JP2009186111A - 壁面据付型コントローラ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の壁面据付型コントローラ装置は、通信端子部28を、制御基板20の板面上の端側に寝かせて据付けて、通信端子部28の差込み口28aを操作パネル部15のパネル面に沿って平行に配置し、操作パネル部15を壁面から取り外した状態のとき、差込み口28aが外部に露出するようにした。同構成により、操作パネル部15を取り外すだけで、通信端子部28が外部機器と接続できる状態となる。しかも、通信端子部28の差込み方向は、制御基板20のパネル面に沿う方向なので、制御基板20は、通信端子部28の差込み方向による影響が最小限に抑えられ、コントローラ本体8を大形化させずにすむ。
【選択図】図3
Description
こうした壁面据付型コントローラ装置においては通信用の差込み端子(通信端子部)を備えることにより、修理などのメンテナンスの際、作業者がテスターなどの外部機器のジャック(差込み部)を差込み端子へ差し込んで、予め制御回路部に記憶した異常が生じたときの床暖房運転の異常データを外部機器へ出力させることが可能となっている。これによって、外部機器で異常データを解析し、円滑にメンテナンスが行えるようになる。
しかし、壁面据付型コントローラ装置は、部屋の壁面に沿って配置される操作パネル部だけでなく、部屋の壁部内に埋め込まれる埋設部も有する。このため、通信用の差込み端子からデータを取得するときは、操作パネル部を壁面から取り外し、さらに埋設部を壁部の内部から引き出して、コントローラ本体の全体を壁部から外すという作業を行ってから、引き出した埋設部の後面に露出している差込み端子の差込み口へ、外部機器のジャックを差し込むといった作業を行わないと、異常データなどを解析することはできない。そのため、情報の取得作業はかなり面倒であった。
一般に、壁面据付型コントローラ装置は、実装効率の点から、コントローラ装置内部には、操作パネル部のパネル面に沿って、そのほぼ全面を占めるような制御基板を配置し、この制御基板に制御回路部や操作パネル部の操作キーオンオフ部などを搭載することが行われる。
これでは、コントローラ装置の前後方向(奥行き方向)の寸法が増加してしまう。特に床暖房用など壁面据付型コントローラ装置は、壁部の内部に埋め込まれる埋設部の前後方向長さが増加すると、厚み寸法の薄い壁部に設置する場合、操作パネル部が、壁面から室内へ過大に飛び出すという問題があった。
同構成によると、操作パネル部を壁面から取り外すだけで、通信端子部が外部機器と接続できる状態となる。しかも、通信端子部の差込み方向は、制御基板のパネル面に沿う方向なので、制御基板は、通信端子部の差込み方向による影響が最小限に抑えられ、後方へ大きくずらすようなことはなくなる。
請求項3に記載の発明は、通信端子の内部に外部から埃などが進入しにくくするよう、通信端子部には、差込み口が下方向(鉛直方向)へ向く下向きの姿勢で寝かせる構成を採用して、通常時、別途、手段を講じることなく、通信端子部内へ埃などが進入しにくくした。
したがって、前後方向(奥行き方向)に対して大形化させずに、容易に通信端子部と外部機器との差込み接続を行うことができるコントローラ装置を提供できる。
請求項3の発明によれば、さらに通信端子部の差込み口が下方向に向くので、差込み口から通信端部内へ埃などが進入しにくくなる利点がある。
図1は、一般住宅の部屋のうち、隣接する2つのゾーン、例えばひと続きのリビングルームαとダイニングルームβとを床暖房する床暖房装置の構成を示している。
床暖房装置は、例えば、リビングルームαの床下に設置されたパネルヒータ1(発熱体)と、ダイニングルームβの床下に設置されたパネルヒータ2(発熱体)と、左右のルームα,βの境界に形成されている壁部3の壁面に据付けた1台の床暖房用のコントローラ装置5(本願の壁面据付型コントローラ装置に相当)とを有して構成される。
このコントローラ装置5には、コントローラ本体8に、パネルヒータ1(リビングルームα側)の運転を制御する操作キー群Xとパネルヒータ2(ダイニングルームβ側)の運転を制御する操作キー群Yを組み付けた構造が用いられている。
具体的には、図1および図2に示されているように壁部3にコントローラ装置5が据付けられている状態のままで、対象機器である床暖房装置の具合を解析するために、コントローラ装置5の制御回路部25の異常データホールド機能(記憶部)に記憶されている各種異常データを出力させるとする。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例で、差込み端子28を横向きでなく、差込み口28aが下方向へ向く下向きの姿勢で、表示ボード20の板面上に据付けたものである。
このようにしても第1の実施形態と同様の効果を奏する。しかも、下向きだと、別途、手段を講じることなく、差込み口28aから、差込み端子28の内部へ埃などを進入しにくくすることができる利点がある。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、2ch仕様のコントローラ装置に本発明を適用したが、これに限らず、他の仕様、例えば1ch仕様のコントローラ装置に本発明を適用してもよい。むろん、床暖房以外の壁面据付型コントローラ装置に本発明を適用してもよい。また上述した実施形態では、保護カバーが付いたコントローラ装置を一例に挙げたが、保護カバーの無いコントローラ装置にも本発明を適用してもよいことはいうまでもない。
5 壁面据付型コントローラ装置
6 ハウジング部(埋設部)
8 コントローラ本体
15 表面パネル部(操作パネル部)
20 表示ボード(制御基板部)
28 差込み端子(通信端子部)
28a 差込み口
Claims (3)
- 壁部内に埋め込まれる埋設部と、
当該壁部に沿って配置される操作パネル部とを有するコントローラ本体と、
前記埋設部内に、前記操作パネル部の内側で当該パネル部のパネル面に沿って並行に配置された、制御部が搭載されてなる制御基板部と、
前記制御部と外部機器との間でデータを通信するための通信端子部とを有する壁面据付型コントローラ装置であって、
前記操作パネル部は前記コントローラ本体から取り外し可能に組み付けられ、
前記通信端子部は前記外部機器の差込み部を差込み可能な差込み口を備えるとともに前記制御基板の板面上の端側に寝かせて据付けられ、
前記差込み口は前記操作パネル部のパネル面に沿って平行に、かつ前記操作パネル部を壁面から取り外した状態のとき、外部に露出するように配置されている
ことを特徴とする壁面据付型コントローラ装置。 - 前記通信端子部は、前記差込み口が横方向へ向く横向きの姿勢で寝かせて据付けられることを特徴とする請求項1に記載の壁面据付型コントローラ装置。
- 前記通信端子部は、前記差込み口が下方向へ向く下向きの姿勢で寝かせて据付けられることを特徴とする請求項1に記載の壁面据付型コントローラ装置。
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