JP2009188171A - 半導体受光素子およびその製造方法ならびに光通信装置 - Google Patents

半導体受光素子およびその製造方法ならびに光通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリアの走行時間の増大を最低限に抑制しつつ、容量を低減することの可能な半導体受光素子を提供する。
【解決手段】半導体積層構造20は、第1導電型層11と、光吸収層12と、光入射面13Aを有する第2導電型層13とを半導体基板10側から順に含んで構成されている。半導体積層構造20のうち第1導電型層11の一部と、光吸収層12とにより柱状のメサ部14が構成されており、光吸収層12の内部に、または第1導電型層11と光吸収層12との間に酸化層19が設けられている。酸化層19は、光入射面13Aとの対向領域内に設けられた非酸化領域19Aと、非酸化領域19Aの周囲に設けられた環形状の酸化領域19Bとを積層面内に有しており、酸化領域19Bの比誘電率が、他の層(第1導電型層11、光吸収層12、第2導電型層13)の比誘電率よりも小さくなっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、光通信に好適に適用可能な半導体受光素子およびその製造方法、ならびにその半導体受光素子を備えた光通信装置に関する。
一般に、光通信用のPINフォトダイオード (p-intrinsic-n photo diode) では、例えば、特許文献1に記載されているように、n型半導体基板上に、n型バッファ層、光吸収層およびp型キャップ層を積層してなる柱状のメサ部が形成されており、そのメサ部の上面に、光入射領域に開口を有するリング状の上部電極が設けられ、n型半導体基板の裏面に下部電極が設けられている。このような構成のPINフォトダイオードでは、上部電極と下部電極との間に逆バイアス電圧が印加された状態で、光入射領域に光が入射すると、その光が光吸収層でフォトカレントに変換され、変換されたフォトカレントが上部電極および下部電極から光出力信号として出力される。
光通信用のPINフォトダイオードでは、大容量通信を実現させるために、高速応答が要求される。応答速度は、基本的には、CR時定数と、光吸収層内のキャリアの走行時間とによって制限される。CR時定数においては、容量を下げるために、光吸収層を厚くすることが好ましいが、キャリアの走行時間においては、光吸収層を薄くすることが好ましい。また、光入射領域に入射した光を効率良くフォトカレントに変換するためには、光吸収層の積層面内方向の面積を大きくすることが好ましいが、そのようにした場合には、容量の増加を招いてしまう。つまり、高速応答を実現するためには、これらのパラメータを最適化することが必要となる。
上記特許文献1には、CR時定数を改善するために、メサ部に隣接して低誘電率層を設け、この低誘電率層の上面に、メサ部上面の上部電極に接続された引出電極を形成することにより、引出電極と下部電極との間の容量を低減する方策が示されている。また、特許文献2には、バッファ層を低ドープにして上部電極と下部電極との間の容量を低減する方策が示されている。
特開平1-239973号広報 特許第3183931号広報
しかし、特許文献1の方策では、上部電極と下部電極との間の容量が低減されておらず、依然として大きいという問題がある。また、特許文献2の方策では、上部電極と下部電極との間の容量を十分に下げるためには、バッファ層の厚さを光吸収層と同程度の厚さとすることが必要となり、キャリアの走行時間が増大してしまうという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、キャリアの走行時間の増大を最低限に抑制しつつ、容量を低減することの可能な半導体受光素子およびその製造方法ならびに光通信装置を提供することにある。
本発明の半導体受光素子は、第1導電型層と、光吸収層と、光入射面を有する第2導電型層とを順に含む半導体積層構造を備えたものである。光吸収層内に、または第1導電型層と光吸収層との間には、積層面内方向に非酸化領域と酸化領域とを含む酸化層が設けられている。
本発明の光通信装置は、上記半導体受光素子を用いたものである。
本発明の半導体受光素子および光通信装置では、光吸収層内に、または第1導電型層と光吸収層との間に、積層面内方向に非酸化領域と酸化領域とを含む酸化層が設けられている。これにより、酸化層内の酸化領域の比誘電率を光吸収層の比誘電率よりも十分に低くすることが可能となる。
本発明の半導体受光素子の製造方法は、以下の(1)〜(3)の各工程を含むものである。
(1)第1導電型層と、光吸収層と、光入射面を有する第2導電型層とを順に含むと共に、光吸収層内に、または第1導電型層と光吸収層との間に光吸収層よりも酸化され易い材料からなる被酸化層を含む半導体積層構造を形成する工程
(2)半導体積層構造を選択的にエッチングすることにより、側面に少なくとも被酸化層が露出するメサ部を形成する工程
(3)被酸化層を側面側から酸化することにより被酸化層の外縁に酸化領域を形成すると共に、被酸化層のうち酸化領域で囲まれた部分に非酸化領域を形成する工程
本発明の半導体受光素子の製造方法では、光吸収層内に、または第1導電型層と光吸収層との間に設けられた被酸化層を側面側から酸化することにより被酸化層の外縁に酸化領域が形成される。これにより、被酸化層内の酸化領域の比誘電率を光吸収層の比誘電率よりも十分に低くすることが可能となる。
本発明の半導体受光素子およびその製造方法ならびに光通信装置によれば、光吸収層内に、または第1導電型層と光吸収層との間に、積層面内方向に非酸化領域と酸化領域とを含む酸化層を設けるようにしたので、酸化領域を厚くしなくても容量を十分に低下させることができる。また、酸化領域を厚くしなくても容量を十分に低下させることができることから、キャリアの走行時間の増大を最低限に抑制することができる。このように本発明では、キャリアの走行時間の増大を最低限に抑制しつつ、容量を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る面発光型の半導体受光素子1の上面図を、図2、図3は図1の半導体レーザ1のA−A矢視方向の断面構成の一例をそれぞれ表したものである。なお、図1ないし図3は模式的に表したものであり、実際の寸法、形状とは異なっている。
この半導体受光素子1は、LSI等の半導体チップ間の信号伝送(光伝送)を行う光通信装置に好適に適用可能なものであり、半導体基板10上に、第1導電型層11、光吸収層12、第2導電型層13を半導体基板10側からこの順に含む積層構造20を備えたものである。この積層構造20には、第1導電型層11の全部または一部と、光吸収層12と、第2導電型層13とに渡って、柱状のメサ部14が形成されており、そのメサ部14の上面に上部電極15が形成されている。この上部電極15は、第2導電型層13の光入射面13Aとの対向領域に開口15Aを有しており、環形状となっている。さらに、積層構造20の側面に接して、低誘電率部16が形成されている。この低誘電率部16の上面は積層構造20の上面とほぼ同一面内に形成されており、低誘電率部16の上面には、上部電極15と電気的に接続された引出電極17が形成されている。また、半導体基板10の裏面には、裏面全体に渡って下部電極18が形成されている。
ここで、半導体基板10は、例えば、{100}面(例えば(100)面)を主面とするn型GaAs基板からなる。なお、n型不純物としては、例えばケイ素(Si)またはセレン(Se)などが挙げられる。第1導電型層11は、例えば、p型GaAsからなる。
光吸収層12は、光入射面13Aに入射した光を吸収し、吸収した光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)に変換するためのものであり、例えば、アンドープのGaAsまたはInGaAsからなる。なお、光吸収層12で生じた電気信号は、引出電極17および下部電極18に接続された光通信演算回路(図示せず)に光通信信号として入力され、この光通信演算回路において光入射面13Aに入射した光の信号レベルを判定するために用いられる。
第2導電型層13は、第1導電型層11とは異なる導電型の半導体、例えば、p型AlGaAsからなる。なお、p型不純物としては、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、ベリリウム(Be)などが挙げられる。従って、積層構造20は、光吸収層12を導電型の互いに異なる半導体層によって挟み込んだサンドイッチ構造(PIN構造)となっている。
上部電極15および引出電極17は、例えば、チタン(Ti),白金(Pt)および金(Au)を半導体基板10側からこの順に積層した構造を有しており、積層構造20の上面(第2導電型層13)と電気的に接続されている。下部電極18は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金,ニッケル(Ni)および金(Au)とを半導体基板10側からこの順に積層した構造を有しており、半導体基板10と電気的に接続されている。また、低誘電率部16は、引出電極17と下部電極18との間の容量を下げると共に、上部電極15および引出電極17における段切れを防止するためのものであり、例えば、ポリイミドや、シリコン酸化物(SiO)、シリコン窒化物(SiN)などの絶縁性材料からなる。
ところで、本実施の形態では、図2、図3に例示したように、光吸収層12内に、または第2導電型層13(光入射面13Aとは反対側の導電型半導体層)と光吸収層12との間に、酸化層19を備えている。この酸化層19は、積層面内方向に、非酸化領域19Aと、酸化領域19Bとを含んで構成されている。なお、酸化層19を、光吸収層12との関係で光入射面13Aとは反対側寄りに設けたのは、光入射面13Aから入射してきた光が光吸収層12で吸収されるのを酸化層19によって妨げられるのを防ぐためである。
非酸化領域19Aは、光入射面13Aとの対向領域内に設けられており、光入射面13Aとの対向領域の中央に設けられていることが好ましい。この非酸化領域19Aは、被酸化層19Dを側面から酸化した際に、酸化されずに残った領域に相当し、被酸化層19Dと同一材料、例えば光吸収層12の材料にAlを含ませたもの(例えばn型AlGaAsまたはn型InGaAlAs)により構成されている。酸化領域19Bは、非酸化領域19Aの周囲に設けられており、環形状となっている。この酸化領域19Bは、上記被酸化層19Dを側面から酸化した際に、酸化された領域に相当し、例えばAlを含む絶縁性の領域となっている。
次に、本実施の形態の半導体受光素子1の製造方法の一例について説明する。
図4〜図6は、本実施の形態の半導体受光素子1の製造工程の各工程における断面構成を表したものである。半導体受光素子1を製造するためには、例えば(100)面を主面とするGaAsからなる半導体基板10上に、GaAs系化合物半導体を、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition :有機金属気相成長)法などのエピタキシャル結晶成長法により一括に形成する。この際、GaAs系化合物半導体の原料としては、例えば、トリメチルアルミニウム(TMAl)、トリメチルガリウム(TMGa)、トリメチルインジウム(TMIn)、アルシン (AsH)などのメチル系有機金属ガスを用い、ドナー不純物の原料としては、例えばセレン化水素(HSe)を用い、アクセプタ不純物の原料としては、例えばジメチル亜鉛(DMZn)を用いる。
具体的には、まず、図4に示したように、半導体基板10上に、第1導電型層11、光吸収層12、第2導電型層13を半導体基板10側からこの順に含むと共に、光吸収層12内に、または第1導電型層11と光吸収層12との間に光吸収層12よりも酸化され易い材料からなる被酸化層19Dを含む積層構造20Dを形成する。
次に、図5に示したように、円形状のレジスト層(図示せず)を形成したのち、このレジスト層をマスクとして、積層構造20Dを選択的にエッチングする。これにより、このレジスト層の直下に、少なくとも被酸化層19Dが側面に露出する柱状のメサ部14が形成される。
次に、図6に示したように、水蒸気雰囲気中において、高温で酸化処理を行い、メサ部14の側面から被酸化層19Dを選択的に酸化する。これにより被酸化層19Dの外縁領域が絶縁層(酸化アルミニウム)となる。これにより、外縁領域に酸化領域19Bが形成され、その中央領域が非酸化領域19Aとなる。このようにして、酸化層19が形成される。
次に、図2に示したように、メサ部14の側面に接して低誘電率部16を形成したのち、メサ部14の上面に上部電極15を形成すると共に低誘電率部16上面に引出電極17を形成し、さらに、半導体基板10の裏面に下部電極18を形成する。このようにして、本実施の形態の半導体受光素子1が製造される。
本実施の形態の半導体受光素子1では、例えば、下部電極18を半導体受光素子1のグラウンド電極とし、上部電極15から半導体受光素子1に逆バイアスを印加した上で、半導体受光素子1の光入射面13Aに光を入射させると、光入射面13Aに入射した光は、光吸収層12に吸収され、吸収された光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)に変換されたのち、電気信号は上部電極15および下部電極18を介してLSIチップなどに出力される。
ところで、本実施の形態では、図2、図3に例示したように、光吸収層12内に、または第2導電型層13(光入射面13Aとは反対側の導電型半導体層)と光吸収層12との間に、積層面内方向に非酸化領域19Aと酸化領域19Bとを含む酸化層19が設けられている。
ここで、例えば、非酸化領域19AがAlGaAs(比誘電率10.06〜12.90)からなり、酸化領域19BがAl(比誘電率9)を含んで構成され、光吸収層12がアンドープのGaAs(比誘電率12.9)からなる場合、すなわち、酸化領域19Bの比誘電率が、他の層(第1導電型層11、光吸収層12、第2導電型層13)の比誘電率よりも小さくなっている場合に、酸化層19のうち被酸化層19Dの占める割合が酸化層19のうち非酸化領域19Aの占める割合よりも十分に大きいときには、酸化層19を設けていない場合と比べて、上部電極15と下部電極18との間の容量を下げることが可能である。また、酸化領域19Bの比誘電率(9)は、光吸収層12の比誘電率(12.9)よりも格段に小さいことから、酸化層19を厚くしなくても、上部電極15と下部電極18との間の容量を十分に下げることができる。また、酸化層19が薄くても、上部電極15と下部電極18との間の容量を十分に下げることができることから、酸化層19を薄くすることにより、キャリアの走行時間の増大を最低限に抑制することができる。このように、本実施の形態では、キャリアの走行時間の増大を最低限に抑制しつつ、容量を低減することができる。
なお、上記特許文献2では、半導体受光素子の電極間に、低ドープのInP層を導入しているが、InPの比誘電率は12.5であり、本実施の形態で例示したAlの比誘電率よりもかなり大きく、GaAsの比誘電率よりもわずかに小さいだけである。そのため、上記特許文献2では、InP層を光吸収層と同程度の厚さにしないと、容量を十分に低減することができず、仮にそのようにした場合には、キャリアの走行時間が大幅に増大してしまう。
[適用例]
次に、上記実施の形態の半導体受光素子1を光通信装置2に適用した場合について説明する。
図7は、本適用例に係る光通信装置2の断面構成の一例を表すものである。この光通信装置2は、プリント配線基板21上に、2つのLSIチップ22,23が実装されたものである。一方のLSIチップ22の表面上には、半導体レーザなどの半導体発光素子24が配置されており、LSIチップ22からの電気信号が半導体発光素子24によって光信号に変換され、光信号が半導体発光素子24から出力されるようになっている。他方のLSIチップ23の表面上には、上記実施の形態の半導体受光素子1が配置されており、半導体受光素子1に入力された光信号が半導体受光素子1で電気信号に変換され、電気信号がLSIチップ23に入力されるようになっている。
半導体発光素子24の光射出面と、半導体受光素子1の光入射面13Aと、光導波路28の両端には、レンズ25が設けられている。このレンズ25は、例えば、発散光を平行光化したり、平行光を集光したりするコリメートレンズである。また、LSIチップ22,23の上面には、半導体発光素子24や半導体受光素子1を覆う筒状のオス型コネクタ26が設けられている。このオス型コネクタ26の上面には、開口26Aが設けられており、この開口26Aを塞ぐと共にオス型コネクタ26と嵌合するメス型コネクタ27が設けられている。このメス型コネクタ27は、光導波路28に沿って設けられており、光導波路28を支持する機能も有している。
本適用例では、オス型コネクタ26とメス型コネクタ27とが互いに接続されたのち、半導体発光素子24が駆動されると、半導体発光素子24から光が射出され、その光がレンズ25を介して光導波路28の一端に入射する。光導波路28に入射した光は、光導波路28を導波したのち、光導波路28の他端から出力され、レンズ25を介して半導体受光素子1に入射する。半導体受光素子1に入射した光は、光吸収層12に吸収され、吸収された光の出力レベルに応じた電気信号(フォトカレント)に変換されたのち、電気信号は上部電極15および下部電極18を介してLSIチップ22に出力される。
ところで、本適用例では、図2、図3に例示したように、半導体受光素子1の光吸収層12内に、または第2導電型層13(光入射面13Aとは反対側の導電型半導体層)と光吸収層12との間に、積層面内方向に非酸化領域19Aと酸化領域19Bとを含む酸化層19が設けられている。これにより、半導体受光素子1の光吸収層12内に酸化層19を設けていない場合と比べて、キャリアの走行時間の増大を最低限に抑制しつつ、容量を低減することができるので、高速応答が可能となり、大容量通信を実現することができる。
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく種々変形可能である。
例えば、上記実施の形態等では、積層構造20内に第1導電型層11が設けられていたが、半導体基板10の導電型が第1導電型層11の導電型と同じ場合には、必要に応じて第1導電型層11を省略することも可能である。
また、上記実施の形態等では、半導体材料をGaAs系化合物半導体により構成した場合について説明したが、他の材料系、例えば、GaInP系(赤系)材料またはAlGaAs系(赤外系)や、GaN系(青緑色系)などにより構成することも可能である。
本発明の一実施の形態に係る半導体受光素子の上面図である。 図1の半導体受光素子のA−A矢視方向の断面構成の一例を表す断面図である。 図1の半導体受光素子のA−A矢視方向の断面構成の他の例を表す断面図である。 図1の半導体受光素子の製造方法について説明するための断面図である。 図4に続く工程について説明するための断面図である。 図5に続く工程について説明するための断面図である。 適用例に係る光通信装置の断面構成図である。
符号の説明
1…半導体受光素子、10…半導体基板、11…第1導電型層、12…光吸収層、13…第2導電型層、13A…光入射面、14…メサ部、15…上部電極、15A…開口、16…低誘電率部、17…引出電極、18…下部電極、19…酸化層、19A…非酸化領域、19B…酸化領域、19D…被酸化層、20,20D…半導体積層構造、21…プリント配線基板、22,23…LSIチップ、24…半導体発光素子、25…レンズ、26…オス型コネクタ、26A…開口、27…メス型コネクタ、28…光導波路。

Claims (8)

  1. 第1導電型層と、光吸収層と、光入射面を有する第2導電型層とを順に含む半導体積層構造を備え、
    前記光吸収層内に、または前記第1導電型層と前記光吸収層との間に、積層面内方向に非酸化領域と酸化領域とを含む酸化層を有する
    ことを特徴とする半導体受光素子。
  2. 前記酸化領域の比誘電率は、前記光吸収層の比誘電率よりも小さくなっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体受光素子。
  3. 前記非酸化領域は、前記光入射面との対向領域内に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体受光素子。
  4. 前記非酸化領域は、前記光入射面との対向領域の中央に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体受光素子。
  5. 前記半導体積層構造は、側面に少なくとも前記酸化層が露出するメサ部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体受光素子。
  6. 前記メサ部の側面に接して設けられた低誘電率部と、
    前記低誘電率部の上面から前記半導体積層構造の上面に渡って設けられた電極と
    を備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体受光素子。
  7. 第1導電型層と、光吸収層と、光入射面を有する第2導電型層とを順に含むと共に、前記光吸収層内に、または前記第1導電型層と前記光吸収層との間に前記光吸収層よりも酸化され易い材料からなる被酸化層を含む半導体積層構造を形成する工程と、
    前記半導体積層構造を選択的にエッチングすることにより側面に少なくとも前記被酸化層が露出するメサ部を形成する工程と、
    前記被酸化層を前記側面側から酸化することにより前記被酸化層の外縁に酸化領域を形成すると共に、前記被酸化層のうち前記酸化領域で囲まれた部分に非酸化領域を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体受光素子の製造方法。
  8. 半導体受光素子を用いた光通信装置であって、
    前記半導体受光素子は、
    第1導電型層と、光吸収層と、光入射面を有する第2導電型層とを順に含む半導体積層構造を備え、
    前記光吸収層内に、または前記第1導電型層と前記光吸収層との間に、積層面内方向に非酸化領域と酸化領域とを含む酸化層を有し、
    前記酸化領域の比誘電率は、前記光吸収層の比誘電率よりも低くなっている
    ことを特徴とする光通信装置。
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