JP2009180349A - 緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】段階的に折り畳まれるエネルギ吸収構造体(MFM)1を備えた緩衝装置Aにおいて、衝撃荷重を受けた際にその構造要素にスナップスルー現象が生じることに起因する耐荷重の変動や局所衝撃の繰り返しを効果的に緩和して、緩衝性能を改善する。
【解決手段】MFM1と並んで衝撃荷重Fを受けるように空気圧シリンダ30からなる減衰機構3を設けて、その流体室32から押し出される空気の絞り抵抗によって減衰力を発生させるとともに、スナップスルー現象が起きて一時的に変形速度が高くなったときには空気ばねとして機能させ、ばね力によって荷重を受け止めることにより、MFM1における耐荷重の変動や繰り返し発生する局所衝撃を効果的に緩和することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、外部からの衝撃荷重を緩和して構造物等を保護する緩衝装置に関する。
従来より、例えば海上掘削デッキや洋上風力発電設備等の重要な建造物には、嵐の時の漂流物や船舶等の万一の衝突に備えて、その衝撃を緩和するための装置が備えられている。また、自動車・高速鉄道車両やヘリコプターのような高速移動体には、衝突の際の衝撃から乗員を保護するために同様の緩衝装置を備えたものがある。
そのような緩衝装置には、保護対象である主構造物等への衝撃をできるだけ小さく抑えながら、許容される変形量の範囲内で所要のエネルギ吸収を行うことが求められており、そのためには衝撃を受けて初期には比較的容易に、即ち比較的小さな荷重で変形する一方で、変形量の増大に連れて耐荷重性が高まり、大きなエネルギの衝撃も吸収できるようなプログレッシブな特性を有することが望ましい。
この点につき本願の発明者は、複数のトラス要素をパンタグラフ状に組み合わせるとともに、それらに適切な初期不整を与えることによって、衝撃荷重を受けたときにトラス要素が所定の順序で潰れるように変形し、エネルギを分散吸収して段階的に衝撃を減衰させながら、耐荷重が増大するようにしたエネルギ吸収構造体(Multi Folding Micro-structure:以下、MFMという)を提案している(非特許文献1)。
このMFMは、衝撃荷重の方向に複数のトラス要素を互い違いに積み重ねたものであり、本発明の実施形態に係る図3を流用して説明すると、同図(a)に示す9段のトラス要素2,…のうち、例えば上凸の5段にそれぞれ脆弱部を設ける等の初期不整を設定しておき、図の上方からの衝撃荷重Fを受けたときにそれらの脆弱部が座屈等することによって、同図(b)〜(e)のように上方から順に折り畳まれるようにしている。すなわち、衝撃のエネルギをリバウンドさせないよう或る限界まで蓄積できるトラス要素を用い、耐荷重と変形量との積で吸収させることによって、安全に衝撃を緩和できる方法である。
また、そうして複数のトラス要素2,…が予め設定された順序で変形し、MFMが折り畳まれるようにすると、その全体の耐荷重を図4のように段階的に高くすることができる。すなわち、MFMは、衝撃荷重による変形の初期には耐荷重が低く、容易に折り畳まれて変形するので、比較的小さなエネルギの衝撃荷重に対しては保護対象への伝達力を小さく抑えることができる一方で、変形量の増大に伴い耐荷重性が上昇し、比較的大きなエネルギ吸収能を示すようになるのである。
ところで、そうしてMFMが折り畳まれる過程で個々のトラス要素にはスナップスルー現象が生じる。すなわち、変形量と荷重との関係を例示する図6のグラフを流用して説明すると、前記のように衝撃荷重を受けたMFMにおいて何れかのトラス要素がスナップスルー座屈を起こすまでは、変形量の増大に伴い応力(荷重)が上昇するが、極限点Lに達して座屈等が起きると一気に変形が進んで、釣合点Bまで飛び移る(スナップスルー)という現象が起きるのである。尚、同図に実線、破線及び仮想線でそれぞれ示すグラフC,D,Vは、後述するが、荷重ではなく変形量を漸増させたときの変形量と荷重との関係を示している。
スナップスルー現象は、前記のような脆弱部が設けられていなくても、トラス要素の軸部材が或る程度以上の柔軟性を有するものであれば起こり得る。そして、スナップスルー現象が起きると、その都度(即ち前記の極限点Lにおいて)、荷重の上昇が頭打ちになることから、衝撃荷重を分散させて緩衝しながら、MFM全体の耐荷重を段階的に増大させることができ、その各段階において保護対象に伝わる力を確実に所定以下に抑えることができる。
Journal of Sound and Vibration 308(2007)591-598,www.sciencedirect.com ,エルセビア・ジャパン株式会社
しかしながら、前記のスナップスルー現象において極限点Lから釣合点Bまで飛び移るとき、換言すれば、前記図3(b)〜(e)のようにMFMの何れかのトラス要素が座屈等してその下の段のトラス要素に折り重なるときには、耐荷重の変動によって部材同士が衝突し、局所的に小さな衝撃が発生するようになる。すなわち、前記図6の実線等のグラフから分かるように、極限点Lから釣合点Bまでの間ではトラス要素の耐荷重が一時的に急低下するとともに、これに伴い変形速度が急上昇し、釣合点Bに飛び移った瞬間には衝撃が発生するのである。
つまり、MFMのようなエネルギ吸収構造体が変形して衝撃のエネルギを吸収するときには、その構造要素(トラス要素)においてそれぞれスナップスルー現象が起きることに起因して、図4に破線で示すように耐荷重が変動し、同図に仮想線で模式的に示すように局所的な衝撃が繰り返し発生することになり、これが人体等にとって危険な作用や不快なものとなる虞れがある。また、そのような局所衝撃の繰り返しは保護対象によっては不測のダメージを与える虞れもあり、従来のものには緩衝装置として改善の余地が残されていると言える。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、前記従来例のMFMのようなエネルギ吸収構造体を備えた緩衝装置において、衝撃荷重を受けて変形する構造要素のスナップスルー現象に起因する局所衝撃の繰り返しを緩和し、もって緩衝性能のさらなる改善を図ることにある。
前記目的を達成すべく本発明は、エネルギ吸収構造体と並んで衝撃荷重を受けるように流体減衰機構を設けて、スナップスルー現象による耐荷重の変動や繰り返される局所衝撃を適切に緩和するようにしたものである。
すなわち、請求項1の発明に係る緩衝装置は、まず、外力により変形してエネルギを吸収するとともに、その変形過程でスナップスルー現象を生じる複数の構造要素からなり、それら複数の構造要素が所定の順序で変形することによって段階的に衝撃を減衰させつつ、耐荷重が増大するエネルギ吸収構造体を備えている。そして、このエネルギ吸収構造体と並んで流体減衰機構が設けられ、それらが同期して衝撃荷重を受けるように連結機構により連結されており、そうして衝撃荷重を受けて容積の減少する流体減衰機構の流体室から流体が絞り通路を通って流出する際に、その絞り抵抗によって適切な大きさの減衰力を発生するようになっている。
前記構成の緩衝装置に衝撃荷重が入力すると、まず、エネルギ吸収構造体において上述した従来例のMFMと同様に、複数の構造要素が所定の順序でそれぞれ変形して衝撃のエネルギを吸収するとともに、エネルギ吸収構造体全体としての耐荷重が段階的に増大してゆく。また、そうして個々の構造要素が変形する過程ではスナップスルー現象が発生し、上述したように耐荷重が変動して局所的な衝撃が繰り返し発生することになるが、この局所衝撃は、並設されている流体減衰機構によって適切に緩和することができる。
すなわち、流体減衰機構においては前記のように衝撃荷重を受けて容積の減少する流体室から流体が押し出されて、絞り通路の流通抵抗により減衰力を発生することになるが、一般的にその減衰力の大きさは絞り通路における流れの速さに依存し、スナップスルー現象によって一時的に変形速度が高くなるときには相対的に大きな減衰力が発生するので、エネルギ吸収構造体における耐荷重の一時的な低下を補い、その直後の局所衝撃を効果的に緩和することが可能になる。
つまり、前記の構成によると、従来のMFMと同様に構造要素のスナップスルー現象を利用して、エネルギ吸収構造体の耐荷重性を段階的に高めることができるとともに、そのスナップスルー現象に起因する耐荷重の変動或いは変形(速度)の抑制作用や局所衝撃の繰り返しを並設の流体減衰機構によって効果的に緩和することができ、従来よりも緩衝性能を改善できるものである。
好ましいのは前記流体減衰機構の流体室を気体室とすることであり(請求項2)、こうすれば、前記のようにスナップスルー現象が起きて変形速度が高くなると、これにより圧縮される気体室内の圧力が一時的に高くなって、荷重を受け止める気体ばねとして機能するようになるから、気体ばねの非線形特性とも相俟って耐荷重の一時的な低下を適切に補完することが可能になり、局所衝撃をより効果的に緩和することができる。
尚、流体減衰機構の流体室を液室とすることも勿論、可能であり、こうした場合は前記気体ばねとしての機能は得られないものの、緩衝装置全体の耐荷重性を高める上では有利な構造となる。
前記エネルギ吸収構造体の構造要素としては例えばハニカム(多孔質材料)やトラスが考えられるが、トラス要素を用いればシンプルな構造で耐荷重等の設定が比較的容易に行える(請求項3)。トラス要素は、金属製の軸部材等を組み合わせて構成したり、金属や樹脂材の一体成形によって構成することができる。また、トラス要素は、衝撃荷重の入力方向に並べるだけでもよいが、その方向と交差する方向にも並べて設ければ、即ち2次元的な広がりをもった配置としたり、3次元構造にしたりすれば、エネルギ吸収能がより高くなる(請求項4)。
特にトラス要素を軸部材で構成する場合、それに比較的大きな柔軟性を与えるために、コイルばねやシリンダを用いることが考えられる。好ましいのはシリンダを用い、少なくとも圧縮の軸力に対して抗力を発生させることである(請求項5)。こうすれば、外部からの衝撃荷重を受けてエネルギ吸収構造体が変形するときには、シリンダが軸方向に圧縮されて一旦、トラス要素が潰れ変形した後に、それが裏返しになってシリンダが伸張する際にスナップスルー現象が発生する。
よって、シリンダの抗力の設定によってトラス要素のエネルギ吸収能やスナップスルー現象の極限点等を容易に設定することができる。また、初期不整も与えやすいので、トラス要素の変形の順序も容易且つ安定的に設定できる。さらに、シリンダをその伸縮両側で抗力を発生するものとすれば、エネルギ吸収能を高めることもできる。
その上さらにそれらシリンダの端部を、それぞれ、衝撃荷重の入力方向に延びるガイド部材に摺動可能に且つ回動可能に取り付ける構造とすれば(請求項6)、シリンダの伸縮によるトラス要素の変形をより正確に且つ安定的に設定することができる。また、エネルギ吸収構造体が一度、衝撃のエネルギを吸収して変形した後に、逆向きの力を加えて元の状態に復元することができ、繰り返し使用が可能になる。
その場合には流体減衰機構の気体室を空気室とし、絞り通路を大気開放するのが特に好ましい。こうすれば、前記のようにエネルギ吸収構造体を復元することによって自動的に流体減衰機構の空気室に大気が充填されるようになるから、繰り返し使用が容易に行えるようになる。
また、流体減衰機構の絞り通路に可変バルブを配設し、衝撃荷重の大きさを検出するためのセンサと、このセンサからの信号に基づいて前記可変バルブにより絞りの度合いを変更する制御手段とを備えれば(請求項7)、外部からの衝撃荷重の大きさに応じて、きめ細かく減衰力を調整することができるから、緩衝性能をさらに一層、改善することが可能になる。
以上のように本発明に係る緩衝装置によると、MFMのようなエネルギ吸収構造体において発生する構造要素のスナップスルー現象を利用して、衝撃荷重の分散緩衝を図りつつ耐荷重性を段階的に高めることができ、これにより、保護対象への衝撃をできるだけ小さく抑えながら所要のエネルギ吸収能を確保することができる。一方でスナップスルー現象に起因する耐荷重の変動や局所衝撃の繰り返しは並設の流体減衰機構によって効果的に緩和されるから、緩衝性能のさらなる改善が図られる。
特に流体減衰機構の流体室を気体室とすれば、前記構造要素のスナップスルーの都度、気体ばねとして機能する流体減衰機構が一時的に荷重を受け止めるようになるから、耐荷重の変動や局所衝撃をより効果的に緩和することができる。
また、構造要素であるトラス要素の軸部材をシリンダによって構成すれば、初期不整を与えやすく、トラス要素の変形の順序を容易且つ安定的に設定できるとともに、エネルギ吸収能を高めたり、繰り返し使用することも可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1には本発明に係る緩衝装置Aの概略構成を示し、これは例えば図2に示すようにヘリコプターHの脚部h1,h1,…にそれぞれ取り付けられて、緊急着陸(ハードランディング)等の衝撃から乗員を保護するために用いられる。緩衝装置Aの用途としては他にも例えば車両やガードレール等への適用、或いは重要な建造物の保護等に用いることが考えられる。
図1の左側に配置されているのは、同図の上方から入力する衝撃荷重Fを受けて、その構造要素である9個のトラス要素2,2,…が所定の順序で折り畳まれることにより、衝撃のエネルギを吸収する構造体1(MFM)である。MFM1の右側に並んで設けられているのは所謂空気圧シリンダ30からなる減衰機構3であって、衝撃荷重Fを受けてピストン31が下降すると、容積の減少する空気室32から空気が押し出されて、絞り通路33から大気中に放出されるようになっている。
MFM1と減衰機構3とは、それぞれ入力ロッド4,5を介して共通の荷重受け部材6に連繋されており、そこから衝撃荷重を受け入れるようになっている。すなわち、この例では入力ロッド4,5及び荷重受け部材6によって、MFM1と減衰機構3とが同期して衝撃荷重を受けるように連結する連結機構が構成されている。前記のようにヘリコプターHの脚部h1に取り付ける場合には、図1の上下を反転させて荷重受け部材6を脚部h1に結合すればよい。或いは、荷重受け部材6は省略して、入力ロッド4,5,を直接的に脚部h1に取り付けることもできる。
図の例ではMFM1は、概ね同じ大きさのトラス要素2,2,…を衝撃荷重の方向(図の上下方向)に互い違いに、即ちパンタグラフ状に積み重ねた構造であり、各トラス要素2はそれぞれ2本のシリンダ20,20を組み合わせてなる。シリンダ20は、一例として伸び側及び縮み側の両側でオイルの流動による抵抗力を発生する油圧ダンパからなり、その内部には高圧のガスが封入されて伸び側に付勢力を発生するようになっている。
それら2本1組のシリンダ20,20の一方の端部(図の左右方向について内方の端部)同士は、頑丈なヒンジ21によって互いに回動可能に連結されている。また、各シリンダ20他方の端部(外方の端部)はそれぞれ上下方向のガイドレール7,7に摺動可能に且つ回動可能に取り付けられている。一例として、ガイドレール7にはスライダ(図示せず)を装着し、このスライダにヒンジ22を介してシリンダ20の端部を取り付ければよい。スライダ若しくはヒンジ22は上下に隣り合うシリンダ20,20同士で共用することができる。
前記9個のトラス要素2,2,…のうち、上から順に1,3,5,7,9番目のもの、即ち上凸のものは、同2,4,6,8番目の下凸のものに比べてシリンダ20のガス圧による付勢力が弱めに設定されており、その中では1番、3番、5番、7番、9番の順に付勢力が徐々に強くなっている。これは、トラス要素2,2,…の変形順を設定するための初期不整であり、この結果としてMFM1は、図3(a)〜(e)に示すように、衝撃荷重Fを受けると上方から順にトラス要素2が潰れて折り畳まれるようになる。
尚、そのような初期不整は、ガス圧による付勢力ではなくてオイルの流動抵抗の大きさによっても設定することができるし、或いは初期状態でのシリンダの長さや位置を僅かに変更することによっても設定可能である。
そうして複数のトラス要素2,2,…が予め設定された順序で変形し、MFM1が上方から徐々に折り畳まれてゆくことで、エネルギを分散吸収して段階的に衝撃を減衰させることができるとともに、その耐荷重が例えば図4に実線のグラフで示すように段階的に増大するようになる。すなわち、まず図3(a)〜(b)のように最上段のトラス要素2が潰れ変形して畳まれる過程でスナップスルー現象を生じて、荷重の上昇が一旦、頭打ちになる。続いて同様に上から3段目のトラス要素2が畳まれ(同図(c))、同5段目、7段目のトラス要素2がそれぞれ畳まれてゆき(同図(d),(e))、それらの各段階でそれぞれ頭打ちになりながら段階的に衝撃エネルギが消費され、且つ耐荷重が増大してゆくのである。
そのように個々のトラス要素において発生するスナップスルー現象について詳しくは、本願の発明者は、図5(a)に示すような3段重ねのトラス要素の変形について研究を重ね、その特性を上述の非特許文献1において説明している。すなわち、まず前記のようなトラス要素のモデルについて変位を強制的に漸増させると(変位制御)、同図(a)〜(c)に示すように最上段のトラス要素が潰れ変形した後に裏返しになって、その軸部材が伸張するようになる。
そのとき、上下方向の変形量と荷重との関係を表す図6のグラフ上では、前記のように最上段のトラス要素が潰れて裏返るときに極限点Lに達して荷重が減少に転じることになるが、極限点Lでは力の釣り合い状態が不安定になり、そこから先は実線C、破線D及び仮想線Vでそれぞれ示すように変形の経路が複数に分岐している。これらの何れの経路に進むかは初期不整の与え方によって決まり、仮に初期不整が存在しないとすれば、図に仮想線のグラフVで示すような変形経路(理想的な経路)に進むようになる。
また、この実施形態と同様に最上段のトラス要素が最初に潰れるようにしておけば、図に実線のグラフCで示すように一時的に変形量が減少する経路に進むようになり、反対に最下段のトラス要素が最初に潰れるようにしておけば、一例を破線のグラフDで示すように前記グラフV,Cの中間の経路に進むようになる。
そして、それらのグラフC,D,Vに示すように、極限点Lから先では変形量の増大に伴い荷重が一時的に急低下することから、トラス要素に加える荷重を漸増させてゆくと、前記グラフにおいて極限点Lから略真横に飛び移る(スナップスルー)という現象が起きる。すなわち、前記変位制御の場合と同様にトラス要素の変形に伴い軸部材が圧縮されて応力が上昇し(図5(a)〜(b)参照)、極限点Lに達して裏返ると(同図(c)参照)、そのまま一気に変形が進んで安定な釣合点B(同図(e))に飛び移るものである。
斯くして、この実施形態のMFM1が衝撃荷重を受けて折り畳まれるときには、トラス要素2,…が所定の順序で潰れて、シリンダ20,…の伸縮により衝撃のエネルギが吸収されるとともに、それら各トラス要素2,…の変形過程でそれぞれスナップスルー現象が起きて、その都度、荷重の上昇が頭打ちになる。こうして全体としてみれば、図4に実線で示すように段階的に増大するMFM1の耐荷重を、その各段階において確実に所定値以下に抑えることができ、保護対象に伝わる力を十分に小さくすることができる。
但し、詳細に見れば、前記のようにスナップスルー現象を生じて上段のトラス要素2が裏返ると、耐荷重が一時的に急低下して一気に変形が進み、そのトラス要素2が下の段のトラス要素2に折り重なるときに両者が衝突して、局所的な衝撃が発生する。すなわち、図4に破線で示すように耐荷重が変動して、トラス要素2,2同士が衝突することにより、図には模式的に仮想線で示すように繰り返し局所衝撃が発生するのである。そして、このような荷重変動や局所衝撃の繰り返しがヘリコプターHの機体(この例の保護対象)に伝わることによる不具合を防止すべく、緩衝装置Aには前記の荷重変動や局所衝撃に対してもクッション的な効果が期待され,特にキャビン内の人体への衝撃力を緩和させる役割を担うことが求められる。
これに対し、この実施形態の緩衝装置Aでは、MFM1に並設した減衰機構3によって適切に減衰力を発生させて、前記耐荷重の変動や局所衝撃を効果的に緩和することができる。すなわち、前記の如く衝撃荷重Fが入力して、MFM1が最上段のトラス要素2から順に折り畳まれるときには、共用の荷重受け部材6から入力ロッド5を介して衝撃荷重Fを受けるピストン31が下降し、容積の減少する空気室32内の圧力が上昇するとともに、そこから押し出されて絞り通路33を流通する空気の流通抵抗によって減衰力が発生する。
詳しくは、まず、何れかのトラス要素2においてスナップスルー現象が起きるまでは、MFM1の全てのトラス要素2,…においてシリンダ20,…がそれぞれ圧縮されて、エネルギを吸収しながら荷重を受け止めるようになり、MFM1全体の変形速度が相対的に低くなるので、これに同期して下降する減衰機構3のピストン31の下降速度も相対的に低くなり、これにより空気室32から押し出される空気が絞り通路33から放出される際に比較的小さな減衰力が発生するのみとなる。
一方で、何れかのトラス要素2においてスナップスルー現象が起きて一気に変形が進むときには、減衰機構3のピストン31の下降速度も急上昇し、これにより空気室32内の空気が圧縮されて一時的に荷重を受け止める空気ばねとして機能するようになる。この際、空気ばねの非線形特性とも相俟って大きなばね力を発生させることができるので、これによりスナップスルーに伴うMFM1の耐荷重の変動を軽減し、その直後の衝突に起因する局所的な衝撃も効果的に緩和することができる。
尚、減衰機構3の絞り通路33には絞り量可変のバルブ34が介設されており、MFM1のトラス要素2,2,…の各段階における耐荷重、前記空気室32の容積、想定される衝撃荷重Fの大きさ等々に応じて、予め最適な減衰力、復元力及びばね力が得られるように絞り度合を調整することができる。
したがって、この実施形態に係る緩衝装置Aによると、MFM1を構成する複数のトラス要素2,…がそれぞれ潰れ変形する過程で生じるスナップスルー現象を利用して、衝撃を段階的に減衰させつつMFM1の耐荷重を段階的に増大させることにより、その各段階において保護対象への伝達力を確実に所定以下に抑制することができる。よって、比較的小さなエネルギの衝撃に対しては、それを吸収しつつ保護対象への伝達力を非常に小さくできる一方で、大きなエネルギの衝撃に対しては耐荷重がかなり大きくなって、許容される変形量の範囲内で所要のエネルギ吸収能を発揮するようになる。
また、前記トラス要素2,2,…のスナップスルー現象に起因する荷重変動や局所衝撃の繰り返しについては、前記したように、スナップスルー現象によるMFM1の変形速度の変化に応じて、減衰機構3により適切な減衰力を発生させることにより、すなわち、スナップスルーによって変形速度が急上昇したときに、より大きな減衰力を発生させることによって極めて効果的に緩和することができるので、キャビン内の人体への衝撃力も緩和させる役割を担うことになる。
さらに、この実施形態ではトラス要素2,2,…の軸部材として油圧ダンパのようなシリンダ20を用いているので、トラス要素2,2,…の剛性、強度や変形の際のエネルギ吸収能を容易且つ安定的に設定することができ、スナップスルーの際の極限点L等の設定、即ち初期不整も与えやすい。しかも、シリンダ20は伸縮両側で抗力を発生するので、その両側でエネルギを吸収するようになり、MFM1全体のエネルギ吸収能を高める上で有利になる。
また、この実施形態ではシリンダ20の外方の端部をガイドレール7によってガイドして、横方向への変位を規制しているので、該シリンダ20の伸縮によるトラス要素2の変形をより正確に且つ安定的に設定することができる。この実施形態ではシリンダ20の内方の端部はガイドしていないが、ヒンジ21をガイドするように別のガイドレールを付加してもよい。
そうしてシリンダ20によってトラス要素2を構成しているため、この実施形態のMFM1は、上述の如く衝撃荷重Fを受けて変形した後に、ガイドレール7,7同士の間隔を少し広げて、衝撃荷重Fとは逆向きの力を加えれば、容易に元の状態にセットすることができ、繰り返し使用が可能である。
特にこの実施形態では減衰機構3が空気圧シリンダ30によって構成されており、その空気室32が絞り通路33を介して大気開放されているので、前記のようにMFM1を復元すれば自動的に減衰機構3の空気室32にも大気が充填されることになり、別途、ガスや液体の充填作業を行う必要もない。
−他の実施形態−
尚、本発明に係る緩衝装置の構造は、前記実施形態のものに限定されることなく、例えば減衰機構3を空気圧シリンダでなく液圧シリンダによって構成することもできる。こうすれば、装置全体の耐荷重性を高める上で有利になる。
また、MFM1は、前記したように左右対称なトラス要素2,…をパンタグラフ状に組み合わせたものに限らず、例えば図7に示すように、シリンダ20,…を千鳥状に並べた構造としてもよいし、図8(a)に模式的に示すように、トラス要素2,…を上下方向だけでなく左右方向(衝撃荷重の入力方向と交差する方向)にも並べて、2次元的な広がりをもった構造とすることもできる。
そうして2次元的な広がりをもった構造とすれば、保護対象へ伝わる衝撃を大きくすることなく、また、衝撃荷重方向の変形量も大きくすることなく、エネルギ吸収能を高めることができる。図の例では、最初に衝撃荷重Fの入力する上段中央部のトラス要素2が潰れ変形し、その後に上段の左右2つ、中段の2つ及び下段の1つの計5つのトラス要素2,…が変形するようになる。このため、全体として耐荷重は、同図(b)に示すように2段階に立ち上がり、特に2段目は周りのトラス配置構成から耐荷重が増大するので,復元力を期待する場合には有効な方法となると考えられる。
或いは、前記のようにトラス要素2,2,…を2次元的に並べた構造でなくてもよく、例えば図9に示すような3次元的(立体的)な格子構造(図の例では面心立方格子)とすることも可能であり、この場合にも保護対象へ伝わる衝撃や変形量を大きくすることなく、エネルギ吸収能を高めることができる。
さらに、図1に示すようにMFM1と減衰機構3とを横に並べて配置する必要もなく、例えばMFM1の立体構造内に減衰機構3を配置してもよい。その場合に減衰機構3は、複数の気体ばねを数珠繋ぎにして構成することもできる。
さらにまた、MFM1のトラス要素2の軸部材を、シリンダ20ではなく例えばコイルばねによって構成することもでき、或いは比較的柔軟性の高い金属製線材によって構成することもできる。こうした場合、初期不整を与えるためには、例えばコイルばねや線材の太さや長さを異ならせればよい。
また、複数のトラス要素2を金属や樹脂材等の一体成形によって構成することもでき、さらにはトラスではなくハニカム構造体とすることもできる。このときは、ハニカム構造体自体がMFMの役割・機能を負担するのみならず、その壁部にハニカム室に連通する小さな孔を設けることで、減衰機構の役割・機能を兼ね備えるようにすることも可能である。さらに、それらに限らず、例えば球体のような種々の構造要素を積層してMFMを構成することも可能である。
加えて、緩衝装置Aには、入力する衝撃荷重Fの大きさ等を検出するために例えば加速度センサ等を備え、このセンサからの信号に基づいてコントローラにより可変バルブ34の絞り度合いを制御することもできる。こうすれば、衝撃荷重Fの大きさに応じて、きめ細かく減衰力を調整することができ、緩衝性能をより一層、改善できる可能性がある。
また、そうして衝撃荷重Fの大きさを検出し、これに対応する制御を行うのであれば、MFM1の軸部材であるシリンダ20も、単なる油圧ダンパではなく可変ダンパ等を用いて、それが発生する力を前記衝撃荷重Fの大きさに応じて変化させるようにしてもよい。その場合、例えばダンパのオイルに微細な磁性粒子を分散させて、その減衰特性を電磁力により制御するようにした所謂MRFダンパ等が好適である。
以上、説明したように本発明の緩衝装置は、保護対象への衝撃をできるだけ小さく抑えながら所要のエネルギ吸収能を確保できるものであり、重要な構造物や高速移動体に用いて好適である。
実施形態に係る緩衝装置の概略構成を示す説明図である。 同装置をヘリコプターに適用する例を示す説明図である。 衝撃荷重を受けたMFMの折り畳まれる様子を示す説明図である。 MFMの変形に伴い耐荷重が変動しつつ段階的に増大する様子を示す説明図である。 トラス要素の変形過程で生じるスナップスルー現象の説明図である。 同変形過程における変形量と荷重との関係を示すグラフ図である。 MFMの変形例に係る図1相当図である。 (a)は、2次元的な広がりをもったトラス構造配置の一例を示す模式図であり、(b)はその場合の図4相当図である。 トラス要素の3次元的(立体的)な格子構造の一例を示す図である。
符号の説明
A 緩衝装置
1 MFM(エネルギ吸収構造体)
2 トラス要素(構造要素)
20 シリンダ(軸部材)
21,22 ヒンジ
3 減衰機構(流体減衰機構)
30 空気圧シリンダ
31 ピストン
32 空気室
33 絞り通路
34 可変バルブ
4,5 入力ロッド(連結機構)
6 荷重受け部材(連結機構)
7 ガイドレール(ガイド部材)

Claims (7)

  1. 外部からの衝撃荷重を緩和するための緩衝装置であって、
    外力により変形してエネルギを吸収するとともに、その変形過程でスナップスルー現象を生じる複数の構造要素からなり、それら複数の構造要素が所定の順序で変形することによって段階的に衝撃を減衰させつつ、耐荷重が増大するように構成されたエネルギ吸収構造体と、
    前記エネルギ吸収構造体と並んで衝撃荷重を受けるように設けられ、その衝撃荷重を受けて容積が減少する流体室と、この流体室から流体が絞り抵抗を受けつつ流出する絞り通路と、を有する流体減衰機構と、
    前記エネルギ吸収構造体及び流体減衰機構を、それらが同期して衝撃荷重を受けるように連結する連結機構と、
    を備えることを特徴とする緩衝装置。
  2. 流体減衰機構は気体室を有する、請求項1に記載の緩衝装置。
  3. エネルギ吸収構造体は構造要素としてトラス要素を有する、請求項1又は2のいずれかに記載の緩衝装置。
  4. 複数のトラス要素が、衝撃荷重の入力方向及びこの方向と交差する方向の双方向に並設されている、請求項3に記載の緩衝装置。
  5. トラス要素の軸部材は、少なくとも圧縮の軸力に対して抗力を発生するシリンダからなる、請求項3又は4のいずれかに記載の緩衝装置。
  6. シリンダの端部が、衝撃荷重の入力方向に延びるガイド部材に摺動可能に且つ回動可能に取り付けられている、請求項5に記載の緩衝装置。
  7. 流体減衰機構の絞り通路には可変バルブが配設され、
    衝撃荷重の大きさを検出するためのセンサと、
    前記センサからの信号に基づいて前記可変バルブにより絞りの度合いを変更する制御手段と、を備える請求項1〜6のいずれか1つに記載の緩衝装置。
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