JP2009206365A - 露光方法及び電子デバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】面位置計測装置の校正を行うための基準部材の表面形状を効率的に計測する。
【解決手段】投影光学系を用いてウエハW上に明暗パターンを露光する露光方法であって、Xスケール部39XAを用いて多点AF系90の複数の検出基準点のZ位置情報を計測する多点AF系90の校正工程と、Xスケール部39XAをX方向に多点AF系90の複数の計測点の間隔だけ移動しつつ、多点AF系90によりXスケール部39XAの表面の複数箇所のZ位置情報を複数回計測する計測工程と、この計測工程で得られた複数のZ位置情報を統計処理してXスケール部39XAのZ方向の形状情報を算出する算出工程とを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、露光光学系を用いて被露光基板上にパターンを露光する露光技術、及びこの露光技術を用いる電子デバイス製造技術に関する。
従来、半導体素子(集積回路等)、液晶表示素子等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(いわゆるステッパ)又はステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニングステッパ又はスキャナ)などの露光装置が用いられている。これらの露光装置においては、半導体素子等のパターンの微細化に対応して、解像度を高めるために投影光学系の開口数が大きくなるのに伴って焦点深度が狭くなっている。
そのため、これらの露光装置は、レジスト(感光材料)が塗布された露光対象のウエハ(又はガラス基板等)の表面の計測点の高さ(面位置)を計測するオートフォーカスセンサ(以下、AF系という。)を備え、露光中に、そのAF系の計測値に基づいてオートフォーカス方式でウエハの表面を投影光学系の像面に合焦させている。AF系としては、従来より被検面に斜めに所定の計測用パターンを投射し、反射光を受光して形成される計測用パターンの像の位置に基づいて、対応する計測点の高さを計測する斜入射方式のAF系が使用されている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−129182号公報
斜入射方式のAF系においては、被検面に斜めに検出光を照射するために検出感度が高く、計測値のドリフトが生じる恐れがあるため、例えば平面度が既知の基準部材を用いて、所定頻度で校正(キャリブレーション)を行うことが好ましい。
しかしながら、露光装置を使用すると、装置内の温度環境の変化、及び基準部材が載置されるステージの運動に伴う発熱や加速度により、基準部材の平面度も僅かではあるが変動してしまう。そこで、例えば定期的に露光工程のスループットを殆ど低下させることなく効率的に、基準部材自体の平面度も計測(校正)することが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑み、被検面の面位置を計測する計測機構の校正を行うために使用可能な基準部材の形状を短時間に計測できる露光技術、及びこの露光技術を用いる電子デバイス製造技術を提供することを目的とする。
本発明による露光方法は、露光光学系を用いて被露光基板上に明暗パターンを露光する露光方法であって、被露光基板の法線方向である第1方向と直交する所定の第2方向に概一列に並んで所定範囲内に配置された複数の計測基準点を含む多点位置計測機構を用いて、その被露光基板の表面内の複数位置におけるその第1方向の位置情報である基板情報を収集する基板計測工程と、その基板計測工程で得られたその基板情報を用いて、その露光光学系に対してその第1方向に離れた所定位置にその被露光基板を配置する基板配置工程と、その露光光学系により、その被露光基板を露光する露光工程と、を含むと共に、所定の基準平面板を用いて、その多点位置計測機構に含まれる複数のその計測基準点のその第1方向の位置に関する情報を計測する計測基準点校正工程と、その基準平面板をその第2方向に第1の所定量移動しつつ、その多点位置計測機構によりその基準平面板内の複数箇所のその第1方向の位置情報である基準平面板情報を複数回計測する基準平面板計測工程と、その基準平面板計測工程で得られた複数のその基準平面板情報を統計処理してその基準平面板のその第1方向に関する形状情報である基準平面板形状情報を算出する算出工程と、を含むものである。
本発明によれば、別途専用の計測器等を用いることなく、多点位置計測機構自体を用いて基準平面板の形状を短時間に高精度に計測できる。その結果として、その基準平面板を用いてその多点位置計測機構の校正を高精度に行うことができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の好ましい第1の実施形態につき図1〜図11を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る露光装置100の概略構成を示す。この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(走査型露光装置)としてのいわゆるスキャニングステッパである。後述するように本実施形態では、投影光学系PL(投影ユニットPU)が設けられており、以下においては、投影光学系PLの光軸AXと平行にZ軸を取り、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される方向にY軸を、Z軸及びY軸に直交する方向にX軸を取り、X軸、Y軸、及びZ軸の周りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
図1において、露光装置100は、照明系10、照明系10からの露光用の照明光(露光光)ILにより照明されるレチクルRを保持するレチクルステージRST、レチクルRから射出された照明光ILをウエハW上に投射する投影光学系PLを含む投影ユニットPU、並びにウエハWを保持するウエハステージWST及び計測ステージMSTを有するステージ装置50を備えている。露光装置100は制御系等も備えている。
照明系10は、例えば特開2001−313250号公報(対応する米国特許出願公開第2003/0025890号明細書)などに開示されるように、光源と、照明光学系とを含み、照明光学系は、オプティカルインテグレータ(フライアイレンズ、ロッドインテグレータ(内面反射型インテグレータ)、回折光学素子など)等を含む照度均一化光学系、及びレチクルブラインド等(いずれも不図示)を有する。照明系10は、レチクルブラインドで規定されたレチクルR上のスリット状の照明領域IARを照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。なお、照明光としては、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)、YAGレーザ若しくは固体レーザ(半導体レーザなど)の高調波、又は水銀ランプの輝線(i線等)なども使用できる。
レチクルステージRST上には、回路パターンなどがそのパターン面(下面)に形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により保持されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含む図8のレチクルステージ駆動系11によって、XY平面内で微少駆動可能であると共に、走査方向(Y方向)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
図1のレチクルステージRSTの移動面内の位置情報(X方向、Y方向の位置情報、及びθz方向の回転情報を含む)は、レーザ干渉計よりなるレチクル干渉計116によって、移動鏡15(ステージ端面を鏡面加工した反射面でもよい)を介して例えば0.5〜0.1nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計116の計測値は、図8の主制御装置20に送られる。主制御装置20は、その計測値に基づいてレチクルステージRSTの少なくともX方向、Y方向、及びθz方向の位置を算出し、この算出結果に基づいてレチクルステージ駆動系11を制御することで、レチクルステージRSTの位置及び速度を制御する。
図1において、レチクルステージRSTの下方に配置された投影ユニットPUは、鏡筒40と、該鏡筒40内に所定の位置関係で保持された複数の光学素子を有する投影光学系PLとを含む。投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで所定の投影倍率β(例えば1/4倍、1/5倍などの縮小倍率)を有する。照明系10からの照明光ILによってレチクルRの照明領域IARが照明されると、レチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介して照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの像が、ウエハWの一つのショット領域上の露光領域IA(照明領域IARと共役な領域)に形成される。本例のウエハWは、例えば直径が200mmから300mm程度の円板状の半導体ウエハの表面に、感光剤(感光層)であるレジスト(フォトレジスト)を所定の厚さ(例えば200nm程度)で塗布したものを含む。
また、露光装置100では、液浸法を適用した露光を行うため、投影光学系PLを構成する最も像面側(ウエハW側)の光学素子である先端レンズ191を保持する鏡筒40の下端部周囲を取り囲むように、局所液浸装置8の一部を構成するノズルユニット32が設けられている。
図1において、ノズルユニット32は、露光用の液体Lqを供給可能な供給口と、液体Lqを回収可能な多孔部材(メッシュ)が配置された回収口とを有する。ノズルユニット32の供給口は、供給流路及び供給管31Aを介して、液体Lqを送出可能な液体供給装置5(図8参照)に接続されている。
液浸法によるウエハWの露光時に、図8の液体供給装置5から送出された露光用の液体Lqは、図1の供給管31A、及びノズルユニット32の供給流路を流れた後、その供給口より照明光ILの光路空間を含むウエハW上の液浸領域14(図2参照)に供給される。また、液浸領域14からノズルユニット32の回収口を介して回収された液体Lqは、回収流路及び回収管31Bを介して液体回収装置6に回収される。なお、液浸タイプの露光装置としない場合には、上記の局所液浸装置8は設けなくともよい。
図1において、ステージ装置50は、ベース盤12のXY面に平行な上面12a(ガイド面)に配置されたウエハステージWST及び計測ステージMST、並びにこれらのステージWST,MSTの位置情報を計測するY軸干渉計16,18及びX軸干渉計(不図示)を含む干渉計システム118(図8参照)を備えている。さらに、ステージ装置50は、露光の際などにウエハステージWSTの位置情報を計測するのに用いられる後述するエンコーダシステム、並びにステージWST,MST及び後述のZ・レベリング機構を駆動するステージ駆動系124(図8参照)などを備えている。
ウエハステージWST及び計測ステージMSTは、それぞれ不図示の複数の例えば真空予圧型空気静圧軸受を構成するエアパッドを介して、ベース盤12の上面12a上に数μm程度のクリアランスを介して非接触で支持されている。また、ステージWST,MSTは、図8のステージ駆動系124によって、Y方向及びX方向に独立して駆動可能である。
ステージ駆動系124は、ウエハステージWSTのステージ本体91を、第1のX軸ガイド(不図示)に沿ってX方向に駆動する第1のX軸リニアモータと、計測ステージMSTのステージ本体92を第2のX軸ガイド(不図示)に沿ってX方向に駆動する第2のX軸リニアモータと、それらの第1及び第2のX軸ガイドを独立にY方向に駆動する第1組及び第2組のリニアモータ(不図示)とを備えている。
図1のウエハステージWSTは、前述したステージ本体91と、ステージ本体91上に搭載されたウエハテーブルWTBと、ステージ本体91内に設けられて、ステージ本体91に対するウエハテーブルWTB(ウエハW)のZ方向の位置、及びθx方向、θy方向のチルト角を相対的に微小駆動するZ・レベリング機構とを備えている。ウエハテーブルWTB上には、ウエハWを真空吸着等によってほぼXY平面に平行な吸着面上に保持するウエハホルダ(不図示)が設けられている。なお、そのウエハWの吸着面と、ベース盤12の上面12aとは、ウエハWの表面の平面度の範囲内程度でほぼ平行である。
また、ウエハテーブルWTBの上面には、ウエハホルダ上に載置されるウエハの表面とほぼ同一面となる、液体Lqに対して撥液化処理された表面を有し、かつ外形(輪郭)が矩形でその中央部にウエハホルダ(ウエハの載置領域)よりも一回り大きな円形の開口が形成された高平面度の平板状のプレート(撥液板)28が設けられている。プレート28は、低熱膨張率の材料、例えばガラス、ガラスセラミックス、又はセラミックス(ショット社のゼロデュア(商品名)、Al23あるいはTiCなど)等から成る。
なお、上述の局所液浸装置8を設けたいわゆる液浸露光装置の構成にあっては、さらにプレート28は、図7のウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)の平面図に示されるように、その円形の開口を囲む、外形(輪郭)が矩形の第1撥液領域28aと、第1撥液領域28aの周囲に配置される矩形枠状(環状)の第2撥液領域28bとを有する。第1撥液領域28aは、例えば露光動作時、ウエハの表面からはみ出す液浸領域14(図2参照)の少なくとも一部が形成され、第2撥液領域28bは、後述のエンコーダシステムのためのスケールが形成される。プレート28は単一のプレートでも良いが、本実施形態では複数のプレート、例えば第1及び第2撥液領域28a,28bにそれぞれ対応する第1及び第2撥液板を組み合わせて構成する。
さらに、図7の第2撥液領域(第2撥液板)28bのX方向の両側の領域には、Yスケール39Y1,39Y2が形成され、第2撥液領域28bのY方向の両側の領域には、Xスケール39X1,39X2が形成されている。なお、以下では、ウエハテーブルWTB(プレート28)上の+Y方向の端部のXスケール39X1 及びYスケール39Y1,39Y2の端部を含む長方形の領域を第1のXスケール部39XAと呼び、ウエハテーブルWTB上の−Y方向の端部のXスケール39X2 及びYスケール39Y1,39Y2の端部を含む長方形の領域を第2のXスケール部39XBと呼ぶ。Yスケール39Y1,39Y2及びXスケール39X1,39X2は、それぞれX方向及びY方向を長手方向とする格子線38及び37を所定ピッチでY方向及びX方向に沿って形成してなる、Y方向及びX方向を周期方向とする反射型の格子(例えば位相型の回折格子)である。
上記各スケール39Y1,39Y2,39X1,39X2は、第2撥液領域28b(例えば薄板状のガラス)の表面に、例えば100nm〜4μmのピッチ(例えば1μmピッチ)で例えばホログラム(例えば感光性樹脂に干渉縞を焼き付けて作成される)により反射型の回折格子を形成することで作製できる。なお、各スケールに用いられる回折格子は、機械的に溝等を形成して作製してもよい。なお、図7等では、図示の便宜上から、格子のピッチは、実際のピッチに比べて格段に広く図示されている。
図7のウエハテーブルWTBの−Y方向及び−X方向の端面には、それぞれ鏡面加工によって反射面17a,17bが形成されている。干渉計システム118(図8参照)のY軸干渉計16及びX軸干渉計126(図10参照)は、これらの反射面17a,17bにそれぞれ干渉計ビームIBY1,IBY2及びIBX1,IBX2(測長ビーム)を投射して、各反射面の基準位置(例えば図1の投影ユニットPU側面に配置された不図示の参照鏡)からの変位、すなわちウエハステージWSTのXY平面内の位置情報を計測し、この計測値を主制御装置20に供給する。この計測値に基づいて主制御装置20は、ウエハテーブルWTBのX,Y方向の位置に加え、θx方向、θy方向、及びθz方向の回転角も計測可能である。
但し、本実施形態では、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)は、主として、上述したYスケール、Xスケールなどを含む後述するエンコーダシステムによって計測され、干渉計16等の計測値は、そのエンコーダシステムの計測値の長期的変動(例えばスケールの経時的な変形などによる変動)を補正(校正)する場合などに補助的に用いられる。また、干渉計システム118の計測情報は、例えばウエハ交換のため、後述するアンローディング位置、及びローディング位置付近においてウエハテーブルWTBのY方向の位置等を計測するのにも用いられる。
図1に戻り、計測ステージMSTは、ステージ本体92上に平板状の計測テーブルMTB等を搭載して構成されている。ステージ本体92には、計測テーブルMTBのZ位置、及びθx方向、θy方向のチルト角を制御するZ・レベリング機構が組み込まれている。計測テーブルMTB及びステージ本体92には、空間像計測器及び照度むらセンサ等の各種計測用部材(不図示)が設けられている。
計測ステージMSTの計測テーブルMTBの+Y方向及び−X方向の端面にも反射面が形成されている。干渉計システム118(図8参照)のY軸干渉計18(図1参照)及びX軸干渉計(不図示)は、これらの反射面に干渉計ビーム(測長ビーム)を投射して、計測ステージMSTの位置情報(例えば、少なくともX方向、Y方向の位置情報とθz方向の回転情報とを含む)を計測し、この計測値が主制御装置20に供給される。
本実施形態の露光装置100では、図1では図面の錯綜を避ける観点から図示が省略されているが、実際には、図2に示されるように、投影ユニットPUの中心から−Y方向に離れた位置に、X方向に概ね等間隔で並ぶ複数のアライメント系(プライマリアライメント系L1、及びセカンダリアライメント系AL21,AL22,AL23,AL24)が、回転中心を中心として回動可能なアーム56n(n=1〜4)の先端に固定されている。
本実施形態では、アライメント系AL1及びAL21〜AL24のそれぞれとして、画像処理方式のアライメント系が用いられている。そのアライメント情報は図7の主制御装置20に供給される。本実施形態では5つのアライメント系AL1、AL21〜AL24を設けているため、アライメントを効率的に行うことができる。しかしながら、アライメント系の数は5つに限られるものでなく、1つのみ(例えばプライマリアライメント系AL1のみ)でもよい。
図2において、本実施形態の露光装置100では、前述したノズルユニット32の周囲を四方から囲む状態で、エンコーダシステムの4つのヘッドユニット62A,62B,62C,62Dが配置されている。これらのヘッドユニット62A〜62Dを構成する複数のYヘッド64及びXヘッド66は、図2では2点鎖線で示すように、メインフレーム(不図示)の底面に取り付け部材を介して固定されている。Yヘッド64及びXヘッド66は、それぞれY方向及びX方向に所定ピッチで形成された回折格子にレーザビームを照射して、回折格子から発生する回折光を光電変換して、その回折格子のY方向及びX方向の位置を例えば0.5〜0.1nmの分解能で計測する。
図2において、ヘッドユニット62A,62Cは、投影ユニットPUの+X側、−X側にそれぞれX方向に沿って、投影光学系PLの光軸AXを通りX軸と平行な直線LH上に所定間隔で配置された複数(ここでは6個)のYヘッド64を備えている。Yヘッド64はそれぞれ前述のYスケール39Y1又は39Y2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のY方向の位置(Y位置)を計測する。また、ヘッドユニット62B,62Dは、投影ユニットPUの+Y側、−Y側にそれぞれ直線LV上にほぼ所定間隔で配置された複数(ここでは7個及び11個(ただし、図2ではその11個のうちのプライマリアライメント系AL1と重なる3個は不図示))のXヘッド66を備えている。Xヘッド66は、それぞれ前述のXスケール39X1又は39X2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のX方向の位置(X位置)を計測する。
従って、図2のヘッドユニット62A及び62Cは、それぞれYスケール39Y1及び39Y2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のY位置を計測する多眼のY軸のリニアエンコーダ(以下、適宜、Yエンコーダと略述する)70A及び70C(図8参照)を構成する。Yエンコーダ70A,70Cはそれぞれ複数のYヘッド64の計測値の切り替え(常にYスケール39Y1及び39Y2に対向しているYヘッド64の計測値を用いること)を行う切り替え制御部を備えている。
また、ヘッドユニット62B及び62Dは、基本的にそれぞれXスケール39X1及び39X2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のX位置を計測する、多眼のX軸のリニアエンコーダ(以下、適宜、Xエンコーダと略述する)70B及び70D(図8参照)を構成する。Xエンコーダ70B,70Dはそれぞれ複数のXヘッド66の計測値の切り替え(常にXスケール39X1及び39X2に対向しているXヘッド66の計測値を用いること)を行う切り替え制御部を備えている。
さらに、図2のセカンダリアライメント系AL21,AL24の−X側及び+X側に、プライマリアライメント系AL1の検出中心を通るX軸に平行な直線上にほぼ対称に検出点が配置されるYヘッド64y1,64y2がそれぞれ設けられている。Yヘッド64y1,64y2は、ウエハステージWST上のウエハWの中心が上記直線LV上にある図2に示される状態では、Yスケール39Y2,39Y1にそれぞれ対向している。アライメント動作の際などでは、Yヘッド64y1,64y2(すなわち、これらYヘッド64y1,64y2を含むYエンコーダ70C,70A)によってウエハステージWSTのY位置及びθz方向の角度が計測される。
上述したエンコーダ70A〜70Dの計測値は、主制御装置20に供給され、主制御装置20は、エンコーダ70A〜70Dの計測値に基づいて、ウエハテーブルWTBのXY平面内の位置を制御する。
次に、本実施形態の露光装置100は、図2に示されるように、照射系90a及び受光系90bから成る、例えば特開平6−283403号公報(対応する米国特許第5,448,332号明細書)等に開示されるものと同様の構成の斜入射方式の多点のオートフォーカスセンサ(以下、多点AF系と呼ぶ。)90を備えている。一例として、投影光学系PLと、ウエハステージWST上のウエハのローディング位置LPとのY方向の間の領域に、多点AF系90の照射系90a及び受光系90bが不図示のメインフレームに支持されて配置されている。なお、ウエハのローディング位置LP及びアンローディング位置UPは、それぞれ不図示のウエハローダ系のウエハアームWA等との間でウエハWの受け取り及び搬出を行う際のウエハステージWSTの中心の位置を意味している。
また、図2では、ヘッドユニット62Cの−X端部の−Y側に照射系90aが配置され、これに対向する状態で、ヘッドユニット62Aの+X端部の−Y側に受光系90bが配置されている。
図4(B)に示すように、多点AF系90の照射系90aから被検面に対してウエハW上のレジストを感光させない波長域の複数の検出光DLi(i=1〜M、Mは計測点の総数)によって、複数のスリット像(計測用パターン)がZ軸に平行な軸に対してY軸の周りに大きく傾斜して斜めに投射される。被検面に投射される複数のスリット像の中心が計測点Aiである。そして、計測点Aiからの反射光が受光系90bで受光されて、計測点Aiにおける被検面のZ位置が、予め定められている検出基準点(計測値が0になるときのZ位置にある計測点)からの偏差として求められる。その検出基準点が例えば投影光学系PLの像面に合致するように定める動作が後述の多点AF系90の校正(キャリブレーション)である。また、Y軸の周りに傾斜した斜入射方式であるため、被検面のZ位置によって計測点AiのX方向の位置は僅かに変化するため、以下では一例として検出基準点のX方向の位置を計測点AiのX方向の位置とする。
本実施形態では、その複数の計測点は、例えば1行M列又は2行N列(Nは検出点の総数の1/2)の行マトリックス状に配置される。なお、それらの計測点を3行以上の複数行に配列することも可能である。以下では、図4(B)に示すように、多点AF系90による全部の計測点AiがX方向に一行に配列されている場合につき説明する。
この場合、多点AF系90によるM個の計測点は、被検面上のX方向に細長い検出領域AF内にX方向に沿って間隔XPで配置される。なお、M個の計測点は必ずしもX軸に平行な直線上に、正確に間隔XPで配置されている必要はなく、概X軸に平行な直線上に概間隔XPで配置されていればよい。即ち、各計測点のX方向、Y方向の位置は、例えばウエハWの表面のZ位置が所定の許容範囲内で実質的に等しいとみなされるような範囲内でのばらつきは許容される。以下では、計測点の間隔XPとは、複数の計測点の間隔の平均値であるものとする。
図2に戻り、多点AF系90の検出領域AFのX方向の長さは、ウエハWの直径とほぼ等しい程度、即ちここではウエハWの直径の±20%以内程度に設定されている。従って、検出領域AFに対してウエハWをY方向に1回走査するだけで、多点AF系90によってウエハWのほぼ全面でZ位置の分布(面位置情報)を計測できる。また、検出領域AFは、Y方向に関して、前述の液浸領域14(露光領域IA)とアライメント系AL1,AL21〜AL24の検出領域との間に配置されているので、多点AF系90とアライメント系とでその検出動作を並行して行うことが可能となっている。
本実施形態の露光装置100は、多点AF系90の複数の計測点のうち両端に位置する計測点A1,AMの近傍、すなわち検出領域AFの両端部近傍に、X方向に関して対称な配置で、各一対の被検面のZ位置計測用の面位置センサ(以下、Zセンサと呼ぶ)72a,72b及び72c,72dを備えている。これらの同一構成のZセンサ72a〜72dは、例えばメインフレーム(不図示)の下面に固定されている。Zセンサ72a〜72dは、被検面に対し上方から光束を照射し、その反射光を受光してその光の照射点における被検面の法線方向(ここではZ方向)の位置情報を計測するセンサである。
図3は、Zセンサ72aの構成例を示す。図3において、不図示の光源から光ガイド170によって導かれた比較的広帯域の検出光DLaは、コリメータレンズ171、瞳面において光軸AXaから半面側の光束を遮光する遮光板172、及び集光レンズ173を介して、スリット(計測用パターン)が形成されたスリット板174を照明する。スリット板174を通過した検出光DLaは、第1対物レンズ175、ビームスプリッタ176、及び第2対物レンズ177を介して被検面(ここではプレート28の第2撥液領域(第2撥液板)28bの上面)にスリット像を形成する。そして、被検面からの反射光は、第2対物レンズ177、ビームスプリッタ176、及び結像レンズ178を介してラインセンサ等の1次元の撮像素子179上にスリット像を形成する。光ガイド170から撮像素子179までの部材を含んでZセンサ72aが構成されている。
この場合、被検面上に形成されるスリット像の光束(検出光DLa)は全体として光軸AXaに対して傾斜しているため、被検面のZ位置が矢印B1で示すように変動すると、撮像素子179上のスリット像の位置(光量分布の重心位置)が矢印B2で示すようにシフトする。そこで、撮像素子179の検出信号から被検面のZ位置を計測できる。また、検出光DLaの被検面に対する平均的な入射角は、図4(B)の多点AF系90の検出光DL1〜DLMの平均的な入射角よりも小さいため、Zセンサ72aの計測値の安定性は多点AF系90よりも高い。そこで、本実施形態では、後述のように、Zセンサ72a〜72dの計測値を用いて多点AF系90の計測値の校正を行う。
なお、Zセンサ72a〜72dとしては、CDドライブ装置などで用いられる光ピックアップのような構成の光学式の変位センサ(CDピックアップ方式のセンサ)等も使用可能である。
図2に戻り、ヘッドユニット62C及び62Aは、それぞれ複数のYヘッド64の検出中心を結ぶX軸に平行な直線LHを挟むように対称に、かつ直線LHに平行な2本の直線に沿って所定間隔で配置された複数(ここでは各6個、合計で12個)のZセンサ74i,j(i=1,2、j=1〜6)及びZセンサ76p,q(p=1,2、q=1〜6)を備えている。各Zセンサ74i,j及び76p,qとしては、前述のZセンサ72a〜72dと同様のセンサが用いられている。また、一対のZセンサ741,4,742,4は、Zセンサ72a,72bと同一のY軸に平行な直線上に位置しており、一対のZセンサ761,3,762,3は、Zセンサ72c,72dと同一のY軸に平行な直線上に位置している。Zセンサ74i,j及び76p,qは例えばメインフレーム(不図示)に固定されている。
本実施形態においては、ウエハWにレチクルRのパターンの像を露光する際には、投影光学系PLの先端部とウエハWとの間の液浸領域14(露光領域IAを含む)に液体Lqが供給されるため、その液浸領域14におけるウエハWの表面のZ位置を斜入射方式のAF系で高精度に計測するのは困難である。そこで、ウエハWの露光中には、Zセンサ74i,j及び76p,qのうちのいずれかで、ウエハステージWST上のYスケール39Y2,39Y1のZ位置を計測し、この計測値と予め多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによって計測されているウエハW及びYスケール39Y2,39Y1のZ位置分布とから、ウエハWの表面のZ位置分布を求める。そして、このようにして求めたZ位置分布に基づいて、液浸法で露光中のウエハWの表面を投影光学系PLの像面に合焦させる。
なお、図2では、計測ステージMSTの図示が省略されている。また、図2において、符号78は、多点AF系90の検出光の光路近傍に所定温度に温度調整されたドライエアーを、白抜きの矢印で示されるように、例えばダウンフローにて送風する局所空調システムを示す。また、本実施形態では、アンローディング位置UPと、ローディング位置LPとは、直線LVに関して対称に設定されている。なお、アンローディング位置UPとローディング位置LPとを同一位置としても良い。
また、図8には、露光装置100の制御系の主要な構成が示されている。この制御系は、装置全体を統括的に制御するコンピュータから成る主制御装置20を中心として構成されている。
以下、本実施形態の図1の露光装置100において、主制御装置20の制御のもとで所定ロットのウエハに順次レチクルRのパターンの像を露光する際の動作の一例につき、図11のフローチャートを参照して説明する。
この場合、予め図2のZセンサ72a〜72d及びZセンサ74i,j及び76p,qのZ位置の計測値は、例えばその被検面が投影光学系PLの像面と同じZ位置にあるときに0になるように調整が行われている。このためには、例えば図1の計測ステージMST上の空間像計測器(不図示)で投影光学系PLの像面を求め、その像面にその空間像計測器の上部を設定する。その後、計測ステージMSTを駆動してその上部を順次Zセンサ72a〜72d及びZセンサ74i,j及び76p,qの計測点を含む領域に移動して、これらのZセンサの計測値がそれぞれ0になるようにオフセットを調整すればよい。
なお、多点AF系90の計測点Ai(i=1〜M)を25点(M=25)とした場合に、多点AF系90の校正に使用される図7のXスケール部39XAの表面の真のZ位置ZTi[nm]の分布は、投影光学系PLの像面のZ位置を0としたとき、一例として図6(A)に示すように変化しているものとする。さらに、多点AF系90の各計測点Aiに対応する検出基準点(Z位置の計測値が0になるときの計測点)のZ位置は、例えば図6(B)に示すように互いに異なっている。言い換えると、仮に計測点Aiが投影光学系PLの像面と合致する平面上に配置されていても、計測点Aiで計測されるそれぞれのZ位置には、図6(B)のZ位置に対応するオフセットZofi[nm]が含まれている。このとき、Xスケール部39XAの表面のZ位置を多点AF系90で計測すると、計測点Aiにおける計測値Zi[nm]は、図6(C)に示すように、図6(A)の真のZ位置ZTiから図6(B)のオフセットZofiを差し引いた値になる。
先ず、図11のステップ201において、ベース盤12の上面12a上でウエハステージWSTをY方向に移動して、図4(A)及び(B)に示すように、多点AF系90の検出領域AFをウエハテーブルWTB上の第1のXスケール部39XAの中央部の被検領域DAF(図4(B)参照)上に位置させる。本実施例における被検領域DAFは、Xスケール39X1 のうちでX方向の幅がウエハWの直径とほぼ同じ領域である。ウエハステージWSTを停止したときに、検出領域AFの中心と被検領域DAFの中心とは一致しており、以下この状態を標準位置とも称する。また、Xスケール部39XAのうちで被検領域DAFの−X方向及び+X方向の外側の領域を基準領域DZA及びDZBとすると、Zセンサ72a,72b及び72c,72dの計測点はそれぞれ基準領域DZA及びDZBのX方向の中央部に設定される。この状態で、図4(B)に示すように、多点AF系90によって、Xスケール部39XAの被検領域DAF上でX方向に間隔XPで配列された点B1〜BMの図6(C)のZ位置Zi(i=1〜M)を計測して主制御装置20の内部の記憶部に記憶する。被検領域DAF上の点B1〜BMは、多点AF系90の計測点A1〜AMに合致している。
本実施形態では、Zセンサ72a,72bの計測点と計測点A1とのX方向の間隔XZAと、Zセンサ72c,72dの計測点と計測点AMとのX方向の間隔XZBとは等しく設定され、かつ間隔XZA(XZB)は計測点A1〜AMの間隔XPよりも大きく設定されている。また、基準領域DZA(またはDZB)の表面のZ位置計測の一例として、Zセンサ72a,72bによって基準領域DZAの表面のZ位置を計測し、Zセンサ72a,72bによる計測の平均値を計測点Aaで計測されるZ位置Zaとして記憶することができる。基準領域DZBのZ位置についても同様にZセンサ72c,72dの計測の平均値を用いることができる。
図5(A)は、図4(B)のXスケール部39XAの表面39aの凹凸を大幅に拡大して示す断面図である。また、説明を簡単にするため、図5(A)では多点AF系90の計測点A1〜A7のみを示している。これらの計測点Ai(ここではi=1〜7)及び計測点Aaで計測されるZ位置はZ1〜Z7及びZaである。
次のステップ202において、図4(B)及び図5(A)の状態(標準位置)から図4(C)及び図5(B)に示すように、ウエハステージWSTを−X方向に計測点Aiの間隔であるXPと同間隔だけ移動する。以下この移動後の状態をシフト位置とも称する。この移動の際に、ウエハステージWSTの上面のZ位置及びθx方向、θy方向のチルト角は変化させないようにする。
この際に、ウエハステージWSTのチルト角は、一例として、いわゆるピッチング干渉計によりウエハステージWSTを計測することにより計測できる。そして、この計測結果に基づいてZ・レベリング機構を駆動して、ウエハステージWSTのチルト角を一定に保つことができる。
次のステップ203において、多点AF系90の計測点A1〜AMにおいて、Xスケール部39XA上でX方向に間隔XPで配列された点B2〜B(M+1)のZ位置ZSi(i=1〜M)を計測して記憶する。なお、図6(D)は、図6(A)の表面形状を持つXスケール部39XAを+X方向にXPだけ移動した後の計測点AiにおけるZ位置の計測値ZSi[nm]を示す。
次のステップ204において、主制御装置20は、ステップ201及び203で多点AF系90によって計測されたXスケール部39XAの表面39aのZ位置を統計処理して、表面39aの実際のZ位置の分布(断面形状)を求めて内部の記憶部に記憶する。具体的には、先ず、ステップ203(シフト位置)において多点AF系90の計測点Ai(i=1〜M)で計測されたZ位置ZSiと、ステップ201(標準位置)において計測点Aiで計測されたZ位置Ziとの差分δiを次のように計算する。
δi=ZSi−Zi …(1)
この場合、図5(A)から分かるように、標準位置のXスケール部39XAの表面39aの点B1のZ位置を0とすると、2番目の点B2のZ位置は、計測点A1に関して式(1)より計算される計測値の差分δ1に等しい。また、3番目の点B3のZ位置は、計測点A1及びA2に関して式(1)より計算される計測値の差分δ1及びδ2の和に等しい。従って、点B1のZ位置を0とすると、j番目(j=2〜M)の点BjのZ位置ZBjは、次のように点B1〜B(j-1) に関して式(1)で計算されるZ位置の計測値の差分δiの積算値となる。
ZBj=Σδi=δ1+δ2+…+δ(j-1) …(2)
図5(C)の点線の折れ線CMは、図5(A)の標準位置の表面39a上の点BiのX軸の値を横軸に取り、点Biに対応して式(2)から計算される積算値Σδiを縦軸に取ったものであり、折れ線CMは、点B1のZ位置を0とした場合のXスケール部39XAの表面39aの断面形状を正確に表している。そこで、主制御装置20は、折れ線CMで表される表面形状の情報を記憶部に記憶する。なお、図6(C)及び図6(D)の場合には、Xスケール部39XAの移動方向が逆である。即ち、図5の(A)と(B)の間では、基準平面板に相当する第1のXスケール部39XAが、左方向に移動しているのに対し、図6の(C)と(D)の間では、基準平面板が、右に移動している。
そのため、式(1)に対応する差分δi[nm]は、図6(E)に示すように、図6(C)のZ位置Ziから図6(D)のZ位置ZSiを差し引いた値となり、その積算値Σδi[nm]は図6(F)に示すように、オフセットを除いて正確に図6(A)の断面形状に合致する。このように、本実施形態によれば、多点AF系90の計測値に図6(B)に示すようなランダムなオフセットが混入していても、Xスケール部39XAの表面形状(断面形状)を効率的に、かつ高精度に計測することができる。
さらに一例として、図5(A)において、Zセンサ72aの計測点Aaが位置するXスケール部39XA上の点BaのZ位置を基準としたときの点B1のZ位置δaを求めるために、図5(B)の状態からさらにウエハステージWSTを介してXスケール部39XAを−X方向に(XZA−XP)だけ移動して、Xスケール部39XAの点B1を計測点Aaに移動する。そして、Zセンサ72aによって基準領域DZAの表面のZ位置ZSa(実際にはZセンサ72a,72bの計測値の平均値)を計測する。この結果、2回の基準領域DZAの表面のZ位置の計測値の差分(=ZSa−Za)が点B1のZ位置δaとなり、主制御装置20はこのZ位置δaも記憶部に記憶する。
なお、表面39aのZ位置の変化が間隔XZAに対して緩やかである場合、即ち表面39aのZ位置の変化が間隔XZAで定まる空間周波数に対して低周波であり、高周波成分(間隔XZAで定まる基本空間周波数より高い空間周波数成分)を有しない場合には、補間によってZ位置δaを求めることも可能である。このためには、図5(B)の状態で、Zセンサ72aによってZ位置ZSa’を求め、次式のように2回の計測値の差分にXZA/XPを乗じて得られる値をZ位置δaとすればよい。
δa=(ZSa’−Za)×(XZA/XP) …(3)
この補間の手法は、上記のXスケール部39XA上の隣接する2点Bi及びB(i+1) 間のZ位置の差分δiを求める場合にも適用可能である。
次にステップ205において、図2のウエハステージWSTの中心をローディング位置LPに移動して、不図示のウエハローダ系のウエハアームWAからウエハステージWST上にウエハWをロードする。ウエハWには、不図示のレジスト・コータにおいてレジストが塗布されている(ステップ221)。
次のステップ206において、ウエハステージWSTの中心を、投影光学系PLの光軸を通りY軸に平行な直線LV上に移動した後、さらにウエハステージWSTの中心が投影光学系PLの露光領域(露光位置)の方向に移動するように、ウエハステージWSTの+Y方向への移動を開始する。その移動中、図9(A)に示すように、プライマリアライメント系AL1の検出領域内にウエハテーブルWTB上の基準マーク(不図示)が入ったときに、プライマリアライメント系AL1で基準マークFMの位置計測を行う。
また、ウエハステージWSTの+Y方向の移動に際しては、図4(A)及び(B)に示すように、多点AF系90の検出領域AFがウエハテーブルWTB上の第1のXスケール部39XAの被検領域DAF上に入ったときに、検出領域AFの中心と被検領域DAFの中心とは合致しており、Zセンサ72a,72b及び72c,72dの計測点はそれぞれXスケール部39XAの端部の基準領域DZA及びDZBの中央部にある。このときに、ウエハステージWSTが移動している状態で、ステップ207として、図4(B)及び図5(A)に示すように、多点AF系90の計測点Ai(i=1〜M)において、Xスケール部39XAの被検領域DAF上の点BiのZ位置Ziを計測すると同時に、Zセンサ72a,72cの計測点Aa,Acにおいて、基準領域DZA,DZBのZ位置Za,Zcを計測する。実際には、図4(B)のZセンサ72b,72dによっても基準領域DZA,DZBのZ位置を計測しており、以下では、1対のZセンサ72a,72b及び72c,72dの計測値の平均値をそれぞれ計測点Aa及びAcのZ位置Za及びZcとみなす。
次のステップ208において、ステップ204で記憶されたXスケール部39XAの表面形状の情報、及びステップ207で計測されたXスケール部39XAの表面のZ位置を用いて、主制御装置20は多点AF系90の計測値の校正を行う。一例として、図5(A)において、表面39a上の計測点Aaと合致する点Baを基準とした点B1の既知のZ位置δaを用いて、図5(C)の表面形状を示す折れ線CMを、計測点Aa(点Ba)のZ位置ZaとZ位置δaとの和(=Za+δa)だけZ方向にシフトさせて、図5(D)に示す点線の折れ線CM1を求める。なお、図5(A)の右側のZセンサ72cの計測点Acに合致する点BcのZ位置Zcが、そのまま図5(D)の折れ線CM1の点BcのZ位置になる。この折れ線CM1は、ステップ207における図5(A)のXスケール部39XAの表面39aのZ位置の分布を正確に表している。
言い換えると、図5(D)の折れ線CM1の点Bi(i=1,2,…)に対応するZ位置ZTiは、Zセンサ72a〜72dのZ位置の計測値を基準としたときの真のZ位置を示している。そこで、主制御装置20は、図5(A)の多点AF系90の計測点AiにおけるZ位置の計測値ZiにオフセットZofiを加えたときに真のZ位置ZTiが得られるように、次式からオフセットZofiを求める。このオフセットZofiは図6(B)のオフセットと同じものである。
Zofi=ZTi−Zi …(4)
このオフセットZofi(i=1〜M)が主制御装置20から多点AF系90の受光系90b内のオフセット補正部に設定される。これ以後は、多点AF系90の各計測点AiのZ位置の計測値に式(4)のオフセットZofiを加算した値(オフセット補正後の計測値)が主制御装置20に供給される。従って、仮にXスケール部39XAの表面39aが平面でない場合でも、多点AF系90の各計測点AiにおけるZ位置の計測値は、投影光学系PLの像面からの偏差を正確に示す値となるため、多点AF系90の計測値を用いてウエハWの表面を像面に高精度に合焦できる。なお、受光系90b内の各検出光DL1〜DLMの受光光学系内に、各検出光の結像位置をシフトさせるハービング等が設けられている場合には、そのハービング等を用いて、そのオフセットZofiに対応するシフト量を相殺するように各検出光の結像位置をシフトさせてもよい。
さらに、本実施形態では、図11のステップ205〜214の動作は1枚のウエハ毎に繰り返される動作であり、説明の便宜上、図4(A)のウエハWは1ロット中のk番目(kは2以上の整数)に露光されるウエハであるとする。このとき、ステップ207及び208はこれまでにk回実行されており、図8の主制御装置20の記憶部には、多点AF系90の計測点Ai毎のそのk回のうちで最も新しいn回(nは2以上の整数)の式(4)のオフセットZofiの値が記憶されている。
この場合、主制御装置20では、多点AF系90の各計測点Ai毎に、一例として1回前の計測からn回前の計測までのオフセットZofiの値を用いた重み付け平均値<OFi>を求め、この平均値<OFi>を改めて多点AF系90の各計測点Ai毎のオフセットとしてもよい。その重みは、例えば最新の計測値ほどに大きい値になるものである。このような平均化処理によって、振動等に起因して多点AF系90の計測値に誤差が混入していても、誤差の影響を低減できる。
次のステップ209において、図4(A)の状態からさらにウエハステージWSTを+Y方向に移動して、図9(B)に示すように、投影光学系PLの露光領域内にウエハテーブルWTB上のスリットパターン(不図示)を移動する。そして、一例としてウエハステージWSTの+Y方向の端部に計測ステージMSTを連結して、レチクルRの2つのアライメントマーク(レチクルマーク)の投影光学系PLによる像をスリットパターンで走査して、ウエハステージWST及び計測ステージMST内の空間像計測装置45(図8参照)によって、そのレチクルマークの像の位置を計測する。この計測値及びステップ206の基準マークFMの計測値から、主制御装置20はベースライン(露光中心とアライメント系AL1の検出中心との位置関係)を求めることができる。
次のステップ210において、図9(B)の状態からウエハステージWSTを+Y方向又は−Y方向に移動して、多点AF系90の検出領域AFでウエハWの全面を走査することによって、ウエハWの表面のX方向に間隔XP(図4(B)の計測点A1〜AMのX方向の間隔)で、Y方向に間隔YP(ほぼXPと同じ間隔)で配列される多数の計測点におけるZ位置を含むZ位置分布を多点AF系90によって計測する。また、多点AF系90によってウエハW表面のX方向に配列された一行の複数の計測点のZ位置Zwiを計測する毎に、それぞれZセンサ72a〜72dによってウエハWのX方向の両側のYスケール39Y1,39Y2の表面のZ位置Zwa〜Zwdを計測する。そして、一例として、Zセンサ72a,72bの計測点の中間点と、Zセンサ72c,72dの計測点の中間点とを結ぶ直線に対するその一行の複数の計測点のZ位置の偏差δZwi(Z位置分布情報)を求めて、主制御装置20内の記憶部に記憶する。
また、例えば特開昭61−44429号公報(対応する米国特許第4,780,617号明細書)などに開示されるEGA法によって、ウエハWのアライメントを行うために、ウエハW上の全部のショット領域から選ばれた所定の複数(例えば16個)のショット領域よりなるアライメントショットに付設されたウエハマークの位置を検出するものとする。このため、上述のように、ウエハステージWSTをY方向に移動して多点AF系90でウエハWの表面のZ位置分布を計測する途中で、計測対象のアライメントショットのウエハマークがアライメント系AL1,AL21〜AL24の検出領域内に入ったときにウエハステージWSTを停止させて、順次、アライメント系AL1,AL21〜AL24によってそのウエハマークの位置を検出する。その後、主制御装置20は、計測された複数のウエハマークの座標を用いてEGA方式でウエハの全部のショット領域の配列座標(ショット配列)を算出する。
次のステップ211において、算出された配列座標に基づいて図8のエンコーダ70A〜70Fの計測値を用いてウエハステージWSTを駆動することで、図10に示すように、ウエハW上の全部のショット領域に投影光学系PLを介してレチクルRのパターン像を露光する。この際に、投影光学系PLをX方向に挟むように配置されている図2のZセンサ74i,j 及び76p,q を用いて、ウエハWの両側のYスケール39Y1,39Y2の表面のZ位置を計測し、この計測値とステップ210で求められているウエハWの表面のZ位置の偏差δZwiとからウエハWの表面のZ位置を間接的に求め、このように求めたウエハW表面のZ位置に基づいてウエハステージWSTのZ・レベリング機構を駆動して、ウエハWの表面を投影光学系PLの像面に合焦させる。
次のステップ212において、ウエハステージWSTの中心を図10のアンローディング位置UPに移動して、露光済みのウエハWのアンロードを行って、そのウエハWを不図示のウエハローダ系に受け渡す。次のステップ213において、未露光のウエハがあるかどうかを判定し、未露光のウエハがある場合にはステップ214に移行して、多点AF系90の校正用のXスケール部39XAの表面形状の計測(ステップ201〜204の動作)を行うかどうかを判定する。
本実施形態では、ウエハWからウエハテーブルWTBを介して伝導する熱、及びウエハステージWSTの加速度等の影響によるXスケール部39XAの表面形状の変化は、僅かであるとともにかなり緩やかである。そのため、ステップ201〜204のXスケール部39XAの表面形状の計測(校正)は、ステップ207及び208の多点AF系90の計測値の校正に比べてかなり低い頻度で実行される。一例として、前者の表面形状の計測は、例えば1日に一度又は100枚以上のウエハを露光する毎に実行され、後者の多点AF系90の計測値の校正は所定枚数(例えば1〜5枚程度)のウエハを露光する毎に実行される。
そして、Xスケール部39XAの表面形状を計測する場合には、動作はステップ201に戻り、ステップ201〜213までの動作が繰り返される。一方、ステップ214において、その表面形状を計測しない場合には動作はステップ205に戻ってウエハのローディングを行った後、ステップ206から213までの動作を繰り返す。そして、ステップ213で未露光のウエハがなくなったときに露光工程が終了する。なお、上述のようにステップ207及び208の多点AF系90の校正は、例えばオペレータからの指示に応じて所定枚数のウエハを露光する毎に実行される。
また、ステップ212でウエハローダ系によって搬出されたウエハは、ステップ222で、不図示のコータ・デベロッパにおいてレジストの現像が行われる。その後、ステップ223において、現像したウエハの加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理が行われ、次のステップ224において、レジストコート、露光、現像、及び基板処理を所定回数繰り返した後、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)、及び検査ステップ等を経て半導体デバイスが製造される。
本実施形態によれば、予め多点AF系90及びZセンサ72a〜72dによって、Yスケール39Y1,39Y2の表面を基準として、ウエハWの表面のZ位置分布を計測しておくことによって、液浸領域14を介してウエハWを露光する際に、オートフォーカス方式でウエハWの表面を投影光学系PLの像面に高精度に合焦できる。従って、ウエハWの各ショット領域に微細な回路パターンを高精度に形成できる。
本実施形態の作用効果等は以下の通りである。
(1)上記の実施形態の露光装置100を用いる露光方法は、投影光学系PLを用いてウエハW(被露光基板)上に明暗パターンを露光する露光方法であって、ウエハWの法線方向であるZ方向(第1方向)と直交するX方向(第2方向)に概一列に並んで検出領域AF内に配置された複数の検出基準点(Z位置の計測値が例えば0になるときの計測点)を含む多点AF系90を用いて、ウエハWの表面内の複数位置におけるZ位置(ウエハ情報)を収集するステップ210(ウエハ計測工程)と、ステップ210で得られたウエハ情報を用いて、投影光学系PLに対してZ方向に離れた像面にウエハWを配置するステップ211内のオートフォーカス工程(ウエハ配置工程)と、投影光学系PLによりウエハWを露光するステップ211内の走査露光工程とを含む。
さらに、その露光方法は、Xスケール部39XA(基準平面板)を用いて、多点AF系90の複数の検出基準点のZ位置(オフセットZofi)を計測して、多点AF系90の校正を行うステップ207及び208(AF系校正工程)と、Xスケール部39XAをX方向に計測点Aiの間隔XPだけ(第1の所定量)移動しつつ、多点AF系90によりXスケール部39XAの複数箇所BiのZ位置を2回計測するステップ201〜203(Xスケール部計測工程)と、このステップ201〜203で得られた2回のZ位置を統計処理してXスケール部39XAのZ方向の表面形状情報を算出するステップ204とを含む。
本実施形態によれば、別途専用の計測器等を用いることなく、多点AF系90自体を用いて短時間に効率的に、かつ高精度にXスケール部39XAの表面形状を計測できる。その後、Xスケール部39XAを用いて多点AF系90の校正を高精度に行うことができる。
(2)また、ステップ201〜203では、多点AF系90によりXスケール部39XAの複数箇所BiのZ位置の絶対位置(像面を基準とする位置)を計測しているが、その代わりにその複数箇所Bi間でのZ方向の相対位置関係を計測してもよい。また、その複数箇所BiのZ位置の計測値には、真の位置に対して各計測点Ai毎のオフセット等を含むある程度の誤差が含まれているが、この誤差は統計処理によって相殺されるため差し支えない。
(3)また、ステップ202におけるXスケール部39XA(ウエハステージWST)のX方向への移動量が間隔XPであるため、統計処理としては単に2回の計測値の差分を求めるだけで容易にXスケール部39XAの表面形状を求めることができる。なお、そのXスケール部39XAの移動量は概間隔XP、即ち間隔XPに対して±5%程度の範囲内であってもよい。この程度の範囲内であれば、Xスケール部39XAは完全に平坦と仮定しても大きな誤差は生じないためである。
さらに、上記のように補間演算を行う場合には、ステップ202におけるXスケール部39XAの移動量は間隔XPから比較的大きく異なってもよい。
(4)また、上記の実施形態では、ウエハステージWST上のウエハWに対するX方向の両側にYスケール39Y1,39Y2(第2平面板)が配置されるとともに、ステップ210においては、多点AF系90とは異なるZセンサ72a〜72d(第2の位置計測機構)により、Yスケール39Y1,39Y2のZ位置をさらに計測して、この計測結果に基づいてそのウエハ情報を補正し、ステップ211のウエハ配置工程においては、投影光学系PLの側面方向に配置されたZセンサ74i,j〜72p,q(第3の位置計測機構)により、Yスケール39Y1,39Y2のZ位置を計測し、この計測結果とその補正されたウエハ情報とを用いて、ウエハWの表面を像面に合焦させている。
従って、ウエハWの露光時にはウエハWのZ位置を計測する必要がないため、液浸法でウエハWを高精度に合焦させて露光できる。
なお、ステップ210におけるウエハ情報の補正は、一例として多点AF系90の計測値からZセンサ72a〜72dの計測値より求められるオフセット分を差し引く演算によって行われる。しかしながら、その代わりに、Zセンサ72a〜72dの計測値が例えば0(像面)を示すようにウエハステージWSTのZ位置、及びθx方向、θy方向のチルト角を制御した状態で、多点AF系90によってウエハ情報を計測してもよい。
(5)また、上記の実施形態では、多点AF系90の校正を行うための平面板として、ウエハステージWST上の第2撥液領域(第2撥液板)28bの一部のエンコーダ用のXスケール部39XA(又はXスケール部39XBでもよい)を用いているため、別途専用の平面板を設ける場合に比べてウエハステージWSTを小型化できる。ただし、多点AF系90の校正用の平面板は、ウエハステージWST上の他の部分でもよい。さらに、多点AF系90の校正を行うための平面板として、図1の計測ステージMSTの一部(例えば取付部材42又は計測テーブルMTBの一部)を用いてもよい。
(6)また、ステップ207及び208のAF系校正工程は、ウエハステージWSTが投影光学系PLの近傍とウエハのローディング位置LP(又はアンローディング位置UPでもよい)との間を移動する際に行なわれるため、校正位置への移動時間が不要になりウエハの処理時間が短縮される。
(7)なお、上記の実施形態では、多点AF系90の複数の検出基準点は、Z方向及びX方向と直交するY方向(第3方向)に離れた位置に配置してもよい。
(8)また、上記の実施形態の電子デバイスの製造方法は、ウエハ(基板)上への成膜工程、露光工程、エッチング工程を含む半導体デバイスの製造方法であって、その露光工程において、上記の実施形態の露光方法を用いるものである。この際に、露光工程のスループットを高く維持して、多点AF系90の精度を高く維持できるため、半導体デバイスを高精度に量産できる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態につき図12〜図14を参照して説明する。本実施形態においても図1の露光装置100を用いるが、多点AF系90の校正に用いるXスケール部39XAのX方向の全面(図4(B)の被検領域DAF及び基準領域DZA,DZBを合わせた領域)の表面形状を多点AF系90で計測する点が異なっている。Xスケール部39XAの表面の真のZ位置ZTiの分布は、例えば図13(A)のようになっている。また、多点AF系90の複数の検出基準点のZ位置に対応するオフセットZofiの分布は図13(B)及び図14(A)(図6(B)と同じ)であるとする。
図12(A)は、本実施形態においてXスケール部39XAの表面形状を計測する際のウエハステージWSTと多点AF系90との位置関係の一例を示す。図12(A)において、ベース盤12の上面12aでウエハステージWSTを2点鎖線で示すX方向の中央の位置P1から、多点AF系90の検出領域AFの−X方向の端部とXスケール部39XAの基準領域DZAの−X方向の端部とが合致するまで、+X方向に移動する。この状態(右側の標準位置)で多点AF系90の計測点Ai(i=1〜M)においてXスケール部39XAの左側の表面のZ位置ZLiを計測する。この計測結果は図13(C)に示すようになる。次に、図12(A)の状態からウエハステージWST(Xスケール部39XA)をZ位置及びチルト角を同じ状態に維持して−X方向に計測点Aiの間隔XPだけ移動し、この右側のシフト位置において、再び計測点AiにおいてXスケール部39XAの表面のZ位置ZLSiを計測する。なお、この際にXスケール部39XAを+X方向に間隔XPだけ移動したときの計測結果が図13(D)に示されている。
その後、その2回の計測点Aiでの計測値の差分δLi(図13(E)参照)を求め、式(2)と同様にi番目までの差分の積算値ΣδLi(図13(F)参照)を求めることで、例えば計測点A1の計測値を0とした場合のXスケール部39XAの表面のZ位置の分布を求めることができる。
次に、図12(B)の状態から、図12(C)に示すように、ウエハステージWSTを多点AF系90の検出領域AFの+X方向の端部とXスケール部39XAの基準領域DZBの+X方向の端部とが合致するまで、Z位置及びチルト角を同じ状態に維持して、−X方向に所定距離(第2の所定距離)だけ移動する。この左側の標準位置で多点AF系90の計測点AiにおいてXスケール部39XAの右側の表面のZ位置ZRiを計測すると、計測結果は図14(B)に示すようになる。このとき、基準領域DZA(DZB)のX方向の幅が被検領域DAFのX方向の幅のほぼ1/3であるとすると、被検領域DAFの中央のほぼ1/3の重複領域DAFCは、図12(A)の検出領域AFで覆われた領域と重複しており、表面形状の計測が重複して行われる。
その後、図12(C)の状態からウエハステージWST(Xスケール部39XA)をZ位置及びチルト角を同じ状態に維持して−X方向に計測点Aiの間隔XPだけ移動し、この左側のシフト位置において、再び計測点AiでXスケール部39XAの右側の表面のZ位置ZRSiを計測する。この際にXスケール部39XAを+X方向に間隔XPだけ移動したときの計測結果が図14(C)に示されている。その後、その2回の計測点Aiでの計測値の差分δRi(図14(D)参照)を求め、式(2)と同様にi番目までの差分の積算値ΣδRi(図14(E)参照)を求めることで、例えば計測点A1の計測値を0とした場合のXスケール部39XAの表面のZ位置の分布を求めることができる。
なお、本例においても、ウエハステージWSTのチルト角は、第1の実施形態と同様に、いわゆるピッチング干渉計による計測とZ・レベリング機構の駆動により、同じ状態に維持することができる。
次に、図13(F)の表面形状と図14(E)の表面形状とを合成するために、一例として図12(C)のXスケール部39XAの重複領域DAFCのZ位置の平均値が等しくなるように、図14(E)の表面形状(積算値ΣδRi)のオフセットを補正する。この後、図13(F)及び図14(E)の表面形状の重複領域DAFCを重ね合わせて合成した結果が図14(F)に示すXスケール部39XAの全面のZ位置Σδiの分布である。
このように、本実施形態によれば、Xスケール部39XAと多点AF系90の検出領域AFとをX方向に間隔XPよりも大きく相対移動する動作の前後で、第1の実施形態の差分法を用いる表面形状の計測を繰り返しているため、検出領域AFよりも広い任意の幅の領域のZ位置の分布(表面形状)を計測できる。従って、Xスケール部39XAの両端の基準領域DZA及びDZBの任意の位置にZセンサ72a〜72dの計測点を設定して、その計測点のZ位置を基準として多点AF系90の校正を高精度に行うことができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態につき図15を参照して説明する。図1及び図2に対応する部分に同一又は類似の符号を付した図15は、本実施形態の走査露光型の露光装置のウエハステージWSTの平面図である。図15において、ウエハステージWSTのウエハテーブルWTBの上面の−Y方向及び−X方向の端部には、X方向及びY方向に細長い高平面度の移動鏡171a及び171bが固定されている。また、移動鏡171a,171bに対向するようにY軸干渉計16及びX軸干渉計126が配置されている。Y軸干渉計16及びX軸干渉計126からの計測ビームの光軸上に投影光学系PLのX方向に細長い露光領域IAの中心(ここでは光軸に等しい)が配置され、不図示のアライメント系を用いるアライメント時及び投影光学系PLを介した露光時のウエハステージWSTの位置は干渉計16,126によって計測される。
また、投影光学系PLの側面に、照射系90a及び受光系90bから成る多点AF系90が配置されている。多点AF系90は、露光領域IAを含むX方向に細長い検出領域AF内で、ほぼX軸に沿って等間隔で配置された複数の計測点A1〜AM(Mは例えば25等の整数)において被検面のZ位置を計測する。さらに、本実施形態では、検出領域AFのX方向の長さはウエハWのX方向の幅よりも広く設定されている。
本実施形態では、Y軸の移動鏡171a(平面板)の上面を用いて多点AF系90の校正を行うものとする。即ち、多点AF系90の校正時には、図15に示すように、投影光学系PLの下方の多点AF系90の検出領域AFにY軸の移動鏡171aの上面を設定して、多点AF系90によってその上面のZ位置を計測する。そして、一例として検出領域AFのX方向の両端部の計測点A1及びAMでの計測値を基準値として、他の計測点A2〜A(M-1) での計測値がそれらの基準値から計算される値になるように多点AF系90の校正を行う。
この際に、ウエハステージWSTから伝導される熱及び加速度等によって移動鏡171aの上面の形状が僅かに変化する場合に対処するため、上記の第1の実施形態と同様に、多点AF系90の校正よりも少ない頻度で、ウエハステージWSTを介して移動鏡171aをX方向に計測点の間隔だけ移動する前後に、多点AF系90で移動鏡171aの上面のZ位置を計測する。そして、2回の計測値を統計処理することで、移動鏡171aの上面の正確な形状(Z位置分布)を求めることができ、この後は、その正確な形状を用いて高精度に多点AF系90の校正を行うことができる。
なお、本発明は、上述のステップ・アンド・スキャン方式の走査露光型の投影露光装置(スキャナ)の他に、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ等)にも適用できる。さらに、本発明は、液浸型露光装置以外のドライ露光型の露光装置にも同様に適用することができる。
また、本発明は、半導体デバイス製造用の露光装置に限らず、液晶表示素子やプラズマディスプレイなどを含むディスプレイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスプレート上に転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられるデバイスパターンをセラミックスウエハ上に転写する露光装置、並びに撮像素子(CCDなど)、有機EL、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems)、及びDNAチップなどの製造に用いられる露光装置などにも適用することができる。このように、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
本発明の第1の実施形態の露光装置の概略構成を示す図である。 図1中のウエハステージ及びAF系等を示す平面図である。 図2中のZセンサ72aの構成例を示す図である。 (A)は図2のウエハステージのXスケール部39XA上に検出領域AFを設定した状態を示す平面図、(B)は図4(A)の正面図、(C)は図4(B)からウエハステージを−X方向に移動した状態を示す図である。 (A)は図4(B)に対応する計測点とXスケール部39XAとの関係を示す拡大図、(B)は図4(C)に対応する計測点とXスケール部39XAとの関係を示す拡大図、(C)は2回の計測値の差分の積算値(表面形状の相対位置)を示す図、(D)は図5(C)の積算値のオフセット補正後の値(表面形状の絶対位置)を示す図である。 (A)はXスケール部39XAの表面の真のZ位置の一例を示す図、(B)は多点AF系90のオフセットの一例を示す図、(C)は標準位置での計測結果を示す図、(D)はシフト位置での計測結果を示す図、(E)は図6(C)と図6(D)との計測値の差分を示す図、(F)は差分の積算値を示す図である。 図1のウエハステージを示す平面図である。 図1の露光装置の制御系の主要な構成を示すブロック図である。 (A)はプライマリアライメント系で基準マークを計測する状態を示す図、(B)はレチクルのパターンの像を検出する状態を示す図である。 ウエハの露光時のウエハステージを示す平面図である。 第1の実施形態の露光動作の一例を示すフローチャートである。 (A)、(B)、(C)、(D)は本発明の第2の実施形態における多点AF系90とXスケール部39XAとのX方向の位置関係の変化を示す図である。 (A)はXスケール部39XAの全面の真のZ位置の一例を示す図、(B)は多点AF系90のオフセットの一例を示す図、(C)は右側の標準位置での計測結果を示す図、(D)は右側のシフト位置での計測結果を示す図、(E)は図13(C)と図13(D)との計測値の差分を示す図、(F)は差分の積算値を示す図である。 (A)は多点AF系90のオフセットの一例を示す図、(B)は左側の標準位置での計測結果を示す図、(C)は左側のシフト位置での計測結果を示す図、(D)は図14(B)と図14(C)との計測値の差分を示す図、(E)は差分の積算値を示す図、(F)は図13(F)と図14(E)とを合成した積算値(表面形状)を示す図である。 本発明の第3の実施形態のウエハステージ及び多点AF系等を示す平面図である。
符号の説明
AL1,AL21〜AL24…アライメント系、R…レチクル、W…ウエハ、WTB…ウエハテーブル、WST…ウエハステージ、MST…計測ステージ、20…主制御装置、32…ノズルユニット、39XA…Xスケール部、39X1,39X2…Xスケール、62A〜62D…ヘッドユニット、64…Yヘッド、66…Xヘッド、72a〜72d…Zセンサ、74i,j,76p,q…Zセンサ、90…多点AF系、90a…照射系、90b…受光系

Claims (12)

  1. 露光光学系を用いて被露光基板上に明暗パターンを露光する露光方法であって、
    被露光基板の法線方向である第1方向と直交する所定の第2方向に概一列に並んで所定範囲内に配置された複数の計測基準点を含む多点位置計測機構を用いて、前記被露光基板の表面内の複数位置における前記第1方向の位置情報である基板情報を収集する基板計測工程と、
    前記基板計測工程で得られた前記基板情報を用いて、前記露光光学系に対して前記第1方向に離れた所定位置に前記被露光基板を配置する基板配置工程と、
    前記露光光学系により、前記被露光基板を露光する露光工程と、を含むと共に、
    所定の基準平面板を用いて、前記多点位置計測機構に含まれる複数の前記計測基準点の前記第1方向の位置に関する情報を計測する計測基準点校正工程と、
    前記基準平面板を前記第2方向に第1の所定量移動しつつ、前記多点位置計測機構により前記基準平面板内の複数箇所の前記第1方向の位置情報である基準平面板情報を複数回計測する基準平面板計測工程と、
    前記基準平面板計測工程で得られた複数の前記基準平面板情報を統計処理して前記基準平面板の前記第1方向に関する形状情報である基準平面板形状情報を算出する算出工程と、
    を含むことを特徴とする露光方法。
  2. 前記基準平面板計測工程における前記第1の所定量は、前記多点位置計測機構に含まれる複数の前記計測基準点の前記第2方向についての間隔と概等しいことを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記統計処理は、差分法を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の露光方法。
  4. 前記基準平面板計測工程を、
    前記基準平面板を第1の所定位置に設定して開始する第1の基準平面板計測工程と、
    前記基準平面板を、前記第1の所定位置から、前記第2方向に第2の所定量だけ離れた第2の所定位置に設定して開始する第2の基準平面板計測工程との、少なくとも2回行なうことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の露光方法。
  5. 前記算出工程は、
    前記第1の基準平面板計測工程及び前記第2の基準平面板計測工程で得られた複数の前記基準平面板情報を統計処理することにより、
    前記基準平面板形状情報を、前記第2方向について、複数の前記計測基準点が配置される前記所定範囲よりも広い範囲に渡って算出することを特徴とする請求項4に記載の露光方法。
  6. 前記被露光基板を保持する基板ステージ上の、前記被露光基板に対する前記第2方向の両側に第2平面板が配置されると共に、
    前記基板計測工程においては、
    前記多点位置計測機構とは異なる第2位置計測機構により、前記第2平面板の前記第1方向の位置をさらに計測すると共に、
    前記第2の位置計測機構の計測結果に基づいて前記基板情報を補正し、
    前記基板配置工程においては、
    前記多点位置計測機構及び前記第2位置計測機構とは異なる第3位置計測機構により、前記第2平面板の前記第1方向の位置を計測し、
    前記基板情報と前記第3位置計測機構の計測結果とを用いて、前記所定位置に前記被露光基板を配置することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の露光方法。
  7. 前記計測基準点校正工程を、前記被露光基板を第1の所定枚数露光する毎に行なうと共に、前記基準平面板計測工程及び前記算出工程は、前記被露光基板を前記第1の所定枚数より多く露光する毎に行なうことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の露光方法。
  8. 前記多点位置計測機構に含まれる複数の前記計測基準点が配置される前記所定範囲は、前記第2方向についての前記被露光基板の大きさにほぼ等しい範囲であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の露光方法。
  9. 前記基準平面板は、前記被露光基板を保持する基板ステージ上に配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の露光方法。
  10. 前記計測基準点校正工程は、前記基板ステージが、前記露光光学系の近傍と、所定の基板ロード位置または基板アンロード位置との間を移動する際に行なわれることを特徴とする請求項9に記載の露光方法。
  11. 前記多点位置計測機構の複数の前記計測基準点は、前記露光光学系に対して、前記第1方向及び前記第2方向とそれぞれ直交する第3方向に離れた位置にあることを特徴とする請求項10に記載の露光方法。
  12. 基板上への成膜工程、露光工程、及びエッチング工程を含む電子デバイスの製造方法であって、
    前記露光工程において、請求項1から11のいずれか一項に記載の露光方法を用いることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
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