JP2009190246A - 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッド保持部材のヘッド配置部とヘッドユニットの着座部との間の液体の浸入を防止することが可能な液体噴射ヘッド、及び、これを備えた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ヘッド配置部34の挿通開口部37を囲繞する第1リブ(ヘッド側内周リブ27、キャリッジ側内周リブ40)を、着座部とヘッド配置部の少なくとも一方に突設し、第1リブよりも挿通開口部に対して離れて位置する第2リブ(ヘッド側外周リブ28)を、着座部とヘッド配置部の少なくとも一方に突設し、ヘッド本体部を挿通開口部に挿通し、着座部とヘッド配置部との間にシール部材30を介在させると共に第1リブ及び第2リブをシール部材に圧接させた状態で着座部をヘッド配置部に着座させてヘッドユニット2をキャリッジ3に取り付けた。
【選択図】図14

Description

本発明は、例えば、インクジェット式記録ヘッドなどの液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置に関し、特に、液体を噴射するヘッドユニットと、ヘッドユニットを配置するヘッド配置部を有するヘッド保持部材とを備えた液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置に関する。
液体噴射装置は液体を噴射可能な液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を噴射(吐出)する装置である。この液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、記録紙等の記録媒体(噴射対象物)に対してインクを噴射・着弾させて記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、ディスプレー製造装置などの各種の製造装置にも応用されている。
この種の液体噴射装置では、リザーバ(液室)から圧力発生室を経てノズル開口に至る一連の液体流路や圧力発生室の容積を変動可能な圧電振動子等の圧力発生手段等を備えたヘッドユニットをヘッド保持部材であるキャリッジに搭載し、このキャリッジを移動させながら液体噴射ヘッドから液体を噴射するように構成されている。キャリッジの内部には、ヘッドユニットを収容する収容空部が形成されており、この収容空部の底板がヘッドユニットを載置するヘッド配置部として機能する。このヘッド配置部には挿通開口部が開設されている。そして、キャリッジは、挿通開口部にヘッド本体部を挿通してキャリッジ外側に突出させ、ヘッドユニットのフランジ部(着座部)をヘッド配置部に着座させて収容空部内にヘッドユニットを収容・保持する。
ヘッドユニットには、圧力発生手段を駆動するための駆動信号を中継する回路基板が取り付けられている。そして、この回路基板には、例えばFFC(フレキシブルフラットケーブル)等の配線用ケーブルを接続するコネクタが設けられており、このコネクタに接続された配線用ケーブルを通じて装置本体側からの駆動信号が回路基板に供給されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−322417号公報
ところで、上記構成の液体噴射ヘッドでは、キャリッジのヘッド配置部とヘッドユニットのフランジ部との間の隙間にインクが浸入する虞がある。例えば、ヘッドユニットのノズル面に付着したインクがヘッドユニットの壁面等を伝って挿通開口部を通じてキャリッジの収容空部内に入り込み、ヘッド配置部とフランジ部との間の隙間に浸入することがある。また、ノズル開口から噴射されたインクが噴射対象物に着弾せずにミスト化して空気中を漂い、収容空部の上部開口から収容空部内に入り込みヘッド配置部とフランジ部との間の隙間に入り込むこともある。さらに、記録ヘッドに対してインクカートリッジやインク供給チューブなどのインク供給源を着脱する際に漏洩したインクが、ヘッド配置部とフランジ部との間の隙間に浸入することも考えられる。
そして、この種の液体噴射ヘッドでは、上記回路基板とコネクタの導通部分がフランジ部の近傍に露出している構造のものがあり(上記特許文献1の図2(b)参照)、この構造においてヘッド配置部とフランジ部との間の隙間にインクが浸入した場合、このインクが導通部分に接触してショートする危険性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘッド保持部材のヘッド配置部とヘッドユニットの着座部との間の液体の浸入を防止することが可能な液体噴射ヘッド、及び、これを備えた液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射ヘッドは、上記目的を達成するために提案されたものであり、液体を噴射するヘッドユニットと、
前記ヘッドユニットを配置するヘッド配置部を有するヘッド保持部材と、
を備える液体噴射ヘッドであって、
前記ヘッドユニットは、前記ヘッド保持部材の外側に露出して先端面にノズル開口を開設したヘッド本体部と、該ヘッド本体部の基端側に設けられ前記ヘッド配置部に着座する着座部とを有し、
前記ヘッド保持部材のヘッド配置部は、前記ヘッドユニットのヘッド本体部が挿通される挿通開口部を開設し、当該挿通開口部の周囲にシール部材を敷設し、
前記挿通開口部を囲繞する第1リブを、前記着座部と前記ヘッド配置部の少なくとも一方に突設し、
前記第1リブよりも前記挿通開口部に対して離れて位置する第2リブを、前記着座部と前記ヘッド配置部の少なくとも一方に突設し、
前記ヘッド本体部を前記挿通開口部に挿通し、前記着座部と前記ヘッド配置部との間に前記シール部材を介在させると共に前記第1リブ及び第2リブを前記シール部材に圧接させた状態で前記着座部を前記ヘッド配置部に着座させて前記ヘッドユニットを前記ヘッド保持部材に取り付けたことを特徴とする。
この構成によれば、挿通開口部を囲繞する第1リブを、着座部とヘッド配置部の少なくとも一方に突設し、第1リブよりも挿通開口部から離れて位置する第2リブを、着座部とヘッド配置部の少なくとも一方に突設し、ヘッド本体部を挿通開口部に挿通し、着座部とヘッド配置部との間にシール部材を介在させると共に第1リブ及び第2リブをシール部材に圧接させた状態で着座部をヘッド配置部に着座させてヘッドユニットをヘッド保持部材に取り付けたので、ヘッド保持部材のヘッド配置部とヘッドユニットの着座部との間に液体が浸入することを防止することができる。
上記構成において、前記着座部側の第1リブと前記ヘッド配置部側の第1リブとを対向させて配置し、
両第1リブにより前記シール部材を挟持させる構成を採用することが望ましい。
また、前記着座部側の第2リブと前記ヘッド配置部側の第2リブとを対向させて配置し、
両第2リブにより前記シール部材を挟持させる構成を採用することが望ましい。
これらの構成によれば、対向配置されたリブ同士でシール部材を挟み込むので、この部分におけるシール部材に対する当接圧を大きくすることができ、その結果、着座部とヘッド配置部との間のシール性をより確実にすることができる。
上記構成において、前記第1リブ及び第2リブを、基端側から先端に向けて細くする構成を採用することが望ましい。
上記構成によれば、リブの先端を細くすることにより、シール部材に対して応力を集中させることができ、シール効果を一層高めることができる。
また、上記構成において、前記第1リブと第2リブとの間の領域に、電子部品を配置する構成を採用することが望ましい。
この構成によれば、第1リブと第2リブとの間の領域に電子部品を配置したので、液体が電子部品に接触することに起因するショート等の不具合を未然に防止することができる。
そして、本発明の液体噴射装置は、上記各構成の液体噴射ヘッドを備えることを特徴とする。
この構成によれば、ヘッド保持部材のヘッド配置部とヘッドユニットの着座部との間に液体が浸入することを防止した液体噴射ヘッドを備えるので、液体が着座部とヘッド配置部との間に浸入することによる不具合を防止することができ、これにより、信頼性を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明は、本発明における液体噴射ヘッドとして、インクジェット式記録装置(本発明の液体噴射装置の一種。以下、プリンタという。)に搭載されるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという。)を例に挙げて行う。
図1は記録ヘッド1の上面図、図2は記録ヘッド1の下面図である。また、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図2におけるB−B断面図、図5は図2におけるC−C断面図、図6は図2におけるD−D断面図である。
例示した記録ヘッド1は、インク(液体の一種)を噴射するヘッドユニット2と、このヘッドユニット2を保持するキャリッジ3(本発明におけるヘッド保持部材の一種)とにより概略構成されている。キャリッジ3の内部には、ヘッドユニット2を収容する収容空部4が形成されている。そして、この記録ヘッド1は、図示しないプリンタ本体内に設けられた案内軸に沿って往復移動可能にプリンタ本体に搭載される。
図7、図8、及び図9は、上記ヘッドユニット2の構成を説明する図であり、図7はヘッドユニット2の先端面(ノズル形成面)側から見た平面図、図8はヘッドユニット2の断面図、図9は図8における領域Bの拡大断面図である。
ヘッドユニット2は、ヘッドケース7に自己封止ユニット8、流路ユニット9、及びアクチュエータユニット10を取り付けて構成されている。また、このヘッドユニット2は、自己封止ユニット8とヘッドケース7との間に配置される回路基板12を備えている。
ヘッドケース7は、例えば合成樹脂により成型されており、内部にアクチュエータユニット10を収容する収容部13が内部に形成された箱体状のケース本体部15と、このケース本体部15の基端側(自己封止ユニット8側)から側方に延出するフランジ部16とにより構成されている。自己封止ユニット8が配置される基端面(以下、上面)とは反対側のケース本体部15の先端面(以下、下面)には流路ユニット9を接合し、収容部13内にはアクチュエータユニット10を収容し、フランジ部16の上面には回路基板12およびパッキン14を間に介在させた状態で自己封止ユニット8が取り付けられるようになっている。収容部13は、ヘッドケース7の上面から下面に渡って一連に形成された空部であり、アクチュエータユニット10を個別に収容する。
ケース本体部15の先端面に取り付けられる流路ユニット9は、振動板、流路形成基板(何れも図示せず)、及びノズル形成基板18等の構成部材を積層してユニット化した部材であり、リザーバ(液室)から圧力発生室を通りノズル開口19に至るまでの一連のインク流路(液体流路)を形成している。インク流路には、自己封止ユニット8からのインクが導入される。また、ケース本体部15の下面には、ノズル形成基板18のノズル形成面を露出した状態で流路ユニット9の周縁部を包囲するようにヘッドカバー20が取り付けられている。このヘッドカバー20は、例えば金属製の薄板部材によって作製されており、流路ユニット9を保護すると共にノズル形成基板18をグランドに導通する。
上記アクチュエータユニット10は、櫛歯状に列設された複数の圧電振動子を固定板に接合してユニット化したものである。そして、アクチュエータユニット10は、収容部13を区画するケース内壁面に接着することで収容部13内に収容・固定されている。このアクチュエータユニット10には、回路基板12からTCP(テープ・キャリア・パッケージ)等のフィルム状の配線部材を通じて駆動信号が供給されるようになっている。
回路基板12は、プリンタ本体側からの駆動信号を受け、この駆動信号を配線部材を通じてアクチュエータユニット10の圧電振動子へ供給するための中継基板である。この回路基板12は、プリンタ本体側との接続のためのコネクタ22や、抵抗或いはコンデンサ等の電子部品を実装している。コネクタ22にはFFC(フレキシブルフラットケーブル)が接続され、回路基板12は、このFFCを介してプリンタ本体側から駆動信号を受けるようになっている。そして、この回路基板12は、ヘッドケース10の収容部13の上部開口を塞ぐように、フランジ部16の上面に配置される。
回路基板12と自己封止ユニット8との間に配置されるパッキン14は、例えば、エラストマーやゴムなどの弾性材によって作製された板状体である。このパッキン14は、図示しない連通口を有しており、ヘッドケース7の内部に形成されたケース流路(図示せず)と、自己封止ユニット8の内部に形成されたインク導入路(図示せず)とを液密状態で連通する。
自己封止ユニット8は、プリンタ本体側に配置されたインクカートリッジからのインクがインク供給チューブを通じて供給され、図1に示すように、この上面の一部分には、このインク供給チューブが接続される接続部24が設けられている。そして、この自己封止ユニット8は、流路内の圧力変動に応じて弁を開閉する自己封止弁機構を備えており、この自己封止弁機構によってヘッドへのインクの供給状態と非供給状態を切り替えるようになっている。また、自己封止ユニット8には、図1及び図7に示すように、キャリッジ4にヘッドユニット2を固定するための止着ネジ等の止着部材(図示せず)が挿通される止着穴26が合計4つ開設されている。各止着穴26は、キャリッジ3の底板31に合計4つ設けられた止着ボス38にそれぞれ対応している。
そして、自己封止ユニット8の内部には、インク供給チューブから供給されるインクをヘッドケース7のケース流路側に導入するインク導入路が内部に形成されている。自己封止ユニット8は、平面視においてヘッドケース7のフランジ部16よりも少し大きく形成されており、回路基板12及びパッキン14を覆い隠す状態でフランジ部16の上面に配置され、図示しない止着部材によって固定される。
また、図8及び図9に示すように、この自己封止ユニット8は、その周縁部からフランジ部16側に向けて、このフランジ部16を囲繞する囲繞壁25を延出している。この囲繞壁25の先端面は、フランジ部16の下面と揃えられている。そして、この囲繞壁25の先端面とフランジ部16の下面とは、キャリッジ3の収容空部4内にヘッドユニット2を収容した際にヘッド配置部34に着座する着座部として機能する。そして、ヘッドユニット2において、着座部よりも下方(ノズル形成面側)の部分は本発明におけるヘッド本体部に相当する。
フランジ部16の下面と囲繞壁25の先端面には、それぞれ、ヘッド側内周リブ27(本発明における第1リブの一種)とヘッド側外周リブ28(本発明における第2リブの一種)が下方に向けて突設されている。図7に示すように、ヘッド側内周リブ27は、ヘッド本体部15側に位置し、このヘッド本体部15の周囲を囲繞する無端状に形成された環状のリブである。このヘッド側内周リブ27は、キャリッジ3のヘッド配置部34の挿通開口部37の周縁部形状に倣った形状を呈しており、ヘッド配置部34側に形成されたキャリッジ側内周リブ40に対応する位置に設けられている。一方、ヘッド側外周リブ28は、ヘッドユニット2の着座部の外周縁部に沿って無端状に形成された環状のリブであり、ヘッド側内周リブ27よりもヘッド本体部15(或いはヘッド配置部34の挿通開口部37)に対して離れた位置に形成されている。これらのヘッド側内周リブ27とヘッド側外周リブ28は、ヘッドユニット2の着座部をキャリッジのヘッド配置部34に着座させた際に、当該ヘッド配置部34に敷設されたシール部材30に圧接するようになっている。そして、図7に示すように、これらのヘッド側内周リブ27とヘッド側外周リブ28との間の領域に回路基板12とコネクタ22との導通部29を配置している。
図10〜図13は、キャリッジ3の構成を説明する図であり、図10はキャリッジ3の平面図、図11は図10におけるA−A断面図、図12は図11における領域Cの拡大断面図である。また、図13はキャリッジ3の内部を説明する斜視図であり、(a)はシール部材30が取り付けられていない状態を示し、(b)はシール部材30が敷設された状態を示している。
本実施形態におけるキャリッジ3は、底板31と、この底板31の周縁から上方に立設されて底板31の四方を囲む周壁32とから構成された上面開放の箱状部材である。これらの底板31と周壁32とによって区画される空間がヘッドユニット2を収容する収容空部4として機能する。周壁32のうちの1つは、上端部から側方に取付部33を延出している。図3及び図4に示すように、この取付部33の周壁32とは反対側の端部には、プリンタ本体の案内軸が摺動可能に挿通される軸挿通部35が設けられている。記録ヘッド1は、この軸挿通部35に案内軸を挿通した状態でプリンタ本体に取り付けられる。また、取付部33の下面には、周壁32に隣接してフォトセンサ36が設けられている。このフォトセンサ36は、記録ヘッド1の往復走査における位置や速度を検出するために用いられる。
底板31の上面(収容空部4側の面)は、ヘッド配置部34として機能し、ヘッドユニット2が載置される部分である。この底板31には、挿通開口部37が開設されている。この挿通開口部37は、ヘッドユニット2のケース本体部15が挿通可能な大きさの貫通穴である。キャリッジ3の収容空部4内にヘッドユニット2を収容する際、この挿通開口部37にヘッド本体部が挿入されてキャリッジ3の外側(下方)に露出するようになっている。この挿通開口部37の周縁部には、この挿通開口部37の外周に沿って無端状に形成されたキャリッジ側内周リブ40(本発明における第1リブに相当)を突設している。このキャリッジ側内周リブ40は、ヘッドユニット2の着座部側に形成されたヘッド側内周リブ27に対応して設けられている。
また、底板31の四隅には、ヘッドユニット2側の止着穴26に対応して合計4つの止着ボス38が突設されている。各止着ボス38の内部には雌ネジ部が形成されている。さらに、図13に示すように、ヘッド配置部34における挿通開口部37の周囲には、シール部材30(図13(b)におけるハッチング部分)が敷設される。このシール部材30は、エラストマーなどの弾性を有するシート材から作製されており、ヘッド配置部34において、ヘッドユニット3の着座部が着座する位置に設けられている。そして、このシール部材30は、図3、図4、及び図14に示すように、ヘッドユニット2をキャリッジ3の収容空部4に収容・保持した状態においてヘッドユニット3の着座部とキャリッジ3のヘッド配置部34との間をシールする。
そして、上記構成の記録ヘッド1では、ヘッド本体部を挿通開口部37に挿通し、ヘッドユニット2側の止着穴26とキャリッジ3側の止着ボス38の位置を合わせた上で、ヘッドユニット2の着座部とヘッド配置部34との間にシール部材30を介在させた状態で着座部をヘッド配置部34に着座させてヘッドユニット2を収容空部4に収容し、止着穴26側から止着部材を挿通して止着ボス38の雌ネジ部に螺合させることで、ヘッドユニット2をキャリッジ3に固定する。
ここで、止着部材を締め付けることで着座部とヘッド配置部34とがシール部材30の弾性力に抗しつつ相対的にさらに近接し、着座部とヘッド配置部34との間でシール部材30が圧縮されて着座部とヘッド配置部34に密着することでこれらの間をシールする。この際、上述したように、着座部(フランジ部16)とヘッド配置部34にそれぞれ第1リブとして機能するヘッド側内周リブ27及びキャリッジ側内周リブ40を突設し、また、ヘッドユニット2の着座部においてこれらの第1リブよりも外側(囲繞壁25の先端面)に第2リブとして機能するヘッド側外周リブ28を突設しているので、これらの第1リブ及び第2リブがシール部材30に圧接した状態となる。詳しくは、図14に示すように、これらのリブ27,28,40がシール部材30の肉厚内に没入する。
これにより、シール部材30による着座部とヘッド配置部34との間のシールをより確実にすることができ、収容空部4の上部開口や挿通開口部37からインクが入り込んだ場合においても着座部とヘッド配置部34との間にインクが浸入することを効果的に防止することができる。そして、本実施形態においては、第1リブ(ヘッド側内周リブ27及びキャリッジ側内周リブ40)と第2リブ(ヘッド側外周リブ28)との間の領域に、電子部品としてのコネクタ22を配置しているので、コネクタ22と回路基板12の導通部29にインクが接触することに起因するショート等の不具合を未然に防止することができる。また、上記構成の記録ヘッド1を搭載したプリンタでは、インクが着座部とヘッド配置部34との間に浸入することによる不具合を防止することができるので、信頼性を向上することができる。
本実施形態においては、図14に示すように、ヘッド側内周リブ27及びキャリッジ側内周リブ40を対向させて配置し、両リブ27,40によってシール部材30を挟持させている。これにより、この部分におけるシール部材30に対する当接圧を大きくすることができ、その結果、着座部とヘッド配置部34との間のシールをより確実にすることができる。なお、必ずしも、ヘッド側内周リブ27及びキャリッジ側内周リブ40を対向配置しなくても良く、各リブの相対的な位置がずれていてもシール効果の向上を期待することができる。
また、各リブ27,28,40は、断面視において基端側(根本側)から先端側に向けて細くなっている。換言すると、各リブ27,28,40の厚みが基端側から先端に向けて薄くなっている。即ち、各リブ27,28,40の先端部に尖鋭部が形成されている。このように各リブの先端を尖鋭にすることにより、シール部材30に対して応力を集中させることができ、シール効果を一層高めることができる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
上記第1実施形態においては、第2リブ(ヘッド側外周リブ28)をヘッドユニット2の着座部側にのみ設けた構成を例示したが、これには限られない。キャリッジ3のヘッド配置部34におけるキャリッジ側内周リブ40よりも挿通開口部37に対して外側の位置にも第2リブとしてキャリッジ側外周リブを突設することもできる。この構成の場合、キャリッジ側外周リブとヘッド側外周リブ28とを、上記ヘッド側内周リブ27及びキャリッジ側内周リブ40のように対向配置することが望ましい。
また、ヘッド側内周リブ27及びキャリッジ側内周リブ40のうちの何れか一方のみを設けるようにしても良い。要は、挿通開口部37を囲繞する第1リブを、着座部とヘッド配置部34の少なくとも一方に突設し、第1リブよりも挿通開口部37に対して離れて外側に位置する第2リブを、着座部とヘッド配置部34の少なくとも一方に突設すれば良い。
そして、以上では、オフキャリッジタイプのプリンタに用いられる記録ヘッド1について本発明を適用する例を示したが、勿論、オンキャリッジタイプの記録ヘッドにも本発明を適用することができる。
また、以上では、本発明に係る液体噴射ヘッドとして、記録ヘッド1を例示したが、本発明は、ヘッドユニットをキャリッジに搭載する構成を採用する他の液体噴射ヘッド及びこれを備える液体噴射装置にも適用することができる。例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。
記録ヘッドの上面図である。 記録ヘッドの下面図である。 図2におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である。 図2におけるC−C断面図である。 図2におけるD−D断面図である。 ヘッドユニットを先端面側から見た平面図である。 ヘッドユニットの断面図である。 図8における領域Bの拡大断面図である。 キャリッジの平面図である。 図10におけるA−A断面図である。 図11における領域Cの拡大断面図である。 (a),(b)はキャリッジの内部を説明する斜視図である。 図3における領域Aの拡大断面図である。
1…記録ヘッド,2…ヘッドユニット,3…キャリッジ,4…収容空部,7…ヘッドケース,8…自己封止ユニット,12…回路基板,15…ケース本体部,16…フランジ部,18…ノズル形成基板,19…ノズル開口,22…コネクタ,25…囲繞壁,27…ヘッド側内周リブ,28…ヘッド側外周リブ,29…導通部,30…シール部材,31…底板,32…周壁,34…ヘッド配置部,37…挿通開口部,40…キャリッジ側内周リブ

Claims (6)

  1. 液体を噴射するヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットを配置するヘッド配置部を有するヘッド保持部材と、
    を備える液体噴射ヘッドであって、
    前記ヘッドユニットは、前記ヘッド保持部材の外側に露出して先端面にノズル開口を開設したヘッド本体部と、該ヘッド本体部の基端側に設けられ前記ヘッド配置部に着座する着座部とを有し、
    前記ヘッド保持部材のヘッド配置部は、前記ヘッドユニットのヘッド本体部が挿通される挿通開口部を開設し、当該挿通開口部の周囲にシール部材を敷設し、
    前記挿通開口部を囲繞する第1リブを、前記着座部と前記ヘッド配置部の少なくとも一方に突設し、
    前記第1リブよりも前記挿通開口部に対して離れて位置する第2リブを、前記着座部と前記ヘッド配置部の少なくとも一方に突設し、
    前記ヘッド本体部を前記挿通開口部に挿通し、前記着座部と前記ヘッド配置部との間に前記シール部材を介在させると共に前記第1リブ及び第2リブを前記シール部材に圧接させた状態で前記着座部を前記ヘッド配置部に着座させて前記ヘッドユニットを前記ヘッド保持部材に取り付けたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記着座部側の第1リブと前記ヘッド配置部側の第1リブとを対向させて配置し、
    両第1リブにより前記シール部材を挟持させたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記着座部側の第2リブと前記ヘッド配置部側の第2リブとを対向させて配置し、
    両第2リブにより前記シール部材を挟持させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記第1リブ及び第2リブを、基端側から先端に向けて細くしたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記第1リブと第2リブとの間の領域に、電子部品を配置したことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012158168A (ja) * 2011-01-14 2012-08-23 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置

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