JP2009162311A - 軸受部材の分割構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のシャフトの軸間距離を短くして装置全体の小型化を図るとともに、動力伝達機構の組立スペースを最小限とすることが可能な軸受部材の分割構造を提供する。
【解決手段】ケージ22の分割構造20は、シャフト13,14やギア13a等を含むトランスミッション10を内包するケース部11の一部に取り付けられたケージ22が分割される構造であって、ギア13aに対して近接配置される凹部となる円筒部22caを含む第1部22cと、第1部22cに対して軸方向において分割可能な状態で取り付けられる第2部22bと、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、トランスミッション等の動力伝達機構を内包するケース部に取り付けられる軸受部材の分割構造に関する。
従来より、建設機械等の車両に搭載される変速機(トランスミッション)は、入力軸から出力軸に対して回転駆動力を伝達する歯車や軸受等を潤滑するためのオイルが貯留されたケース内に収容されている。
例えば、特許文献1には、ギアの咬み合いによって動力を伝達する多数の伝導軸をケース壁間に軸架したミッションケースの軸受構造について開示されている。
ここでは、ミッションケースに対して着脱可能な延長軸受において伝導軸の端部を軸支し、この延長軸受の凹入部において隣接する別の伝導軸のギアを配置している。これにより、各伝導軸の軸間距離を短縮してミッションケースの小型化を図っている。
特開平2−261954号公報(平成2年10月24日公開)
しかしながら、上記従来のミッションケースの軸受構造では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたミッションケースの軸受構造では、軸受部材の凹部にギアが入り込むように組み立てる必要がある。このため、組み立て時の各部材の組立順によっては、シャフトとギアに対してシャフトの軸方向に交差する方向において軸受部材を移動させる等によって、組立スペースが拡大してしまうおそれがある。
本発明の課題は、複数のシャフトの軸間距離を短くして装置全体の小型化を図るとともに、動力伝達機構の組立スペースを最小限とすることが可能な軸受部材の分割構造を提供することにある。
第1の発明に係る軸受部材の分割構造は、複数のシャフトやギアを含む動力伝達機構を内包するケース部に取り付けられており、前記複数のシャフトに含まれる第1シャフトの端部を支持する軸受部材の分割構造であって、第1部と、第2部とを備えている。第1部は、第1シャフトに対して略平行に隣接配置された第2シャフトと一体化して回転するギアに近接する部分に凹部を有し、第1シャフトの端部を支持する。第2部は、第1シャフトの軸方向において分割可能な状態で第1部に対して固定される。
ここでは、トランスミッション等の動力伝達機構を内包するケース部に取り付けられ、動力伝達機構に含まれる複数のシャフトの中の1本(第1シャフト)を支持する軸受部材を、第1シャフトの軸方向において分割可能な構成としている。そして、軸受部材の第1部には、第1シャフトに対して略平行に隣接配置された第2シャフトに固定されたギアが入り込む凹部が設けられている。
ここで、上記動力伝達機構は、互いに略平行に配置された複数のシャフトを含むように構成されており、それぞれのシャフトには一体化して回転するギアが取り付けられている。また、軸受部材は、近接配置されたギアの形状に沿って凹部が近接するように、つまり凹部内にギアが入り込むように配置される。
これにより、動力伝達機構として所定の減速比を持つギアを構成する場合には、軸受部材の凹部にギアが入り込むように組立を行うことで、ケース部内において隣接配置された第1・第2シャフトの軸間距離を短くすることができる。よって、動力伝達機構を内包するケース部の大きさを縮小して、装置全体の小型化を図ることができる。また、動力伝達機構の組立工程において、第1シャフトの軸方向において軸受部材を第1部と第2部とに分割することで、軸方向に交差する方向に大きな組立スペースを確保することなく、軸方向における小さなスペースにおいて容易に組立を行うことができる。
第2の発明に係る軸受部材の分割構造は、第1の発明に係る軸受部材の分割構造であって、第2部は、第1部における凹部において第1部と離間する。
ここでは、第1部と第2部とに分割可能な軸受部材において、第1部における凹部を含む部分において分割される。
これにより、例えば、第1部の凹部にギアを近接配置させるように取り付けた後で第2部を第1部に対して固定する等することで、第1シャフトの軸方向において各部品を移動させるだけで、ギアが凹部内に配置されるように組立を行うことができる。よって、第1シャフトの軸方向において組立スペースを準備するだけでよいため、組立スペースを最小限とすることができる。
第3の発明に係る軸受部材の分割構造は、第1または第2の発明に係る軸受部材の分割構造であって、第2部は、第1部に対してボルトによって固定されている。
ここでは、第1部と第2部とに分割可能な軸受部材について、ボルトによって第1部と第2部とが互いに接合されている。
これにより、第1部と第2部とを、簡易な方法によって相対的に回転しない状態で、互いに接合することができる。
第4の発明に係る軸受部材の分割構造は、第1から第3の発明のいずれか1つに係る軸受部材の分割構造であって、第1部と第2部とを、第1シャフトの軸方向に挿入されるピンを介して接合されている。
ここでは、第1部と第2部とに分割可能な軸受部材について、回り止め用のピンを介して第1部と第2部とが互いに接合されている。
これにより、第1シャフトの回転による回転駆動力がベアリングを介して軸受部材に伝達された場合でも、第1部と第2部との間において相対的に回転してしまうことを回避することができる。
第5の発明に係る軸受部材の分割構造は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る軸受部材の分割構造であって、第2部とケース部との間の距離を調整するシム調整部をさらに備えている。
ここでは、第2部のケース部に対する固定部分の隙間にシム調整部を設けている。
これにより、シム調整を行う場合には、第1シャフトの軸方向におけるケース部に対する第2部の相対位置を調整することで、第2部に対して固定された第1部の位置まで一体的に調整することができる。この結果、ケース部に対する第1部側の軸受部の相対位置を調整することが可能になる。
本発明に係る軸受部材の分割構造によれば、複数のシャフトの軸間距離を短くして装置全体の小型化を図るとともに、動力伝達機構の組立スペースを最小限とすることができる。
本発明の一実施形態に係るケージ(軸受部材)22の分割構造20を採用したトランスミッション(動力伝達機構)10について、図1〜図5(d)を用いて説明すれば以下の通りである。
[トランスミッション10の構成]
本実施形態に係るトランスミッション10は、図1および図2に示すように、多軸式の変速機であって、動力伝達機構を収容するケース部11と、ケース部11内に形成された第1空間部S1および第2空間部S2と、第1空間部S1内に貯留されたオイル12と、シャフト(第2シャフト)13およびシャフト(第1シャフト)14と、分割構造(軸受部材の分割構造)20と、ケージ21と、ケージ(軸受部材)22と、ベアリング(軸受部)24,25(図3参照)と、シム調整部26(図3参照)とを備えている。
ケース部11は、トランスミッション10や図示しないトルクコンバータ、クラッチ等を収容する箱型の部材であって、オイル12やシャフト13,14、ギア13a、ベアリング24,25を内包している。また、ケース部11の内部には、シャフト13およびベアリング24を収容した第1空間部S1と、シャフト14およびベアリング25を収容した第2空間部S2とが形成されている。さらに、ケース部11は、第1空間部S1側において、シャフト13の軸方向における端部に開口を有している。そして、この開口部分は、後述する蓋状のケージ21によって覆われている。
第1空間部S1は、トランスミッション10のほぼ中央部付近に形成されており、内部に潤滑用のオイル12を貯留している。また、第1空間部S1には、シャフト13やベアリング24等が収容されている。さらに、第1空間部S1は、シャフト13の軸方向端部に形成されたケース部11の開口を覆う蓋状(略円筒状)のケージ21によって外気から遮断されている。
第2空間部S2は、トランスミッション10の外周側であって、第1空間部S1に対してシャフト13を中心とする円の径方向外側に隣接配置されている。また、第2空間部S2には、シャフト14やベアリング25等が収容されている。さらに、第2空間部S2は、シャフト14の軸方向端部に形成されたケース部11の開口を覆う蓋状(略円筒状)のケージ22によって軸方向側を封止されている。
オイル12は、ケース部11内に収容されたギアやベアリング等を潤滑するために、第1空間部S1内に貯留されている。また、オイル12は、シャフト13,14やギア13a等の回転に伴ってケース部11内に飛散して、ケース部11内における隅々にまで移動し、各部品を潤滑する。
シャフト13は、図3に示すように、第1空間部S1内に配置されたベアリング24によって端部を支持されており、ギア13aと一体化して回転する。
シャフト14は、第2空間部S2内に配置されたベアリング25によって端部を支持されており、図示しないトルクコンバータから入力された動力によって回転する。また、シャフト14は、シャフト13に対して隣接する位置に、互いに略平行になるように配置されている。そして、これらのシャフト13,14は、軸間距離Dになるように配置されている。なお、この軸間距離Dは、トランスミッション10のギア比を設定する際の指標となる。
分割構造20は、軸受部材であるケージ22を軸方向において分割するための構造であって、図3に示すように、3つの部品(蓋部22a、第2部22b、第1部22c)によって構成されている。なお、このケージ22の分割構造20の詳細な構成については、後段にて詳述する。
ケージ21は、図3に示すように、第1空間部S1におけるシャフト13の軸方向端部に形成された開口部分を覆う略円筒状の蓋部材であって、シャフト13を回転可能な状態で支持するベアリング24を内周面において支持している。また、ケージ21は、ケース部11の外壁面に対して固定ボルト32aによって固定されている。
ケージ22は、図3に示すように、第2空間部S2におけるシャフト14の軸方向端部に形成された開口部分を覆う略円筒状の蓋部材であって、後述するシム調整部26においてケース部11に対して軸方向における位置調整が行われるとともに、後述する分割構造20が適用されている。また、ケージ22は、シャフト14を回転可能な状態で支持するベアリング25を内周面側において支持している。さらに、ケージ22は、ケージ21と同様に、ケース部11の外壁面に対して固定ボルト32bによって固定されている。なお、このケージ22の構成については、後段にて詳述する。
ベアリング24は、図3に示すように、第1空間部S1内においてギア13aの回転軸となるシャフト13の端部を支持する部材であって、略円筒状のケージ21やケース部11の内周面側に保持されている。
ベアリング25は、図3に示すように、第2空間部S2内においてシャフト14の端部を支持する部材であって、略円筒状のケージ22(第1部22c)の内周面側において保持されている。
シム調整部26は、ケース部11に対するシャフト14の軸方向相対位置を調整するために、ケージ22の第2部22bとケース部11との接合部分に設けられた機構である。具体的には、シム調整部26では、第2部22bとケース部11との接合部分に、所望の厚みのシムを挿入することで、ケース部11に対するシャフト14の相対位置を軸方向において調整することができる。
[ケージ22の分割構造20]
本実施形態のケージ22は、図3および図4に示すように、シャフト14の軸方向において互いに離間するように配置された蓋部22a、第2部22b、第1部22cという3つの部品によって分割構造20を構成している。
第1部22cは、シャフト14の端部を支持するベアリング25を略円筒形状の内周面側において支持しており、ケージ22を構成する部品の中でケース部11内の最も深部に配置される。また、第1部22cは、図4に示すように、径の異なる2つの円筒部(凹部)22caと、円筒部22cbと、これらの間をつなぐ連結部22ccとを有している。円筒部22caは、第1部22cの中で最も径が小さい略円筒状の部材であって、ケージ22における軸方向ほぼ中央部に形成される。そして、円筒部22caは、隣接する第1空間部S1内に収容されたシャフト13のギア13aの径方向端部が近接配置される。円筒部22cbは、小径の円筒部22caとこれよりも径が大きい円筒部22cbとをつなぐための傾斜面を有している。円筒部22cbは、内周面側においてベアリング25を支持している。
第2部22bは、第1部22c(円筒部22ca)に対して、ピン31を介して連結された略円筒状の部材である。ピン31は、第1部22c側、第2部22b側における互いに対向する面に形成された挿入孔に対して挿入され、第1部22cと第2部22bとが相対回転することを禁止する。また、第2部22bは、第1部22c側に傾斜部22baを有している。これにより、第1部22c側の円筒部22caおよび連結部22ccと、第2部22b側の傾斜部22baとによって、第1部22c側の円筒部22caを底部分とする凹部が形成される。さらに、第2部22bは、ケース部11に対してケージ22全体を固定するための固定ボルト32bが挿入されるボルト穴22bbを有している。
蓋部22aは、第2部22bにおける軸方向端部に形成された開口部を覆うように取り付けられている。
<トランスミッション10の組立工程>
本実施形態では、上述した構成のトランスミッション10を、図5(a)〜図5(d)に示すような順序で各部品を組み立てていく。
具体的には、図5(a)に示すように、トランスミッション10の外郭を構成するケース部11内における所定の位置にギア13aが配置される。
次に、図5(b)に示すように、ケース部11内に設置されたギア13aの回転中心となるシャフト13が、軸方向に移動して圧入によってギア13aに接合される。
次に、図5(c)に示すように、シャフト14とベアリング25と接合されたケージ22の第1部22cが、軸方向において移動され、ケース部11内における所定の位置にセットされる。このとき、すでにケース部11内にあるギア13aの径方向端部と、第1部22cの凹部(円筒部22ca)とが互いに近接配置された状態となる。
次に、図5(d)に示すように、シャフト13側の端部開口を覆うケージ21が、軸方向に移動して固定ボルト32aによって取り付けられる。これと同時に、シャフト14側の端部開口を覆うケージ22の第2部22bが、軸方向に移動して固定ボルト32bによって取り付けられる。そして、最後に、ケージ22の蓋部22aが、軸方向に移動して第2部22bの端部に固定される。
[本ケージ22の分割構造20の特徴]
(1)
本実施形態のケージ22の分割構造20は、図1に示すように、シャフト13,14やギア13a等を含むトランスミッション10を内包するケース部11の一部に取り付けられたケージ22が分割される構造であって、図4に示すように、ギア13aに対して近接配置される凹部となる円筒部22caを含む第1部22cと、第1部22cに対して軸方向において分割可能な状態で取り付けられる第2部22bと、を備えている。
これにより、図5(a)〜図5(d)に示すように、トランスミッション10を組み立てる工程において、シャフト13,14、ギア13a、ケージ21,22およびベアリング24,25等を含む各部品をケース部11内に設置する場合でも、各部品をシャフト13,14の軸方向において移動させるだけで、容易に組み立てを実施することができる。
特に、ケージ22側の第2空間部S2からみて隣接する第1空間部S1内に設置されたシャフト13のギア13aをできる限り近接配置して互いの軸間距離Dを小さくするために、ケージ22の一部に凹部(第1部22c)を形成した場合には、通常、軸方向における移動のみでは凹部内にギア13aを設置することは難しい。しかし、本実施形態に係るケージ22は、軸方向において分割可能な第1部22cと第2部22bとによって構成されている。よって、上述したトランスミッション10の組立工程においては、各部品を軸方向においてのみ移動させるだけで省スペースで容易に組み立てを行うことができる。
この結果、軸間距離Dが小さく装置全体を小型化することができるとともに、組立工程における組立スペースの拡大を回避して省スペースで効率よくトランスミッション10を組み立てることができる。
(2)
本実施形態のケージ22の分割構造20では、図4に示すように、ケージ22に形成される凹部に相当する小径の円筒部22caの端部において、第1部22cと第2部22bとが離間するように構成されている。
これにより、上述したトランスミッション10の組立工程においては、軸方向において各部品を移動させるだけで、ケージ22の凹部内にギア13aを近接配置させることができる。
(3)
本実施形態のケージ22の分割構造20では、図4に示すように、ケージ22を構成する第1部22cと第2部22bとを、ピン31を介して固定している。
これにより、シャフト14を支持するケージ22を分割構造とした場合でも、第1部22cと第2部22bとの間において相対回転することを防止することができる。
(4)
本実施形態のケージ22の分割構造20では、図3に示すように、ケース部11に対するケージ22の軸方向位置を、シム調整部26において調整する。
これにより、上述したような分割構造20を採用したケージ22であっても、第1部22cと第2部22bとを連結することで、シム調整部26によって軸方向における相対位置の調整を行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、ケージ22の分割構造20を構成する第1部22cと第2部22bとを、互いに対向する面に形成された挿入穴に装填されるピン31を介して連結した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図6に示すように、第1部122cと第2部122bとを、連結ボルト33を介して接合したケージ(軸受部材)122の分割構造120であってもよい。この場合には、第1部122cと第2部122bとの相対回転を禁止するとともに、互いに強固に連結することができる。
(B)
上記実施形態では、ケージ22を構成する略円筒状の第1部22cの内周面側において支持されるベアリング25として、前後調整のみを行うタイプを例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図7に示すように、略円筒状の第1部22cの内周面側において、外側までサポートしているベアリング125を支持するような構成であってもよい。
(C)
上記実施形態では、分割構造20が採用されたケージ22を構成する第1部22cと第2部22bとを、ピン31や連結ボルト33等によって接合する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、分割された第1部と第2部とを接合する方法としては、ピンやボルトに頼らず、他の方法によって接合されていてもよい。
(D)
上記実施形態では、軸受部材としてのケージ22が、3つの部品(蓋部22a,第2部22b,第1部22c)によって構成されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、蓋部材を含まない第1部と第2部という2部品によって構成される軸受部材であってもよいし、4つ以上の部品によって構成される軸受部材であってもよい。
(E)
上記実施形態では、ケージ22が有する凹部を、第1部22c側の円筒部22caの端部において分割する構成を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、凹部の底面を形成する円筒部の中央部付近において軸方向に分割されるような構成の軸受部材であってもよく、組立工程において凹部内にギアを入り込ませることができる構成であれば適宜変更が可能である。
(F)
上記実施形態では、ケース部11内に内包される動力伝達機構として、トランスミッション10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、トランスミッション以外にも、ディフェレンシャルギア等の他の動力伝達機構をケース部内に内包した構成に対して本発明を適用することも可能である。
本発明の軸受部材の分割構造は、複数のシャフトの軸間距離を短くして装置全体の小型化を図るとともに、動力伝達機構の組立スペースを最小限とすることができるという効果を奏することから、各種回転体を収容するケース部に設けられた軸受部材に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る軸受部材の分割構造を採用したトランスミッションの構成を示す全体図。 図1のトランスミッションの正面図。 図1のX部分に含まれる軸受部材の分割構造の構成を示す拡大図。 図3の軸受部材の分割構造に含まれる各部品を分解した組立図。 (a)〜(d)は、図3および図4の軸受部材の組立順序を示す工程図。 本発明の他の実施形態に係る軸受部材の分割構造の構成を示す拡大図。 本発明のさらに他の実施形態に係る軸受部材の分割構造に含まれる各部品を分解した組立図。
符号の説明
10 トランスミッション(動力伝達機構)
11 ケース部
12 オイル
13 シャフト(第2シャフト)
13a ギア
14 シャフト(第1シャフト)
20 分割構造(軸受部材の分割構造)
21 ケージ
22 ケージ(軸受部材)
22a 蓋部
22b 第2部
22ba 傾斜部
22bb ボルト穴
22c 第1部
22ca 円筒部(凹部)
22cb 円筒部
22cc 連結部
24 ベアリング
25 ベアリング(軸受部)
26 シム調整部
31 ピン
32a,32b 固定ボルト
33 連結ボルト
120 分割構造(軸受部材の分割構造)
122 ケージ(軸受部材)
122b 第2部
122c 第1部
125 ベアリング(軸受部)
D 軸間距離
S1 第1空間部
S2 第2空間部

Claims (5)

  1. 複数のシャフトやギアを含む動力伝達機構を内包するケース部に取り付けられており、前記複数のシャフトに含まれる第1シャフトの端部を支持する軸受部材の分割構造であって、
    前記第1シャフトに対して略平行に隣接配置された第2シャフトと一体化して回転するギアに近接する部分に凹部を有し、前記第1シャフトの端部を支持する第1部と、
    前記第1シャフトの軸方向において分割可能な状態で前記第1部に対して固定される第2部と、
    を備えている軸受部材の分割構造。
  2. 前記第2部は、前記第1部における前記凹部において前記第1部と離間する、
    請求項1に記載の軸受部材の分割構造。
  3. 前記第2部は、前記第1部に対してボルトによって固定されている、
    請求項1または2に記載の軸受部材の分割構造。
  4. 前記第1部と前記第2部とを、前記第1シャフトの軸方向に挿入されるピンを介して接合されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の軸受部材の分割構造。
  5. 前記第2部と前記ケース部との間の距離を調整するシム調整部をさらに備えている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の軸受部材の分割構造。
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