JP2009191030A - 粉末エアゾールの目詰まり防止方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト複合粉体又は化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体を配合することを特徴とする、粉末エアゾールの目詰まり防止方法;化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト複合粉体又は化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体を有効成分とする、粉体及び噴霧剤を含有する粉末エアゾールの目詰まり防止剤。
【選択図】なし
Description
例えば、一般的に粉体を含有しない製品に比べバルブ孔を大きくすることが知られているが、噴射量が多くなるため、必要量以上に噴霧する場合や過剰な噴霧液によって皮膚に対する刺激が強くなる場合がある。
また、バルブを粉体が目詰まりなく均一に定量噴射できるように、バルブ作動時にステムの下部をシールするような構造にしているもの(特許文献1)、バルブに粉体をためておくためのパウダー溜まりを備えているもの(特許文献2)等が知られているが、バルブ等の噴射機構部位を特殊なものに変更する必要がある。
斯様に噴射機構部位自体を特殊なものに変えることなく、充填する粉体組成物により、噴射機構部位へのエアゾールの粉末の目詰まりを軽減する技術は知られていない。
粘土鉱物としては、カオリナイト、デッカイト、ナクライト、ハロイドサイト、アンチゴライト、クリソタイル等のカオリン族鉱物;パイロフィライト、モンモリロナイト、ノントロナイト、サボナイト、ヘクトライト、ベントナイト等のスメクタイト族鉱物;セリサイト、白雲母、黒雲母、リチア雲母、金雲母、合成雲母、合成セリサイト等のイライト族鉱物;ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等のケイ酸塩;タルク、蛇絞石等のマグネシウムシリケート族鉱物;ゼオライト、トルマリン(電気石)等を挙げることができる。
金属酸化物としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛等が挙げられる。
金属水酸化物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられる。これらの無機粉体の他に、オキシ塩化ビスマス、硫酸バリウム等も使用することができる。
これらを1種で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
このうち、セリサイト、合成セリサイト又はタルクがより好ましく、セリサイトが特に好ましい。
当該化粧料用粉体の大きさは、平均粒子径が0.1〜600μm、より好ましくは0.3〜140μm、更に好ましくは1〜80μm、特に2〜50μmであるのが好ましい。
ここで、「平均粒子径」とは、レーザー回折/散乱法で測定して求めた値である。
例えば、セリサイト及びヒドロキシアパタイト、更に酸化亜鉛を含有する化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体の製造方法(特開2002−20218号公報等)としては、セリサイトの表面にヒドロキシアパタイトを被覆した後、このヒドロキシアパタイト被覆層の表面に酸化亜鉛を固着させる方法等が挙げられる。
ここで、「原液」とは、少なくとも粉末を含有し、更に媒体を含有してもよく、噴霧剤を含まないものをいう。
当該粉体(A)としては、媒体に対して難溶性又は不溶性のものであって、対象物への付着性、湿潤部の乾燥性又は滑り・潤滑性を高めるものであれば特に制限されないが、具体的には、前記化粧料用粉体の他、例えば無機−無機複合体、有機−無機複合体等の複合体、疎水化処理粘度鉱物粉体、有機酸粉体及びシクロデキストリン類等が挙げられ、このうち、制汗作用を有する物質(以下、制汗物質という。)や殺菌作用を有する物質(殺菌物質)が好ましい。これらを1種で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
制汗物質を配合する場合、制汗物質の含有量は、原液中に0〜60質量%、より好ましくは10〜40質量%、特に好ましくは20〜35質量%である。
液化石油ガスとしては、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン及びこれらの混合物が挙げられる。
媒体としては、特に限定されず、水、非水系媒体及びこれらの混合物が挙げられる。
当該非水系媒体は水以外の媒体であり、非水系媒体としては、低級アルコール、グリコール、シリコン油、炭化水素、脂肪族アルコール、冷感剤、界面活性剤、油脂、脂肪酸エステル等が挙げられる。これらを1種で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
原液中の非水系媒体の含有量は、0〜80質量%、より10〜80質量%、更に25〜55質量%、特に35〜45質量%であるのが好ましい。
表1に、噴射機構を備えた耐圧容器に充填した制汗剤の成分を示す。
複合体として、セリサイトの表面にヒドロキシアパタイトを被覆したセリサイト/ヒドロキシアパタイト複合粉体(平均粒子径10μm)を使用した。なお、複合体の含有量比は、セリサイト85質量%及びヒドロキシアパタイト15質量%であった。
粉体(A)として、タルク(平均粒子径15μm)、クロルヒドロキシアルミニウム(平均粒子径10μm)、ポリメチルシルセスキオキサン(平均粒子径5μm)を使用した。
表2に、噴射機構を備えた耐圧容器に充填した制汗剤の成分を示す。
複合体として、セリサイトの表面にヒドロキシアパタイトを被覆し、このヒドロキシアパタイト被覆層の表面に酸化亜鉛を固着させた、セリサイト/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体(平均粒子径7.5μm)を使用した。なお、複合体の含有量比は、セリサイト80質量%、ヒドロキシアパタイト15質量%及び酸化亜鉛5質量%であった。
粉体(A)として、タルク(平均粒子径15μm)、クロルヒドロキシアルミニウム(平均粒子径10μm)を使用した。
噴射機構を備えた耐圧容器に、表1及び表2の制汗剤を充填した。これらを1日1回倒立状態で1秒間噴射することを3回繰り返す。これを各群10本ずつ行い、噴射機構への粉体の詰まり易さを、内容物の漏洩量により比較した。内容物の漏洩量は、噴射直後の質量と1日保存後の質量の差から算出し、10本の平均漏洩量を図1及び図2に示した。
その結果、本発明品1は比較品1に比べて、また、本発明品2は比較品2に比べて顕著に内容物の漏洩量が少なく、噴射機構に粉体が詰まり難くなっていた。
また、本発明品2は、本発明品1に比べて、内容物の漏洩量が少なかった。
表3に、噴射機構を備えた耐圧容器に充填した化粧料の成分を示す。
複合体として、セリサイトの表面にヒドロキシアパタイトを被覆したセリサイト/ヒドロキシアパタイト複合粉体(平均粒子径10μm)を使用した。なお、複合体の含有量比は、セリサイト85質量%及びヒドロキシアパタイト15質量%であった。
粉体(A)として、タルク(平均粒子径15μm)、セルロース末(平均粒子径10μm)、ポリメチルシルセスキオキサン(平均粒子径5μm)を使用した。
噴射機構を備えた耐圧容器に、制汗物質を含まない表3の化粧料を充填した。これらを1日1回倒立状態で1秒間噴射することを3回繰り返す。これを各群10本ずつ行い、噴射機構への粉体の詰まり易さを、内容物の漏洩量により比較した。内容物の漏洩量は、噴射直後の質量と1日保存後の質量の差から算出し、10本の平均漏洩量を図3に示した。
その結果、本発明品3は比較品3に比べて、顕著に内容物の漏洩量が少なく、噴射機構に粉体が詰まり難くなっていた。
表4に、噴射機構を備えた耐圧容器に充填した制汗剤の成分を示す。
複合体として、それぞれ比率の異なるセリサイト/ヒドロキシアパタイト複合粉体または、セリサイト/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体を使用した。なお、複合体の含有量比は、表に記載された数値の通りである。
粉体(A)として、タルク(平均粒子径15μm)、クロルヒドロキシアルミニウム(平均粒子径10μm)を使用した。
噴射機構を備えた耐圧容器に、表4の制汗剤を充填した。これらについて、試験例1と同様の方法で試験を実施し、以下の基準で評価した。
〔粉末エアゾールの目詰まり評価基準〕
◎:試験8日目終了後の内容物の平均漏洩量が1.0g未満のとき
○:試験8日目終了後の内容物の平均漏洩量が1.1〜2.0gのとき
△:試験8日目終了後の内容物の平均漏洩量が2.1〜5.0gのとき
×:試験8日目終了後の内容物の平均漏洩量が5.1g以上のとき
Claims (10)
- 化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト複合粉体又は化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体を配合することを特徴とする粉末エアゾールの目詰まり防止方法。
- 化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト複合粉体又は化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体が、化粧料用粉体10〜96質量%及びヒドロキシアパタイト2〜50質量%を含有するものである請求項1記載の目詰まり防止方法。
- 化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体が、酸化亜鉛2〜50質量%である請求項2記載の目詰まり防止方法。
- 化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト複合粉体又は化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体が、化粧料用粉体の表面にヒドロキシアパタイトを被覆したものである請求項1〜3の何れか1項記載の目詰まり防止方法。
- 化粧料用粉体がセリサイト、合成セリサイト及びタルクから選ばれる1種以上である請求項1〜4の何れか1項記載の目詰まり防止方法。
- 化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト複合粉体又は化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体を有効成分とする粉体及び噴霧剤を含有する粉末エアゾールの目詰まり防止剤。
- 化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト複合粉体又は化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体が、化粧料用粉体10〜96質量%及びヒドロキシアパタイト2〜50質量%を含有するものである請求項6記載の目詰まり防止剤。
- 化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体が、酸化亜鉛2〜50質量%である請求項7記載の目詰まり防止剤。
- 化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト複合粉体又は化粧料用粉体/ヒドロキシアパタイト/酸化亜鉛複合粉体が、化粧料用粉体の表面にヒドロキシアパタイトを被覆したものである請求項5〜8の何れか1項記載の目詰まり防止剤。
- 化粧料用粉体がセリサイト、合成セリサイト及びタルクから選ばれる1種以上である請求項5〜9の何れか1項記載の目詰まり防止剤。
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