JP2009179381A - 合成樹脂製注出キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、壜容器の口筒への組付き強度や、不正開封防止機能を損なうことなく分別回収の際における取外し操作を容易にすることを技術課題とし、もって安全で、良好な取扱いを有すると共に、分別回収の容易な合成樹脂製注出キャップを提供することを目的とする。
【解決手段】 合成樹脂製注出キャップにおいて、壜容器の口筒に外嵌して乗り越え係止する組付き筒により密嵌装して注出口を形成するキャップ本体と、このキャップ本体に着脱自在に螺合して注出口を開閉する有頂筒状の外キャップ体を有し、外キャップ体は、キャップ本体に螺合する螺合筒を有し、この螺合筒の下端に多数の破断片を介して一体連設され、口筒に外嵌するキャップ本体の組付き筒にさらに外嵌する締付け筒を有し、締付け筒の中心軸対称の位置に、この締付け筒の筒壁に下端から上方に向けて切込み欠部を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、壜容器の口筒に組付いて注出口を形成し、内容液を消費し尽くした後の廃棄時における分別回収が有利であるように、壜容器から分離し易いように構成した不正開封防止機能付き合成樹脂製注出キャップに関するものである。
合成樹脂製品、特に合成樹脂製壜容器の再利用を効率良く実施できるようにするために、廃棄される合成樹脂製品を分別回収することが奨励されており、その一つとして、特許文献1には、多量に消費されている壜容器の口筒に組付けられている注出口を形成する注出キャップを、壜容器の廃棄時に壜容器から簡単に分離できるようにした技術が開示されている。
この特許文献1に開示される従来技術は、注出口を形成するキャップ本体の壜容器の口筒に外嵌してアンダーカット結合する組付き筒に割溝を設け、キャップ本体に螺合する外キャップ体に多数の破断片を介して一体設された締付け筒を組付き筒に外嵌させ、この組付き筒が口筒に対する装着に伴う拡径変形により、締付け筒に強圧力を作用するものとし、破断片の破断により不正開封防止機能を、締付け筒の離脱により分別回収機能を発揮する、と云うものである。
特開平11−189253号公報
上記した従来技術にあって、締付け筒は不正開封防止機能の一端を担うと共に、組付き筒が妄りに拡径変形するのを抑えて、壜容器の口部へ強固な組付き固定状態を維持する機能を発揮するものである。そして分別回収の際にはまずこの締付け筒を組付き筒から上方に、強圧力に抗して脱嵌合する。このように一端締付け筒を取外せば組付き筒の拡径変形は自在になり、キャップ本体を口部から容易に取外すことができる。
しかしながら、組付き筒による強圧力は、注出キャップの部材の成形の微小なばらつきによって変化するので、口筒に対する装着に伴い拡径変形した組付き筒から強圧力が作用した状態にある締付け筒の取り外し(脱嵌合)操作は、個々の成形品によっては必ずしも容易ではなく、かなりの力を必要とする場合があると云う問題を有する。
一方、このような強圧力のばらつきを考慮してその平均値を低くするように部材の設計をすると今度は壜容器の口部への組付き筒の組付き強度が十分でなくなってしまう。
そこで本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、壜容器の口筒への組付き強度や、不正開封防止機能を損なうことなく分別回収の際における取外し操作を容易にすることを技術課題とし、もって安全で、良好な取扱いを有すると共に、分別回収の容易な合成樹脂製注出キャップを提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決する手段のなかで、本発明の主たる構成は、
合成樹脂製注出キャップにおいて、
壜容器の口筒に外嵌して乗り越え係止する組付き筒により密嵌装して注出口を形成するキャップ本体と、このキャップ本体に着脱自在に螺合して注出口を開閉する有頂筒状の外キャップ体を有すること、
外キャップ体は、キャップ本体に螺合する螺合筒を有し、この螺合筒の下端に多数の破断片を介して一体連設され、口筒に外嵌するキャップ本体の組付き筒にさらに外嵌する締付け筒を有すること、
この締付け筒の筒壁に下端から上方に向けて切込み欠部を形成すること、
と云うものである。
上記構成の注出キャップでは、キャップ本体に外キャップ体を螺合組付けした状態で、打栓により強引に押込むようにして、壜容器の口部にキャップ本体の組付き筒を乗り越え係止状に外嵌して組付け固定する。この組付き固定状態で組付き筒は拡径変形し、外装する外キャップ体の締付け筒に強圧力が作用する。逆に云えば締付け筒により組付き筒の妄りな拡径変形を抑制して、キャップ本体の口部への組付き強度を十分に維持することができる。
また、上記したように締付け筒には、拡径変形した組付き筒からの強圧力が作用しているので、この組付き筒との間に、破断片を破断するのに要する力よりも充分に大きい摩擦抵抗力が発生した状態となっており、このため、外キャップ体の螺合筒のキャップ本体に対する最初の螺脱操作時には、螺合筒の螺脱回動変位に対して締付け筒が一緒に回動しないので、破断片が破断し、それゆえこの破断片の破断の有無により既に開放されたものであるか否かを正確に判断することができ、不正開封防止機能を発揮することになる。
締付け筒は破断片の破断後、螺合筒から分離された状態となるが、依然として組付き筒を外装した状態にあり、組付き筒の拡径変形を抑制して、キャップ本体の口部への組付き強度を維持することができる。
内容液を使用し尽くした後の分別回収に際しては、まずこの締付け筒を組付き筒から上方に、強圧力に抗して取外す必要がある。
そこで本発明の上記構成のように、締付け筒に切込み欠部を形成することにより、締付け筒の下端部近傍を指先で押上げる、あるいは引上げるとことにより、容易に組付き筒から脱嵌合させて、取外すことができる。
上記のように、締付け筒の下端部近傍を指先で押上げる(あるいは引き上げる)と、切込み欠部の上部に残存した周壁部分(以下残存壁部と記す。)を支点とした曲げモーメントが作用し、この曲げモーメントに伴なって締付け筒の一部が拡径変形する。そしてこの拡径変形した部分を起点として締付け筒の組付き筒からの脱嵌合を全周に亘って進行させることができ、締付け筒を小さな力の作用で容易に取外すことができる。
なお、本構成のように切込み欠部を形成したとしても、残存壁部で組付き筒の拡径変形は十分抑制することができ、壜容器の口筒部への組付き強度や、不正開封防止機能を損なうことなく分別回収を容易に実現することが可能となる。
本発明の他の構成は、上記主たる構成において締付け筒の中心軸対称の位置に少なくとも一対の切込み欠部を形成する、と云うものである。
上記構成のように、締付け筒の中心軸対称の位置に一対の切込み欠部を形成することにより、この一対の切込み欠部の中間角度位置近傍部分で、締付け筒の下端部近傍を片持ち状に指先で押上げる、あるいは引上げるとことにより、容易に組付き筒から脱嵌合させて、取外すことができる。
また、中心軸対称に位置する一対の中間角度位置近傍を指先で両側から摘むようにして、締付け筒の下端部近傍を押上げる、あるいは引上げるとことにより、容易に組付き筒から脱嵌合させて、取外すこともできる。
上記のように、一対の切込み欠部の中間角度位置近傍部分で、締付け筒の下端部近傍を指先で押上げる(あるいは引き上げる)と、中心軸対称に配置する切込み欠部の上部に残存した一対の残存壁部を支点とした曲げモーメントが作用し、この曲げモーメントに伴なって締付け筒の一部が拡径変形する。そしてこの拡径変形した部分を起点として締付け筒の組付き筒からの脱嵌合を全周に亘って進行させることができ、締付け筒を小さな力の作用でより容易に取外すことができる。
本発明のさらに他の構成は、上記主たる構成において、切込み欠部の形状を半円形状とするものである。
半円形状は切込み欠部の具体的な形状の一つであり、射出成形で容易に形成することが可能である。また、締付け筒の脱嵌合操作に伴なう応力を半円形の頂点の上方に位置する残存壁部に集中させることができ、容易に脱嵌合を達成することができる。また後述するように滑止めとしての機能も発揮させることができる。
本発明のさらに他の構成は、上記主たる構成において、切込み欠部の形状をスリット状とするものである。
スリット状の形状も切込み欠部の具体的な形状の一つであり、締付け筒の脱嵌合操作に伴なう応力をより効果的に残存壁部に集中させることができる。
本発明のさらに他の構成は、締付け筒の切込み欠部を避けた所定の中心角度位置に締付け筒の組付き筒からの脱嵌合操作のための指先に係る滑止めを配設する、と云うものである。
上記構成において、指先の作用点となる中心角度位置に滑止めを配設することにより、締付け筒の取外し操作をより容易に達成することが可能となる。
多く場合、射出成形品の一部である締付け筒の表面は鏡面仕上げしてあり、さらには内容液が付着した場合には非常に滑りやすく、滑止めの効果は多大なものとなる。
本発明のさらに他の構成は、締付け筒の、一対の切込み欠部の中間角度位置に、締付け筒の組付き筒からの脱嵌合操作のための指先に係る滑止めを配設する、と云うものである。
上記構成において、一対の切込み欠部を利用した締付け筒の脱嵌合操作において、指先の作用点となる一対の切込み欠部の中間角度位置に滑止めを配設することにより、締付け筒の取外し操作をより容易に達成することが可能となる。
本発明のさらに他の構成は、締付け筒の周方向に突条片を付設して滑止めとする、と云うものである。
上記構成は、滑止めの代表的な形状に係るものであり、突条片を複数並列させてロレット状とすることもできる。
本発明のさらに他の構成は、半円形状の切込み欠部を滑止めとするものである。
半円形状の切込み欠部は、上端縁に指先を当てるようして締付け筒を押上げたり、引上げたりすることができ、効果的な滑止め効果を発揮させることができる。例えば、等中心角度に同じ大きさの4ケの半円形状の切込み欠部を形成し、そのうちの任意の1ケ、あるいは中心軸対称位置にある2ケを滑止めとして利用すれば、隣接する一対の切込み欠部の上方の残存壁部が曲げモーメントの支点としての機能を発揮する。
勿論、半円形状の切込み欠部の形成個数は4ケに限定されるものでなく、さらに多数形成することもできる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
主たる構成を有するものにあっては、
締付け筒の下端部近傍の、所定位置を指先で押上げる(あるいは引き上げる)と、切込み欠部の残存壁部を支点とした曲げモーメントが作用し、この曲げモーメントに伴なって締付け筒の一部が拡径変形する。そしてこの拡径変形した部分を起点として締付け筒の組付き筒からの脱嵌合を全周に亘って進行させることができ、締付け筒を小さな力の作用で容易に取外すことができる。
締付け筒の中心軸対称の位置に少なくとも一対の切込み欠部を形成すものにあっては、一対の切込み欠部の中間角度位置近傍部分で、締付け筒の下端部近傍を指先で押上げる、あるいは引き上げると、中心軸対称に位置する一対の残存壁部を支点とした曲げモーメントが作用し、この曲げモーメントに伴なって締付け筒の一部が拡径変形し、この拡径変形した部分を起点として締付け筒の組付き筒からの脱嵌合を全周に亘って進行させることができ、締付け筒を小さな力の作用で容易に取外すことができ、壜容器の口筒部への組付き強度や、不正開封防止機能を損なうことなく分別回収をより容易に実現することができる。
締付け筒の所定の中心角度位置に締付け筒の組付き筒からの脱嵌合操作のための指先に係る滑止めを配設するものにあっては、指先の作用点となる中心角度位置に滑止めを配設することにより、締付け筒の取外し操作をより容易に達成することが可能となる。
締付け筒の、一対の切込み欠部の中間角度位置に滑止めを配設するものにあっては、一対の切込み欠部を利用した締付け筒の脱嵌合操作において、指先の作用点となる位置に配設される滑止めにより、締付け筒の脱嵌合操作をより容易に達成することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に沿って、図面を参照しながら説明する。
図1〜3は本発明の注出キャップの一実施例を説明するものであり、図1は注出キャップ1を構成する2つの部材であるキャップ本体2と外キャップ体21の全体斜視図である。また、図2はこの注出キャップ1の壜容器31への組付き状態での縦断半面図、図3は外キャップ体21の斜め下方からの斜視図である。
この注出キャップ1は、ポリプロピレン樹脂もしくは低密度ポリエチレン樹脂製のキャップ本体2と、外キャップ体21とから構成されている。
キャップ本体2は、壜容器31の口筒32にアンダーカット結合して外嵌する組付き筒3の内側に、口筒32の開口部に密嵌入するシール筒片7を頂壁5を介して垂下状に連設し、このシール筒片7を上方に延長した形態で、外周面に螺条を刻設した螺条筒6を形成し、この螺条筒6の上端縁から内鍔状の内鍔周片8を介して、上端部をラッパ状に拡径した注出筒9を連設している。
また、螺条筒6内には注出筒9の下端開口部を閉鎖する形態で一体設した封止壁12に、閉ループ状の肉薄な破断溝13を形成し、さらにプルリング15を起立連設した抜き栓部11を有する。
また、組付き筒3の外周には複数の係止縦条16が等間隔に設けられていると共に、内周面下端部に、口筒32の外周面に設けた係止周条33にアンダーカット結合する係止突片4が周設されている。
外キャップ体21は、キャップ本体2の螺条筒6に着脱自在に外装螺合する螺合筒22を有する有頂円筒形状をしていて、その頂壁21tの下面に、キャップ本体2の注出筒9内に密嵌入して、この注出筒9を密閉する栓筒片23を垂下設した構成となっている。
また、螺合筒22の下端縁には、肉薄な破断し易い複数の破断片24を介して、組付き筒3に外嵌する締付け筒25を連設した構成となっている。
この締付け筒25には中心軸対称の位置に一対の、半円形状の切込み欠部26が形成され、また外周面にはこの切込み欠部26から90°の位置に一対の滑止め27の一形態である突条片27aが3本、周方向に形成されている。
また、内周面には、多数の係止縦溝28が形成されており、組付き筒3の係止縦条16と嵌合して、組付き筒3と締付け筒25の相対的な回動を係止する機能を発揮する。
この締付け筒25は、キャップ本体2の組付き筒3に緩く外嵌する径寸法に設定されており、螺合筒22に破断片24を介して締付け筒25を一体連結した状態で外キャップ体21をキャップ本体2に螺合組付けする。すなわち外キャップ体21の螺合筒22をキャップ本体2の螺条筒6に螺合させて、締付け筒25を組付き筒3に外嵌組付けする際に、この組付き筒3と締付け筒25との間に、破断片24が破断されるような大きな摩擦抵抗力が発生することはなく、キャップ本体2に対する外キャップ体21の組付けは無理なく安全に達成される。
そして、上記のようにキャップ本体2と外キャップ体21を螺合組付けした注出キャップ1は、壜容器31の口筒32に打栓状に組付けられる。
注出キャップ1を壜容器31の口筒32に打栓すると、キャップ本体2の係止突片4と壜容器31の係止周条33との係止により、壜容器31に対して注出キャップ1がアンダーカット結合するが、この際、壜容器31の係止周条33と注出キャップ1の組付き筒3との径寸法関係、または壜容器31の口筒32と注出キャップ1の係止突片4との径寸法関係から、組付き筒3が拡径変形して締付け筒25に圧接し、強圧力が作用する。逆に云えば締付け筒25により組付き筒3の妄りな拡径変形を抑制して、キャップ本体1の口部32への組付き強度を十分に維持することができる。
最初に内容液を注出する際には、螺合筒22を、回動して破断片24を破断しながら螺脱、取外し、次にプルリング15を引っ張るようにして破断溝13により封止壁12の一部を切り取って、注出筒9から内容液を注出して使用する。
この際、締付け筒25は破断片24の破断後、螺合筒22から分離された状態となるが、依然として組付き筒3を外装した状態にあり、組付き筒3の拡径変形を抑制して、キャップ本体の口部への組付き強度を維持することができる。
内容液を使用し尽くした後の分別回収に際しては、まずこの締付け筒25を組付き筒3から強圧力に抗して脱嵌合する必要がある。
ここで、図4(a)は本実施例の注出キャップ1における、分別時における締付け筒25の脱嵌合操作方法の一例を示す説明図であり、図示されるように親指を滑止め機能を発揮する突条片27aに当てて締付け筒25の一部を押上げるようにすると、当該押上げ部分を起点として脱嵌合を進展させて容易に取外すことができる。
図4(b)は脱嵌合時の締付け筒25の変形態様に係る説明図であるが、白抜き矢印にあるように一対の切込み欠部26の中間角度位置を、押上げる(あるいは引上げる)と図示されるように、切込み欠部26の上部に残存した一対の残存壁部26aを支点とした曲げモーメントが作用し、この曲げモーメントに伴なって締付け筒25が図中の2点鎖線で示されるように変形し、一部が拡径変形し、この拡径変形した部分を起点として締付け筒25の組付き筒3からの脱嵌合を全周に亘って進行させることができ、締付け筒25を比較的小さな力の作用で容易に取外すことができる。
なお、図4(a)、(b)の説明図では、一つの滑止め27を指先で押上げる脱嵌合操作の例を示したが、中心軸対称に位置する一対の滑止め27を指先で両側から摘むようにして、締付け筒25の下端部近傍を押上げる、あるいは引上げることによっても、同様に一対の残存壁部26aを支点とした曲げモーメントが作用し、締付け筒25容易に組付き筒3から脱嵌合させることができる。
そして、上記のように締付け筒25を取外せば、組付き筒3の拡径変形は自在になり、キャップ本体2を口部32から容易に取外すことができる。
次に、図5は外キャップ体21の他の例を示すものであり、図3の外キャップ体21において切込み欠部26を、半円形状のものの替わりにスリット状としたもので、切込み欠部26の上方に位置する一対の残存壁部26aに、脱嵌合操作に伴なう応力を集中させて脱嵌合操作を容易に達成することができる。
図6も外キャップ体21の他の例を示すものであり、この例は、半円形状の同じ大きさの切込み欠部26を等中心角度に4ケ形成したものである。
この半円形状の切込み欠部26の大きさは、その上端縁部分に指先が嵌合、あるいは引っ掛かるように図3の切込み欠部26に比較して大きくしている。
そして、このうちの任意の1ケ、あるいは中心軸対称位置にある2ケを滑止め27として利用すれば、隣接する一対の切込み欠部26の上方に位置する一対の残存壁部26aが曲げモーメントの支点としての機能を発揮する。
以上、実施例に沿って本願発明の実施の形態とその作用効果について説明したが、本願の実施の形態はこの実施例に限定されるものではない。
たとえば、上記実施例では、主として中心軸対称の位置に一対の切込み欠部26を形成した例について説明したが、切込み欠部の形状と形成個数、形成位置は上記実施例に限定されることなく、さまざまな態様で選択することができるし、滑止めについてもさまざまな態様で選択することができる。
以上説明したように、本発明の注出キャップは壜容器の口筒への組付き強度や、不正開封防止機能を損なうことなく分別回収を容易にしたものであり、壜容器と組み合わせて幅広い使用展開が期待される。
本発明の注出キャップの一実施例を示すもので、キャップ本体と外キャップ体の全体斜視図である。 図1に示した注出キャップの壜容器への組付き状態での縦断半面図である。 図1の注出キャップの外キャップ体の斜め下方からの斜視図である。 (a)は分別時における締付け筒の脱嵌合操作方法の一例を示す説明図、(b)は脱嵌合操作時の締付け筒の変形態様に係る説明図である。 外キャップ体の他の例を示す斜め下方からの斜視図である。 外キャップ体のさらに他の例を示す斜め下方からの斜視図である。
符号の説明
1 ;注出キャップ
2 ;キャップ本体
3 ;組付き筒
4 ;係止突片
5 ;頂壁
6 ;螺条筒
7 ;シール筒片
8 ;内鍔周片
9 ;注出筒
11;抜き栓部
12;封止壁
13;破断溝
15;プルリング
16;係止縦条
21;外キャップ体
22;螺合筒
23;栓筒片
24;破断片
25;締付け筒
26;切込み欠部
26a;残存壁部
27;滑止め
27a;突条片
28;係止縦溝
31; 壜容器
32; 口筒部
33; 係止周条

Claims (8)

  1. 壜容器(31)の口筒(32)に外嵌して乗り越え係止する組付き筒(3)により密嵌装して注出口を形成するキャップ本体(2) と、該キャップ本体(2)に着脱自在に螺合して前記注出口を開閉する有頂筒状の外キャップ体(21)を有し、前記外キャップ体(21)は、キャップ本体(2)に螺合する螺合筒(22)を有し、該螺合筒(22)の下端に多数の破断片(24)を介して一体連設され、前記口筒(32)に外嵌するキャップ本体(2)の組付き筒(3)に さらに外嵌する締付け筒(25)を有し、該締付け筒(25)の筒壁に下端から上方に向けて切込み欠部(26)を形成したことを特徴とする合成樹脂製注出キャップ。
  2. 締付け筒(25)の中心軸対称の位置に少なくとも一対の切込み欠部(26)を形成した請求項1記載の合成樹脂製注出キャップ。
  3. 切込み欠部(26)の形状を半円形状とした請求項1または2記載の合成樹脂製注出キャップ。
  4. 切込み欠部(26)の形状をスリット状とした請求項1または2記載の合成樹脂製注出キャップ。
  5. 締付け筒(25)の切込み欠部(26)を避けた所定の中心角度位置に前記締付け筒(25)の組付き筒(3)からの脱嵌合操作のための指先に係る滑止め(27)を配設した請求項1、2、3または4記載の合成樹脂製注出キャップ。
  6. 締付け筒(25)の一対の切込み欠部(26)の中間角度位置に、前記締付け筒(25)の組付き筒(3)からの脱嵌合操作のための指先に係る滑止め(27)を配設した請求項2、3または4記載の合成樹脂製注出キャップ。
  7. 締付け筒(25)の周方向に突条片を付設して滑止め(27a)とした請求項5または6記載の合成樹脂製注出キャップ。
  8. 半円形状の切込み欠部(26)を滑止め(27)とした請求項5または6記載の合成樹脂製注出キャップ。
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