JP2009195027A - 回転軸への軸受固定方法及び回転軸組立体並びに減速機構付き電動モータ - Google Patents

回転軸への軸受固定方法及び回転軸組立体並びに減速機構付き電動モータ Download PDF

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Abstract

【課題】軸受を回転軸に確実に固定することにより、回転軸の軸方向への移動を規制して、この回転軸が設けられる減速機構付き電動モータ等の異音や振動を防止することである。
【解決手段】減速機構を収容するギヤケース31に挿通孔37を設け、ギヤケース31に固定されるモータ本体のアマチュア軸16を挿通孔37に挿通する。挿通孔37にボールベアリング41を圧入により固定し、このボールベアリング41によりアマチュア軸16の中間部分を回転自在に支持する。また、アマチュア軸16に設けられる溝部56に止め輪54を装着するとともに、アマチュア軸16に挿通されるパイプ材55によりボールベアリング41を止め輪54に押し付けながら当該パイプ材55をアマチュア軸16にかしめることにより、止め輪54とパイプ材55との間に挟み込んでボールベアリング41をアマチュア軸16に固定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、減速機構付き電動モータ等に用いられる回転軸に軸受を固定する構造に関する。
車両用のワイパ装置やパワーウインド装置等の駆動源としては、モータ本体に減速機構が取り付けられて1つのユニットとされた減速機構付き電動モータが用いられている。
このような減速機構付き電動モータでは、減速機構として小型で大きな減速比を得られるウォームギヤ機構が多く用いられている。この場合、モータ本体のヨークには減速機構を収容するためのギヤケースが固定され、モータ本体の回転軸はギヤケースに設けられた挿通孔を通ってギヤケース内に突出しており、減速機構を構成するウォームは回転軸の当該突出部分に一体に形成されるようになっている。
一方、回転軸を回転自在に支持するために、ヨークやギヤケースには軸受が設けられている。例えば特許文献1には、ギヤケースに設けられる挿通孔に軸受を圧入により固定し、この軸受により回転軸の中間部分を回転自在に支持するようにした減速機構付き電動モータが記載されている。
特開2006−311655号公報
しかしながら、特許文献1に示される減速機構付き電動モータでは、回転軸を軸受に挿通するようにしており、その中間部分は軸受によって径方向にのみ支持されている。そのため、ウォームとウォームホイルとの噛み合い反力により回転軸に軸揺れが生じると、この軸揺れにより回転軸が軸方向に移動して異音や振動を生じる場合があった。
これに対して、回転軸を軸受に圧入することにより、回転軸の軸方向への移動を規制する方法が考えられるが、この方法では大きな軸方向荷重を十分に支えることができなかった。
本発明の目的は、軸受を回転軸に確実に固定することにより、回転軸の軸方向への移動を規制して、この回転軸が設けられる減速機構付き電動モータ等の異音や振動を防止することにある。
本発明の回転軸への軸受固定方法は、軸受を回転軸に固定する回転軸への軸受固定方法であって、前記回転軸に設けられる溝部に止め輪を装着する工程と、前記回転軸に前記軸受を挿通する工程と、前記軸受に対して前記止め輪とは反対側から前記回転軸に固定部材を挿通する工程と、前記固定部材により前記軸受を前記止め輪に押し付けながら該固定部材を前記回転軸に固定することにより前記軸受を前記回転軸に固定する工程とを有することを特徴とする。
本発明の回転軸への軸受固定方法は、前記回転軸の前記固定部材が固定される部分の外周面に凹凸加工部が形成されていることを特徴とする。
本発明の回転軸への軸受固定方法は、前記固定部材はパイプ材であり、前記パイプ材は前記軸受を前記止め輪に押し付けながらかしめにより前記回転軸に固定されることを特徴とする。
本発明の回転軸への軸受固定方法は、前記パイプ材は金属製であることを特徴とする。
本発明の回転軸組立体は、回転軸に軸受が固定された回転軸組立体であって、前記回転軸に設けられる溝部に装着され、前記軸受に軸方向の一方側から当接する止め輪と、前記軸受を前記止め輪に押し付けながら前記回転軸に固定され、前記軸受に軸方向の他方側から当接する固定部材とを有することを特徴とする。
本発明の回転軸組立体は、前記回転軸の前記固定部材が固定される部分の外周面に凹凸加工部が形成されていることを特徴とする。
本発明の回転軸組立体は、前記固定部材はパイプ材であり、前記パイプ材は前記軸受を前記止め輪に押し付けながらかしめにより前記回転軸に固定されることを特徴とする。
本発明の回転軸組立体は、前記パイプ材は金属製であることを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、回転軸を備えたモータ本体と、前記回転軸に設けられるウォームと前記ウォームに噛み合うウォームホイルとを備え前記回転軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構とを備えた減速機構付き電動モータであって、前記モータ本体のヨークに固定され、前記減速機構を収容するギヤケースと、前記ギヤケースに設けられる挿通孔に固定され、前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、前記回転軸に設けられる溝部に装着され、前記軸受に軸方向の一方側から当接する止め輪と、前記軸受を前記止め輪に押し付けながら前記回転軸に固定され、前記軸受に軸方向の他方側から当接する固定部材とを有することを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、前記回転軸の前記ウォームよりも前記ヨーク側の部分を前記軸受で回転自在に支持し、前記軸受の前記ウォーム側に前記止め輪を配置するとともに前記軸受の前記ヨーク側に前記固定部材を配置したことを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、前記回転軸の前記固定部材が固定される部分の外周面に凹凸加工部が形成されていることを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、前記固定部材はパイプ材であり、前記パイプ材は前記軸受を前記止め輪に押し付けながらかしめにより前記回転軸に固定されることを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、前記パイプ材は金属製であることを特徴とする。
本発明の減速機構付き電動モータは、前記ギヤケースの前記挿通孔の開口端部をポンチ具により軸方向から押し加工したことを特徴とする。
本発明によれば、軸受を止め輪と固定部材との間に挟み込んで確実に回転軸に固定することができるので、軸受が固定されるギヤケース等の支持体に対する回転軸の軸方向への移動を規制して、この回転軸が設けられる減速機構付き電動モータ等の異音や振動を防止することができる。
本発明によれば、回転軸の固定部材が固定される部分の外周面に凹凸加工部を形成するようにしたので、固定部材を当該凹凸加工部に食い込ませて確実に回転軸に固定することができる。
本発明によれば、固定部材をパイプ材とし、当該パイプ材をかしめにより回転軸に固定するようにしたので、軸受の固定作業を容易にすることができる。
本発明によれば、パイプ材として金属製のものを用いるようにしたので、パイプ材をかしめにより確実に回転軸に固定することができる。
本発明によれば、ギヤケースの挿通孔の開口端部をポンチ具により軸方向から押し加工するようにしたので、開口端部を当該加工により塑性変形させて軸受を挿通孔に確実に固定することができる。したがって、回転軸とともに軸受が挿通孔の内部で軸方向に移動することを防止して、この回転軸が設けられる減速機構付き電動モータ等の異音や振動を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるワイパモータを示す斜視図であり、図2は図1に示すワイパモータの内部構造を示す断面図であり、図3は図1に示すカバーの内面を示す図である。
図1に示すワイパモータ11は車両用のワイパ装置(不図示)の駆動源として用いられるものであり、モータ本体12と減速機13とを備えた減速機構付き電動モータとなっている。
モータ本体12は所謂ブラシ付き直流モータとなっており、図2に示すように、鋼板により底付き円筒状に形成されるヨーク14とヨーク14の内部に収容されるアマチュア15とを備えている。アマチュア15は回転軸としてのアマチュア軸16を備え、このアマチュア軸16はメタル軸受17によりヨーク14に回転自在に支持されている。これにより、アマチュア15はヨーク14の内部で回転自在となっている。
ヨーク14の内面には一対のマグネット18a,18bが互いに異なる磁極を向かい合わせて固定され、これらのマグネット18a,18bによりヨーク14の内部には磁界が形成されている。これらのマグネット18a,18bの内側に位置するようにアマチュア軸16にはアマチュアコア21が固定され、このアマチュアコア21には複数のアマチュアコイル22が巻装されている。また、アマチュア軸16にはアマチュアコア21に対して減速機13の側に隣接してコミュテータ23が固定されており、アマチュアコイル22のコイル端はそれぞれコミュテータ23に電気的に接続されている。
アマチュアコイル22に駆動電流を供給するために、モータ本体12には一対のブラシ24a,24bが設けられている。これらのブラシ24a,24bはそれぞれブラシホルダ25に支持されるとともにスプリング26a,26bにより付勢され、コミュテータ23の外周面に径方向外側から摺接している。そして、各ブラシ24a,24bに駆動電流が供給されることにより、コミュテータ23を介して所定のタイミングで転流された駆動電流が各アマチュアコイル22に供給され、アマチュア軸16が回転するようになっている。
なお、本実施の形態においては、モータ本体12としてブラシ付き直流モータが用いられているが、これに限らず、ブラシレス直流モータなど他の形式のモータ本体12を用いるようにしてもよい。
一方、減速機13は締結部材(ボルト)27a,27bによりヨーク14の開口端に固定されるギヤケース31を備えている。このギヤケース31はアルミダイキャストによりバスタブ状に形成されるボトムケース32と樹脂製のカバー33とを備えており、ボトムケース32がカバー33で閉塞されることによりギヤケース31が構成されるようになっている。
ボトムケース32にはヨーク14との固定部分となるフランジ部34と一体に有底筒状のボス部35が設けられている。このボス部35の軸心にはギヤケース31の内部側に突出する円筒状の支持部36が一体に形成され、この支持部36の内側はヨーク14の内部とギヤケース31の内部とに連通する挿通孔37となっている。アマチュア軸16はヨーク14の側からこの挿通孔37に挿通され、その先端側はギヤケース31の内部に突出している。
挿通孔37には軸受としてのボールベアリング41が装着され、アマチュア軸16の中間部分はこのボールベアリング41によりギヤケース31に回転自在に支持されている。また、アマチュア軸16の先端部はギヤケース31に固定されるメタル軸受42により回転自在に支持されている。
アマチュア軸16の回転を減速して出力軸43から出力するために、ギヤケース31の内部には減速機構44が収容されている。この減速機構44は所謂ウォームギヤ機構となっており、アマチュア軸16のギヤケース31に収容される部分の外周面に一体に形成されるウォーム45と出力軸43に固定されてギヤケース31の内部に回転自在に収容されるウォームホイル46とを備えている。ウォーム45はウォームホイル46に噛み合わされており、モータ本体12が作動してアマチュア軸16が回転すると、その回転はウォーム45とウォームホイル46とを介して所定の回転数にまで減速されて出力軸43から出力されるようになっている。
図3に示すように、カバー33の裏面にはモータ本体12の作動を制御するための制御基板47が取り付けられている。この制御基板47は基板上にCPUやメモリ、FET等の複数の電子部品が搭載された所謂マイクロコンピュータとしての機能を有するものとなっており、カバー33がボトムケース32に固定されるとその給電端子48a,48bが各ブラシ24a,24bに電気的に接続されるようになっている。また、制御基板47はカバー33に設けられたコネクタ51を介して図示しないワイパスイッチやバッテリ(電源)に接続され、ワイパスイッチからの指令信号に応じてモータ本体12に直流電流を供給してその作動制御を行うようになっている。
アマチュア軸16の回転を検出するために、制御基板47には一対のホールセンサ52a,52bが設けられ、アマチュア軸16にはウォーム45に対してヨーク14の側に隣接してセンサマグネット53が固定されている。センサマグネット53は複数の磁極が周方向に交互に着磁されたリング状の多極着磁マグネットとなっており、各ホールセンサ52a,52bはセンサマグネット53に対して互いに所定の位相差をもって対向するようになっている。これにより、アマチュア軸16が回転すると、その回転数に反比例した周期のパルス信号が各ホールセンサ52a,52bから出力され、制御基板47はこれらのパルス信号の周期からアマチュア軸16の回転数を検出することができるようになっている。また、制御基板47は各ホールセンサ52a,52bからのパルス信号の出現順序に基づいてアマチュア軸16の回転方向を検出することができるようになっている。そして、これらの検出信号は制御基板47によるモータ本体12の作動制御に用いられるようになっている。
前述のように、アマチュア軸16の中間部分つまりアマチュア軸16のウォーム45よりもヨーク14の側の部分はギヤケース31の挿通孔37に装着されたボールベアリング41により回転自在に支持されている。このワイパモータ11では、このボールベアリング41をアマチュア軸16に固定するとともにギヤケース31の挿通孔37に固定することにより、アマチュア軸16のヨーク14やギヤケース31の内部における軸方向への移動を規制するようにしている。
図4は図2におけるA−A線に沿う断面図であり、図5は図4に示すボールベアリングのアマチュア軸への固定前の状態を示す分解斜視図である。
図4に示すように、アマチュア軸16に固定されるボールベアリング41はインナーレース(内輪)41aとアウターレース(外輪)41bとの間にボール(転動体)41cが配置された構造となっており、インナーレース41aが止め輪(スナップリング)54と固定部材としてのパイプ材55との間に挟み込まれることにより、アマチュア軸16のウォーム45とコミュテータ23の間の中間部分つまりウォーム45よりもヨーク14の側の中間部分に軸方向に位置決めされた状態で固定されるようになっている。
図5に示すように、止め輪54は周方向の一部に切り欠きを備えたC形止め輪となっており、アマチュア軸16に設けられた溝部56に装着されて当該アマチュア軸16に固定されるようになっている。溝部56はアマチュア軸16の外周面のボールベアリング41に対してウォーム45の側に隣接する部分に設けられており、これにより、図4に示すように、溝部56に装着された止め輪54はボールベアリング41のインナーレース41aに対して軸方向の一方側であるウォーム45の側に位置し、当該インナーレース41aに軸方向のウォーム45の側から当接するようになっている。
なお、止め輪54としてはC形止め輪に限らず、例えばE形止め輪やクリップ止め輪など、アマチュア軸16の溝部56に装着されてボールベアリング41の軸方向の移動を規制できるものであれば他の形状の止め輪54を用いるようにしてもよい。
パイプ材55は例えば鋼材等の金属製となっており、図5に示すように、アマチュア軸16の外径よりも僅かに大きな内径を有する円筒状に形成されている。一方、アマチュア軸16のボールベアリング41に対してヨーク14の側(コミュテータ23側)に隣接する部分の外周面にはローレット加工が施されることにより凹凸加工部としてのローレット加工部57が設けられ、パイプ材55はこのローレット加工部57にかしめられてアマチュア軸16に固定されるようになっている。これにより、図4に示すように、パイプ材55はボールベアリング41のインナーレース41aに対して軸方向の他方側であるヨーク14の側に位置して当該インナーレース41aに軸方向のヨーク14の側から当接している。このような構造により、ボールベアリング41のインナーレース41aは止め輪54とパイプ材55との間に挟み込まれて軸方向の移動が規制された状態でアマチュア軸16に固定されるようになっている。
一方、図4に示すように、ボールベアリング41はアウターレース41bが挿通孔37に圧入されることにより挿通孔37つまり支持部36の内周面に固定されている。また、図6は図4における矢視Aを示す断面図であり、本図に示すように、挿通孔37の開口端部となる支持部36の軸方向端部は、周方向に等間隔に並んだ6箇所の加工部58においてポンチ具(不図示)により軸方向から押し加工され、これにより、当該端部が僅かに内周側に塑性変形して、ボールベアリング41は挿通孔37に確実に固定されるようになっている。
このように、このワイパモータ11では、ボールベアリング41をアマチュア軸16に固定するとともにギヤケース31の挿通孔37に固定することにより、減速機構44からの反力等によりアマチュア軸16が軸方向へ移動することを防止して、ワイパモータ11の騒音や振動を防止することができる。
図7はアマチュア軸組立体の詳細を示す斜視図であり、図8は本発明の一実施の形態であるアマチュア軸へのボールベアリング固定方法の工程図であり、図9(a)〜(c)はそれぞれアマチュア軸へのボールベアリングの固定手順を示す説明図である。
このワイパモータ11では、アマチュア軸16へのボールベアリング41の固定作業を容易に行うために、図7に示すように、止め輪54とパイプ材55とを用いてアマチュア軸16に予めボールベアリング41を固定した回転軸組立体としてのアマチュア軸組立体61を組み立て、これにアマチュアコア21やコミュテータ23等を組み付けてアマチュア15を構成するようにしている。また逆の手順、アマチュアコア21やコミュテータ23等を先に組み付けて、その後、止め輪54とパイプ材55とを用いてアマチュア軸16に予めボールベアリング41を固定し、回転軸組立体としてのアマチュア軸組立体61を組み立てることも可能である。
次に、本発明の回転軸への軸受固定方法としてのアマチュア軸へのボールベアリング固定方法によるアマチュア軸16へのボールベアリング41の固定手順つまりアマチュア軸組立体61の組み立て手順について説明する。
まず、図8にステップS1として示すように、止め輪装着工程が行われ、図9(a)に示すように、アマチュア軸16に設けられる溝部56に止め輪54が装着される。次いで、ステップS2に示すように軸受挿通工程が行われ、図9(b)に示すように、アマチュア軸16にボールベアリング41が挿通もしくは圧入される。このとき、ボールベアリング41は止め輪54に対してウォーム45とは反対側からアマチュア軸16に挿通される。次に、ステップS3に示すようにパイプ材挿通工程が行われ、図9(c)に示すように、アマチュア軸16にパイプ材55が挿通される。このとき、パイプ材55はボールベアリング41と同一側から、つまりボールベアリング41に対して止め輪54とは反対側からアマチュア軸16に挿通される。アマチュア軸16にパイプ材55が挿通されると、ステップS4に示すようにパイプ材かしめ工程が行われ、パイプ材55はアマチュア軸16のローレット加工部にかしめにより固定される。このとき、図9(c)に示すように、パイプ材55にはボールベアリング41のインナーレース41aを止め輪54に押し付けるように軸方向に押し付け力が加えられ、パイプ材55はボールベアリング41のインナーレース41aを止め輪54に押し付けながらかしめによりアマチュア軸16に固定される。これにより、止め輪54とパイプ材55との間にボールベアリング41のインナーレース41aを軸方向にガタなく挟み込んで、当該ボールベアリング41を確実にアマチュア軸16に固定することができる。
本実施例は止め輪54をウォーム45側に設置するだけでなく、また、止め輪54をコミュテータ23側、ボールベアリング41を挟んでその反対側にパイプ材55にして、同様の手順で組み立てを行うことも可能である。
このように、本発明によれば、パイプ材55によりボールベアリング41を止め輪54に押し付けながら当該パイプ材55をかしめによりアマチュア軸16に固定するようにしたので、ボールベアリング41を止め輪54とパイプ材55との間に挟み込んで軸方向にガタなく確実にアマチュア軸16に固定することができる。これにより、ボールベアリング41が固定されるギヤケース31やヨーク14に対するアマチュア軸16の軸方向への移動を規制して、このアマチュア軸16が設けられるワイパモータ11の異音や振動を防止することができる。また、ボールベアリング41の軸方向へのガタつきを防止するためのダンパ等の部材が不要となるので、このワイパモータ11の構成を簡素化し、そのコストを低減することができる。
また、本発明によれば、アマチュア軸16のパイプ材55がかしめられる部分の外周面にローレット加工部57を形成するようにしたので、かしめられたパイプ材55をローレット加工部57に食い込ませて当該パイプ材55を確実にアマチュア軸16に固定することができる。
さらに、本発明によれば、パイプ材55として金属製のものを用いるようにしたので、パイプ材55をかしめにより確実にアマチュア軸16に固定することができる。これにより、アマチュア軸16が軸方向に移動することを確実に防止して、このアマチュア軸16が設けられるワイパモータ11の異音や振動を確実に防止することができる。
さらに、本発明によれば、ギヤケース31の挿通孔37の開口端部をポンチ具により軸方向から押し加工するようにしたので、開口端部を当該加工により塑性変形させてボールベアリング41を挿通孔37に確実に固定することができる。これにより、アマチュア軸16とともにボールベアリング41が挿通孔37の内部で軸方向に移動することを防止して、このアマチュア軸16が設けられるワイパモータ11の異音や振動を確実に防止することができる。
図10は本発明の他の実施の形態を示す断面図であり、図11は図10に示すプッシュナットの詳細を示す斜視図である。なお、図10、図11においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図4に示す実施の形態では、ボールベアリング41を止め輪54とパイプ材55との間に挟み込んでアマチュア軸16に固定するようにしている。これに対して、図10に示す実施の形態では、弾性を有する固定部材としてプッシュナット71を用い、ボールベアリング41を止め輪54とプッシュナット71との間に挟み込んでアマチュア軸16に固定するようにしている。
図11に示すように、プッシュナット71は例えば鋼板等の弾性体としてのばね材により形成され、円環状のフランジ部71aとフランジ部71aの内周から軸方向に若干傾斜した状態となって放射状に突出する複数の爪部71bとを備えている。フランジ部71aの軸心は装着孔となっており、プッシュナット71はこの装着孔においてアマチュア軸16に挿通される。プッシュナット71がアマチュア軸16に挿通されると、各爪部71bがアマチュア軸16の外面に押されて弾性変形しながら押し広げられる。そして、フランジ部71aが所定の位置にまで達すると、各爪部71bがアマチュア軸16の外周面に食い込み、プッシュナット71はアマチュア軸16に固定されることになる。本実施の形態においては、プッシュナット71の内径つまり各爪部71bの内周の径はアマチュア軸16の外径よりも小さく、且つ、ウォーム45の外径よりも若干大きく設定されており、アマチュア軸16に設けられたウォーム45を傷つけることなく、プッシュナット71をアマチュア軸16に通すことができるようになっている。
ボールベアリング41とプッシュナット71との間にはワッシャ72が装着される。このワッシャ72は、その外径がボールベアリング41のアウターレース41bの内径よりも小さく且つインナーレース41aの外径よりも大きく設定され、その内径はアマチュア軸16の外径よりも若干大きく且つボールベアリング41のインナーレース41aの外径よりも小さく設定されている。これにより、フランジ部71aの内径寸法がボールベアリング41のインナーレース41aの外径寸法よりも大きなプッシュナット71により、ボールベアリング41を固定(支持)することが可能とされている。
プッシュナット71は、パイプ材55の場合と同様に、止め輪54がアマチュア軸16の溝部56に装着され、次いでアマチュア軸16にボールベアリング41が挿通され、次いで止め輪54とは反対側からワッシャ72が挿通された後にアマチュア軸16に挿通される。そして、プッシュナット71は、ワッシャ72を介してボールベアリング41を止め輪54に押し付けながらアマチュア軸16に固定される。このように、固定部材としてプッシュナット71を用いることにより、ボールベアリング41のアマチュア軸16への固定作業を容易にすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、ワイパモータ11に用いられるアマチュア軸組立体61に本発明を適用するようにしているが、これに限らず、例えば、パワーウインドモータのアマチュア軸など、他の用途に用いられる回転軸に本発明を適用するようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、凹凸加工部はローレット加工により形成されたローレット加工部57とされているが、これに限らず、例えばV溝加工やU溝加工などであってもよい。
さらに、前記実施の形態においては、パイプ材55は金属製とされているが、これに限らず、かしめにより塑性変形してアマチュア軸16に固定され得る材質であれば他の材質で形成されたパイプ材55を用いるようにしてもよい。
さらに、固定部材としては、パイプ材55やプッシュナット71に限らず、アマチュア軸16に固定される部材であれば他の部材としてもよい。
本発明の一実施の形態であるワイパモータを示す斜視図である。 図1に示すワイパモータの内部構造を示す断面図である。 図1に示すカバーの内面を示す図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 図4に示すボールベアリングのアマチュア軸への固定前の状態を示す分解斜視図である。 図4における矢視Aを示す断面図である。 アマチュア軸組立体の詳細を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態であるアマチュア軸へのボールベアリング固定方法の工程図である。 (a)〜(c)はそれぞれアマチュア軸へのボールベアリングの固定手順を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態を示す断面図である。 図10に示すプッシュナットの詳細を示す斜視図である。
符号の説明
11 ワイパモータ(減速機構付き電動モータ)
12 モータ本体
13 減速機
14 ヨーク
15 アマチュア
16 アマチュア軸(回転軸)
17 メタル軸受
18a,18b マグネット
21 アマチュアコア
22 アマチュアコイル
23 コミュテータ
24a,24b ブラシ
25 ブラシホルダ
26a,26b スプリング
27a,27b 締結部材
31 ギヤケース
32 ボトムケース
33 カバー
34 フランジ部
35 ボス部
36 支持部
37 挿通孔
41 ボールベアリング(軸受)
41a インナーレース
41b アウターレース
41c ボール
42 メタル軸受
43 出力軸
44 減速機構
45 ウォーム
46 ウォームホイル
47 制御基板
48a,48b 給電端子
51 コネクタ
52a,52b ホールセンサ
53 センサマグネット
54 止め輪
55 パイプ材(固定部材)
56 溝部
57 ローレット加工部(凹凸加工部)
58 加工部
61 アマチュア軸組立体(回転軸組立体)
71 プッシュナット(固定部材)
71a フランジ部
71b 爪部
72 ワッシャ

Claims (14)

  1. 軸受を回転軸に固定する回転軸への軸受固定方法であって、
    前記回転軸に設けられる溝部に止め輪を装着する工程と、
    前記回転軸に前記軸受を挿通する工程と、
    前記軸受に対して前記止め輪とは反対側から前記回転軸に固定部材を挿通する工程と、
    前記固定部材により前記軸受を前記止め輪に押し付けながら該固定部材を前記回転軸に固定することにより前記軸受を前記回転軸に固定する工程とを有することを特徴とする回転軸への軸受固定方法。
  2. 請求項1記載の回転軸への軸受固定方法において、前記回転軸の前記固定部材が固定される部分の外周面に凹凸加工部が形成されていることを特徴とする回転軸への軸受固定方法。
  3. 請求項1または2記載の回転軸への軸受固定方法において、前記固定部材はパイプ材であり、前記パイプ材は前記軸受を前記止め輪に押し付けながらかしめにより前記回転軸に固定されることを特徴とする回転軸への軸受固定方法。
  4. 請求項3記載の回転軸への軸受固定方法において、前記パイプ材は金属製であることを特徴とする回転軸への軸受固定方法。
  5. 回転軸に軸受が固定された回転軸組立体であって、
    前記回転軸に設けられる溝部に装着され、前記軸受に軸方向の一方側から当接する止め輪と、
    前記軸受を前記止め輪に押し付けながら前記回転軸に固定され、前記軸受に軸方向の他方側から当接する固定部材とを有することを特徴とする回転軸組立体。
  6. 請求項5記載の回転軸組立体において、前記回転軸の前記固定部材が固定される部分の外周面に凹凸加工部が形成されていることを特徴とする回転軸組立体。
  7. 請求項5または6記載の回転軸組立体において、前記固定部材はパイプ材であり、前記パイプ材は前記軸受を前記止め輪に押し付けながらかしめにより前記回転軸に固定されることを特徴とする回転軸組立体。
  8. 請求項7記載の回転軸組立体において、前記パイプ材は金属製であることを特徴とする回転軸組立体。
  9. 回転軸を備えたモータ本体と、前記回転軸に設けられるウォームと前記ウォームに噛み合うウォームホイルとを備え前記回転軸の回転を減速して出力軸から出力する減速機構とを備えた減速機構付き電動モータであって、
    前記モータ本体のヨークに固定され、前記減速機構を収容するギヤケースと、
    前記ギヤケースに設けられる挿通孔に固定され、前記回転軸を回転自在に支持する軸受と、
    前記回転軸に設けられる溝部に装着され、前記軸受に軸方向の一方側から当接する止め輪と、
    前記軸受を前記止め輪に押し付けながら前記回転軸に固定され、前記軸受に軸方向の他方側から当接する固定部材とを有することを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  10. 請求項9記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記回転軸の前記ウォームよりも前記ヨーク側の部分を前記軸受で回転自在に支持し、前記軸受の前記ウォーム側に前記止め輪を配置するとともに前記軸受の前記ヨーク側に前記固定部材を配置したことを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  11. 請求項9または10記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記回転軸の前記固定部材が固定される部分の外周面に凹凸加工部が形成されていることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記固定部材はパイプ材であり、前記パイプ材は前記軸受を前記止め輪に押し付けながらかしめにより前記回転軸に固定されることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  13. 請求項12記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記パイプ材は金属製であることを特徴とする減速機構付き電動モータ。
  14. 請求項9〜13のいずれか1項に記載の減速機構付き電動モータにおいて、前記ギヤケースの前記挿通孔の開口端部をポンチ具により軸方向から押し加工したことを特徴とする減速機構付き電動モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8436501B2 (en) 2010-05-21 2013-05-07 Asmo Co., Ltd. Rotor, manufacturing method thereof and electric gear motor having the rotor
JP2013240170A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Asmo Co Ltd ギヤードモータ
JP2016156522A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 リンナイ株式会社 火力調節装置
CN112873124A (zh) * 2021-01-13 2021-06-01 东莞理工学院 一种用于智能机器人的微小型轴承装配夹具

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