JP7029918B2 - 環境測定装置および環境測定システム - Google Patents

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Description

本発明は、周囲環境を測定するセンサを備え、測定結果を複数の機器間で共有できる環境測定装置および環境測定システムに関する。
空気調和機(エアコン)や空気清浄機等では、周囲環境を測定するセンサを備え、その測定結果に応じて運転制御を行うものがある。しかしながら、単独の装置における測定範囲は限られており、特にオフィスや店舗などの広い空間では最適な運転制御を行うことは困難である。
このため、複数の機器でセンサネットワークシステムを構築し、複数の機器間でセンサの測定結果を送受信して運転制御を行うことが提案されている。この場合、各機器では、より広い空間の周囲環境情報を用いることできるため、より適切な運転制御が可能となる。
例えば、特許文献1には、複数の室内機が共通して空調対象とする共通空調エリア内に複数の人感センサや温度検出センサを設置し、該人感センサや温度検出センサの検出結果に基づいて室内機の制御を行う空調システムが開示されている。
特開2013-068415号公報
特許文献1に開示されている空調システムは、センサネットワークシステムに組み込まれる機器がエアコンなどの据置き機器であることを想定している。このような場合、複数の機器間でのセンサ情報の送受信は、予め設定された通信ルールに従って行われればよい。
しかしながら、空気清浄機のように設置場所を移動可能な機器がセンサネットワークシステムに含まれる場合には、機器の移動によって通信ルールの設定変更が必要となる場合が生じる。あるいは、センサネットワークシステムにおいて新たな機器が追加された場合にも通信ルールの設定変更が必要となる。
例えば、比較的近い場所に設置された機器同士でセンサ情報の送受信が行われるように設定されているセンサネットワークシステムにおいて、ある機器が移動されて比較的遠い場所に設置されるような場合もある。このような場合、センサネットワークシステムに組み込まれたある機器が、自機から離れた場所(例えば、別部屋)に存在する他機からのセンサ情報を受信して、これを自機の運転制御に利用すると、かえって適切な制御が行えなくなるといった問題がある。このような問題は、機器の移動を行った場合に通信ルールの再設定を行うことで解消可能ではあるが、そのような再設定を行うことはユーザにとっての負担となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の機器でセンサネットワークシステムを構築し、複数の機器間でセンサの測定結果を送受信して運転制御を行う場合に、機器の移動が生じたり、機器が新規に追加されたりした場合であっても、通信ルールの再設定を行うことなく適切な制御が行える環境測定装置および環境測定システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、周囲環境を測定するセンサを有する複数の機器で構築され、該複数の機器間でセンサ情報を共有するセンサネットワークシステムに組み込まれる環境測定装置であって、自機のセンサ情報と、前記センサネットワークシステムに組み込まれた他機から受信したセンサ情報とを用いて自機の運転制御を行うことが可能であり、他機からのセンサ情報を受信した際に、受信したセンサ情報が自機の運転制御に利用できる有効なセンサ情報であるか否かを判定し、自機のセンサ情報と有効と判定された他機のセンサ情報とを用いて自機の運転制御を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、環境測定装置は、自機のセンサ情報以外に、本システムに組み込まれた他機から送信されてくるセンサ情報をも用いて自機の運転制御を行う。しかしながら、受信した全てのセンサ情報を自機の運転制御に用いるのではなく、自機の運転制御に利用できる他機のセンサ情報を自動的に選択し、有効と判定とする。すなわち、無効と判定された他機のセンサ情報は、自機の運転制御に利用しない。これにより、移動により自機の近くから遠くに移動されたり、自機の遠くから近くに移動されたりした他機があっても、そのような他機のセンサ情報は自動的に有効/無効が判定されるので、通信ルールの再設定を行うことなく、常に適切な制御が行える。また、センサネットワークシステムにおいて新たな機器が追加された場合にも、追加された機器のセンサ情報に対して自動的に有効/無効を判定することができるので、この場合も通信ルールの再設定を行うことなく、常に適切な制御が行える。
また、上記環境測定装置は、他機から受信したセンサ情報が中継機を介して受信したものである場合には、該センサ情報を無効と判定する構成とすることができる。
上記の構成によれば、中継機を介して受信したセンサ情報は、自機から離れた他機からのものであると判定でき、該センサ情報を無効とする。これにより、離れた場所にある他機のセンサ情報を用いることで制御が不適切なものとなることを防止できる。
また、上記環境測定装置は、他機から受信したセンサ情報の電波強度を第1の閾値と比較し、前記電波強度が第1の閾値以上である場合には該センサ情報を有効と判定し、前記電波強度が前記第1の閾値未満である場合には該センサ情報を無効と判定する構成とすることができる。
上記の構成によれば、受信時の電波強度の小さいセンサ情報は、自機から離れた他機からのものであると判定でき、該センサ情報を無効とする。これにより、離れた場所にある他機のセンサ情報を用いることで制御が不適切なものとなることを防止できる。
また、上記環境測定装置は、他機から受信したセンサ情報のセンサ値と自機のセンサ情報のセンサ値との差を第2の閾値と比較し、前記差が前記第2の閾値以内である場合には該センサ情報を有効と判定し、前記差が前記第2の閾値を越えていれば場合には該センサ情報を無効と判定する構成とすることができる。
上記の構成によれば、自機のセンサ情報のセンサ値との差が大きいセンサ情報は、自機から離れた他機からのものであると判定でき、該センサ情報を無効とする。これにより、離れた場所にある他機のセンサ情報を用いることで制御が不適切なものとなることを防止できる。
また、上記環境測定装置は、自機が有するセンサ情報と有効と判定された他機のセンサ情報とに基づいて最終センサ値を決定し、決定された最終センサに応じて自機の運転制御を行う構成とすることができる。
上記の構成によれば、自機のセンサ情報と有効とされた他機のセンサ情報とから最終センサ値を決定し、決定された最終センサに応じて自機の運転制御を行う場合、運転制御の種類に応じた最適な最終センサ値を決定することができ、その結果、最適な運転制御を行うことができる。
上記の課題を解決するために、本発明は、周囲環境を測定するセンサを有する複数の機器で構築され、該複数の機器間でセンサ情報を共有するセンサネットワークシステムを有する環境測定システムであって、前記センサネットワークシステムに組み込まれる機器の少なくとも一つは、上記記載の環境測定装置であることを特徴としている。
本発明の環境測定装置および環境測定システムは、センサネットワークシステムに組み込まれる機器において、機器の移動により自機の近くから遠くに移動されたり、自機の遠くから近くに移動されたりした他機があっても、そのような他機は自動的に無効と判定されるので、通信ルールの再設定を行うことなく、常に適切な制御が行えるといった効果を奏する。
実施の形態1に係る環境測定システムの概略構成を示す図である。 実施の形態1に係る環境測定システムに含まれる一つの環境測定装置において、自機の運転制御に利用するセンサ測定結果の選択手順を示すフローチャートである。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態1に係る環境測定システムの概略構成を示す図である。
図1に示す環境測定システム(以下、本システムと称する)は、複数の環境測定装置やセンサ装置等の機器によってセンサネットワークが構築されたシステムである。本システムにおける各機器は周囲環境を測定するセンサを備えており、本システムは、複数の機器間でセンサの測定結果を無線通信によって送受信し、測定結果を複数の機器間で共有できるようになっている。
本システムにおける環境測定装置としては、エアコン11,12、空気清浄機21,22が例示されている。尚、本実施の形態1における環境測定装置は、自機のセンサ測定結果以外に他機のセンサ測定結果をも用いて、自機の運転制御を行うものである。
また、本システムには、センサ装置31~33が含まれている。ここでのセンサ装置とは、周囲環境を測定するセンサを備えており、自機のセンサ測定結果を他機に送信することはできるが、自機の運転制御に他機のセンサ測定結果を必要としないものである。このようなセンサ装置としては、例えば照明装置および画像形成装置等が挙げられる。照明装置や画像形成装置には、人感センサを備え、周囲における人の有無を検知して動作制御を行うものがある。あるいは、センサ装置31~33には、温湿度センサ、PM2.5センサ、照度センサ、人感センサなどの複数のセンサを持つものも含まれる。センサ装置31~33は、本発明における環境測定装置ではないが、本システムは、環境測定装置のみによってセンサネットワークを構築するものに限定されず、センサ装置31~33が含まれていてもよい。
本システムでは、エアコン11、空気清浄機21およびセンサ装置31は部屋R1に配置されており、エアコン12、空気清浄機22およびセンサ装置32は部屋R2に配置されており、センサ装置33は、部屋R1および部屋R2の外部に配置されている。センサ装置33は、中継機41を介してセンサ測定結果を他の機器に送信するようになっている。中継機41は機器間の無線通信を補助するものであって、それ自体は本発明における環境測定装置ではないが、本システムにおいて中継機41が含まれていてもよい。尚、中継機41は、エアコン等の環境測定装置におけるセンサ測定結果や運転情報等を集中管理室に送信する時に、その送信を中継することが主な役割であるが、上記センサネットワーク内でのセンサ測定結果の送受信が中継機41を介して行われてしまう場合もある。
本システムにおける環境測定装置は、自機が有するセンサ測定結果以外に、本システムに組み込まれた他機から送信されてくるセンサ測定結果をも用いて自機の運転制御を行う。しかしながら、本システムに組み込まれた他機の中には、自機から離れた場所(例えば、別部屋)に存在する機器もあり、そのような離れた場所にある機器のセンサ測定結果を用いると、かえって適切な制御が行えなくなる。
このため、本システムにおける環境測定装置は、本システムのセンサネットワークに組み込まれた全ての他機からセンサ測定結果を受信するが、その全ての測定結果を自機の運転制御に用いるのではなく、自機の運転制御に利用できる他機の測定結果を自動的に選択し、有効と判定とすることを特徴としている。すなわち、無効と判定された他機の測定結果は、自機の運転制御に利用しない。これにより、移動により自機の近くから遠くに移動された他機があっても、そのような他機は自動的に無効と判定されるので、通信ルールの再設定を行うことなく、常に適切な制御が行える。無論、逆に移動により自機の遠くから近くに移動された他機があった場合には、そのような他機は自動的に有効と判定され、自機の制御に利用することができる。また、センサネットワークシステムにおいて新たな機器が追加された場合にも、追加された機器に対して自動的に有効/無効が判定される。
本実施の形態1では、自機の運転制御に利用するセンサ測定結果の選択手法を以下に説明する。図2は、本システムに含まれる一つの環境測定装置において、その選択手順を示すフローチャートである。
先ずは、自機が備えるセンサにおけるセンサ情報を更新する(ST1)と共に、そのセンサ情報を他機へ送信する(ST2)。すなわち、各環境測定装置は、自機または他機のセンサによる測定結果をセンサ情報としてメモリに記憶しているが、例えば所定時間毎に自機が備えるセンサによって周囲環境を測定し、記憶されるセンサ情報が最新の測定結果となるように更新する。同時に、自機における最新のセンサ情報を他機へ送信する。尚、以下の説明におけるセンサ情報は、複数種類のセンサ値(温湿度、照度、人感、ホコリ汚れ度、ニオイ汚れ度など)を含んでいる。
各環境測定装置は、自機のセンサ情報を他機へ送信するのと同様に、他機が最新のセンサ情報を得た時には、そのセンサ情報を受信する。そして、他機からのセンサ情報を受信した場合(ST3でYES)には、受信したセンサ情報が自機にとって有効であるか無効であるかを判定する。ST4~ST8は、センサ情報の有効/無効判定を行うステップである。
ST4では、受信したセンサ情報が中継機以外から受信したものであるか否かが判定される。例えば、図1に示すシステムにおいて、空気清浄機21が受信するセンサ装置31のセンサ情報は、中継機41から受信したものとなる。一方、空気清浄機21が受信するエアコン11,12、空気清浄機22またはセンサ装置31,32のセンサ情報は、中継機以外から受信したものとなる。
センサ情報の送受信が中継機を介して行われる場合、中継機から送信されるデータには中継機からの送信であることを示すフラグが付加される。他機からのセンサ情報を受信した環境測定装置は、このフラグの有無によって、受信したセンサ情報が中継機以外から受信したものであるか否かを判定できる。
ST5では、受信したセンサ情報の電波強度が閾値(第1の閾値)以上であるか否かが判定される。この時の電波強度は、センサ情報の受信側機器(自機)と送信側機器(他機)との距離に応じて変化するものであり、特にこれらの機器が別々の部屋に存在する場合には、同じ部屋にある場合に比べて大幅に低下する。このため、上記閾値は、自機と他機とが同じ部屋にある場合には電波強度が該閾値以上となり、異なる部屋にある場合には電波強度が該閾値未満となるように設定されることが好ましい。例えば、図1に示すシステムにおいて、エアコン11が受信する空気清浄機21またはセンサ装置31のセンサ情報の電波強度は閾値以上となるが、エアコン12、空気清浄機21またはセンサ装置31のセンサ情報の電波強度は閾値未満となる。尚、自機と他機とが同じ部屋にある場合であっても、その距離が所定距離以上となれば電波強度が閾値未満となるように設定されていてもよい。
ST6では、受信したセンサ情報のセンサ値と自機のセンサ値とが比較され、その差が閾値(第2の閾値)以内であるか否かが判定される。ここで比較されるセンサ値は、例えば、温湿度や照度など、同種のセンサ値同士が比較される。ST6において、比較されたセンサ値の差が閾値以内であれば自機と他機とが同じ部屋にあると判定でき、閾値を越えていれば自機と他機とが別部屋にあると判定できる。
例えば、湿温度センサによる検出温度や検出湿度が自機と他機とで大きく異なる場合、一方はエアコンがONとなっている部屋にあり、他方はエアコンがOFFとなっている部屋にあると推測でき、これらは別部屋にあると判定できる。あるいは、照度センサによる検出照度が自機と他機とで大きく異なる場合、一方は照明がONとなっている部屋にあり、他方は照明がOFFとなっている部屋にあると推測でき、これらは別部屋にあると判定できる。これ以外にも、人感センサによる人の有無の相違、埃センサによる空気清浄度の違い(窓が空いているか否か)、においセンサによるにおいの有無(キッチンなどにおいの発生しやすい場所であるか否か)なども、場所によって検出結果に大きな相違が現れるものであり、自機と他機とが同じ部屋にあるか否かの判定に利用できる。
ST4~ST6の全てがYESである場合はST7に移行する。ST7では、受信したセンサ情報が有効であると判定される。すなわち、受信したセンサ情報は、自機の制御に利用されるものであるため、センサ情報として更新する。
一方、ST4~ST6の何れか一つでもNOである場合はST8に移行する。ST8では、受信したセンサ情報が無効であると判定される。すなわち、中継機を介して受信した(ST4でNO)センサ情報、受信時の電波強度の小さい(ST5でNO)センサ情報、または自機のセンサ情報のセンサ値との差が大きい(ST6でNO)センサ情報は、自機から離れた他機からのものであると判定でき、該センサ情報を無効とする。ST8に移行した場合、受信したセンサ情報は、自機の制御に利用されないものであるため、センサ情報としての更新は不要となる。あるいは、受信したセンサ情報の全てを更新記録した上で、無効とされるセンサ情報には、無効であることを示すフラグを付すようにしてもよい。
ST9では、自機における最終センサ値を決定する。ここでの最終センサ値とは、自機が備えるセンサのセンサ検出結果と、他機から受信したセンサ情報の内、有効と判定されたセンサ情報とから決定されるものであるが、その決定方法は後述する実施の形態2において説明する。ST10では、最終センサ値に応じて自機の運転制御が行われる。最終センサ値に応じた自機の運転制御例については、後述する実施の形態3において説明する。
さらに、図1に示す本システムにおいて、図2のフロー手順に基づいてセンサ情報の有効/無効判定を行った場合の具体例を説明する。以下の表1は、空気清浄機21を自機とした場合のセンサ情報テーブルを示しており、本システムにおける各機器(但し、センサ装置33は省略)で検出されたセンサ情報および機器情報と、他機の有効/無効判定結果とを示している。
Figure 0007029918000001
センサ情報の有効/無効判定を行う環境測定装置(自機:この例では空気清浄機21)では、他機からセンサ情報を受信すると、受信したときの電波強度が測定されてセンサ情報と共に記憶される。図2のST5における閾値(の絶対値)を例えば50dBmとした場合、エアコン11およびセンサ装置31の電波強度は閾値以上であり、空気清浄機22、エアコン12およびセンサ装置32の電波強度は閾値未満となる。
また、図2のST6において、比較するセンサ値を温度とし、閾値(の絶対値)を例えば3℃とした場合、エアコン11およびセンサ装置31の空気清浄機21との温度差は閾値以内であり、空気清浄機22、エアコン12およびセンサ装置32の空気清浄機21との温度差は閾値を越えるものとなる。他にも、比較するセンサ値を湿度とし、閾値(の絶対値)を例えば10%とした場合、エアコン11およびセンサ装置31の空気清浄機21との湿度差は閾値以内であり、空気清浄機22、エアコン12およびセンサ装置32の空気清浄機21との湿度差は閾値を越えるものとなる。尚、閾値は絶対値でなく比率で表現しても良い。例えば、空気清浄機21(自機)における温度の閾値を±10%とすれば、空気清浄機21の検出温度との温度差が±10%以内ならば閾値以内とする。
また、照度センサや人感センサの測定結果においては、エアコン11およびセンサ装置31は空気清浄機21と同じ結果(照度“明”および人感“いる”)であるが、空気清浄機22、エアコン12およびセンサ装置32は空気清浄機21と異なる結果(照度“暗”および人感“いない”)。このように測定結果が、自機と他機とで同じか異なるかの二択である場合も、図2のST6におけるセンサ値の差が閾値以内であるか否かが判定に含まれる。すなわち、測定結果が同じであれば閾値以内、測定結果が異なるものであれば閾値を越えるものと見なされる。
表1に示す電波強度およびセンサ情報においては、空気清浄機21を自機とする場合、エアコン11およびセンサ装置31からのセンサ情報は有効とされ、空気清浄機22、エアコン12およびセンサ装置32からのセンサ情報は無効とされる。
尚、上記説明では、他機からのセンサ情報の有効/無効判定を、電波強度およびセンサ情報に基づいて行う場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、それ以外に機器情報に基づいて判定することも可能である。例えば、有効/無効判定を行う自機がエアコン11であるような場合、エアコン11の運転モードは“冷房”であるが、他機であるエアコン12の運転モードは“停止”である。このように運転モード等の機器情報が自機とは異なる他機に対して、別部屋にあるものと判定して無効判定とすることも考えられる。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、環境測定装置(自機)において、他機から受信するセンサ情報の有効/無効判定を行う方法を説明したが、本実施の形態2では、自機のセンサ情報と有効とされた他機のセンサ情報とを用いて最終センサ値を決定する方法について説明する。
実施の形態1で前述したように、最終センサ値とは、自機が備えるセンサのセンサ検出結果と、他機から受信したセンサ情報の内、有効と判定されたセンサ情報とから決定されるものであるが、その決定方法としては例えば以下のような方法が挙げられる。
(第1の方法)
第1の方法は、電波強度が最も大きい他機から受信したセンサ情報を最終センサ値とするものである。この場合は、電波強度が最も大きい他機を自機に最も近い他機と見なし、その他機から受信したセンサ値が最終センサ値となる。自機のセンサ情報テーブルが表1に示したものである場合(この場合、自機は空気清浄機21)、電波強度が最も大きい他機はセンサ装置31となるため、この場合の自機における最終センサ値は、以下の表2に示すものとなる。
Figure 0007029918000002
(第2の方法)
第2の方法は、電波強度が最も小さい他機から受信したセンサ情報を最終センサ値とするものである。この場合は、電波強度が最も大きい他機を自機から最も遠い他機と見なし、その他機から受信したセンサ値が最終センサ値となる。自機のセンサ情報テーブルが表1に示したものである場合、電波強度が最も小さい他機はエアコン11となるため、この場合の自機における最終センサ値は、以下の表3に示すものとなる。
Figure 0007029918000003
(第3の方法)
第3の方法は、自機におけるセンサ値と他機におけるセンサ値との差が最も大きいセンサ値を最終センサ値とするものである。自機のセンサ情報テーブルが表1に示したものである場合、温湿度およびニオイ汚れ度に関して差が最も大きいのはエアコン11のセンサ値であり、ホコリ汚れ度に関して差が最も大きいのはセンサ装置31のセンサ値である。そのため、この場合の自機における最終センサ値は、以下の表4に示すものとなる。
Figure 0007029918000004
(第4の方法)
第4の方法は、他機のセンサ値の内、最悪値のものを最終センサ値とするものである。ここでの最悪値とは、例えば、エアコンが冷房運転中であれば高温多湿、エアコンが暖房運転中であれば低温低湿を最悪値と見なすことができる。あるいは、自機が備えたカレンダー機能で季節を判定し、夏季であれば高温多湿、冬季であれば低温低湿を最悪値と見なすこともできる。また、ホコリ汚れ度およびニオイ汚れ度に関しては、数値の最も高いセンサ値が最悪値と見なされる。
自機のセンサ情報テーブルが表1に示したものである場合、エアコン11が冷房運転中であることから、温度に関する最悪値はエアコン11のセンサ値であり、湿度に関する最悪値は自機(空気清浄機21)のセンサ値であり、ホコリ汚れ度およびニオイ汚れ度に関する最悪値はセンサ装置31のセンサ値である。そのため、この場合の自機における最終センサ値は、以下の表5に示すものとなる。
Figure 0007029918000005
(第5の方法)
第5の方法は、有効とされたセンサ値の平均値を最終センサ値とするものである。自機のセンサ情報テーブルが表1に示したものである場合、温度、湿度、ホコリ汚れ度およびニオイ汚れ度に関して平均値が取られ、その結果、自機における最終センサ値は、以下の表6に示すものとなる。尚、ホコリ汚れ度およびニオイ汚れ度に関しては、平均値が整数値とならない場合には、四捨五入によって整数値としたものを最終センサ値とすればよい。
Figure 0007029918000006
上記の(第1の方法)~(第5の方法)は、最終センサ値の決定方法の具体例を挙げたものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。これらの方法以外に、自機と他機との設置位置の高低差に応じて最終センサ値を決める方法などもある。例えば、自機が床に置かれた空気清浄機であり、有効とされる他機の中に天井付近に設置されるエアコンがあるような場合、自機である空気清浄機と最も高低差のある設置位置にあるのが該エアコンであれば、該エアコンのセンサ情報を最終センサ値とすることもできる。
このように、自機のセンサ情報と有効とされた他機のセンサ情報とから最終センサ値を決定する場合、自機が行う運転制御の種類に応じた最適な最終センサ値を決定することができる。
〔実施の形態3〕
本実施の形態3では、決定された最終センサ値に基づいて、自機の運転制御を行う方法について説明する。尚、以下の説明は、自機が空気清浄機である場合の運転制御例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、自機が空気清浄機以外(例えばエアコン)の場合もある。また、本発明における運転制御例は、下記の例以外にも多様な例が考えられるものである。
以下の表7は、自機のセンサ値と最終センサ値との温度差に応じて自機の運転モードを制御する場合の例である。このように、温度差が小さい場合には自機の運転モードを弱く設定し、温度差が大きくなるほど自機の運転モードを強く設定することが考えられる。これは、温度差が大きい場合は空間内に温度ムラが生じていることになるため、運転モードを強くして(風量を大きくして)温度ムラを解消しようとする制御となる。
Figure 0007029918000007
以下の表8は、温度の最終センサ値に応じて自機の設定湿度を制御する場合の例である。このように、温度が低い場合には自機の設定湿度を高く設定し、温度が高くなるほど自機の設定湿度を低く設定することが考えられる。
Figure 0007029918000008
以下の表9は、湿度の最終センサ値に応じて自機の加湿機能を制御する場合の例である。このように、湿度が低い場合には自機の加湿機能をOFFに設定し、湿度が高くなれば自機の加湿機能をONに設定することが考えられる。尚、この制御は、温度が所定温度(例えば24℃)以上の場合に行われるものとしてもよい。
Figure 0007029918000009
以下の表10は、照度の最終センサ値に応じて自機の運転モードを制御する場合の例である。このように、照度が“明”の場合は自機の運転モードを変化させずに、照度が“暗”の場合は自機の運転モードを一段階下げるような制御(例えば、“中”から“弱”へ変更)を行うことが考えられる。
Figure 0007029918000010
以下の表11は、人感の最終センサ値に応じて自機の運転モードを制御する場合の例である。このように、人感が“いる”の場合は自機の運転モードを“強”とし、人感が“いない”の場合は自機の運転を停止するような制御を行うことが考えられる。
Figure 0007029918000011
以下の表12は、ホコリ汚れ度の最終センサ値に応じて自機の運転モードを制御する場合の例である。このように、ホコリ汚れ度が低い場合には自機の運転モードを弱く設定し、ホコリ汚れ度が高くなるほど自機の運転モードを強く設定することが考えられる。
Figure 0007029918000012
以下の表13は、ニオイ汚れ度の最終センサ値に応じて自機の運転モードを制御する場合の例である。このように、ニオイ汚れ度が低い場合には自機の運転モードを弱く設定し、ニオイ汚れ度が高くなるほど自機の運転モードを強く設定することが考えられる。
Figure 0007029918000013
〔実施の形態4〕
本実施の形態4は、本システムにおける他の制御例を示すものであり、操作者が本システムの中の一つの機器に対して何らかの操作を行った場合に、その操作を他機にも連動させる制御例である。
例えば、操作者が本システムの中の一つの機器に対して運転の入/切や運転モードの設定を行った場合、操作者による操作がなされた機器を自機とする。そして、自機に対して、実施の形態1で説明した手順により有効とされた他機の運転モードをこれに連動させるといったことが考えられる。これ以外にも、以下のような連動操作を行うことが考えられる。
(A) 操作者が本システムの中の一つの機器に対して入/切タイマーの設定を行った場合、自機に対して有効とされた他機においても同様のタイマー設定となるように連動させる。
(B) 操作者が本システムの中の一つの機器に対して目標温度(または目標湿度)の設定を行った場合、自機に対して有効とされた他機においても同じ目標温度(または目標湿度)設定となるように連動させる。
〔実施の形態5〕
本実施の形態5は、本システムにおける他の制御例を示すものであり、本システムの中の一つの機器に対して何らかの異常が生じた場合に、他機に自動で補完運転を行わせる制御例である。
例えば、本システムの中の一つの機器に対して何らかの異常が検知された場合、異常が検知された機器を自機とする。そして、自機に対して、実施の形態1で説明した手順により有効とされた他機で補完運転をさせるといったことが考えられる。具体的な例としては、ある加湿器で水切れが生じて加湿運転を停止した時に、加湿機能を持っている他機(自機に対して有効と判定される他機)において加湿運転を開始させたり、設定湿度を高くしたりするような運転制御を行うことが考えられる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
11,12 エアコン
21,22 空気清浄機
31~33 センサ装置
41 中継機

Claims (5)

  1. 周囲環境を測定するセンサを有する複数の機器で構築され、該複数の機器間でセンサ情報を共有するセンサネットワークシステムに組み込まれる環境測定装置であって、
    自機のセンサ情報と、前記センサネットワークシステムに組み込まれた他機から受信したセンサ情報とを用いて自機の運転制御を行うことが可能であり、
    他機からのセンサ情報を受信した際に、受信したセンサ情報が自機の運転制御に利用できる有効なセンサ情報であるか否かを判定し、自機のセンサ情報と有効と判定された他機のセンサ情報とを用いて自機の運転制御を行い、
    他機から受信したセンサ情報が中継機を介して受信したものである場合には、該センサ情報を無効と判定することを特徴とする環境測定装置。
  2. 請求項1に記載の環境測定装置であって、
    他機から受信したセンサ情報の電波強度を第1の閾値と比較し、前記電波強度が第1の閾値以上である場合には該センサ情報を有効と判定し、前記電波強度が前記第1の閾値未満である場合には該センサ情報を無効と判定することを特徴とする環境測定装置。
  3. 請求項1または2に記載の環境測定装置であって、
    他機から受信したセンサ情報のセンサ値と自機のセンサ情報のセンサ値との差を第2の閾値と比較し、前記差が前記第2の閾値以内である場合には該センサ情報を有効と判定し、前記差が前記第2の閾値を越えていれば場合には該センサ情報を無効と判定することを特徴とする環境測定装置。
  4. 請求項1からの何れか一項に記載の環境測定装置であって、
    自機が有するセンサ情報と有効と判定された他機のセンサ情報とに基づいて最終センサ値を決定し、決定された最終センサに応じて自機の運転制御を行うことを特徴とする環境測定装置。
  5. 周囲環境を測定するセンサを有する複数の機器で構築され、該複数の機器間でセンサ情報を共有するセンサネットワークシステムを有する環境測定システムであって、
    前記センサネットワークシステムに組み込まれる機器の少なくとも一つは、請求項1からの何れか一項に記載の環境測定装置であることを特徴とする環境測定システム。
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