JP2009187474A - 半導体装置、携帯可能な電子装置、自己診断方法、自己診断プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部機器との間で情報の送受信を行う携帯可能な電子装置において、電子装置が、前記外部機器から送信されるコマンドを受信し、前記受信したコマンドの処理を行って処理結果を前記外部機器に送信し、前記コマンドの処理を行っていない期間であるコマンド受信待ち期間に、前記携帯可能な電子装置が正常に動作可能であるか否かの診断である自己診断を行い、前記自己診断を行う毎に前記自己診断の結果を記憶部に書き込み、前記外部機器からコマンドが送信された場合に、前記自己診断を停止させ、前記コマンドの受信をさせる。
【選択図】図1
Description
この特許文献1に示すシステムにおいては、カードが自己診断を行っている途中にコマンドが外部装置から送信されると、自己診断の処理を中断し、コマンドを受信する処理を行う。そして、コマンドの受信が完了すると、自己診断を再開し、自己診断が完了したら、受信したコマンドの処理を行う。これにより、自己診断を行う。
ここで、近年は、電子装置に搭載されるメモリ領域が非常に大きくなっており、これに伴い、自己診断を行う対象の領域も増大することにより、自己診断にかかる時間がさらに長くなり、結果的にコマンド処理の開始が遅くなってしまう。
この図において、ICカード1は、CPU(中央処置装置)10、ROM(read−only memory)11、RAM(random−access memory)12、EEPROM(electrically erasable programmable read−only memory)13、I/O(Input/Output)14がバス20を介して接続される。CPU10が、ROM11、RAM12、EEPROM13に記憶された情報を利用しつつ、I/O14によって端末装置と情報の送受信を行ったり、各種コマンド処理を行う。
またCPU10は、コマンドの処理を行っていない期間であるコマンド受信待ち期間に、ICカード1が正常に動作可能であるか否かの診断である自己診断を行う機能を有する(上述の自己診断部に相当)。
またCPU10は、自己診断を行う毎に自己診断の結果をEEPROM13に書き込み、外部機器からコマンドが送信された場合に、自己診断を停止させ、I/O14によってコマンドの受信をさせる機能を有する(上述の制御部に相当)。
この診断対象となるメモリ領域は、複数の分割ブロックに分割されている。この分割ブロックとしては、論理ブロックでもよいし、物理ブロックでもよい。
電源が供給されてICカード1が起動すると、CPU10は、外部に接続された端末装置から割り込み信号が出力されているか否かの検出を行い(ステップS11)、この検出結果に基づいて、割り込み信号が端末装置からICカード1に入力されているか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果において、割り込み信号が入力されていない場合、ステップS11に移行し、割り込み信号が入力されている場合には、ステップS13のコマンド処理を実行し、割り込み信号の検出処理を終了する。
CPU10は、割り込み信号が発生すると、コマンド処理を開始する。
割り込み信号が発生すると、CPU10は、端末装置から送信されるコマンドをI/O14を介して受信する(ステップS21)。このコマンドの受信が終了すると(ステップS22)、CPU10は、このコマンドに対応する処理を行い(ステップS23)、この処理が完了したことを通知するレスポンス信号を端末装置に送信する(ステップS24)。
ICカード1は、端末装置に接続され、電源の供給を受けると(t1)、初期応答(ATR:Answer To Reset)信号を端末装置に出力し(t2)、コマンド信号の受信待ちを行う(t3)。このt3の期間において、CPU10は、分割ブロックAの診断を行い、診断履歴を保存する。
次に、割り込み信号とともに第一コマンドが入力されると、自己診断処理を停止し、第1コマンドの受信処理を行い(t4)、受信が完了すると、受信した第1コマンドの処理を行い(t5)、処理が完了するとコマンドの処理結果をレスポンスとして端末装置に送信する(t6)。そしてコマンドの受信待ち状態に移行し(t7)、自己診断を行う(t7)。ここでは、領域Aが完了したことの履歴に基づき、領域Aの次に診断を行う領域として順序が決められている領域Bの診断を行い、この領域の自己診断が終了した時点で、診断履歴を記憶する。そして、割り込み信号が入力され第二コマンドが入力されると、この第二コマンドを受信し(t8)、受信が完了すると、第二コマンドの処理を行う(t9)。
また、この実施形態においては、自己診断をブロック毎に行い、1つのブロックの自己診断が終了した時点で、診断が完了したことを履歴として保存しておくようにした。これにより、ある分割ブロックの自己診断を行っている途中で割り込み信号を受信した場合、ある分割ブロックの自己診断を行っている途中であっても、直ちに自己診断を停止して、割り込み信号に応じた処理を行う。そして、割り込み信号に対する処理(コマンドの処理とレスポンスの送信)が終了した後に、自己診断処理に移行し、自己診断の履歴を参照し、自己診断が終了した分割ブロックの次の分割ブロック、すなわち、自己診断処理を途中で停止した分割ブロックから自己診断処理を行うようにした。これにより、通常ではCPU10がスリープになる期間を利用して、自己診断処理の対象となる領域(分割ブロック)を順に診断することができる。
なお、図5に示すように、分割ブロックの診断を順に行う際、永続的スクリーニングを行うようにしてもよい。すなわち、領域Aから領域Xを対象として自己診断処理を行う場合、領域Aから順に自己診断処理を行い、領域Xが終了したら、再度領域Aから順に自己診断処理を行うようにしてもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 EEPROM
14 I/O
20 バス
Claims (7)
- 外部機器との間で情報の送受信を行う電子装置に搭載される半導体装置であって、
前記外部機器から送信されるコマンドを受信するコマンド受信部と、
前記コマンド受信部が受信したコマンドの処理を行って処理結果を前記外部機器に送信するコマンド処理部と、
前記コマンド処理部が処理を行っていない期間であるコマンド受信待ち期間に、前記半導体装置が正常に動作可能であるか否かの診断である自己診断を行う自己診断部と、
前記自己診断部が行った自己診断の履歴を記憶する記憶部と、
前記自己診断を行う毎に前記自己診断の結果を前記記憶部に書き込み、外部機器からコマンドが送信された場合に、前記自己診断部の自己診断を停止させ、前記コマンド受信部によってコマンドの受信をさせる制御部と、
を有することを特徴とする半導体装置。 - 前記自己診断を行う対象が複数の分割ブロックに分割されており、
前記制御部は、前記分割ブロック毎に順に自己診断を前記自己診断部に行わせ、自己診断が行われた分割ブロックについて前記記憶部に自己診断の履歴を書き込み、
前記自己診断部は、自己診断を行う場合、前記記憶部を参照し、前記自己診断が行われていない分割ブロックを対象として自己診断を行う
ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 前記分割ブロックは、自己診断を行う順序が設定されており、
前記自己診断部は、自己診断を行う場合、前記記憶部を参照し、前記自己診断が行われていない分割ブロックを前記順序に従って自己診断を行う
ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。 - 前記自己診断部は、分割ブロックについて前記自己診断を行っている途中に、自己診断を停止した場合には、次にコマンド受信待ち期間に到達した場合に、当該自己診断を停止したブロックから自己診断を行う
ことを特徴とする請求項2または3記載の半導体装置。 - 外部機器との間で情報の送受信を行う携帯可能な電子装置であって、
前記外部機器から送信されるコマンドを受信するコマンド受信部と、
前記コマンド受信部が受信したコマンドの処理を行って処理結果を前記外部機器に送信するコマンド処理部と、
前記コマンド処理部が処理を行っていない期間であるコマンド受信待ち期間に、前記携帯可能な電子装置が正常に動作可能であるか否かの診断である自己診断を行う自己診断部と、
前記自己診断部が行った自己診断の履歴を記憶する記憶部と、
前記自己診断を行う毎に前記自己診断の結果を前記記憶部に書き込み、外部機器からコマンドが送信された場合に、前記自己診断部の自己診断を停止させ、前記コマンド受信部によってコマンドの受信をさせる制御部と、
を有することを特徴とする携帯可能な電子装置。 - 外部機器との間で情報の送受信を行う携帯可能な電子装置における自己診断方法であって、
前記電子装置が、
前記外部機器から送信されるコマンドを受信し、
前記受信したコマンドの処理を行って処理結果を前記外部機器に送信し、
前記コマンドの処理を行っていない期間であるコマンド受信待ち期間に、前記携帯可能な電子装置が正常に動作可能であるか否かの診断である自己診断を行い、
前記自己診断を行う毎に前記自己診断の結果を記憶部に書き込み、前記外部機器からコマンドが送信された場合に、前記自己診断を停止させ、前記コマンドの受信をさせる
ことを特徴とする自己診断方法。 - 外部機器との間で情報の送受信を行う携帯可能なコンピュータである電子装置に、
前記外部機器から送信されるコマンドを受信する手段、
前記受信したコマンドの処理を行って処理結果を前記外部機器に送信する手段、
前記コマンドの処理を行っていない期間であるコマンド受信待ち期間に、前記携帯可能な電子装置が正常に動作可能であるか否かの診断である自己診断を行う手段、
前記自己診断を行う毎に前記自己診断の結果を記憶部に書き込むステップと、前記外部機器からコマンドが送信された場合に、前記自己診断を停止させ、前記コマンドの受信をさせる手段、
として機能させるための自己診断プログラム。
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