18に加えることで容積を大きくすることができるので、共鳴周波数を低周波数側に調整できるようになるため、消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げることができ、効果的に遠心送風機から発生する騒音を消音することができる。
図9に従来のダクト接続アダプタを使用した遠心送風機と、本実施の形態2の遠心送風機1のそれぞれの騒音の周波数特性のグラフを示す。一部の周波数の音圧レベルが低減していることがわかる。本実施の形態2の構成では、オーバーオールの騒音値として2.0dBの騒音低減効果が確認できた。
なお、外郭5の連通部24に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過部材を付加すれば、気流が消音空間部18へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず遠心送風機1から発生する騒音を消音することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1または2と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態3は、図10に示すように、外郭5の連通部24が多孔である構成となっている。
上記構成により、ダクト接続アダプタ12の仕切り19の隙間20と消音用空間18で構成される共鳴消音機構と、外郭5の多孔の連通部24とケーシング10の周囲空間23で構成される共鳴消音機構の二層の共鳴構造を形成することができ、消音できる共鳴周波数帯域を広げることができる。
(実施の形態4)
実施の形態1〜3と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態4は、図11に示すように、遠心送風機1の吹出し口11の外周に突起25を備え、ダクト接続アダプタ12の導入部16の仕切り19とでラビリンス構造を形成する構成となっている。
上記構成により、吹出し口11からの気流が消音空間部18へ流入することを抑制して、気流の流れを阻害せず遠心送風機1から発生する騒音を消音することができ、また、仕切り19と突起25で挟まれる空間の長さを調整することで共鳴消音機構の特性を変化させて消音できる共鳴周波数帯域の選択性を広げることができ、効果的に遠心送風機1から発生する騒音を消音することができる。なお、仕切り19と突起25で挟まれる空間を短くすることで共鳴周波数を高周波側に、逆に長くすることで低周波側に調整が可能である。
本発明は、気流の流れを阻害せず簡素な騒音を消音できるダクト接続アダプタとそれを用いた送風機を提供するものであり、ダクトを介して給排気をする換気扇などの各種空調用送風機器として利用できる。
本発明の実施の形態1のダクト接続アダプタと送風機を示す斜視図 本発明の実施の形態1のダクト接続アダプタと送風機を示す側断面図 本発明の実施の形態1のダクト接続アダプタと送風機を示す下面部分断面図 本発明の実施の形態1のダクト接続アダプタを示す斜視図 本発明の実施の形態1のダクト接続アダプタの騒音低減効果を表す周波数特性のグラフ 本発明の実施の形態1のダクト接続アダプタを示す斜視図 本発明の実施の形態1のダクト接続アダプタと送風機を示す下面部分断面図 本発明の実施の形態2の送風機を示す下面部分断面図 本発明の実施の形態2の送風機の騒音低減効果を表す周波数特性のグラフ 本発明の実施の形態3の送風機を示す下面部分断面図 本発明の実施の形態4の送風機を示す下面断面図 従来のダクト接続アダプタと送風機を示す側断面図
符号の説明
1 遠心送風機
2 上面
3 下面
4 側面
5 外郭
6 天板
7 電動機
8 遠心羽根車
9 ベルマウス
10 ケーシング
11 吹出し口
12 ダクト接続アダプタ
13 ダクト
14 ダクト接続部
15 送風機接続部
16 導入部
17 流路部
18 消音用空間部
19 仕切り
20 隙間
21 吸音材
22 隔壁
23 周囲空間
24 連通部
25 突起

Claims (12)

  1. 送風機の吹出し口または吸込み口(以下通気口と称す)とダクトとを接続するダクト接続アダプタで、前記ダクトに接続されるダクト接続部と、前記送風機に接続される送風機接続部と、前記ダクト接続部と前記送風機接続部をつなぐ導入部とを備え、前記導入部は前記送風機の前記通気口よりも大きく、前記導入部は内側の流路部と外側の消音用空間部とを隔てる仕切りを備え、前記流路部と前記消音用空間部とを一部連通させて共鳴型消音機構を形成することを特徴とするダクト接続アダプタ。
  2. 流路部と消音用空間部とを、仕切りと送風機の隙間により連通させて共鳴型消音機構を形成することを特徴とする請求項1に記載のダクト接続アダプタ。
  3. 仕切りの一端が送風機の通気口の外周近傍に位置することを特徴とする請求項1または2に記載のダクト接続アダプタ。
  4. 仕切りがダクト接続部に滑らかにつながることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のダクト接続アダプタ。
  5. 送風機へ接続された状態で、導入部の下側に消音用空間部をもたないことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のダクト接続アダプタ。
  6. 導入部の幅が送風機の幅と同等であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のダクト接続アダプタ。
  7. 開口を備えた外郭内に電動機により駆動される羽根車と前記羽根車を覆うケーシングとを備え、前記外郭の外側に通気口とダクトを接続するダクト接続アダプタを備えた送風機で、前記ケーシングの周りに配設された隔壁により前記外郭の前記開口と隔絶される周囲空間を備え、前記ダクト接続アダプタは導入部に流路部と消音用空間部とを隔てる仕切りを備え、前記流路部と前記消音用空間部とは一部連通し、前記外郭に、前記ダクト接続アダプタの前記消音用空間部と前記周囲空間とを連通させる連通部を備え、共鳴型消音機構を形成したことを特徴とする送風機。
  8. 連通部が多孔であることを特徴とする請求項7に記載の送風機。
  9. 送風機の通気口に突起を備え、仕切りと前記突起でラビリンス構造を形成することを特徴とする請求項7または8いずれかに記載の送風機。
  10. 消音空間部に吸音材を付加したことを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載のダクト接続アダプタまたは送風機。
  11. ダクト接続アダプタの導入部の流路部と消音用空間部が連通する部分に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過部材を付加したことを特徴とする請求項1〜10いずれかに記載のダクト接続アダプタまたは送風機。
  12. 連通部に音波の透過率が高く空気の透過率が低い音響透過部材を付加したことを特徴とする請求項7〜10いずれかに記載の送風機。
JP2008032875A 2008-02-14 2008-02-14 ダクト接続アダプタと送風機 Active JP5130943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008032875A JP5130943B2 (ja) 2008-02-14 2008-02-14 ダクト接続アダプタと送風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008032875A JP5130943B2 (ja) 2008-02-14 2008-02-14 ダクト接続アダプタと送風機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009191721A true JP2009191721A (ja) 2009-08-27
JP5130943B2 JP5130943B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=41073965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008032875A Active JP5130943B2 (ja) 2008-02-14 2008-02-14 ダクト接続アダプタと送風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5130943B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011086592A1 (ja) * 2010-01-13 2011-07-21 パナソニック株式会社 送風装置
CN102365465A (zh) * 2009-04-07 2012-02-29 松下电器产业株式会社 鼓风装置
WO2013035271A1 (ja) * 2011-09-06 2013-03-14 パナソニック株式会社 送風装置
JP2013053596A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Panasonic Corp 送風装置
JP2013155684A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Panasonic Corp 送風装置
JP2014020273A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Panasonic Corp 送風装置
JP2020037936A (ja) * 2018-08-29 2020-03-12 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド ファン装置及び電子機器
JP2021110260A (ja) * 2020-01-07 2021-08-02 三菱電機株式会社 送風装置
US11078927B2 (en) 2018-08-29 2021-08-03 Lenovo (Singapore) Pte Ltd Electronic device having a fan

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63166700U (ja) * 1987-04-21 1988-10-31
JPH08303831A (ja) * 1995-05-12 1996-11-22 Sanyo Electric Co Ltd ダクト用換気扇装置
JP2007092672A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送風機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63166700U (ja) * 1987-04-21 1988-10-31
JPH08303831A (ja) * 1995-05-12 1996-11-22 Sanyo Electric Co Ltd ダクト用換気扇装置
JP2007092672A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送風機

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102365465B (zh) * 2009-04-07 2014-02-26 松下电器产业株式会社 鼓风装置
CN102365465A (zh) * 2009-04-07 2012-02-29 松下电器产业株式会社 鼓风装置
US9435350B2 (en) 2009-04-07 2016-09-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Air blowing device
CN102686890A (zh) * 2010-01-13 2012-09-19 松下电器产业株式会社 鼓风装置
WO2011086592A1 (ja) * 2010-01-13 2011-07-21 パナソニック株式会社 送風装置
CN102686890B (zh) * 2010-01-13 2015-05-06 松下电器产业株式会社 鼓风装置
US8690529B2 (en) 2010-01-13 2014-04-08 Panasonic Corporation Blower
WO2013035271A1 (ja) * 2011-09-06 2013-03-14 パナソニック株式会社 送風装置
JP2013053596A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Panasonic Corp 送風装置
JP2013155684A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Panasonic Corp 送風装置
JP2014020273A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Panasonic Corp 送風装置
JP2020037936A (ja) * 2018-08-29 2020-03-12 レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド ファン装置及び電子機器
US11078927B2 (en) 2018-08-29 2021-08-03 Lenovo (Singapore) Pte Ltd Electronic device having a fan
JP2021110260A (ja) * 2020-01-07 2021-08-02 三菱電機株式会社 送風装置
JP7414533B2 (ja) 2020-01-07 2024-01-16 三菱電機株式会社 送風装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5130943B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5130943B2 (ja) ダクト接続アダプタと送風機
JP5353137B2 (ja) 天井埋込型換気扇
JP6221046B2 (ja) 送風装置
JP3279834B2 (ja) 天井埋込形換気扇
JP4951916B2 (ja) 送風機
JP2009197623A (ja) 遠心送風機
JP5147508B2 (ja) 換気送風機
JP5309516B2 (ja) 遠心送風機
JP4876586B2 (ja) 天井埋込型換気扇
JP5292759B2 (ja) 遠心送風機
JP5135967B2 (ja) 遠心送風機
JP5309737B2 (ja) 遠心送風機
JP5617906B2 (ja) 遠心送風機
JP2005171838A (ja) 換気扇
WO2016047069A1 (ja) 能動消音装置および送風装置
WO2008053867A1 (fr) Ventilateur centrifuge
JP5454085B2 (ja) 換気装置
JP5151631B2 (ja) 遠心送風機
JP5521648B2 (ja) 消音ボックス付送風機
JP5272873B2 (ja) 遠心送風機
JP7422700B2 (ja) 換気扇
CN109340193B (zh) 导流风道、气流驱动件以及油烟机
JP2017110861A (ja) 換気装置
JP3956018B2 (ja) 低騒音ブロワー
JP2007046471A (ja) 遠心多翼送風機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121022

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5130943

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3