JP2009189119A - 直流電源装置、led駆動用電源装置および電源駆動用半導体集積回路 - Google Patents

直流電源装置、led駆動用電源装置および電源駆動用半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】シャットダウン端子への調光制御信号の入力でLEDの明るさを制御でき、しかも突入電流が頻繁に発生して電力効率を低下させるのを回避できるLED駆動用電源装置および電源駆動用半導体集積回路を提供する。
【解決手段】所定の外部端子(シャットダウン端子)が第1電位(接地電位)または第1電位(電源電圧)にされると誤差アンプ(11)および制御信号生成回路(12)を含む内部回路の動作が停止されるように構成された直流電源装置において、前記外部端子の入力に応じた電圧を出力する演算回路(13)を設け、前記外部端子の入力電圧が所定の電位(Vdet)よりも低いまたは高い場合は前記入力電圧に応じて変化する前記演算回路の出力を前記誤差アンプへ供給させ、前記入力電圧が所定の電位よりも高いまたは低い場合には前記誤差アンプへ所定の参照電圧(Vref1)を供給させるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、LED駆動用電源電圧を発生する直流電源装置に関し、例えば携帯電話機の液晶モニタのバックライトに使用されるWLED(白色発光ダイオード)の駆動電源電圧を発生するスイッチング電源装置およびこれを構成する電源駆動用半導体集積回路に利用して有効な技術に関する。
携帯電話機等のモバイル機器においては、表示用の液晶パネルのバックライトにWLEDが使用されている。また、WLEDの駆動電源電圧を発生する電源装置には、一般に、昇圧型のスイッチングレギュレータからなるDC−DCコンバータが用いられている。かかるLED駆動用電源装置においては、LEDの駆動電流を電圧に変換して制御回路にフィードバックして誤差アンプで基準電圧と比較して電位差に応じたパルス幅を有する駆動パルスを生成して、インダクタ(コイル)に間歇的に電流を流すスイッチング素子を駆動するフィードバック制御が行われている。
また、LED駆動用電源電圧を発生する直流電源装置においては、インダクタに電流を流すスイッチング素子を駆動する回路(一般にはICとして提供される)に、図6に示すように、外部からシャットダウン信号SHDNを入力する端子を設け、このシャットダウン信号SHDNがロウレベル(接地電位)にされると、誤差アンプや発振器、PWM(パルス幅変調)コンパレータなどの内部回路の動作が停止するように構成されている。
ところで、モバイル機器においては、液晶パネルのバックライトの明るさを段階的に変えられる調光機能が要求されることがある。従来、LEDの調光方法としては、LEDの駆動電流を輝度制御信号に応じて制御する方式のほか、上記シャットダウン端子を利用して、この端子にPWMパルスからなるオン、オフ信号を入力してそのパルス幅を輝度制御信号に応じて制御することでLEDの明るさを制御する方法がある。このようなPWMパルスによるLEDの調光方法に関する発明として、例えば特許文献1に記載されている発明がある。
特開2005−160178号公報
PWMパルスによるLEDの調光方法は、何ら回路を変更せずにLEDの明るさを制御することができるという利便さがある一方で、PWMパルスで回路全体がオン、オフ動作を繰り返すため、オンされるたびに出力平滑容量を充電する突入電流が発生しトータルの電力効率を下げてしまうという課題や、PWMパルスを入力することでノイズが発生しやすいという課題がある。
特に、バックライトにWLEDを使用する携帯電話機等の通信機器においては、通信信号へのノイズの飛び込みを抑制するためノイズの発生そのものを抑えたいという要求がある。また、駆動用ICの動作速度がそれほど速くない場合、図7に示すように、調光制御のPWMパルスの周波数を高くするとLEDの駆動電流が調光制御パルスのデューティに対してリニアに変化しなくなるという課題があることが明らかになった。
この発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、シャットダウン端子への調光制御信号の入力でLEDの明るさを制御でき、しかも突入電流が頻繁に発生して電力効率を低下させるのを回避できるLED駆動用電源装置および電源駆動用半導体集積回路を提供することにある。
この発明の他の目的は、外部端子への制御信号の入力でLEDの明るさを制御でき、しかも制御信号の入力でノイズが発生するのを回避できるLED駆動用電源装置および電源駆動用半導体集積回路を提供することにある。
この発明の他の目的は、駆動用ICの動作速度にかかわらず外部端子への調光制御信号に対してLEDの明るさをリニアに制御できるLED駆動用電源装置および電源駆動用半導体集積回路を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、インダクタに間歇的に電流を流すスイッチング素子と、出力に比例した電圧がフィードバックされその電圧と所定の参照電圧との電位差に応じた信号を出力する誤差アンプと、該誤差アンプの出力に応じて前記スイッチング素子を駆動する信号を生成し出力する制御信号生成回路とを備え、所定の外部端子が第1電位(接地電位)または第2電位(電源電圧)にされると所定の内部回路の動作が停止されるように構成された直流電源装置において、前記外部端子への内部回路の動作停止のための入力とは異なる状態もしくは仕様で印加される前記外部端子への入力に応じて、前記誤差アンプに供給される前記参照電圧を制御することで、内部回路の動作停止を伴わずに出力を制御可能に構成したものである。
より具体的には、所定のオフセットを有し前記外部端子の入力に応じた電圧を出力する演算回路を設け、前記外部端子の入力電圧が所定の電位よりも低いまたは高い場合は前記入力電圧に応じて変化する前記演算回路の出力を参照側の電圧として前記誤差アンプへ供給させ、前記入力電圧が所定の電位よりも高いまたは低い場合には前記誤差アンプへ所定の参照電圧を供給させるように構成したものである。
さらに、望ましくは、前記外部端子の入力に基いて判定を行なう判定回路と、前記誤差アンプに前記参照電圧または前記演算回路の出力を選択的に供給可能な選択回路とを設け、前記判定回路が前記外部端子の入力電圧が所定の電位よりも低いまたは高いことを検出した場合には前記選択回路によって前記演算回路の出力を参照側の電圧として前記誤差アンプへ供給させ、前記判定回路が前記外部端子の入力電圧が所定の電位よりも高いまたは低いことを検出した場合には前記選択回路によって前記参照電圧を前記誤差アンプへ供給させるように構成する。
上記のような構成によれば、前記所定の外部端子へ接地電位を有効レベルとするシャットダウン信号が入力されると内部回路の動作を停止させることができる一方、シャットダウン信号の代わりに前記所定の外部端子へ輝度を指定する信号を印加することにより出力電流を変化させて発光ダイオードの明るさを制御できるため、輝度制御のためにPWMパルスを入力する必要がなくなり、これによりシャットダウンが入力される端子への入力によってノイズが発生するおそれがないとともに、突入電流が頻繁に発生して電力効率を低下させるのを回避することができる。
ここで、前記演算回路は、差動増幅回路および該差動増幅回路の入力端子に接続された入力抵抗と前記差動増幅回路の出力端子と入力端子との間に接続されたフィードバック抵抗とを備え、前記外部端子の入力電圧から所定のオフセット電圧を与える電圧源からの電圧を減算した電圧に比例した電圧を出力する減算回路により構成する。これにより、オフセットの設定が容易となる。
また、前記演算回路は、前記差動増幅回路の出力端子と入力端子との間に並列形態に接続された複数のフィードバック抵抗およびプログラム可能な素子とを備え、前記プログラム可能な素子の状態に応じて入力電圧に対する出力電圧の変化率を調整可能に構成するとよい。これにより、出力電流すなわちLEDの輝度の調整範囲を変えた複数の電源装置を容易に提供することができる。
さらに、前記外部端子に接続され入力されたパルスの数を計数するカウンタもしくはバイナリコードを保持するシフトレジスタを設け、前記外部端子の入力値が所定の値よりも低いまたは高い場合は前記入力値に対応した電圧が前記誤差アンプへ供給されるように構成する。これにより、ユーザはマイクロコンピュータのような制御装置から輝度を調整する情報を直接与えることができるようになり、ユーザの使い勝手が向上する。
本発明に従うと、シャットダウン端子への入力でLEDの明るさを制御できる一方、シャットダウン端子への入力によってノイズが発生するおそれがないとともに、突入電流が頻繁に発生して電力効率が低下するのを回避できるLED駆動用電源装置および電源駆動用半導体集積回路を実現できる。
また、調光制御のためシャットダウン端子へPWMパルスを入力する必要がないので、制御回路を有するICの動作速度によってPWMパルスの周波数を高くするとLEDの駆動電流が調光制御パルスのデューティに対してリニアに変化しなくなるというPWMパルスによるLEDの調光方式に特有の問題も生じないという効果がある。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を適用したLED駆動用電源装置の第1の実施形態を示す。
本実施形態のLED駆動用電源装置は、直流電圧Vinが入力される電圧入力端子INと駆動回路の外部端子P1との間に接続されたコイル(インダクタ)L1、入力端子INと接地点との間にコイルL1と直列形態に接続されたNチャネルMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)からなるスイッチングトランジスタSW1、前記コイルL1とSW1との接続ノードと出力端子との間に接続された整流用のダイオードD1、出力端子と接地点との間に接続された平滑容量C1、スイッチングトランジスタSW1をオン、オフ制御するスイッチング制御回路10によって、昇圧型のスイッチングレギュレータとして構成されている。そして、出力端子と接地点との間に、直列形態の複数の白色発光ダイオードWLEDからなるLEDユニット20と電流検出用の抵抗Rsが直列に接続されている。
なお、特に限定されるものではないが、この実施形態では、上記スイッチング制御回路10およびスイッチングトランジスタSW1は一つの半導体チップ上に半導体集積回路(本明細書ではこれを電源駆動用ICと称する)として形成され、コイルL1とダイオードD1および平滑容量C1は、ディスクリート部品で構成され上記電源駆動用ICに外付け素子として接続されている。
また、電源駆動用ICには、上記LEDユニット20と電流検出用の抵抗Rsとの接続ノードの電位が入力されるフィードバック端子FBが設けられ、検出用の抵抗Rsにより電流−電圧変換された電圧VFBが電源駆動用ICにフィードバックされるように構成されている。さらに、電源制御用ICには、外部のCPUなどから供給される内部回路の動作を停止させる制御信号(シャットダウン信号)SHDNが入力される端子P2が設けられている。後述の誤差アンプ11、制御信号生成回路12等の回路は、このシャットダウン信号SHDNによって内部の定電流源などがオフされて非動作状態にされる。
スイッチング制御回路10は、上記フィードバック端子FBに反転入力端子が接続されフィードバック端子FBの電圧と参照電圧Vref1との電位差に応じた電圧を出力する誤差アンプ11と、該誤差アンプ11の出力が非反転入力端子に入力されるPWMコンパレータと該PWMコンパレータの出力に応じて前記スイッチング素子SW1のオン、オフ駆動信号を生成する駆動回路からなるPWM制御信号生成回路12を有する。
上記PWM制御信号生成回路12のPWMコンパレータの反転入力端子には、所定の周波数の波形信号を生成する発振回路からの三角波が入力され、フィードバック電圧に応じて電圧が高いときは出力のパルス幅を狭くしフィードバック電圧が低いときは出力のパルス幅を広くするような制御を行なう。PWMコンパレータの代わりにPFM(パルス周波数変調)パルスを生成する回路を用いても良い。
さらに、この実施形態のスイッチング制御回路10には、シャットダウン信号SHDNが入力される端子P2に接続された減算回路13と、シャットダウン信号SHDNが入力される端子P2に反転入力端子が接続され、非反転入力端子に参照電圧Vdetが印加されたコンパレータ14と、該コンパレータ14の出力によって切替え制御され前記減算回路13の出力または参照電圧Vref1を選択的に誤差アンプ11の非反転入力端子に伝達する選択回路15とが設けられている。
減算回路13は、差動アンプAMP1と、その入力端子に接続された入力抵抗Ri1,Ri2(=r1)と、非反転入力端子と接地点との間に接続されたR3(=r2)と、差動アンプAMP1の出力端子と反転入力端子との間に接続されたフィードバック抵抗R4(=r2)とから構成され、差動アンプAMP1の反転入力端子には抵抗Ri2を介してオフセット電圧Voffが印加されている。入力抵抗Ri1とRi2には同一の抵抗値r1を有し、抵抗R3とR4には同一の抵抗値r2を有する素子が使用されており、差動アンプAMP1の出力V2は、シャットダウン端子P2の入力電圧をVSHDNとすると、
V2=(r1/r2)(Voff−VSHDN) ……(1)
で与えられる。
コンパレータ14は、シャットダウン端子P2の入力電圧VSHDNが参照電圧Vdetよりも低い場合にはその出力がハイレベルとなり、それによって選択回路15が前記減算回路13の出力を誤差アンプ11に供給する。また、シャットダウン端子P2の入力電圧VSHDNが参照電圧Vdetよりも高くなるとコンパレータ14の出力がロウレベルに変化し、それによって選択回路15が参照電圧Vref1を選択的に誤差アンプ11に供給する。
図2には、シャットダウン端子P2の入力電圧VSHDNと選択回路15によって誤差アンプ11に供給される電圧VEとの関係が示されている。
図2に示されているように、この実施形態では、シャットダウン端子P2の入力電圧VSHDNが参照電圧Voffよりも高くなると誤差アンプ11に供給される電圧VEが次第に高くされ、入力電圧VSHDNが参照電圧Vdetよりも高くなると誤差アンプ11に供給される電圧VEはVref1にクランプされる。PWM制御信号生成回路12は、フィードバック電圧VFBが誤差アンプ11の入力電圧VEと一致するように制御パルスを生成するため、VSHDNがVoffよりも高くVdetよりも低い間すなわちVoff<VSHDN<Vdetの間は、LEDユニット20に流れる電流がVSHDNに比例して増加する。つまり、VSHDNに比例してLEDの輝度が明るくなるように制御される。
また、VSHDNがVoffよりも低い場合はVE=0とされるため、CPUが駆動用ICをシャットダウンすべく信号SHDNをロウレベルに固定した場合に、駆動用ICはLEDに駆動電流を流さず、内部回路が非動作状態になるシャットダウン状態へ移行することができる。さらに、VSHDNがVoffよりも高い場合はVE=Vref1とされるため、LEDユニット20に流れる電流は一定にされる。これは、LEDユニット20に流れる電流がある程度まで増加すると輝度はそれ以上明るくならず、電力効率が低下するためである。
なお、この実施例では、シャットダウン端子P2の入力電圧VSHDNが第1電位であるロウレベル(接地電位GND)にされた場合に内部回路が非動作状態にされるように構成されているが、入力電圧VSHDNが第2電位であるハイレベル(電源電圧VDD)にされた場合に内部回路が非動作状態にされるように構成することも可能である。その場合、減算回路13は、入力電圧VSHDNに対して出力V2が逆つまりVSHDNがVDD−Voffよりも低くなったところからV2が徐々に低くなり、VSHDNがGNDになるとVE=Vref1となるように制御すればよい。
図3は図1のスイッチング制御回路の変形例を示す。
この変形例のスイッチング制御回路10は、減算回路13内の抵抗R3と並列に調整用抵抗Rt1,Rt2およびポリシリコンなどからなるヒューズF1,F2を、また抵抗R4と並列に調整用抵抗Rt3,Rt4およびヒューズF3,F4を設け、ヒューズを切断またはそのままにしておくことで、図1の抵抗R3,R4の値を製造工程の最終段階で変えられるようにしたものである。
前記式(1)より分かるように、抵抗値r2を変えることでアンプの出力V2を変化させることができる。これにより、図4(A),(B)に示すように、Voff<VSHDN<Vdetの間に誤差アンプ11に供給される電圧の傾きを変え、LEDの輝度の制御範囲を変えることができるようになる。図4(A)はVref1<Vdetとすることで輝度の制御範囲を広くした場合を、図4(B)はVref1>Vdetとすることで輝度の制御範囲を狭くした場合を表わしている。
なお、この変形例では、図1の抵抗R3とR4の値を変えられるようにしたものを示したが、フィードバック抵抗R3またはR4のいずれか一方の抵抗値を切り替えるように構成したものであっても良い。また、ヒューズ素子の代わりに、不揮発性メモリの記憶素子として使用されるEPROM素子などのプログラム可能な素子を使用しても良い。
図5は本発明を適用したLED駆動用電源装置の第2の実施形態を示す。
この実施形態のスイッチング制御回路10は、減算回路13およびコンパレータ14の代わりに、シャットダウン端子P2に接続されたカウンタ16と該カウンタの値に応じた電圧を出力するDA変換回路17およびシャットダウン端子P2が所定時間以上ロウレベルに維持されたことを検出して、誤差アンプ11やPWM制御信号生成回路12などチップ内部の所定の回路の動作を停止させるシャットダウン信号を生成するロウ期間検出回路18を設けたものである。
上記ロウ期間検出回路18は、シャットダウン端子P2が接地電位にされると次第に出力電圧が上昇する積分回路と、該積分回路の出力と所定の電位とを比較するコンパレータとにより構成することができる。
この実施形態では、シャットダウン端子P2にCPUなどからパルスを入力しそのパルスの数に応じて誤差アンプ11に供給する電圧を変化させてLEDの輝度を調整することができる。また、端子P2が所定時間以上ロウレベルに維持された場合にチップ内部のシャットダウン信号を生成するロウ期間検出回路18を設けているため、輝度を指定するパルスの入力で突入電流が発生することもない。
なお、この実施形態の場合、CPUなどから入力されるパルス信号のパルス幅は、ロウ期間検出回路18が検出する有効ロウ期間よりも短いことが条件とされる。選択回路15は、カウンタ16の値が所定値以上になった場合に、誤差アンプ11に供給する電圧VEを参照電圧Vref1に切り替えるように構成される。
また、選択回路15を設ける代わりに、例えばカウンタ16の値がオーバーフローした場合には、DA変換回路17が参照電圧Vref1を出力するように構成してもよい。パルスの数を計数するカウンタの代わりにバイナリコードからなる輝度制御情報を保持するシフトレジスタを設け、シャットダウン端子P2からシフトレジスタに輝度制御コードを格納するように構成しても良い。
この実施形態では、輝度を指定するパルスやコードもディジタル信号であるため、入力に伴ってPWMパルスと同様にノイズが発生するおそれがあるが、たかだか10ビット程度で済むので、調光制御中ずっと入力されるPWMパルスに比べるとその入力期間はほんの僅かな時間であり、ノイズによる影響はないに等しいと考えられる。
なお、この実施形態では、シャットダウン端子P2の入力電圧VSHDNが所定時間以上ロウレベル(接地電位GND)にされた場合に内部回路が非動作状態にされるように構成されているが、入力電圧VSHDNが所定時間以上ハイレベル(電源電圧VDD)にされた場合に内部回路が非動作状態にされるように構成することも可能である。その場合、輝度を指定するために端子P2に入力されるパルスは負パルスとし、カウンタ16はこの負パルスの数を計数するように構成すればよい。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、スイッチング素子SW1としてMOSFETが使用されているが、バイポーラトランジスタを使用するようにしてもよい。また、前記実施形態においては、スイッチングレギュレータを構成するスイッチングトランジスタSW1をICのオンチップ素子として構成したものを示したが、ICの外付け素子として接続するようにしても良い。
さらに、前記第1実施形態においては、シャットダウン端子に接続される演算回路として減算回路を使用しているが、減算回路の代わりに、予めVoff分の入力オフセットを有するように構成された差動増幅回路を用いるようにしても良い。また、前記第1実施形態では、誤差アンプ11の前段に選択回路15を設けているが、減算回路13に、入力電圧が所定電位以上になった場合にはその出力を参照電圧Vref1と同一の電位にクランプする手段を設けることにより、図1において選択回路15及び参照電圧Vref1の電圧源を省略した構成も可能である。
また、前記第1実施形態における減算回路13の前段にシャットダウン端子P2に入力されたパルスの数を計数するカウンタもしくはバイナリコードを保持するシフトレジスタと該カウンタもしくはレジスタの値に応じた電圧を出力するDA変換回路を設ける。これとともに、シャットダウン端子P2が所定時間以上ロウレベルに維持されたことを検出し内部回路のシャットダウン信号を生成するロウ期間検出回路を設け、このロウ期間よりも短いパルスの数もしくはコードによって誤差アンプ11に供給する電圧を変化させてLEDの輝度を調整することができるように構成しても良い。
以上の説明では、本発明をLED駆動用電源装置に適用した例を説明したが、本発明にそれに限定されるものではなく、外部からの指令により出力電流を制御する一方シャットダウン機能を持たせたい電源装置に広く利用することができる。
図1は、本発明を適用したLED駆動用電源装置の第1の実施形態を示すブロック構成図である。 図2は、シャットダウン端子の入力電圧VSHDNと誤差アンプに供給される電圧VEとの関係を示すグラフである。 図3は、第1の実施形態のLED駆動用電源装置における変形例を示す回路構成図である。 図4は、図3の変形例におけるシャットダウン端子の入力電圧VSHDNと誤差アンプに供給される電圧VEとの関係を示すグラフである。 図5は、本発明を適用したLED駆動用電源装置の第2の実施形態を示すブロック構成図である。 図6は、従来のLED駆動用電源装置の一例を示す概略構成図である。 図7は、従来のLED駆動用電源装置における輝度制御用PWMパルスのデューティとLED駆動電流との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 スイッチング制御回路
11 誤差アンプ
12 PWM制御信号生成回路
13 減算回路
14 コンパレータ
15 選択回路
16 カウンタ
17 DA変換回路
18 ロウ期間検出回路
20 LEDユニット
L1 コイル(インダクタ)
C1 平滑容量
WLED 白色発光ダイオード
SW1 コイル駆動用スイッチングトランジスタ

Claims (8)

  1. インダクタに間歇的に電流を流すスイッチング素子と、出力に比例した電圧がフィードバックされその電圧と所定の参照電圧との電位差に応じた信号を出力する誤差アンプと、該誤差アンプの出力に応じて前記スイッチング素子を駆動する信号を生成し出力する制御信号生成回路とを備え、所定の外部端子が第1電位または第2電位にされると所定の内部回路の動作が停止されるように構成された直流電源装置であって、
    前記外部端子への内部回路の動作停止のための入力とは異なる状態もしくは仕様で印加される前記外部端子への入力に応じて、前記誤差アンプに供給される前記参照電圧を制御することで、内部回路の動作停止を伴わずに出力を制御可能に構成したことを特徴とする直流電源装置。
  2. インダクタに間歇的に電流を流すスイッチング素子と、出力に比例した電圧がフィードバックされその電圧と所定の参照電圧との電位差に応じた信号を出力する誤差アンプと、該誤差アンプの出力に応じて前記スイッチング素子を駆動する信号を生成し出力する制御信号生成回路とを備え、所定の外部端子が第1電位または第2電位にされると所定の内部回路の動作が停止されるように構成された直流電源装置であって、
    所定のオフセットを有し前記外部端子の入力に応じた電圧を出力する演算回路を設け、前記外部端子の入力に対応した電圧が第1電位と第2電位の間の所定の電位よりも低いまたは高い場合は前記入力電圧に応じて変化する前記演算回路の出力を参照側の電圧として前記誤差アンプへ供給させ、前記入力電圧が前記所定の電位よりも高いまたは低い場合には前記誤差アンプへ所定の参照電圧を供給させるように構成したことを特徴とする直流電源装置。
  3. インダクタに間歇的に電流を流すスイッチング素子と、
    出力に比例した電圧がフィードバックされその電圧と所定の参照電圧との電位差に応じた信号を出力する誤差アンプと、
    該誤差アンプの出力に応じて前記スイッチング素子を駆動する信号を生成し出力する制御信号生成回路とを備え、
    出力端子に接続された発光ダイオードに駆動電流を流すとともに所定の外部端子が第1電位または第2電位にされると所定の内部回路の動作が停止されるように構成されたLED駆動用電源装置であって、
    前記外部端子の入力に基いて判定を行なう判定回路と、
    所定のオフセットを有し前記外部端子の入力に応じた電圧を出力する演算回路と、
    前記誤差アンプに前記参照電圧または前記演算回路の出力を選択的に供給可能な選択回路とを設け、
    前記判定回路が前記外部端子の入力に対応した電圧が第1電位と第2電位の間の所定の電位よりも低いまたは高いことを検出した場合には前記選択回路によって前記演算回路の出力を参照側の電圧として前記誤差アンプへ供給させ、前記判定回路が前記外部端子の入力電圧が前記所定の電位よりも高いまたは低いことを検出した場合には前記選択回路によって前記参照電圧を前記誤差アンプへ供給させるように構成したことを特徴とするLED駆動用電源装置。
  4. 前記演算回路は、差動増幅回路および該差動増幅回路の入力端子に接続された入力抵抗と前記差動増幅回路の出力端子と入力端子との間に接続されたフィードバック抵抗とを備え、前記外部端子の入力電圧から所定のオフセット電圧を与える電圧源からの電圧を減算した電圧に比例した電圧を出力する減算回路であることを特徴とする請求項3に記載のLED駆動用電源装置。
  5. 前記演算回路は、前記差動増幅回路の出力端子と入力端子との間に並列形態に接続された複数のフィードバック抵抗およびプログラム可能な素子とを備え、前記プログラム可能な素子の状態に応じて入力電圧に対する出力電圧の変化率を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載のLED駆動用電源装置。
  6. インダクタに間歇的に電流を流すスイッチング素子と、
    出力に比例した電圧がフィードバックされその電圧と所定の参照電圧との電位差に応じた信号を出力する誤差アンプと、
    該誤差アンプの出力に応じて前記スイッチング素子を駆動する信号を生成し出力する制御信号生成回路とを備え、
    出力端子に接続された発光ダイオードに駆動電流を流すとともに所定の外部端子が第1電位または第2電位にされると所定の内部回路の動作が停止されるように構成されたLED駆動用電源装置であって、
    前記外部端子の入力に基いて内部回路の動作を停止するか否かの判定を行なう判定回路と、
    前記外部端子に接続され入力されたパルスの数を計数するカウンタもしくはバイナリコードを保持するシフトレジスタと、を設け、
    前記外部端子の入力値が所定の値よりも低いまたは高い場合は前記入力値に対応した電圧が前記誤差アンプへ供給されるように構成したことを特徴とするLED駆動用電源装置。
  7. 前記カウンタもしくはシフトレジスタの値を電圧に変換するDA変換回路をさらに備え、
    前記外部端子の入力に対応した電圧が第1電位と第2電位の間の所定の電位よりも低いまたは高い場合は前記DA変換回路の出力電圧を参照側の電圧として前記誤差アンプへ供給させるように構成したことを特徴とする請求項6に記載のLED駆動用電源装置。
  8. インダクタに間歇的に電流を流すスイッチング素子と、
    出力に比例した電圧がフィードバックされその電圧と所定の参照電圧との電位差に応じた信号を出力する誤差アンプと、
    該誤差アンプの出力に応じて前記スイッチング素子を駆動する信号を生成し出力する制御信号生成回路とを備え、
    所定の外部端子が第1電位または第2電位にされると所定の内部回路の動作が停止されるように構成された電源駆動用半導体集積回路であって、
    所定のオフセットを有し前記外部端子の入力に応じた電圧を出力する演算回路を設け、前記外部端子の入力に対応した電圧が第1電位と第2電位の間の所定の電位よりも低いまたは高い場合は前記入力電圧に応じて変化する前記演算回路の出力を参照側の電圧として前記誤差アンプへ供給させ、前記入力電圧が前記所定の電位よりも高いまたは低い場合には前記誤差アンプへ所定の参照電圧を供給させるように構成したことを特徴とする電源駆動用半導体集積回路。
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