JP2009192029A - 回転軸、これを用いた摺動装置、回転軸の加工装置、回転軸の加工方法、クランクシャフト、カムシャフト及びエンジン - Google Patents
回転軸、これを用いた摺動装置、回転軸の加工装置、回転軸の加工方法、クランクシャフト、カムシャフト及びエンジン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009192029A JP2009192029A JP2008035500A JP2008035500A JP2009192029A JP 2009192029 A JP2009192029 A JP 2009192029A JP 2008035500 A JP2008035500 A JP 2008035500A JP 2008035500 A JP2008035500 A JP 2008035500A JP 2009192029 A JP2009192029 A JP 2009192029A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating shaft
- outer edge
- lubrication
- lubricating
- load
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明は、潤滑液を介して滑り軸受20に回転自在に支持されるとともに、その滑り軸受20と摺接する外周面に複数の潤滑用凹部30…を配列形成した回転軸において、上記外周面の摺接領域aを、内域a1とこれの両側の外縁域a2,a2とに区分するとともに、外縁域a2,a2に配列されている潤滑用凹部30…を、内域a1に配列されているものよりも深く形成している。
【選択図】図3
Description
上記のクランクピン,クランクジャーナルが軸受メタル上を摺動する際、摺接面に発生する摩擦を低減するために、軸の表面に、長手方向が摺動方向と直交する凹部を、軸の表面の部位に応じて溝の深さを変えて設けたものがある(特許文献1参照)。
概して、軸の低速回転時には、潤滑油は前述のように安定して軸の回転方向へ流れる。しかし、軸の高速回転時には、低速回転時と比べて軸心を安定して回転せず、軸受の端部において軸受けに多く接触するようになり、該接触の際に摺動面に発生する摩擦力も大きく、負荷が大きくなると耐焼付き性に問題が生じる。
この摩擦により、潤滑油の流れは乱されて、低速回転時のように軸に巻き込まれず、軸の回転方向へ安定して流れないことが生じ得る。
このように、潤滑油の流れに乱れが生じる場合には、前述した摩擦を低減するための前提を欠くこととなる。この状況下において、従来のような凹部を軸の表面に設けるだけでは、低フリクションという効果及び耐焼付き性は、必ずしも十分に発現されないという問題が生じる。
またさらに、凹部をフォームローラにより塑性加工形成する場合においては,クランクシャフトは表面硬度が非常に高いために、工具寿命が短くなるという問題点が生じる。
これは低速回転時のように、軸に巻き込まれず、軸の回転方向へ安定して流れず、潤滑油の流れに乱れが生じる場合においても、摩擦を効果的に低減することを狙いとしている。
上記目的を達成するための本発明に係るカムシャフトは、上記した回転軸を採用したものである。
また、回転軸の摺接領域における表面硬度を所要の分布にすることにより、潤滑用凹部を塑性加工するに際して、工具寿命を向上させることができる。
なお、以下に説明する各図において、潤滑用凹部と回転軸との比率やその潤滑用凹部の大きさ,形成数等については、説明を容易にするために変異,簡素化を図っており、実際のものとは異なっている。
軸受10は、潤滑液である潤滑油(以下、「潤滑油」という。)を介し、詳細を後述する回転軸20を回転自在に支持するものであり、所要の全長にした円筒形に形成されている。
摺接領域aは、回転軸20が軸受10と摺接する領域であり、内域a1と、これの両側の外縁域a2,a2とに区分している。
「外縁域」は、軸受10の両端部から外部に潤滑油が流出することが想定される領域であり、また、「内域」は、潤滑油の流出が想定されない領域のことである。
すなわち、内域a1と外縁域a2,a2とを区分する境界を、表面硬度が変化する位置に一致させている。
なお、外縁域a2,a2の表面硬度を内域a1の表面硬度よりも低くせずに、摺接領域aにおいてほぼ一定の値にしてもよいことは勿論である。
また、回転軸20の外縁域a2,a2において内域a1側から外縁に向けて表面硬度を次第に低下させた構成にしてもよい。
上記摺接領域aに生じる摩擦を低減するためには、上述したように潤滑油が回転軸20に巻き込まれ、その回転軸20の回転方向αに、油膜を形成する層となって安定して流動することが前提となる。
すなわち、潤滑用凹部30に、回転軸20の回転方向αに向けて潤滑油を誘導する機能と、回転軸20の回転方向αに潤滑油を押動する機能とを併有させており、具体的には、次のとおりである。
上記潤滑用凹部30の開口30aは、これの長手方向と直交する方向の幅寸法Wが50〜150μm、上記長手方向の長さ寸法Lが、上記幅寸法Wの2倍以上10倍以下となるように設定している。
換言すると、潤滑用凹部30の短辺30bの幅寸法Wが50〜150μm、長辺30cの長さ寸法Lが、上記幅寸法Wの2倍以上10倍以下となるように設定している。
このように深さを異ならせることにより、回転軸20と軸受10との隙間から潤滑油が排出される外縁域a2,a2においても、これらの領域に配列された潤滑用凹部30における潤滑油保持機能の効果が顕著に現れ、低摩擦性及び優れた耐焼付き性を得ることができるのである。
すなわち、本実施形態においては、外縁域a2,a2に形成されている複数の潤滑用凹部30…を、潤滑油が回転方向に流動するように、外縁域a2,a2に配列されている潤滑用凹部30…を、潤滑湯を回転方向αに流動させる所要の角度θ1で当該回転方向αと交差するように配列し、かつ、それら潤滑用凹部30…の長手方向を配列方向に向けて揃列している。
具体的には、図1(B)に示すように、複数の潤滑用凹部30…が中心軸線O1と、所要の角度θ1で図示上下逆向きV字形に交差する複数の仮想線O2…上に、互いに一定の間隔で配列されている。
また、各上下逆向きV字形にした仮想線O2…どうしは、中心軸線O1に沿う方向(回転方向α)において、互いに一定の間隔になっている。
0.3%率未満の場合には、十分な焼き付き性向上効果が得られず、10%を超える場合には負荷容量の低下が見られ、金属接触が発生するという問題が生じ得る。
1つの潤滑用凹部30が、この潤滑用凹部30の長手方向へ誘導した潤滑油の流線は、当該長手方向の延長線上に位置する他の潤滑用凹部30によってさらに延長されて、同一方向に向かう潤滑油の流線を、摺動面の広範囲なエリアへ確保することが可能となる。
回転軸20の軸心O3に垂直な平面に対して相互に鏡像となるように他の潤滑用凹部30を配列し、さらに、平面に分割される各領域内に位置する潤滑用凹部30の長手方向は、すべて平行となるように配置している。
これにより、潤滑用凹部30によって誘導される潤滑油の流れは、平面に対して左右対称に流れることとなり、平面に分割される各領域へ供給される潤滑油の均衡が図れ、また、当該各領域内における潤滑用凹部30によって誘導される潤滑油の流れは、平行となり互いに干渉することがない。
そこで、潤滑油が回転軸20の回転方向αに向かって流動するように、従来技術において開示されているように、潤滑用凹部30の長手方向を回転軸20の回転方向αと直交する方向に向けるのではなく、長手方向を直交する方向に対して傾けて、潤滑用凹部30を配列しているのである。
この状況を実現するために、前述した潤滑用凹部30によって誘導される潤滑油の流れを制御することが重要である。
本実施形態においては、潤滑用凹部30…によって誘導される潤滑油の流れを、互いに干渉しあうことなく、広範囲に行き届き、摺動面の各部位へ均等に、摺動面の全体へ拡散するように制御することができる。
これにより、潤滑用凹部30…によって誘導される潤滑油の流れが互いに干渉しあって消滅したり、潤滑油の流れが特定の方向のみに誘導されて、摺動面の特定の部位にのみ潤滑油が滞留したり、摺動面における潤滑油の潤いの不均衡の発生を防止できるものと考えられる。
第二の実施形態に係る回転軸40は、複数の潤滑用凹部30…を、中心軸線O1を挟む両側に線対称形状に配列したものである。
具体的には、中心軸線O1とともに摺接領域aを四分する軸線O5,O5を挟む両側に線対称形状にそれぞれ配列したものである。
すなわち、複数の潤滑用凹部30…が軸線O5(中心軸線O1)と、所要の角度θ2で図示上下逆向きV字形に交差する複数の仮想線O4,O4上に、互いに一定の間隔で配列されている。
また、各上下逆向きV字形にした仮想線O4,O4どうしは、中心軸線O1(軸線O5)に沿う方向において、互いに一定の間隔になっている。
第三の実施形態に係る回転軸50は、中心軸線O1上、及び中心軸線O1を挟む両側領域であって、所要の角度θ3で図示上下逆向きV字形に交差する複数の仮想線O6,O6上に、中心軸線Oに沿う方向において互いに一定の間隔にして、複数の潤滑用凹部30…を揃列したものである。
第四の実施形態に係る回転軸60は、中心軸線O1を中心とする内域a1に、その中心軸線O1と平行な仮想線O7上に複数の潤滑用凹部30…を揃列し、かつ、外縁域a2,a2に、所要の角度θ4で図示上下逆向きV字形に交差する複数の仮想線O8,O8上に、複数の潤滑用凹部30…を互いに一定の間隔にして揃列したものである。
チャッキング部110は、加工前の回転軸の両端を保持して軸回りに回転させるものであり、主軸台111と、この主軸台111に対して進退可能な心押し台112とを有している。
他方、心押し台112は、主軸台111と同軸上に配置した尖頭状のセンタシャフト114を備えており、このセンタシャフト114を加工前の回転軸20´の他端部に係合させるようになっている。これにより、加工前の回転軸20´は軸回りに回転可能に保持される。
本実施形態においてはコイルばねを採用しているが、例えば空圧や油圧を用いたシリンダ類を用いてもよい。
また、この荷重検知装置119で検知した荷重に基づき、荷重付与部120によりフォームローラ101に与える荷重を増減制御する制御部(図示しない)が接続されている。
制御部は、荷重検知装置119で検知した荷重に基づき、荷重付与部120に制御情報を送出して所定の荷重を回転軸20´に付与することにより、潤滑用凹部30…の深さを上述したようにコントロールしている。
本実施形態においては、回転軸20の外縁域a2の表面硬度を内域a1の表面硬度よりも低くしており、荷重付与部120は、内域a1と外縁域a2に等しい荷重を付与している。
また、フォームローラ101と加工前の回転軸20´とを、この加工前の回転軸20´の軸線方向に相対的に移動させることにより、当該加工前の回転軸20´の摺接領域aのうち、外縁域a2,a2に配列されている潤滑用凹部30…を内域a1に配列されているものよりも深く加工するようにしている。
加工前の回転軸20´の外周面にフォームローラ101を所定の荷重で当接させ、その加工前の回転軸20´を回転させてフォームローラ101を連れ回りさせる。
フォームローラ101を連れ回りさせながら、フォームローラ101と加工前の回転軸20´とを、この加工前の回転軸20´の軸線方向に相対的に移動させる。
これにより、当該加工前の回転軸20´の上記軸受10との摺接領域aのうち、外縁域a2,a2に配列されている潤滑用凹部30…を内域a1に配列されているものよりも深く加工する。
また、表面硬度にほぼ分布がない従来の回転に比べて押し付け荷重を低く設定できるので、フォームローラ101に生じる応力を低くできることになり、そのフォームローラ101の寿命を延ばすことが可能となる。
すなわち、回転軸の表面硬度に分布をもたせることで、マイクロロールフォーミングにおける工具寿命の向上を実現することが可能となる。
この場合、外縁域a2,a2における硬度が低いためにカウンターウェイトとクランクピン,クランクジャーナルの角部にフィレットロール加工が有効に作用し、角部により大きな圧縮残留応力付与ができることが可能である。
軸受10は、外径φ60の鋼製円筒11に、内径φ45mmのアルミメタル12を圧入したものである。一方、円柱軸20は円筒状を呈し、外径がφ43の炭素鋼(S55C)の高周波焼き入れ焼き戻し材である。
マイクロロールフォーミング加工にあたって、所望の潤滑用凹部30…を形成するために上記したフォームローラを製作し、このフォームローラを円筒表面に押し付け塑性加工することにより潤滑用凹部30…を形成した。
潤滑用凹部30…を形成後、潤滑用凹部30…の各エッジ部にできた盛り上がりを粒径9μmのテープラップフィルムにより除去し、試験に供した。
潤滑用凹部30…の形態と、後述する試験結果を示す。
実施例における円柱軸の高周波焼き入れは、上記した図2に示す分布となるようにコイル幅を変え、表面硬度約HRC60となる領域を14mm程度とした。
また、潤滑用凹部30…が回転軸の外周面に開口する面積の合計は、回転軸の表面積の0.3%以上10%以下に形成され、上述した好ましい範囲内に形成されている。
これは、回転軸の外周面に配列された潤滑用凹部30…のパターンは、本実施形態の他に無数に存在するものであり、他と比較して、本実施形態における潤滑用凹部30…の配列が摩擦に効果を発揮する配列の形態であると特定して立証することが不可能であること、また、各試験体は、比較のため、長手方向の回転方向の回転方向と直交する方向に対して傾斜する角度のものを製作する必要があったことによる。
車のエンジンのクランクシャフト等に用いられる回転軸とすべり軸受から構成される摺動装置において、通常、すべり軸受は固定され、軸のみが回転する。
本実施例においては、クランクシャフト等に用いられる軸の回転速度を再現するために、回転軸20を軸受メタル(軸受)10の円筒内に回転させるとともに、軸受10も回転軸20の回転方向αと反対の方向βへ回転させて、両者の回転速度の絶対値を合算した相対回転速度が、前記クランクシャフトにおける軸の回転数と同程度となるようにした。
よって、回転軸20及び軸受メタル10それぞれ図示しないACサーボモータを取り付け、独立に回転制御できるようにしている。
そして、5W30の潤滑油を入れた図示しない油浴内に、上記の回転軸20及び軸受メタル10を浸すことにより、それら円柱軸20と軸受メタル10との間に油膜を形成した。また、相対回転運動中に発生する摩擦トルクを、回転軸20に取り付けた図示しないトルクセンサにより計測して、摩擦係数の算出を可能としている。
実験は、ラジアル荷重20kgの荷重条件下で行い、使用した潤滑油は5E30SJであり、油温度は80℃である。
表1に示す回転軸20及び軸受メタル10の回転速度u1,u2は、回転軸20の回転方向を正として示している。
回転軸20と軸受メタル10との相対回転速度(u1−u2)は、表中に示す回転軸20及び軸受メタル10の回転速度の絶対値を合算し、条件Aでは6m/sである。
各試験体の摺動面に発生する摩擦の評価は、試験機により求められる摩擦係数により行うが、比較の基準となる試験体を、比較例1と定めた。
比較例1における潤滑用凹部は、これらの深さが均一であり、長手方向と傾斜する角度が0°であるため、両者において好ましい形態に設けられていない。
この比較例1に対して、潤滑用凹部30…において、潤滑用凹部30…の深さと長手方向が傾斜する角度とのいずれかが、本実施形態における好ましい形態に設けられている実施例1〜3の摩擦係数を比較する。
なお、表には、各試験体の摩擦係数を、比較例1の摩擦係数で除した比率(摩擦係数比)に変えて示している。
また、摩擦係数比の高かった比較例では、外縁域での回転軸と軸受メタルとの接触の痕が付いており,ほとんど接触痕の観察されなかった比較例のほうが耐焼付き性に優れる。
上述した実施形態に示す潤滑用凹部30…は、回転軸に配列形成したものを例示したが、軸受20の円筒内面に配列形成してもよい。
すなわち、円筒形の滑り軸受に回転軸を潤滑液を介して回転自在に支持した摺動装置において、滑り軸受の内周面に、複数の潤滑用凹部を配列形成しているとともに、上記内周面の摺接領域を、内域とこれの両側の外縁域とに区分するとともに、外縁域に配列されている潤滑用凹部を、内域に配列されているものよりも深く形成した構成にしてもよい。
・回転軸20の外縁域a2の表面硬度と内域a1の表面硬度を同じ値に設定しておき、荷重付与部は、内域における荷重よりも、外縁域における荷重を増加させて付与する。
回転軸20の外縁域a2の表面硬度と内域a1の表面硬度を同じ値に設定しておき、荷重付与部は、外縁域において、内域側から外縁に向けて荷重が次第に増加するように付与する。
20 回転軸
20a 外周面
30 潤滑用凹部
30a 潤滑用凹部の開口
101 フォームローラ
100 フォーミングローラ駆動部
110 チャッキング部
110a,110b 凹凸
120 荷重付与部
130 移動部
A1〜A4 摺動装置
B 回転軸の加工装置
a 摺接領域
a1 内域
a2 外縁域
O1 中心軸線
Claims (21)
- 潤滑液を介して滑り軸受に回転自在に支持されるとともに、その滑り軸受と摺接する外周面に複数の潤滑用凹部を配列形成した回転軸において、
上記外周面の摺接領域を、内域とこれの両側の外縁域とに区分するとともに、
外縁域に配列されている潤滑用凹部を、内域に配列されているものよりも深く形成していることを特徴とする回転軸。 - 上記外縁域に配列されている潤滑用凹部を、内域側から外縁に向けて次第に深くなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の回転軸。
- 上記複数の潤滑用凹部のうちの少なくとも一部のものを、潤滑液が回転方向に流動するように配列していることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転軸。
- 外縁域に形成されている複数の潤滑用凹部を、潤滑液が回転方向に流動するように配列していることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転軸。
- 上記潤滑用凹部の開口が長方形にして形成されており、
外縁域に配列されている複数の潤滑用凹部を、潤滑液を回転方向に流動させる所要の角度で回転方向と交差するように配列し、かつ、それら潤滑用凹部の長手方向を配列方向に向けて揃列させていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転軸。 - 上記潤滑用凹部の開口は、これの長手方向と直交する方向の幅寸法が、50〜150μm、前記長手方向の長さ寸法が、幅寸法の2倍以上10倍以下であることを特徴とする請求項5に記載の回転軸。
- 上記潤滑用凹部の交差角度を、0°を超えかつ60°以下としたことを特徴とする請求項5又は6に記載の回転軸。
- 上記潤滑用凹部は、摺接領域を二分する中心軸線を中心とした線対象となるように配列されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転軸。
- 上記潤滑用凹部が外周面に開口する総開口面積の割合は、摺接領域の総面積の0.3%以上10%以下としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転軸。
- 少なくとも上記摺接領域において、回転軸の表面硬度を所要の分布にしていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転軸。
- 上記外縁域の表面硬度を、内域の表面硬度よりも低くしていることを特徴とする請求項10に記載の回転軸。
- 外縁域において内域側から外縁に向けて表面硬度を次第に低下させていることを特徴とする請求項10に記載の回転軸。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載した回転軸を、潤滑液を介して滑り軸受に回転自在に支持していることを特徴とする摺動装置。
- 潤滑液を介して滑り軸受に回転自在に支持されるとともに、その滑り軸受と摺接する外周面に複数の潤滑用凹部を配列形成した回転軸を保持して軸回りに回転させるチャッキング部と、
外周縁部に潤滑用凹部を形成するための凹凸を形成したフォームローラを回転駆動するフォーミングローラ駆動部と、
上記回転軸の外周面に当接したフォームローラに対して荷重を付与する荷重付与部と、
フォーミングローラ駆動部又はチャッキング部若しくはそれら双方を、回転軸に対してフォームローラを近接離間する方向及び回転軸の軸線方向に移動するための移動部とを有し、
移動部は、回転軸の外周面にフォームローラを所定荷重で当接させ、その回転軸を回転させてフォームローラを連れ回りさせるとともに、フォームローラと回転軸とを、この回転軸の軸線方向に相対的に移動させることにより、当該回転軸の上記滑り軸受との摺接領域のうち、外縁域に配列されている潤滑用凹部を内域に配列されているものよりも深く加工することを特徴とする回転軸の加工装置。 - 回転軸の外縁域の表面硬度を内域の表面硬度よりも低くしており、
荷重付与部は、内域と外縁域に等しい荷重を付与することを特徴とする請求項14に記載の回転軸。 - 荷重付与部は、内域における荷重よりも、外縁域における荷重を増加させて付与することを特徴とする請求項14に記載の回転軸。
- 荷重付与部は、外縁域において、内域側から外縁に向けて荷重が次第に増加するように付与することを特徴とする請求項14に記載の回転軸。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載した回転軸の加工方法であって、
回転軸の外周面にフォームローラを所定の荷重で当接させ、その回転軸を回転させてフォームローラを連れ回りさせるとともに、フォームローラと回転軸とを、この回転軸の軸線方向に相対的に移動させることにより、当該回転軸の上記滑り軸受との摺接領域のうち、外縁域に配列されている潤滑用凹部を内域に配列されているものよりも深く加工することを特徴とする回転軸の加工方法。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載の回転軸を採用したことを特徴とするクランクシャフト。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の回転軸を採用したことを特徴とするカムシャフト。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の回転軸を少なくとも一部に採用したことを特徴とするエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008035500A JP5163873B2 (ja) | 2008-02-18 | 2008-02-18 | 回転軸、これを用いた摺動装置、回転軸の加工装置、回転軸の加工方法、クランクシャフト、カムシャフト及びエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008035500A JP5163873B2 (ja) | 2008-02-18 | 2008-02-18 | 回転軸、これを用いた摺動装置、回転軸の加工装置、回転軸の加工方法、クランクシャフト、カムシャフト及びエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009192029A true JP2009192029A (ja) | 2009-08-27 |
JP5163873B2 JP5163873B2 (ja) | 2013-03-13 |
Family
ID=41074226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008035500A Expired - Fee Related JP5163873B2 (ja) | 2008-02-18 | 2008-02-18 | 回転軸、これを用いた摺動装置、回転軸の加工装置、回転軸の加工方法、クランクシャフト、カムシャフト及びエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5163873B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20110093200A (ko) * | 2010-02-12 | 2011-08-18 | 한라공조주식회사 | 사판식 압축기 |
WO2016072305A1 (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-12 | 日産自動車株式会社 | 回転すべり軸受け |
US9470266B2 (en) | 2013-02-22 | 2016-10-18 | Taiho Kogyo Co., Ltd. | Slide bearing |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03257117A (ja) * | 1990-03-06 | 1991-11-15 | Nippon Seiko Kk | 動圧発生溝の加工方法 |
JPH0531037U (ja) * | 1991-09-25 | 1993-04-23 | 株式会社東芝 | 開閉装置の摺動部品 |
JP2002361351A (ja) * | 2001-04-04 | 2002-12-17 | Nissan Motor Co Ltd | 表面加工装置及びこれを用いた微細凹凸創成方法 |
JP2004223570A (ja) * | 2003-01-23 | 2004-08-12 | Nissan Motor Co Ltd | 表面加工方法及び表面加工装置 |
JP2004340248A (ja) * | 2003-05-15 | 2004-12-02 | Daido Metal Co Ltd | 摺動部材 |
JP2005249127A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Nissan Motor Co Ltd | 低摩擦摺動装置の軸、クランクシャフト、カムシャフト、およびエンジン |
-
2008
- 2008-02-18 JP JP2008035500A patent/JP5163873B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03257117A (ja) * | 1990-03-06 | 1991-11-15 | Nippon Seiko Kk | 動圧発生溝の加工方法 |
JPH0531037U (ja) * | 1991-09-25 | 1993-04-23 | 株式会社東芝 | 開閉装置の摺動部品 |
JP2002361351A (ja) * | 2001-04-04 | 2002-12-17 | Nissan Motor Co Ltd | 表面加工装置及びこれを用いた微細凹凸創成方法 |
JP2004223570A (ja) * | 2003-01-23 | 2004-08-12 | Nissan Motor Co Ltd | 表面加工方法及び表面加工装置 |
JP2004340248A (ja) * | 2003-05-15 | 2004-12-02 | Daido Metal Co Ltd | 摺動部材 |
JP2005249127A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Nissan Motor Co Ltd | 低摩擦摺動装置の軸、クランクシャフト、カムシャフト、およびエンジン |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20110093200A (ko) * | 2010-02-12 | 2011-08-18 | 한라공조주식회사 | 사판식 압축기 |
KR101644316B1 (ko) * | 2010-02-12 | 2016-08-01 | 한온시스템 주식회사 | 사판식 압축기 |
US9470266B2 (en) | 2013-02-22 | 2016-10-18 | Taiho Kogyo Co., Ltd. | Slide bearing |
WO2016072305A1 (ja) * | 2014-11-07 | 2016-05-12 | 日産自動車株式会社 | 回転すべり軸受け |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5163873B2 (ja) | 2013-03-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5499814B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP4465895B2 (ja) | ころ軸受 | |
JP2003021145A (ja) | ころ軸受 | |
JP2014095469A (ja) | 転がり軸受 | |
JP5163873B2 (ja) | 回転軸、これを用いた摺動装置、回転軸の加工装置、回転軸の加工方法、クランクシャフト、カムシャフト及びエンジン | |
JP2008240898A (ja) | 円すいころ軸受 | |
JP4520811B2 (ja) | 改善されたころがり接触面の形成方法 | |
JP2008095721A (ja) | 摺動部材 | |
JP4710263B2 (ja) | 摺動装置 | |
JP7434147B2 (ja) | ディンプル付き被加工物及びディンプル加工方法 | |
EP1260723A2 (en) | Roller bearing having streaked grinding trail on roller end face | |
EP1344953B1 (en) | Roller bearing | |
JP4507642B2 (ja) | 低摩擦摺動装置の軸、クランクシャフト、カムシャフト、およびエンジン | |
WO2018225720A1 (ja) | 転がり軸受用保持器および転がり軸受 | |
JP2006017259A (ja) | 摺動装置 | |
US10119428B2 (en) | Roller type rocker arm | |
JP2009233732A (ja) | 軸方向断面の表面形状が複雑なリング状製品のリングローリング方法 | |
JP2000240662A (ja) | コンロッド用保持器付き針状ころ | |
JP4193572B2 (ja) | カムフォロア用ローラ | |
JPH07103243A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2008025828A (ja) | 摺動部材 | |
JP2007100775A (ja) | スラスト円筒ころ軸受 | |
JP5804576B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP2006275099A (ja) | トリポード型等速自在継手 | |
JPH0754849A (ja) | ころがりまたはすべり運動する機械部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120229 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120426 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120731 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121026 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20121102 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5163873 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |