JP2009189658A - 棚構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャビネット本体1内に設けられたレール4,4aに沿って前方側へスライド移動できる奥側の棚2には、上下方向に回動可能な支持アーム5,6の後端側の軸が連結され、支持アーム5,6の前端側の軸は前側の棚3に連結されてなり、前側の棚3は、キャビネット本体1から手前に引き出した状態で支持アーム5,6を介して昇降動できるとともに、キャビネット本体1内への収納状態では奥側の棚2と略水平状をなして奥側の棚2の前方に配置されるように構成する。
【選択図】図3
Description
本発明の棚構造は、キャビネット本体内に設けられたレールに沿って前方側へスライド移動できる奥側の棚には、上下方向に回動可能な支持アームの後端側の軸が連結され、該支持アームの前端側の軸は前側の棚に連結されてなり、該前側の棚は、前記キャビネット本体から手前に引き出した状態で前記支持アームを介し昇降動できるとともに、前記キャビネット本体内への収納状態では前記奥側の棚と略水平状をなして該奥側の棚の前方に配置されるように構成したことを要旨とする。
また、前側の棚と奥側の棚は支持アームで連結されており、物が詰まったりすることがなく、確実に前方側へ引き出したり、昇降動させたりすることができ、動作の信頼性が向上したものとなる。
こうすれば、棚の高さを抑えた設計ができ、多段使いが容易となる。
こうすれば、支持アームが棚の外側に露出することがなく、指が挟まれたり、衣類が挟まれるなどの心配がなく、安全に棚を引き出し、かつ収納できるものとなる。
こうすれば、棚の出し入れの際に一定の力を加えるとバネの力で自動で動き、力を入れずに棚を移動させることができるものとなる。
こうすれば、ピンにより収納物の揺れ動きを防ぐことができ、収納物のサイズに応じてピンの位置を変更することで収納物の揺れを最小限にして、棚の前後移動や昇降動の際に収納物などが倒れることなく、安全に取り出しできるものとなる。
図1は、本発明の棚構造の概念図を示すものであり、キャビネット本体1内に収納される収納位置から、キャビネット本体1の前方側へ引き出される引き出し位置に亘り、スライド移動可能に奥側の棚2と前側の棚3が配置されており、奥側の棚2と前側の棚3は、キャビネット本体1内に略水平に設けられたレール4に沿って前側へ移動することができ、前側の棚3をキャビネット本体1から引き出した状態で、更に前側の棚3を下方側へ昇降させることができるように構成したものである。
図2は、奥側の棚2と前側の棚3を前後方向に略水平状にしてキャビネット本体1内に収納させた状態図であり、図3は、前側へ引き出し、かつ前側の棚3を下方側へ降ろした状態図である。このような収納状態と引き出し状態の支持アーム5,6の配置を図4および図5に示す。さらに図6では、要部を拡大して斜視図で示す。
このキャビネット本体1の左右の側面1a,1bの内側には、略水平に前方側へ延びる固定レール4,4が固設されており、この固定レール4内には、固定レール4に沿って前後方向にスライド移動できるスライドレール4aが配置されている。
この左右のスライドレール4aの内側には、奥側の棚2の左右端縁が固定されており、奥側の棚2はスライドレール4aとともに前後方向に移動できるように構成されている。この奥側の棚2の前端側に、左右それぞれ一対の前支持アーム5と後支持アーム6が上下方向に回動可能に連結されており、前支持アーム5および後支持アーム6の前端側が前側の棚3に連結されている。
また、後支持アーム6は、収納状態において略水平状となる水平片6aの前後端にそれぞれ上傾状に上傾片6b,6bが一体形成されており、この前後の上傾片6b,6bの先端に軸8a,8bが設けられている。また、後方側の上傾片6bから収納状態において垂直に立ち上がる立上片6cが一体形成されている。軸8aは奥側の棚2の側端部に切り欠き状に形成した切欠部2aに連結されており、軸8bは前側の棚3の後端側側面に連結されている。
一対の前支持アーム5と後支持アーム6が平行状をなして回動するものであるため、前側の棚3を水平に維持したまま良好に昇降動させることができる。
また、奥側の棚2および前側の棚3の材質は、如何なるものであっても良いが、透明素材でこれらを形成しておけば、収納物を外から一目瞭然に見ることができるものとなる。
なお、キャビネット本体1の側面1aの固定レール4の前端側下方には、水平状に固定受けレール9が固設されており、固定受けレール9の前端側および後端側にはそれぞれ受軸10a,10bが設けられ、受軸10a,10bの外周にはローラー11a,11bが配置されている。
一方、前側の棚3および奥側の棚2を収納させた図4の状態では、後支持アーム6の水平片6aが受軸10bのローラー11b上に当接状態となり、これにより後支持アーム6の水平片6aが水平に維持されるように構成されている。
また、更に奥側の棚2の底側には、前後用バネ13の前端が連結されており、前後用バネ13の後端は金具13aを介してキャビネット本体1の背面1eに連結されている。
上下用バネ12は後支持アーム6の上下回動をアシストするものであり、一定の力を加えると、この上下用バネ12を介して後支持アーム6を自動で上下回動させることができる。また、前後用バネ13は奥側の棚2および前側の棚3を収納させる際に、一定の力を奥側へ加えると、自動でこの前後用バネ13により奥側の棚2が奥側へ収納されてゆくこととなり、力を入れずに棚2,3の収納が可能となる。
なお、前後用バネ13の前端をスライドレール4aに連結した構成としても良く、さらには、前後用バネ13の前端を後支持アーム6の立上片6cの上端に連結した構成としても良い。
この変更例では、奥側の棚2および前側の棚3にそれぞれ左右側に側板が設けられたものであり、奥側の棚2は、左右に立設された側板2c,2cの後面に背板2dが一体状に立設されている。また、前側の棚3は、左右の側板3c,3cが立設され、前面に前板3dが立設されて構成されている。
奥側の棚2の左右の側板2c,2cの内側に金具19,19を取り付け、また、前側の棚3の左右の側板3c,3cの内側にそれぞれ金具20,20を取り付けて、この金具19,20で支持アーム17,18の軸側を覆ったものである。
金具19および20は、それぞれビス21で側板2c,3cに固定される固定部19a,20aと、支持アーム17,18の軸側を覆蓋する覆蓋部19b,20bで構成されている。
同様に、下支持アーム18は、奥側の棚2側から前側の棚3側に向かって上傾する上傾片18aと、奥側の棚2側で下傾する下傾片18bが、くの字状に一体形成されており、下傾片18bの下端に軸8aが設けられ、上傾片18aの上端に軸8bが設けられている。
それぞれの軸7a,7b,8a,8bは、金具19および20の覆蓋片19b,20bに回動可能に取り付けられている。
本例においても、キャビネット本体1内に設けられたレールに沿って奥側の棚2および前側の棚3を前方側へ引き出すことができ、奥側の棚2が手前側に移動してくることで、奥側の棚2上に置かれている収納物の取り出しが容易なものとなる。
また、同時に、前側の棚3を引き出した状態で下降させて、低い位置に配置することができ、前側の棚3に収納されている収納物を良好に取り出すことができるものとなる。
しかも、側板2c,3cや背板2d,前板3dが設けられているため、収納物の落下等が良好に防がれるものとなる。
この図16〜図21に示すものは、前側の棚3には左右に側板3c,3cが立設されており、前板は存在せず、奥側に仕切板3eが立設されたものである。また、奥側の棚2内には、奥側に立上板22aが立設されたスライド棚22が、前方側へスライド移動可能に設けられたものとなっている。
奥側の棚2は、キャビネット本体1に左右側にそれぞれ上下一対で固設された上レール24aと下レール24b間に配置されて、上レール24aと下レール24bに沿って前方側へ引き出しできるものである。
また、奥側の棚2と前側の棚3は、左右側の側板の内側に固設された金具19,20内に配置された平行な上支持アーム17と下支持アーム18で連結されており、上支持アーム17,下支持アーム18を介して前側の棚3は上下方向に昇降できるように構成されている。
スライド棚22は、前側の棚3の側板3cの内側に設けられている受け板3f上に、図20に示すように載せることができ、スライド棚22を前方側へ引き出して、スライド棚22上に載せられている収納物を良好に取り出しできる。なお、図21は、スライド棚22を奥側の棚2内に収納させた状態図である。
1e 背面
2 奥側の棚
2a,2b 切欠部
2c,3c 側板
3 前側の棚
3a 孔
3e 仕切板
3f 受け板
4 固定レール
4a スライドレール
5 前支持アーム
5a 水平片
5b 下傾片
6 後支持アーム
6a 水平片
6b 上傾片
6c 立上片
7a,7b,8a,8b 軸
9 固定受けレール
10a,10b 受軸
11a,11b ローラー
12 上下用バネ
13 前後用バネ
14 ピン
17 上支持アーム
17a 上傾片
17b 下傾片
18 下支持アーム
18a 上傾片
18b 下傾片
19,20 金具
19b,20b 覆蓋部
21 ビス
22 スライド棚
22a 立上板
Claims (5)
- キャビネット本体内に設けられたレールに沿って前方側へスライド移動できる奥側の棚には、上下方向に回動可能な支持アームの後端側の軸が連結され、
該支持アームの前端側の軸は前側の棚に連結されてなり、
該前側の棚は、前記キャビネット本体から手前に引き出した状態で前記支持アームを介し昇降動できるとともに、前記キャビネット本体内への収納状態では前記奥側の棚と略水平状をなして該奥側の棚の前方に配置されるように構成した
ことを特徴とする棚構造。 - 前記前側の棚がキャビネット本体内へ収納された状態において、前記支持アームの前端側の軸と後端側の軸が横一直線上に並ぶように構成したことを特徴とする請求項1に記載の棚構造。
- 前記前側の棚および奥側の棚にはそれぞれ側板が設けられ、該側板の内側に前記支持アームが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の棚構造。
- 前記支持アームの後端側とキャビネット本体の背面側との間にバネを取り付けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の棚構造。
- 少なくとも前記前側の棚には多数の孔が設けられ、該孔に脱着可能にピンを取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4何れかに記載の棚構造。
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