JP2009186213A - ジャイロセンサユニット - Google Patents

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貴男 鶴原
Taku Katsumata
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Abstract

【課題】複数のジャイロセンサを備える場合でも、構造の複雑化を招くことなくビートノイズの除去が容易なジャイロセンサユニットを提供する。
【解決手段】ジャイロセンサユニットが備える複数のジャイロセンサのうち少なくとも一方のジャイロセンサ13は、調整用可動電極39および調整用固定電極42を有している。調整用固定電極42に印加する電圧を変化させることにより、ジャイロセンサ13の振動子15および16に加わる力は、調整用可動電極39と調整用固定電極42との間に印加される電圧に応じて変化する。そのため、MEMSにより二つ以上のジャイロセンサをセンサ基板11上に同一の設計で形成する場合でも、各ジャイロセンサ間の駆動周波数は変化する。その結果、ジャイロセンサ13とジャイロセンサ14との間の駆動周波数の差は、その差に起因するビートノイズをローパスフィルタ23a、23bで除去可能な程度まで拡大する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印加された角速度を検出するジャイロセンサユニットに関する。
特許文献1のジャイロセンサは、振動子に可動電極を設け、この可動電極と対向する固定電極との間の距離の変化に基づいて振動子に印加される角速度を検出している。また、特許文献1では、一つのジャイロセンサは、二つの振動子を有している。ところで、ジャイロセンサは、半導体製造技術を利用するMEMS(Micro Electro Mechanical SYstems)として形成されている。このようなジャイロセンサは、設計上の所望の駆動周波数に対して、製造工程上の誤差により駆動周波数にばらつきを含んでいる。
特開2006−71335号公報
しかしながら、ジャイロセンサユニットの冗長性を高めるために、二つのジャイロセンサを用いることがある。この場合、二つのジャイロセンサの駆動周波数が近似しているとき、第1のジャイロセンサの駆動による振動が第2のジャイロセンサに伝達され、また第2のジャイロセンサの駆動による振動が第1のジャイロセンサに伝達され、互いのジャイロセンサの動作に影響を及ぼす可能性がある。具体的には、各ジャイロセンサの駆動周波数の差分に相当する周波数成分が、ジャイロセンサの出力信号に各々ビートノイズとして重畳され、その結果としてジャイロセンサユニットの出力信号にもビートノイズが重畳されて出力される。例えば、二つのジャイロセンサの一方の駆動周波数が1kHzであり、他方の駆動周波数が1.001kHzであるとき、ジャイロセンサユニットの出力値にはその共振周波数の差分である1Hzがビートノイズとして含まれる。このような数Hz程度のビートノイズは、ローパスフィルタによる除去が困難である。特許文献1の場合、ビートノイズ対策ではないものの、フィードバック制御により振動子の駆動周波数を調整している。しかし、フィードバック制御を実施する場合、例えば複雑なフィードバック回路などを必要とし、回路構造などの複雑化を招くという問題がある。
そこで、本発明の目的は、複数のジャイロセンサを備える場合でも、構造の複雑化を招くことなくビートノイズの除去が容易なジャイロセンサユニットを提供することにある。
請求項1記載の発明では、複数のジャイロセンサの少なくとも一方の駆動周波数を電気的に変更している。例えばジャイロセンサの振動子に印加する電圧などを変化させることにより、振動子の駆動周波数を変化させる。これにより、複数のジャイロセンサの駆動周波数は変化する。そのため、複数のジャイロセンサの共振周波数の差分は拡大する。その結果、共振周波数の差分に対応するビートノイズは、ローパスフィルタによって容易に除去される。したがって、複数のジャイロセンサを備える場合でも、構造の複雑化を招くことなくビートノイズの除去を容易にすることができる。ところで、複数のジャイロセンサの駆動周波数を変更し、共振周波数の差分を拡大させることも考えられる。しかし、この場合、ジャイロセンサごとに個別に設計が必要となり、冗長性の確保に複雑な制御が必要になるとともに、製造工程および構造の複雑化を招く。請求項1記載の発明の場合、同一設計の複数のジャイロセンサを用いることができるので、制御が容易になり、製造工程および構造も簡略化することができる。
請求項2または3記載の発明では、駆動周波数変更手段は回路基板に複数のパッド電極を有している。パッド電極には、ジャイロセンサの駆動周波数を変更するための調整電圧が印加されている。この複数のパッド電極に異なる調整電圧を印加することにより、いずれかのパッド電極と振動子電極とを電気配線部で接続することにより、振動子に印加される調整電圧が変化する。その結果、振動子の駆動周波数が変化する。したがって、簡単な構造でジャイロセンサの駆動周波数を変更することができる。
請求項4記載の発明では、駆動周波数変更手段は回路基板に記憶部を有している。記憶部は、ジャイロセンサの駆動周波数を変更するための調整電圧を記憶している。記憶部に記憶されている調整電圧に基づいて、ジャイロセンサに要求される駆動周波数を変更することにより、振動子に印加される調整電圧が変化する。その結果、振動子の駆動周波数が変化する。したがって、簡単な構造でジャイロセンサの駆動周波数を変更することができる。
請求項5記載の発明では、調整電圧は直流である。そのため、振動子の駆動周波数は、電圧に応じて変化する。したがって、振動子の駆動周波数を容易かつ精密に変更することができる。
以下、本発明によるジャイロセンサユニットの複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるジャイロセンサユニットを図2に示す。
ジャイロセンサユニット10は、センサ基板11および回路基板12を備えている。センサ基板11は、二つのジャイロセンサ13、14を有している。ジャイロセンサ13は二つの振動子15、16を有しており、ジャイロセンサ14は二つの振動子17、18を有している。回路基板12は、処理部21、電圧印加部22およびローパスフィルタ23a、23bを有している。処理部21は、電圧印加部22を経由してジャイロセンサ13、14の各電極に印加する電圧を制御する。また、処理部21は、ジャイロセンサ13、14から出力された検出信号から角速度信号を生成し、外部へ出力する。ローパスフィルタ23aはジャイロセンサ13で出力される検出信号に含まれる高周波成分を除去し、ローパスフィルタ23bはジャイロセンサ14から出力される検出信号に含まれる高周波成分を除去する。第1実施形態の場合、ジャイロセンサ13、14が搭載されたセンサ基板11は、回路基板12上に一体に設けられている。なお、センサ基板11と回路基板12とは、別体に形成してもよい。
ジャイロセンサ13は、図1に示すように一対の振動子15、16を有している。ジャイロセンサ13とジャイロセンサ14とは、同一の構造である。そのため、ここでは、ジャイロセンサ13について詳細に説明する。また、ジャイロセンサ13が有している二つの振動子15、16は、各構成が同一である。そのため、図1では、振動子15について説明し、振動子16については振動子15と同一の部位に同一の符号を付している。さらに、振動子17、18についても、構造は振動子15と同一である。
振動子15は、略矩形状の振動子本体31を有している。略矩形状の振動子本体31の一対の辺部からは、駆動用可動電極32が突出している。振動子15から突出する駆動用可動電極32は、それぞれ駆動用固定電極33に対向している。駆動用固定電極33は、駆動用可動電極32に対向して設けられ、センサ基板11に固定されている。第1実施形態の場合、駆動用可動電極32および駆動用固定電極33は、櫛歯状の電極として形成されている。これにより、駆動用可動電極32と駆動用固定電極33とは、互いに噛み合った状態となっている。
振動子15は、他の一対の辺部側にそれぞれ検出部34を有している。すなわち、矩形状の振動子本体31は、図1におけるX軸方向の端部から駆動用可動電極32が突出するとともに、図1におけるY軸方向の端部が検出部34に接続している。検出部34は、駆動梁35を経由して振動子本体31に接続している。また、検出部34は、検出梁36を経由して柱部37に支持されている。駆動梁35および検出梁36は、いずれも弾性変形可能である。これにより、振動子本体31および検出部34から構成される振動子15は、検出梁36を挟んで柱部37によって振動可能に支持されている。また、振動子本体31と検出部34との間は、駆動梁35によって振動可能に支持されている。その結果、振動子本体31は、図1のX軸方向および図1のY軸方向へ振動可能であり、検出部34はY軸方向に可動である。また、振動子本体32も、振動子本体31と同様に図1のX軸方向および図1のY軸方向へ振動可能であり、検出部34はY軸方向に可動である。
また、駆動用可動電極32のうち最も外側に位置するものは、調整用可動電極39である。この調整用可動電極39には、調整用固定電極42が対向して配置されている。この調整用固定電極42は、柱部45を経由して、後述の調整電圧印加部26と電気的に接続されている。
検出部34は、検出用可動電極38および振動子電極としての調整用可動電極39を有している。検出部34は、内側に検出用可動電極38が設けられ、外側に調整用可動電極39が設けられている。検出用可動電極38は、検出用固定電極41と対向している。検出用可動電極38および検出用固定電極41は、いずれも櫛歯状に形成され、互いに噛み合っている。
振動子15を構成する振動子本体31および検出部34は、柱部37から電圧が印加される。振動子本体31、検出部34、駆動梁35および検出梁36は、いずれも導電性の材料で形成されている。そのため、駆動用可動電極32、検出用可動電極38および調整用可動電極39は、均一な電位となる。
図2に示す電圧印加部22は、駆動電圧印加部24、検出電圧印加部25および調整電圧印加部26を有している。駆動電圧印加部24は、図1に示す柱部43を経由して駆動用固定電極33に接続している。また、検出電圧印加部25は柱部44を経由して検出用固定電極41に接続している。電圧印加部22の駆動電圧印加部24、検出電圧印加部25または調整電圧印加部26は、それぞれ駆動用固定電極33、検出用固定電極41または調整用固定電極42に印加する電圧を個別に制御する。その結果、駆動用可動電極32と駆動用固定電極33との間、検出用可動電極38と検出用固定電極41との間、および調整用可動電極39と調整用固定電極42との間には、それぞれ電位差が形成される。
駆動電圧印加部24は、柱部43を経由して駆動用固定電極33に交流電圧を印加する。これにより、駆動用可動電極32と駆動用固定電極33との間に生じる静電力は、交流電圧の周波数に対応して変化する。そのため、振動子本体31は、一方向すなわち図1のX軸方向へ振動する。一方、検出電圧印加部25は、柱部44を経由して検出用固定電極41に一定の直流電圧を印加する。そのため、振動子15にコリオリ力が加わると、噛み合っている検出用可動電極38と検出用固定電極41との間の静電力は変化する。処理部21は、この静電力の変化を検出することにより、ジャイロセンサ13に加わった角速度を検出し、角速度信号として外部へ出力する。
調整電圧印加部26は、柱部45を経由して調整用固定電極42に一定の電圧すなわち直流電圧を印加可能である。そのため、調整用可動電極39と調整用固定電極42との間に電圧が印加されたとき、調整用可動電極39と調整用固定電極42との間には静電力が生じる。調整用可動電極39と調整用固定電極42との間に静電力が生じると、生じた静電力により振動子本体31の振動は変化する。すなわち、調整用可動電極39と調整用固定電極42との間に生じる静電力によって、振動子本体31の振動は制限または促進される。その結果、調整電圧印加部26から調整用固定電極42へ印加する電圧を変化させることにより、調整用固定電極33に印加する電圧および周波数が変化しなくても、振動子15に固有の駆動周波数は変化する。
ジャイロセンサ13は、調整用可動電極39および調整用固定電極42を除きジャイロセンサ14と同一の構成である。すなわち、第1実施形態の場合、ジャイロセンサ14は、調整用可動電極39および調整用固定電極42を有していない。なお、ジャイロセンサ13だけでなくジャイロセンサ14にも調整用可動電極39および調整用固定電極42を設けてもよい。
次に、駆動周波数変更手段について説明する。
上述のように、ジャイロセンサ13の調整用固定電極42に印加する電圧を変化させることにより、駆動用固定電極33に印加する電圧および周波数が一定でも、振動子15および振動子16の駆動周波数は変化する。第1実施形態の場合、調整電圧印加部26は、図3に示すように二つの電圧印加用のパッド51、52を有している。図3では、説明の簡単のために調整電圧印加部26に二つのパッド51、52を設ける例について説明したが、三つ以上の電圧印加用のパッドを設けてもよい。これらの二つの電圧印加用のパッド51、52は、それぞれ異なる電圧V1または電圧V2が印加される。すなわち、パッド51には電圧V1が印加され、パッド52には電圧V2が印加される。そして、これらのパッド51、52のうちいずれか一方は、柱部45との間が電気配線部としてのボンディングワイヤ53によって電気的に接続されている。これにより、ボンディングワイヤ53によってパッド51と柱部45とを接続したとき、調整用固定電極42は電圧V1が印加される。これに対し、ボンディングワイヤ53によってパッド52と柱部45とを接続したとき、調整用固定電極42は電圧V2が印加される。
このように、第1実施形態では、異なる電圧が印加されているパッド51またはパッド52と柱部45とをボンディングワイヤ53で接続することにより、調整用固定電極42に印加する電圧は変化する。その結果、駆動用固定電極33に印加する電圧および周波数に変化がなくても、ジャイロセンサ13の振動子15、16の駆動周波数は変化する。
第1実施形態のように同一のセンサ基板11に二つのジャイロセンサ13、14を設ける場合、二つのジャイロセンサ13、14の特性は近似する。すなわち、二つのジャイロセンサ13、14の駆動周波数は近似する。一方、二つのジャイロセンサ13、14の駆動周波数は、例えば一方が1kHzであり、他方が1.001kHzである場合のように個体差によってわずかに異なり厳密に一致しない。このように、二つのジャイロセンサ13、14の駆動周波数が近似するものの同一でないとき、ジャイロセンサ13、14の出力値にはその共振周波数の差分である1Hzがビートノイズとして含まれる。この数Hz程度のビートノイズは、ローパスフィルタ23a、23bによる除去が困難である。また、ローパスフィルタ23a、23bによるビートノイズの除去を図るために、二つのジャイロセンサ13、14の駆動周波数を変更すると、例えば振動子15、16、17、18の設計、電圧印加部22による電圧の制御、あるいは処理部21による信号の処理などが複雑化する。
第1実施形態の場合、調整電圧印加部26に異なる電圧が印加された複数のパッド51、52を設け、そのいずれかのパッドと調整用固定電極42とを電気的に接続することにより、調整用可動電極39と調整用固定電極42との間に加わる静電力は変化する。このとき、二つのジャイロセンサ13、14のうち一方のジャイロセンサ13に印加する電圧を変更することにより、ジャイロセンサ13とジャイロセンサ14との間の駆動周波数の差分は拡大する。出力される信号に含まれるビートノイズを低減するためにジャイロセンサ13とジャイロセンサ14との間に確保すべき駆動周波数の差は、例えばローパスフィルタ23a、23bの周波数特性や信号のゲイン量などに依存するものの、概ね数十Hz程度あればよい。すなわち、ジャイロセンサ13とジャイロセンサ14との間の駆動周波数の差が数十Hz程度あれば、駆動周波数の差に起因するビートノイズはローパスフィルタ23a、23bによって除去される。
以上説明したように、本発明の第1実施形態では、調整用固定電極42に印加する電圧を変化させている。これにより、MEMSによりジャイロセンサ13およびジャイロセンサ14をセンサ基板11上に同一の設計で形成する場合でも、ジャイロセンサ13とジャイロセンサ14との間の駆動周波数は変化する。そのため、ジャイロセンサ13とジャイロセンサ14との間の駆動周波数の差は、その差に起因するビートノイズをローパスフィルタ23a、23bで除去可能な程度まで拡大する。したがって、構造や処理の複雑化を招くことなくビートノイズをローパスフィルタ23a、23bで容易に除去することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態によるジャイロセンサユニットの要部を図4に示す。
第2実施形態では、図4に示すように調整電圧印加部26の構成が第1実施形態と異なる。調整電圧印加部26は、記憶部61を有している。記憶部61は、例えば回路基板12に形成されたEPROMなどを有している。記憶部61は、調整用固定電極42に印加する調整用の電圧を複数記憶している。記憶部61は、調整用の電圧を二つ以上記憶していることが望ましい。処理部21は、記憶部61に記憶している複数の調整用の電圧からジャイロセンサ13とジャイロセンサ14との間に所定の駆動周波数の差が生じる電圧を選択し、パッド62に印加する。パッド62は、電気配線部としてのボンディングワイヤ63によって柱部45と電気的に接続している。これにより、調整用固定電極42は、ボンディングワイヤ63を経由してパッド62と電気的に接続されている。処理部21は、選択した調整用の電圧をパッド62からボンディングワイヤ63を経由して調整用固定電極42に印加する。
第2実施形態では、記憶部に記憶した調整用の電圧に基づいて調整用固定電極42に印加する電圧を変化させている。したがって、簡単な構造でジャイロセンサ13の駆動周波数を変更することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態では、駆動梁35を挟んで振動子本体31と一体の検出部34に調整用可動電極39を設け、振動子本体31の振動方向と同一方向に静電力を加える例について説明した。しかし、調整用可動電極39は、検出部34に限らず振動子本体31に設けてもよい。また、静電力を加える方向は、振動子本体31の振動方向と同一方向に限らず、検出方向と同一であってもよく、振動子15、16の振動を制限または促進可能であれば任意に方向に静電力を加える構成とすることができる。また、複数の実施形態では、ジャイロセンサ13、14がそれぞれ二つの振動子を有する例について説明した。しかし、各ジャイロセンサ13、14に設けられる振動子は、二つに限らず、一つまたは三つ以上であってもよい。さらに、ジャイロセンサユニット10は、二つのジャイロセンサ13、14に限らず、二つ以上の振動子を有する三つ以上のジャイロセンサを備えていてもよい。
ところで、ジャイロセンサ13、14は、個体差によって振動子15、16、17、18の駆動周波数が設計範囲を超える場合がある。すなわち、駆動用固定電極33に印加する電圧および周波数が所定値であっても、各振動子15、16、17、18の駆動周波数が過大あるいは過小になる場合がある。このような場合に対処するために、ジャイロセンサ13およびジャイロセンサ14の双方に調整用可動電極39および調整用固定電極42を設け、振動子15、16、17、18の駆動周波数が設計範囲の上限または下限を超えるとき、調整用固定電極42に電圧を印加して振動子15、16、17、18の駆動周波数を設計範囲内に収束させる構成としてもよい。
また、ジャイロセンサ13の出力信号、およびジャイロセンサ14の出力信号にそれぞれビートノイズが印加されている場合、ジャイロセンサ13の出力信号とジャイロセンサ14の出力信号同士を加算もしくは減算することで、ノイズの除去を行ってもよい。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の第1実施形態によるジャイロセンサユニットにおいて、一方のジャイロセンサの平面視を示す模式図 本発明の第1実施形態によるジャイロセンサユニットの構成を示すブロック図 本発明の第1実施形態によるジャイロセンサユニットにおいて、一方のジャイロセンサの要部を示す模式図 本発明の第2実施形態によるジャイロセンサユニットにおいて、一方のジャイロセンサの要部を示す模式図
符号の説明
図面中、10はジャイロセンサユニット、11はセンサ基板、12は回路基板、13、14はジャイロセンサ、15、16、17、18は振動子、21は処理部(駆動周波数変更手段)、26は調整電圧印加部(駆動周波数変更手段)、39は調整用可動電極(振動子電極)、51、52、62はパッド(駆動周波数変更手段)、53、63はボンディングワイヤ(駆動周波数変更手段、電気配線部)、61は記憶部(駆動周波数変更手段)を示す。

Claims (5)

  1. 振動子を有するジャイロセンサと、
    前記ジャイロセンサが複数設けられているセンサ基板と、
    前記複数のジャイロセンサに印加する駆動電圧を調整する回路基板と、
    前記複数のジャイロセンサの共振周波数を調整するために、前記複数のジャイロセンサのうち少なくとも一方の駆動周波数を電気的に変更する駆動周波数変更手段と、
    を備えることを特徴とするジャイロセンサユニット。
  2. 前記振動子は、駆動周波数を調整するための振動子電極を有し、
    前記駆動周波数変更手段は、前記回路基板に設けられ前記ジャイロセンサの駆動周波数を変更するための調整電圧が印加されている複数のパッド電極と、前記パッド電極のいずれか一つと前記振動子電極とを電気的に接続する電気配線部と、を有することを特徴とする請求項1記載のジャイロセンサユニット。
  3. 前記パッド電極には、それぞれ異なる電圧が印加されていることを特徴とする請求項2記載のジャイロセンサユニット。
  4. 前記振動子は、駆動周波数を調整するための振動子電極を有し、
    前記駆動周波数変更手段は、前記回路基板に設けられ前記ジャイロセンサの駆動周波数を変更するための複数の調整電圧を記憶している記憶部と、前記記憶部に記憶された調整電圧のいずれか一つを前記振動子電極に印加する電気配線部と、を有することを特徴とする請求項1記載のジャイロセンサユニット。
  5. 前記調整電圧は、直流であることを特徴とする請求項2、3または4記載のジャイロセンサユニット。
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