JP2009186039A - コントローラ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のコントローラ装置は、操作パネル部7の取外しに伴い露出する、回路基板20における操作パネル部側の板面を覆う透視カバー23を設けた。これにより、操作パネル部7を壁面から取り外すと、回路基板20は、透視カバー23で覆われた状態で室内に露出するので、装置内部の目視をするに際し、回路基板20及び回路基板20上の部品を損傷させる危険性が低減される。
【選択図】図3
Description
このような壁面据付用コントローラ装置には、一般に特許文献1に開示されている床暖房装置のコントローラ装置のように、壁部に据付けられるコントローラ装置内に、制御用の回路基板を収めた構造が用いられている。コントローラ装置には、壁部に埋め込まれる埋設部と、室内に露出する操作パネル部とを組み合わせた構造を用いて、操作パネル部を壁面から取外し可能にした構造が多く用いられている。そして埋設部に収められる回路基板の表側が操作パネル部で覆われる構造を用いて、メンテナンスなどを行いやすくしていた。
このため、装置内部を観察する作業中、誤って回路基板に触れ、回路基板に搭載されている回路部品などを損傷させるおそれがある。特に操作パネル部は、メンテナンスの実施者が外すだけでなく、機器を利用するユーザーによっても比較的容易に外すことが可能であるため、こうした点について考慮する必要がある。
そこで、本発明の目的は、装置内部の目視をするにあたり回路基板及び回路基板上の部品を損傷する危険性を低減できるコントローラ装置を提供することにある。
同構成により、操作パネル部を壁面から取り外すと、回路基板は、透視カバーで覆われた状態で室内に露出し、該回路基板及び回路基板上の部品を損傷する危険性が低減される。
請求項3に記載の発明は、操作パネル部側に情報表示用の表示部を備える回路基板においては、回路基板上の表示部を損傷する危険性を低減しつつ簡単な構造で表示が行えるよう、操作パネル部には、透視カバーを通じて表示部と臨む箇所に情報表示用窓部を備えた構造を採用した。
請求項5に記載の発明は、さらに発光部の位置と発光部用窓部の位置がずれているようなときにでも容易に対応できるよう、導光部には、透視カバーの回路基板側面から発光部へ向かって突き出る入射用突起部と、当該入射用突起部の一部とラップさせて透視カバーの操作パネル部側から発光部用窓部へ向かって突き出る出射用突起部とを備えた構造を採用した。
したがって、装置内部の目視は、操作パネル部はそのままに、直接、回路基板に触れずにでき、目視するにあたり回路基板及び回路基板上の部品を損傷する危険性を低減することができる。しかも、操作パネル部は従来と同等のものを用いることができるので、複数の合成樹脂材料を用いた成形が強いられたり、操作性が損なわれたりせずにすむ。
請求項3の発明によれば、情報表示用の表示部を備える回路基板においては、透視カバーを通じて、表示部から操作パネル部に形成した情報表示用窓部へ情報を導くという簡単な構造で、回路基板上の表示部を損傷する危険性を低減しつつ表示部からの情報を操作パネル部で表示させることができる。
請求項5の発明によれば、発光部の光が操作パネル部へ効果的に導けるので、操作パネル部において、明瞭に発光部からの光を表示させることができる。しかも、入射用突起部と出射用突起部は、一部がラップさせてあれば導光が行われるから、両者の位置関係の自由度は高く、たとえ発光部の位置と発光部用窓部の位置がずれているようなときにでも容易に導光経路を確保できる利点がある。
請求項7の発明によれば、埋設部側の変更なしに、適宜に、別な意匠が施された操作パネル部と付け替えができ、容易に、種々の意匠が施されたコントローラ装置を製作することができる。
図1は、一般の住宅で利用される住宅機器、例えば、例えばひと続きのリビングルームαとダイニングルームβ(隣接する2つのゾーン)とを床暖房する電気パネル式の床暖房装置を示している。
同床暖房装置は、例えば、リビングルームαの床下に設置されたパネルヒータ1(発熱体)と、ダイニングルームβの床下に設置されたパネルヒータ2(発熱体)と、左右のルームα,βの境界に形成されている壁部3の壁面に据付けた1台の床暖房用のコントローラ装置5(本願のコントローラ装置に相当)とから構成される。
このコントローラ装置5には、コントローラ本体8に、パネルヒータ1(リビングルームα側)の運転を制御する操作キー部群Xとパネルヒータ2(ダイニングルームβ側)のの運転を制御する操作キー部群Yを組み付けた構造が用いられている。
キーオンオフスイッチ部26a〜26jの押ノブ部27a〜27jは、いずれも前面壁部23aの平坦部23dに形成された通孔33を貫通して、表示窓31の下側のパネル面部に形成されている通孔34に挿入される。そして、それぞれ押ノブ部27a〜27jの先端は、通孔34を通じて、表面パネル部7の前面に貼り付けた表面シート35で形成される操作キー部へ導かれ、当該表面シート35を操作面36として、同操作面36上に、床暖房運転に求められる2chの操作キー部群X,Yを形成している。例えば床温度を調整する温度設定操作キー部37a,37bや床暖房運転をオンオフする運転操作キー部38a,38bや、タイマー床暖房運転をオンオフするタイマー運転操作キー部39a、39bや、タイマー時刻設定を行うためのタイマー設定操作キー部40や、時刻の調整を行うための時計操作キー部41を形成する。表示ボード20の背面は、コネクタ部45(図2のみ図示)で後側の通電ボード11に接続され、操作キー部群X,Yの操作にしたがい、それぞれパネルヒータ1,2が制御されるようにしている。なお、図3中の35aは、表示窓31に合わせて表面シート35に形成した開口を示している。
つぎに、作用について説明する。今、例えばメンテナンスなどにより、コントローラ装置5の内部を観察する必要が生じたとする。
したがって、装置内部の目視をするにあたり表示ボード20及び表示ボード20上の部品が損傷する危険性を低減することができ、安全に、コントローラ装置5の内部を観察することができる。しかも、透視カバー23で表面ボード20を覆う構造は、表面パネル部7を用いて表面ボード20を覆うのみであった従来の構成に比して透視カバー23を挟持するようにしただけのものであるので、表面パネル部7は従来とほぼ同様の構造を用いれば良く、よって同パネル部7の成形を難しくせずにすむ。むろん、表面パネル部7は、当初の操作性がそのまま維持されるから、表面パネル部7の操作性が低下するおそれもない。特に透視カバー23は、ハウジング部6に支持させる構造が用いてあるから、表面ボード20に影響されずに、表面パネル部7の前方に取り付けることができ、どのような表面ボード20にも対応できる。そのうえ、表面パネル7の代わりに、図3に示されるような意匠の異なる表面パネル7aと付け替えるときも、透視カバー23を含めハウジング部6側は、一切、変更を伴わずに、適宜に付け替えることもできる。これにより、容易に、種々の意匠が施されたコントローラ装置5を製作することができる。
5 コントローラ装置
6 ハウジング部(埋設部)
7,7a 表面パネル部(操作パネル部)
8 コントローラ本体
20 表示ボード(回路基板)
23 透視カバー
24 表示モジュール(表示部)
26a〜26j キーオンオフスイッチ部(入力スイッチ部)
28a〜28d 発光ダイオード(発光部)
31 表示窓(情報表示用窓部)
37a,37b 温度設定操作部(操作キー部)
38a,38b 運転操作キー部(操作キー部)
38c,38d,39c,39d 点灯表示用窓部(発光部用窓部)
39a,39b タイマー運転操作キー部(操作キー部)
40 タイマー設定操作キー部(操作キー部)
41 時計操作キー部(操作キー部)
47 導光部
48 入射用突起部
49 出射用突起部
Claims (7)
- 壁部内に埋め込まれる埋設部と、壁部外に露出して前記壁部の壁面に取外し可能に設けられる操作パネル部とを有して構成されるコントローラ本体と、
前記操作パネル部の内側に位置して前記埋設部内に設けられた回路基板と、
前記操作パネル部の取外しに伴い露出する、前記回路基板における前記操作パネル部側の板面を覆う透視カバーと
を具備したことを特徴とするコントローラ装置。 - 前記透視カバーは、前記埋設部に脱着可能に支持されるものであることを特徴とする請求項1に記載のコントローラ装置。
- 前記回路基板は、前記操作パネル部側に情報表示用の表示部を備え、
前記操作パネル部は、前記透視カバーを通じて前記表示部と臨む箇所に情報表示用窓部を備えている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコントローラ装置。 - 前記回路基板は、前記操作パネル部側の板面に発光部を備え、
前記操作パネル部は、発光部用窓部を備え、
前記透視カバーは、前記発光部と対向する地点から前記発光部用窓部へ前記発光部の光を導く導光部を備えている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載のコントローラ装置。 - 前記導光部は、
前記透視カバーの前記回路基板側から前記発光部へ向かって突き出る入射用突起部と、
前記入射用突起部の一部とラップさせて前記透視カバーの前記操作パネル部側から前記発光部用窓部へ向かって突き出る出射用突起部と
を備えて構成されることを特徴とする請求項4に記載のコントローラ装置。 - 前記回路基板は、前記操作パネル部側の板面に、押部を有する入力スイッチ部を備え、
前記操作パネル部は、前記入力スイッチ部を操作する操作キー部を備え、
前記透視カバーは、前記押部を貫通させて前記操作キー部へ導く通孔を有している
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載のコントローラ装置。 - 前記操作パネル部は、別な意匠が施された第2の操作パネル部と交換可能である
ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載のコントローラ装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009186111A (ja) * | 2008-02-07 | 2009-08-20 | Yamatake Corp | 壁面据付型コントローラ装置 |
WO2021181899A1 (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-16 | オムロン株式会社 | スイッチ構造および制御機器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH05206654A (ja) * | 1992-01-27 | 1993-08-13 | Matsushita Electric Works Ltd | 機器の動作制御ボックス |
JPH05322289A (ja) * | 1992-05-26 | 1993-12-07 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置のリモートコントローラ |
JP2004360946A (ja) * | 2003-06-03 | 2004-12-24 | Rinnai Corp | リモコンシステム |
-
2008
- 2008-02-04 JP JP2008023502A patent/JP5049152B2/ja active Active
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