JP2009184298A - 棒状物の繰り出し容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 棒状物の装着や繰り出しをよりスムーズに行え、棒状物の繰り出し量をより微量にでき、使用性、操作性に優れる構造の棒状物の繰り出し容器を提供する。
【解決手段】 ケース21のノッチ部21aにおける噛合溝21Bの全体の形成数を、支持体22の支持片22bのノッチ部22aにおける噛合爪22Bの全体の形成数よりも、その倍数を除いた大きい数、例えば、噛合爪22Bの全体の形成数が3つ、噛合溝21Bの全体の形成数が5つにそれぞれ設定し、常時1つの噛合爪22Bだけがいずれか1つの噛合溝21Bに噛合するようにし、噛合爪22Bが噛合溝21Bに対して、噛合状態から非噛合状態、非噛合状態から噛合状態となる動作(ノッチ)が軽くなる。また、噛合爪22Bと噛合溝21Bとが15回(3×5)噛み合うため、24°(360÷15)毎のノッチとなり、ノッチ毎にチョーク27が繰り出され、この繰り出し長さをより微量ずつ調節できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、白墨,修正棒,カラーステック,棒状糊,棒状消しゴムなどの棒状物を保持し、この棒状物を回転操作により繰り出す棒状物の繰り出し容器に関し、特に、棒状物の装着性や保持性、容器の操作性などを向上する技術に関する。
学校などにおいて使用される黒板に書くために用いられる白墨(以下、チョークと称する)は、使用経過に従って短くなった場合、指で保持し難くなり、使用が困難となり、廃棄されるため、無駄が生じる。また、チョークを直接指で保持するため、手が汚れ、ひいては、衣服などが汚れるなどの問題もある。このようなチョークの問題は、その他の棒状物、すなわち、修正棒,カラーステック,棒状糊,棒状消しゴムなどにもを相通じるものと言える。
このため、従来では、チョークなどを繰り出し可能に保持する図7に示したような保持具が知られている。このものでは、容器1内にスライド自由に挿通保持されているチョーク保持体2内に挿入されたチョーク5を、チョーク保持体2先端部の把持爪3を容器1の先端部の内周面に挿入位置させて(チョーク保持体2をこれの外周位置に装着されている図示しないスプリングにより容器1内方に引いた状態)、窄まり状態にある把持爪3により把持することによって、使用状態にすることができる。また、チョーク保持体2を押圧して、容器1の先端部から外方に突出させれば(チョーク保持体2をこれの後端部の操作部4を押して容器1外方に押した状態)、把持爪3が拡がり状態になり、チョーク5の把持を解除できる。
一方、従来では、特許文献1〜4などに開示されているように、修正棒,カラーステック,棒状糊,棒状消しゴムなどの棒状物を保持し、この棒状物を回転操作により繰り出す棒状物繰り出し容器も知られている。このものは、例えば、図8に示すように構成され、棒状物Sを使用するときには、本体11の後端部に設けた尾栓15を正転方向に捻じることにより押軸12を上昇させ、この押軸12の先端部が把持体16の下端部と結合すると共に、この把持体16を押し上げることにより、棒状物Sを筒体13の先端部から突出させるようになっている。また、棒状物Sを使用しないときには、尾栓15を逆転方向に捻じることにより押軸12を降下させ、この押軸12の先端部を把持体16の下端部と結合した状態で、この把持体16を引き下げることにより、棒状物Sを筒体13内に没入させるようになっている。
また、これらの持つ問題を解決するものとして、簡単な形状でコンパクトあり、棒状物を安定して支持できると共に、使用性に優れるなどの利点を有する棒状物の繰り出し容器(特許文献5参照)が提案されている。このものは、チョークをケース内に回転かつスライド自由に挿入されたチョーク支持体内にその先端部側から挿入し、このチョーク支持体の回転により、チョーク支持こまのガイド爪部が前記ケースの内周面の螺旋溝に沿って移動することにより、チョークがチョーク支持体内をスライドして、繰り出されるようにしたものである。
実開平5−58673号公報 実開平5−65879号公報 実開平6−23791号公報 特開平7−232495号公報 特開平11−129681号公報
以上のようなチョーク保持具や棒状物の繰り出し容器により要求される点は、チョークや棒状物の装着や繰り出しがよりスムーズに行えると共に、棒状物の繰り出し量をより微量にできる点、また、より使用性、操作性に優れる点であり、その改善が大いに嘱望されていた。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、棒状物の装着や繰り出しをよりスムーズに行えると共に、棒状物の繰り出し量をより微量にでき、より使用性、操作性に優れるなど、全ての要求を満足した構造の棒状物の繰り出し容器を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、請求項1に係る発明の棒状物の繰り出し容器は、先端部内周面に周方向に等角度で隔てた複数の噛合溝を有するノッチ部を備え、前記先端部を除く内周面に螺旋溝を備えた筒状のケースと、周壁に形成された軸方向に延びる複数のスリットによってそれぞれ複数に分かれたバネ性を持つ拡縮可能な複数の支持片を有する先割れ構造であって、該複数の支持片それぞれの先端部外面に、前記噛合溝と選択的に噛合および非噛合が可能で、かつ、相互に周方向に等角度で隔てた複数の噛合爪を有するノッチ部を備え、先端部側が前記ケース内に回転かつスライド自由に挿入され、後端部に操作用つまみを有する筒状の棒状物支持体と、を備え、前記ケース先端部から該棒状物支持体先端部が所定長さ突出した状態となったときに、前記噛合溝と噛合爪とが非噛合となって前記複数の支持片同士が作る筒状部が拡径して前記棒状物支持体内の棒状物を非把持とし、該棒状物支持体が元位置に戻った状態では、前記噛合溝と噛合爪とが噛合して前記筒状部が縮径して棒状物支持体先端部で棒状物を把持するように構成される一方、外周面から突出する少なくとも1つのガイド爪を備え、前記棒状物支持体内にスライド自由に配設されて該ガイド爪が前記スリットから突出して前記螺旋溝にスライド自由に係合される棒状物支持こまと、前記ケース後端と前記操作用つまみとの間に介装されて、前記棒状物支持体を常時後方向にスライド移動するべく弾性付勢する弾性部材と、を備え、前記棒状物支持こまのガイド爪が螺旋溝に沿って移動して、該棒状物支持こまが棒状物を押しつつスライド移動する棒状物の繰り出し容器であって、前記ケースのノッチ部における噛合溝の全体の形成数を、前記棒状物支持体のノッチ部における噛合爪の全体の形成数よりも、その倍数を除いた大きい数に設定し、常時1つの噛合爪だけがいずれか1つの噛合溝に噛合するようにしたことを特徴とする。
請求項2に係る発明の棒状物の繰り出し容器は、前記噛合爪の全体の形成数を3つ、前記噛合溝の全体の形成数を5つにそれぞれ設定したことを特徴とする。
請求項3に係る発明の棒状物の繰り出し容器は、前記ケースの螺旋溝の前記棒状物支持こまのガイド爪に対する接触面を摩擦係数の小さい材質から形成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明の棒状物の繰り出し容器は、前記操作用つまみの前記棒状物支持体の中心軸と直交する平面形状を、該中心軸からずれた方向に延びた略卵形に形成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明の棒状物の繰り出し容器は、前記操作用つまみの延びた部分に、紐材を通すための貫通した紐材取付孔を形成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明の棒状物の繰り出し容器によれば、棒状物の繰り出し操作時に、支持体を回転させると、噛合爪が噛合溝に対して、噛合状態から非噛合状態、非噛合状態から噛合状態となる動作、所謂、ノッチが行われ、ノッチ毎に、棒状物が微量ずつ繰り出される。従って、ケースのノッチ部における噛合溝の全体の形成数を、支持体の支持片のノッチ部における噛合爪の全体の形成数よりも、その倍数を除いた大きい数、例えば、噛合爪の全体の形成数が3つ、噛合溝の全体の形成数が5つにそれぞれ設定すれば(請求項2に係る発明の棒状物の繰り出し容器)の如く、常時1つの噛合爪だけがいずれか1つの噛合溝に噛合するため、噛合爪が噛合溝に対して、噛合状態から非噛合状態、非噛合状態から噛合状態となる動作、所謂、ノッチが軽くなる。
請求項2に係る発明の棒状物の繰り出し容器によれば、噛合爪と噛合溝とが15回(3×5)噛み合うため、24°(360÷15)毎のノッチとなり、ノッチ毎に棒状物が繰り出されるため、この繰り出し長さをより微量ずつ調節することができる。
請求項3に係る発明の棒状物の繰り出し容器によれば、ケースの螺旋溝の棒状物支持こまのガイド爪に対する接触面を摩擦係数の小さい材質から形成した結果、螺旋溝と支持こまのガイド爪との間の摩擦力が小さく、滑り易くなるため、ケースが簡単に回転して、支持こまの移動がスムーズになり、棒状物を支持体内に素早く装着することができる。
請求項4に係る発明の棒状物の繰り出し容器によれば、操作用つまみの支持体の中心軸と直交する平面形状を該中心軸からずれた方向に延びた略卵形に形成に形成したため、容器を机などに置いたときに転がったりせず、安定して置くことができると共に、略卵形であるため、掌だけでなく、指にも当たり、操作用つまみを手の中で回転(捻じり)させ易い。
請求項5に係る発明の棒状物の繰り出し容器によれば、操作用つまみの延びた部分に、紐材を通すための貫通した紐材取付孔を形成したから、紐材取付孔に取り付けた紐材を手首や首などの巻いて、容器を手や首から下げることができるようになり、携帯するのに便利である。
以下、添付された図面を参照して本発明の実施の形態を詳述する。
図1〜6は、本発明に係る棒状物の繰り出し容器の一例としての、チョークの繰り出し容器の一実施形態を示している。すなわち、チョークの繰り出し容器(以下、容器)20は、ケース21と、チョーク支持体(以下、支持体)22と、チョーク支持こま(以下、支持こま)23と、弾性部材としてのコイルスプリング24と、を備えている。
前記ケース21は、両端部が開放された略円筒形に形成され、その先端部を除く内周面に、螺旋溝21Aが形成されている。この場合、螺旋溝21Aの螺旋方向は、右ねじ態様に設定される。また、ケース21の先端部内周面には、周方向に等角度(72°)で隔てた複数(5つ)の略V字形の噛合溝21Bを有するノッチ部21aが設けられている。この場合、噛合溝21Bは、図1〜図3に示すように、ケース21の円筒面形状である先端部内周壁の中心軸方向に沿う線部に沿って内側に略V字形に凹となり、かつ、略V字の山の稜線がテーパ状となって前方向に拡がる形状に形成される。
前記支持体22は、その先端部側が前記ケース21内に回転かつスライド自由に挿入されており、周壁に形成された軸方向に延びる複数(3つ)のスリット22Aによってそれぞれ複数(3つ)に分かれたバネ性を持つ拡縮可能な複数(3つ)の支持片22bを有する先割れ構造に形成されている。この支持片22bそれぞれの先端部の外面には、該支持片22bの回転時の移動(後述する)によって前記噛合溝21Bと選択的に噛合および非噛合が可能で、かつ、相互に周方向に等角度(120°)で隔てた1つずつ(全体では3つの)の略V字形の噛合爪22Bを有するノッチ部22aが備えられている。この場合、噛合爪22Bは、図1〜図3に示すように、支持体22における各支持片先端部の円筒面形状である外面の中心軸方向に沿う線部に沿って外側に略V字形に凸となり、かつ、略V字の山の稜線がテーパ状となって前方向に拡がる形状に形成される。
そして、後述する支持体22の回転によってケース21先端部から該支持体22先端部が所定長さ突出した状態となったときに、図2に示す如く、前記噛合溝21Bと噛合爪22Bとが非噛合となって前記複数の支持片22b同士が作る筒状部が拡径して前記支持体22内のチョーク27を非把持とし、該支持体22が元位置に戻った状態では、図3に示す如く、前記噛合溝21Bと噛合爪22Bとが噛合して前記複数の支持片22b同士が作る筒状部が縮径して支持体22先端部でチョーク27を把持するようなっている。
支持体22の後端部には、操作用つまみ25が設けられており、その支持体22の中心軸と直交する平面形状は、図6に示すように、該中心軸からずれた方向に延びた略卵形に形成に形成されており、操作用つまみ25は、その回転軸と共に略L字形をなしており、丸形ではないため、容器20を机などに置いたときに転がったりせず、安定して置くことができると共に、略卵形であるため、掌だけでなく、指にも当たり、操作用つまみ25を手の中で回転(捻じり)させ易い(後述するチョークの繰り出し操作時)。なお、図6に示すように、操作用つまみ25の延びた部分に、紐材を通すための貫通した紐材取付孔25Aを形成すると良く、紐材取付孔25Aに取り付けた紐材28を手首や首などの巻いて、容器20を手や首から下げることができ、携帯するのに便利なようになっている。
前記支持こま23は、図5に示すように、円形板からなるベース23Aと、該ベース23Aの周部から突出する少なくとも1つのガイド爪23Bとから構成されており、前記ベース部23Aが支持体22内をスライド自由に配設されると共に、前記ガイド爪23Bが該支持体22周壁の1つのスリット22Aから突出して前記ケース21の螺旋溝21Aにスライド自由に係合される。本実施形態においては、ベース23Aの周方向に等角度(120°)をもって離間した3つの位置にそれぞれガイド爪23Bが設けられている。また、本実施形態においては、ベース23Aのチョーク当接面にクッション部材としてのコルク26が装着される。
なお、上記のケース21の螺旋溝21Aの支持こま23のガイド爪23Bに対する接触面を摩擦係数の小さい材質から形成すると良く、本実施形態においては、ケース21全体がステンレスなどの摩擦係数の小さい、つまり、滑りの良い金属により製造される。
前記コイルスプリング24は、ケース21後端面と操作用つまみ25との間の支持体22外周部に挿通されており、該支持体22を常時後方向(図1の右方向)にスライドするべく弾性付勢している。
そして、新しい長いチョーク27を使用するときには、先ず、支持体22をコイルスプリング24を圧縮変形させながら押して、その先端部をケース21先端部から前方に所定長さ突出させ、支持体22の支持片22bにおける噛合爪22Bとケース21における噛合溝22Bとの噛み合い状態を解除した状態としつつ、支持体22を固定した状態で、チョーク27を該支持体22内に押し込む。
これよって、支持こま23がチョーク27によって押され、これのガイド爪23Bがケース21の螺旋溝21Aに沿って移動しようとするため、ケース21が回転しつつ支持こま23が支持体22内をスライド移動して最後部位置に位置されるため、チョーク27を奥まで収納することができる。この場合、ケース21がステンレスなどの摩擦係数の小さい金属により製造されているため、このケース21の螺旋溝21Aと支持こま23のガイド爪23Bとの間の摩擦力が小さく、滑り易くなるため、ケース21が簡単に回転して、支持こま23の移動がスムーズになり、チョーク27を素早く装着することができる。
或いは、支持体22を左方向(図1のX矢印方向)に回転することにより、支持こま23のガイド爪23Bがケース21の先端側から後端側に向かって螺旋溝21Aに沿って移動し、支持こま23が支持体22内を後方向にスライド移動して、最後部位置に位置される。従って、チョーク27を、支持体22内に挿入して、その後端部が支持こま23のベース23Aのコルク23Bに当接した状態にセットすれば良い。
次に、ケース21を固定した状態で、支持体22の操作用つまみ25を右方向(図1のY矢印方向)に回転させると、螺旋溝21Aの下面が支持こま23のガイド爪23Bを繰り出し方向に押すことになり、その反作用でケース21に繰り出し方向と逆方向の力が作用することになる。その結果、支持体22の先端部がケース21の先端部から所定長さ突出し、図2に示すように噛合爪22Bと噛合溝21Bとの噛合が解除される。そして、更に支持体22を回転することにより、支持こま23のガイド爪23Bがケース21の後端部から先端部に向かって螺旋溝21Aに沿って移動し、支持こま23が支持体22内を前方向にスライドし、チョーク27が支持体22の先端部から繰り出される。
支持体22はコイルスプリング24によって常時後方向にスライドするべく弾性付勢されているため、その回転により、次段の噛合爪22Bと噛合溝21Bとの位置が合致したときに、後方位置に復動して元位置に戻った状態では、図3に示すように噛合爪22Bと噛合溝21Bとが噛合が行われ、支持体22先端部によりチョーク27が把持されると共に、支持体22の回転が停止される。そして、再度、支持体22を回転することにより、上記したことと同様の作用が行われて、チョーク27が支持体22の先端部から繰り出される。
従って、チョーク27の繰り出し操作時に、支持体22を回転させると、噛合爪22Bが噛合溝21Bに対して、噛合状態から非噛合状態、非噛合状態から噛合状態となる動作、所謂、ノッチが行われ、ノッチ毎に、チョーク27が所定量ずつ繰り出される。なお、ケース21の方を回転させても、チョーク27を繰り出すことができる。
上述のような動作において、チョーク27の使用中にこれに押圧力が加わっても、チョーク27が引っ込むことはなく、支持体22或いはケース21を回転させるだけで、片手で簡単にチョーク27の繰り出し長さの調節が行え、手も汚れない。また、チョーク27を支持体22先端部で把持し、かつ、支持こま23により支持してあるため、支持点が2カ所となって、チョーク27を安定して支持でき、折れ難いと共に、チョーク27が短くなっても、支持状態が安定しているがため、最後まで使い切ることができる。
さらに、支持こま23のスライド動作により、チョーク27を繰り出す構成であるため、チョークの繰り出し容器20全長は、支持体22の長さ分で決まり、長くならないため、コンパクトで使用し易く、構成部品も少ないため、構成が簡単である。また、支持こま23のベース23Aにコルク26を装着してあるため、チョーク27の使用時に、これに多大な押さえ力が作用しても、チョーク27を安定支持でき、チョーク27の割れなどを防止できる。さらに、それぞれ3つのスリット22Aおよびガイド爪23Bにより、支持こま23を支持しているため、支持こま23のガイド爪23Bが螺旋溝21Aに倒れなどが生じずに安定してスムーズに移動する。
特に、ケース21のノッチ部21aにおける噛合溝21Bの全体の形成数は、支持体22の支持片22bのノッチ部22aにおける噛合爪22Bの全体の形成数よりも、その倍数を除いた大きい数、例えば、噛合爪22Bの全体の形成数が3つ、噛合溝21Bの全体の形成数が5つにそれぞれ設定されているため、常時1つの噛合爪22Bがいずれか1つの噛合溝21Bに噛合するだけであるため、噛合爪22Bが噛合溝21Bに対して、噛合状態から非噛合状態、非噛合状態から噛合状態となる動作、所謂、ノッチが軽くなる。
この場合、噛合爪22Bと噛合溝21Bとが15回(3×5)噛み合うため、24°(360÷15)毎のノッチとなり、ノッチ毎にチョーク27が繰り出されるため、この繰り出し長さをより微量ずつ調節することができる。なお、その他、例えば、噛合爪22Bの全体の形成数を3つ、噛合溝21Bの全体の形成数を4つにそれぞれ設定しても良いし、噛合爪22Bの全体の形成数を4つ、噛合溝21Bの全体の形成数を5つにそれぞれ設定するなどしても良く、噛合溝21Bの全体の形成数が、支持体22の支持片22bのノッチ部22aにおける噛合爪22Bの全体の形成数よりも、その倍数を除いた大きい数であれば、任意の数に設定することができる。
なお、上記実施形態においては、本発明を、チョークの繰り出し容器20に適用したが、その他、修正棒、カラーステック、棒状糊、棒状消しゴムなどの棒状物を保持して、回転動作により繰り出す棒状物の繰り出し容器であれば良い。
ケースのノッチ部における噛合溝の全体の形成数と棒状物支持体の噛合爪の全体の形成数との関係の改善によって、噛合爪が噛合溝に対して、噛合状態から非噛合状態、非噛合状態から噛合状態となる動作、所謂、ノッチを軽くして、棒状物の繰り出しに係わる操作性をより向上できるため、黒板に字などを書くため使用されるチョークの繰り出し容器に有利となる。
図1は、本発明に係る棒状物の繰り出し容器の一例としてのチョークの繰り出し容器の一実施形態を示す正面断面図である。 図2は、同上のチョークの繰り出し容器において、ケースおよび支持体のノッチ部の構成と作用を説明する図で、噛合溝と噛合爪の非噛合状態を示す平面図ある。 図3は、同様の作用を説明する図で、噛合溝と噛合爪の噛合状態を示す平面図ある。 図4は、図1中A−A矢視断面図である。 図5は、同上のチョークの繰り出し容器におけるチョーク操作用つまみの平面図である。 図6は、同上のチョークの繰り出し容器におけるチョーク支持こまの平面図である。 図7は、従来のチョーク保持具の正面図である。 図8は、従来の棒状物繰り出し容器の正面断面図である。
符号の説明
20 チョークの繰り出し容器
21 ケース
21A 螺旋溝
21a ノッチ部
21B 噛合溝
22 チョーク支持体
22A スリット
22a ノッチ部
22B 噛合爪
22b 支持片
23 チョーク支持こま
23A ベース
23B ガイド爪
24 コイルスプリング
25 操作用つまみ
25A 紐材取付孔
27 チョーク
28 紐材

Claims (5)

  1. 先端部内周面に周方向に等角度で隔てた複数の噛合溝を有するノッチ部を備え、前記先端部を除く内周面に螺旋溝を備えた筒状のケースと、周壁に形成された軸方向に延びる複数のスリットによってそれぞれ複数に分かれたバネ性を持つ拡縮可能な複数の支持片を有する先割れ構造であって、該複数の支持片それぞれの先端部外面に、前記噛合溝と選択的に噛合および非噛合が可能で、かつ、相互に周方向に等角度で隔てた複数の噛合爪を有するノッチ部を備え、先端部側が前記ケース内に回転かつスライド自由に挿入され、後端部に操作用つまみを有する筒状の棒状物支持体と、を備え、前記ケース先端部から該棒状物支持体先端部が所定長さ突出した状態となったときに、前記噛合溝と噛合爪とが非噛合となって前記複数の支持片同士が作る筒状部が拡径して前記棒状物支持体内の棒状物を非把持とし、該棒状物支持体が元位置に戻った状態では、前記噛合溝と噛合爪とが噛合して前記筒状部が縮径して棒状物支持体先端部で棒状物を把持するように構成される一方、外周面から突出する少なくとも1つのガイド爪を備え、前記棒状物支持体内にスライド自由に配設されて該ガイド爪が前記スリットから突出して前記螺旋溝にスライド自由に係合される棒状物支持こまと、前記ケース後端と前記操作用つまみとの間に介装されて、前記棒状物支持体を常時後方向にスライド移動するべく弾性付勢する弾性部材と、を備え、前記棒状物支持こまのガイド爪が螺旋溝に沿って移動して、該棒状物支持こまが棒状物を押しつつスライド移動する棒状物の繰り出し容器であって、前記ケースのノッチ部における噛合溝の全体の形成数を、前記棒状物支持体のノッチ部における噛合爪の全体の形成数よりも、その倍数を除いた大きい数に設定し、常時1つの噛合爪だけがいずれか1つの噛合溝に噛合するようにしたことを特徴とする棒状物の繰り出し容器。
  2. 前記噛合爪の全体の形成数を3つ、前記噛合溝の全体の形成数を5つにそれぞれ設定したことを特徴とする請求項1記載の棒状物の繰り出し容器。
  3. 前記ケースの螺旋溝の前記棒状物支持こまのガイド爪に対する接触面を摩擦係数の小さい材質から形成したことを特徴とする請求項1または2記載の棒状物の繰り出し容器。
  4. 前記操作用つまみの前記棒状物支持体の中心軸と直交する平面形状を、該中心軸からずれた方向に延びた略卵形に形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の棒状物の繰り出し容器。
  5. 前記操作用つまみの延びた部分に、紐材を通すための貫通した紐材取付孔を形成したことを特徴とする請求項4記載の棒状物の繰り出し容器。
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