JP2009180286A - スプライン係合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプラインを係合させる際の荷重の増大に起因してその組み付け性が悪化することを抑制することのできるスプライン係合構造を提供する。
【解決手段】軸部の外周に軸線方向に延伸するスプライン35hが形成されるとともに、ディファレンシャルの装着孔の内壁に軸部のスプライン35hに係合可能なスプライン51hが形成されている。これらスプライン35hとスプライン51hとの係合によりディファレンシャルの回転力が軸部に伝達される。軸部のスプライン35hのうち3つのスプラインCH1,CH2,CH3に軸部の周方向に膨出するクラウニングC1,C2,C3が形成され、これらクラウニングC1,C2,C3の歯厚が最大となるクラウニングトップCT1,CT2,CT3が軸部の軸線方向Cにおける位置が互いに異なるように設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、スプラインが外周に形成された回転軸と、回転軸のスプラインに係合可能なスプラインが内壁に形成された装着孔を有する回転部材とを備え、回転軸のスプラインと装着孔のスプラインとの係合により回転軸及び回転部材の間で回転力を伝達するスプライン係合構造に関する。
こうしたスプライン係合構造としては、例えば特許文献1に記載の車両のドライブシャフトと駆動輪、ディファレンシャルギアユニット(以下、「ディファレンシャル」と称する)との係合構造を挙げることができる。具体的には、ドライブシャフトは、シャフトと同シャフトの両端にそれぞれ取り付けられた2つの等速ジョイントとによって構成されている。これら2つの等速ジョイントには軸線方向に突出する軸部がそれぞれ形成されており、これら軸部はディファレンシャルと駆動輪とに形成された装着孔にそれぞれ装着される。より詳細には、2つの軸部の外周には、軸線方向に延伸するスプラインが形成されるとともに、ディファレンシャルと駆動輪との装着孔の内壁には、それら軸部のスプラインに対応するスプラインがそれぞれ形成されている。そして、これらスプラインが係合した状態で2つの軸部は2つの装着孔にそれぞれ挿入されている。こうした構成により、車両の走行時に、ディファレンシャルに伝達された内燃機関の駆動力がドライブシャフトを介して駆動輪に伝達されることとなる。
またこうしたドライブシャフトを車両に組み付ける際には、以下の方法が採用される。すなわち、まず一方の等速ジョイントの軸部をディファレンシャルの装着孔に挿入し、その後に他方の等速ジョイントの軸部をナックル等を介して車両のフレームに回転自在に支持された駆動輪の装着孔に挿入する。ここで、軸部及び装着孔の各スプライン間に所定のクリアランスを設けることにより、両軸部を装着孔に挿入する際の負荷、換言すれば軸部と装着孔とのスプラインを係合させる際の負荷を低減することができる。
しかしながら、こうした構造を採用した場合、車両の走行中に以下の不都合が発生するおそれがある。すなわち、車両の走行態様が変化することにより、軸部のスプラインとディファレンシャル又は駆動輪のスプラインとが周方向において相対的に変位し、これらスプラインが衝突する際に異音(打音)が発生するおそれがある。
そこで、上述の不都合を抑制するために、例えば特許文献2に記載されるような、軸部のスプラインにクラウニングが形成される構造が提案されている。こうした構造を採用することにより、軸部の端部側においてクラウニングの歯厚が小さいため、軸部を装着孔に挿入する際の負荷を低減することができるようになる。また、軸部と装着孔とのスプラインが係合された状態において、クラウニングの歯厚の最大となるクラウニングトップがそれらに対応するスプラインに接触することにより、スプラインが周方向に相対的に変位することを抑制することができるようになる。
特開平8−80704号公報 特開2001−323920号公報
ところで、上述の特許文献2に記載の構造を採用した場合、軸部の挿入に伴いクラウニングの歯厚の最大となるクラウニングトップがそれらに対応するスプラインに同時に接触するようになる。これにより、軸部の挿入荷重、換言すれば軸部と装着孔とのスプラインを係合させる際の負荷が急激に増大し、スプライン係合構造の組み付け性が悪化するおそれがある。すなわち、特許文献2に記載されるスプライン係合構造にあっては、組み付け性の悪化を抑制しつつ、併せて異音の発生を抑制する点においてなお改善の余地を残すものとなっていた。
なお、車両のドライブシャフトとディファレンシャル、駆動輪とのスプライン係合構造について説明したが、こうした不都合は同構成に限らず、スプラインの係合により回転力を伝達する他の係合構造においても概ね共通して発生し得る。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組み付け性の悪化を抑制しつつ、併せて異音の発生を抑制することのできるスプライン係合構造を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、軸線方向に延伸するスプラインが外周に形成された回転軸と、前記回転軸のスプラインに係合可能なスプラインが内壁に形成された装着孔を有する回転部材とを備え、前記回転軸のスプラインと前記装着孔のスプラインとの係合により前記回転軸及び前記回転部材の一方の回転力を他方に伝達するスプライン係合構造であって、前記回転軸及び前記装着孔のスプラインのうち複数のスプラインに前記回転軸の周方向に膨出するクラウニングが形成され、これらクラウニングの歯厚が最大となるクラウニングトップが前記回転軸の軸線方向における位置が互いに異なるように設定されることをその要旨とする。
同構成では、複数のクラウニングについてそれらの歯厚が最大となるクラウニングトップの位置が回転軸の軸線方向において互いに異なるように設定されているため、回転軸を回転部材の装着孔に挿入する際に、複数のクラウニングのクラウニングトップとこれらに対応するスプラインとが順次接触するようになる。これにより、複数のクラウニングについてクラウニングトップを回転軸の軸線方向において同じ位置に設定し、それら複数のクラウニングのクラウニングトップとこれらに対応するスプラインとが同時に接触する場合とは異なり、回転軸を回転部材の装着孔に挿入する際の負荷が急激に増大することがなく、これが徐々に増大するようになる。したがって、回転軸及び装着孔の各スプラインを係合させつつ回転部材の装着孔に回転軸を挿入するに際し、その挿入操作を円滑に行うことができる。また、軸部と装着孔とのスプラインが係合された状態において、クラウニングの歯厚の最大となるクラウニングトップがそれらに対応するスプラインに接触することにより、異音の発生を抑制することができる。すなわち、上記構成により、組み付け性の悪化を抑制しつつ、併せて異音の発生を抑制することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスプライン係合構造において、前記クラウニングトップは前記回転軸の軸線方向において等間隔を隔てて位置することをその要旨とする。
同構成によれば、クラウニングトップが回転軸の軸線方向において等間隔を隔てて位置するため、回転軸を回転部材の装着孔に挿入する際に、複数のクラウニングのクラウニングトップとこれらに対応するスプラインとが同時に接触することを好適に抑制することができ、回転部材の装着孔に回転軸を挿入する際の操作を更に円滑なものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のスプライン係合構造において、前記少なくとも3つのスプラインにクラウニングを形成し、前記回転軸が前記装着孔に挿入された状態において任意3つの前記クラウニングトップを頂点とする三角形のうち少なくとも1つの内部に前記回転軸の軸線が通過するように、同回転軸の周方向における前記クラウニングトップの位置が設定されることをその要旨とする。
同構成によれば、回転軸が装着孔に挿入された状態において任意3つのクラウニングトップを頂点とする三角形のうち、少なくとも1つの内部に回転軸の軸線が通過するため、回転部材に対する回転軸の軸線のずれを効果的に抑制することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のスプライン係合構造において、前記スプラインにはクラウニングが3つのみ形成されることをその要旨とする。
スプラインに形成されるクラウニングが多くなるほど、回転軸のスプラインと装着孔のスプラインとを係合させる際の負荷が大きくなる。この点、上記構成によれば、回転部材に対する回転軸の軸線のずれを効果的に抑制しつつも、それらスプラインを係合させる際の負荷の増大を極力抑制することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスプライン係合構造において、前記クラウニングが形成されたスプラインは、前記回転軸の周方向において等間隔を隔てて形成されることをその要旨とする。
同構成によれば、回転部材に対する回転軸の軸線のずれをより効果的に抑制することができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のスプライン係合構造において、前記クラウニングは前記回転軸のスプラインに形成されることをその要旨とする。
同構成によれば、回転軸の外周のスプラインにクラウニングを加工するため、装着孔の内壁にクラウニングを加工する場合と比較して、クラウニングを容易に形成することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のスプライン係合構造において、前記回転軸は車両のドライブシャフトであり、前記回転部材は車両のディファレンシャルギアユニット及び駆動輪のいずれか一方であることをその要旨とする。
同構成によれば、ドライブシャフトをディファレンシャルギアユニット又は駆動輪に組み付ける際の組み付け性の悪化を抑制しつつ、併せて異音の発生を抑制することができるようになる。
以下、本発明を車両のドライブシャフトとディファレンシャルギアユニット(以下、「ディファレンシャル」と称する)、及び駆動輪とのスプライン係合構造に適用した一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は、車両のドライブシャフトの断面構造を示す断面図である。同図1に示されるように、ドライブシャフト100は、シャフト10、バーフィールド型等速ジョイント20及び摺動式トリポード等速ジョイント30によって構成されている。シャフト10の一方の端部10aは、バーフィールド型等速ジョイント20を介して駆動輪のハブ40に連結されるとともに、その他方の端部10bは、摺動式トリポード等速ジョイント30を介してディファレンシャル50に連結されている。
バーフィールド型等速ジョイント20は、シャフト10の端部10aに外嵌された内輪21と、内部に収容室22rが形成された外輪22とを備え、その内輪21は外輪22の収容室22rに収容されている。外輪22は、その軸線Cの延伸方向(以下、「軸線方向」と称する)に突出する軸部25を有し、この軸部25は、ハブ40に形成された装着孔41に装着されている。より詳細には、軸部25の外周面には、その軸線方向に延伸するスプライン25hが形成されるとともに、装着孔41の内壁には、軸部25のスプライン25hに対応するスプライン41hが形成されており、軸部25はそれらスプライン25h,41hが係合した状態で装着孔41に挿入されている。
内輪21と外輪22との間には、略円筒状のケージ24と、複数のボール23(図1では、その1つのみを示す)が設けられており、これらボール23は、ケージ24に形成された複数の保持孔24aにそれぞれ嵌合されている。また、内輪21の外周面及び外輪22の内周面には、ボール23に対応する複数の案内溝21a,22aがそれらの軸線方向に延伸するように形成されており、ケージ24の各保持孔24aにより支持される複数のボール23は、それら案内溝21a,22aに嵌合されている。こうした構造により、外輪22及びハブ40はシャフト10の端部10aを起点として所定範囲内でその歳差運動が許容されるようになる一方、シャフト10に対するその軸線方向の相対変位が規制される。また、シャフト10及び外輪22の開口部分は、樹脂材料からなる蛇腹状のブーツ26により覆われている。
一方、摺動式トリポード等速ジョイント30は、シャフト10の端部10bに外嵌される内輪31と、内部に収容室32rが形成された外輪32とを備え、その内輪31は外輪32の収容室32rに収容されている。外輪32は、その軸線方向に突出する軸部35を有し、この軸部35は、ディファレンシャル50に形成された装着孔51に装着されている。より詳細には、軸部35の外周面には、その軸線方向に延伸するスプライン35hが形成されるとともに、装着孔51の内壁には、軸部35のスプライン35hに対応するスプライン51hが形成されており、軸部35はそれらスプライン35h,51hが係合した状態で装着孔51に挿入されている。
また、内輪31には、3つの脚軸31a(図1では、その1つのみを示す)が形成されるとともに、それら脚軸31aには、ローラ33が回転自在にそれぞれ取り付けられている。外輪32の内周面には、3つのローラ33に対応して外輪32の軸線方向に延伸する3本の案内溝32aが形成されており、それらローラ33が案内溝32aにより転動自在に案内される。こうした構造により、外輪32はシャフト10に対するその軸線方向の相対変位が許容されるようになる。また、シャフト10及び外輪32の開口部分は、樹脂材料からなる蛇腹状のブーツ36により覆われている。
こうしたドライブシャフト100を車両に組み付ける際には、以下の方法が採用される。すなわち、まず、摺動式トリポード等速ジョイント30の外輪32の軸部35をディファレンシャル50の装着孔51に挿入する。そして、その後にバーフィールド型等速ジョイント20の外輪22にシャフト10の軸線方向の力を加えることにより、図1の矢印Lで示す方向に沿ってシャフト10を摺動式トリポード等速ジョイント30の外輪32内にスライドさせた状態でその軸部25を装着孔51に対応する位置まで移動させる。そして、シャフト10を図1の矢印Rで示す方向に沿ってスライドさせて軸部25を装着孔41に挿入するようにしている。
こうした動力伝達機構により、車両の走行時に、ディファレンシャル50に伝達された内燃機関の駆動力が各等速ジョイント30、20及びシャフト10を介してハブ40、換言すれば駆動輪に伝達されることとなる。
ここで、本実施形態にかかる軸部25と装着孔41とのスプライン係合構造、及び軸部35と装着孔51とのスプライン係合構造では、前述した組み付け性の悪化を抑制しつつ、併せて異音の発生を抑制する構成を採用するようにしている。以下、この構成について、軸部35と装着孔51とのスプライン係合構造を例に図2〜図4を参照して説明する。ここで、図2は、軸部35の側面図であり、図3は、スプライン35hとスプライン51hとの係合状態を示す軸部35の外周展開図である。
図2に示されるように、軸部35の外周に複数のスプライン35hが軸部35の周方向において均等に形成されている。これら複数のスプライン35hのうち、軸部35の周方向において互いに120°を隔てて形成された3つのスプラインCH1,CH2,CH3には、同軸部35の周方向に膨出するクラウニングC1,C2,C3がそれぞれ形成されている。
図3に示されるように、これらクラウニングC1,C2,C3の歯厚が最大となるクラウニングトップCT1,CT2,CT3が軸部35の軸線方向における位置が互いに異なるように設定されている。具体的には、クラウニングトップCT1は、スプラインCH1の図中左側の端部までの距離がスプラインCH1の長さDの1/4となるように設定されるとともに、クラウニングトップCT2は、スプラインCH2の図中左側の端部までの距離がスプラインCH2の長さDの1/2となるように設定されている。また、クラウニングトップCT3は、スプラインCH3の図中左側の端部までの距離がスプラインCH3の長さDの3/4となるように設定されている。すなわち、クラウニングトップCT1,CT2,CT3は、軸部35の軸線方向において等しい間隔(長さDの1/4)を隔てて位置している。また、先の図2に示されるように、これらクラウニングトップCT1,CT2,CT3を頂点とする三角形TRの内部に軸部35の軸線Cが通過している。
図4に、図3の方向Lに沿って軸部35を装着孔51に挿入する際に、軸部35の挿入長さPの変化に伴う軸部35の挿入負荷Qの変化態様を示す。同図4の実線に示されるように、軸部35の挿入長さPが長さDの1/4になったときに、クラウニングC1のクラウニングトップCT1とこれに対応する装着孔51のスプライン51hとが接触するようになり、挿入負荷Qが負荷Q1にまで増大する。そして、挿入長さPが長さDの1/2になったときに、クラウニングC2のクラウニングトップCT2とこれに対応する装着孔51のスプライン51hとが接触するようになり、挿入負荷Qが負荷Q2にまで増大する。さらに、挿入長さPが長さDの3/4になったときに、クラウニングC3のクラウニングトップCT3とこれに対応する装着孔51のスプライン51hとが接触するようになり、挿入負荷Qが負荷Q3にまで増大する。
ちなみに、クラウニングトップCT1,CT2,CT3が軸部35の軸線方向において同じ位置に設定される場合には、図4の二点鎖線に示されるように、軸部35の挿入に伴い、クラウニングトップCT1,CT2,CT3とこれらに対応するスプライン51hとが同時に接触するようになり、挿入負荷Qが負荷Q3にまで急激に増大する。
なお、軸部35と装着孔51とのスプライン係合構造について説明したが、軸部25と装着孔41とのスプライン係合構造においても同様の構成が採用されている。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)クラウニングトップCT1,CT2,CT3の位置を軸部35の軸線方向において互いに異なるように設定するようにした。これにより、軸部35を装着孔51に挿入する際に、クラウニングトップCT1,CT2,CT3とこれらに対応するスプライン51hとが順次接触するようになる。これにより、クラウニングC1,C2,C3についてクラウニングトップCT1,CT2,CT3を軸部35の軸線方向において同じ位置に設定し、それらクラウニングトップCT1,CT2,CT3とこれらに対応するスプライン51hとが同時に接触する場合とは異なり、軸部35を装着孔51に挿入する際の負荷が急激に増大することがなく、これが徐々に増大するようになる。したがって、軸部35及び装着孔51の各スプラインを係合させつつ装着孔51に軸部35を挿入するに際し、その挿入操作を円滑に行うことができる。また、スプライン35hとスプライン51hとが係合された状態において、クラウニングトップCT1,CT2,CT3がそれらに対応するスプライン51hに接触することにより異音の発生を抑制することができる。すなわち、上記実施形態により、組み付け性の悪化を抑制しつつ、併せて異音の発生を抑制することができるようになる。
(2)クラウニングトップCT1,CT2,CT3が軸部35の軸線方向において等しい間隔(長さDの1/4)を隔てて位置しているため、軸部35を装着孔51に挿入する際に、クラウニングトップCT1,CT2,CT3とこれらに対応するスプライン51hとが同時に接触することを好適に抑制することができ、装着孔51に軸部35を挿入する際の操作を更に円滑なものとすることができる。
(3)クラウニングトップCT1,CT2,CT3を頂点とする三角形の内部に軸部35の軸線Cが通過しているため、ディファレンシャル50に対する軸部35の軸線Cのずれを効果的に抑制することができるようになる。
(4)軸部35のスプライン35hにクラウニングを3つのみ形成するようにした。これにより、ディファレンシャル50に対する軸部35の軸線のずれを効果的に抑制しつつも、スプライン35h,51hを係合させる際の負荷の増大を極力抑制することができるようになる。
(5)クラウニングC1,C2,C3が形成されたスプラインCH1,CH2,CH3は軸部35の周方向において等間隔(120°)を隔てて形成されるため、ディファレンシャル50に対する軸部35の軸線のずれをより効果的に抑制することができるようになる。
(6)クラウニングC1,C2,C3を軸部35のスプライン35hに形成するようにした。これにより、装着孔51の内壁にクラウニングを加工する場合と比較して、クラウニングを容易に形成することができる。
(7)軸部25と装着孔41とのスプライン係合構造において、上述した構成と同様の構成を採用しているため、軸部25と装着孔41とのスプライン係合構造において上記効果(1)〜(6)に準じた作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、クラウニングC1,C2,C3が形成されたスプラインCH1,CH2,CH3が軸部35の周方向において等間隔(120°)を隔てて形成されている。これに限らず、例えばディファレンシャル50に対する軸部35の軸線のずれを十分に抑制することができる場合には、クラウニングが形成されたスプラインが軸部35の周方向において異なる間隔を隔てて形成される構成を採用することもできる。
・上記実施形態では、クラウニングトップCT1,CT2,CT3を頂点とする三角形の内部に軸部35の軸線Cが通過している。これに限らず、ディファレンシャル50に対する軸部35の軸線のずれが無視できる場合には、それらクラウニングトップを頂点とする三角形の内部に軸部35の軸線Cが通過しないように、クラウニングトップの位置を設定してもよい。
・上記実施形態では、軸部35のスプライン35hにクラウニングを3つのみ形成するようにしている。これに限らず、ディファレンシャル50に対する軸部35の軸線のずれが無視できる場合には、スプライン35hにクラウニングを2つのみ形成してもよい。また、スプライン35hとスプライン51hとを係合させる際の負荷の増大が無視できる場合には、4つ以上のスプライン35hにクラウニングを形成してもよい。なお、この場合、軸部35が装着孔51に挿入された状態において任意3つのクラウニングトップを頂点とする三角形のうち少なくとも1つの内部に軸部35の軸線Cが通過するように、同軸部35の周方向におけるそれらクラウニングトップの位置を設定することが望ましい。
・上記実施形態では、クラウニングトップCT1,CT2,CT3が軸部35の軸線方向において等しい間隔(長さDの1/4)を隔てて位置している。これに限らず、軸部35を装着孔51に挿入する際に、クラウニングトップCT1,CT2,CT3とこれらに対応するスプライン51hとが同時に接触することを十分に抑制することができる場合には、クラウニングトップが軸部35の軸線方向において異なる間隔を隔てて位置するようにそれらクラウニングトップの位置を設定してもよい。
・上記実施形態では、軸部35のスプライン35hにクラウニングを形成するようにしている。これに対して、装着孔51のスプライン51hにクラウニングを形成してもよい。
・上記実施形態では、スプラインCH1,CH2,CH3においてクラウニングが1つずつ形成されているが、これに限らず、各スプラインCH1,CH2,CH3において複数のクラウニングがそれぞれ形成される構成を採用することもできる。
・軸部25と装着孔41とのスプライン係合構造においても、上記各変形例の構成を採用することができる。
・上記実施形態では、ドライブシャフト100とディファレンシャル50とのスプライン係合構造、及びドライブシャフト100と駆動輪とのスプライン係合構造に本発明を適用する場合について説明したが、これに限らず、これら2つのスプライン係合構造のいずれか一方のみに本発明を適用してもよい。また、車両の変速機等における他のスプライン係合構造に本発明を適用することもできる。
本発明の一実施形態にかかる車両のドライブシャフトについてその断面構造を示す断面図。 同実施形態にかかるドライブシャフトの軸部の側面図。 同実施形態にかかるドライブシャフトの軸部のスプラインとディファレンシャルのスプラインとの係合状態を示す同軸部の外周展開図。 図3の方向Lに沿って軸部を装着孔に挿入する際に軸部の挿入長さの変化に伴う軸部の挿入負荷の変化態様を示すグラフ。
符号の説明
C1〜C3…クラウニング、CH1〜CH3…スプライン、CT1〜CT3…クラウニングトップ、10…シャフト、10a,10b…端部、20…バーフィールド型等速ジョイント、21…内輪、21a…案内溝、22…外輪、22a…案内溝、22r…収容室、23…ボール、24…ケージ、24a…保持孔、25…軸部(回転軸)、25h…スプライン、26…ブーツ、30…摺動式トリポード等速ジョイント、31…内輪、31a…脚軸、32…外輪、32a…案内溝、32r…収容室、33…ローラ、35…軸部(回転軸)、35h…スプライン、36…ブーツ、40…ハブ(回転部材)、41…装着孔、41h…スプライン、50…ディファレンシャルギアユニット(回転部材)、51…装着孔、51h…スプライン、100…ドライブシャフト。

Claims (7)

  1. 軸線方向に延伸するスプラインが外周に形成された回転軸と、前記回転軸のスプラインに係合可能なスプラインが内壁に形成された装着孔を有する回転部材とを備え、前記回転軸のスプラインと前記装着孔のスプラインとの係合により前記回転軸及び前記回転部材の一方の回転力を他方に伝達するスプライン係合構造であって、
    前記回転軸及び前記装着孔のスプラインのうち複数のスプラインに前記回転軸の周方向に膨出するクラウニングが形成され、これらクラウニングの歯厚が最大となるクラウニングトップが前記回転軸の軸線方向における位置が互いに異なるように設定される
    ことを特徴とするスプライン係合構造。
  2. 請求項1に記載のスプライン係合構造において、
    前記クラウニングトップは前記回転軸の軸線方向において等間隔を隔てて位置する
    ことを特徴とするスプライン係合構造。
  3. 請求項1又は2に記載のスプライン係合構造において、
    前記少なくとも3つのスプラインにクラウニングを形成し、前記回転軸が前記装着孔に挿入された状態において任意3つの前記クラウニングトップを頂点とする三角形のうち少なくとも1つの内部に前記回転軸の軸線が通過するように、同回転軸の周方向における前記クラウニングトップの位置が設定される
    ことを特徴とするスプライン係合構造。
  4. 請求項3に記載のスプライン係合構造において、
    前記スプラインにはクラウニングが3つのみ形成される
    ことを特徴とするスプライン係合構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のスプライン係合構造において、
    前記クラウニングが形成されたスプラインは、前記回転軸の周方向において等間隔を隔てて形成される
    ことを特徴とするスプライン係合構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のスプライン係合構造において、
    前記クラウニングは前記回転軸のスプラインに形成される
    ことを特徴とするスプライン係合構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のスプライン係合構造において、
    前記回転軸は車両のドライブシャフトであり、前記回転部材は車両のディファレンシャルギアユニット及び駆動輪のいずれか一方である
    ことを特徴とするスプライン係合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011174607A (ja) * 2009-12-25 2011-09-08 Nsk Ltd スプライン加工方法及びスプラインシャフト
CN103939487A (zh) * 2013-01-22 2014-07-23 株式会社理光 二级花键联轴器,使用其的驱动传递装置,图像形成装置

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