JP2009179477A - 画像形成装置とそのトレイid管理方法,プログラム,および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 トレイID処理部106は、複数のトレイの種別を示すトレイ種別情報と上記トレイを識別するために任意に入力されたトレイID(ユーザ指定トレイID)とを対応付けて蓄積するトレイ管理テーブル(トレイ情報蓄積手段)を備え、そこに蓄積されたユーザ指定トレイIDが複数のトレイ種別情報に対して重複して蓄積されているか否かを判定し、重複して蓄積されている場合に、トレイ管理テーブルに蓄積されている複数のトレイ種別情報にそれぞれ対応するユーザ指定トレイIDを同一にならないように変更し、その変更内容を実機トレイ情報保持領域107およびトレイ優先順位保持領域108に反映させる。
【選択図】 図3
Description
そのため、同じ給紙トレイに対して異なるトレイIDで識別できるように、1つの給紙トレイに対して複数のトレイIDを指定する機能を有する画像形成装置が存在する。なお、その機能では、各給紙トレイに対してトレイIDを割り当てる際には、異なる給紙トレイに対して同じトレイIDを割り当てることができないように排他制御を行うようにしている。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、複数の異なるトレイ(給紙又は排紙用のトレイ)に割り当てられるトレイIDが重複することにより、トレイが使用不可になることを防止することを目的とする。
さらに、上記トレイ種別情報と優先度とを対応付けて蓄積する優先度判定情報蓄積手段を設け、上記トレイID変更手段が、上記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている複数の上記トレイ種別情報にそれぞれ対応する上記トレイIDを上記優先度に応じて変更することが望ましい。
また、上記トレイIDを入力させるための外部入力手段を設けるとよい。
さらに、上記トレイID変更手段による変更後の上記トレイIDについての情報を報知する情報報知手段を設けてもよい。
さらに、上記トレイID変更ステップが、上記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている複数の上記トレイ種別情報にそれぞれ対応する上記トレイIDを上記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている現在の上記トレイIDとは異なる範囲のトレイIDに変更するとよい。
この発明による記録媒体は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
図1は、この発明による画像形成装置を使用するシステムである画像形成システムの全体構成の一例を示す図である。
この画像形成システム10は、PC(パーソナルコンピュータ)やサーバ等に代表される情報処理装置11a〜11cと、プリンタや複写機等に代表される画像形成装置12〜14とを備えている。
なお、画像形成システム10は、図1の構成に限定されるものではなく、例えば情報処理装置は1台のみでもよく、画像形成装置の台数も限定されることはない。
次に、図1の各画像形成装置12〜14のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。
図2は、画像形成装置12〜14のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
これらの画像形成装置12〜14は、操作装置21と、表示装置22と、補助記憶装置23と、メモリ装置24と、各種制御を行うCPU(コントロール・プロセス・ユニット)25と、画像形成ユニット26と、ネットワーク接続装置27と、ドライブ装置28とを備えており、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
表示装置22は、CPU25が制御プログラムを実行することにより、操作装置21上での操作による後述するトレイIDパラメータの変更内容や、操作装置21上での操作によって入力されたデータの内容、プリント実行時の状況等を表示する。なお、表示装置22としては、モニタ等を用いる。また、上述したタッチパネルにより、操作装置21と表示装置22とを兼用してもよい。
メモリ装置24は、CPU25により補助記憶装置23から読み出された実行プログラム等を格納する。なお、メモリ装置24は、ROM(リード・オンリ・メモリ)やRAM(ランダム・アクセス・メモリ)等からなる。
このネットワーク接続装置27は、この発明に関わる実行プログラムを他の端末等からダウンロードし、CPU25の制御により、補助記憶装置23等にインストールすることにより、実行プログラムを利用することができる。また、得られた実行結果又はこの発明に関わる実行プログラムを他の端末等に提供することができる。
ドライブ装置28は、CPU25の制御により、この発明に関わる実行プログラムを記録媒体29に記録することもできる。これにより、その記録媒体29を用いて、他の複数の端末に容易に実行プログラムをインストールして、この発明に関わる処理を実現することができる。
そのため、各画像形成装置12〜14はそれぞれ、図1に示したように各情報処理装置11a〜11cから異なるトレイIDを受信した場合、その各情報処理装置11a〜11cは、例えば通常給紙トレイから給紙を行うことを意図しているが、トレイIDを認識できないため、全く異なる動作になってしまう場合がある。この問題を解決するために提案されたのが、ユーザがウェブ(各情報処理装置11a〜11cのいずれか)上の操作(以下単に「ユーザ」ともいう)により、1つの給紙トレイに対して複数の異なるトレイIDを指定できる機能である。
ここで、各画像形成装置12〜14において使用可能な給紙トレイとしては、通常給紙トレイ,手差し給紙トレイ,大量給紙トレイ等がある。トレイ種別情報とは、それら給紙トレイの種別を示す情報(給紙トレイ毎に異なる情報)をさす。なお、使用可能な給紙トレイ(以下単に「トレイ」ともいう)に、上述した着脱可トレイが含まれているものとする。この実施形態では、着脱可トレイはオプショントレイのみとする。
次に、図1の情報処理装置11a〜11cおよび画像形成装置12〜14におけるこの発明に関わる機能(ユーザがウェブ上で使用したい画像形成装置に対してトレイIDを指定する場合に必要な機能)の構成例について、図3を参照して説明する。
図3は、図1の情報処理装置11a〜11cおよび画像形成装置12〜14におけるこの発明に関わる機能の構成例を示すブロック図である。
プリンタコントローラ200は、インタプリタ300とプリンタデバイス管理部400とを備えている。
プリンタデバイス管理部400は、ネットワーク情報取得部103およびトレイIDパラメータ保存領域104を備えている。
なお、実機トレイ情報保持領域107,トレイ優先順位保持領域108,トレイIDパラメータ保存領域104,およびトレイID処理部106内の後述するトレイID管理テーブル(トレイ情報蓄積手段),優先順位判定テーブル(優先度判定情報蓄積手段)は、補助記憶装置23上に存在する。
サービス層500は、ネットワークサービス層102を備えている。
なお、説明の都合上、各処理をプログラムそのものが実行するものとする。
各画像形成装置12〜14のネットワークサービス層102は、そのトレイID管理情報を受信する。
トレイIDパラメータ取得部105は、トレイIDパラメータ保存領域104からトレイIDを取得する。
その際に、そのトレイIDが同じトレイに対して予め設定された機種デフォルトトレイID(初期トレイID)と重複するか否かをチェックし、重複する場合に対応するトレイ(初期トレイIDが割り当てられているトレイ)に対して新たなトレイIDを割り当て、その変更内容を実機トレイ情報保持領域107とトレイ優先順位保持領域108に反映させる。
トレイ優先順位保持領域108は、実機の給紙トレイのトレイ優先順位(「トレイ優先度」ともいう)に関する情報を保持する。
なお、ユーザは、各情報処理装置11a〜11cのいずれかの入力部の操作により、双方向通信で、それらの保持領域の情報を取得することができる。
次に、各トレイID管理情報について、図4〜図6を参照して説明する。
図4は、図3の機器情報管理アプリケーション101およびトレイIDパラメータ保存領域104のトレイID管理情報の一例を示す図である。
このトレイID管理情報は、各給紙トレイ(トレイ1〜4)の種別を示すトレイ種別情報とトレイIDとを対応付けており、トレイ1,2のトレイ種別情報にはそれぞれ各ユーザによって指定された複数のトレイIDが対応付けられている。トレイ3のトレイ種別情報には1ユーザによって指定されたトレイIDが対応付けられている。トレイ4のトレイ種別情報にはトレイIDが対応付けられていない。
ネットワークサービス層102は、そのトレイID管理情報を受信する。
トレイIDパラメータ取得部105は、ネットワーク情報取得部103によってトレイIDパラメータ保存領域104に保存されたネットワークサービス層102からのトレイID管理情報中のトレイIDを取得する。
機種デフォルトトレイIDは、ユーザによってトレイIDが指定されなかった場合に使用されるものであり、予め設定されてトレイID処理部106に各トレイ種別情報に対応付けられて保持される。
図6は、そのマージした結果を示すトレイID管理テーブルの一例を示す図である。
なお、この例では、トレイ4のトレイ種別情報に対してはユーザによってトレイIDが指定されていないため、機種デフォルトトレイIDの「4」しか対応付けられていない。
ここで、図7〜図20によるこの発明に関わる特徴部分の実施例の説明に入る前に、理解の便宜のため、図21〜図26を参照して従来の問題点について説明する。なお、説明の便宜のため、図3を使用する。
図21は、従来の画像形成装置(以下単に「機器」ともいう)においてトレイIDの重複が発生するまでのトレイID処理部による処理およびユーザによる操作の手順を示すフローチャートである。
機器内のトレイID処理部106は、機器にオプショントレイが挿着された状態で、ユーザの操作により、オプショントレイに対してトレイIDを指定する(ステップS201)。
トレイID処理部106は、機器にオプショントレイが挿着されていない状態で、ユーザの操作により、他の給紙トレイに対してステップS201で使用されたトレイIDを指定する(ステップS203)。
ユーザは、ステップS202で取り外したオプショントレイを元の状態に戻す。つまり、画像形成装置に挿着する(ステップS204)。
各給紙トレイのうち、トレイ3,4をオプショントレイとする機器において、ユーザによりトレイ3,4に対してそれぞれトレイID「5」,「6」が指定されると、図22に示すように、機器情報管理アプリケーション101およびトレイIDパラメータ保存領域104のトレイID管理情報に登録される。
次に、ユーザが、トレイ3,4を取り外した状態で、他のトレイ1,2に前回トレイ3,4にそれぞれ割り当てたトレイID「5」,「6」と同じものを割り当てる。この際、図24,図25に示すように、機器情報管理アプリケーション101およびトレイIDパラメータ保存領域104のトレイID管理情報に登録される。
トレイID処理部106は、トレイIDパラメータ取得部105によってトレイIDパラメータ保存領域104のトレイID管理情報からトレイIDを取得させ、図26に示すように、トレイID管理テーブル上のトレイID管理情報に登録する。
よって、トレイ1とトレイ3、トレイ2とトレイ4に対して、それぞれ同じトレイID「5」,「6」が割り当てられることになるため、その後ユーザがトレイ3,4を再び挿着した場合、異なる給紙トレイに対して同じトレイID「5」,「6」が割り当てられるという問題が発生する。この問題を解決するための実施例を以下に示す。
まず、第1実施例について、図7〜図12を参照して具体的に説明する。
各画像形成装置12〜14は、オプショントレイの着脱により、ユーザによって指定されたトレイIDが重複した場合に、そのトレイIDが割り当てられている各給紙トレイのうちの優先順位が低い方の給紙トレイに対し、新たなトレイIDとして「100」以降のトレイIDを割り当てる。この場合、「0」〜「99」が、機種デフォルトトレイIDおよびユーザによって指定されるトレイID(既存のトレイID)として使用される。なお、新たなトレイIDとして割り当てる数値は、「100」以降に限らない。例えば、「200」以降としてもよい。
各画像形成装置12〜14のトレイID処理部106は、定期的に図示しないメインルーチンからの呼び出しによって図7の処理を開始し、まずステップS1で予め設定された機種デフォルトトレイID管理情報のトレイ別の機種デフォルトトレイID(機種デフォルト値)をトレイID管理テーブルにセットし、ステップS2で図示しないトレイ指定カウンタのカウント値Nを「1」にセットする。
ステップS6では、トレイ指定カウンタのカウント値Nがトレイ数(この例では「9」)に達したか否かを判断し、その判断の結果に応じてステップS12又はS7の処理へ移行するが、それらの処理について説明する前に、ステップS5のユーザ指定トレイIDセット処理について図8を参照して説明しておく。
各画像形成装置12〜14のトレイID処理部106は、まずステップS21で図示しないトレイIDパラメータ指定カウンタのカウント値nを「1」にセットする。
ここで、トレイIDパラメータ指定カウンタは、これから処理すべきトレイIDパラメータを指定する際に使用するものである。例えば、一時記憶領域上のNトレイのトレイ種別情報(以下単に「Nトレイ」ともいう)に対応するトレイIDパラメータが「10」,「30」,「デフォルト値」の3つであった場合、上記カウント値nが「1」であれば上記Nトレイに対応するトレイIDは「10」、上記カウント値nが「2」であれば上記Nトレイに対応するトレイIDは「30」、上記カウント値nが「3」であれば上記Nトレイに対応するトレイIDは「デフォルト値」となる。
ステップS23では、トレイID管理テーブル内の機種デフォルトトレイIDの中に、nトレイIDパラメータと一致するものがあるか検索する。
その後、トレイIDパラメータ指定カウンタのカウント値nがNトレイのトレイIDパラメータ数(例えば「3」)に達したか否かを判断し、そのトレイIDパラメータ数に達していなければステップS28へ移行してトレイIDパラメータ指定カウンタのカウント値nをインクリメント(+1)し、再びステップS22以降の処理を行う。
そして、トレイIDパラメータ指定カウンタのカウント値nがNトレイのトレイIDパラメータ数に達した場合には、図8の処理を終了して図7の処理ルーチンにリターンし、ステップS6へ進む。
そして、トレイ指定カウンタのカウント値Nがトレイ数に達していない場合に、ステップS12へ移行してトレイ指定カウンタのカウント値Nをインクリメント(+1)し、再びステップS3以降の処理を行う。この処理は、トレイ指定カウンタのカウント値Nがトレイ数「9」に達するまで(実装された給紙トレイ分だけ)繰り返し行われる。つまり、通常給紙トレイ2〜7,手差し給紙トレイ,大量給紙トレイにそれぞれ対応する処理が順次行われる。
すなわち、ユーザによって指定されたトレイID(入力トレイID)と機種デフォルトトレイID(初期トレイID)とが一致した場合に、トレイID管理テーブルの重複フラグを参照して、その重複フラグにユーザによって指定されたトレイIDと機種デフォルトトレイIDとは異なる範囲である「100」以降のトレイIDを検索して割り当て、それを重複フラグに上書きする。なお、重複フラグが複数あった場合には、それぞれ異なるトレイIDを割り当てる。
各画像形成装置12〜14のトレイID処理部106は、まずステップS31でトレイ指定カウンタのカウント値Nを再び「1」にセットし、ステップS32でユーザ指定トレイID指定カウンタのカウント値mを「1」にセットする。
そして、mユーザ指定トレイIDが他の各給紙トレイのトレイ種別情報に対して重複して蓄積されていない場合には、ステップS34で他の各給紙トレイにそれぞれ対応するユーザ指定トレイIDの中にNトレイに対応するmユーザ指定トレイIDと一致するものがないと判断するため、そのままステップS37へ移行する。
ステップS36では、優先順位判定テーブル内の実装可能な給紙トレイのトレイ優先順位(トレイ優先度)に関する情報に基づいて、Nトレイに対応するmユーザ指定トレイIDおよびそれと一致する他のいずれかの給紙トレイに対応するユーザ指定トレイIDのうち、トレイ優先度の低い方にそれらのトレイIDとは異なる範囲である「100」以降の新たなトレイIDを検索して割り当て、上書きする。
実装可能な給紙トレイのトレイ優先順位に関する情報は、画像形成装置の機種毎に決められている。このトレイ優先順位に関する情報は、各給紙トレイの種別を示すトレイ種別情報とトレイ優先順位とを対応付けたものであり、図示しない外部ファイルから読み込み、トレイID処理部106内の優先順位判定テーブルで保持している。
なお、図7の処理ルーチンからステップS8の処理を削除し、その処理およびステップS9〜S11と同様の処理を、オプショントレイの挿着を検知したときにのみ行うようにしてもよい。
(A1)複数の給紙用のトレイの種別を示すトレイ種別情報と上記トレイを識別するために任意に入力されたトレイID(ユーザ指定トレイID)とを対応付けて蓄積するトレイ管理テーブル(トレイ情報蓄積手段)に蓄積されたユーザ指定トレイIDが複数のトレイ種別情報に対して重複して蓄積されているか否かを判定する処理(重複判定処理)を行い、トレイ管理テーブルに蓄積されたユーザ指定トレイIDが複数のトレイ種別情報に対して重複して蓄積されていると判定した場合に、トレイ管理テーブルに蓄積されている複数のトレイ種別情報にそれぞれ対応するユーザ指定トレイIDを同一にならないように変更する処理(トレイID変更処理)を行うので、複数の異なるトレイに割り当てられるトレイIDが重複することにより、トレイが使用不可になることを防止することができる。
(A3)トレイ優先順位保持領域には使用するトレイの優先順位に関する情報がトレイIDで保持されているが、トレイIDが重複したトレイに新たなトレイIDを割り当てるため、そのトレイの情報が抜けることがなくなる。よって、トレイIDが重複したトレイに関する動作が、ユーザが参照できるトレイ優先順位保持領域上の情報(トレイ優先順保持配列)と矛盾しない。
(A7)再割当トレイID(トレイIDの変更内容)についての情報を報知するので、トレイIDが再割り当てとなることをユーザが認識できる。
次に、第2実施例について、図13〜図16を参照して具体的に説明する。
各画像形成装置12〜14は、オプショントレイの着脱により、ユーザによって指定されたトレイIDが重複した場合に、そのトレイIDが割り当てられている各給紙トレイのうちの優先順位が低い方の給紙トレイに対し、新たなトレイIDとして「0」〜「n」の任意のトレイIDを割り当てる。
各画像形成装置12〜14のトレイID処理部106は、定期的にメインルーチンからの呼び出しによって図13の処理を開始し、ステップS51〜S62の処理を行う。これらの処理は、図7〜図9によって説明したステップS1〜S12の処理と一部を除いて同様である。異なるのは、ステップS57,S58(ステップS7,S8に対応する)の処理のみである。
ステップS58では、後述するユーザ指定トレイID重複処理を行う。
各画像形成装置12〜14のトレイID処理部106は、ステップS71〜S80の処理を行う。これらの処理は、図9によって説明したステップS31〜S40の処理と一部を除いて同様である。異なるのは、ステップS76(ステップS36に対応する)の処理のみである。
また、トレイ管理テーブルに蓄積されたユーザ指定トレイIDが複数のトレイ種別情報に対して重複して蓄積されていると判定した場合に、トレイ管理テーブルに蓄積されている複数のトレイ種別情報にそれぞれ対応するトレイIDを任意の値(既存のものを含む)に変更することにより、その変更後のトレイID(再割当トレイID)として使用する値の検索に時間がかかるが、メモリ容量の削減につながる。
次に、第3実施例について、図17〜図20を参照して具体的に説明する。
各画像形成装置12〜14は、オプショントレイの着脱により、ユーザによって指定されたトレイIDが重複した場合に、そのトレイIDが割り当てられている各給紙トレイのうちの優先順位が低い方の給紙トレイに対し、元の機種デフォルトトレイID(図5参照)を割り当てる。
各画像形成装置12〜14のトレイID処理部106は、定期的にメインルーチンからの呼び出しによって図17の処理を開始し、ステップS101〜S112の処理を行う。これらの処理は、図7〜図9によって説明したステップS1〜S12の処理と一部を除いて同様である。異なるのは、ステップS107,S108(ステップS7,S8に対応する)の処理のみである。
ステップS108では、ユーザによって指定されたトレイID(入力トレイID)と機種デフォルトトレイID(初期トレイID)とが一致した場合に、トレイID管理テーブルの重複フラグを参照して、その重複フラグにユーザによって指定されたトレイIDと機種デフォルトトレイIDとは異なる範囲である「100」以降のトレイIDを検索して割り当て、それを重複フラグに上書きする。なお、重複フラグが複数あった場合には、それぞれ異なるトレイIDを割り当てる。
各画像形成装置12〜14のトレイID処理部106は、ステップS121〜S130の処理を行う。これらの処理は、図9によって説明したステップS31〜S40の処理と一部を除いて同様である。異なるのは、ステップS126(ステップS36に対応する)の処理のみである。
また、トレイ管理テーブルに蓄積されたユーザ指定トレイIDが複数のトレイ種別情報に対して重複して蓄積されていると判定した場合に、トレイ管理テーブルに蓄積されている複数のトレイ種別情報にそれぞれ対応するトレイIDを元の機種デフォルトトレイIDに変更することにより、その変更後のトレイID(再割当トレイID)として使用する値の検索が不要になり、CPUの処理負担が軽減され、メモリ容量の削減にもつながる。
12〜14:画像形成装置 21:操作装置 22:表示装置
23:補助記憶装置 24:メモリ装置 25:CPU 26:画像形成ユニット
27:ネットワーク接続装置 28:ドライブ装置
101:機器情報管理アプリケーション 102:ネットワークサービス層
103:ネットワーク情報取得部 104:トレイIDパラメータ保存領域
105:トレイIDパラメータ取得部 106:トレイID処理部
107:実機トレイ情報保持領域 108:トレイ優先順位保持領域
200:プリンタコントローラ 300:インタプリタ
400:プリンタデバイス管理部 500:サービス層
Claims (11)
- 複数の給紙又は排紙用のトレイを有する画像形成装置において、
前記トレイの種別を示すトレイ種別情報と前記トレイを識別するために任意に入力されたトレイIDとを対応付けて蓄積するトレイ情報蓄積手段と、
該トレイ情報蓄積手段に蓄積された前記トレイIDが複数の前記トレイ種別情報に対して重複して蓄積されているか否かを判定する重複判定手段と、
該重複判定手段により、前記トレイ情報蓄積手段に蓄積された前記トレイIDが複数の前記トレイ種別情報に対して重複して蓄積されていると判定された場合に、前記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている複数の前記トレイ種別情報にそれぞれ対応する前記トレイIDを同一にならないように変更するトレイID変更手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
複数の前記トレイのうち、少なくとも1つは当該画像形成装置に対して着脱可能に挿着された着脱可トレイであり、
該着脱可トレイの着脱を検知する検知手段と、
該検知手段によって着脱可トレイの挿着が検知されたとき、前記重複判定手段および前記トレイID変更手段による処理の実行を指示する処理実行指示手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
前記トレイ種別情報と優先度とを対応付けて蓄積する優先度判定情報蓄積手段を設け、
前記トレイID変更手段は、前記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている複数の前記トレイ種別情報にそれぞれ対応する前記トレイIDを前記優先度に応じて変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記トレイID変更手段は、前記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている複数の前記トレイ種別情報にそれぞれ対応する前記トレイIDを前記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている現在の前記トレイIDとは異なる範囲のトレイIDに変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記トレイIDを入力させるための外部入力手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記トレイID変更手段による変更後の前記トレイIDについての情報を報知する情報報知手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 複数の給紙又は排紙用のトレイを有する画像形成装置におけるトレイID管理方法において、
前記トレイの種別を示すトレイ種別情報と前記トレイを識別するために任意に入力されたトレイIDとを対応付けて蓄積するトレイ情報蓄積手段に蓄積された前記トレイIDが複数の前記トレイ種別情報に対して重複して蓄積されているか否かを判定する重複判定ステップと、
該重複判定ステップにより、前記トレイ情報蓄積手段に蓄積された前記トレイIDが複数の前記トレイ種別情報に対して重複して蓄積されていると判定された場合に、前記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている複数の前記トレイ種別情報にそれぞれ対応する前記トレイIDを同一にならないように変更するトレイID変更ステップとを有することを特徴とするトレイID管理方法。 - 請求項7記載のトレイID管理方法において、
前記トレイID変更手段は、前記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている複数の前記トレイ種別情報にそれぞれ対応する前記トレイIDを、前記トレイ種別情報と優先度とを対応付けて蓄積する優先度判定情報蓄積手段に蓄積されている前記優先度に応じて変更することを特徴とするトレイID管理方法。 - 請求項7又は8記載のトレイID管理方法において、
前記トレイID変更ステップは、前記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている複数の前記トレイ種別情報にそれぞれ対応する前記トレイIDを前記トレイ情報蓄積手段に蓄積されている現在の前記トレイIDとは異なる範囲のトレイIDに変更することを特徴とするトレイID管理方法。 - 請求項7乃至9のいずれか一項に記載のトレイID管理方法を、前記画像形成装置を制御するコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項10記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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