JP2009181168A - リユース製品の流通管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】識別情報を格納した記憶媒体が付され、ユーザサイドと供給サイド間を循環するユニットを用いたリユース製品の流通管理システムであって、製品情報、顧客情報およびユニットの情報を格納したデータベースを有するサーバと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する回収クライアントと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する出荷クライアントと、を備え、回収クライアントおよび出荷クライアントは、サーバからの送信データに基づき、ユーザサイドおよび供給サイドにおける製品の合計数量並びに製品の総数量を出力可能であることを特徴とするリユース製品の流通管理システム。
【選択図】図2
Description
なお、本明細書におけるリネン類とは、シーツ、包布、テーブルクロス、タオル、おしぼり、おしめ、浴衣、病衣、制服など、洗濯(ドライクリーニング含む)をして再利用が可能な一切の布製品をいう。
近年、情報産業の発展に伴い、製品にICやチップ等のタグを付することにより、製品を1点1点管理することにより、在庫管理を適切に行うことが試みられている。
また、複数の設備(各設備が離れている場合もある)で並行して生産が行われている場合には、出荷数と回収数を管理するのは困難であった。
第2の発明は、識別情報を格納した記憶媒体が付され、ユーザサイドと供給サイド間を循環するユニットを用いたリユース製品の生産管理システムであって、製品情報、顧客情報およびユニットの情報を格納したデータベースを有するサーバと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する回収クライアントと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する生産クライアントと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する出荷クライアントと、を備え、回収クライアントがユニットの回収時にユニットの識別情報をサーバに送信し、サーバが回収クライアントからの送信データに基づき、供給サイドにおける製品の合計数量、およびユーザサイドにおける製品の合計数量を算出し、データベースを更新するステップと、生産クライアントがユニットの倉庫移送時にユニットの識別情報をサーバに送信し、サーバが生産クライアントからの送信データに基づき、供給サイドにおける製品の合計数量を算出し、データベースを更新するステップと、出荷クライアントがユニットの出荷時に顧客情報およびユニットの識別情報をサーバに送信し、サーバが出荷クライアントからの送信データに基づき、ユーザサイドにおける製品の合計数量を算出し、データベースを更新するステップと、を有し、回収クライアント、生産クライアント、および出荷クライアントは、サーバからの送信データに基づき、ユーザサイドおよび供給サイドにおける製品の合計数量並びに製品の総数量を出力可能であることを特徴とするリユース製品の生産管理システムである。
第3の発明は、第2の発明において、サイクル(n)で回収クライアントがユニットの回収時に送信したユニットの識別情報に基づき、サイクル(n+1)で回収予定の製品数(A)を算出し、データベースを更新する第1ステップと、サイクル(n+1)で生産クライアントがユニットの倉庫移送時に送信したユニットの識別情報に基づき、生産された製品数(B)を算出し、該生産された製品数(B)と第1ステップで算出した製品数(A)とから製品の総数量の増減を算出し、データベースを更新する第2ステップと、を有することを特徴とする。
第4の発明は、第1、2または3の発明において、上記の各クライアントは、サーバからの受信データに基づき、ユーザサイドの在庫数、ユーザサイドの使用中の製品数、供給サイドの生産中の製品数、供給サイドの在庫数、および次のサイクルで回収予定の製品数を出力可能であることを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、上記の各クライアントは、上記のリユース製品は、複数アイテムからなり、上記の各クライアントは、サーバからの受信データに基づき、リユース製品のアイテム単位で、ユーザサイドの在庫数、ユーザサイドの使用中の製品数、供給サイドの生産中の製品数、供給サイドの在庫数、および次のサイクルで回収予定の製品数を出力可能であることを特徴とする。
第6の発明は、第4または5の発明において、上記の各クライアントは、サーバからの受信データに基づき、指定日における、ユーザサイドの在庫数、ユーザサイドの使用中の製品数、供給サイドの生産中の製品数、および供給サイドの在庫数を出力可能であることを特徴とする。
第7の発明は、第1ないし6のいずれかの発明において、前記データベースに前記識別情報と生産時ないしは出荷時からの使用期限情報とが紐付けて格納されること、および/または、その格納する情報を前記記憶媒体に書き換え可能に表示できることを特徴とする。
第8の発明は、第1ないし7のいずれかの発明において、前記リユース製品が、リネン類であることを特徴とする。
図1は、本発明のシステムの業務プロセスを示す概要図である。システム化の対象となる業務では、工場サイドで生産された製品7が顧客サイドに出荷され、客室22で使用された使用済品8が回収され、再び製品7として出荷されるというサイクルを繰り返している。かよい箱6の所在場所(滞在する場所)は5箇所であるが、製品7が所在場所(滞在する場所)は6箇所であるため、これらのサイクルは常に1つずれることとなる。
工場サイドには清算設備3と倉庫5がある。生産設備3は、使用済品8を回収し、洗濯し、乾燥し、折り畳んで製品7とする。製品7はかよい箱6に詰められ、倉庫3にストックされる。所定数のかよい箱6が、トラック等の輸送車9により工場サイドから顧客サイドへ配送される。
輸送車9のドライバーは、所定数のかよい箱6の出荷時に、顧客サイドに空のかよい箱6および使用済品8を回収する。回収された使用済品8は、生産設備3で再度洗濯工程、乾燥工程、折り畳み工程を経て再び製品7として倉庫5にストックされる。
なお、倉庫5にストックする際には、かよい箱6に入れてもよいし、棚等にストックしてもよい。
本発明のかよい箱6は、物理的なかよい箱に限定されず、出荷および回収がなされる一つの管理単位(ユニット)示すものであればよい。すなわち、「ユニット」は箱の形状をしていなくてもよく、例えば、シーツ10枚或いはタオル20枚を紐で束ね、紐に記憶媒体(例えば、コード付きのプレート)を付したものを「ユニット」としてもよい。
かよい箱6には、一意のIDが付されており、かよい箱6の状態はサーバ1により管理される。かよい箱6には、バーコードやICタグ等の記憶媒体が付けられ、バーコードリーダ等の読取手段によりIDを認識可能とされる。格納情報を目視できるように、使用期限や顧客名、品名などを表示できる書き換え可能なラベル(リライトカード)を付けたものでもよい。倉庫5からの出荷時には、一意に付けられた顧客IDと関連付けが行われる。なお、顧客専用品の場合、生産時に顧客情報が付加されることもある。
製品によっては、交換サイクルが週1回程度のものもある(例えば、テーブルクロス)。製品の種別によって、回収頻度および製品総量は適切に決定される。
回収端末11は、生産設備3に回収されたかよい箱6の数量を管理する。回収されたかよい箱6に登録されていた製品の数量を、次のサイクルで回収される使用済品8の数量(概算入荷数)とする。これにより次のサイクルにおける概算入荷数を把握することが可能となる。
生産端末12は、生産設備3から倉庫5に移送される製品7の数量およびその中に格納された製品7の種類や数量などのデータを管理する。また、生産端末12は、客先、品種、数量などの情報が記載された伝票(電子的伝票の場合もある)を発行する。
出荷端末13は、工場サイドから顧客サイドへ配送されるかよい箱6の数量およびその中に格納された製品7のデータを管理する。
なお、生産端末12は必須の構成ではなく、回収端末11があれば本システムは稼働可能である。生産端末12を設けない場合には、出荷端末により伝票を発行する。
管理単位(ユニット)をかよい箱の単位とすれば、誤差の上限をかよい箱の単位とすることができる。例えば、かよい箱に20枚のタオルが収納されているとすれば、顧客サイドにおけるタオルの数量を±20枚の精度で把握することが可能である。把握精度をかよい箱の収納量以内にするためには、複数のかよい箱内に収納された製品を、並行に利用することは避けなくてはならない。製品が入った開放中のかよい箱は常に1つとする必要がある。好ましくは、かよい箱を先入れ先出し(FIFO)で管理する。なお、品質管理の観点から、洗濯時ないしは出荷時より使用期限を設け、FIFOを促すようにしてもよい。
なお、顧客サイドで使用済品8の数量を数えてもらうことは、通常不可能であること、工場サイドでも衛生上などの理由から数量を数えることは難しいことから、次のサイクルでの回収量を予測することは大切である。
リネン室21の在庫数が足りなくなることは、顧客サイドにとって致命的である一方、過剰な在庫を抱えることは品質面の観点からも好ましくない。リネンサプライ業においては、リネン室21の在庫数を所定の範囲に管理しながら、リネン類を順次回転させることが大切であるが、本発明によればそれが実現可能である。
図3に示すように、最初は全ての製品(総量700点)が工場サイドの倉庫に格納された状態にある。倉庫内の四角囲みは製品が収容されたかよい箱(データの管理単位)であり、二重線で囲んだものは複数のかよい箱を示している。リネン室の在庫基準数は200であり、1つのかよい箱は50点の製品を収容可能であることとする。
システムが把握する顧客サイドの情報は、リネン庫に100点、客室利用分(仕掛かり)に100点、顧客サイド合計数200点である。
一つ前のサイクル(図5)における仕掛かりが100点であることから、倉庫から100点の製品が輸送車によりリネン室に移送される。顧客サイドでは、客室利用相当分(50点分)の空のかよい箱が回収され、輸送車により生産設備に移送される。また、100点分の使用済品が回収され、輸送車により生産設備に移送される。
最初に回収された100点分の製品を収容可能な空のかよい箱は、プールされた状態にあり、再利用可能な空のかよい箱として管理される。
システムが把握する顧客サイドの情報は、リネン庫に150点、客室利用分(仕掛かり)に50点、顧客サイド合計数200点である。
一つ前のサイクル(図6)における仕掛かりが50点であることから、倉庫から50点の製品が輸送車によりリネン室に移送される。顧客サイドでは、客室利用相当分(100点分)の空のかよい箱が回収され、輸送車により生産設備に移送される。また、50点分の使用済品が回収され、輸送車により生産設備に移送される。
生産設備で生産された100点分の製品は、プールされたかよい箱に格納されて倉庫に移送され、この際、生産端末により顧客、品種、数量などの情報が登録される。
50点分の製品を収容可能な空のかよい箱は、プールされた状態にあり、再利用可能な空のかよい箱として管理される。
システムが把握する顧客サイドの情報は、リネン庫に100点、客室利用分(仕掛かり)に100点、顧客サイド合計数200点である。
なお、上記で生産された製品が100点に満たない場合には、紛失があったものとして記録する。実際には製品が紛失したわけではなく、次回のサイクルで計上される場合もあるので瞬間的な製品の総数量を正確に把握することはできないが、数サイクルにわたる増減を見れば、製品の総数量の変化の傾向を把握することが可能である。
かよい箱6には、一のIDが付けられており、かよい箱6の外面に付されたバーコード(一意のコード)を読み取ることで、IDを認識することが可能である。サーバ1の備えるデータベースには、かよい箱のIDと、収納された製品の種別・数量、顧客先ID、ポジション属性(流通ステータス)などの情報が関連付けして格納されている。
生産設備3における数量と客室22における数量は、空のかよい箱6を回収した際に、回収端末11が把握したかよい箱6の情報に基づき算出している。すなわち、輸送車9が空のかよい箱6を顧客から回収した際に、回収端末11が読み取った当該かよい箱6の管理数量(a1)を客室22の数量とし、当該顧客から次の空のかよい箱6が回収された際に、回収端末11が読み取った当該かよい箱6の管理数量(a2)を客室22の数量とし、前回分の空のかよい箱6の数量(a1)を生産設備3の予想数量としている。(実際は生産量において把握される。)
倉庫5における数量は、製品7を倉庫5に移送する際に生産端末12が把握した製品7の数量に基づき算出している。リネン室21における数量は、製品7を倉庫5から出荷する際に、出荷端末13が把握した製品7の数量に基づき算出している。
ポジション1では生産処理された日に開始日が生産日となり、終了日は未定として管理される。ポジション4では出荷時に開始日(当日または次回ルート訪問日)が登録され、終了日は未定として管理される。ポジション8では空き箱回収から回収登録された時点で開始日が設定され、終了日は次回ルート訪問日が設定される。同時にポジション32が処理され開始日には次回ルート訪問日が設定され、終了日として次次回ルート訪問日が設定される。(これは以降のデータを追う手段がないために空き箱回収時にルート情報を元に流通残存期間としてあらかじめ設定される。)
以上のように管理されたデータに対してポジション属性、日付などで問い合わせすることにより場所と数量を把握することが可能となる。なお、各ポジション中、2重に存在する期間は無いことが前提となる。
因みに、上記の流通管理を手作業によって再現する事も理論上は可能であるが、ルート(曜日指定)の状況が一様でないため、適時に数量計算を管理することは困難であり、事実上は実現不可能である。
しかも、製品7の1点1点にタグを付する必要が無く、しかも顧客サイドに特別な設備を設ける必要が無いため、導入容易性に優れ、運用負荷も低く、その実用性は極めて高いということができる。
3 生産設備
5 倉庫
6 かよい箱
7 製品
8 使用済品
9 輸送車
11 回収端末
12 生産端末
13 出荷端末
21 リネン室
22 客室
Claims (8)
- 識別情報を格納した記憶媒体が付され、ユーザサイドと供給サイド間を循環するユニットを用いたリユース製品の流通管理システムであって、
製品情報、顧客情報およびユニットの情報を格納したデータベースを有するサーバと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する回収クライアントと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する出荷クライアントと、を備え、
回収クライアントがユニットの回収時にユニットの識別情報をサーバに送信し、サーバが回収クライアントからの送信データに基づき、供給サイドにおける製品の合計数量、およびユーザサイドにおける製品の合計数量を算出し、データベースを更新するステップと、
出荷クライアントがユニットの出荷時に顧客情報およびユニットの識別情報をサーバに送信し、サーバが出荷クライアントからの送信データに基づき、ユーザサイドにおける製品の合計数量を算出し、データベースを更新するステップと、を有し、
回収クライアントおよび出荷クライアントは、サーバからの送信データに基づき、ユーザサイドおよび供給サイドにおける製品の合計数量並びに製品の総数量を出力可能であることを特徴とするリユース製品の流通管理システム。 - 識別情報を格納した記憶媒体が付され、ユーザサイドと供給サイド間を循環するユニットを用いたリユース製品の生産管理システムであって、
製品情報、顧客情報およびユニットの情報を格納したデータベースを有するサーバと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する回収クライアントと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する生産クライアントと、表示手段およびユニットの識別情報読取手段を有する出荷クライアントと、を備え、
回収クライアントがユニットの回収時にユニットの識別情報をサーバに送信し、サーバが回収クライアントからの送信データに基づき、供給サイドにおける製品の合計数量、およびユーザサイドにおける製品の合計数量を算出し、データベースを更新するステップと、
生産クライアントがユニットの倉庫移送時にユニットの識別情報をサーバに送信し、サーバが生産クライアントからの送信データに基づき、供給サイドにおける製品の合計数量を算出し、データベースを更新するステップと、
出荷クライアントがユニットの出荷時に顧客情報およびユニットの識別情報をサーバに送信し、サーバが出荷クライアントからの送信データに基づき、ユーザサイドにおける製品の合計数量を算出し、データベースを更新するステップと、を有し、
回収クライアント、生産クライアント、および出荷クライアントは、サーバからの送信データに基づき、ユーザサイドおよび供給サイドにおける製品の合計数量並びに製品の総数量を出力可能であることを特徴とするリユース製品の生産管理システム。 - サイクル(n)で回収クライアントがユニットの回収時に送信したユニットの識別情報に基づき、サイクル(n+1)で回収予定の製品数(A)を算出し、データベースを更新する第1ステップと、
サイクル(n+1)で生産クライアントがユニットの倉庫移送時に送信したユニットの識別情報に基づき、生産された製品数(B)を算出し、該生産された製品数(B)と第1ステップで算出した製品数(A)とから製品の総数量の増減を算出し、データベースを更新する第2ステップと、を有することを特徴とする請求項2に記載のリユース製品の生産管理システム。 - 上記の各クライアントは、サーバからの受信データに基づき、ユーザサイドの在庫数、ユーザサイドの使用中の製品数、供給サイドの生産中の製品数、供給サイドの在庫数、および次のサイクルで回収予定の製品数を出力可能であることを特徴とする請求項1、2または3に記載のリユース製品の流通管理システム。
- 上記の各クライアントは、上記のリユース製品は、複数アイテムからなり、上記の各クライアントは、サーバからの受信データに基づき、リユース製品のアイテム単位で、ユーザサイドの在庫数、ユーザサイドの使用中の製品数、供給サイドの生産中の製品数、供給サイドの在庫数、および次のサイクルで回収予定の製品数を出力可能であることを特徴とする請求項4に記載のリユース製品の流通管理システム。
- 上記の各クライアントは、サーバからの受信データに基づき、指定日における、ユーザサイドの在庫数、ユーザサイドの使用中の製品数、供給サイドの生産中の製品数、および供給サイドの在庫数を出力可能であることを特徴とする請求項4または5に記載のリユース製品の流通管理システム。
- 前記データベースに前記識別情報と生産時ないしは出荷時からの使用期限情報とが紐付けて格納されること、および/または、その格納する情報を前記記憶媒体に書き換え可能に表示できることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のリユース製品の流通管理システム。
- 前記リユース製品が、リネン類であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載のリユース製品の流通管理システム。
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