JP2009184875A - 成形装置および成形品の製造方法 - Google Patents

成形装置および成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】成形装置において、熱可塑性素材が実装された型セットの加熱のために投入されるエネルギーの利用効率を向上させる。
【解決手段】上型2と下型3の間にガラス素材5が実装された型セット1を、ヒータ9およびヒータ11によって加熱される下側ヒータブロック12および上側ヒータブロック14で挟圧して成形する成形装置において、下側ヒータブロック12および上側ヒータブロック14の型セット1に対する当接面であるプレス面部19として、放射率εが0≦ε≦0.3に設定された下側プレスプレート13および上側プレスプレート15を設け、本来の伝熱領域19aにおける伝熱経路16以外の露出領域19bにおける放熱経路17での熱エネルギーの損失量を抑制し、型セット1の加熱のためにヒータ11から下側ヒータブロック12および上側ヒータブロック14に投入される熱エネルギーの利用効率を向上させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、成形装置および成形品の製造方法に関し、たとえば、ガラス素材等の熱可塑性素材から光学素子等の成形品を製造する技術に関する。
近年、レンズ等の光学素子を高精度かつ安価に製造する成形装置として、加熱軟化したガラス素材を、成形用型によってプレスして成形した後に冷却および固化することで、成形用型が有する光学面形状や表面粗さが転写されたガラス素子を得る方法が用いられている。
特許文献1には、ガラス素材が実装された成形型セットを、加熱ゾーン、加圧ゾーン、冷却ゾーンの各ゾーンを通過させ、加熱ゾーンでは成形型セットの上下に加熱ブロックを接触させることにより成形型セットを加熱し、この成形型の成形面とガラス素材の接触箇所での伝熱によってガラス素材を加熱する技術が開示されている。
ところで、上述の特許文献1の成形装置では、上側の加熱ブロックと上型の上面との接触面、および下側の加熱ステージと下型の下面との接触面からの伝熱によって成形ブロックの加熱を行っているが、成形装置に投入される成形ブロックの大きさや形状は様々であり、この多様な形状の成形ブロックを投入して順次送り方式で成形できるように、加熱ステージや加熱ブロックの大きさを、想定される最大サイズの成形ブロックの寸法に合わせて設定する必要がある。
従って、比較的サイズの小さい成形ブロックを投入する場合には、加熱ステージや加熱ブロックの表面積のうち、成形ブロックに接触しない領域の面積が大きくなる可能性がある。
このため、加熱ステージや加熱ブロックにヒータから与えられる熱エネルギーの一部は、成形ブロックの加熱に有効に使用されることなく、加熱ステージや加熱ブロックの成形ブロックに接触していない領域からチャンバー内の雰囲気中に放散されて失われ、加熱エネルギー等のエネルギー効率の悪化の一因となっていた。
特開平4−164826号公報
本発明の目的は、熱可塑性素材が実装された型セットの加熱のために投入されるエネルギーの利用効率を向上させることが可能な成形装置および成形品の製造技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、熱可塑性素材を収容した型セットを加熱する加熱部材と、
前記加熱部材を介して前記型セットを加圧する加圧手段と、
前記型セットに接して前記加熱部材からの熱および前記加圧手段からの圧力を当該型セットに伝達し、表面の放射率εが0≦ε≦0.3であるプレス面部と、
を含む成形装置を提供する。
本発明の第2の観点は、熱可塑性素材を収容した型セットを加熱する加熱部材と、
前記加熱部材を介して前記型セットを加圧する加圧手段と、
前記型セットに接して前記加熱部材からの熱および前記加圧手段からの圧力を当該型セットに伝達し、表面が鏡面加工されたプレス面部と、
を含む成形装置を提供する。
本発明の第3の観点は、熱可塑性素材を収容した型セットを加熱および加圧して成形品を得る成形品の製造方法であって、
前記型セットに当接して圧および熱を伝えるプレス面部の放射率εを0≦ε≦0.3の範囲に設定して使用する成形品の製造方法を提供する。
本発明の第4の観点は、熱可塑性素材を収容した型セットを加熱および加圧して成形品を得る成形品の製造方法であって、
前記型セットに当接して圧および熱を伝えるプレス面部の表面を鏡面加工して使用する成形品の製造方法を提供する。
本発明によれば、熱可塑性素材が実装された型セットの加熱のために投入されるエネルギーの利用効率を向上させることが可能な成形装置および成形品の製造技術を提供することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
最初に、本発明の一態様について簡単に説明し、その後、図面を参照して詳細な説明を行う。
本実施の形態の一態様では、たとえば、ガラス素材を収容した型セットをヒータブロックによって加熱して光学素子を成形する光学素子の製造装置において、前記型セットの上面と下面に当接して、型セットにプレス圧と温度を伝えるプレス面部の熱放射特性を示す放射率εは0≦ε≦0.3の関係を満たす構成とする。
この場合、プレス面部をヒータブロックに当接するプレスプレートによって構成し、前記プレス面部の表面には、前記プレスプレートの母材の放射率よりも小さい放射率特性をもつ表面処理が施されている構成とすることができる。
この場合、前記プレス面部に施されている表面処理は、Cr,Tiのいずれかの金属成分を含む皮膜である構成とすることができる。
この場合、前記プレス面部に施されている表面処理は、鏡面加工である構成とすることができる。
このような本実施の形態の一態様の技術によれば、プレスプレートの放射率を低くすることで、プレスプレートの型セットに接触していない面からの熱の放射量を少なくすることができる。そのため、ヒータブロックに投入された熱エネルギーのロスを減らし、成形装置のエネルギー効率を向上させることができる。
すなわち、プレス面部の放射率εが、たとえば、ε>0.3のときには、プレス面部における伝熱領域以外からの熱の放射量が大きく、熱エネルギーのロスが大きかったが、本態様では、プレス面部の放射率εを0≦ε≦0.3の関係を満たすように構成している。そのため、型セットの加熱時において、プレス面部の型セットに接触していない面からの熱の放射量を抑えることができる。したがって、ヒータブロックに投入された熱エネルギーのロスを減らし、成形装置のエネルギー効率を向上することができる。
また、プレス面部をヒータブロックに当接するプレスプレートによって構成し、前記プレス面部の表面には、プレスプレートの母材の放射率特性よりも低い放射率特性を持つ表面処理が施されている。そのため、ヒータブロックの母材の放射率特性および、プレスプレートの母材の放射率特性によらず、プレス面部の放射率εを0≦ε≦0.3の関係を満たすように構成することができ、型セットの加熱時において、プレス面部の型セットに接触していない面からの熱の放射量を抑えることができる。したがって、ヒータブロックに投入された熱エネルギーのロスを減らし、成形装置のエネルギー効率を向上することができる。
また、プレス面部に施されている表面処理は、Cr,Tiのいずれかの金属成分を含む被覆としている。そのため、プレス面部を耐摩耗性が高く、耐久性も高い構成とすることができ、プレス面部の放射率特性を安定的に維持することができる。したがって、長期間にわたり、ヒータブロックに投入された熱エネルギーのロスを減らし、成形装置のエネルギー効率を向上することができる。
また、プレス面部の表面の状態が鏡面でないときには、放射率が高かったため、プレス面部からの熱の放射量が大きく、熱エネルギーのロスが大きかったが、本様態では、プレス面部に鏡面加工を施してある。そのため、プレス面部の材質を変更することなく、放射率を低くすることができる。したがって、ヒータブロックに投入された熱エネルギーのロスを減らし、成形装置のエネルギー効率を向上させることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、熱可塑性素材としてガラス素材を用い、成形品として光学素子を成形する場合を例示するが、ガラス素材以外の樹脂等の熱可塑性素材を用いて、光学素子や、それ以外の一般の成形品に適用できることは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施の形態である光学素子製造装置に投入される型セットの構成例を示す断面図である。図2は、本発明の一実施の形態である光学素子製造装置の作用の一例を模式的に示した概念図である。図3は、本発明の一実施の形態に係る光学素子製造装置の構成例を示す部分断面図である。
まず、図1を参照して、本実施の形態の光学素子製造装置M(成形装置)に投入される型セット1の構成例について説明する。
図1に例示されるように、本実施の形態の型セット1は、成形面2aおよび成形面3aが上下に対向した姿勢で配置された上型2および下型3と、これら上型2と下型3の外周に位置する円筒形状のスリーブ4とから構成され、上型2と下型3の成形面2aと成形面3aの間にガラス素材5(熱可塑性素材)が実装されている。
スリーブ4には、壁面を貫通してエアー抜き穴6が形成され、加圧成形時に接近する上型2と下型3の間の成形空間(キャビティ)から押し出された空気が外部に排出されるようになっている。
一方、図3に示されるように、上述の型セット1が投入される本実施の形態の光学素子製造装置Mは、上側ベース22、下側ベース23および側板28から構成される成形室25を備え、この成形室25内には、加熱ステージ30、プレスステージ31、冷却ステージ32が、図3の左右方向に順に配置されている。
成形室25における加熱ステージ30に臨む側板28の外側には、投入台20および投入爪24が配置され、側板28に設けられた投入シャッター26を通じて、内部にガラス素材5が実装された型セット1が投入される構成となっている。
成形室25における冷却ステージ32に臨む側板28には、排出シャッター27および排出台21が設けられ、成形済みの光学素子5a(成形品)を内包する型セット1が排出シャッター27を通じて排出台21の上に払い出される構成となっている。
加熱ステージ30、プレスステージ31、冷却ステージ32の各ステージは、上側ベース22の上部にシリンダ29(加圧手段)が配置され、このシリンダ29が上側ベース22を貫通して配置された上軸33を昇降させる構成となっている。
この上軸33の下には、上から順に上側冷却ブロック34、上側断熱ブロック35、円柱形状のヒータ11が埋設され上型2の上端面に当接する上側ヒータブロック14(加熱部材)が配置されている。
この場合、図3には図示されていないが、後述のように、上側ヒータブロック14の下面には、プレス面部19としての上側プレスプレート15が設けられている。
また、加熱ステージ30、プレスステージ31、冷却ステージ32の各ステージは、下側ベース23の上に下から順に、下側冷却ブロック36、下側断熱ブロック37、円柱形状のヒータ9が埋設され下型3の下端面が載置される下側ヒータブロック12(加熱部材)が配置されている。
この場合、図3には図示されていないが、下側ヒータブロック12の上面には、後述のプレス面部19として機能する下側プレスプレート13が設けられている。
次に、図2を参照して、型セット1との熱的なインタフェースである、上述のプレス面部19として機能する上側プレスプレート15および下側プレスプレート13の構成および作用について説明する。
本実施の形態の光学素子製造装置Mの加熱機能部分は、それぞれ円筒形状のヒータ9およびヒータ11の各々が内部に埋め込まれた下側ヒータブロック12および上側ヒータブロック14が型セット1を挟んで上下に対向する位置に配置されて構成されている。
上側ヒータブロック14および下側ヒータブロック12の各々と、上型2および下型3の各々との間には、それぞれ、上側プレスプレート15および下側プレスプレート13が配置されており、この上側プレスプレート15および下側プレスプレート13を介して、シリンダ29からのプレス圧力、および下側ヒータブロック12および上側ヒータブロック14からの熱が型セット1に伝えられる構成となっている。
本実施の形態では、上側プレスプレート15の上型2の上面と接触するプレス面部19の放射率εと、下側プレスプレート13の下型3の下面と接触するプレス面部19の放射率εは、いずれも0≦ε≦0.3となるように表面処理を施している。
たとえば、下側プレスプレート13および上側プレスプレート15の各々におけるプレス面部19において上述の放射率εを実現する表面処理として、本実施の形態では、クロム(Cr)またはチタン(Ti)の金属成分を含む皮膜15aおよび皮膜13aを、プレス面部19として形成することで実現している。
または、このプレス面部19(下側プレスプレート13、上側プレスプレート15の表面)を鏡面研磨して、下側プレスプレート13および上側プレスプレート15の各々に、放射率ε≒0の鏡面13bおよび鏡面15bを形成することで上述の放射率εの条件を実現している。
なお、上側プレスプレート15および下側プレスプレート13の各々において、プレス面部19における皮膜15aおよび皮膜13aの形成と、鏡面研磨(鏡面13b、鏡面15bの形成)を組み合わせて放射率εを実現してもよい。
以下、本実施の形態の型セット1および光学素子製造装置Mにおける光学素子の成形方法について説明する。
まず、投入シャッター26を通じて、投入台20に載置された型セット1を、投入爪24によって加熱ステージ30に投入することにより、加熱ステージ30の下側プレスプレート13上にガラス素材5を収容した型セット1を載置する。
そして、シリンダ29により上軸33を下降させ、上側プレスプレート15を上型2に当接させ、上側ヒータブロック14および下側ヒータブロック12により、上下方向から上型2、下型3およびスリーブ4に伝熱による熱の移動を示す伝熱経路16にて伝達させることにより型セット1を加熱する。
この時の熱の流れは、図2に模式的に図示するように、上側ヒータブロック14および下側ヒータブロック12からの熱は、上側プレスプレート15および下側プレスプレート13の各々の上型2および下型3(スリーブ4)の各々に対する接触領域である伝熱領域19aを介して、伝熱による熱の移動を示す伝熱経路16で示される流れで、型セット1の上型2および下型3の各々に伝達される。
上側プレスプレート15と下側プレスプレート13の型セット1と接していない場所(伝熱領域19a以外の露出領域19b)からは、輻射による熱の移動を示す放熱経路17にて、成形室25中の雰囲気に放散される。
このとき、本実施の形態の場合には、プレス面部19が、その放射率εが、上述のように0≦ε≦0.3となるように設定されていることにより、プレス面部19における伝熱領域19a以外の露出領域19bからの放熱経路17による熱の放散を効果的に抑制でき、露出領域19bからの放熱による熱エネルギーの損失を防止できる。
加熱ステージ30で、型セット1に実装されたガラス素材5を、当該ガラス素材5の転移点以上で且つ軟化点以下まで加熱して軟化させた後、型セット1は、次のプレスステージ31に移載される。
プレスステージ31上では、下側ヒータブロック12および上側ヒータブロック14で型セット1を挟持することによってガラス素材5の温度を維持し、シリンダ29の駆動により上型2を押圧することで、上型2および下型3の成形面2aおよび成形面3aの形状をガラス素材5に転写する。
次に、型セット1は、冷却ステージ32に移載される。そして、シリンダ29により上軸33を下降させ、上側プレスプレート15を上型2に当接させ、上側プレスプレート15および下側プレスプレート13によって上下方向から型セット1に伝熱させて型セット1(光学素子5a)を冷却する。
次に、所定の冷却温度まで冷却された型セット1は、成形室25の外に排出され、その後、型セット1を分解して光学素子5aを取り出すことにより、ガラス素材5の成形による光学素子5aの製造が完了する。
本実施の形態によれば、型セット1に実装されたガラス素材5の加熱に際し、熱の放射による放熱経路17における熱量損失は放射率εに比例し、本実施の形態では、プレス面部19の放射率εが0≦ε≦0.3と従来よりも小さいため、放熱経路17における熱量損失を、従来よりも小さくすることができる。
したがって、下側ヒータブロック12と上側ヒータブロック14とで型セット1を加熱するためにヒータ9およびヒータ11から投入される熱のロスが小さくなる。
換言すれば、ヒータ9およびヒータ11から光学素子製造装置Mに投入される熱量を必要以上に大きくすることなく、型セット1に実装されたガラス素材5を目的の成形温度まで短時間に効率よく加熱することが可能になる。
よって、本実施の形態によれば、光学素子製造装置Mのエネルギー効率を向上させ、型セット1を用いた光学素子5aの製造における生産効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、上側ヒータブロック14に当接する上側プレスプレート15のプレス面部19、および下側ヒータブロック12に当接する下側プレスプレート13の各々に皮膜15aおよび皮膜13aをプレス面部19として形成することで上述の放射率εを実現しているため、下側ヒータブロック12、上側ヒータブロック14、上側プレスプレート15、及び下側プレスプレート13の各々の母材の放射率(材質)に関わらず、低い放射率εでプレス面部19を構成することができる、という利点もある。
したがって、たとえば、下側ヒータブロック12、下側プレスプレート13および上側ヒータブロック14、上側プレスプレート15を構成する材質に制約を受けることなく、型セット1の加熱のために投入される熱エネルギーの放散によるロスを減らして、光学素子製造装置Mのエネルギー効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、下側プレスプレート13および上側プレスプレート15のプレス面部19において、Cr,Tiのいずれかの金属成分を含む皮膜13aおよび皮膜15aを形成する表面処理が施されている。
そのため、下側プレスプレート13および上側プレスプレート15の各々のプレス面部19を耐摩耗性が高く、耐久性も高い構成とすることができ、プレス面部19の放射率εを安定的に維持することができる。
したがって、長期間にわたり、下側ヒータブロック12や上側ヒータブロック14における熱エネルギーの損失量の抑制効果を安定に持続し、光学素子製造装置Mのエネルギー効率を向上させることができる。
また、プレス面部19の表面の状態が鏡面でないときには、放射率が高くなることが予想され、プレス面部19の露出領域19bからの熱の放射量が大きく、熱エネルギーのロスが大きくなる。
これに対して、本実施の形態では、下側プレスプレート13および上側プレスプレート15の各々のプレス面部19に鏡面加工を施して(鏡面13b、鏡面15bの形成)、放射率εを実現することもできる。そのため、プレス面部19の材質を変更することなく、放射率を低くすることができる。
したがって、下側ヒータブロック12や上側ヒータブロック14に投入される熱エネルギーの損失量を減らし、光学素子製造装置Mのエネルギー効率を向上させることができる。
上述のように、本発明の実施の形態によれば、プレス面部からの放熱による熱エネルギーの損失を抑制できるため、下側ヒータブロック12や上側ヒータブロック14に投入される熱エネルギーの損失量を減らし、光学素子製造装置Mのエネルギー効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、上述の実施の形態では、下側ヒータブロック12および上側ヒータブロック14の対向面のプレス面部19における放射率εを制御する例を示したが、下側ヒータブロック12および上側ヒータブロック14の側面や背面の放射率εを同様に制御して、熱エネルギーの損失量をより低減する構成とすることもできる。
また、上述の本実施の形態においては、光学素子製造装置Mの構成の一例として、ガラス素材5が実装された型セット1を、加熱、プレス、冷却の工程毎に搬送するいわゆる型循環型の装置構成を例示して説明したが、型セット1に対して加熱、プレス、冷却の各工程を1つのステージ上で連続して行う装置構成や、4つ以上のステージにおいて型セット1の成形を並行して行う装置構成でも同様の効果を得ることが出来る。
本発明の一実施の形態である光学素子製造装置に投入される型セットの構成例を示す断面図である。 本発明の一実施の形態である光学素子製造装置の作用の一例を模式的に示した概念図である。 本発明の一実施の形態に係る光学素子製造装置の構成例を示す部分断面図である。
符号の説明
1 型セット
2 上型
2a 成形面
3 下型
3a 成形面
4 スリーブ
5 ガラス素材
5a 光学素子
6 エアー抜き穴
9 ヒータ
11 ヒータ
12 下側ヒータブロック
13 下側プレスプレート
13a 皮膜
13b 鏡面
14 上側ヒータブロック
15 上側プレスプレート
15a 皮膜
15b 鏡面
16 伝熱経路
17 放熱経路
19 プレス面部
19a 伝熱領域
19b 露出領域
20 投入台
21 排出台
22 上側ベース
23 下側ベース
24 投入爪
25 成形室
26 投入シャッター
27 排出シャッター
28 側板
29 シリンダ
30 加熱ステージ
31 プレスステージ
32 冷却ステージ
33 上軸
34 上側冷却ブロック
35 上側断熱ブロック
36 下側冷却ブロック
37 下側断熱ブロック
M 光学素子製造装置
ε 放射率

Claims (12)

  1. 熱可塑性素材を収容した型セットを加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材を介して前記型セットを加圧する加圧手段と、
    前記型セットに接して前記加熱部材からの熱および前記加圧手段からの圧力を当該型セットに伝達し、表面の放射率εが0≦ε≦0.3であるプレス面部と、
    を含むことを特徴とする成形装置。
  2. 請求項1記載の成形装置において、
    前記プレス面部は、前記加熱部材と前記型セットとの間に介在するプレスプレートからなり、前記プレスプレートの表面には、前記プレスプレートの母材の放射率よりも小さい前記放射率εを持つ表面処理が施されていることを特徴とする成形装置。
  3. 請求項2記載の成形装置において、
    前記プレスプレートに施されている前記表面処理は、クロム(Cr)またはチタン(Ti)のいずれかの金属成分を含む皮膜であることを特徴とする成形装置。
  4. 請求項2記載の成形装置において、前記プレスプレートに施されている前記表面処理は、鏡面加工であることを特徴とする成形装置。
  5. 熱可塑性素材を収容した型セットを加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材を介して前記型セットを加圧する加圧手段と、
    前記型セットに接して前記加熱部材からの熱および前記加圧手段からの圧力を当該型セットに伝達し、表面が鏡面加工されたプレス面部と、
    を含むことを特徴とする成形装置。
  6. 請求項5記載の成形装置において、
    前記プレス面部の表面はクロム(Cr)またはチタン(Ti)のいずれかの金属成分を含む皮膜で構成されていることを特徴とする成形装置。
  7. 熱可塑性素材を収容した型セットを加熱および加圧して成形品を得る成形品の製造方法であって、
    前記型セットに当接して圧および熱を伝えるプレス面部の放射率εを0≦ε≦0.3の範囲に設定して使用することを特徴とする成形品の製造方法。
  8. 請求項7記載の成形品の製造方法において、
    前記プレス面部の表面には、当該プレス面部の母材の放射率よりも小さい前記放射率εを持つ表面処理を施して使用することを特徴とする成形品の製造方法。
  9. 請求項8記載の成形品の製造方法において、
    前記プレス面部に、前記表面処理として、クロム(Cr)またはチタン(Ti)のいずれかの金属成分を含む皮膜を形成して使用することを特徴とする成形品の製造方法。
  10. 請求項8記載の成形品の製造方法において、
    前記プレス面部に、前記表面処理として鏡面加工を行って使用することを特徴とする成形品の製造方法。
  11. 熱可塑性素材を収容した型セットを加熱および加圧して成形品を得る成形品の製造方法であって、
    前記型セットに当接して圧および熱を伝えるプレス面部の表面を鏡面加工して使用することを特徴とする成形品の製造方法。
  12. 請求項11記載の成形品の製造方法において、
    前記プレス面部の表面に、クロム(Cr)またはチタン(Ti)のいずれかの金属成分を含む皮膜を形成して使用することを特徴とする成形品の製造方法。
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