JP2009178487A - スティック繰出し容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】口紅等のスティック(長尺物)を出没自在に収容するスティック繰出し容器を、生産性よく形成できるようにする。
【解決手段】スティック部材Fが収容される中皿2の突起2bが嵌合する内側螺旋溝4bと、蓋体5の突起5aが嵌合する外側螺旋溝4dとが内外周面4a、4cに形成された螺旋筒4を、上下方向に二分割して本体筒部8と上端筒部9とし、各筒部8、9の内周面8b、9aに形成される内側螺旋溝4bとなる第一、第二内側螺旋溝8c、9bをそれぞれ筒開口端まで開放する開放部8d、9cが形成される構成として、各筒部8、9を中子金型を用いて容易に型成形できる構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、口紅等のスティック(長尺物)を出没自在に収容するスティック繰出し容器の技術分野に属するものである。
一般に、口紅等のスティックを収容した繰出し容器の中には、螺旋筒に対して相対回転自在に設けた外胴を一方向に回転させると内筒に収容されたスティックが繰出されて露出し、逆方向に回転させると収容されるようにしたものがあり、この場合に、前記一方向の回転で蓋が開放作動をした後、スティックが繰出され、また収容方向の回転でスティックが収容された後、蓋が閉鎖作動するようにしたものが知られている。
このように、外胴の回転でスティックと蓋とを作動させるものでは、スティックを出没作動させるための内側螺旋溝と、蓋を開閉作動させるための外側螺旋溝との二組の螺旋溝を螺子筒に形成しなければならないが、これらを内外周何れか一方の面に形成する場合では、内側、外側螺旋溝との螺旋方向が互いに異なるため交差部が発生し、ここを通る際に円滑性が損なわれるという問題がある。
そこで、螺旋筒の内周面に内側螺旋溝を形成し、外周面に外側螺旋溝を形成して交差部をなくすようにすることが提唱される。
実公昭61−20985号公報 実公平5−35814号公報
ところで、前記螺旋筒の内外周面に内側、外側螺旋溝を形成する場合、各螺旋溝は必要以上の移動を規制するため、溝上端を停止状にすること、つまり各溝を螺旋筒の上端にまで至らないようにすることが要求される。しかるに、螺旋筒の外周面に溝上端が停止する螺旋溝を金型を用いて型成形する場合では、該金型を割型にすることで簡単に形成することができるが、螺旋筒の内周面は中子金型を用いることになるため、内周面に上端停止状の螺旋溝を中子金型で形成しようとした場合、型抜きができないことになり、このため内筒の形成が難しく、生産性に劣るという問題があり、ここに本発明が解決せんとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、外胴に収容されるスティック部材と蓋体とを、これらの間に介装される螺旋筒の内外周面に形成した各螺旋溝に連繋し、外胴に対する螺旋筒の一方の回転で蓋体が外胴の先端に形成された開口を開放するとともにスティック部材が突出し、他方の回転でスティック部材が外胴に没入するとともに蓋体が開口を閉鎖するよう構成するにあたり、前記螺旋筒は、内側螺旋溝を分割するべく少なくとも二分割して形成されているスティック繰出し容器である。
請求項2の発明は、螺旋筒は、上下方向に二分割して形成されている請求項1に記載のスティック繰出し容器である。
請求項3の発明は、螺旋筒となる二分割された筒体同士は、一方の筒体に筒長方向に長く形成された係合片を、他方の筒体の係合凹部に嵌着することで、筒長方向の抜け止めおよび回り止めがなされた状態で一体化されるように構成されている請求項2に記載のスティック繰出し容器である。
請求項1、2の発明とすることで、螺旋筒を簡単、かつ、容易に構成することができて、生産性の向上を図れる。
請求項3の発明とすることにより、筒体同士を一体化手段を格別図ることなく螺旋筒を形成することができて、構造の簡略化が果せて生産性のさらなる向上を図れる。
次ぎに、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図面において、1はスティック繰出し容器を構成する上下方向に長い外胴であって、該外胴(ケース体)1は、図3に示すように、円周面部1aと、該円周面部1aの両端が平行状に形成される左右一対の平行面部1bと、該平行面部1bの端部間を連結する平面部1cとによって水平断面が半長円形状になった胴筒状に形成され、基端部(下端部)1dは前記各面部形状の状態で開口し、先端部(上端部)には平面部1cから円周面部1aに至るほど上方に延出するよう円弧状に傾斜した内鍔面部1eが形成され、該円弧状の内鍔面部1eに平面視で真円形状の先端開口1fが形成されている。また、外胴1の基端部1dには、開口端の内周面を切り欠く状態で肉薄部1gが形成されている。さらに平行面部1bにおける平面部1c側の内面には、肉薄部1gの上端位置から内鍔面部1eに至るまで平面部1c内面とは間隙を存する状態で凸リブ1hが形成されている。因みに、外胴1は、円周面部1aと平面部1cとを縦割りした反割部材(二分割部材)を互いに突き合わせることで一体化形成できるようになっている。
一方、2はスティック部材Fが支持される中皿(スティック受け体)であって、該中皿2は、図4に示すように、外胴1の先端開口1fに対して摺動自在となる外径を備えた筒状体に形成されており、該筒状体の上下方向中間部に底部2aが形成された形状になっており、該底部2aに、スティック部材Fの基端(下端)部が嵌入支持されるように構成されている。さらに中皿2の下端部外周面には、径方向に対向する二箇所に位置して突起2bが外径側に向けて突出形成されている。
3は中皿2を上下方向および周回り方向移動自在に案内する筒状のスティック案内体(案内筒)であって、該スティック案内体3は、前記外胴1に一体的に組込まれるように設定されている。前記スティック案内体3は、図5に示すように、中皿3を摺動自在に内嵌することができるよう中皿2の外径(外胴1の先端開口1fの内径)と略同様の内径を有して形成されている。さらに、スティック案内体3は、外胴1に組込まれたとき、外胴1の内鍔面部1eに対向する先端部3aと内鍔面部1eよりも下端(基端)側部位に対向する基端部3bとを備えて構成されている。前記先端部3aと基端部3bとの境界部には、外胴1の円周面部1aと左右平行面部1bとに対向する部位に位置して外径側に突出するフランジ部3cが形成されているが、該フランジ部3cは、外胴1の円周面部1aと左右平行面部1bとの内周面形状に沿う形状に形成されている。さらに、スティック案内体3の先端部3aには、外胴1の内鍔面部1eの下方部位に対向する部位に位置して平面対向面部3dが形成されており、これによって、スティック案内体3は外胴1に対して回り止めされる状態(外胴1と一体回転する状態)となっている。このとき、平面対向面部3dは、外胴1に形成された凸リブ1hよりも円周面部1a側に位置するように設定されており、これによって、平面対向面部3dと内鍔面部1eの下方部位との間には所定の間隙が形成されるように構成されている。
さらに、スティック案内体3の先端部3aには、外胴1の内鍔面部1eに沿うよう円弧形状に形成される先端面3eが形成されており、該先端面3eの外周部には、外胴1の円周部1aと左右平行面部1bとに対向する部位に位置して上方に突出するガイドリブ3fが形成されている。これによって、ガイドリブ3fの上端面を外胴1の内鍔面部1eの下端面に当接させるようにスティック案内体3を外胴1に組込んだとき、先端面3eと内鍔面部1eとのあいだに、円周面部1a側ほど上方に延出する円弧状の間隙S1が形成されるように構成されている。
そして、スティック案内体3の基端部3bは、前述したように、内径は外胴1の先端開口1fの内径と同径であるが、外径は先端部3aの外形状よりも小径となり、中皿3の突起2bの外径よりも小径となるように形成されている。前記基端部3bには、上下方向に長い直線状の一対のガイド孔3gが径方向に対向して形成されており、これらガイド孔3gに前記中皿2の突起2bを移動自在に内嵌させる状態でスティック案内体3に中皿2を内装することにより、中皿2は、突起2bがガイド孔3gにガイドされ、スティック案内体3の内周面に沿う状態で上下方向移動自在となるように設定されている。このとき、中皿2の突起2bの外径はスティック案内体基端部3bの外径よりも大径で、基端部3bから突出するように設定されている。
尚、前記ガイド孔3gは、それぞれ上端3hが先端部3a(フランジ部3c)の近傍で封止(停止)しているのに対し、下端3iは開口状態になるとともに、周回り方向の長さ(孔幅)が広くなるように形成されている。
4は有底円筒状に形成された螺旋筒であって、該螺旋筒4は、スティック案内体3の基端部を内嵌できる内径を有した筒孔を備えた円筒体であって、外胴1に遊嵌状に内嵌されて、外胴1に対して相対回転するように設定されている。尚、螺旋筒4についての詳細な説明は後述するが、螺旋筒4の内周面4aには、スティック案内体基端部3bのガイド孔3gから外径側に突出する中皿2の突起2bが内嵌するよう凹状の内側螺旋溝4bが形成されている。さらに、螺旋筒4の外周面4cには、外胴1の先端開口1fを開閉する蓋体5に形成された突起5aが内嵌する凹状の外側螺旋溝4dが形成されている。
ここで、前記蓋体5は、図6(A)、(B)に示すように、スティック案内体3の先端面3eと外胴内鍔面部1eとの間の間隙S1に内装可能な板厚で、弾性変形自在となる板状体で構成されており、後述するように、外胴平面部1cに沿って上下動することにより、前記間隙S1に沿って円弧形状となり外胴先端開口1fを塞ぐ閉鎖姿勢と、外胴平面部1cに沿って直線状に弾性変形して先端開口1fを開放する開放姿勢とに変姿するように定されている。
尚、螺旋筒4の上下方向長さは、スティック案内体3を内嵌したとき、螺旋筒4の上端部4eがスティック案内体3のフランジ部3cに突き当たる長さに設定されている。
一方、6は螺旋筒4の下端部に外嵌状に嵌着される袴体であって、該袴体6は、図6(C)、(D)に示すように、水平断面形状が外胴1と同形状に形成されており、上面部が開口する有底で、かつ、円形状の筒孔6aが形成されており、該筒孔6aに、螺旋筒4の下端部が凹凸嵌合部6b、4fを介して一体的に内嵌され、螺旋筒4と袴体6とが回り止め状に一体化されるように設定されている。因みに、袴体6は、本実施の形態では別体に形成しているが、螺旋筒4と一体形成しても勿論よい。
7は外胴1の平面部1cと螺旋筒4とのあいだに設けられる蓋案内体であって、該蓋案内体7は、図7に示すように、下端部に形成されるリング状の基部7aと、該基部7aから上方に延出して外胴1の平面部1cの左右端部と螺旋筒4外周面との間に配される左右一対のガイド片7bとを備えて構成されている。前記基部7aは、外胴基端部1dの肉薄部1gの内形状と同様の外形状を備えて構成されている。さらに、基部7aの内径は螺旋筒4に外嵌する大きさに形成され、螺旋筒4の下端部に嵌着された袴体6の上部に隣接して外嵌されるように構成されているが、基部7aと螺旋筒4とは凹凸嵌合部4g、7cを介して相対回転自在な状態で外嵌するように構成されている。
尚、蓋案内体7は外胴1に組込まれたとき、基部7aが外胴1の肉薄部1gに内嵌される状態となるように設定され、これによって、蓋案内体7は外胴1に回り止めされるように構成されている。
また、前記左右のガイド片7bは螺旋筒4の外周面に沿って上方に向けて延出しており、これらガイド片7bは、外胴1に組込まれたとき、平面部1cと左右の平行面部1bに形成された凸リブ1hとの間にそれぞれ嵌合支持されるように構成されている。そして、各ガイド片7bは、互いに対向する部位に案内面7dが形成され、これら案内面7dの間に前記蓋体5の左右両側面5bが摺動自在に支持されるように設定されている。このとき、蓋体5は、突起5aが螺旋筒4の外周面4cに形成された外側螺旋溝4dに嵌合する組込み状態となるように構成されている。
一方、蓋案内体7の左右のガイド片7bは螺旋筒4の上端部4eよりも上方に延出して形成されており、スティック案内体3の平面対向部3dと外胴内鍔面部1e下端部との間の間隙に位置する部位は、スティック案内体3の平面対向部3dに沿う一体化片部7eにより連結されている。このとき、一体化片部7eと外胴内鍔面部1eとの間には、蓋体5を移動自在に介装することができる間隙S2が形成されており、該間隙S2が、内鍔面部1eとスティック案内体先端面3eとの間の間隙S1に連続するように構成され、これら間隙S1、S2が蓋体5の移動スペースとなるように設定されている。
尚、前記各ガイド片7bの上部は、スティック案内体3のガイドリブ3fに連続するべく外筒平面部1c側が湾曲状となったガイド突片7fに形成されており、これによって、蓋体5は、左右両側面5bがガイド片7bの案内面7d、ガイド突片7f、ガイドリブ3fによる移動案内を受ける状態で前記隙間S1、S2を移動して開放姿勢と閉鎖姿勢とに変位するように構成されている。
このように構成された各部材は、螺旋筒4の下端部に袴体6を嵌着する一方、スティック部材Fが組込まれた中皿2をスティック案内体3に内装し、該スティック案内体3を螺旋筒4に内装するとともに、蓋案内体7と蓋体5とを組込んだものを外胴1に内嵌することでスティック繰出し容器が構成されるが、このとき、外胴1の基端部1dは袴体6の上端面6cに近接対向するように構成されている。
そして、この組み込み状態において、外胴1を把持して袴体6を回転させることにより、外胴1、スティック案内体3、蓋案内体7に対して袴体6および螺旋筒4が相対回転するように設定されている。そして、螺旋筒4の回転に伴い、内周面4aの内側螺旋溝4bに嵌合する突起2bを備えた中皿2は、突起2bがスティック案内体3のガイド孔3gに案内される状態で上下方向に変位(出没変位)し、外周面4cの外側螺旋溝4dに嵌合する突起5aを備えた蓋体5は、ガイド片7b(案内面7d)、ガイド突片7f、ガイドリブ3fに案内される状態での変位(先端開口1fを開閉する姿勢変姿)をするように設定されている。このとき、内側、外側螺旋溝4b、4dの溝形状は、螺旋筒4の一方向の回転では蓋体5が下動して先端開口1fを開放した後にスティック部材Fが先端開口1fから突出するよう中皿2を上動せしめる一方、他方向の回転では中皿2を下動してステーック部材Xが先端開口1fに没入してから蓋体5が上動して先端開口1fを閉鎖する閉鎖姿勢となるタイミングとなるように形成されている。
そして、前記螺旋筒4は、内側、外側螺旋溝4b、4dの上端部に、中皿2と蓋体5との各突起2b、5aが抜け出すことがないよう上側抜け止め部4h、4iが形成されているが、本実施の形態では、内側螺旋溝4bの上側抜け止め部4hを中子金型を用いて容易に、かつ、生産性よく型成形するために、螺旋筒4を筒軸方向に二分割された一対の筒体8、9として内側螺旋軸4bを上下に分割し、各筒体8、9の開口端に内側螺旋溝4bが臨むように構成されている。これによって、角筒体8、9を前記開放部を介して中子金型を型抜きできる形状として型成形し、これら型成形された筒体8、9同士を一体化することにより螺旋筒4を構成するようになっている。
つまり、螺旋筒4は、内側螺旋溝4b上端部の上側抜け止め部4hを除く下方部位を構成するための本体筒部(筒体)8と、該本体筒部8の上端部に一体化され、内側螺旋溝4bの上側抜け止め部4hが形成された上端部位を構成するための上端筒部(筒体)9とにより構成されている。
前記本体筒部8は、図8に示すように、有底筒状に形成されて螺旋筒4の略全長に相当する部位を構成しており、外周面8a(4c)には外側螺旋溝4dが形成されているとともに、外周面8aの下端部には袴体6との嵌合部となる凸部4fと、蓋案内体7との係合部となる凹部4gとがそれぞれ形成されている。さらに、本体筒部の内周面8b(4a)には、内側螺旋溝4bの上側抜け止め部4hを含む上端部を除く部位となる第一内側螺旋溝8cが形成されているが、該第一内側螺旋溝8cの上端部は、凹部(凹溝)形状がそのまま上方の筒開口端に至るまで開放する開放部8dに形成されており、これによって、中子金型を上方に型抜きすることができて本体筒部8を容易に型成形できるように構成されている。また、本体筒部8の上端部には、第一内側螺旋溝8cの開放部8dよりも上方に延出し、内径側が切り欠かれて薄肉状となった外嵌部8eが形成されており、該外嵌部8eの径方向に対向する二箇所には下方に向けて切り欠かれた係合凹部8fが形成されている。
一方、上端筒部9は、内周面9aに内側螺旋溝4bの上端部に相当する第二内側螺旋溝9bが形成されているが、該第二内側螺旋溝9bは、上端部に内側螺旋溝4bの上側抜け止め部4iが形成されている。因みに、上側抜け止め部4iは周回り方向の溝幅が長く形成されている。さらに、第二内側螺旋溝9bの下端部は、凹部形状がそのまま下方の筒開口単に至るまで開放する開放部9cに形成されており、これによって、中子金型を用いて上端筒部9を型成形した場合に、開放部9cを介して中子金型を抜き出すことができ、上端筒部9を容易に型成形できるように構成されている。また、上端筒部9の下方部位は本体筒部外嵌部8cの内径と同様の外径に設定された内嵌部9dに形成されており、上方部位は端本体筒部8の外径と同寸法の外径を有した突き当て部9eに形成されている。さらに、内嵌部9dの径方向に対向する二箇所には、本体筒部係合凹部8fに係合する係合片9fが突き当て部9eと同様の外径となるように外径側に膨出して形成されている。
そして、本体筒部8と上端筒部9とは、第一、第二内側螺旋溝8c、9bの開放部8d、9c同士が周回り方向に位置合わせされた状態とし、本体筒部8と上端筒部9とを突き合わせ状に押し込むことにより、本体筒部外嵌部8eに上端筒部内嵌部9dが内嵌状に嵌着するように構成されている。そして、この状態において、本体筒部係合凹部8fに上端筒部係合片9fが嵌着し、突き当て部9eが本体筒部8の上端部に突き当てられた状態となり、これによって、本体筒部8と上端筒部9とは、抜け止めされ、かつ、回り止め(回転止め)された状態で一体化した螺旋筒4となるように構成されている。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、スティック繰出し容器の外胴1に内装されたスティック部材Fは、外胴1の内鍔面部1eに形成された先端開口1fから出没することになるが、先端開口1fは、スティック部材Fの出没にタイミングを合わせて蓋体5により開閉され、スティック部材Fが外胴1に内装されると先端開口1fは蓋体5により閉鎖することができる。この場合に、スティック部材Fと蓋体5とは、螺旋筒4の内、外周面4a、4cに形成された内側、外側螺旋溝4b、4dに沿って変位する構成であり、各螺旋溝4b、4dの上端部には上側抜け止め部4h、4iが形成されている。そして、螺旋筒4は内側螺旋溝4bを上下方向に分割するよう構成された本体筒部8と上端筒部9とを一体化することにより構成されているため、各筒部8、9の内周面8b、9aに形成される第一、第二内側螺旋溝8c、9bとを、溝端が開口された開放部8d、9cとすることができ、各筒部8、9を中子金型を用いて容易に形成することが可能となる。この結果、螺旋筒4を簡単、かつ、容易で、生産性よく成型することができて、低コスト化を図ることができる。
さらに、このものでは、本体筒部8と上端筒部9とを、本体筒部外嵌部8eに上端筒部内嵌部9dを嵌着するとともに、本体筒部係合凹部8fに上端筒部係合片9fを嵌合係止させることにより一体化する構成としたので、一体化手段を格別設けることなく簡単に螺旋筒4を構成することができ、構造の簡略化が果せて生産性の一層の向上を図ることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、前記実施の形態では、螺旋筒を筒軸方向に二分割することにより中子金型を用いて容易に成型できるようにしているが、このように構成することの他に、螺旋筒を周回り方向に二分割して一体化する構成としてもよい。さらには、筒軸方向に二分割したものを、周回り方向に分割して一体化する構成としてもよい。
スティック繰出し容器の側面断面図である。 図2(A)、(B)はそれぞれスティック繰出し容器の外胴を切り欠いた平面図、図1におけるX−X断面図である。 図3(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ外胴の側面図、平面図、斜視図、側面断面図である。 図4(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ中皿の側面図、平面図、斜視図、図4(B)のX−X断面図である。 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれスティック案内体の平面図、正面図、図5(B)のX−X断面図である。 図6(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ蓋体の斜視図、側面図、袴体の側面図、斜視図である。 図7(A)、(B)、(C)はそれぞれ蓋案内体の平面図、図7(A)のX−X断面図、正面図である。 図8(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ本体筒部の正面図、平面図、図8(B)のX−X断面側面図、背面図である。 図9(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ上端筒部の底面図、一部を切り欠いた正面断面図、図9(A)のX−X断面図、螺旋筒の背面図である。
符号の説明
1 外胴
1c 平面部
1e 内鍔面部
1f 先端開口
2 中皿
2b 突起
3 スティック案内体
4 螺旋筒
4b 内側螺旋溝
4d 外側螺旋溝
5 蓋体
5a 突起
6 袴体
7 蓋案内体
8 本体筒部
8c 第一内側螺旋溝
8d 開放部
8f 係合凹部
9 上端筒部
9b 第二内側螺旋溝
9c 開放部
9f 係合片

Claims (3)

  1. 外胴に収容されるスティック部材と蓋体とを、これらの間に介装される螺旋筒の内外周面に形成した各螺旋溝に連繋し、外胴に対する螺旋筒の一方の回転で蓋体が外胴の先端に形成された開口を開放するとともにスティック部材が突出し、他方の回転でスティック部材が外胴に没入するとともに蓋体が開口を閉鎖するよう構成するにあたり、前記螺旋筒は、内側螺旋溝を分割するべく少なくとも二分割して形成されているスティック繰出し容器。
  2. 螺旋筒は、上下方向に二分割して形成されている請求項1に記載のスティック繰出し容器。
  3. 螺旋筒となる二分割された筒体同士は、一方の筒体に筒長方向に長く形成された係合片を、他方の筒体の係合凹部に嵌着することで、筒長方向の抜け止めおよび回り止めがなされた状態で一体化されるように構成されている請求項2に記載のスティック繰出し容器。
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