JP2009192192A - 無線空調制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】代替候補の無線センサを適切に定めて、正確な空調制御を続行する。
【解決手段】VAVコントローラ7−2において、無線センサ5−2からの計測データが得られない場合、自己の通信圏内CSに位置する他の無線センサ5−1,5−3を代替候補の無線センサとし、この代替候補の無線センサの計測データに基づいて、VAVユニット4−2のダンパ開度を制御する。例えば、無線センサ5−1,5−3の内、通信距離が最も短い無線センサ5−3の計測データに基づいて、VAVユニット4−2のダンパ開度を制御する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、温度や湿度などの雰囲気データを計測データとして送信する無線センサを用いた無線空調制御システムに関するものである。
従来より、この種の無線空調制御システムとして、図9にその概略を示すようなVAV制御システムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。同図において、1は空調制御エリア、2は空調機、3はダクト、4はダクト3を介して送られてくる空調機2からの空調制御エリア1への調和空気の吹出部に設けられたVAVユニット(可変給気量調節ユニット)、5は空調制御エリア1内の任意の場所に配置される無線センサ、6は無線センサ5から送信されてくる計測データを受信し、その受信した計測データに基づいてVAVユニット4のダンパ開度を制御するVAVコントローラである。VAVコントローラ6は、無線センサ5から送られてくる計測データを受信する受信部と、受信した計測データに基づいてVAVユニット4のダンパ開度を制御する制御部とを備えている。
図9の例では、1つの空調制御空間Sを3つの領域S1,S2,S3に間仕切を設けることなく区分し、この区分された領域S1,S2,S3を空調制御エリア1−1,1−2,1−3とし、空調制御エリア1−1に対してVAVユニット4−1,無線センサ5−1およびVAVコントローラ6−1を設け、空調制御エリア1−2に対してVAVユニット4−2,無線センサ5−2およびVAVコントローラ6−2を設け、空調制御エリア1−3に対してVAVユニット4−3,無線センサ5−3およびVAVコントローラ6−3を設けている。
また、VAVコントローラ6−1と無線センサ5−1との間に親子関係を定め、無線センサ5−1からの計測データのみをVAVコントローラ6−1の受信部で受信するようにし、VAVコントローラ6−2と無線センサ5−2との間に親子関係を定め、無線センサ5−2からの計測データのみをVAVコントローラ6−2の受信部で受信するようにし、VAVコントローラ6−3と無線センサ5−3との間に親子関係を定め、無線センサ5−3からの計測データのみをVAVコントローラ6−3の受信部で受信するようにしている。
また、無線センサ5(5−1,5−2,5−3)は、空調制御エリア1(1−1,1−2,1−3)内の温度・湿度などの雰囲気データを計測データとして送信するが、この例では温度データを送信するものとする。すなわち、無線センサ5−1は空調制御エリア1−1内の室内温度の計測値t1pvを計測データとして送信し、無線センサ5−2は空調制御エリア1−2内の室内温度の計測値t2pvを計測データとして送信し、無線センサ5−3は空調制御エリア1−3内の室内温度の計測値t3pvを計測データとして送信する。
このVAV制御システムでは、空調制御エリア1−1における無線センサ5−1からの計測データがVAVコントローラ6−1の受信部で受信され、この受信した計測データから取得される室内温度の計測値t1pvと設定値t1spとが一致するように、VAVコントローラ6−1の制御部がVAVユニット4−1のダンパ開度を制御する。また、空調制御エリア1−2における無線センサ5−2からの計測データがVAVコントローラ6−2の受信部で受信され、この受信した計測データから取得される室内温度の計測値t2pvと設定値t2spとが一致するように、VAVコントローラ6−2の制御部がVAVユニット4−2のダンパ開度を制御する。また、空調制御エリア1−3における無線センサ5−3からの計測データがVAVコントローラ6−3の受信部で受信され、この受信した計測データから取得される室内温度の計測値t3pvと設定値t3spとが一致するように、VAVコントローラ6−3の制御部がVAVユニット4−3のダンパ開度を制御する。
このVAV制御システムにおいて、無線センサ5は電池駆動式であり、VAVコントローラ6と電線で結線する手間がかからず、しかも、設置場所を自由に変えることができるという長所がある。しかしながら、無線センサ5の電池が消耗したり、VAVコントローラ6の通信圏外に無線センサ5が持ち出されると、VAVコントローラ6に計測データが送信されず、VAVユニット4のダンパ開度の制御、すなわち空調制御エリア1への調和空気の制御が行えなくなってしまうという欠点がある。
このような欠点に対し、従来においては、VAVコントローラ6の制御部において、無線センサ5からの計測データが得られなくなった場合、直前に送られてきた計測データを保持し、この保持した計測データに基づいて空調制御エリア1への調和空気の制御を続行していた。
特開2005−249238号公報 特開昭62−155457号公報 特開2001−153435号公報 特開2006−105487号公報
しかしながら、上述した直前に送られてきた計測データを保持する方法では、以降の空調制御エリア1内の空調負荷の変動に追従することができない。このため、正確な空調制御が保証されず、在室者の快適性を損なう虞れがある。
なお、有線の空調制御システムであったならば、あるエリアの温度センサが故障した場合、そのエリアに近い温度センサの計測値を代用して制御を続行するという技術(例えば、特許文献2,3参照)を適用することができる。例えば、隣りのエリアの温度センサの計測値を代用して、温度センサが故障したエリア(自己のエリア)の制御を続行するようにすることができる。
しかし、無線空調制御システムでは、隣りのエリアに無線センサ(温度センサ)が存在していても、この無線センサが自己のエリアに近い位置にあるとは限らず、遠く離れた位置にあることもある。例えば、隣りのエリアの隅に無線センサが位置していることもある。また、隣りのエリアに設置されるべき無線センサがそのエリア内に存在する保証はなく、別のエリア内に位置している可能性もある。このような場合、その無線センサの計測データを代用すると、空調負荷が大きく異なり、在室者の快適性を損なう虞れが生じる。
なお、無線空調制御システムにおいて、無線センサからの受信情報などからその無線センサがどのエリアに存在するかを特定する技術は、例えば特許文献4に開示されている。しかし、この特許文献4には、電池切れ、通信圏外への持ち出し、センサエレメントの劣化等により、あるエリアの無線センサから計測データが得られなくなった場合に、正確な空調制御を続行するための代替方法については開示されていない。引用文献4において、計測データが得られなくなった場合、そのエリアの空調制御を中断せざるを得ない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、代替候補の無線センサを適切に定めて、正確な空調制御を続行することが可能な無線空調制御システムを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、空調制御エリアに配置される無線センサと、この無線センサからの計測データを受信する受信手段と、この受信手段が受信した計測データに基づいて空調制御エリアへの調和空気を制御する制御手段とを備え、前記空調制御エリアが間仕切を設けることなく隣接して複数存在する無線空調制御システムにおいて、制御手段に、前記無線センサ(自己のエリアの無線センサ)からの計測データが得られない場合、前記受信手段の通信圏内(自己の通信圏内)に位置する他の無線センサの計測データに基づいて前記空調制御エリア(自己の空調制御エリア)への調和空気の制御を行う代替制御手段を設けたものである。
この発明において、代替制御手段は、電池切れ、通信圏外への持ち出し、センサエレメントの劣化等により、自己のエリアの無線センサからの計測データが得られなくなると、自己の通信圏内に位置する他の無線センサ(代替候補の無線センサ)の計測データに基づいて自己の空調制御エリアへの調和空気の制御を行う。例えば、自己の空調制御エリアに隣接する空調制御エリアに別の無線センサが存在し、この無線センサが自己の通信圏内に位置していれば、この無線センサが代替候補の無線センサとされる。これにより、自己の通信圏内に位置していない遠方の無線センサが代替候補の無線センサとされることがなく、距離的に近い位置にある無線センサのみが代替候補の無線センサとされ、この代替候補の無線センサの計測データに基づいて自己の空調制御エリアへの調和空気の制御が行われる。
この発明において、代替制御手段は、代替候補の無線センサの計測データに基づいて自己の空調制御エリアへの調和空気の制御を行うが、その一例として、代替候補の無線センサのうち自己の受信手段との間の通信距離が最も短い無線センサの計測データに基づいて自己の空調制御エリアへの調和空気の制御を行うようにしたり、代替候補の無線センサの各々について自己の受信手段との間の通信距離を求め、各代替候補の無線センサの計測データに各々の通信距離に応じた重み付けを施した加重平均を求め、この加重平均に基づいて自己の空調制御エリアへの調和空気の制御を行うようにしたりすることが考えられる。
本発明によれば、自己の無線センサからの計測データが得られない場合、自己の通信圏内に位置する他の無線センサ(代替候補の無線センサ)の計測データに基づいて自己の空調制御エリアへの調和空気の制御が行われるものとなる。これにより、自己の通信圏内に位置していない遠方の無線センサが代替候補の無線センサとされることをなくし、距離的に近い位置にある無線センサのみを代替候補の無線センサとし、この代替候補の無線センサの計測データに基づいて自己の空調制御エリアへの調和空気の制御を行うことが可能となり、代替候補の無線センサを適切に定めて、正確な空調制御を続行することができるようになる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る無線空調制御システムの一実施の形態の概略を示す構成図である。同図において、図9と同一符号は図9を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態において、システム構成は図9に示した従来の無線空調制御システムとほゞ同じであるが、空調制御エリア1毎に付設されているVAVコントローラの機能が異なっている。本実施の形態では、空調制御エリア1毎に付設されているVAVコントローラを符号7で示し、従来の無線空調制御システムにおけるVAVコントローラ6と区別する。
また、本実施の形態において、空調制御エリア1−1内の無線センサ5−1および空調制御エリア1−3内の無線センサ5−3は、空調制御エリア1−2に付設されているVAVコントローラ7−2の受信部の通信圏内CSに位置しているものとする。また、VAVコントローラ7−1,7−2,7−3は、通信ライン8を介して相互に接続されているものとする。また、VAVコントローラ7−1,7−2,7−3の受信部は、VAVユニット4−1,4−2,4−3の近くに位置しているものとする。
図2にVAVコントローラ7のハードウェア構成の概略を示す。同図において、7AはCPU、7BはRAM、7Cは記憶装置、7Dは受信部、7E〜7Gはインターフェイスである。CPU7Aは、無線センサ5からの受信部7Dを介する計測データ(室内温度の計測値tpv)を入力とし、またインタフェース7Fを介して設定される室内温度の設定値tspを入力とし、RAM7Bにアクセスしながら、記憶装置7Cに格納されているプログラムに従って動作する。
記憶装置7Cには、本実施の形態特有のプログラムとして、無線センサ5からの計測データが得られない場合に代替候補の無線センサを定めてVAVユニット4のダンパ開度の制御を続行する代替制御プログラムが格納されている。この代替制御プログラムは、例えばCD−ROMなどの記録媒体に記録された状態で提供され、この記録媒体から読み出されて記憶装置7Cにインストールされている。
〔実施の形態1〕
以下、図3に示すフローチャートを参照して、記憶装置7Cに格納された代替制御プログラムに従ってCPU7Aが実行する処理動作の一例(実施の形態1)について説明する。なお、この例では、図5に示すように、電池切れ、通信圏外への持ち出し、センサエレメントの劣化等により、無線センサ5−2からの計測データが途中で得られなくなるものとする。
VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、空調制御エリア1−2を自己の空調制御エリアとし、また空調制御エリア1−2に設置されている無線センサ5−2を自己のエリアの無線センサとし、代替制御プログラムに従って、自己のエリアの無線センサ5−2との通信が可能であるか否かをチェックする(ステップS101)。
ここで、無線センサ5−2との通信が可能であれば(ステップS101のYES)、正常と判断し、無線センサ5−2からの計測データから室内温度の計測値t2pvを取得し(ステップS102)、温度制御処理へと進む。この温度制御処理では、取得した室内温度の計測値t2pvと室内温度の設定値t2spとを比較し、室内温度の計測値t2pvと室内温度の設定値t2spとが一致するように、VAVユニット4−2のダンパ開度θを制御する。
これに対して、図5に示したように、無線センサ5−2からの計測データが得られなくなると(ステップS101のNO)、異常と判断し、自己の通信圏内CSに他の無線センサ5があるか否かをチェックする(ステップS103)。この場合、他の無線センサ5が発する信号より、自己の通信圏内CSに位置しているか否かを知る。また、どの空調制御エリアに位置しているのかを知る。
VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、自己の通信圏内CSに他の無線センサ5があると判断すると(ステップS103のYES)、それが複数台であるか否かをチェックする(ステップS104)。この例において、自己の通信圏内CSには、左側に隣接する空調制御エリア1−1内の無線センサ5−1と、右側に隣接する空調制御エリア1−3内の無線センサ5−3が位置している。
VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、自己の通信圏内CSに他の無線センサ5が複数台あることを確認すると(ステップS104のYES)、その複数台の他の無線センサ5を代替候補の無線センサとし、この代替候補の無線センサの内、受信部7Dとの間の通信距離が最も短い無線センサを代替機として決定する(ステップS105)。この例では、無線センサ5−1が発する信号の受信電界強度と無線センサ5−3が発する信号の受信電界強度とを比較し、受信電界強度の強い無線センサ5−3を代替機とする。
そして、VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、通信ライン8を介してVAVコントローラ7−3へ指令を送り、無線センサ5−3の計測データから室内温度の計測値t3pvを取得し(ステップS102)、温度制御処理へと進む。
この温度制御処理において、VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、取得した室内温度の計測値t3pvと室内温度の設定値t2spとを比較し、室内温度の計測値t3pvと室内温度の設定値t2spとが一致するように、VAVユニット4−2のダンパ開度θを制御する。
なお、この例では、自己の通信圏内CSに他の無線センサとして無線センサ5−1と5−3が位置しているものとして説明したが、例えば図6に示すように、自己の通信圏内CSに無線センサ5−1が位置しておらず、自己の通信圏内CSに無線センサ5−3のみが位置しているような場合には、ステップS104でのNOに応じてステップS102へ進む。この場合、無線センサ5−3を代替機とし、無線センサ5−3の計測データから室内温度の計測値t3pvを取得し、温度制御を行う。
また、例えば図7に示すように、無線センサ5−1,5−3の何れも自己の通信圏内CSに位置していなかった場合には、ステップ103のNOに応じてステップS106へ進み、無線センサ5−2からの前回の室内温度の計測値t2pvを保持し、この前回の室内温度の計測値t2pvを用いて温度制御を行う。
〔実施の形態2〕
次に、図4に示すフローチャートを参照して、記憶装置7Cに格納された代替制御プログラムに従ってCPU7Aが実行する処理動作の他の例(実施の形態2)について説明する。この例においても、図5に示すように、電池切れ、通信圏外への持ち出し、センサエレメントの劣化等により、無線センサ5−2からの計測データが途中で得られなくなるものとする。
VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、代替制御プログラムに従って、自己のエリアの無線センサ5−2との通信が可能であるか否かをチェックする(ステップS201)。ここで、無線センサ5−2との通信が可能であれば(ステップS201のYES)、正常と判断し、無線センサ5−2からの計測データから室内温度の計測値t2pvを取得し(ステップS202)、温度制御処理へと進む。
これに対して、図5に示したように、無線センサ5−2からの計測データが得られなくなると(ステップS201のNO)、異常と判断し、自己の通信圏内CSに他の無線センサ5があるか否かをチェックする(ステップS203)。この場合、他の無線センサ5が発する信号より、自己の通信圏内CSに位置しているか否かを知る。また、どの空調制御エリアに位置しているのかを知る。
VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、自己の通信圏内CSに他の無線センサ5があると判断すると(ステップS203のYES)、それが複数台であるか否かをチェックする(ステップS204)。この例において、自己の通信圏内CSには、左側に隣接する空調制御エリア1−1内の無線センサ5−1と、右側に隣接する空調制御エリア1−3内の無線センサ5−3が位置している。
VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、自己の通信圏内CSに他の無線センサ5が複数台あることを確認すると(ステップS204のYES)、その複数台の他の無線センサ5を代替候補の無線センサとし、この代替候補の無線センサの各々について受信部7Dとの間の通信距離を求め、各代替候補の無線センサの計測データに各々の通信距離に応じた重み付けを施した加重平均を求め(ステップS205〜S210)、温度制御処理へと進む。
この例では、k=1とし(ステップS205)、n=2個の代替候補の無線センサのうち、k=1番目の無線センサ5−1について受信部7Dとの間の通信距離L1に応じた重み係数α1を求めた後(ステップS207)、通信ライン8を介してVAVコントローラ7−1へ指令を送り、無線センサ5−1の計測データから室内温度の計測値t1pvを取得する(ステップS208)。
次に、k=k+1=2とし(ステップS209)、k=2番目の無線センサ5−3について受信部7Dとの間の通信距離L2に応じた重み係数α2を求めた後(ステップS207)、通信ライン8を介してVAVコントローラ7−3へ指令を送り、無線センサ5−3の計測データから室内温度の計測値t3pvを取得する(ステップS208)。
そして、k=k+1=3とし(ステップS209)、kがnを越えたことを確認し(ステップS206のYES)、T=(t1pv・α1+t2pv・α2)/(α1+α2)として、加重平均温度Tを求め(ステップS210)、温度制御処理へと進む。
この温度制御処理において、VAVコントローラ7−2のCPU7Aは、求めた加重平均温度Tと室内温度の設定値t2spとを比較し、加重平均温度Tと室内温度の設定値t2spとが一致するように、VAVユニット4−2のダンパ開度θを制御する。
なお、この例では、自己の通信圏内CSに他の無線センサとして無線センサ5−1と5−3が位置しているものとして説明したが、例えば図6に示すように、自己の通信圏内CSに無線センサ5−1が位置しておらず、自己の通信圏内CSに無線センサ5−3のみが位置しているような場合には、ステップS204のNOに応じてステップS202へ進む。この場合、無線センサ5−3を代替機とし、無線センサ5−3の計測データから室内温度の計測値t3pvを取得し、温度制御を行う。
また、例えば図7に示すように、無線センサ5−1,5−3の何れも自己の通信圏内CSに位置していなかった場合には、ステップ203のNOに応じてステップS211へ進み、無線センサ5−2からの前回の室内温度の計測値t2pvを保持し、この前回の室内温度の計測値t2pvを用いて温度制御を行う。
この実施の形態1,2の処理動作からも分かるように、本実施の形態において、VAVコントローラ7のCPU7Aは、電池切れ、通信圏外への持ち出し、センサエレメントの劣化等により、自己のエリアの無線センサ5からの計測データが得られなくなると、自己の通信圏内CSに位置する他の無線センサ5を代替候補の無線センサとし、この代替候補の無線センサ5の計測データに基づいて自己の空調制御エリア1への調和空気の制御を行う。
これにより、自己の通信圏内CSに位置していない遠方の無線センサ5が代替候補の無線センサとなることをなくし、距離的に近い位置にある無線センサ5のみを代替候補の無線センサとし、この代替候補の無線センサの計測データに基づいて自己の空調制御エリア1への調和空気の制御が行われるものとなり、代替候補の無線センサを適切に定めて、正確な空調制御を続行することができるようになる。
また、実施の形態1では、代替候補の無線センサのうち通信距離が最も短い無線センサが代替機とされるので、即座に代替機が決定されるものとなり、CPUの処理負荷が軽くなる。また、実施の形態2では、各代替候補の無線センサの計測値に各々の通信距離に近いほど大きな重み付けを付けた加重平均を用いることにより、空調制御エリアの温度分布に大きなムラがあっても、その影響が緩和されて良好な制御を続行することができる。
なお、実施の形態2では、各代替候補の無線センサの室内温度の計測値に各々の通信距離に応じた重み付けを施した加重平均温度を求めるようにしたが、各代替候補の無線センサの室内温度の計測値の平均を単に求めるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、無線センサ5からの計測データを温度データとしたが、計測データは温度データに限られるものではなく、湿度データなどの雰囲気データとしてもよい。
また、上述した実施の形態では、VAVユニット4のダンパ開度θを制御するものとしたが、空調制御エリア1毎に個別の空調機を設け、この空調機からの空調制御エリア1への調和空気を制御するようにしてもよい。この場合、調和空気の制御には、調和空気の供給量の制御だけではなく、調和空気の温度を制御することも含まれる。
また、上述した実施の形態では、受信部7Dを備えたVAVコントローラ7を空調制御エリア1毎に設けたが、VAVコントローラ7から受信部7Dを切り離して受信機とし、この受信機をVAVユニット4に近接して設けるようにしてもよい。また、その受信機からの計測データを中央の制御装置に送るようにし、中央の制御装置で各VAVユニット4のダンパ開度を制御するようにしてもよい。この場合、本発明でいう代替制御手段は、中央の制御装置内に設けられるものとなる。
また、上述した実施の形態では、空調制御空間Sを間仕切のない3つの領域S1,S2,S3に区分し、この区分した領域S1,S2,S3を空調制御エリア1−1,1−2,1−3としたが、空調制御エリア1の数は3つに限られるものでない。また、空調制御空間Sの区分の仕方も多種多様のものが考えれられる。
なお、空調制御空間中に間仕切で仕切られた空調制御エリアがある場合には、間仕切で仕切られていない隣接する空調制御エリアを1つのグループとし、このグループ内の無線センサを対象として上述と同様にして代替制御を行うようにすればよい。
参考として、図8に、上述した実施の形態におけるVAVコントローラ7の要部の機能ブロック図を示す。VAVコントローラ7は受信手段71と制御手段72とを備えている。制御手段72には代替制御手段73が設けられている。
実施の形態1において、代替制御手段73は、親子関係が定められた無線センサ5からの計測データが得られない場合、受信手段71の通信圏内CSに位置する他の無線センサ5を代替候補の無線センサとし、この代替候補の無線センサのうち通信距離が最も短い無線センサの計測データを通信ライン8を介して取得し、この取得した計測データに基づいてVAVユニット4のダンパ開度θを制御する。この代替制御手段73はCPU7Aの処理機能として実現される。
実施の形態2において、代替制御手段73は、親子関係が定められた無線センサ5からの計測データが得られない場合、受信手段71の通信圏内CSに位置する他の無線センサ5を代替候補の無線センサとし、この代替候補の無線センサの各々について受信手段71との間の通信距離を求め、各代替候補の無線センサの計測データに各々の通信距離に応じた重み付けを施した加重平均を求め、この加重平均に基づいてVAVユニット4のダンパ開度θを制御する。この代替制御手段73はCPU7Aの処理機能として実現される。
本発明に係る無線空調制御システムの一実施の形態の概略を示す構成図である。。 この無線空調制御システムにおけるVAVコントローラのハードウェア構成の概略を示す図である。 このVAVコントローラのCPUが実行する代替制御プログラムに従う処理動作の一例(実施の形態1)を示すフローチャートである。 このVAVコントローラのCPUが実行する代替制御プログラムに従う処理動作の他の例(実施の形態2)を示すフローチャートである。 空調制御エリア1−2に配置された無線センサ5−2からの計測データが途中で得られなくなった状況を示す図である。 VAVコントローラ7−2の通信圏内CSに空調制御エリア1−1内の無線センサ5−1が位置していない状況を示す図である。 VAVコントローラ7−2の通信圏内CSに空調制御エリア1−1,1−3内の無線センサ5−1,5−3が位置していない状況を示す図である。 VAVコントローラの要部の機能を示す機能ブロック図である。 従来の無線空調制御システムの概略を示す図である。
符号の説明
1(1−1〜1−3)…空調制御エリア、2…空調機、3…ダクト、4(4−1〜4−3)…VAVユニット、5(5−1〜5−3)…無線センサ、7(7−1〜7−3)…VAVコントローラ、8…通信ライン、7A…CPU、7B…RAM、7C…記憶装置、7D…受信部、7E〜7G…インタフェース、71…受信手段、72…制御手段、73…代替制御手段、CS…通信圏内、S…空調制御空間、S1,S2,S3…領域(区分された領域)。

Claims (3)

  1. 空調制御エリアに配置される無線センサと、この無線センサからの計測データを受信する受信手段と、この受信手段が受信した計測データに基づいて前記空調制御エリアへの調和空気を制御する制御手段とを備え、前記空調制御エリアが間仕切を設けることなく隣接して複数存在する無線空調制御システムにおいて、
    前記制御手段は、
    前記無線センサからの計測データが得られない場合、前記受信手段の通信圏内に位置する他の無線センサの計測データに基づいて前記空調制御エリアへの調和空気の制御を行う代替制御手段
    を備えることを特徴とする無線空調制御システム。
  2. 請求項1に記載された無線空調制御システムにおいて、
    前記代替制御手段は、
    前記他の無線センサのうち前記受信手段との間の通信距離が最も短い無線センサの計測データに基づいて前記空調制御エリアへの調和空気の制御を行う
    ことを特徴とする無線空調制御システム。
  3. 請求項1に記載された無線空調制御システムにおいて、
    前記代替制御手段は、
    前記他の無線センサの各々について前記受信手段との間の通信距離を求め、各無線センサの計測データに各々の通信距離に応じた重み付けを施した加重平均を求め、この加重平均に基づいて前記空調制御エリアへの調和空気の制御を行う
    ことを特徴とする無線空調制御システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018109460A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 パナソニック株式会社 空調システム
JP2019066069A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 シャープ株式会社 環境測定装置および環境測定システム

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