JP2009182063A - 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】露光装置に備えられた面位置計測装置の校正を効率的に行う。
【解決手段】投影光学系を用いてウエハW上にパターンを露光する露光方法であって、Y方向に離れて配置されたローディング位置LPと投影光学系PLとの間で、ウエハWの保持面に概平行な面に沿ってウエハWを保持するウエハステージWSTを移動する工程と、ウエハWのZ位置分布を計測する多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによって、ウエハステージWST上のXスケール部39XAの表面のZ位置分布を計測する工程と、この計測結果に基づいて多点AF系90を校正する工程とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、投影光学系等の光学系を用いて被露光基板上にパターンを露光する露光技術、及びこの露光技術を用いるデバイス製造技術に関する。
従来、半導体素子(集積回路等)、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)又はステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニングステッパ又はスキャナ)などの露光装置が用いられている。これらの露光装置においては、半導体素子等のパターンの微細化に対応して、解像度を高めるために投影光学系の開口数が大きくなるのに伴って焦点深度が狭くなっている。
そのため、これらの露光装置は、レジスト(感光材料)が塗布された露光対象のウエハ(又はガラス基板等)の表面の計測点の高さ(面位置)を計測するオートフォーカスセンサ(以下、AF系という。)を備え、露光中に、そのAF系の計測値に基づいてオートフォーカス方式でウエハの表面を投影光学系の像面に合焦させている。AF系としては、従来より被検面に斜めに所定の計測用パターンを投射し、反射光を受光して形成される計測用パターンの像の位置に基づいて、対応する計測点の高さを計測する斜入射方式のAF系が使用されている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−129182号公報
一般に計測装置においては、必要に応じて計測値の校正(キャリブレーション)が行われる。特に、斜入射方式のAF系においては、被検面に斜めに検出光を照射するために検出感度が高く、計測値のドリフトが生じる恐れがあるため、例えば定期的に校正を行うことが好ましい。
また、露光装置においては露光工程のスループットを高めることも要求されている。従って、AF系の校正は、露光装置におけるウエハのローディングから露光を経てウエハのアンローディングに至るまでの動作をできるだけ阻害することなく、効率的に行う必要がある。
本発明は、このような事情に鑑み、被検面の面位置を計測する計測装置の校正を効率的に行うことができる露光技術、及びこの露光技術を用いるデバイス製造技術を提供することを目的とする。
本発明による露光装置は、露光光学系を用いて被露光基板上にパターンを露光する露光装置であって、保持面でその被露光基板を保持しその保持面に概平行な面に沿って移動可能な基板ステージと、その露光光学系からその保持面に概平行な面上で少なくとも第1方向に離れて配置された、その基板ステージ上のその被露光基板が交換される基板交換位置と、その露光光学系との間に配置され、その保持面の法線方向におけるその被露光基板表面の位置分布情報を計測する基板面位置計測機構と、その基板ステージ及びその基板面位置計測機構を制御する制御機構と、を備え、その基板ステージは、その第1方向に沿った方向の少なくとも一方の端部に基準平面板を有し、その制御機構は、その基板ステージがその基板交換位置とその露光光学系との間を移動する際に、その基板面位置計測機構によりその基準平面板の位置情報を計測させ、該計測結果に基づいてその基板面位置計測機構を校正するものである。
また、本発明による露光方法は、露光光学系を用いて被露光基板上にパターンを露光する露光方法であって、保持面及び第1方向に沿った方向の少なくとも一方の端部に配置された基準平面板を有する基板ステージのその保持面でその被露光基板を保持する第1工程と、その保持面に概平行な面上で少なくともその第1方向に離れて配置された基板交換位置とその露光光学系との間で、その保持面に概平行な面に沿ってその基板ステージを移動する第2工程と、その基板交換位置とその露光光学系との間に配置されて、その保持面の法線方向におけるその被露光基板表面の位置分布情報を計測する基板面位置計測機構によって、その基準平面板の位置情報を計測する第3工程と、その第3工程の計測結果に基づいてその基板面位置計測機構を校正する第4工程と、を有するものである。
本発明によれば、効率的に基板面位置計測機構を校正することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態の一例につき図1〜図10を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る露光装置100の概略構成を示す。この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(走査型露光装置)としてのいわゆるスキャニングステッパである。後述するように本実施形態では、投影光学系PL(投影ユニットPU)が設けられており、以下においては、投影光学系PLの光軸AXと平行にZ軸を取り、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される方向にY軸を、Z軸及びY軸に直交する方向にX軸を取り、X軸、Y軸、及びZ軸の周りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
図1において、露光装置100は、照明系10、照明系10からの露光用の照明光(露光光)ILにより照明されるレチクルRを保持するレチクルステージRST、レチクルRから射出された照明光ILをウエハW上に投射する投影光学系PLを含む投影ユニットPU、並びにウエハWを保持するウエハステージWST及び計測ステージMSTを有するステージ装置50を備えている。露光装置100は制御系等も備えている。
照明系10は、例えば特開2001−313250号公報(対応する米国特許出願公開第2003/0025890号明細書)などに開示されるように、光源と、照明光学系とを含み、照明光学系は、オプティカルインテグレータ(フライアイレンズ、ロッドインテグレータ(内面反射型インテグレータ)、回折光学素子など)等を含む照度均一化光学系、及びレチクルブラインド等(いずれも不図示)を有する。照明系10は、レチクルブラインドで規定されたレチクルR上のスリット状の照明領域IARを照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。なお、照明光としては、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)、F2 レーザ光(波長157nm)、YAGレーザの高調波、固体レーザ(半導体レーザなど)の高調波、又は水銀ランプの輝線(i線等)なども使用できる。
レチクルステージRST上には、回路パターンなどがそのパターン面(下面)に形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により保持されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含む図7のレチクルステージ駆動系11によって、XY平面内で微少駆動可能であるとともに、走査方向(Y方向)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
図1のレチクルステージRSTの移動面内の位置情報(X方向、Y方向の位置情報、及びθz方向の回転情報を含む)は、レーザ干渉計よりなるレチクル干渉計116によって、移動鏡15(ステージ端面を鏡面加工した反射面でもよい)を介して例えば0.5〜0.1nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計116の計測値は、図7の主制御装置20に送られる。主制御装置20は、その計測値に基づいてレチクルステージRSTの少なくともX方向、Y方向、及びθz方向の位置を算出し、この算出結果に基づいてレチクルステージ駆動系11を制御することで、レチクルステージRSTの位置及び速度を制御する。
図1において、レチクルステージRSTの下方に配置された投影ユニットPUは、鏡筒40と、該鏡筒40内に所定の位置関係で保持された複数の光学素子を有する投影光学系PLとを含む。投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで所定の投影倍率β(例えば1/4倍、1/5倍などの縮小倍率)を有する。照明系10からの照明光ILによってレチクルRの照明領域IARが照明されると、レチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介して照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの像が、ウエハWの一つのショット領域上の露光領域IA(照明領域IARと共役な領域)に形成される。本例のウエハWは、例えば直径が200mmから300mm程度の円板状の半導体ウエハの表面に、感光剤(感光層)であるレジスト(フォトレジスト)を所定の厚さ(例えば200nm程度)で塗布したものを含む。
また、露光装置100では、液浸法を適用した露光を行うため、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウエハW側)の光学素子である先端レンズ191を保持する鏡筒40の下端部周囲を取り囲むように、局所液浸装置8の一部を構成するノズルユニット32が設けられている。
図1において、ノズルユニット32は、露光用の液体Lqを供給可能な供給口と、液体Lqを回収可能な多孔部材(メッシュ)が配置された回収口とを有する。ノズルユニット32の供給口は、供給流路及び供給管31Aを介して、液体Lqを送出可能な液体供給装置5(図7参照)に接続されている。
液浸法によるウエハWの露光時に、図7の液体供給装置5から送出された露光用の液体Lqは、図1の供給管31A、及びノズルユニット32の供給流路を流れた後、その供給口より照明光ILの光路空間を含むウエハW上の液浸領域14(図2参照)に供給される。また、液浸領域14からノズルユニット32の回収口を介して回収された液体Lqは、回収流路及び回収管31Bを介して液体回収装置6に回収される。
なお、液浸タイプの露光装置としない場合には、上記の局所液浸装置8は、設けなくともよい。
図1において、ステージ装置50は、ベース盤12のXY面に平行な上面12a(ガイド面)に配置されたウエハステージWST及び計測ステージMST、並びにこれらのステージWST,MSTの位置情報を計測するY軸干渉計16,18及びX軸干渉計(不図示)を含む干渉計システム118(図7参照)を備えている。さらに、ステージ装置50は、露光の際などにウエハステージWSTの位置情報を計測するのに用いられる後述するエンコーダシステム、並びにステージWST,MST及び後述のZ・レベリング機構を駆動するステージ駆動系124(図7参照)などを備えている。
ウエハステージWST及び計測ステージMSTは、それぞれ不図示の複数の例えば真空予圧型空気静圧軸受を構成するエアパッドを介して、ベース盤12の上面12a上に数μm程度のクリアランスを介して非接触で支持されている。また、ステージWST,MSTは、図7のステージ駆動系124によって、Y方向及びX方向に独立して駆動可能である。
ステージ駆動系24は、ウエハステージWSTのステージ本体91を、第1のX軸ガイド(不図示)に沿ってX方向に駆動する第1のX軸リニアモータと、計測ステージMSTのステージ本体92を第2のX軸ガイド(不図示)に沿ってX方向に駆動する第2のX軸リニアモータと、それらの第1及び第2のX軸ガイドを独立にY方向に駆動する第1組及び第2組のリニアモータ(不図示)とを備えている。
図1のウエハステージWSTは、前述したステージ本体91と、ステージ本体91上に搭載されたウエハテーブルWTBと、ステージ本体91内に設けられて、ステージ本体91に対してZ方向、θx方向、及びθy方向にウエハテーブルWTB(ウエハW)を相対的に微小駆動するZ・レベリング機構とを備えている。ウエハテーブルWTB上には、ウエハWを真空吸着等によってほぼXY平面に平行な吸着面上に保持するウエハホルダ(不図示)が設けられている。なお、そのウエハWの吸着面と、ベース盤12の上面12aとは、ウエハWの表面の平面度の範囲内程度でほぼ平行である。
また、ウエハテーブルWTBの上面には、ウエハホルダ上に載置されるウエハの表面とほぼ同一面となる、液体Lqに対して撥液化処理された表面を有し、かつ外形(輪郭)が矩形でその中央部にウエハホルダ(ウエハの載置領域)よりも一回り大きな円形の開口が形成された高平面度の平板状のプレート(撥液板)28が設けられている。プレート28は、低熱膨張率の材料、例えばガラス、ガラスセラミックス、又はセラミックス(ショット社のゼロデュア(商品名)、Al23あるいはTiCなど)等から成る。
なお、上述の局所液浸装置8を設けたいわゆる液浸露光装置の構成にあっては、さらにプレート28は、図6のウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の平面図に示されるように、その円形の開口を囲む、外形(輪郭)が矩形の第1撥液領域28aと、第1撥液領域28aの周囲に配置される矩形枠状(環状)の第2撥液領域28bとを有する。第1撥液領域28aは、例えば露光動作時、ウエハの表面からはみ出す液浸領域14(図2参照)の少なくとも一部が形成され、第2撥液領域28bは、後述のエンコーダシステムのためのスケールが形成される。プレート28は単一のプレートでも良いが、本実施形態では複数のプレート、例えば第1及び第2撥液領域28a,28bにそれぞれ対応する第1及び第2撥液板を組み合わせて構成する。
さらに、図6の第2撥液領域(第2撥液板)28bのX方向の両側の領域には、Yスケール39Y1,39Y2が形成され、第2撥液領域28bのY方向の両側の領域には、Xスケール39X1,39X2が形成されている。なお、以下では、ウエハテーブルWTB(プレート28)上の+Y方向の端部のXスケール39X1 及びYスケール39Y1,39Y2の端部を含む長方形の領域を第1のXスケール部39XAと呼び、ウエハテーブルWTB上の−Y方向の端部のXスケール39X2 及びYスケール39Y1,39Y2の端部を含む長方形の領域を第2のXスケール部39XBと呼ぶ。Yスケール39Y1,39Y2及びXスケール39X1,39X2は、それぞれX方向及びY方向を長手方向とする格子線38及び37を所定ピッチでY方向及びX方向に沿って形成してなる、Y方向及びX方向を周期方向とする反射型の格子(例えば位相型の回折格子)である。
上記各スケール39Y1,39Y2,39X1,39X2は、第2撥液領域28b(例えば薄板状のガラス)の表面に、例えば100nm〜4μmのピッチ(例えば1μmピッチ)で例えばホログラム(例えば感光性樹脂に干渉縞を焼き付けて作成される)により反射型の回折格子を形成することで作製できる。なお、各スケールに用いられる回折格子は、機械的に溝等を形成して作製してもよい。なお、図6等では、図示の便宜上から、格子のピッチは、実際のピッチに比べて格段に広く図示されている。
図6のウエハテーブルWTBの−Y方向及び−X方向の端面には、それぞれ鏡面加工によって反射面17a,17bが形成されている。干渉計システム118(図7参照)のY軸干渉計16及びX軸干渉計126(図9参照)は、これらの反射面17a,17bにそれぞれ干渉計ビームIBY1,IBY2及びIBX1,IBX2(測長ビーム)を投射して、各反射面の基準位置(例えば図1の投影ユニットPU側面に配置された参照鏡)からの変位、すなわちウエハステージWSTのXY平面内の位置情報を計測し、この計測値を主制御装置20に供給する。この計測値に基づいて主制御装置20は、ウエハテーブルWTBのX,Y方向の位置に加え、θx方向、θy方向、及びθz方向の回転角も計測可能である。
但し、本実施形態では、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)は、主として、上述したYスケール、Xスケールなどを含む後述するエンコーダシステムによって計測され、干渉計16等の計測値は、そのエンコーダシステムの計測値の長期的変動(例えばスケールの経時的な変形などによる変動)を補正(校正)する場合などに補助的に用いられる。また、干渉計システム118の計測情報は、例えばウエハ交換のため、後述するアンローディング位置、及びローディング位置付近においてウエハテーブルWTBのY方向の位置等を計測するのにも用いられる。
図1に戻り、計測ステージMSTは、ステージ本体92上に平板状の計測テーブルMTB等を搭載して構成されている。ステージ本体92には、計測テーブルMTBのZ方向の位置、及びθx方向、θy方向の傾斜角を制御するZ・レベリング機構が組み込まれている。計測テーブルMTB及びステージ本体92には、空間像計測器、照度むらセンサ等の各種計測用部材(不図示)が設けられている。
また、図1の計測ステージMSTの+Y方向及び−X方向の端面にも反射面が形成されている。干渉計システム118(図7参照)のY軸干渉計18(図1参照)、及びX軸干渉計(不図示)は、これらの反射面に干渉計ビーム(測長ビーム)を投射して、計測ステージMSTの位置情報(例えば、少なくともX方向、Y方向の位置情報とθz方向の回転情報とを含む)を計測し、この計測値が主制御装置20に供給される。
本実施形態の露光装置100では、図1では図面の錯綜を避ける観点から図示が省略されているが、実際には、図2に示されるように、投影ユニットPUの中心から−Y方向に離れた位置に、X方向に概ね等間隔で並ぶ複数のアライメント系(プライマリアライメント系L1、及びセカンダリアライメント系AL21,AL22,AL23,AL24 )が、回転中心を中心として回動可能なアーム56n(n=1〜4)の先端に固定されている。
本実施形態では、アライメント系AL1及びAL21〜AL24のそれぞれとして、画像処理方式のアライメント系が用いられている。そのアライメント情報は図7の主制御装置20に供給される。本実施形態では5つのアライメント系AL1、AL21〜AL24を設けているため、アライメントを効率的に行うことができる。しかしながら、アライメント系の数は5つに限られるものでなく、1つのみ(例えばプライマリアライメント系AL1のみ)でもよい。
図2において、本実施形態の露光装置100では、前述したノズルユニット32の周囲を四方から囲む状態で、エンコーダシステムの4つのヘッドユニット62A,62B,62C,62Dが配置されている。これらのヘッドユニット62A〜62Dを構成する複数のYヘッド64及びXヘッド66は、図2では2点鎖線で示すように、メインフレーム(不図示)の底面に取り付け部材を介して固定されている。Yヘッド64及びXヘッド66は、それぞれY方向及びX方向に所定ピッチで形成された回折格子にレーザビームを照射して、回折格子から発生する回折光を光電変換して、その回折格子のY方向及びX方向の位置を例えば0.5〜0.1nmの分解能で計測する。
図2において、ヘッドユニット62A,62Cは、投影ユニットPUの+X側、−X側にそれぞれX方向に沿って、投影光学系PLの光軸AXを通りX軸と平行な直線LH上に所定間隔で配置された複数(ここでは6個)のYヘッド64を備えている。Yヘッド64はそれぞれ前述のYスケール39Y1又は39Y2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のY方向の位置(Y位置)を計測する。また、ヘッドユニット62B,62Dは、投影ユニットPUの+Y側、−Y側にそれぞれ直線LV上にほぼ所定間隔で配置された複数(ここでは7個及び11個(ただし、図2ではその11個のうちのプライマリアライメント系AL1と重なる3個は不図示))のXヘッド66を備えている。Xヘッド66は、それぞれ前述のXスケール39X1又は39X2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のX方向の位置(X位置)を計測する。
従って、図2のヘッドユニット62A及び62Cは、それぞれYスケール39Y1及び39Y2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のY位置を計測する多眼(ここでは6眼)のY軸のリニアエンコーダ(以下、適宜、Yエンコーダと略述する)70A及び70C(図7参照)を構成する。Yエンコーダ70A,70Cはそれぞれ複数のYヘッド64の計測値の切り替え(常にYスケール39Y1及び39Y2に対向しているYヘッド64の計測値を用いること)を行う切り替え制御部を備えている。
また、ヘッドユニット62B及び62Dは、基本的にそれぞれXスケール39X1及び39X2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のX位置を計測する、多眼(ここでは、7眼及び11眼)のX軸のリニアエンコーダ(以下、適宜、Xエンコーダと略述する)70B及び70D(図7参照)を構成する。Xエンコーダ70B,70Dはそれぞれ複数のXヘッド66の計測値の切り替え(常にXスケール39X1及び39X2に対向しているXヘッド66の計測値を用いること)を行う切り替え制御部を備えている。
さらに、図2のセカンダリアライメント系AL21,AL24の−X側及び+X側に、プライマリアライメント系AL1の検出中心を通るX軸に平行な直線上にほぼ対称に検出点が配置されるYヘッド64y1,64y2がそれぞれ設けられている。Yヘッド64y1,64y2は、ウエハステージWST上のウエハWの中心が上記直線LV上にある図2に示される状態では、Yスケール39Y2,39Y1にそれぞれ対向している。アライメント動作の際などでは、Yヘッド64y1,64y2(すなわち、これらYヘッド64y1,64y2を含むYエンコーダ70C,70A)によってウエハステージWSTのY位置及びθz方向の角度が計測される。
上述したエンコーダ70A〜70Dの計測値は、主制御装置20に供給され、主制御装置20は、エンコーダ70A〜70Dの計測値に基づいて、ウエハテーブルWTBのXY平面内の位置を制御する。
次に、本実施形態の露光装置100は、図2に示されるように、照射系90a及び受光系90bから成る、例えば特開平6−283403号公報(対応する米国特許第5,448,332号明細書)等に開示されるものと同様の構成の斜入射方式の多点のオートフォーカスセンサ(以下、多点AF系と呼ぶ。)90を備えている。一例として、投影光学系PLと、ウエハステージWST上のウエハのローディング位置LPとのY方向の間の領域に、多点AF系90の照射系90a及び受光系90bが不図示のメインフレームに支持されて配置されている。なお、ローディング位置LP及びウエハのアンローディング位置UPは、それぞれ不図示のウエハローダ系のウエハアームWA等との間でウエハWの受け取り及び搬出を行う際のウエハステージWSTの中心の位置を意味している。
また、図2では、ヘッドユニット62Cの−X端部の−Y側に照射系90aが配置され、これに対向する状態で、ヘッドユニット62Aの+X端部の−Y側に受光系90bが配置されている。
図2の多点AF系90の複数の計測点は、被検面上のX方向に細長い検出領域AF内にX方向に沿って間隔XP(図5参照)で配置される。本実施形態では、その複数の計測点は、例えば1行M列(Mは検出点の総数)又は2行N列(Nは検出点の総数の1/2)の行マトリックス状に配置される。なお、それらの計測点を3行以上の複数行に配列することも可能である。以下では、図5に示すように、多点AF系90による全部の計測点A1,A2,…,AMがX方向に一行に配列されている場合につき説明する。
図5において、照射系90aから被検面の計測点A1,A2,…AMに対して、ウエハW上のレジストを感光させない波長域の検出光DL1,DL2,…,DLMによって、スリット像(計測用パターン)がZ軸に平行な軸に対して大きく傾斜して斜めに投射される。そして、計測点A1〜AMからの反射光が受光系90bで受光されて、計測点A1〜AMにおける被検面のZ方向の位置(Z位置又はフォーカス位置)が、予め求められている基準位置からの偏差として求められる。その基準位置を定める動作が後述の多点AF系90の校正である。
図2に戻り、多点AF系90の検出領域AFは、X方向の長さがウエハWの直径と同程度に設定されている。従って、検出領域AFに対してウエハWをY方向に1回走査するだけで、多点AF系90によってウエハWのほぼ全面でZ位置の分布(面位置情報)を計測できる。また、検出領域AFは、Y方向に関して、前述の液浸領域14(露光領域IA)とアライメント系AL1,AL21〜AL24の検出領域との間に配置されているので、多点AF系90とアライメント系とでその検出動作を並行して行うことが可能となっている。
本実施形態の露光装置100は、多点AF系90の複数の計測点のうち両端に位置する計測点A1,AM(図5参照)の近傍、すなわち検出領域AFの両端部近傍に、X方向に関して対称な配置で、各一対の被検面のZ位置計測用の面位置センサ(以下、Zセンサと呼ぶ)72a,72b及び72c,72dを備えている。これらの同一構成のZセンサ72a〜72dは、例えばメインフレーム(不図示)の下面に固定されている。Zセンサ72a〜72dは、被検面に対し上方から光束を照射し、その反射光を受光してその光の照射点における被検面の法線方向(ここではZ方向)の位置情報を計測するセンサである。
図3は、Zセンサ72aの構成例を示す。図3において、不図示の光源から光ガイド170によって導かれた比較的広帯域の検出光DLaは、コリメータレンズ171、瞳面において光軸AXaから半面側の光束を遮光する遮光板172、及び集光レンズ173を介して、スリット(計測用パターン)が形成されたスリット板174を照明する。スリット板174を通過した検出光DLaは、第1対物レンズ175、ビームスプリッタ176、及び第2対物レンズ177を介して被検面(ここではプレート28の第2撥液領域(第2撥液板)28bの上面)にスリット像を形成する。そして、被検面からの反射光は、第2対物レンズ177、ビームスプリッタ176、及び結像レンズ178を介してラインセンサ等の1次元の撮像素子179上にスリット像を形成する。光ガイド170から撮像素子179までの部材を含んでZセンサ72aが構成されている。
この場合、被検面上に形成されるスリット像の光束(検出光DLa)は全体として光軸AXaに対して傾斜しているため、被検面のZ位置が矢印B1で示すように変動すると、撮像素子179上のスリット像の位置(光量分布の重心位置)が矢印B2で示すようにシフトする。そこで、撮像素子179の検出信号から被検面のZ位置を計測できる。また、検出光DLaの被検面に対する平均的な入射角は、図5の多点AF系90の検出光DL1〜DLMの平均的な入射角よりも小さいため、Zセンサ72aの計測値の安定性は多点AF系90よりも高い。そこで、本実施形態では、後述のように、Zセンサ72a〜72dの計測値を用いて多点AF系90の計測値の校正を行う。
なお、Zセンサ72a〜72dとしては、CDドライブ装置などで用いられる光ピックアップのような構成の光学式の変位センサ(CDピックアップ方式のセンサ)等も使用可能である。
図2に戻り、ヘッドユニット62C及び62Aは、それぞれ複数のYヘッド64の検出中心を結ぶX軸に平行な直線LHを挟むように対称に、かつ直線LHに平行な2本の直線に沿って所定間隔で配置された複数(ここでは各6個、合計で12個)のZセンサ74i,j(i=1,2、j=1〜6)及びZセンサ76p,q(p=1,2、q=1〜6)を備えている。各Zセンサ74i,j及び76p,qとしては、前述のZセンサ72a〜72dと同様のセンサが用いられている。また、一対のZセンサ741,4,742,4は、Zセンサ72a,72bと同一のY軸に平行な直線上に位置しており、一対のZセンサ761,3,762,3は、Zセンサ72c,72dと同一のY軸に平行な直線上に位置している。Zセンサ74i,j及び76p,qは例えばメインフレーム(不図示)に固定されている。
本実施形態においては、ウエハWにレチクルRのパターンの像を露光する際には、投影光学系PLの先端部とウエハWとの間の液浸領域14(露光領域IAを含む)に液体Lqが供給されるため、その液浸領域14におけるウエハWの表面のZ位置を斜入射方式のAF系で高精度に計測するのは困難である。そこで、ウエハWの露光中には、Zセンサ74i,j及び76p,qのうちのいずれかで、ウエハステージWST上のYスケール39Y2,39Y1のZ位置を計測し、この計測値と予め多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによって計測されているウエハW及びYスケール39Y2,39Y1のZ位置分布とから、ウエハWの表面のZ位置分布を求める。そして、このようにして求めたZ位置分布に基づいて、液浸法で露光中のウエハWの表面を投影光学系PLの像面に合焦させる。
なお、図2では、計測ステージMSTの図示が省略されている。また、図2において、符号78は、多点AF系90の検出光の光路近傍に所定温度に温度調整されたドライエアーを、白抜きの矢印で示されるように、例えばダウンフローにて送風する局所空調システムを示す。また、本実施形態では、アンローディング位置UPと、ローディング位置LPとは、直線LVに関して対称に設定されている。なお、アンローディング位置UPとローディング位置LPとを同一位置としても良い。
また、図7には、露光装置100の制御系の主要な構成が示されている。この制御系は、装置全体を統括的に制御するコンピュータから成る主制御装置20を中心として構成されている。
以下、本実施形態の図1の露光装置100において、主制御装置20の制御のもとで1ロットのウエハに順次レチクルRのパターンの像を露光する際の動作の一例につき、図10のフローチャートを参照して説明する。
この場合、予め図2のZセンサ72a〜72d及びZセンサ74i,j及び76p,qのZ位置の計測値は、例えばその被検面が投影光学系PLの像面と同じZ位置にあるときに0になるように調整が行われている。このためには、例えば図1の計測ステージMST上の空間像計測器(不図示)で投影光学系PLの像面を求め、その像面にその空間像計測器の上部を設定する。その後、計測ステージMSTを駆動してその上部を順次Zセンサ72a〜72d及びZセンサ74i,j及び76p,qの計測点を含む領域に移動して、これらのZセンサの計測値がそれぞれ0になるようにオフセットを調整すればよい。
先ず、図10のステップ201において、図2のウエハステージWSTの中心をローディング位置LPに移動して、不図示のウエハローダ系のウエハアームWAからウエハステージWST上にウエハWをロードする。ウエハWには、不図示のレジスト・コータにおいてレジストが塗布されている(ステップ221)。
次のステップ202において、ウエハステージWSTの中心を、投影光学系PLの光軸を通りY軸に平行な直線LV上に移動した後、さらにウエハステージWSTの中心が投影光学系PLの露光領域(露光位置)の方向に移動するように、ウエハステージWSTの+Y方向への移動を開始する。その移動中、ステップ203において、図8(A)に示すように、プライマリアライメント系AL1の検出領域内にウエハテーブルWTB上の計測プレート30の基準マークFMが入ったときに、プライマリアライメント系AL1で基準マーク(不図示)の位置計測を行う。
次に、さらにウエハステージWSTを+Y方向に移動して、ステップ204において、図4に示すように、多点AF系90の検出領域AFにウエハテーブルWTB上の第1のXスケール部39XAのXスケール39X1 が入ったときに、図5に示すように、多点AF系90によってXスケール部39XA上の複数の計測点A1〜AMのZ位置Zi(i=1〜M)を計測すると同時に、Zセンサ72a,72cによってXスケール部39XAの端部39EA,39EB(図6参照)の計測点Aa,AcのZ位置Za,Zcを計測する。実際には、図4のZセンサ72b,72dによってXスケール部39XAの端部の計測点Aa,AcからY方向に所定間隔隔てた計測点Ab,AdのZ位置も計測しており、以下では、1対のZセンサ72a,72b及び72c,72dの計測値の平均値をそれぞれ計測点Aa及びAcのZ位置Za及びZcとみなす。
次のステップ205において、ステップ204の計測値を用いて多点AF系90の計測値の校正(キャリブレーション)を行う。一例として、図5において、Xスケール部39XAの上面は高平面度であるものと仮定して、Xスケール部39XAの上面が投影光学系PLの像面に合致するときに、多点AF系90の各計測点A1〜AMのZ位置の計測値が0になるように、各計測点A1〜AMの計測値のオフセットOF1〜OFMを定めるものとする。
この場合、Zセンサ72a及び72cの計測値Za及びZcは、それぞれ投影光学系PLの像面からの正確な偏差を表している。言い換えると、計測点Aa及びAcを結ぶ直線上の任意の位置のZ位置(計測点Aa,AcでZ位置がZa,Zcとなるように定められたZ位置)は、当該位置での投影光学系PLの像面からのZ方向への偏差を表している。従って、Zセンサ72a,72cの計測点Aa,AcのX方向の既知の間隔をDXT、多点AF系90のi番目の計測点Ai(i=1〜M)の計測点AaからのX方向の既知の間隔をDXiとすると、計測点Aaにおける像面からの偏差(計測値の目標値)ZTiは次のようになる。
ZTi=Za+DXi(Zc−Za)/DXT …(1)
従って、計測点Aiにおける多点AF系90の計測値Ziに対するオフセットOFiは、像面からの偏差ZTiを用いて次のようになる。
OFi=ZTi−Zi …(2)
このオフセットOFi(i=1〜M)が主制御装置20から多点AF系90の受光系90b内のオフセット補正部に設定される。これ以後は、多点AF系90の各計測点AiのZ位置の計測値に式(2)のオフセットOFiを加算した値(オフセット補正後の計測値)が主制御装置20に供給される。これ以降は、多点AF系90の各計測点AiにおけるZ位置の計測値は、投影光学系PLの像面からの偏差を正確に示す値となるため、多点AF系90の計測値を用いてウエハWの表面を像面に高精度に合焦できる。なお、受光系90b内の各検出光DL1〜DLMの受光光学系内に、各検出光の結像位置をシフトさせるハービング等が設けられている場合には、そのハービング等を用いて、そのオフセットOFiに対応するシフト量を相殺するように各検出光の結像位置をシフトさせてもよい。
さらに、本実施形態では、図10のステップ201〜210の動作は1枚のウエハ毎に繰り返される動作であり、説明の便宜上、図4のウエハWは1ロット中のk番目(kは1以上の整数)に露光されるウエハであるとする。このとき、ステップ203及び204はこれまでにk回実行されており、図7の主制御装置20の記憶部には、多点AF系90の計測点Ai毎のそのk回のうちで最も新しいn回(nは2以上の整数)の式(2)のオフセットOFi(以下、OFij(j=1〜n)とする)の値が記憶されている。この場合、今回のステップ203,204で求められた最新のオフセットOFiがOFi1であり、前回のウエハのロード後に求められたオフセットOFiがOFi2であり、(n−1)回前のウエハのロード後に求められたオフセットOFiがOFinである。なお、nがkより大きい場合には、計測値の蓄積がないオフセットOFir(r=(k+1)〜n)の値は0であるものとして扱う。
この場合、主制御装置20では、多点AF系90の各計測点Ai毎に、一例としてそれまでのn回のオフセットOFij(j=1〜n)(計測値)の重み付け平均値<OFi>を求め、この平均値<OFi>を改めて多点AF系90の各計測点Ai毎のオフセットとしてもよい。
そのオフセットOFijに対する重みは、一例として所定の正の係数αを用いて、最新の計測値ほどに大きい値になるexp(−j・α)である。なお、nがkより大きい場合には、計測値の蓄積がない部分の重みexp(−r・α)(r=(k+1)〜n)は0とする。このとき、その重み付け平均値<OFi>は次のようになる。なお、式(3)中の和記号Σは、係数jに関する1からnまでの和を意味する。
<OFi>={Σexp(−j・α)×OFij}/{Σexp(−j・α)} …(3)
このような平均化処理によって、振動等に起因して多点AF系90の計測値に誤差が混入していても、誤差の影響を低減できる。
次のステップ206において、図4の状態からさらにウエハステージWSTを+Y方向に移動して、図8(B)に示すように、投影光学系PLの露光領域内にウエハテーブルWTB上の計測プレート30のスリットパターンSL(図6参照)を移動する。そして、ウエハステージWSTの+Y方向の端部に計測ステージMSTを連結して、レチクルRの2つのアライメントマーク(レチクルマーク)の投影光学系PLによる像をスリットパターン(不図示)で走査して、ウエハステージWST及び計測ステージMST内の空間像計測装置45(図7参照)によって、そのレチクルマークの像の位置を計測する。この計測値及びステップ203の基準マークの計測値から、主制御装置20はベースライン(露光中心とアライメント系AL1の検出中心との位置関係)を求めることができる。
次のステップ207において、図8(B)の状態からウエハステージWSTを+Y方向又は−Y方向に移動して、多点AF系90の検出領域AFでウエハWの全面を走査することによって、ウエハWの表面のX方向に間隔XP(図5の計測点A1〜AMのX方向の間隔)で、Y方向に間隔YP(ほぼXPと同じ間隔)で配列される多数の計測点におけるZ位置を含むZ位置分布を多点AF系90によって計測する。また、多点AF系90によってウエハW表面のX方向に配列された一行の複数の計測点のZ位置Zwiを計測する毎に、それぞれZセンサ72a〜72dによってウエハWのX方向の両側のYスケール39Y1,39Y2の表面のZ位置Zwa〜Zwdを計測する。そして、一例として、Zセンサ72a,72bの計測点の中間点と、Zセンサ72c,72dの計測点の中間点とを結ぶ直線に対するその一行の複数の計測点のZ位置の偏差δZwi(Z位置分布情報)を求めて、主制御装置20内の記憶部に記憶する。
また、例えば特開昭61−44429号公報(対応する米国特許第4,780,617号明細書)などに開示されるEGA法によって、ウエハWのアライメントを行うために、ウエハW上の全部のショット領域から選ばれた所定の複数(例えば16個)のショット領域よりなるアライメントショットに付設されたウエハマークの位置を検出するものとする。このため、上述のように、ウエハステージWSTをY方向に移動して多点AF系90でウエハWの表面のZ位置分布を計測する途中で、計測対象のアライメントショットのウエハマークがアライメント系AL1,AL21〜AL24の検出領域内に入ったときにウエハステージWSTを停止させて、順次、アライメント系AL1,AL21〜AL24によってそのウエハマークの位置を検出する。
次のステップ208において、主制御装置20は、ステップ207で計測されたウエハW上の複数のウエハマークの座標を用いてEGA方式でウエハの全部のショット領域の配列座標(ショット配列)を算出する。次のステップ209において、算出された配列座標に基づいて図7のエンコーダ70A〜70Fの計測値を用いてウエハステージWSTを駆動することで、図9に示すように、液浸方式で、かつステップ・アンド・スキャン方式でウエハW上の全部のショット領域に投影光学系PLを介してレチクルRのパターン像を露光する。この際に、投影光学系PLをX方向に挟むように配置されている図2のZセンサ74i,j 及び76p,q を用いて、ウエハWの両側のYスケール39Y1,39Y2の表面のZ位置を計測し、この計測値とステップ207で求められているウエハWの表面のZ位置の偏差δZwiとからウエハWの表面のZ位置を間接的に求め、このように求めたウエハW表面のZ位置に基づいてウエハステージWSTのZ・レベリング機構を駆動して、ウエハWの表面を投影光学系PLの像面に合焦させる。
次のステップ210において、ウエハステージWSTの中心を図9のアンローディング位置UPに移動して、露光済みのウエハWのアンロードを行って、そのウエハWを不図示のウエハローダ系に受け渡す。次のステップ211において、未露光のウエハがあるかどうかを判定し、未露光のウエハがある場合にはステップ201に戻ってウエハのローディングを行った後、ステップ202から210までの動作を繰り返す。そして、ステップ211で未露光のウエハがなくなったときに露光工程が終了する。
また、ステップ210でウエハローダ系によって搬出されたウエハは、ステップ222で、不図示のコータ・デベロッパにおいてレジストの現像が行われる。その後、ステップ223において、現像したウエハの加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理が行われ、次のステップ224において、レジストコート、露光、現像、及び基板処理を所定回数繰り返した後、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)、及び検査ステップ等を経て半導体デバイスが製造される。
本実施形態によれば、予め多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによって、Yスケール39Y1,39Y2の表面を基準として、ウエハWの表面のZ位置分布を計測しておくことによって、液浸領域14を介してウエハWを露光する際に、オートフォーカス方式でウエハWの表面を投影光学系PLの像面に高精度に合焦できる。従って、ウエハWの各ショット領域に微細な回路パターンを高精度に形成できる。
本実施形態の作用効果等は以下の通りである。
(1)上記の実施形態の露光装置100は、投影光学系PLを用いてウエハW上にパターンを露光する露光装置であって、吸着面(保持面)でウエハWを保持しその吸着面にほぼ平行なベース盤12の上面12a(ガイド面)に沿って移動可能なウエハステージWSTと、投影光学系PLから上面12aに平行な面上で少なくともY方向(第1方向)に離れて配置されたローディング位置LPと投影光学系PLとの間に配置され、ウエハW表面のZ位置分布を計測する多点AF系90及びZセンサ72a〜72d(基板面位置計測機構)と、主制御装置20とを備えている。そして、ウエハステージWSTは、+Y方向の端部に設けられた第1のXスケール部39XA(基準平面板)を有し、主制御装置20は、ウエハステージWSTがローディング位置LPと投影光学系PLとの間を移動する際に、多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによりXスケール部39XAのZ位置分布を計測させ、この計測結果に基づいて多点AF系90を校正している。
また、露光装置100による露光方法は、+Y方向の端部に配置された第1のXスケール部39XAを有するウエハステージWSTの吸着面にウエハWをロードするステップ201と、ベース盤12の上面12a上で少なくともY方向に離れて配置されたローディング位置LPと投影光学系PLとの間で、上面12aに沿ってウエハステージWSTを移動するステップ202と、多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによって、Xスケール部39XAのZ位置分布を計測するステップ204と、ステップ204の計測結果に基づいて多点AF系90を校正するステップ205とを有する。
本実施形態によれば、ウエハステージWSTがローディング位置LPと投影光学系PLとの間を移動する際に、多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによりXスケール部39XAのZ位置分布を計測させることによって、露光装置100の露光動作中に効率的に多点AF系90を校正することができる。従って、露光工程のスループットを高く維持して、かつ多点AF系90の計測精度を高く維持できる。
(2)なお、上記の実施形態では、ウエハステージWSTを図2のローディング位置LPから投影光学系PL側に移動する途中(往路)で、ステップ204、205において、多点AF系90の校正を行っている。しかしながら、例えばウエハステージWSTを投影光学系PL側からアンローディング位置UP側に移動する途中(復路)で、多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによってXスケール部39XAのZ位置分布を計測して、多点AF系90の校正を行ってもよい。
また、上記の実施形態では図6のウエハテーブルWTB上の第1のXスケール部39XAの面位置を基準として多点AF系90の校正を行っている。しかしながら、例えばウエハテーブルWTB(プレート28)の−Y方向の端部の第2のXスケール部39XBのZ位置分布を計測して多点AF系90の校正を行ってもよい。さらに、Xスケール部39XA,39XBを含むプレート28の第2の撥液領域28b(第2の撥液板)を用いて多点AF系90の校正を行ってもよい。
(3)また、上記の実施形態では、ステップ204、205の多点AF系90の校正を1枚のウエハの露光毎に行っているため、多点AF系90の計測値が短期間にドリフトするような場合でも、多点AF系90の計測精度を高く維持できる。
なお、多点AF系90の計測値の安定性が比較的高い場合には、多点AF系90の校正は、例えば複数枚のウエハの露光毎に行うようにしてもよ。さらに、初めは1枚又は所定の複数枚のウエハの露光毎に多点AF系90の校正を行って、次第に多点AF系90の校正間のウエハの露光枚数を多くしてもよい。
(4)また、上記の実施形態では、主制御装置20は、ステップ204におけるXスケール部39XAのZ位置分布の最新の計測結果、及びそれまでの所定回数の計測結果を含むn回の計測結果より、式(3)の重み付き平均化処理(統計処理)によって多点AF系90の校正のためのオフセットを求めている。また、式(3)の重みexp(−j・α)は、最新の計測値ほど大きくなる。従って、多点AF系90のオフセットが経時的に次第に変動するような場合にも、ステージ系の振動等に起因する計測誤差を低減し、かつ最新の計測値の変動量を高精度に求めることができる。
なお、過去の計測値に対する重みとしては、重みexp(−j・α)以外の任意の重みを使用できる。また、多点AF系90の計測値の変動に経時的な傾向がない場合には、重みを全部同じ値(例えば1)として、それまでの計測値の単純平均によって多点AF系90の校正を行ってもよい。
さらに、外乱等に起因する多点AF系90の計測値の誤差が小さい場合には、最新の1回の計測値のみを用いて多点AF系90の校正を行ってもよい。
(5)また、ステップ205において、それまでのn回の計測値を用いてカルマンフィルタ等を用いる線形予測処理によって、多点AF系90のオフセットの変動量を予測し、この予測される変動量に基づいて多点AF系90の校正を行ってもよい。
(6)また、ステップ204、205において、主制御装置20は、Xスケール部39XAの端部及びYスケール39Y1,39Y2のZ位置を計測するためのZセンサ72a〜72d(第2の面位置センサ)の計測情報を用いて、ウエハW及びXスケール部39XAの中央部(Xスケール39X1)を計測するための多点AF系90(第1の斜入射型の面位置センサ)計測情報の校正を行う。
この場合、Zセンサ72a〜72dは、安定したガラス平面を測るセンサであり、図3に示すように検出光を被検面にそれ程大きく斜入射させる必要がなく、光学的及び経時的に安定である。一方、多点AF系90は、多層膜のウエハ表面を測るため、図5に示すように検出光を被検面に対してかなり大きな入射角で斜入射(超斜入射)させる必要があり、Zセンサ72a〜72dと比べて光学的及び/又は経時的に必ずしも安定ではない。そこで、安定なZセンサ72a〜72dを用いて必ずしも安定でない多点AF系90を校正することによって、多点AF系90を高精度に校正できる。
(7)また、ベース盤12の上面12aに平行な面上で投影光学系PLから少なくともY方向と直交するX方向に離れた位置に配置されて、Xスケール部39XAの端部及びYスケール39Y2,39Y1のZ位置を計測するZセンサ74i,j及び76p,q(第3の面位置センサ)を備え、主制御装置20は、ステップ209で投影光学系PLを用いてウエハWを露光する際に、ステップ207における多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによる露光前のウエハWのZ位置の計測値、並びに露光中のZセンサ74i,j及び76p,q計測結果を用いて、ウエハWのZ位置分布を求めている。従って、液浸法でウエハを露光する場合にも、ウエハの面位置を高精度に計測できる。
(8)また、Xスケール部39XAには回折格子が形成されるとともに、投影光学系PLの周囲に配置されて、その回折格子を検出して、ウエハステージWSTのXY平面内の位置情報を計測するヘッドユニット62A〜62D(ステージ位置計測機構)を備えている。従って、Xスケール部39XAを用いてウエハステージWSTの位置計測及び多点AF系90の校正を行うことができる。
(9)また、上記の実施形態の半導体デバイスの製造方法は、上記の実施形態の露光装置100を用いてウエハW(基板)を露光すること(ステップ209)と、その露光されたウエハWを現像すること(ステップ222)とを含んでいる。この際に、露光工程のスループットを高く維持して、多点AF系90の精度を高く維持できるため、半導体デバイスを高精度に量産できる。
次に、本発明の実施形態の他の例につき図11を参照して説明する。図1及び図2に対応する部分に同一又は類似の符号を付した図11において、この実施形態の露光装置のウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)の上面の−Y方向及び−X方向の端部には、X方向及びY方向に細長い高平面度の移動鏡171a及び171bが固定されている。また、移動鏡171a,171bに対向するようにY軸干渉計16及びX軸干渉計126が配置されている。本実施形態では、アライメント時及び露光時のウエハステージWSTの位置は干渉計16,126によって計測される。
また、図11においても、ウエハWの露光時には、投影光学系PL(露光ユニットPU)の先端部とウエハWとの間の液浸領域14にはノズルユニット32を介して液体が供給される。そして、ローディング位置LPと投影光学系PLとのY方向の間に、多点AF系90及びZセンサ72a〜72dが配置され、投影光学系PLをX方向に挟むようにZセンサ74i,j及び76p,qが配置されている。また、ウエハテーブルWTB上にウエハWをX方向に挟むように、ほぼウエハWの表面と同じ高さになるように、高平面度のガラス板等の1対の基準部材128A及び128Bが固定されている。
本実施形態においては、予めウエハWの露光前にウエハステージWSTを駆動して、多点AF系90の検出領域AFに対してウエハWをY方向に走査して、ウエハW及び基準部材128A,128BのZ位置を多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによって計測し、計測結果を記憶する。その後の液浸法による露光時には、記憶してある計測結果とZセンサ74i,j及び76p,qによる基準部材128A,128BのZ位置の計測値とを用いてウエハWの表面を投影光学系PLの像面に合焦させる。
また、多点AF系90の校正時には、図11に示すように、Y軸の移動鏡171aの上面に多点AF系90の検出領域AF及びZセンサ72a〜72dの計測点を設定して、多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによってZ位置を計測する。このように、移動鏡171aを用いて多点AF系90の校正を行うことによって、別途高平面度のガラス板等を設けることなく、多点AF系90の校正を高精度に行うことができる。
なお、本発明は、上述のステップ・アンド・スキャン方式の走査露光型の投影露光装置(スキャナ)の他に、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ等)にも適用できる。さらに、本発明は、液浸型露光装置以外のドライ露光型の露光装置にも同様に適用することができる。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置に限らず、液晶表示素子やプラズマディスプレイなどを含むディスプレイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられるデバイスパターンをセラミックスウエハ上に転写する露光装置、並びに撮像素子(CCDなど)、有機EL、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems)、及びDNAチップなどの製造に用いられる露光装置などにも適用することができる。このように、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
本発明の実施形態の一例に係る露光装置の概略構成を示す図である。 図1のウエハステージ、アライメント系、AF系、及びエンコーダシステムを示す平面図である。 図2中のZセンサ72aの構成例を示す図である。 図2のウエハステージのXスケール部39XAに多点AF系90の検出領域AFを設定した状態を示す図である。 図2中の多点AF系90の計測点の配置を示す図である。 図1のウエハステージを示す平面図である。 図1の露光装置の制御系の主要な構成を示すブロック図である。 (A)はプライマリアライメント系で基準マークFMを計測する状態を示す図、(B)はレチクルのパターンの像をスリットパターンで走査する状態を示す図である。 ウエハの露光時のウエハステージを示す平面図である。 実施形態の露光装置による露光動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の他の例のウエハステージ及び多点AF系等を示す平面図である。
符号の説明
AL1,AL21〜AL24…アライメント系、R…レチクル、W…ウエハ、WTB…ウエハテーブル、WST…ウエハステージ、MST…計測ステージ、20…主制御装置、32…ノズルユニット、39XA…Xスケール部、39X1,39X2…Xスケール、62A〜62D…ヘッドユニット、64…Yヘッド、66…Xヘッド、72a〜72d…Zセンサ、74i,j,76p,q…Zセンサ、90…多点AF系、90a…照射系、90b…受光系

Claims (17)

  1. 露光光学系を用いて被露光基板上にパターンを露光する露光装置であって、
    保持面で前記被露光基板を保持し前記保持面に概平行な面に沿って移動可能な基板ステージと、
    前記露光光学系から前記保持面に概平行な面上で少なくとも第1方向に離れて配置された、前記基板ステージ上の前記被露光基板が交換される基板交換位置と、前記露光光学系との間に配置され、前記保持面の法線方向における前記被露光基板表面の位置分布情報を計測する基板面位置計測機構と、
    前記基板ステージ及び前記基板面位置計測機構を制御する制御機構と、
    を備え、
    前記基板ステージは、前記第1方向に沿った方向の少なくとも一方の端部に基準平面板を有し、
    前記制御機構は、前記基板ステージが前記基板交換位置と前記露光光学系との間を移動する際に、前記基板面位置計測機構により前記基準平面板の位置情報を計測させ、該計測結果に基づいて前記基板面位置計測機構を校正することを特徴とする露光装置。
  2. 前記制御機構は、
    前記基板面位置計測機構による前記基準平面板の位置情報を複数回取得し、最新の計測結果、及びそれまでの所定回数の計測結果を統計処理し、該統計処理の結果に基づいて前記基板面位置計測機構の前記校正を行うことを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記基板面位置計測機構の前記校正は、前記基板ステージ上の前記被露光基板を交換する毎に行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記制御機構は、
    前記統計処理を行う際に、前記基準平面板の位置情報のそれまでの計測結果のうち、新しい計測結果程大きい重みを付けることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  5. 前記統計処理は、線形予測処理であることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  6. 前記基板面位置計測機構は、
    前記被露光基板及び前記基準平面板の中央部を計測するための第1の斜入射型の面位置センサと、
    前記基準平面板の端部を計測するための第2の面位置センサとを含み、
    前記制御機構は、前記第2の面位置センサの計測情報を用いて前記第1の面位置センサの計測情報の校正を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の露光装置。
  7. 前記露光光学系から前記保持面に概平行な面内で少なくとも前記第1方向と直交する第2方向に離れた位置に配置されて、
    前記保持面の端部における前記基準平面板の法線方向の位置情報を計測する第3の面位置センサを備え、
    前記制御機構は、前記露光光学系を用いて前記被露光基板上に前記パターンを露光する際に、前記基板面位置計測機構による前記被露光基板の露光前の該基板の位置分布情報の計測結果及び前記第3の面位置センサの計測結果を用いて、前記被露光基板の前記保持面の法線方向の位置分布情報を求めることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 前記基準平面板には格子パターンが形成されるとともに、
    前記格子パターンを検出して、前記基板ステージの前記保持面に概平行な面内の位置情報を計測するステージ位置計測機構を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の露光装置。
  9. 露光光学系を用いて被露光基板上にパターンを露光する露光方法であって、
    保持面及び第1方向に沿った方向の少なくとも一方の端部に配置された基準平面板を有する基板ステージの前記保持面で前記被露光基板を保持する第1工程と、
    前記保持面に概平行な面上で少なくとも前記第1方向に離れて配置された基板交換位置と前記露光光学系との間で、前記保持面に概平行な面に沿って前記基板ステージを移動する第2工程と、
    前記基板交換位置と前記露光光学系との間に配置されて、前記保持面の法線方向における前記被露光基板表面の位置分布情報を計測する基板面位置計測機構によって、前記基準平面板の位置情報を計測する第3工程と、
    前記第3工程の計測結果に基づいて前記基板面位置計測機構を校正する第4工程と、
    を有することを特徴とする露光方法。
  10. 前記第4工程は、
    前記第3工程における前記基板面位置計測機構による前記基準平面板の位置情報を複数回取得し、最新の計測結果、及びそれまでの所定回数の計測結果を統計処理し、該統計処理の結果に基づいて前記基板面位置計測機構の前記校正を行う工程であることを特徴とする請求項9に記載の露光方法。
  11. 前記第1工程から前記第4工程を、前記基板ステージ上の前記被露光基板を交換する毎に実行することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の露光方法。
  12. 前記統計処理を行う際に、前記基準平面板の位置情報のそれまでの計測結果のうち、新しい計測結果程大きい重みを付けることを特徴とする請求項10に記載の露光方法。
  13. 前記統計処理は、線形予測処理であることを特徴とする請求項10に記載の露光方法。
  14. 前記基板面位置計測機構は、
    前記被露光基板及び前記基準平面板の中央部を計測するための第1の斜入射型の面位置センサと、
    前記基準平面板の端部を計測するための第2の面位置センサとを含み、
    前記第4工程は、前記第2の面位置センサの計測情報を用いて前記第1の面位置センサの計測情報の校正を行う工程であることを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか一項に記載の露光方法。
  15. 前記露光光学系を用いて前記被露光基板上に前記パターンを露光する際に、前記露光光学系から前記保持面に概平行な面上で少なくとも前記第1方向と直交する第2方向に離れた位置に配置された第3の面位置センサを用いて、前記保持面の端部における前記基準平面板の法線方向における位置情報を計測する第5工程と、
    前記基板面位置計測機構による前記被露光基板の露光前の該基板の位置分布情報の計測結果と、前記第5工程における前記第3の面位置センサの計測結果とを用いて、前記被露光基板の前記保持面の法線方向の位置分布情報を求める第6工程とを有することを特徴とする請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の露光方法。
  16. ステージ位置計測機構によって、前記基準平面板に形成された格子パターンを検出して、前記基板ステージの前記保持面に概平行な面内の位置情報を計測する第7工程を有することを特徴とする請求項9から請求項15のいずれか一項に記載の露光方法。
  17. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の露光装置を用いて被露光基板を露光する工程と、
    前記露光された被露光基板を処理する工程と、を含むデバイス製造方法。
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