JP2009190106A - ボルト供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、ボルトを迅速且つ効率的に供給する。
【解決手段】ボディ14のボルト供給通路12に供給されたボルト18が、シリンダ通路28へと供給された後、駆動ユニット20に連結された押出部材62によって保持機構22側へと押圧されて移動する。そして、押出部材62による押圧作用下にボルト18の軸部18bが、保持機構22を構成する第1〜第3ローラ90、92、94によって回転変位を阻止可能に保持されると共に、前記ボルト18がソケット100に保持されて上方へと引張され、前記第1〜第3ローラ90、92、94がそれぞれ回転することにより、該ボルト18が保持機構22から取り出される。
【選択図】図3

Description

本発明は、供給されたボルトを所定の位置に保持するボルト供給装置に関する。
従来から、例えば、自動車等の組み立てラインにおいて、エンジンを構成するシリンダブロック、シリンダヘッド等のワークに対してボルトを供給して締め付ける作業が行われている。このようなボルトを所望の位置まで供給するボルト供給装置が知られている。
このようなボルト供給装置では、筒状のシューターを通じて六角ボルトがキャッチャーへと供給され、該ボルトのねじ部が下方となるように前記キャッチャーに収容されて保持される。そして、キャッチャーの下部に設けられた回り止めが、ねじ部に係合されることにより前記六角ボルトの回転が抑制される。
次に、磁石が内蔵されたソケットが、ボルトランナによって回転駆動された状態でキャッチャーに向かって下降し、六角ボルトの頭部を吸引して保持している(例えば、特許文献1参照)。
実開平3−96137号公報
しかしながら、上述した従来技術に係るボルト供給装置では、ソケットで六角ボルトを把持する際、該六角ボルトの回転を回り止めによって抑制する構成としているが、この回り止めは、単に六角ボルトにおけるねじ部の先端に係合させているだけであり、前記六角ボルトの回転変位を完全に停止させることができない。そのため、回転しているソケットで六角ボルトを保持する際に、該六角ボルトがソケットと共に回転してしまうことが懸念される。この場合には、六角ボルトの供給作業において作業時間のロスが生じることとなる。
また、上述したソケットで保持される際の六角ボルトの回転変位を防止するために、例えば、前記ソケットでボルトを保持する際に該ボルトを保持状態として回転変位を阻止し、該ソケットによって前記ボルトを吸引して取り出す際には、切換信号を出力することによって前記保持状態の解除された保持解除状態へと切り換えるボルト保持手段を設けることが想定される。
しかしながら、このようなボルト保持手段を設けた場合には、その構成が複雑になると共に、前記切換信号の出力によってボルトの保持状態・保持解除状態を切り換える必要があるため、作業時間が長くなることが懸念され、それに伴って、作業効率の低下を招くという問題がある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で、ボルトを迅速且つ効率的に供給することが可能なボルト供給装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、供給される複数のボルトを順次ソケットへと受け渡すボルト供給装置において、
ボディと、
前記ボディに設けられ、前記ボルトが供給される供給部と、
前記供給部に臨むように設けられ、前記ボルトの回転変位を規制し、且つ、該ボルトの取出方向へ変位自在に保持する保持手段と、
を備え、
前記保持手段は、前記ボディに対して回転自在に支持されたローラからなり、該ローラが、前記ボルトを中心として互いに離間して少なくとも2つ以上設けられ、一方のローラと他方のローラとの間に前記ボルトを挟持することを特徴とする。
本発明によれば、ボルト供給装置を構成するボディの供給部に、ボルトの回転変位を規制しつつ、取出方向へ変位自在に保持する保持手段が設けられ、前記保持手段を少なくとも2つ以上のローラから構成し、ボディに対して回転自在に支持している。そして、供給部に供給されたボルトが、互いに離間した2つ以上のローラによって挟持されることにより、前記ボルトの回転変位を阻止できると共に、該ボルトをソケットによって上方へと取り出す際には、前記ボルトを挟持しているローラが回転することにより、確実且つ容易に取出方向へと変位させることができる。
従って、ボルトの回転変位が保持手段によって確実に阻止されるため、前記ボルトをソケットで取り出す際に、該ソケットと共に回転してしまうことがなく、前記ソケットで確実且つ迅速に保持することができる。また、ボルトは、保持手段によって取出方向へと常に変位自在な状態で保持されているため、例えば、ボルトの保持状態・保持解除状態とを切換信号によって切り換える構造と比較し、その切換信号を不要とすることができると共に、該切換信号によって保持解除状態へと切り換えられた後、ソケットでボルトの取り出し作業を行うまでに生じる作業時間のタイムラグをなくすことができる。
その結果、ボルト供給装置からのボルトの取り出し作業を迅速に行うことができ、作業効率を向上させてサイクルタイムの短縮を図ることができる。
また、少なくとも2つ以上のローラからなる保持手段を設けるという簡素な構成で、ボルトの回転変位を阻止しつつ、ソケットによる取出方向には変位可能に保持することができる。
さらに、ローラを、ボルトの取出方向と直交したシャフトを介して支持することにより、前記ローラによって前記ボルトの取出方向にのみ変位自在な状態で保持しておくことが可能となる。
さらにまた、ローラの外周面を、ねじの刻設されたボルトの軸部に当接可能に設けることにより、前記軸部をローラの外周面で挟持し、その回転変位を規制できると共に、前記軸部との当接作用下に外周面が回転することによって取出方向へ変位自在に保持することが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、ボディの供給部に、ボルトの回転変位を規制しつつ、取出方向へ変位自在に保持する保持手段を設け、該保持手段を少なくとも2つ以上のローラから構成し、前記ボルトを互いに離間した2つ以上のローラによって挟持することにより、前記ボルトの回転変位を確実に阻止できると共に、該ボルトをソケットによって上方へと取り出す際には、前記ボルトを挟持しているローラが回転して確実且つ容易に取出方向へと変位させることができる。これにより、ボルトをソケットで取り出す際、該ボルトが前記ソケットと共に回転してしまうことがなく、前記ソケットで確実且つ迅速に保持することができる。その結果、ボルト供給装置からのボルトの取り出し作業を迅速に行うことができ、作業効率を向上させてサイクルタイムの短縮を図ることができる。
また、少なくとも2つ以上のローラからなる保持手段を設けるという簡素な構成で、ボルトの回転変位を阻止しつつ、ソケットによる取出方向には変位可能に保持することができる。
以下、本発明に係るボルト供給装置の実施の形態を図1〜図12を参照しながら説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るボルト供給装置を示す。
このボルト供給装置10は、図1〜図12に示されるように、ボルト供給通路12を有するボディ14と、該ボディ14に対してアダプタ16を介して接続され、前記ボルト供給通路12に供給されたボルト18を送出可能な駆動ユニット20と、前記ボディ14に設けられ、前記駆動ユニット20によって送出されたボルト18を保持可能な保持機構(保持手段)22とを含む。
先ず、ボルト供給装置10によって供給されるボルト18について簡単に説明する。このボルト18は、図2〜図4に示されるように、六角状に形成された頭部18aと、外周面に沿ってねじの刻設された軸部18bと、前記頭部18aと軸部18bとの間に設けられ、該頭部18aに対して半径外方向に拡径したワッシャ18cとを含む。なお、このワッシャ18cは軸部18bに挿通されている。
次に、ボルト供給装置10を構成するボディ14は、略矩形状のブロック体からなるベース部24と、前記ベース部24の表面を覆うカバープレート26とを含み、前記ベース部24は、所定厚さを有し、その一側面から中央に向かって延在するボルト供給通路12と、該ボルト供給通路12と直交して交差するシリンダ通路28とを有する。このボルト供給通路12及びシリンダ通路28は、ベース部24の上面側に開口している。
ボルト供給通路12は、開口端部がテーパ状に形成され、図示しないパーツフィダー等に接続されている。そして、パーツフィダーから供給されたボルト18がボルト供給通路12に沿って移動し、その端部において交差したシリンダ通路28へと導かれる。なお、ボルト供給通路12は、略一定幅でベース部24の一側面から離間する方向(矢印A1方向)に向かって一直線上に延在している。
シリンダ通路28は、ベース部24の一側面と直交した他側面に開口し、ボルト供給通路12の延在方向(矢印A1方向)に対して直交するように延在している。
このシリンダ通路28は、開口した一端部側(矢印B1方向)に形成され、アダプタ16の装着される幅広部30と、他端部側(矢印B2方向)に形成され、ボルト供給通路12に臨む供給室32と、前記幅広部30と供給室32とを接続する連通部34と、該供給室32に対してさらに他端部側(矢印B2方向)に形成され、先端が半円状に形成された幅狭部36とを有する。なお、シリンダ通路28を構成する幅広部30、供給室32、連通部34及び幅狭部36は、一直線上に形成される。
幅広部30及び供給室32は、連通部34に対してボルト供給通路12の延在方向(矢印A1、A2方向)となる幅方向に拡幅して形成される。なお、幅広部30は、連通部34を中心として両側(矢印A1、A2方向)に拡幅し、供給室32は、ボルト供給通路12から離間する方向(矢印A1方向)にのみ拡幅している。
幅広部30には、アダプタ16の一端部が挿入されて固定ボルト38によって固定される。なお、アダプタ16は、ベース部24の他側面に対して矢印B1方向に所定長だけ突出している。
また、供給室32には、ボルト供給通路12に臨み、該ボルト供給通路12から離間する方向(矢印A1方向)に窪んだ凹部40が形成され、該凹部40にはストッパブロック42が固定ボルト44を介して装着される。すなわち、このストッパブロック42が、ボルト供給通路12に対向するように設けられる。
幅狭部36は、連通部34及び供給室32に対して幅寸法が小さく形成され、その先端部が断面半円状に形成される。
カバープレート26は、一定厚さからなる板状に形成され、ベース部24の上面に固定されている。このカバープレート26は、ベース部24の上面と略同一形状で形成され、ボルト供給通路12に臨むボルト供給溝46と、シリンダ通路28に臨むガイド溝48とを有する。
ボルト供給溝46は、ボルト供給通路12と同一の幅寸法で形成されると共に、軸線方向(矢印A1、A2方向)に沿った長さも前記ボルト供給通路12と同一に設定される。
ガイド溝48は、シリンダ通路28と略同一の長さで形成され、幅広部30に対応した位置が同様に拡幅して形成されると共に、ベース部24における連通部34及び供給室32の一部に臨む第1ガイド部50と、該ベース部24における幅狭部36及び供給室32の一部に臨む第2ガイド部52とを有する。第1及び第2ガイド部50、52は一直線上に形成され、該第2ガイド部52の幅寸法が第1ガイド部50の幅寸法に対して小さく設定される。
また、凹部40に臨む位置には、挿通孔が設けられ、該凹部40に固定されたストッパブロック42が挿通される。このストッパブロック42は、カバープレート26の上面に対して所定高さだけ突出している。
駆動ユニット20は、アダプタ16を介してボディ14の他側面側に設けられ、有底筒状に形成されたシリンダチューブ54と、該シリンダチューブ54の内部に変位自在に設けられるピストン56と、該ピストン56の端部に連結されるピストンロッド58と、前記ピストンロッド58を変位自在に支持するロッドカバー60と、前記ピストンロッド58の端部に連結され、ボルト18を保持機構22側(矢印B2方向)に向かって送出する押出部材62とを含む。そして、シリンダチューブ54の端部が、アダプタ16の他端部に連結され、その内部にピストンロッド58及び押出部材62が軸線方向に沿って変位自在に保持される。
シリンダチューブ54は、有底筒状に形成され、その側面には、図示しない圧力流体供給源から圧力流体が供給される第1及び第2ポート64a、64bが形成されている。そして、第1ポート64a又は第2ポート64bに対して圧力流体が供給されることにより、ピストン56が前記シリンダチューブ54の軸線方向(矢印B1、B2方向)に沿って押圧され、該ピストン56及びピストンロッド58が進退動作する。
また、ロッドカバー60が、シリンダチューブ54の開口した端部に装着されると共に、該シリンダチューブ54から突出した部位がアダプタ16の孔部に嵌合される。これにより、シリンダチューブ54とアダプタ16とが連結される。
押出部材62は、その一端部側に設けられ、ピストンロッド58の端部に連結される連結部66と、他端部側に設けられる本体部68とを有する。連結部66及び本体部68は、押出部材62の軸線方向に沿って一直線上に設けられる。
連結部66は、断面矩形状に形成され、その一端部がアダプタ16の内部に挿通されると共に、軸線と直交方向に拡幅した幅広状に形成される。この幅広状に形成された一端部には、その内部に挿入されたピストンロッド58の端部が螺合される一組のナット70が設けられている。すなわち、ピストンロッド58が、ナット70に螺合されることによって該ピストンロッド58と連結部66とが連結される。なお、連結部66は、ピストンロッド58と同軸上で連結される。一方、連結部66の他端部は、本体部68の一端部に対して接合されている。
本体部68は、開口部72を有する断面略U字状に形成され、その開口部72がカバープレート26側に臨むようにボディ14の内部に設けられる。そして、ボルト供給通路12を通じてシリンダ通路28へと供給されたボルト18が、開口部72内へと供給される。
この本体部68は、一端部及び他端部側が上方に向かってそれぞれ突出し、前記一端部には、開口部72側に向かって突出した部位に、後述する第3ローラ94がシャフト98を介して回転自在に支持される。換言すれば、第3ローラ94は、本体部68の他端部に臨むように本体部68の一端部側に配設されている。
また、本体部68の一端部には、カバープレート26に臨む上面に第1ガイドプレート74が装着され、該第1ガイドプレート74が第1ガイド部50に挿通される。この第1ガイドプレート74は、第1ガイド部50の幅寸法と略同等に形成され、連結部66が軸線方向に沿って変位する際に前記第1ガイドプレート74を介して案内される。
この第1ガイドプレート74は、本体部68に連結され、その端部には、断面半円状に窪んだ押え部76を有する。
さらに、本体部68の一端部には、ボルト供給通路12に臨む側面にストッパプレート78が装着される。このストッパプレート78は、所定厚さを有する板材からなり、固定ボルト80によって固定されている。
一方、本体部68の他端部は、一端部側に対して先細状(幅狭状)に形成され、カバープレート26に臨む上面には、第2ガイドプレート82が装着される。
この第2ガイドプレート82は、カバープレート26の第2ガイド部52に挿通自在に設けられ、前記第2ガイド部52の幅寸法と略同等に形成され、本体部68が軸線方向に沿って変位する際に前記第2ガイドプレート82を介して案内される。すなわち、第1及び第2ガイドプレート74、82は、押出部材62をシリンダ通路28の軸線方向に沿って案内するガイド手段として機能している。
また、本体部68の底部には、上方に設けられた開口部72に臨むように磁石84が装着され、開口部72に供給されたボルト18を磁力作用下に吸引して前記磁石84の上方へと移動させる。
保持機構22は、ボディ14の供給室32に臨むように設けられ、該供給室32側に向かって突出するように設けられた一組の第1及び第2ホルダ86、88と、該第1及び第2ホルダ86、88に対してそれぞれ回転自在に支持される第1及び第2ローラ90、92と、駆動ユニット20の押出部材62に設けられる第3ローラ94とを含む。
第1及び第2ホルダ86、88は、シリンダ通路28の軸線を挟んで対称となる位置に設けられ、該シリンダ通路28の延在方向(矢印B1、B2方向)に対してそれぞれ所定角度(例えば、60°)傾斜するように配置される。そして、第1及び第2ホルダ86、88は、固定ボルト96によってベース部24の供給室32に臨むように固定されると共に、前記ボディ14の上面から突出することがないように収容される。
第1及び第2ホルダ86、88の端部には、切欠部を介して第1及び第2ローラ90、92が収容され、該第1及び第2ホルダ86、88に挿通されたシャフト98を介して回転自在に軸支される。この第1及び第2ローラ90、92は、内部に複数のボールが保持されたベアリングからなり、第1及び第2ホルダ86、88の端部に対してその一部が突出するように設けられている。また、第1及び第2ローラ90、92は、第1及び第2ホルダ86、88及びシャフト98を介して同一高さに設けられる。
第3ローラ94は、第1及び第2ローラ90、92と同様に、複数のボールが内部に保持されたベアリングからなり、本体部68の一端部側にシャフト98を介して回動自在に軸支されると共に、該本体部68の他端部側に向かって一部が突出するように設けられている。
また、第3ローラ94は、押出部材62を介してシリンダ通路28の軸線上となるように設けられると共に、第1及び第2ローラ90、92と同一高さに設けられる。すなわち、第1〜第3ローラ90、92、94が、互いに略水平方向となるように配置されている。
そして、第3ローラ94が、駆動ユニット20及び押出部材62の変位作用下に第1及び第2ローラ90、92側(矢印B2方向)へと変位した際、第1ローラ90、第2ローラ92及び第3ローラ94が互いに等角度毎離間した状態となるように配置されている。
換言すれば、図1及び図4に示されるように、第1ローラ90を保持する第1ホルダ86の中心線L1と、第2ローラ92を保持する第2ホルダ88の中心線L2と、第3ローラ94を保持する連結部66の中心線L3との交点Sを中心として第1ローラ90、第2ローラ92及び第3ローラ94が互いに等角度離間して配置され、該交点Sから第1ローラ90、第2ローラ92及び第3ローラ94の外周面までの距離も同一となるように設定される。
本発明の実施の形態に係るボルト供給装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、図7〜図9に示されるように、駆動ユニット20を構成するピストン56及びピストンロッド58が、圧力流体の供給作用下にボディ14から離間する方向(矢印B1方向)に変位し、それに伴って、第3ローラ94がシリンダ通路28の連通部34に配置され、且つ、押出部材62の開口部72がボルト供給通路12に臨んだ状態を初期位置として説明する。
先ず、この初期状態にあるボルト供給装置10において、図示しないパーツフィダーから複数のボルト18が連続的にボルト供給通路12へと供給され、該ボルト18がボルト供給通路12に沿ってシリンダ通路28側(矢印A1方向)へと移動する。この際、ボルト18は、ワッシャ18cがカバープレート26の上面に当接した状態で移動するため、該ボルト18がボディ14に対して上下方向に変位することがなく、略水平方向にのみ移動する。
そして、複数のボルト18のうち、最もシリンダ通路28側(矢印A1方向)にあるボルト18が、ボルト供給通路12から前記シリンダ通路28へと移動し、そのワッシャ18cがストッパブロック42の端面に当接することにより、該シリンダ通路28における位置決めがなされる(図10参照)。詳細には、ボルト18は、ストッパブロック42によってシリンダ通路28における幅方向(矢印A1、A2方向)への変位が規制されるため、該ボルト18の軸部18bが前記シリンダ通路28の中心となるように位置決めされる。
次に、駆動ユニット20の第1ポート64aへと圧力流体を供給し、該圧力流体による押圧作用下にピストン56をボディ14側(矢印B2方向)に向かって変位させる。これにより、ピストン56と共にピストンロッド58及び押出部材62が変位し、該押出部材62がボディ14の内部を保持機構22側(矢印B2方向)に向かって変位する。
この際、本体部68は、第1ガイドプレート74が第1ガイド部50に沿って変位し、且つ、第2ガイドプレート82が第2ガイド部52に挿入されて変位するため、シリンダ通路28の軸線方向(矢印B2方向)に沿って高精度に案内される。
そして、押出部材62の変位に伴って、第3ローラ94の外周面がボルト18の軸部18bに対して当接し、該軸部18bを保持機構22側へと押圧する。これにより、ボルト18が、シリンダ通路28に沿って保持機構22側へと徐々に移動する。この際、ボルト18を構成するワッシャ18cが、ストッパブロック42の端面に当接したままの状態で保持機構22側へと移動するため、該ボルト18の軸部18bが前記シリンダ通路28の中心上に維持されたままで移動することとなる。
また、押出部材62が変位することによって、その側面に設けられたストッパプレート78が徐々にボルト供給通路12に臨む位置へと移動し、該ボルト供給通路12とシリンダ通路28との接合部位へと配置される(図1及び図4参照)。これにより、ボルト供給通路12に供給されている他のボルト18がシリンダ通路28へと進入することが阻止される(図4参照)。
そして、駆動ユニット20の駆動作用下に押出部材62がさらに保持機構22側(矢印B2方向)へと変位することにより、ボルト18が前記押出部材62の第3ローラ94によってさらに保持機構22側へと押圧され、該ボルト18の軸部18bが第1及び第2ローラ90、92の外周面に対して同時に当接する。
これにより、ボルト18の軸部18bは、第3ローラ94による押圧作用下に保持機構22を構成する第1及び第2ローラ90、92の外周面に当接し、且つ、該第3ローラ94の外周面にも当接している状態となる。すなわち、ボルト18における軸部18bの外周面が、該ボルト18を中心として等角度離間して配置された前記第1〜第3ローラ90、92、94から所定圧力で押圧されている状態にある。
このように、ボルト18は、その軸部18bが第1〜第3ローラ90、92、94によって3方向から保持されているため、回転変位が規制されている。
最後に、図11に示されるように、ソケット100が、ボルト18の上方から下降し、該ボルト18の頭部18aに係合して保持する。この場合、保持機構22によって保持されたボルト18は、回転変位することがないため、該ボルト18の頭部18aをソケット100によって確実且つ迅速に保持することができる。そして、図12に示されるように、ソケット100を上方(矢印C方向)へと変位させ、該ソケット100に保持されたボルト18を上方(取出方向)へと引き抜くことにより、軸部18bに当接している第1〜第3ローラ90、92、94が該軸部18bの変位作用下にシャフト98を中心としてそれぞれ回転する。これにより、ボルト18が保持機構22から離間するように上方(矢印C方向)へと取り出され、ソケット100を介して締付作業の行われる所望の位置まで搬送される。
上述したように、図示しないパーツフィダーから供給されたボルト18の一つがソケット100へと受け渡された後、ボルト供給通路12に供給されている次なるボルト18が保持機構22へと供給される。
この場合には、先ず、シリンダチューブ54の第1ポート64aに供給されていた圧力流体の供給状態を切り換え、第2ポート64bへと供給すると共に、前記第1ポート64aを大気開放状態とする。これにより、ピストン56及びピストンロッド58が、ボディ14から離間する方向(矢印B1方向)へと変位し、それに伴って、押出部材62が保持機構22を構成する第1及び第2ローラ90、92から離間する方向(矢印B1方向)へと変位する。これにより、押出部材62の開口部72がボルト供給通路12に臨んだ初期位置(図7及び図9参照)に復帰する。
そして、ボルト供給通路12に対峙していたストッパプレート78が、該ボルト供給通路12に対して離間するため、新たなボルト18が前記ボルト供給通路12からシリンダ通路28へと供給され、駆動ユニット20への圧力流体の供給状態を再び切り換えることにより、押出部材62及び保持機構22によってボルト18の供給・保持及びソケット100への受け渡し作業が連続的に行われる。
以上のように、本実施の形態では、ボルト18を保持可能な保持機構22を、回転自在に軸支された第1〜第3ローラ90、92、94から構成し、該第1〜第3ローラ90、92、94の外周面をボルト18の軸部18bにそれぞれ当接させ、且つ、前記軸部18bに対して外周側から押圧力を付与することにより、前記ボルト18の回転変位を規制すると共に、前記ボルト18をソケット100で保持して上方(矢印C方向)へと引き抜く際には、軸部18bに当接した第1〜第3ローラ90、92、94が回転するため、該ボルト18を容易に取り出すことが可能となる。
すなわち、第3ローラ94に、駆動ユニット20を介してボルト18側に向かった推力が付与され、該ボルト18を第1及び第2ローラ90、92側へと押圧することにより、前記推力の付与作用下に前記第3ローラ94と第1及び第2ローラ90、92との間にボルト18の軸部18bが挟持された状態で確実に保持される。
換言すれば、第1〜第3ローラ90、92、94からなる保持機構22は、ボルト18の回転変位を規制し、且つ、ボルト18の軸線方向に沿った変位を何ら規制することがない。
この結果、ボルト18の回転変位が保持機構22によって確実に阻止されるため、前記ボルト18をソケット100で取り出す場合に該ソケット100と共に回転してしまうことがなく、前記ソケット100で確実且つ迅速に保持することができると共に、ボルト18は、保持機構22によって軸線方向に沿って常に変位自在な状態で保持されているため、前記ボルト18を前記ソケット100によって容易に取り出すことができる。
また、ボルト18は、保持機構22によって軸線方向に沿って常に変位自在な状態で保持されているため、例えば、ボルト18の保持状態・保持解除状態とを切換信号によって切り換える構造と比較し、その切換信号を不要とすることができると共に、該切換信号によって保持解除状態へと切り換えられた後、ソケット100でボルト18の取り出し作業を行うまでに生じる作業時間のタイムラグをなくすことができる。
その結果、ボルト供給装置10からのボルト18の取り出し作業を迅速に行うことができ、作業効率を向上させることが可能となる。すなわち、ボルト供給作業に要するサイクルタイムの短縮を図ることができる。
このように、第1〜第3ローラ90、92、94からなる保持機構22を設けるという簡素な構成で、ボルト18の回転変位を阻止しつつ、ソケット100による取出方向には変位可能に保持することができる。
さらに、例えば、ワッシャ18cを有するボルト18の場合に、該ワッシャ18cの回転変位を規制してもボルト18が相対的に回転変位してしまうが、上述した本実施の形態では、保持機構22によってボルト18の軸部18bを保持可能な構成としているため、前記ワッシャ18cを備えたボルト18が供給される場合にでも確実に回転変位を阻止し、ソケット100によって確実に保持することが可能となる。
また、第1〜第3ローラ90、92、94は、ボルト18を中心として互いに等間隔離間するように設けられているため、該ボルト18の軸部18bに対して均等に押圧力を付与することができる。その結果、保持機構22によってボルト18を安定的に保持することが可能となる。
なお、本発明に係るボルト供給装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係るボルト供給装置の全体平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 図1のボルト供給装置における保持機構近傍を示す拡大平面図である。 図1のボルト供給装置においてカバープレートを取り外した状態を示す一部省略平面図である。 駆動ユニットを構成する押出部材の一部外観斜視図である。 ボルト供給装置の供給室にボルトが供給される前の状態を示す全体平面図である。 図7のボルト供給装置における保持機構近傍を示す拡大平面図である。 図7のボルト供給装置における縦断面図である。 図6〜図9のボルト供給装置においてボルトがボルト供給通路からシリンダ通路へと供給された状態を示す拡大平面図である。 図3のボルト供給装置における保持機構近傍を示す拡大断面図である。 図11においてボルトがソケットによって上方へと取り出された状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
10…ボルト供給装置 12…ボルト供給通路
14…ボディ 16…アダプタ
18…ボルト 20…駆動ユニット
22…保持機構 24…ベース部
26…カバープレート 28…シリンダ通路
32…供給室 34…連通部
42…ストッパブロック 46…ボルト供給溝
48…ガイド溝 50…第1ガイド部
52…第2ガイド部 56…ピストン
58…ピストンロッド 62…押出部材
66…連結部 68…本体部
72…開口部 74…第1ガイドプレート
78…ストッパプレート 82…第2ガイドプレート
86…第1ホルダ 88…第2ホルダ
90…第1ローラ 92…第2ローラ
94…第3ローラ 100…ソケット

Claims (3)

  1. 供給される複数のボルトを順次ソケットへと受け渡すボルト供給装置において、
    ボディと、
    前記ボディに設けられ、前記ボルトが供給される供給部と、
    前記供給部に臨むように設けられ、前記ボルトの回転変位を規制し、且つ、該ボルトの取出方向へ変位自在に保持する保持手段と、
    を備え、
    前記保持手段は、前記ボディに対して回転自在に支持されたローラからなり、該ローラが、前記ボルトを中心として互いに離間して少なくとも2つ以上設けられ、一方のローラと他方のローラとの間に前記ボルトを挟持することを特徴とするボルト供給装置。
  2. 請求項1記載のボルト供給装置において、
    前記ローラは、前記ボルトの取出方向と直交したシャフトを介して支持されることを特徴とするボルト供給装置。
  3. 請求項1又は2記載のボルト供給装置において、
    前記ローラの外周面が、ねじの刻設された前記ボルトの軸部に当接可能に設けられることを特徴とするボルト供給装置。
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