JP2009178759A - プレス型のサイドピン脱着装置 - Google Patents

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寛和 濱道
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Abstract

【課題】工具を使用することなく上型本体にパッドを脱着することができると共に、サイドピンを上型本体に装着した状態で当該サイドピンの脱着を行えるようにする。
【解決手段】プレス機の上型本体2にパッド3を装着するために、上型本体の側面に設けられた貫通穴2aに挿通してパッドの側面に形成された連結用凹部3bに挿入するサイドピン4と、サイドピンが常時、連結用凹部に嵌合するように当該サイドピンをサイドピン軸方向で付勢するサイドピン用弾性体5と、上型本体2の側面に固定され、上型本体の側面との間にサイドピン用弾性体が圧縮可能に配置される空間部を有すると共に、サイドピンの外端側を突出させた状態で作動可能に支持するフレーム6と、フレームから突出したサイドピンの外端4aに固定され当該サイドピンを貫通穴内で回転させると共に軸方向に移動させる操作レバー7とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレス機にセットされた上型本体にサイドピンによってパッドを装着するプレス型のサイドピン脱着装置に関する。
プレス型は、プレス機のボルスタに取り付けられる下型本体と、スライドに取り付けられる上型本体とを備え、上型本体にはパッドが上下動自在に設けられている。この上型本体にパッドを装着する場合、上型本体の側面を貫通して抜き差し可能に挿通されたサイドピンによりパッドを装着している。
このようなサイドピンとして、例えば図7に示すように、サイドピン101の頭部に設けられた溝101aに係合するための抜け止めプレート102が、ボルト103によって上型本体100の外側側面100aに締め付け固定された構造が開示されている(例えば、特許文献1の従来技術、第3図参照)。
このような構造のサイドピンによれば、サイドピン101が抜け止めプレート102によって上型本体100に固定されているので、プレス作業を行うときの振動等によってサイドピン101が上型本体100から抜けてしまうことを防ぐことができる。
また、サイドピンとして、図8に示すように、サイドピン201の外端と連結プレート202を介して固定されたT字型のガイドピン203が、上型本体の外側側面に設けられたT字案内溝204に頭部203aが抜け止め状態でサイドピン201を回転中心にして180度回転可能に嵌合され、T字案内溝204の一端にはT字型のガイドピン203の頭部203aの抜き差しを許容する大径穴205が形成されている構造が開示されている(例えば特許文献1の発明の実施の形態、第1図、第2図参照)。
このように構成されたサイドピン構造は、サイドピン201を回転中心にしてガイドピン203を回転させることで、ガイドピン203が大径穴205に位置する時にはサイドピン201の脱着が可能になり、それ以外に位置する時には抜け止め状態にすることができる。したがって、ワンタッチでサイドピン201の脱着及び抜け止めを得ることができる。
また、サイドピンとして、図9(A)、(B)に示すように、サイドピン301の軸方向における途中に形成されたフランジ部301aと、上型本体300の外側側面300aに設けられ貫通穴300b内の半径方向に突出した抜け止めプレート302と、貫通穴300b内においてサイドピン301を覆った状態で嵌め込まれフランジ部301aを押圧することでサイドピン301を軸方向外側に向かって付勢するばね303と、サイドピン301のフランジ部301aより軸方向外側にて半径方向外側に向かって突出した係合部304とから構成されたサイドピン取付構造が開示されている(例えば特許文献2参照)。
このように構成されたサイドピン取付構造は、レンチ等の工具を使用してサイドピン301を回転させ当該サイドピン301の係合部304を抜け止めプレート302に係合させることにより、サイドピン301の先端部301aを上型本体300の内側側面300bから突出させることができるので、パッド(図示せず)を装着することができる。一方、サイドピン301の係合部304を抜け止めプレート302から外すことにより、ばね303の弾発力によってサイドピン301が上型本体300の外側側面方向に移動して、サイドピン301の先端部301aを上型本体300の内側側面300cから突出しなくなるので、パッド交換を行うことができるようになる。
また、サイドピンとして、図10に示すように、上型本体400の側壁400aにサイドピン401を軸線方向に摺動可能に挿通して保持するために当該側壁400aから外側に突出した状態で捩じ込んで取り付けられた筒状のホルダ402と、サイドピン401の外周面における当該サイドピン401の押し込み位置と引き出し位置の各部位に凹溝401a、401bを設け、筒状のホルダ402の一端に凹溝401a、401bにボール403を係合してサイドピン401を押し込み位置と引き出し位置の各部位で軸方向の移動をロックするボールロック手段とから構成されたパッド装着用クイックサイドピンが開示されている(例えば特許文献3参照)。
ボールロック手段は、サイドピン401の外周面における当該サイドピン401の押し込み位置と引き出し位置の各部位に設けられた凹溝401a、401bと、これら凹溝401a、401bに嵌め込むためのボール403と、筒状のホルダ402の一端に形成された穴部を介してボール403をサイドピン401の外周に押し付ける段部404a、及びボール403を凹溝401a、401bから離脱させるための拡開部404bが内周面に形成されサイドピン401の軸線方向に筒状のホルダ402上において摺動可能に嵌め込まれたスリーブ404と、筒状のホルダ402及びスリーブ404間に嵌め込まれスリーブ404の段部404aでボール403をサイドピン401の外周面に押し付ける方向にスリーブ404を付勢するスプリング405とから構成されている。
このように構成されたパッド装着用クイックサイドピンは、ボールロック手段のスリーブ404をスライドすることによりボール403を転動させることができるので、サイドピン401の引き出し位置及び押し込み位置でそれぞれボール403によってロックすることができる。
特開平10−166194号公報(従来の技術、発明の実施の形態、第1図、第2図、第3図) 特開2001−30099号公報(発明の実施の形態、第1図、第2図、第3図) 特開2003−275831号公報(発明の実施の形態、第1図、第2図、第3図)
しかしながら、背景技術に記載した図7に示す構造では、抜け止めプレート102を固定するためにボルト103を使用しているので、パッド104の脱着作業時にレンチ等の工具を使用してボルト103及び抜け止めプレート102を側壁100aから取り外したり、取り付けたりする面倒な作業をしなければサイドピン101の脱着を行うことができなかった。また、ボルト103、抜け止めプレート102及びサイドピン101は取り外すので、保管場所が必要になると共に紛失する虞があった。
また、図8に示す構造では、ガイドピン203及び連結プレート202がサイドピン201と一体化されているので、ガイドピン203を大径穴205から抜き取るとサイドピン201も上型本体の貫通穴から抜き取らなければならないので、保管場所が必要になると共に紛失する虞があった。さらに、プレス加工における衝撃等によりガイドピン203が大径穴方向に移動してサイドピン201がパッドから離脱する虞があった。
また、図9(A)、(B)に示すサイドピン取付構造では、レンチ等の工具を使用してサイドピン301を回転させなければサイドピン301の脱着を行うことができなかった。また、ばね303の弾性力がサイドピン301の先端をパッドから離脱させる方向に働いているので、プレス加工における衝撃等によりサイドピン301が回転して、抜け止めプレート302に係合しているサイドピン301の係合部304が外れると、サイドピン301の先端301aがパッドから離脱しプレス加工中のパッドが落下してしまう難点があった。さらに、抜け止めプレート302からサイドピン301の係合部304を外した時に、レンチ等の工具がばねの弾発力により作業者に向かって飛び出す虞があった。
また、図10に示すパッド装着用クイックサイドピンでは、サイドピン401が摺動可能に嵌め込まれたスリーブ402が上型本体400の貫通穴に捩じ込まれているので、プレス加工時における衝撃で緩んで筒状のホルダ402が上型本体400の貫通穴から外れて、サイドピン401がパッドから離脱する虞があった。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、工具を使用することなく上型本体にパッドを脱着することができると共に、サイドピンを上型本体に装着した状態で当該サイドピンの脱着を行うことができるプレス型のサイドピン脱着装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、サイドピンの抜け止めを確実に得ることができるプレス型のサイドピン脱着装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する本発明のプレス型のサイドピン脱着装置は、プレス機の上型本体にパッドを装着するために、上型本体の側面に設けられた貫通穴に挿通してパッドの側面に形成された連結用凹部に挿入するサイドピンを、連結用凹部に対して抜き差し可能に操作するためのプレス型のサイドピン脱着装置であって、サイドピンが常時、連結用凹部に嵌合するように当該サイドピンをサイドピン軸方向で付勢するサイドピン用弾性体と、上型本体の側面に固定され、上型本体の側面との間にサイドピン用弾性体が圧縮可能に配置される空間部を有すると共に、サイドピンの外端側を突出させた状態で作動可能に支持するフレームと、フレームから突出したサイドピンの外端に固定され当該サイドピンを貫通穴内で回転させると共に軸方向に移動させる操作レバーとを備えたものである。なお、本明細書において「付勢」とは勢いを増加することを意味する。
このような第1の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置によれば、操作レバーでサイドピン用弾性体の弾性力に抗してサイドピンを引き上げた状態でプレス機の上型本体の所定位置にパッドを配置し、パッドを配置後、操作レバーをサイドピン用弾性体の弾性力によって元に戻すだけでパッドの連結用凹部にサイドピンを挿入することができるので、プレス機の上型本体にパッドを装着することができる。また、操作レバーでサイドピン用弾性体の弾性力に抗してサイドピンを引き上げるだけでパッドの連結用凹部からサイドピンを離脱させることができるので、プレス機の上型本体に装着されたパッドを取り外し可能となる。したがって、工具を使用することなく上型本体にパッドを脱着することができると共に、サイドピンを上型本体に装着した状態で当該サイドピンの脱着を行うことができる。
本発明の第2の態様は第1の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置において、フレームは、操作レバーが第1の位置に位置する時には、サイドピンを連結用凹部に嵌合された状態に保持し、操作レバーをサイドピン用弾性体の弾性力に抗して引っ張り上げて第1の位置から回転させて第2の位置に位置させた時には、サイドピンを連結用凹部から離脱された状態に保持するストッパ機構を備えたものである。
このような第2の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置によれば、操作レバーが第1の位置に位置する時には、ストッパ機構がサイドピンを連結用凹部に嵌合された状態に保持するので、サイドピンの抜け止めを確実に得ることができる。また、操作レバーが第2の位置に位置する時には、ストッパ機構がサイドピンを連結用凹部から離脱された状態に保持するので、パッドの脱着が容易になる。
本発明の第3の態様は第2の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置において、ストッパ機構は、フレーム及び操作レバー間に配置されるように当該操作レバーに設けられ、操作レバーが第1の位置に位置する時にはフレームに形成されたストッパ用凹部に嵌合し、操作レバーが第2の位置に位置する時にはストッパ用凹部から離脱するストッパピンを備えたものである。
このような第3の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置によれば、ストッパ機構は、フレームに形成されたストッパ用凹部にストッパピンを嵌合させることができるので、操作レバーが第1の位置に位置する時には、プレス加工における衝撃等がサイドピンに伝わっても第2の位置に向かって回転することを確実に防ぐことができる。
本発明の第4の態様は第3の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置において、ストッパ機構は、ストッパピンをストッパ用凹部の方向に、常時、付勢するストッパピン用弾性体が圧縮可能に当該ストッパピンと共に組み込まれたストッパピン保持手段と、サイドピンに固定されると共にフレーム内に回転自在に配置された作動レバーと、フレームに形成され、操作レバーが第1の位置に位置する時には、サイドピンが連結用凹部に嵌合され且つストッパピンがストッパ用凹部に嵌合された状態でサイドピンが連結用凹部から離脱しないように作動レバーを掛止する掛止溝と、フレームに形成され、ストッパピン用弾性体の弾性力に抗してストッパピンをストッパ用凹部から離脱した状態で、操作レバーを第1の位置から回転させて作動レバーを掛止溝から離脱後、操作レバーをサイドピン用弾性体の弾性力に抗して引っ張り上げてサイドピンを連結用凹部から離脱した状態で、さらに同方向に回転させて第2の位置に位置させた時には、サイドピンを連結用凹部から離脱した位置で保持するように作動レバーを掛止する掛止段部とを備えたものである。
このような第4の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置によれば、操作レバーが第1の位置に位置する時には、フレームに形成された掛止溝に作動レバーが掛止されると共に、フレームに形成されたストッパ用凹部にストッパピンがストッパピン保持手段のストッパピン用弾性体の弾性力で押圧された状態で保持されているので、サイドピンがパッドの連結用凹部から離脱してしまうことを確実に防止できる。また、操作レバーが第2の位置に位置する時には、フレームに形成された掛止段部に作動レバーが掛止されるので、サイドピンをサイドピン用弾性体の弾性力に抗して連結用凹部から離脱した位置で保持することができる。
本発明の第5の態様は第4の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置において、ストッパピン保持手段は、操作レバーに固定されストッパピンが移動可能に挿入されると共にストッパピン用弾性体が圧縮可能に挿入された円筒体と、ストッパピンに固定され円筒体の軸方向に沿って切り欠かれた中空部に係合してストッパピン用弾性体の弾性力によって付勢されるストッパピンの突出量を規制する突出量規制ピンレバーとを備えたものである。なお、本明細書において「係合」とは係り合うことを意味する。
このような第5の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置によれば、突出量規制ピンレバーをストッパピン用弾性の弾性力に抗して引き上げるだけで、フレームに形成されたストッパ用凹部からストッパピンを離脱させることができることから、ストッパピン保持手段による操作レバーのストッパ機能と、操作レバーによるサイドピンの脱着機能とを分離させることができるので、操作レバーによるサイドピンの脱着操作を単純化させることができる。
本発明の第6の態様は第1の態様乃至第5の態様の何れか1つの態様であるプレス型のサイドピン脱着装置において、サイドピン用弾性体は、サイドピンを覆った状態で嵌め込まれた圧縮コイルばねである。
このような第6の態様であるプレス型のサイドピン脱着装置によれば、サイドピン用弾性体をフレーム内にコンパクトに収納することができる。
本発明のプレス型のサイドピン脱着装置によれば、サイドピンを上型本体に装着した状態で当該サイドピンの脱着を行うことができるので、工具を使用することなく上型本体にパッドを脱着することができる。また、サイドピンを上型本体に装着した状態でサイドピンの抜け止めを確実に得ることができる。
以下、本発明のプレス型のサイドピン脱着装置を実施するための最良の形態例について、図面を参照して説明する。
本発明のプレス型のサイドピン脱着装置は図1(A)、(B)、(C)、(D)に示すように、プレス機の上型本体2にパッド3を装着するために、上型本体2の側面に設けられた貫通穴2aに挿通してパッド3の外側側面3aに形成された連結用凹部3bに挿入するサイドピン4を、連結用凹部3bに対して抜き差し可能に操作するものである。
このサイドピン脱着装置は、サイドピン4が常時、連結用凹部3bに嵌合するように当該サイドピン4をサイドピン軸方向で付勢するサイドピン用弾性体5と、上型本体2の外側側面2bに固定され、上型本体2の外側側面2bとの間にサイドピン用弾性体5が圧縮可能に配置される空間部を有すると共に、サイドピン4の外端側を突出させた状態で作動可能に支持するフレーム6と、フレーム6から突出したサイドピン4の外端4aに固定され当該サイドピン4を貫通穴2a内で回転させると共に軸方向に移動させる操作レバー7とを備えている。
サイドピン用弾性体5は、サイドピン4を覆った状態で嵌め込まれた圧縮コイルばねが好ましい。圧縮コイルばねを適用することで、サイドピン用弾性体5をフレーム6内にコンパクトに収納することができる。
フレーム6は、操作レバー7が第1の位置Yに位置する時には、サイドピン4を連結用凹部3bに嵌合された状態に保持し、操作レバー7をサイドピン用弾性体5の弾性力に抗して引っ張り上げて第1の位置Yから回転させて第2の位置Xに位置させた時には、サイドピン4を連結用凹部3bから離脱された状態に保持するストッパ機構8を備えている。このようなストッパ機構8を備えることで、操作レバー7が第1の位置Yに位置する時には、ストッパ機構8がサイドピン4を連結用凹部3bに嵌合された状態に保持するので、サイドピン4の抜け止めを確実に得ることができる。また、操作レバー7が第2の位置Xに位置する時には、ストッパ機構8がサイドピン4を連結用凹部3bから離脱された状態に保持するので、パッド3の脱着が容易になる。
このストッパ機構8を備えるフレーム6は、例えば、サイドピン4が挿通される天板61と、天板61と上型本体2の外側側面2bとの間にサイドピン用弾性体5が圧縮可能に配置される空間部を形成させるように当該天板61を上型本体2の外側側面2bに固定する支持部材62とから構成されている。
また、ストッパ機構8は、フレーム6の天板61及び操作レバー7間に配置されるように当該操作レバー7に設けられ、操作レバー7が第1の位置Yに位置する時には天板61の上面に形成されたストッパ用凹部61aに嵌合し、操作レバー7が第2の位置Xに位置する時にはストッパ用凹部61aから離脱するストッパピン81を備えたものである。
このようなストッパピン81を備えることで、ストッパ機構8は、天板61に形成されたストッパ用凹部61aにストッパピン81を嵌合させることができるので、操作レバー7が第1の位置Yに位置する時には、プレス加工における衝撃等がサイドピン4に伝わっても第2の位置Xに向かって回転することを確実に防ぐことができる。したがって、サイドピン4の抜け止めを確実に得ることができる。
また、ストッパ機構8は、ストッパピン81をストッパ用凹部61aの方向に、常時、付勢するストッパピン用弾性体82が圧縮可能に当該ストッパピン81と共に組み込まれたストッパピン保持手段80を備えている。このストッパピン保持手段80は、例えば、操作レバー7に固定されストッパピン81が移動可能に挿入されると共にストッパピン用弾性体82が圧縮可能に挿入された円筒体83と、ストッパピン81に固定され円筒体83の軸方向に沿って切り欠かれた中空部83aに係合してストッパピン用弾性体82の弾性力によって付勢されるストッパピン81の突出量を規制する突出量規制ピンレバー84とを備えている。なお、ストッパピン用弾性体82は圧縮可能な圧縮コイルばねが好ましい。
このようにストッパピン保持手段80を構成することで、突出量規制ピンレバー84をストッパピン用弾性体82の弾性力に抗して引き上げるだけで、フレーム6の天板61に形成されたストッパ用凹部61aからストッパピン81を離脱させることができることから、ストッパピン保持手段80による操作レバー7のストッパ機能と、操作レバー7によるサイドピン4の脱着機能とを分離させることができるので、操作レバー7によるサイドピン4の脱着操作を単純化させることができる。
また、ストッパ機構8は、サイドピン4に固定されると共にフレーム6内に回転自在に配置された作動レバー85を備えている。この作動レバー85は、サイドピン4の長手方向における中間部位に形成され上型本体2の貫通穴2aの径より大きいフランジ部4bに突出するように形成されている。この作動レバー85が形成されたフランジ部4bは、サイドピン用弾性体5の弾性力によって常時、上型本体2の外側側面2bに当接されるので、サイドピン4の先端部4cは上型本体2の内側側面2cから突出している。
さらに、ストッパ機構8は、フレーム6の支持部材62に形成され、操作レバー7が第1の位置Yに位置する時には、サイドピン4がパッド3の連結用凹部3bに嵌合され且つストッパピン81が天板61のストッパ用凹部31aに嵌合された状態でサイドピン4が連結用凹部3bから離脱しないように作動レバー85を掛止する掛止溝62aを備えている。また、フレーム6の支持部材62に形成され、ストッパピン用弾性体82の弾性力に抗してストッパピン81をストッパ用凹部31aから離脱した状態で、操作レバー7を第1の位置Yから回転させて作動レバー85を掛止溝62aから離脱後、操作レバー7をサイドピン用弾性体5の弾性力に抗して引っ張り上げてサイドピン4を連結用凹部3bから離脱した状態で、さらに同方向に回転させて第2の位置Xに位置させた時には、サイドピン4を連結用凹部3bから離脱した位置で保持するように作動レバー85を掛止する掛止段部62bを備えている。この掛止溝62a及び掛止段部62bが形成された支持部材62は、作動レバー85が掛止溝62a及び掛止段部62b間を自由に回転可能な空間を有している。
このようにストッパ機構8にストッパピン保持手段80、作動レバー85、掛止溝62a及び掛止段部62bを備えることで、操作レバー7が第1の位置Yに位置する時には、支持部材62に形成された掛止溝62aに作動レバー85が掛止されると共に、天板61に形成されたストッパ用凹部61aにストッパピン81がストッパピン保持手段80のストッパピン用弾性体82の弾性力で押圧された状態で保持されているので、サイドピン4がパッド3の連結用凹部3bから離脱してしまうことを確実に防止できる。また、操作レバー7が第2の位置Xに位置する時には、支持部材62に形成された掛止段部62bに作動レバー85が掛止されるので、サイドピン4をサイドピン用弾性体5の弾性力に抗して連結用凹部3bから離脱した位置で保持することができる。
次に、このように構成されたプレス型のサイドピン脱着装置の動作について、図1〜図6に基づき説明する。
操作レバー7が第1の位置Yに位置している場合において(図1)、パッド3の装着や交換を行うには、まず、ストッパ機構8のストッパピン保持手段80の突出量規制ピンレバー84をストッパピン用弾性体82の弾性力に抗して引き上げ、フレーム6の天板61に形成されたストッパ用凹部61aから離脱させる(図2)。この状態のままで操作レバー7を第2の位置Xに向けて回転させると、作動レバー85がフレーム6の支持部材62に形成された掛止溝62aから外れるので(図3)、操作レバー7でサイドピン用弾性体5の弾性力に抗してサイドピン4を引き上げることができる(図4)。サイドピン4を操作レバー7で引き上げた状態で当該操作レバー7を第2の位置Xまで回転させ(図5)、その位置で支持部材62に形成された掛止段部62bに作動レバー85を載置するように操作レバー7を操作する(図6)。なお、操作レバー7が第2の位置Xまで回転すると、掛止段部62bの壁部によって操作レバー7が第2の位置Xからさらに同方向に回転することを阻止できる。
このようにストッパピン保持手段80及び操作レバー7を操作することで、サイドピン4の先端部4cを上型本体2の内側側面2cから引っ込めることができる。したがって、パッド3の装着や交換を行うことが可能になる。
パッド3を上型本体2の所定位置に配置後、当該パッド3を上型本体2に装着するには、操作レバー7を引き上げて作動レバー85を掛止段部62bから離した状態で、当該操作レバー7を第1の位置Yに向けて回転させる。操作レバー7を第1の位置Yに向けて回転させると、作動レバー85がフレーム6の支持部材62に形成された掛止段部62bから外れるので、当該操作レバー7をサイドピン用弾性体5の弾性力によって下降させ、サイドピン4のフランジ部4bを上型本体2の外側側面2bに当接させる。この時点でサイドピン4はパッド3の連結用凹部3bに挿入されることになる。このように、サイドピン4の先端部4cをパッド3に押し付ける方向に、常時、サイドピン用弾性体5の弾性力を作用させるので、サイドピン用弾性体5の作用方向によるサイドピン抜けを防止可能になる。
サイドピン4のフランジ部4bが上型本体2の外側側面2bに当接後、操作レバー7をさらに第1の位置Yに向けて回転させることにより、作動レバー85をフレーム6の支持部材62に形成された掛止溝62aに掛止させることができる。また、この時点でストッパピン保持手段80の突出量規制ピンレバー84は、天板61のストッパ用凹部61aに嵌合するので、サイドピン4の抜け止めを確実に得ることができる。
なお、このサイドピン4の抜け止め工程は、図6→図5→図4→図3→図2→図1の順番によってなされることになる。
このように本発明のプレス型のサイドピン脱着装置は、パッド3をプレス機から取り外す際にサイドピン4を完全に引き抜かなくても取り外せることができ、而もサイドピン固定用の部品も外さなくても済むようになるので、取り外し用工具は不要となると共に工具や部品等の保管場所は必要なくなる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
本発明のプレス型のサイドピン脱着装置における好ましい実施の形態例を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は断面図である。 図1のサイドピン脱着装置の動作状態を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は断面図である。 図1のサイドピン脱着装置の動作状態を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は断面図である。 図1のサイドピン脱着装置の動作状態を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は断面図である。 図1のサイドピン脱着装置の動作状態を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は断面図である。 図1のサイドピン脱着装置の動作状態を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は断面図である。 従来のプレス型のサイドピンを示す断面図である。 従来のプレス型のサイドピンを示す斜視図である。 従来のプレス型のサイドピン取付構造を示す図で、(A)はパッド交換時におけるサイドピンの状態を示す断面図、(B)はパッド装着時におけるサイドピンの状態を示す断面図である。 従来のプレス型のパッド装着用クイックサイドピンを示す断面図である。
符号の説明
2……上型本体
2a……貫通穴
3……パッド
3b……連結用凹部
4……サイドピン
4a……外端
5……サイドピン用弾性体
6……フレーム
61a……ストッパ用凹部
62a……掛止溝
62b……掛止段部
7……操作レバー
8……ストッパ機構
80……ストッパピン保持手段
81……ストッパピン
82……ストッパピン用弾性体
83……円筒体
83a……中空部
84……突出量規制ピンレバー
85……作動レバー

X……第2の位置
Y……第1の位置

Claims (6)

  1. プレス機の上型本体にパッドを装着するために、前記上型本体の側面に設けられた貫通穴に挿通して前記パッドの側面に形成された連結用凹部に挿入するサイドピンを、前記連結用凹部に対して抜き差し可能に操作するためのプレス型のサイドピン脱着装置であって、
    前記サイドピンが常時、前記連結用凹部に嵌合するように当該サイドピンをサイドピン軸方向で付勢するサイドピン用弾性体と、
    前記上型本体の前記側面に固定され、前記上型本体の前記側面との間に前記サイドピン用弾性体が圧縮可能に配置される空間部を有すると共に、前記サイドピンの外端側を突出させた状態で作動可能に支持するフレームと、
    前記フレームから突出した前記サイドピンの外端に固定され当該サイドピンを前記貫通穴内で回転させると共に軸方向に移動させる操作レバーとを備えたことを特徴とするプレス型のサイドピン脱着装置。
  2. 前記フレームは、前記操作レバーが第1の位置に位置する時には、前記サイドピンを前記連結用凹部に嵌合された状態に保持し、前記操作レバーを前記サイドピン用弾性体の弾性力に抗して引っ張り上げて前記第1の位置から回転させて第2の位置に位置させた時には、前記サイドピンを前記連結用凹部から離脱された状態に保持するストッパ機構を備えたことを特徴とする請求項1記載のプレス型のサイドピン脱着装置。
  3. 前記ストッパ機構は、前記フレーム及び前記操作レバー間に配置されるように当該操作レバーに設けられ、前記操作レバーが前記第1の位置に位置する時には前記フレームに形成されたストッパ用凹部に嵌合し、前記操作レバーが前記第2の位置に位置する時には前記ストッパ用凹部から離脱するストッパピンを備えたことを特徴とする請求項2記載のプレス型のサイドピン脱着装置。
  4. 前記ストッパ機構は、
    前記ストッパピンを前記ストッパ用凹部の方向に、常時、付勢するストッパピン用弾性体が圧縮可能に当該ストッパピンと共に組み込まれたストッパピン保持手段と、
    前記サイドピンに固定されると共に前記フレーム内に回転自在に配置された作動レバーと、
    前記フレームに形成され、前記操作レバーが前記第1の位置に位置する時には、前記サイドピンが前記連結用凹部に嵌合され且つ前記ストッパピンが前記ストッパ用凹部に嵌合された状態で前記サイドピンが前記連結用凹部から離脱しないように前記作動レバーを掛止する掛止溝と、
    前記フレームに形成され、前記ストッパピン用弾性体の弾性力に抗して前記ストッパピンを前記ストッパ用凹部から離脱した状態で、前記操作レバーを前記第1の位置から回転させて前記作動レバーを前記掛止溝から離脱後、前記操作レバーを前記サイドピン用弾性体の弾性力に抗して引っ張り上げて前記サイドピンを前記連結用凹部から離脱した状態で、さらに同方向に回転させて前記第2の位置に位置させた時には、前記サイドピンを前記連結用凹部から離脱した位置で保持するように前記作動レバーを掛止する掛止段部とを備えたことを特徴とする請求項3記載のプレス型のサイドピン脱着装置。
  5. 前記ストッパピン保持手段は、
    前記操作レバーに固定され前記ストッパピンが移動可能に挿入されると共に前記ストッパピン用弾性体が圧縮可能に挿入された円筒体と、
    前記ストッパピンに固定され前記円筒体の軸方向に沿って切り欠かれた中空部に係合して前記ストッパピン用弾性体の弾性力によって付勢される前記ストッパピンの突出量を規制する突出量規制ピンレバーとを備えたことを特徴とする請求項4記載のプレス型のサイドピン脱着装置。
  6. 前記サイドピン用弾性体は、前記サイドピンを覆った状態で嵌め込まれた圧縮コイルばねであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか1項に記載のプレス型のサイドピン脱着装置。
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