JP2009196413A - 車両のアンダーボデー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロスメンバの断面の拡大や板厚の増加を抑えつつ、効率的にボデー剛性を向上させる。
【解決手段】フロア下クロスメンバ110とフロア上クロスメンバ120とをサイドメンバ14の変形を効果的に抑制するように配設すると共に、フロア下クロスメンバとフロア上クロスメンバとが互いに荷重を負担し合い支え合うように構成したので、アンダーボデー100全体の剛性を向上させている。
【選択図】図2

Description

車両のアンダーボデー構造に関する。
乗用車などの車両においては、キャビン(車室)とトランクルームとを仕切るためやボデー剛性の確保のために、ボデー後部におけるキャビンとトランクルームとの間にパーティションパネル等を配設することが一般的とされている。
しかし、キャビンからトランクルームへの物の出し入れ等を可能とする、所謂トランクスルー機能を有する車両には、キャビンとトランクルームとの間にパーティションパネル等を設ける構造は不適応である。しかしながら、単純にパーティションパネル等を取り除いたボデー構造にすると、ボデーの剛性が低下してしまう。
そこで、トランクスルー機能を有する車両であっても高い剛性を有するボデー構造が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−168434号公報
一方、ボデーの剛性を確保するため、クロスメンバの断面の拡大や板厚を増加させる必要が生じ、その結果、質量の増加やコストの増加を招くことがあった。よって、クロスメンバの断面の拡大や板厚の増加を抑え、効率的にボデーの剛性を向上させることが望まれている。
本発明は上記課題を解決すべく成されたもので、クロスメンバの断面の拡大や板厚の増加を抑えつつ、効率的に剛性を向上させた車両のアンダーボデー構造を提供することが目的である。
請求項1に記載の車両のアンダーボデー構造は、車両下部に配置されたフロアパネルの車両幅方向両外側部に接合され、車両前後方向に延在するサイドメンバと、前記フロアパネルの下面に接合され、前記サイドメンバにおけるサスペンションメンバ取付部位間を最短距離又は略最短距離に沿って車両幅方向に延在し、車両幅方向両外側端部が前記サイドメンバに接合されたフロア下クロスメンバと、前記フロアパネルの上面に接合され、車両幅方向に延在し、車両幅方向外側端部が前記サイドメンバに接合されると共に、車両前方側端部が前記フロアパネルを介して前記フロア下クロスメンバの車両後方側端部と接合されたフロア上クロスメンバと、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の車両のアンダーボデー構造では、フロア下クロスメンバはサイドメンバにおけるサスペンションメンバ取付部位間(荷重入力点間)を最短距離又は略最短距離に沿って配設されて、車両幅方向両端部がサイドメンバに接合されている。よって、例えば、フロア下クロスメンバが、取付部位間(荷重入力点間)を結ぶ直線よりも車両後方側に配設されている場合と比較し、サスペンションメンバ取付部位からのサイドメンバへの荷重の入力に伴い発生するフロア下クロスメンバの曲げモーメントが小さくなる。そして、その結果、フロア下クロスメンバの変位、すなわち、サイドメンバのサスペンション取付部位の変位が小さくなる。
換言すると、フロア下クロスメンバは、サイドメンバの変形を効果的に抑制するように配設されている。
更に、フロア上クロスメンバの車両前方側端部がフロアパネルを介してフロア下クロスメンバの車両後方側端部と接合されているので、フロア下クロスメンバに入力された荷重を、フロア上クロスメンバも負担する(フロア下クロスメンバとフロア上クロスメンバとで荷重を分担する)。これによりフロア下クロスメンバの負担が軽減される。
一方、サスペンションメンバ取付部位からのサイドメンバへの荷重の入力に伴い発生するサイドメンバの変形(車両幅方向内側に倒れこむ変形)がフロア上クロスメンバによって抑制される。
ここで、前述したようにフロア上クロスメンバの車両前方側端部はフロアパネルを介してフロア下クロスメンバの車両後方側端部と接合されているので、フロア上クロスメンバに入力された荷重はフロア下クロスメンバでも負担する(フロア下クロスメンバとフロア上クロスメンバとで荷重を分担する)。これにより、フロア上クロスメンバの負担が軽減される。
このように、フロア下クロスメンバは、サイドメンバの変形を効果的に抑制するように配設されていると共に、フロア下クロスメンバとフロア上クロスメンバとが互いに荷重を負担し合い支え合うことで、クロス下メンバ及びクロス上メンバ(クロスメンバ)の断面の拡大や板厚の増加を抑えつつ、アンダーボデー全体の剛性が効率的に向上される。
また、フロア上クロスメンバの車両前方側端部とフロア下クロスメンバの車両後方側端部とがフロアパネルを介して接合されているので、接合箇所(接合点数)が減少する。よって、整合工程におけるタクトタイムが短縮されると共に製造コストが低減される。
請求項2に記載の車両のアンダーボデー構造は、請求項1に記載の構造において、前記フロア上クロスメンバの車両幅方向両外側端部は、前記サスペンションメンバからの荷重入力により前記サイドメンバが最大変位する位置又はその近傍に接合されていることを特徴としている。
請求項2に記載の車両のアンダーボデー構造は、サスペンションメンバからの荷重入力によりサイドメンバが最大変位する位置又はその近傍にフロア上クロスメンバの車両幅方向両外側端部が接合されている。よって、サスペンションメンバ取付部位からのサイドメンバへの荷重の入力に伴い発生するサイドメンバの変形が、フロア上クロスメンバによって効果的に抑制される。したがって、アンダーボデーの全体の剛性が更に向上される。
請求項3に記載の車両のアンダーボデー構造は、請求項1又は請求項2に記載の構造において、前記フロア下クロスメンバの車両後方側端部と前記フロア上クロスメンバの車両前側端部との接合面は、面方向を略鉛直方向又は略鉛直方向として配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の車両のアンダーボデー構造では、フロア下クロスメンバとフロア上クロスメンバは主に鉛直方向に曲げ変形が生じる。ここで、フロア下クロスメンバの車両後方側端部とフロア上クロスメンバの車両前側端部との接合面の面方向を略鉛直方向又は略鉛直方向として配置されているので、フロア下クロスメンバとフロア上クロスメンバの(曲げ変形が生じる)鉛直方向の剛性が向上される。
したがって、フロア下クロスメンバとフロア上クロスメンバの鉛直方向の曲げ変形が抑制されるので、アンダーボデーの全体の剛性が更に向上される。
以上説明したように請求項1に記載の車両のアンダーボデー構造によればクロス下メンバ及びクロス上メンバ(クロスメンバ)の断面の拡大や板厚の増加を抑えつつ、アンダーボデーの全体の剛性を効率的に向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両のアンダーボデー構造によれば、サイドメンバの変形が効果的に抑制されるので、アンダーボデーの全体の剛性を更に向上せることができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両のアンダーボデー構造によれば、フロア下クロスメンバとフロア上クロスメンバの鉛直方向の曲げ変形が抑制されるので、アンダーボデーの全体の剛性を更に向上させることができる、という優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係るアンダーボデー構造について、図1と図2とを用いて説明する。なお、図1は、本発明の実施形態に係るアンダーボデー構造が適用された車両の後方側のアンダーボデー100を概略的に示す斜視図である。また、図2は、図1のA−A線に沿った断面図(車両前後方向に沿った縦断面図)である。なお、各図中における矢印FRは車両前方側方向を示し、矢印UPは車両上方側方向を示し、矢印INは車両幅方向内側方向を示している。
また、車両10は、キャビン(車室)とトランクルームとが連通され(キャビン(車室)とトランクルームとの間に開口部を有し)、キャビンからトランクルームへの物の出し入れ等を可能とする、所謂トランクスルー機能(構造)を有する車両とされている。
図1に示すように、車両10の後方側のアンダーボデー100は、車両下部の床部を構成するフロアパネル(センターフロア)12と、フロアパネル12の車両幅方向両外側部に接合された一対のサイドメンバ14と、車両幅方向に沿って配設されると共に車両幅方向両端部がサイドメンバ14に接合されたフロア下クロスメンバ110及びフロア上クロスメンバ120と、を主要な構成部品(骨格)として構成されている。
フロアパネル12の車両幅方向両外側部に設けられた左右一対のサイドメンバ14は、車両前後方向を長手方向として配置された長尺な部材とされ、フロアパネル12の車両幅方向両外側部に接合されている。また、これらのサイドメンバ14の一部は、リヤホイルハウス(図示略)の形状に合わせ若干上方に湾曲されている。
フロアパネル12の下側には、平面視において略井型形状等のリアサスペンションメンバ(図示略)が配置され、このサスペンションメンバの四隅部にサスペンションメンバ取付部位としての取付部50、52、54、56が備えられている。そして、リアサスペンションメンバはこれら取付部50、52、54、56を介してサイドメンバ14(ボデー側)に弾性的に連結(防振支持)されている。
フロアパネル12には、車両前方側へ向かって下り斜面とされた傾斜部12Aが形成されている(図2参照)。なお、傾斜部12Aの傾斜角度は、鉛直(90°)に近い角度とされている。また、傾斜部12Aは車両幅方向に沿って直線状に形成されている(傾斜面は湾曲していない)。
図2に示すように、上方側を開口側とする略断面略ハット形に形成されたフロア下クロスメンバ110が、フロアパネル12の下側に車両幅方向を長手方向として配置されている(図1も参照)。フロア下クロスメンバ110は、車両前方側の略水平とされたフランジ112と車両後方側の後壁部114の先端部114Aとがフロアパネル12の下面にスポット溶接によって結合され、フロアパネル12との間で閉断面が構成されている。
なお、フロア下クロスメンバ110の後壁部114の先端部114Aは、傾斜部12Aの下面側にスポット溶接されると共に、後述するフロア上クロスメンバ120の車両前側方側の前壁部124の先端部124Aと重ね合わされてスポット溶接されている(三枚打点)。
図1に示すように、フロアパネル12の上側におけるフロア下クロスメンバ110の車両後方側には、フロア上クロスメンバ120が車両幅方向を長手方向として配置されている。
図2に示すように、フロア上クロスメンバ120は、下方側を開口側とする略断面略ハット形に形成されている。そして、フロア上クロスメンバ120は、車両後方側の略水平とされたフランジ122と車両前方側の前壁部124の先端部124Aとがフロアパネル12の上面にスポット溶接によって結合され、フロアパネル12との間で閉断面が構成されている。
前述したように、フロア上クロスメンバ120の前壁部124の先端部124Aは、傾斜部12Aの上面側にスポット溶接されると共に、前述したフロア下クロスメンバ110の車両後方側の後壁部114の先端部114Aと重ね合わされてスポット溶接されている。
換言すると、フロア上クロスメンバ120の前壁部124の先端部124Aとフロア下クロスメンバ110の車両後方側の後壁部114の先端部114Aとが、フロアパネル12の傾斜部12Aを介して接合されている。
なお、フロアパネル12の傾斜部12Aは鉛直に近い角度とされているので、フロア上クロスメンバ120の前壁部124の先端部124Aとフロア下クロスメンバ110の車両後方側の後壁部114の先端部114Aとの接合面も略鉛直方向とされている(接合面の面方向が略鉛直方向とされている)。また、接合面は車両幅方向に沿って直線状とされている(接合面は湾曲していない)。
ここで、図1に示すように、フロア下クロスメンバ110は、車両前方側の取付部50、52から入力される荷重を支える構造部材とされている。そして、フロア下クロスメンバ110は、取付部50、52からサイドメンバ14に荷重が入力される入力点P間を結ぶ最短距離(又は略最短距離)に沿って、略直線状に車両幅方向に沿って配設されている。
換言すると、平面視において、入力点P間を結ぶ直線に重なるように、フロア下クロスメンバ110は設けられている(図2も参照)。
一方、フロア上クロスメンバ120は、キャビンからトランクルームへの物の出し入れ行なう連通部(開口部)を支える構造部材とされている(トランクスルー構造を支える構造部材とされている)。フロア上クロスメンバ120の車両幅方向両外側端部(サイドメンバー14との接合部)は、サスペンションメンバの取付部50、52、54、56を介しての荷重入力によりサイドメンバ14が最大変位(変形)する位置又はその近傍に接合されている(詳細は後述する)。また、フロア上クロスメンバ120は、後部座席の乗員の配置に影響しない位置に配設されている。更に、フロア上クロスメンバ120は、キャビンからトランクルームへの物の出し入れ(トランクスルー機能)を妨げないような大きさや形状とされている。
つぎに本実施形態の作用について説明する。
フロア下クロスメンバ110はサイドメンバ14における取付部50、52間(荷重入力点P間)を最短距離又は略最短距離に沿って車両幅方向に延設され、車両幅方向両側端部がサイドメンバ14に接合されている。
換言すると、フロア下クロスメンバ110は、平面視において、サイドメンバ14におけるサスペンションメンバの荷重入力点P間(取付部50、52間)を結ぶ直線に重なるように配設されている。
よって、取付部50、52からのサイドメンバ14への荷重の入力に伴い発生するフロア下クロスメンバ110の曲げモーメントが小さくなる。そして、その結果、フロア下クロスメンバ110の変位、すなわちサイドメンバ14における荷重入力点P(取付部50、52間)の変位が小さくなる(サイドメンバ14の変形が抑制される)。
つまり、フロア下クロスメンバ110は、サイドメンバ14の変形を効果的に抑制するように配設されている。
更に、フロア下クロスメンバ110の後壁部114の先端部114Aがフロアパネル12の傾斜部12Aを介してフロア上クロスメンバ120の前壁部124の先端部124Aと接合されているので(図2参照)、フロア下クロスメンバ110に入力された荷重はフロア上クロスメンバ120でも負担する。
つまり、図3に示すように、フロア下クロスメンバ110の車両幅方向外側から入力された荷重F1は、フロア下クロスメンバ110(荷重F2)とフロア上クロスメンバ120(荷重F3)とで負担される。これにより、フロア下クロスメンバ110の荷重の負担が軽減される。
一方、図4に示すように、サスペンションメンバの取付部50、52、54、56を介してのサイドメンバ14への荷重の入力(矢印N参照)に伴いサイドメンバ14が車両幅方向内側に倒れこむように変形する(矢印M参照)。しかし、サイドメンバ14にはフロア上クロスメンバ120が接合されているので、サイドメンバ14の変形(矢印M参照)が抑制される。
そして、このサイドメンバ14の変形(矢印M参照)によってサイドメンバ14が最大変位する位置又はその近傍に、フロア上クロスメンバ120の車両幅方向両外側端部が接合されている(本実施形態では矢印M部分)。よって、サイドメンバ14の変形がフロア上クロスメンバ120によって、効果的に抑制される。
更に、前述したように、フロア上クロスメンバ120の前壁部124の先端部124Aとフロア下クロスメンバ110の後壁部114の先端部114Aとがフロアパネル12の傾斜部12Aを介して接合されているので(図2参照)、フロア上クロスメンバ120に入力された荷重はフロア下クロスメンバ110でも負担する。
つまり、図4に示すように、フロア上クロスメンバ120の車両幅方向外側から入力された荷重G1は、フロア上クロスメンバ120(荷重G2)とフロア下クロスメンバ110(荷重G3)とで負担される。これにより、フロア上クロスメンバ1200の荷重の負担が軽減される。
このように、フロア下クロスメンバ110とフロア上クロスメンバ120とをサイドメンバ14の変形を効果的に抑制するように配設すると共に、フロア下クロスメンバ110とフロア上クロスメンバ120とが互いに荷重を負担し合い支え合うように構成したので、アンダーボデー100全体の剛性を向上させている。
更に、フロア下クロスメンバ110とフロア上クロスメンバ120は、主に鉛直方向に曲げ変形が生じるが、フロア下クロスメンバ110の後壁部114の先端部114Aとフロア上クロスメンバ120の前壁部124の先端部124Aと接合面の面方向を略鉛直方向とすることで(図2参照)、フロア下クロスメンバ110とフロア上クロスメンバ120の(曲げ変形が生じる)鉛直方向の剛性が向上される。したがって、フロア下クロスメンバ110とフロア上クロスメンバ120の鉛直方向の曲げ変形が抑制され、その結果、アンダーボデー100全体の剛性が更に向上される。
なお、フロア下クロスメンバ110の後壁部114の先端部114Aとフロア上クロスメンバ120の前壁部124の先端部124Aと接合面の面方向を、鉛直方向に近づけるほど、フロア下クロスメンバ110とフロア上クロスメンバ120の鉛直方向の剛性を向上させることがきるので、好適である。
また、フロア下クロスメンバ110の後壁部114の先端部114Aとフロア上クロスメンバ120の前壁部124の先端部124Aとがフロアパネル12を介して接合するので、接合箇所(接合点数)が減少する。よって、接合工程におけるタクトタイムを短縮させることができると共に製造コストを低減させることができる。
ここで、図5に示すように、本発明が適用されていない第一比較例のアンダーボデー600は、フロアパネル602の下側に配設された上方側を開口側とする断面略ハット形のフロア下クロスメンバ610と、フロアパネル602の上側に配設された下方側を開口側とする断面略ハット形のフロア上クロスメンバ620と、がフロアパネル602を介して接合された構造とされている。なお、それぞれ、フランジ部612、614とフランジ622、624とがフロアパネル602に接合されている。
このようなボデー構造の場合、フロア下クロスメンバ610は入力点Pよりも車両後方側に位置するので(図中の矢印R参照)、荷重の入力に伴い発生するフロア下クロスメンバ610の曲げモーメントが、本発明が適用された上記実施形態のフロア下クロスメンバ110よりも大きくなる。つまり、フロア下クロスメンバ610がサイドメンバ14の変形を効果的に抑制するように配設されていない。
また、図6に示すように、本発明が適用されていない第二比較例のアンダーボデー700は、上方側を開口側とする断面略ハット形のフロア下クロスメンバ710がフロアパネル602の下側に接合され、下方側を開口側とする断面略ハット形のフロア上クロスメンバ720がフロアパネル702の上側におけるフロア下クロスメンバ710の後方側に接合されている。
なお、フロア下クロスメンバ710のフランジ部712と後壁714の先端部714Aがフロアパネル710の下面に接合され、フロア上クロスメンバ720のフランジ部722、724がフロアパネル702の上面に接合されている。また、フロア下クロスメンバ710の後壁714の先端部714と、フロア上クロスメンバ720のフランジ部722Aと、は車両前後方向に間隔をあけて接合されている(フロア下クロスメンバ710の後壁714の先端部714とフロア上クロスメンバ720のフランジ部722とは接合されていない)。
このようなボデー構造の場合、フロア下クロスメンバ710とフロア上クロスメンバ720とが接合されていないので、互いに荷重を負担しあえていない(互いに支え合えていない)。
よって、本発明が適用されていない第一比較例及び第二比較例のフロア下クロスメンバ610、710及びフロア上クロスメンバ620、720等の断面積や板厚が、本発明が適用された上記実施形態のフロア下クロスメンバ110及びフロア上クロスメンバ120等と同じとした場合、第一比較例のアンダーボデー600及び第二比較例のアンダーボデー700よりも、上記実施形態のアンダーボデー100の方が高剛性となる。
したがって、本発明が適用されていない第一比較例のアンダーボデー600及び第二比較例のアンダーボデー700が、本発明が適用された上記実施形態のアンダーボデー100と同等の剛性を得ようとすると、フロア下クロスメンバ610、710及びフロア上クロスメンバ620、720の断面積や板厚を増加させる必要があり、その分、重量やコストが増加する。つまり、第一比較例のアンダーボデー600及び第二比較例のアンダーボデー700のボデー構造と比べ、上記実施形態のアンダーボデー100は効率的に剛性が向上されている。
なお、本発明は上記実施形態に限定さない。
例えば、上記実施形態では、トランクスルー機能(構造)を有する車両10のアンダーボデー100に本発明のアンダーボデー構造を適用したが、トランクスルー機能(構造)を有しない車両のアンダーボデーに本発明のアンダーボデー構造を適用してもよい。
本発明の実施形態に係るアンダーボデー構造が適用された車両の後方側のアンダーボデーを概略的に示す斜視図である。 図1に示すアンダーボデーのA−A線に沿った断面図(車両前後方向に沿った縦断面図)である。 フロア下パネルに入力された荷重がフロア下パネルとフロア上パネルとで分担される様子を説明する説明図である。 サイドメンバの変形と、フロア上パネルに入力された荷重がフロア下パネルとフロア上パネルとで分担される様子と、を説明する説明図である。 第一比較例のアンダーボデーを示す車両前後方向に沿った縦断面図である。 第二比較例のアンダーボデーを示す車両前後方向に沿った縦断面図である。
符号の説明
10 車両
12 フロアパネル
14 サイドメンバ
50 取付部(サスペンションメンバ取付部)
52 取付部(サスペンションメンバ取付部)
54 取付部(サスペンションメンバ取付部)
56 取付部(サスペンションメンバ取付部)
100 アンダーボデー
110 フロア下クロスメンバ
114A 先端部(車両後方側端部)
124A 先端部(車両前方側端部)
120 フロア上クロスメンバアンダーボデー構造
P 荷重入力点

Claims (3)

  1. 車両下部に配置されたフロアパネルの車両幅方向両外側部に接合され、車両前後方向に延在するサイドメンバと、
    前記フロアパネルの下面に接合され、前記サイドメンバにおけるサスペンションメンバ取付部位間を結ぶ最短距離又は略最短距離に沿って車両幅方向に延在し、車両幅方向両外側端部が前記サイドメンバに接合されたフロア下クロスメンバと、
    前記フロアパネルの上面に接合され、車両幅方向に延在し、車両幅方向外側端部が前記サイドメンバに接合されると共に、車両前方側端部が前記フロアパネルを介して前記フロア下クロスメンバの車両後方側端部と接合されたフロア上クロスメンバと、
    を備えることを特徴とする車両のアンダーボデー構造。
  2. 前記フロア上クロスメンバの車両幅方向両外側端部が、前記サスペンションメンバ取付部位からの荷重入力により前記サイドメンバが最大変位する位置又はその近傍に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のアンダーボデー構造。
  3. 前記フロア下クロスメンバの車両後方側端部と前記フロア上クロスメンバの車両前側端部との接合面は、面方向を鉛直方向又は略鉛直方向として配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のアンダーボデー構造。
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