JP2009187730A - 発光装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精細化と製造容易化が可能な発光装を提供する。
【解決手段】発光装置は、基板7上に形成される複数のEL素子8と、平面視して複数の開口部341を形作るように、前記基板上に形成される隔壁層340と、を備える。前記EL素子の各々は、ピクセル電極13、発光機能層及び対向電極を含み、かつ、このうちの発光機能層は、開口部の各々に1個ずつ割り当てられるように形成されるとともに、ピクセル電極は、その複数が、前記開口部の各々に収まるように形成される。そして、この発光装置の一画素は、開口部の1つに収められたピクセル電極の少なくとも1つを含むEL素子と、当該開口部に隣り合う開口部の1つに収められたピクセル電極の少なくとも1つを含むEL素子と、を含んで構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、エレクトロルミネセンスにより発光する発光装置及び電子機器に関する。
薄型で軽量な発光源として、OLED(organic light emitting diode)、即ち有機EL(electro luminescent)素子が提供されている。有機EL素子は、有機材料で形成された少なくとも一層の有機薄膜をピクセル電極と対向電極とで挟んだ構造を有する。両電極間に電流が流されると同時に、前記有機薄膜にも電流が流れ、これにより、当該有機薄膜、ないしは有機EL素子は発光する。
このような有機EL素子を多数並べ、かつ、その各々につき発光及び非発光を適当に制御すれば、所望の意味内容をもつ画像等の表示が可能となる。
かかる有機EL素子、ないしはこれを備えた画像表示装置としては、例えば特許文献1に開示されているようなものが知られている。
特開2001−185354号公報
ところで、上述のような画像表示装置においては、一般的にいって、可能な限り高精細であることが要求される。しかしながら、この要求を満たそうとすると、当該画像表示装置の製造が困難になるという問題が生じる。高精細であるとは、前記有機EL素子の配列密度が高まることを含み得るが、これによると、前述したピクセル電極や対向電極等の各要素を相当程度微細化する必要が生じるからである。特に、前述の有機薄膜が高分子材料から作られる場合、当該有機薄膜は、液滴塗布法(インクジェット法)を用いて製造されることがあるが、この際の製造困難性はより高まるといえる。というのも、その原材料たる液滴、ないしはインクは、極めて微細な空間内に、しかも正確な位置合わせを伴って、塗布されていかなければならないからである。
前記の特許文献1では、「インクジェット方式により形成され」る「EL層」を「複数の画素電極に渡って〔ママ〕連続させる」技術(特許文献1の〔請求項1〕)、より具体的には、当該EL層を「ストライプ状」、「長円形或いは長方形」に形成する技術が開示されている(特許文献1の要約書、あるいは〔図1〕等)。これにより、特許文献1では、「インクヘッドを連続的に走査させることでEL層の形成が可能となり処理時間を短縮することができる」(特許文献1の〔0010〕)とする。したがって、この特許文献1に開示される技術によれば、その意味においては、製造困難性が緩和されるということができる。
しかしながら、特許文献1に開示されるような技術において何ら問題がないわけではない。例えば、前述のような「複数のピクセル電極に渡っ」た「EL層」は、必然的に、その内部に複数の“画素”、あるいは“ピクセル”を含むことになるが、特許文献1では、当該EL層は1個の連続した層であることから、これらの画素間、あるいはピクセル間で相互に何らかの影響を及ぼしあう可能性がある。例えば、極端にいうと、当該EL層中の1個の画素を発光させると、その隣の画素もまた発光してしまう、というが如くである。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、高精細化と製造容易化という相反する2つの課題を中心とした、前記の課題の全部又は一部を解決することの可能な発光装置及び電子機器を提供することを課題とする。
また、本発明は、それに付随し、又は関連する課題の解決をも課題とする。
本発明の発光装置は、上述した課題を解決するため、基板と、前記基板上に形成される複数の発光素子と、平面視して複数の開口部を形作るように、前記基板上に形成される隔壁層と、を備え、前記発光素子の各々は、ピクセル電極及び対向電極、並びに、これらに挟まれる発光機能を含み、かつ、このうちの前記発光機能層は、前記開口部の各々に1個ずつ割り当てられるように形成されるとともに、前記ピクセル電極は、その複数が、前記開口部の各々に収まるように形成され、当該発光装置の一画素は、前記開口部の1つに収められた前記ピクセル電極の少なくとも1つを含む前記発光素子と、当該開口部に隣り合う開口部の1つに収められた前記ピクセル電極の少なくとも1つを含む前記発光素子と、を含んで構成される。
本発明によれば、まず、前記開口部の1つ1つにつき、複数のピクセル電極ないしは複数の発光素子が対応する。また、本発明に係る発光装置の「一画素」(例えば、当該発光装置が画像表示装置の一部を構成するのであれば、当該画像を表示するための一単位となり得る領域、を意味する。)は、上述によれば、それぞれ別々の開口部と対応関係をもつ、少なくとも2つ以上の発光素子を含んで構成されることになる。つまり、前記「一画素」は、いわば複数の開口部に跨るようにして構成されているのである。
このようなことから、本発明によれば、当該発光装置の製造容易性を確保しながら、精細度(換言すれば、ピクセル電極の配列密度)を高く維持することが可能になる。なぜなら、発光機能層は、複数のピクセル電極を収める開口部、即ち比較的大きな面積をもちうる「開口部の各々に1個ずつ割り当てられるように」形成されればよいのに、前記「一画素」は、あくまでも当該ピクセル電極の1つ1つを基本単位としながら構成されるようになっているからである。前者により製造容易化が、後者により高精細化が確保されるのである。
なお、本発明において、「平面視して複数の開口部を形作る」という性質をもつ層に、「隔壁層」という名が与えられているのは、当該層を断面視した場合、ある1つの開口部と、その隣の開口部との間に、あたかも「隔壁」が存在するかのような状態が呈されるからである。
また、本発明にいう「発光素子」は、ピクセル電極及び対向電極間に電流が流されることで、発光機能層に電流が流れ、それにより、当該発光機能層が発光する素子であることを前提とする。
この発明の発光装置では、前記開口部の各々に収められる前記複数のピクセル電極の間に電極分離層を更に備える、ように構成してもよい。
この態様によれば、電極分離層が備えられることにより、複数のピクセル電極間における相互干渉(あるいは、クロストーク)の発生を極力抑制することができる。
なお、本発明にいう「発光機能層」は、後述する実施形態においても説明されるように、有機EL物質を含む発光層を含むほか、正孔注入層、電子注入層、等々の各種の層を、積層構造として含み得る。このような場合、前述の「電極分離層」は、例えば正孔注入層については、隣接する発光素子間における分離を実現し、発光層については分離しない、といった“厚さ”を持つことが可能である。これによれば、本発明に係る前記効果の1つである製造容易性の向上と、前述した相互干渉発生の抑制という効果とをバランスよく享受しうる。
また、本発明の発光装置では、前記発光機能層は、液滴塗布法を用いて形成される、ように構成してもよい。
この態様によれば、発光機能層を好適に形成することができる。特に、本発明では、上述のように、発光機能層が「開口部の各々に1個ずつ割り当てられるように」形成されている必要があるが、かかる態様を実現するのに、液滴塗布法(インクジェット法)は最好適な方法の1つである。かかる方法によれば、基本的に、開口部の形成位置めがけて、例えば有機EL物質等の有効成分を溶媒に分散させたインクを吐出するだけでよいからである。
また、本態様は、前述した本発明に係る効果を最大限享受しうる態様の1つということができる。なぜなら、前記のインクの吐出は、開口部の個数だけ行えばよいのに、その結果としては、当該開口部の個数に、開口部1個が収めるピクセル電極を乗じた数の発光素子が形成される(つまり、その数に応じた高精細化が実現される)、ということになるからである。
この態様では、前記複数の開口部はすべて同じ面積をもち、かつ、これら複数の開口部のうち隣り合う任意の2つの開口部間のピッチはすべて同じである、ように構成してもよい。
これによれば、全開口部は同じ面積をもち、かつ、そのピッチが同じであるから、前述した製造容易性に係る効果をより実効的に享受可能である。
また、この場合、当該インク中に含まれる溶媒の蒸発が、基板全面に関してほぼ均一に進行する可能性が高まるから、最終的に製造される当該発光装置の品質を高め、あるいは歩留まりを向上させることが可能になる。
なお、本態様にいう「同じ」は、完全一致を含むほか、比較対象の「面積」間、あるいは「ピッチ」間がほぼ同じである場合を含む。
また、本発明の発光装置では、前記複数の開口部は、複数の開口部群に区分けされ、これら複数の開口部群の各々は、それぞれ異なる色の表示光に対応する、ように構成してもよい。
この態様によれば、例えば当該発光装置が画像表示装置の一部を構成する場合、当該画像をカラー画像として表示することが可能となる。
なお、本発明にいう「表示光」とは、例えば、当該発光装置から発し、最終的に視認者の目に認識されることとなる光を意味する。この「表示光」、更に言えば、「それぞれ異なる色の表示光」は、例えば、それぞれ異なる色の光を発する発光機能層を開口部群ごとに設けることに基づいて得られうるし、あるいは、発光機能層は全開口部群に共通に白色発光するが、各開口部群に対応するように各色のカラーフィルタを備えることに基づいても得られうる。
この態様では、前記複数の開口部は、マトリクス状の配列に従って並べられ、前記複数の開口部群のうち、第1の開口部群は、第1色の表示光に対応し、第2の開口部群は、第2色の表示光に対応し、第3の開口部群は、第3色の表示光に対応し、前記第1の開口部群を構成する開口部と前記第2の開口部群を構成する開口部とは、前記マトリクス状の配列における行方向に沿って交互に配列され、前記第3の開口部群を構成する開口部は、前記マトリクス状の配列における行方向に沿って配列されるとともに、当該行は、前記第1及び第2の開口部群を構成する開口部が配列される行に隣り合う、ように構成してもよい。
これによれば、典型的には例えば、「第1色」として赤、「第2色」として緑、「第3色」として青、がそれぞれ想定される。以下、説明の簡単のため、この例に従って記述すると、本態様では、マトリクス状の配列を構成するある行には、
赤、緑、赤、緑、赤、…
という開口部の配列がなされるとともに、この「行に隣り合う」行には、例えば、
青、青、青、青、青、…
という開口部の配列がなされることになる。前者において、「赤、緑、赤、…」と配列されるのが、「交互に配列」の一具体例を体現している。
そして、前述した本発明を特定するための規定に従えば、これら“赤”、“緑”及び“青”として表現されている1つ1つの開口部の中には、複数のピクセル電極が存在する、ということになる。前記の「一画素」は、このような状況設定がなされると、より好適に構成されうることになる。この点についての説明は、後の実施形態において改めて触れることにする。
この態様では、前記第3の開口部群を構成する開口部は、前記行方向に沿って、前記第1及び第2の開口部群を構成する開口部間の前記行方向に沿ったピッチよりも大きなピッチでもって配列される、ように構成してもよい。
これによれば、前述の例に従って記述すると、ある行には、
赤、緑、赤、緑、赤、…
という開口部の配列がなされるが、この「行に隣り合う」行には、例えば、
青、[ ]、青、[ ]、青、…
という開口部の配列がなされることになる。後者において、記号“[ ]”は、“開口部が設けられないこと”、即ち前記「隔壁層」の表面がそのまま現出されうる状態を意味している。これは、後者の行方向の配列ピッチが、前者の行方向のそれよりも大きいからである(ちなみに、先の例では、開口部の面積が全部同じであれば、後者の配列ピッチを1とするとき、前者のそれは1/2となる。)。
そうすると、この場合、前述の態様の説明の際触れた例との対比から明らかなように、前記の記号“[ ]”に該当する部分は、当該発光装置における発光領域とは無関係な、いわば“空き地”となるのである。
このような“空き地”は、例えば、本発明に係る「発光素子」を駆動するための駆動トランジスタや、「ピクセル電極」に所定の電流を流すかどうかを司るスイッチングトランジスタの形成領域として好適に利用され得る。この点については、後の実施形態中<変形例2>として、その具体化された一例が詳しく説明される。
あるいは、前述の「開口部群」を備える態様では、前記複数の開口部群のうち、その一部の開口部群を構成する開口部は、マトリクス状の配列に従って配列され、その他の開口部群を構成する開口部は、前記マトリクス状の配列における行方向に沿った一続きの開口部を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、複数の開口部群のうちの一部の開口部群を構成する開口部が、「一続きの開口部を含む」ようになっているので、前述した本発明に係る効果たる製造容易性の向上を更に実効的に享受することが可能になる。なぜなら、この場合、当該開口部における発光機能層は、「マトリクス状の配列における行方向」について、いわば一挙に形成され得ることになるからである。
なお、本態様にいう「一続き」とは、「マトリクス状の配列に従って配列され」る、「一部の開口部群を構成する開口部」に対する関係において、“一続き”であることを含意している。より具体的には、前記行方向に並ぶ全部の当該開口部について、“一続き”である場合を含むほか、そのうちの数個の当該開口部について、“一続き”である場合等を含む。
また、本発明の発光装置では、前記開口部の各々は、前記ピクセル電極を偶数個収める、ように構成してもよい。
この態様によれば、開口部とピクセル電極との関係を好適なものの1つとして定めることができる。この点についての説明は、後の実施形態の説明の際に改めて触れる。
あるいは、本発明の発光装置では、前記開口部の各々は、前記ピクセル電極を4つ収める、ように構成してもよい。
この態様によれば、開口部とピクセル電極との関係を最も好適なものの1つとして定めることができる。この点についての説明も、後の実施形態の説明の際に改めて触れる。
あるいは、本発明の発光装置では、前記開口部は、平面視して角をもたない形状又はその内角がすべて鈍角である形状を持つ、ように構成してもよい。
この態様によれば、例えば発光機能層が液滴塗布法(インクジェット法)を用いて形成される場合、その液滴ないしインク滴の開口部内における滞留を好適に実現することができる。すなわち、当該液滴ないしインク滴は、一定の表面張力をもつため、例えば開口部の形状が角ばっていると、その隅部分にまで、当該液滴ないしインク滴を行き渡らせることが困難となるが、本態様では、そのような不具合の発生を未然に防止することができるのである。
一方、本発明の電子機器は、上記課題を解決するため、上述した各種の発光装置を備える。
本発明の電子機器は、上述した各種の発光装置を備えているので、その製造が容易でありながら、なお高精細な画像を表示することができる。
以下では、本発明に係る実施の形態について図1乃至図6を参照しながら説明する。なお、これらの図面及び後に参照する図7以降の各図面においては、各部の寸法の比率は実際のものとは適宜に異ならせてある場合がある。
図1は、本実施形態の有機EL装置の一例を示す平面図である。
この図1において、有機EL装置は、素子基板7と、この素子基板7上に形成される各種の要素を備えている。ここで各種の要素とは、有機EL素子8、走査線3及びデータ線6、走査線駆動回路103A及び103B、データ線駆動回路106、プリチャージ回路106A、並びに対向電極用電源線201である。
有機EL素子(発光素子)8は、図1に示すように、素子基板7上に複数備えられており、それら複数の有機EL素子8はマトリクス状に配列されている。有機EL素子8の各々は、ピクセル電極、発光機能層及び対向電極から構成されている。これら各要素に関しては後に改めて触れる。
画像表示領域7aは、素子基板7上、これら複数の有機EL素子8が配列されている領域である。画像表示領域7aでは、各有機EL素子8の個別の発光及び非発光に基づき、所望の画像が表示され得る。なお、以下では、素子基板7の面のうち、この画像表示領域7aを除く領域を、「周辺領域」と呼ぶ。
走査線3及びデータ線6は、それぞれ、マトリクス状に配列された有機EL素子8の各行及び各列に対応するように配列されている。より詳しくは、走査線3は、図1に示すように、図中左右方向に沿って延び、かつ、周辺領域上に形成されている走査線駆動回路103A及び103Bに接続されている。一方、データ線6は、図中上下方向に沿って延び、かつ、周辺領域上に形成されているデータ線駆動回路106に接続されている。これら各走査線3及び各データ線6の各交点の近傍には、前述の有機EL素子8等を含む単位回路(ピクセル回路)Pが設けられている。
この単位回路Pは、図2に示すように、前述の有機EL素子8を含むほか、nチャネル型の第1トランジスタ68、pチャネル型の第2トランジスタ9、及び容量素子69を含む。
単位回路Pは、電流供給線113から給電を受ける。複数の電流供給線113は、図示しない電源に接続されている。
また、pチャネル型の第2トランジスタ9のソース電極は電流供給線113に接続される一方、そのドレイン電極は有機EL素子8のピクセル電極に接続される。この第2トランジスタ9のソース電極とゲート電極との間には、容量素子69が設けられている。一方、nチャネル型の第1トランジスタ68のゲート電極は走査線3に接続され、そのソース電極はデータ線6に接続され、そのドレイン電極は第2トランジスタ9のゲート電極と接続される。
単位回路Pは、その単位回路Pに対応する走査線3を走査線駆動回路103A及び103Bが選択すると、第1トランジスタ68がオンされて、データ線6を介して供給されるデータ信号を内部の容量素子69に保持する。そして、第2トランジスタ9が、データ信号のレベルに応じた電流を有機EL素子8に供給する。これにより、有機EL素子8は、データ信号のレベルに応じた輝度で発光する。
素子基板7上の周辺領域上には、プリチャージ回路106Aが備えられている。このプリチャージ回路106Aは、有機EL素子8へのデータ信号の書込み動作に先立って、データ線6を所定の電位に設定するための回路である。
また、対向電極用電源線201(以下、単に「電源線201」という。)は、素子基板7の外形輪郭線にほぼ沿うように、平面視してΠ字状の形状をもつ。この電源線201は、有機EL素子8の対向電極に例えばグランドレベル等の電源電圧を供給する。
なお、前述では、走査線駆動回路103A及び103B、データ線駆動回路106、並びにプリチャージ回路106Aのすべてが素子基板7上に形成される例について説明しているが、場合によっては、そのうちの全部又は一部を、フレキシブル基板に形成するのであってもよい。この場合、当該のフレキシブル基板と素子基板7との両当接部分に適当な端子を設けておくことにより、両者間の電気的な接続を可能とする。
以上述べたような基本的構成を備える有機EL装置は、より詳細には、図3あるいは図4に示すような構造をもつ。
有機EL装置は、図3に示すように、画像表示領域7aの一部を拡大視すると、隔壁層340と、これによって形作られる八角形の開口部341の複数と、を備えている。
このうち隔壁層340は、図4に示すように、積層構造物250の一部を構成しており、ピクセル電極13の図中上層として、かつ、コンタクトホール360を埋めるように形成されている。この隔壁層340は、例えば絶縁性の透明樹脂材料、その中でも特に撥液性をもつ材料で作られて好適である。より具体的には例えば、フッ素系樹脂、あるいは更に、アクリル樹脂の他、エポキシ樹脂、あるいはポリイミドなどを挙げることができる。
なお、隔壁層340がこのような各種の樹脂材料から作られている場合には、その基層を、例えばSiO等の無機材料で作るようにするとよい(即ち、この場合、隔壁層340は下層側に無機物質、上層側に有機物質という積層構造を持つことになる。)。これによれば、ピクセル電極13が後述するようにITO等から作られている場合においても、当該ピクセル電極13と隔壁層340との密着性を高めることができる。
一方、開口部341は、図3に示すように、複数存在し、これらはマトリクス状の配列に従って並べられる。この開口部341は、図3あるいは図4に示すように、隔壁層340(より正確に言えば、その側壁)によって囲われた空間とも言い換えられ得る。この開口部341の底面は、ピクセル電極13の表面に一致する。また、開口部341の内部には、発光機能層18、対向電極5及びバリア層40等が含まれている(図4参照)。
開口部341の1つ1つには、図3に示すように、4つのピクセル電極13が収められている。1つ1つのピクセル電極13を平面視した形状は、概ね直角三角形状である(ただし、図から明らかなように、開口部341の形状が既述のように八角形であるから、厳密に言うと、直角三角形そのものではない。2つの鋭角部分それぞれが切り落とされたかの如き形状である。)。これら4つのピクセル電極13は、1つの開口部341内において、それぞれの直角部分を開口部341の中心位置にほぼ合わせるようにして配置される。
1個の開口部341の中で、このようにピクセル電極13が配列されていること、及び、開口部341自体が既述のようにマトリクス状に配列されていること、により、結局、ピクセル電極13もまた、マトリクス状に配列されているということになる(図3参照)。
なお、前記4つのピクセル電極13間は物理的に分断されていてる(図4参照)。開口部341間においてもピクセル電極13は相互に分断されている。要するに、ピクセル電極13の一単位とは、前述した“概ね直角三角形状をもつ電極の1個”が、それとして捉えられることになる。また、これに応じて、前述した有機EL素子8(あるいは、単位回路P)の一単位も、このピクセル電極13の一単位に即して定められることになる(図3中、左下付近の符号“8”,“P”,及び破線囲み線、参照)。
ピクセル電極13は、図4に示すように、コンタクトホール360を介して、積層構造物250の一部を構成する回路素子薄膜11と電気的に接続されている。回路素子薄膜11は、前述の単位回路Pに含まれる第1トランジスタ68や第2トランジスタ9、等を含む。図では極めて簡略化されて描かれているが、この回路素子薄膜11は、これら各種のトランジスタを構成する半導体層、ゲート絶縁膜、ゲートメタル等や容量素子69を構成する電極用薄膜(いずれも不図示)、その他の金属薄膜から構成される。なお、前記コンタクトホール360は、積層構造物250の一部を構成する第1及び第2層間絶縁膜301及び302を貫通するようにして形成されている。
以上の構成により、ピクセル電極13は、第2トランジスタ9を介して電流供給線113から供給される電流を、発光機能層18に印加可能である。
このようなピクセル電極13は、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性かつ導電性の材料から作られている。
また、すべての開口部341の内部には、図3に示すように、電極分離層342が形成されている。電極分離層342は、1つの開口部341に着目した場合、平面視して十字形状をもつ。このような形状は、前記の4つのピクセル電極13それぞれにおける前記直角部分を挟む二辺に沿うことになる。つまり、電極分離層342は、4つのピクセル電極13間をあたかも分離するかのように配置される。電極分離層342が、“電極分離”という名前を持つ所以は、このような事情に着目しているがゆえである。
この電極分離層342は、図4に示すように、前記隔壁層340と同一の層として位置づけられるが、該電極分離層342の厚さは、該隔壁層340のそれよりも小さい。1個の開口部341の中において、発光機能層18は、この電極分離層342をいわば跨ぐようにして形成されることから、当該電極分離層342の形成位置に対応する当該発光機能層18の部分の厚さは、減少する(図4参照)。なお本実施例では、電極分離層342の厚さは、隔壁層340よりも小さくなっているが、隔壁層340と同等の厚さとしても良い。製造工程の簡略化の点から言うと、電極分離層342は隔壁層340と同時に形成するのが好ましい。この際、電極分離層342の幅(電極分離層342を隔てて隣あう開口部341間の距離)は隔壁層340の幅(隔壁層340を隔てて隣り合う開口部341間の距離の内、最短のもの)よりも狭くする必要がある。これは電極分離層342を隔てて隣り合う開口部341に同時に発光機能層の形成材料を塗布した際に、発光機能層の形成材料が隔壁層340で囲まれる領域から、平面視において溢れ出さないようにするためである。
さらに、開口部341は、図3に示すように、赤色対応開口部R−18R、緑色対応開口部R−18G及び青色対応開口部R−18Bに区分けされる。これらのいずれも、図から明らかなように複数存在する(なお、以下では簡単のため、「赤色対応開口部」は「赤・開口部」と、「緑色対応開口部」は「緑・開口部」と、「青色対応開口部」は「青・開口部」と略す。)。このうち、赤・開口部R−18Rの全部は、本発明にいう、1つの「開口部群」を構成する。緑・開口部R−18G及び青・開口部R−18Bについても同様である。
本実施形態において、赤・開口部R−18Rは、前記の発光機能層18として、赤色発光する有機EL物質を含む有機発光層を含み、以下同じく、緑・開口部R−18G及び青・開口部R−18Bは、緑色発光及び青色発光する有機EL物質を含む。
より詳細には、次のようである。すなわち、本実施形態において、発光機能層18は、図3あるいは図4に示すように、開口部341ごとに1個ずつ割り当てられるように形成されている。本実施形態では特に、発光機能層18は、隔壁層340の側壁によって囲われた空間に閉じ込められるように形成されているのである。
この発光機能層18の1個1個は、少なくとも有機発光層を含み、この有機発光層は正孔と電子が結合して発光する有機EL物質から構成されている。本実施形態において、この有機EL物質としては、例えば、赤色発光に対応してシアノポリフェニレンビニレン、緑色発光に対応してポリフェニレンビニレン、並びに、青色発光に対応してポリフェニレンビニレン及びポリアルキルフェニレン、のそれぞれが該当し得る(この材料提示は、単なる一例である。)。そして、このうちの最前者の材料を含む発光機能層18を含む開口部341が赤・開口部R−18Rとなり、その次の材料を含む発光機能層18を含む開口部341が緑・開口部R−18Gとなり、最後者の材料を含む発光機能層18を含む開口部341が青・開口部R−18Bとなるのである。
なお、発光機能層18は、有機発光層以外の他の層として、電子ブロック層、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層及び正孔ブロック層の一部又は全部を備えていてよい。
いずれの層についても、その有効成分(前記有機発光層であれば、前記有機EL物質を指す。)が、前述したポリフェニレンビニレン等の高分子材料である場合には、当該層は、例えば液滴塗布法(インクジェット法)を用いることによって、開口部341の各々に好適に形成され得る。
ちなみに、発光機能層18が、このように複数の層から構成されて積層構造をもつ場合には、前記の電極分離層342は、そのうちの一部の層については分離するが、他の層については分離しない“厚さ”をもつものとして形成されてよい。例えば、発光機能層18が、素子基板7からみて正孔注入層及び有機発光層のみからなる積層構造をもち、かつ、それぞれの厚さがt1及びt2であるとすれば、電極分離層342の厚さは、t3(ただし、t1≦t3、かつ、t3<t2)、等と設定され得る。あるいは、これとは別に、電極分離層342は、発光機能層18の全部を分離する“厚さ”をもつものとしても形成されうる。
赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gは、図3に示すように、前記マトリクス状の配列における行方向(図中左右方向)に沿って交互に配列される。また、青・開口部R−18Bは、これら赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gが並ぶ行に隣り合う行の方向に沿って並ぶ。ただし、後者の青・開口部R−18Bそれぞれの位置は、前者の赤・開口部R−18R、あるいは緑・開口部R−18Gそれぞれの位置から見て、ちょうど当該開口部341の幅の半分だけずらされている。つまり、前記マトリクス状の配列における列方向に沿ってみると、青・開口部R−18Bは、赤・開口部R−18Rにダイレクトに隣り合うというわけではなく、また、緑・開口部R−18Gにダイレクトに隣り合うというわけでもない。要するに、ある列を基準としてみれば、本実施形態に係る開口部341は千鳥足状に並んでいるのである。本発明にいう「マトリクス状の配列」には、このような形態も含まれる。
なお、本実施形態において、すべての開口部341は、図3から明らかなように、同じ面積をもつ。また、開口部341間のピッチPLもすべて同じである。
以上のような構造を前提にして、本実施形態においては、図3、あるいは図5及び図6に示すような画素Gx及びGyが構成される。
まず、画素Gxは、図3、あるいは図5に示すように、赤・開口部R−18Rの図中左下部分に位置するピクセル電極13(図5中符号“R−18R[LL]”参照)、緑・開口部R−18Gの図中右下部分に位置するピクセル電極13(図5中符号“R−18G[RL]”参照)、並びに、青・開口部R−18Bの図中左上及び右上部分に位置するピクセル電極13(図5中符号“R−18B[LU]”及び“R−18B[RU]”参照)、から構成される。
一方、画素Gyは、図3、あるいは図6に示すように、赤・開口部R−18Rの図中右上部分に位置するピクセル電極13(図6中符号“R−18R[RU]”参照)、緑・開口部R−18Gの図中左上部分に位置するピクセル電極13(図6中符号“R−18G[LU]”参照)、並びに、青・開口部R−18Bの図中左下及び右下部分に位置するピクセル電極13(図6中符号“R−18B[LL]”及び“R−18B[RL]”参照)、から構成される。
これらの画素Gx及びGyは、赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gに含まれるピクセル電極13と、青・開口部R−18Bに含まれるピクセル電極13との配置関係が図中上下方向に関して逆になっているだけで、画像表示への寄与という点について、両者間に何ら本質的な相違があるわけではない(なお、添え字“x”と“y”とは、いま述べた観点からの区別を意味しており、図中左右方向に関する赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gの並び順についてはこだわらない。図3中示された画素Gy(s)参照。以下では、このような画素Gy(s)も含めて“画素Gy”と呼ぶ。“画素Gx”についても同様である。)。
なお、上述したいずれのピクセル電極13も、これら各々に対応する別個の有機EL素子8(ないしは単位回路P)の構成要素となっていることは既に述べた。
本実施形態に係る有機EL装置は以上述べた各種の要素を備えるが、以下では、上では触れられなかった各種の要素、あるいは、上で触れた要素ではあるが補足する事項について説明する。
まず、既述の第1及び第2層間絶縁膜301及び302(以下、単に「絶縁膜301及び302」ということがある。)は、積層構造物250中の導電性要素間の短絡が生じないように、あるいは、これら導電性要素の積層構造物250中における好適な配置を実現するため等に貢献する。
絶縁膜301及び302は、様々な厚さでもって様々な絶縁性材料から作られうるが、好適には、各絶縁膜の積層構造物250中の配置位置や役割等に応じて、適宜適当な厚さ及び材料が選択されるとよい。より具体的には例えば、絶縁膜301及び302は、SiO、SiN、SiON等々で作られて好ましい。あるいは、第2層間絶縁膜302に関しては、これを下地層として形成される複数のピクセル電極13(図4参照)それぞれが同一面内に形成されるように、その上面が平坦面になり易いアクリル樹脂等から作られてもよい。
次に、図4に示すバリア層40は、素子基板7の全面を覆うかのように、後述する対向電極5の上に形成されている。このバリア層40は、水及び酸素の有機EL素子8への進入を食い止める機能をもつ。このような機能を十全に発揮するべく、当該バリア層40は、具体的には例えば、SiN、SiON、SiO、等々で作られて好適である。
さらに、図4に示す対向電極5は、素子基板7の全面を覆うかのように、発光機能層18の上に形成されている。この対向電極5は、平面視して矩形状(その内部に特別な開口、間隙等をもたない、いわゆるベタ)に形成されており、その周囲は、図1に示した電源線201に電気的に接続される(その接続態様は不図示)。
このような対向電極5は、例えばアルミニウム、銀、等の比較的光反射性能の高い材料から作られる。
前述の有機EL素子8の各々は、いま述べた対向電極5、及び、上で詳述したピクセル電極13及び発光機能層18から構成される。
このような構造に基づき、例えば、ピクセル電極13が陽極、対向電極5が陰極、等と設定されて、両者間に電流が流されると、それと同時に発光機能層18にも電流が流れ、これにより、当該発光機能層18は発光する。この場合、前述の有機EL物質の違いに応じた、赤、緑及び青の各色の発光が行われる。そして、この発光機能層18から発した光のうち一部は、素子基板7に向かってそのまま有機EL装置外部へと進行し、あるいは他の一部は、対向電極5の側に向かって進行した後、該対向電極5で反射した上で有機EL装置外部へと進行する(図4中の符号“L”参照)。このように、本実施形態においては、光Lが、素子基板7の側に向かって進行するので、いわゆるボトムエミッション型である。
以下では、以上述べたような有機EL装置によって奏される作用効果について説明する。
(1) まず、本実施形態の有機EL装置によれば、その製造容易性が確保されつつ、精細度の高い画像表示を行うことができる。というのも、本実施形態において、発光機能層18は、4つのピクセル電極13を収める開口部341、即ち比較的大きな面積をもちうる開口部341の各々に1個ずつ割り当てられるように形成されればよいのに、当該有機EL装置における画素Gx及びGyは、あくまでも当該ピクセル電極13(即ち、有機EL素子8)の1つ1つを基本単位としながら構成されるようになっているからである。前者により製造容易化が、後者により高精細化が確保されるのである。
しかも、本実施形態においては、上述した効果のうち製造容易化という効果は、以下の理由によって、更に実効的に享受される。
(1−1) 本実施形態において、すべての開口部341は同じ面積をもち、また、開口部341間のピッチPLもすべて同じであるから、発光機能層18を形成するのに例えば前述した液滴塗布法(インクジェット法)を用いる場合において、そのインクの吐出量、あるいは吐出ピッチは、素子基板7の全面に関して均一に設定可能である。このように、発呼機能層18の形成条件が斉一に定められ得ることにより、有機EL装置の製造容易化はより促進される。
(1−2) また、上記(1−1)と同じ理由により、発光機能層18を形成するのに例えば前述した液滴塗布法(インクジェット法)を用いる場合において、その液滴塗布後の溶媒の蒸発が、素子基板7全面に関してほぼ均一に進行する可能性が高まるから、最終的に製造される有機EL装置の品質を高め、あるいは歩留まりを向上させることが可能になる。本実施形態では、この意味においても、有機EL装置の製造容易化がより促進される。
(1−3) 加えて、本実施形態においては、上述のように、開口部341の面積が比較的大きいので、前記液滴塗布法(インクジェット法)を用いる場合に、そのインク内の溶質濃度を相対的に低くすることができる。つまり、発光機能層18が有効に機能するためには、前記有機EL物質等の有効成分、即ち溶質の絶対量は、一定程度以上確保されなければならないが、その塗布領域(即ち、開口部の存在領域)が相対的に小さければ、当該絶対量の溶媒に対する割合は相対的に大きくならざるを得ないが、逆に、塗布領域が大きければ当該割合は小さくすることができるのである。
これによると、液滴の塗布がより好適に実施される。なぜなら、溶質濃度が高い場合、ノズルにおける詰まりが生じやすいのに比べて、低い場合には、そのような不具合が発生する可能性は極めて低減するからである。
このようにして、本実施形態では、かかる意味においても、有機EL装置の製造容易化がより促進される。
以上述べたような効果は、図7及び図8に示す比較例との対比によって、より明瞭に把握される。
まず、図7は、仮に図3に示す画素Gx及びGyと同じ精細度をもつ画素GxC及びGyCを構成しようとする場合、従来の手法によると、どのような開口部が形作られることになるかの一例を示すものである。
この図7において、開口部341C1及び341C2のいずれも、平面視して八角形をもつが、前者は、図3における開口部341の全面積の約1/4の面積をもち、後者は、同じく約1/2の面積をもつ。また、開口部341C1及び341C2の各々には、これらそれぞれと同一形状をもつピクセル電極13C1及び13C2が対応する。さらに、開口部341C1は、そのうちの一部が赤色発光する発光機能層をもち、その他が緑色発光する発光機能層をもつ一方、開口部341C2は、すべて青色発光する発光機能層をもつ。
このように、1個のピクセル電極を一単位としつつ、それに対応する開口部ないし発光機能層を設ける手法は、従来、広く見られていたものといえる。
このような形態によれば、たしかに、図3の画素Gx及びGyと同じ精細度をもつ画素GxC及びGyCが構成され得ることにはなる。しかしながら、その製造容易性は、図3に比べて明らかに後退している。なぜなら、開口部341C1の数は、赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gの全数と対比して、原理的には4倍に増大するとともに、そのサイズは1/4に減少しているからである(開口部341C2については、青・開口部R−18Bの全数に対比してその数が2倍、サイズが1/2となるが、やはり同様である。)。
また、この図7の形態では、開口部341C1の形状と開口部341C2の形状、あるいは開口部341C1間のピッチと、開口部341C2間のピッチとが、それぞれ異なっているので、前述した、本実施形態に係る(1−1)及び(1−2)に係る効果が全く得られないか、少なくとも著しく減殺される。仮に、これを回避しようと、開口部341C2につき、これを開口部341C1と同じ形状、及び、同じピッチで形作ることも考えられないではないが、そうすると今度は、開口部341C1の数は前記の場合に比べても更に増大し、そのサイズの微小化は更に亢進するという結果を招くことになる。
次に、図8は、前記の図7の場合と比べて、1個のピクセル電極13C3を一単位としつつ、それに対応する開口部341、ないしは発光機能層18を設ける手法が採用されているという点については同じである。したがって、この図8もやはり、従来の手法を踏襲するものということができる。
しかしながら、この図8では、開口部341の形状が図3の場合と全く同じであり、かつ、これら開口部341の1個1個が、赤・開口部R−18R、緑・開口部R−18G及び青・開口部R−18Bに振り分けられていることも同じである。この点からすると、図8の態様の有機EL装置を製造する手間は、図3の態様のそれを製造する手間と基本的に同じということができる(なお、図3では開口部341が千鳥足状に並べられているのに対し、図8ではそうではないが、このことは、製造の手間に大きな影響を与えない。)。
ただし、この図8では、「画素」は、同図中の符号“GC”のように構成されざるを得ない。これが、前述のように、1個のピクセル電極13C3を一単位としつつ、それに対応する開口部341を設けるという従来の手法を踏襲しながら、なおかつ製造の手間を図3の場合と同じにしようと目論むことの帰結である。図8では、ピクセル電極13C3の形状が開口部341の形状と完全に一致しており(両者とも同一面積をもつ八角形である。)、開口部341の内部に複数のピクセル電極13が収められているわけではないので、前述したような画素GCが殆ど必然的に構成されざるを得ないのである。
そして、この点においてまさに、本実施形態の優位性が確認される。というのも、画素GCが上述のように構成されざるを得ない結果、その幅(図中左右方向の長さ)は、図8に示すように、“PLC”となるが、これは、図3における画素Gx及びGyの幅PLの2倍(つまり、PLC=2・PL。なお、“PL”は、前述のように正確には“配列ピッチ”であるが、これは、図3から明らかなように画素GxあるいはGyの幅にほぼ等しい。)となってしまうからである。要するに、図8の場合は、図3の場合に比べて、精細度が落ちてしまうのである。
以上のように、本実施形態の有機EL装置では、その製造容易性が確保されつつ、精細度の高い画像表示を行うことができるのである。
(2) 次に、本実施形態の有機EL装置によれば、開口部341の内部に電極分離層342が存在していることから、同一の開口部341内におけるピクセル電極13間の相互干渉(あるいは、クロストーク)の発生を極力抑制することができる。また、前述のように、この電極分離層341の“厚さ”を適当に調整することによって、例えば正孔注入層は分離するが、有機発光層を分離しない、などといったことを実現することが可能となるので、前記効果の1つである製造容易性の向上と、いま述べている相互干渉発生の抑制という効果とをバランスよく享受しうる。
(3) さらに、本実施形態の有機EL装置によれば、開口部341、あるいは赤・開口部R−18R、緑・開口部R−18G及び青・開口部R−18Bが図3に示すような態様でもって配列されることから、画素Gx及びGyを極めて好適に設定することができる。
すなわち、一般に、カラー表示を行うために、赤、緑及び青等といった所定の数色の組み合わせを利用することが前提とされ、かつ、当該数色が1個1個のピクセルに割り当てられるという場合、「画素」は、それら各色に対応したピクセルを少なくとも1つずつ含みながら構成される必要がある。この場合、当該「画素」内における各ピクセル間の物理的距離の大きさ等についても配慮する必要がある。
このような前提からすると、本実施形態に係る、赤・開口部R−18R、緑・開口部R−18G及び青・開口部R−18Bの配置例は、最好適な一例を提供していることが図3から瞭然である。図3において、赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gが交互配列されるとともに、これらが並ぶ行に隣り合う行に青・開口部R−18Bが配列されるという、態様が採られているからこそ、画素Gxと画素Gyはそれぞれ、無理なく、赤用、緑用及び青用のピクセル電極13の全部を含んで構成され得るようになっているのである。また、同じ理由により、画素Gxと画素Gyとは、それらの間に隙間等の余分な領域を形成することなく稠密に並んでいく。
このように、本実施形態によれば、全「画素」を素子基板7全面に関して極めて好適に配置、構成、あるいは設定していくことが可能となっているのである。
また、このような効果の実現には、本実施形態において、1つの開口部341が、4つのピクセル電極13を収めていることも大きく貢献している。というのも、これにより、開口部341内の図中上半分を占める2つのピクセル電極13と、別の開口部341内の図中下半分を占める2つのピクセル電極13とを、「一画素」としてまとめることが可能となるとともに、この構成原則を、基本的に、画像表示領域7a内の全「画素」について貫くことが可能となるからである。これらにより、画素Gx及びGyの構成の適切性、的確性、容易性、等々が確保されるのである。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明に係る発光装置は、上述した形態に限定されることはなく、以下に述べる各種の変形形態を採り得る。
(1) 上述した実施形態では、図3を参照して説明したように、開口部341が千鳥足状に並んでいるが、本発明はかかる形態に限定されない。
<変形例1>
例えば、図9に示すように、赤・開口部R−18R、緑・開口部R−18G及び青・開口部R−18Bは、これらが正確に矩形状を形作るように配列され得る。この場合、図3における画素Gxに対応する画素Gx1は、図9に示すように構成されることになる(“画素Gy”に対応する画素ついての図示は省略する。以下の変形例2乃至6に係る各図面(図13を除く。)においても同様である。)。
<変形例2>
あるいは、赤・開口部R−18R、緑・開口部R−18G及び青・開口部R−18Bは、図10に示すようにも配列され得る。この図10において、赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gが、1行飛びごとに、かつ、行方向に沿って交互に配列されていることは、図3と変わりない。また、これら赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gが並ぶ行に隣り合う行に、青・開口部R−18Bが並ぶことも同様である。
ただ、この図10においては、青・開口部R−18Bは、行方向に沿っていわば1個飛びごとに配列されている。言い換えると、青・開口部R−18Bは、配列ピッチPL1でもって並んでいるところ、赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gは、配列ピッチPL2(ただし、PL2=(1/2)・PL1)でもって並んでいるのである。これにより、この図10に示すような形態では、青・開口部R−18B間に、空隙領域R−Vが形成されることになる。この空隙領域R−Vには、開口部は存在せず、したがってまた、ピクセル電極13ないし有機EL素子8は存在しないから、当該空隙領域R−Vは、発光現象には全然関与しないことになる。
このような空隙領域R−Vが存在すると、以下のような利点が享受される。
すなわち、かかる空隙領域R−Vには、図4を参照して説明したような回路素子薄膜11を集中的に作り込むことが可能となるのである。ここで“集中的に”とは、例えば図10に示す符号Qが指し示す一点鎖線によって囲まれた領域における、全部で12個の全有機EL素子8に関する回路素子薄膜11の全部を、当該空隙領域R−Vに作り込むこと、等を意味する。
回路素子薄膜11は、既述のように薄膜トランジスタ等を含みうるので、基本的に、隔壁層340の形成領域内に形成されなければならない。この観点からすると、例えば前記の<変形例1>のような場合では、当該回路素子薄膜11の形成に関し、若干窮屈な配置態様を考えなければならないが(図9参照)、この変形例2では、比較的余裕をもって、しかも前述のように“集中的に”、回路素子薄膜11を作り込んでいくことが可能となるのである。
ちなみに、この図10においては、図3における画素Gxに対応する画素は、図10に示すように、画素Gx21及びGx22という2つの異なる態様をもつものによって構成されることになる。“画素Gy”に対応する画素についても同様である。ここで“異なる態様”というのは、図から明らかなように、当該画素中、空隙領域R−Vがどこに位置づけられるかに着目した区別である。
(2) 上述した実施形態では、図3を参照して説明したように、開口部341は平面視して八角形状をもち、また、ピクセル電極13は概略直角三角形状をもっているが、本発明はかかる形態にも限定されない。
<変形例3>
例えば、本発明にいう「開口部」及び「ピクセル電極」はそれぞれ、図11に示すような形状を持ちうる。この図11において、赤・開口部R1−18R、緑・開口部R1−18G及び青・開口部R1−18Bは、それぞれ概ね四辺形状をもつ。ただし、その四辺形状の角部は丸められている。一方、ピクセル電極131は、ほぼ完全な円形状をもつ。
ちなみに、電極分離層343の平面視した形状は、このような各開口部R1−18R,R1−18G及びR1−18Bの形状と、当該各開口部1個につき4つ並べられるピクセル電極131の形状との関係から、図11に示すようなものとなる。また、この図11において、図3における画素Gxに対応する画素Gx3は、図11に示すように構成されることになる。
<変形例4>
あるいは、本発明にいう「開口部」及び「ピクセル電極」はそれぞれ、図12に示すような形状をも持ちうる。この図12において、ピクセル電極131がほぼ完全な円形状をもつことは、図11と変わりはない。
ただ、この図12において、赤・開口部R2−18R、緑・開口部R2−18G及び青・開口部R2−18Bはそれぞれ、4つのピクセル電極131の輪郭形状を可能な限りなぞるような、輪郭形状をもつ(これは、いわば、四つ葉の「クローバー型形状」とも名付けうる。)。すなわち、図中上下方向、あるいは左右方向に並ぶピクセル電極131間に、隔壁層340の側壁が食い込んでくるようになっているのである。したがって、図12のように平面視した場合に、当該側壁の輪郭線(これは開口部R2−18R等の輪郭線に他ならない。)とピクセル電極131の輪郭線とのいわば密着度は、図11に比べて高まっているようにみえる。
ちなみに、電極分離層344の平面視した形状は、このような各開口部R1−18R,R1−18G及びR1−18Bの形状と、当該各開口部1個につき4つ並べられるピクセル電極131の形状との関係から、図12に示すようなものとなる。また、この図12において、図3における画素Gxに対応する画素Gx4は、図12に示すように構成されることになる。
これらの変形例3及び4のように、開口部の形状が丸みを帯びる場合には、発光機能層18が液滴塗布法(インクジェット法)を用いて形成される場合、その液滴ないしインク滴の開口部内における滞留を好適に実現することができる。すなわち、当該液滴ないしインク滴は、一定の表面張力をもつため、例えば開口部の形状が角ばっていると、その隅部分にまで、当該液滴ないしインク滴を行き渡らせることが困難となるが、これらの変形例3及び4では、そのような不具合の発生を未然に防止することができるのである。
ちなみに、上記実施形態における開口部341の形状は八角形であり、「角をもたない」形状ではないが、その内角はすべて鈍角であるから、いま述べたような効果とほぼ同様の効果はやはり享受できる。
なお、このような効果をよりよく享受するためには、隔壁層340の側壁に、例えば大気圧プラズマ処理等を施すことによって、その側壁面に撥液性ないし撥インク性をもたせるとよい。これによれば、開口部内に吐出されたインクは当該側壁から離れようとするので、開口部における液滴ないしインク滴の滞留をよりよく実現することができるからである。
(3) 上述した実施形態は、図3を参照して説明したように、1個の開口部341につきピクセル電極13を4つ収める形態となっているが、本発明はかかる形態にも限定されない。
<変形例5>
例えば、図13に示すように、1個の開口部R3−18R,R3−18G又はR3−18Bが、2つのピクセル電極132を収めるような形態も、本発明の範囲内にある。
より詳細に、この図13において、開口部R3−18R,R3−18G及びR3−18Bは、平面視して楕円形状をもつ。一方、ピクセル電極132は、略半楕円形状をもつ。このピクセル電極132は、その2つが、それぞれの略半楕円形状中の径の部分を相互に対向させるように配置される。開口部R3−18R,R3−18G又はR3−18Bは、このように配置された2つのピクセル電極132を収めるのである。
ちなみに、電極分離層345の平面視した形状は、このような各開口部R3−18R,R3−18G及びR3−18Bの形状と、当該各開口部1個につき2つ並べられるピクセル電極132の形状との関係から、図13に示すようなものとなる。また、この図13において、図3における画素Gxに対応する画素Gx5は、図13に示すように構成されることになる。なお、この図13で構成される画素は、常に、青・開口部R3−18Bが図中下方向に位置し、赤・開口部R3−18R及び緑・開口部R3−18Gが同上方向に位置するから、図3における画素Gyに対応する画素は存在しない。
このように、本発明は、1つの開口部につき、ピクセル電極が何個収められるかについて、基本的にこだわらない。ただ、いま述べた変形例5、並びに、先に述べた実施形態及び変形例1から4までの形態からも推量されるように、「画素」を好適に構成するためには、一般に、1つの開口部につき、偶数個のピクセル電極が収められるようになっているのが好ましいとはいえる。
(4) 上述した実施形態では、図3を参照して説明したように、すべての開口部341が同じ形状をもっているが、本発明はかかる形態にも限定されない。
<変形例6>
例えば、本発明にいう「開口部」は、図14に示すような形状をも持ち得る。この図14において、赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gが、1行飛びごとに、かつ、行方向に沿って交互に配列されていることは、図3と変わりない。また、これら赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gが並ぶ行に隣り合う行に、青・開口部R4−18Bが存在することも同様である。
ただし、この青・開口部R4−18Bは、行方向に沿った一続きの開口部である。つまり、この青・開口部R4−18Bは、図3のような1個1個分断された開口部R−18Bを、ひとつながりにしたような形状をもっているのである。
ちなみに、この青・開口部R4−18B内の電極分離層346の平面視した形状は、図13に示すように、十字型形状を横一線に接続したかの如き形状となる。また、この図14において、図3における画素Gxに対応する画素Gx6は、図14に示すように構成されることになる。
このような形態によれば、前述した本実施形態に係る効果たる製造容易性の向上を更に実効的に享受することが可能になる。なぜなら、この場合、開口部R4−18Bにおける発光機能層は、いわば一挙に、あるいは少なくとも赤・開口部R−18R及び緑・開口部R−18Gの全数に相応するインク吐出回数よりは少ないインク吐出回数によって形成され得ることになるからである。
以上のほか、次のような変形例も本発明の範囲内にある。
(5) 上記実施形態に係る有機EL装置は、ボトムエミッション型であるが、本発明はかかる形態に限定されない。本発明は、トップエミッション型、デュアルエミッション型のいずれに対しても適用可能である。
なお、トップエミッション型とする場合には、発光機能層18から発した光を素子基板7とは反対側に進行させるための反射層が必要である。この反射層は、例えば図4を前提とする限り、第1層間絶縁膜301上、且つ、第2層間絶縁膜302下に、かつ、ピクセル電極13の形成領域に対応するように形成するとよい。なお、この場合、素子基板7は、セラミックスや金属等の不透明材料で作られてよく(これとは反対に、ボトムエミッション型の場合、素子基板7は、透光性材料から作られている必要がある。)、また、対向電極5は透光性材料から作られているとよい。
(6) 上記実施形態では、電極分離層342が形成されているが、本発明は、これを必ずしも設ける必要はない。例えば、図15に示すように、図4において電極分離層342が存在する位置には何らの要素をも形成せず、単に、ピクセル電極13間の分離(図中符号“342V”参照)を実現させるような構造をもつ有機EL装置も、本発明の範囲内にある。
(7) 上記実施形態では、発光機能層18を形成するために液滴塗布法(インクジェット法)を用いることについて主に言及しているが、本発明は、かかる形態に限定されない。例えば、前記有機EL物質等の有効成分が低分子材料から作られる場合においては、一般によく知られているCVD法等の蒸着法により、発光機能層は形成されてもよい。この場合においては、当該の発光機能層は、図4を前提とすると、対向電極5とほぼ同様に、素子基板7全面を覆うかのようにして形成され得ることになる。つまり、この発光機能層は、隔壁層340の側壁によって囲われた空間に配置されることは勿論、当該隔壁層340の全体を覆うようにも配置され得ることになる。とはいえ、この場合でも、その発光機能層が、開口部341の各々に対応するように配置された構造が呈されることは、上記実施形態の場合と何ら変わりはないから、かかる態様が、本発明の範囲外におかれるわけではない。本発明において、「発光機能層」が、「開口部の各々に1個ずつ割り当てられるように形成される」という表現(特に「割り当てられる」)は、上記事情をも含意する。
<応用>
次に、本発明に係る有機EL装置を適用した電子機器について説明する。図16は、上記実施形態に係る有機EL装置を画像表示装置に利用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての有機EL装置と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。
図17に、上記実施形態に係る有機EL装置を適用した携帯電話機を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての有機EL装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、有機EL装置に表示される画面がスクロールされる。
図18に、上記実施形態に係る有機EL装置を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての有機EL装置を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が有機EL装置に表示される。
上記実施形態に係る有機EL装置が適用される電子機器としては、図16から図18に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
本発明の実施形態に係る有機EL装置の概略構成を示す平面図である。 図1の単位回路Pの詳細を示す回路図である。 図1の有機EL装置の画像表示領域の一部を拡大視した平面図である。 図3のXX線断面図である(ただし、その図示は当該XX線の一部についてのみなされている)。 図3に示す画素Gxの拡大図である。 図3に示す画素Gyの拡大図である。 図3と同趣旨の図であって、本実施形態に対する比較例(その1;図3の場合と精細度を同じに維持する場合)である。 図3と同趣旨の図であって、本実施形態に対する比較例(その2;図3の場合と製造の手間を同じに維持する場合)である。 図3と同趣旨の図であって、本実施形態の変形例1(矩形状配列)である。 図3と同趣旨の図であって、本実施形態の変形例2(空隙領域あり)である。 図3と同趣旨の図であって、本実施形態の変形例3(四辺形状をもつ開口部)である。 図3と同趣旨の図であって、本実施形態の変形例4(クローバー型形状をもつ開口部)である。 図3と同趣旨の図であって、本実施形態の変形例5(2つのピクセル電極を収める開口部)である。 図3と同趣旨の図であって、本実施形態の変形例6(行方向に一続きの開口部)である。 図4と同趣旨の図であって、電極分離層が存在しない場合を示す図である。 本発明に係る有機EL装置を適用した電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る有機EL装置を適用した他の電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る有機EL装置を適用したさらに他の電子機器を示す斜視図である。
符号の説明
7……素子基板、7a……画像表示領域、P……単位回路、8……有機EL素子13,13C1,13C2,13C3,131,132……ピクセル電極、
18……発光機能層、5……対向電極、
340……隔壁層、341,341C1,341C2,……開口部、
R−18R,R1−18R,R2−18R,R3−18R……赤・開口部、
R−18G,R1−18G,R2−18G,R3−18G……緑・開口部、
R−18B,R1−18B,R2−18B,R3−18B,R4−18B……青・開口部、
342,343,344,345,346……電極分離層、
Gx,Gy,GxC,GyC,GC,Gx1,Gx21,Gx22,Gx3,Gx4,Gx5,Gx6……画素、
PL,PLC,PL1,PL2……配列ピッチ、R−V……空隙領域
11……回路素子薄膜、301……第1層間絶縁膜、302……第2層間絶縁膜、40……バリア層

Claims (12)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成される複数の発光素子と、
    平面視して複数の開口部を形作るように、前記基板上に形成される隔壁層と、
    を備え、
    前記発光素子の各々は、ピクセル電極及び対向電極、並びに、これらに挟まれる発光機能層を含み、かつ、
    このうちの前記発光機能層は、前記開口部の各々に1個ずつ割り当てられるように形成されるとともに、前記ピクセル電極は、その複数が、前記開口部の各々に収まるように形成され、
    当該発光装置の一画素は、
    前記開口部の1つに収められた前記ピクセル電極の少なくとも1つを含む前記発光素子と、
    当該開口部に隣り合う開口部の1つに収められた前記ピクセル電極の少なくとも1つを含む前記発光素子と、
    を含んで構成される、
    ことを特徴とする発光装置。
  2. 前記開口部の各々に収められる前記複数のピクセル電極の間に電極分離層を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記発光機能層は、液滴塗布法を用いて形成される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記複数の開口部はすべて同じ面積をもち、かつ、
    これら複数の開口部のうち隣り合う任意の2つの開口部間のピッチはすべて同じである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記複数の開口部は、複数の開口部群に区分けされ、
    これら複数の開口部群の各々は、それぞれ異なる色の表示光に対応する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発光装置。
  6. 前記複数の開口部は、マトリクス状の配列に従って並べられ、
    前記複数の開口部群のうち、
    第1の開口部群は、第1色の表示光に対応し、
    第2の開口部群は、第2色の表示光に対応し、
    第3の開口部群は、第3色の表示光に対応し、
    前記第1の開口部群を構成する開口部と前記第2の開口部群を構成する開口部とは、前記マトリクス状の配列における行方向に沿って交互に配列され、
    前記第3の開口部群を構成する開口部は、
    前記マトリクス状の配列における行方向に沿って配列されるとともに、
    当該行は、前記第1及び第2の開口部群を構成する開口部が配列される行に隣り合う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記第3の開口部群を構成する開口部は、
    前記行方向に沿って、
    前記第1及び第2の開口部群を構成する開口部間の前記行方向に沿ったピッチよりも大きなピッチでもって配列される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の発光装置。
  8. 前記複数の開口部群のうち、
    その一部の開口部群を構成する開口部は、マトリクス状の配列に従って配列され、
    その他の開口部群を構成する開口部は、
    前記マトリクス状の配列における行方向に沿った一続きの開口部を含む、
    ことを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
  9. 前記開口部の各々は、前記ピクセル電極を偶数個収める、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 前記開口部の各々は、前記ピクセル電極を4つ収める、
    ことを特徴とする請求項1乃至7及び9のいずれか一項に記載の発光装置。
  11. 前記開口部は、
    平面視して角をもたない形状又はその内角がすべて鈍角である形状を持つ、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の発光装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の発光装置を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
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