JP2009178478A - 手術用顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い手術空間を確保できるコンパクトな外部照明装置を備えた手術用顕微鏡を提供する。
【解決手段】被手術眼8を観察するための対物レンズ38を内蔵する顕微鏡筒部50と対物レンズ38の光軸C1に対して傾斜した光軸C2を有する照明光を被手術眼8に照射する外部照明装置2とを備える手術用顕微鏡1である。
そして、外部照明装置2は、被手術眼8の側から正の屈折力を有するレンズ群26と照明範囲を制限する絞り27と白色発光ダイオード22とを有し、対物レンズ38を内蔵する顕微鏡筒部50の側方に、対物レンズ38の下面位置381近傍より上方かつ顕微鏡筒部50に取り付けられたテレビリレーレンズ筐体17の底面位置171より下方に配置され、絞り27の投影倍率が2.5倍以上かつレンズ群26の焦点距離が62mm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部照明装置を備える手術用顕微鏡に関する。
従来、眼を手術する際に、患部を拡大して詳細に観察するために手術用顕微鏡が用いられている。この手術用顕微鏡の照明は、内部照明と外部照明に大別される。
内部照明は、術者の手や器具の陰になって患部が照明されないことがないように、顕微鏡の観察光軸に近い角度で患部を照明するように配置されている。
これに対して、例えば眼科の手術で、前房深度を確認する場合などは、スリット状の照明光を顕微鏡光軸に対して傾けて照射する方法が用いられる。このような場合、照明射出開口は、対物レンズから離れた位置になるため、外部照明が用いられる。
そして、顕微鏡光軸に対して±30度の角度でスリット照明が可能で、手術用顕微鏡に取り付けて使用する外部照明装置として、カールツァイス株式会社(Carl Zeiss AG)のVISULUX(登録商標)が知られている。
また、類似する手術用顕微鏡として、特許文献1には、被手術眼と対物レンズの焦点位置との間に前置レンズを配置して、照明光を前置レンズを介して被手術眼の内部に導いて眼内を照明する構成が開示されている。
特開2003−62003号公報
しかしながら、従来、手術用顕微鏡に取り付ける外部照明装置は、対物レンズの下方に大きくせり出して設置されるため、手術空間が狭くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、広い手術空間を確保できる外部照明装置を備えたコンパクトな手術用顕微鏡を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の手術用顕微鏡は、被手術眼を観察するための対物レンズを内蔵する顕微鏡筒部と、前記対物レンズの光軸に対して傾斜した光軸を有する照明光を前記被手術眼に照射する外部照明装置と、を備える手術用顕微鏡であって、前記外部照明装置は、被手術眼の側から正の屈折力を有するレンズ群と、照明範囲を制限する絞りと、白色発光ダイオードと、を有するとともに、前記顕微鏡筒部の側方に、前記顕微鏡筒部の下面位置近傍より上方かつ前記顕微鏡筒部に取り付けられたテレビリレーレンズ筐体の底面位置より下方に配置され、前記絞りの投影倍率が、2.5倍以上かつ前記レンズ群の焦点距離が62mm以下であることを特徴とする。
また、対物レンズを介して前記移植片と前記被移植角膜との境界部に存在する接合面の分離を前記対物レンズの光軸方向から観察可能とするために、前記スリット光の幅は、前記境界部の接合面からの前記スリット光の散乱反射光の光量レベルが、前記スリット光の横切る範囲内に存在する角膜形成組織からの散乱反射光の光量レベルに埋没するのを防止する程度とされていることが好ましい。
さらに、前記スリット光の幅は、2.5μm以上150μm以下であることが好ましい。
そして、前記外部照明装置は、前記発光ダイオードを内蔵する外筒部と、前記顕微鏡筒部に前記外筒部を保持させる保持腕と、を備えるとともに、前記白色発光ダイオードの発光に基づく熱を前記顕微鏡筒部に放熱するために、前記外筒部と前記保持腕との境界及び前記保持腕と前記顕微鏡筒部との境界は、面で接している。
ここにおいて、正の屈折力を有するレンズ群とは、前側焦点距離と後側焦点距離がいずれも正であり、全体として凸レンズの役割をする複数のレンズをいうものとする。
このように、本発明の手術用顕微鏡の外部照明装置は、対物レンズを内蔵する顕微鏡筒部の側方において、被手術眼の側から正の屈折力を有するレンズ群と、照明範囲を制限する絞りと、白色発光ダイオードと、を有するとともに、対物レンズの下面位置近傍より上方かつ顕微鏡筒部に取り付けられたテレビリレーレンズ筐体の底面位置より下方に配置され、絞りの投影倍率が、2.5倍以上かつレンズ群の焦点距離が62mm以下となっている。
したがって、白色発光ダイオードを用いることで小型化された外部照明装置が、対物レンズの下方に大きくせり出すことがなくなり、広い手術空間を確保できる。
また、スリット光の幅は、対物レンズの光軸方向に沿って見た場合に、境界部の接合面からのスリット光の散乱反射光の光量レベルが、スリット光の横切る範囲内に存在する角膜形成組織からの散乱反射光の光量レベルに埋没するのを防止する程度とされていることで、対物レンズを介して移植片と被移植角膜との境界部に存在する接合面の分離を観察できる。
さらに、スリット光の幅は、2.5μm以上150μm以下に構成することで、人間の眼にスリット光を照射した場合に、移植片と被移植角膜との境界部に存在する接合面の分離を観察できる。
そして、外部照明装置は、外筒部と保持腕とを備え、外筒部と保持腕との境界及び保持腕と鏡筒部との境界は、面で接していることで、発光ダイオードで発生した熱を、保持腕を通じて鏡筒部に伝導させることができるため、術者が火傷することがないうえに、照明の照度を低下させることもない。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて本実施の形態の手術用顕微鏡1の全体構成を説明する。
本実施の形態の手術用顕微鏡1は、図2に示すように、全体を安定させる省スペース型のベース10と、ベース10に立設された支柱11と、支柱11の頂部に回転可能に取り付けられた第1アーム12と、第1アーム12の先端近傍に回転可能に取り付けられた第2アーム13と、第2アーム13の先端近傍に取り付けられたX−Y微動装置14と、X−Y微動装置14の下に取り付けられて光学系を構成するレンズ群を収納する顕微鏡筒部50と、顕微鏡筒部50に取り付けられて術者が被手術眼8を観察するための術者用顕微鏡15と、顕微鏡筒部50に取り付けられて助手が被手術眼8を観察するための助手用顕微鏡16と、テレビカメラ18に観察光を伝達するためのテレビリレーレンズ筐体17と、照明やレンズ群などを術者が足で操作するためのフットスイッチ19と、被手術眼8を顕微鏡筒部50の外部から照明する外部照明装置2と、を備えている。
このように構成された手術用顕微鏡1においては、支柱11と第1アーム12と第2アーム13とを逆L字状に組み合わせることで、術者が手術しやすいように、顕微鏡筒部50の周辺に広い手術空間を確保している。
また、顕微鏡筒部50は、後述する観察光学系30や内部照明光学系40を構成するレンズ群などを収納するもので、樹脂などによって円筒状に形成されてX−Y微動装置14の下に取り付けられている。
さらに、テレビリレーレンズ筐体17は、後述する観察光学系30から分光した観察光の方向を変えるテレビリレーレンズ17aを収納するもので、樹脂や金属などによって箱状に形成されて、顕微鏡筒部50の上部の側面に略垂直に突設されている(図3参照)。
加えて、テレビカメラ18は、記録や研究などのために手術中の術者の視線と同一の映像を収録するもので、分光した観察光を撮影できるように、テレビリレーレンズ17aに正対して、テレビリレーレンズ筐体17に取り付けられている。
そして、本実施の形態の外部照明装置2は、図1に示すように、対物レンズ38を内蔵する顕微鏡筒部50の側方において、対物レンズ38の下面位置381近傍より上方かつ顕微鏡筒部50に取り付けられたテレビリレーレンズ筐体17の底面位置171より下方に配置されている。
この外部照明装置2は、被手術眼8に遠い側から順に、光源としての白色発光ダイオード22と、コンデンサレンズ23と、照明範囲を制限する絞りとしてのスリット状のスリット絞り27と、正の屈折力を有するレンズ群26と、これらを内蔵する外筒部21と、外筒部21を顕微鏡筒部50に取り付ける保持腕としてのアーム28と、を備えている。
この光源としての白色発光ダイオード22は、半導体を用いて構成されており、消費電力が小さいうえに、発熱量も小さく、寿命が長く、小型であるという特徴を備えるもので、外部照明装置2の外筒部21の末端に取り付けられている。
また、スリット絞り27は、発光ダイオード22から照射されてコンデンサレンズ23によって集光された光束の一部を遮蔽するとともに一部を通過させて、スリット状にするためのもので、スリット幅としては一般に1μmのものが用いられる。
さらに、正の屈折力を有するレンズ群26は、スリット絞り27に近い側から、スリット光を平行光束とするコリメータレンズ24と、照明光束を被手術眼8に照射する投影レンズ25と、を備えており、全体として正の屈折力を有している。
そして、外筒部21は、白色発光ダイオード22とコンデンサレンズ23とスリット絞り27とレンズ群26とを収納するためのもので、樹脂や金属などによって円筒容器状に形成される。
また、保持腕としてのアーム28は、金属などの熱伝導性が良好な部材によって腕状に形成されるもので、熱を伝導しやすいように所定の断面積を有しており、外筒部21の側面に接するとともに、顕微鏡筒部50の下端の対物レンズ38の側面に接してビスなどによって取り付けられている。
そして、外部照明装置2において、アーム28の一部とコリメータレンズ24と投影レンズ25とを除いて、コンデンサレンズ23からスリット絞り27を通じてコリメータレンズ24の手前までの大部分の構成が、対物レンズ38の下面位置381の高さ位置よりも高くなるように設置されている。
このことを、製品の大きさに基づいて、レンズ群の構成の面から説明すると、投影レンズ25の焦点距離として225mmを選定し、光軸C1,C2間の角度を30度とし、コリメータレンズ24の焦点距離として85mm以下を選定するということになる。
つまり、手術用顕微鏡1の対物レンズ38の下面位置381から被手術眼8までの作動距離D1は一般に200mm程度であるから、外部照明装置2の前側焦点距離を225mmにするとともに、光軸C1,C2の最大の傾斜角θを30度と考えると、225×cos30=195mmとなり、200mmに近くなる。
一方、手術用顕微鏡1の対物レンズ38の下面位置381からテレビリレーレンズ17の底面位置171までの斜距離D4は120mm程度であるから、白色発光ダイオード22の厚みやレンズ群26の厚みなどを考慮して、コリメータレンズ24の後側焦点距離を85mm以下にする。
上記のように、投影レンズ25の焦点距離を、被手術眼8と対物レンズ38の下面位置381との距離に対応させて225mmとし、コリメータレンズ24の焦点距離を、対物レンズ38の下面位置381とテレビリレーレンズ17の底面位置171との距離に対応させて85mm以下にすれば、レンズ群26の合成の焦点距離は62mm以下となる。
そして、反対に、レンズ群26の合成の焦点距離を62mm以下とし、スリット絞り27の投影倍率を2.5倍以上にすることで、対物レンズ38の下方に広い手術空間を確保しつつ、外部照明装置2が顕微鏡筒部50の側方に配置される。
次に、本実施の形態の手術用顕微鏡1が備える光学系の構成について、図3を用いて説明する。
本実施の形態の手術用顕微鏡1は、顕微鏡筒部50の内部に、観察光学系30と、内部照明光学系40と、を備えるとともに、顕微鏡筒部50の外部に、外部照明光学系20を備えている。
観察光学系30は、術者が被手術眼8を観察するためにレンズ群を組み合わせて構成されるもので、対物レンズ38の光軸C1の両側に左右一対設けられている。
この観察光学系30は、複数のレンズ31a,31b,31cを有するズームレンズ系31と、観察光を分光するビームスプリッタ32と、結像レンズ33と、像正立プリズム34と、眼幅調整プリズム35と、視野絞り36と、接眼レンズ37と、によって構成されている。
さらに、内部照明光学系40は、対物レンズ38に近い角度で被手術眼8を照明するためのもので、内部照明光源41と、コンデンサレンズ42と、照明視野絞り43と、スリット孔44aを有するスリット板44と、照明プリズム45と、コリメータレンズ46と、によって構成されている。
そして、本実施の形態の外部照明光学系20は、光源としての白色発光ダイオード22と、コンデンサレンズ23とコリメータレンズ24と投影レンズ25とを有するレンズ群26と、スリット絞り27と、によって構成されている。
したがって、白色発光ダイオード22から照射された照明光束は、コンデンサレンズ23によって集められ、スリット絞り27を通過してスリット状にされ、コリメータレンズ24によって方向が揃えられ、投影レンズ25によって被手術眼8に集束される。
すなわち、レンズ群26は、光源としての白色発光ダイオード22から照射された光束を被手術眼8にスリット状に集束できるように、全体として正の屈折力を有している。
次に、本実施の形態の手術用顕微鏡1の作用について説明する。
このように、本実施の形態の手術用顕微鏡1は、術者が被手術眼8を観察するための対物レンズ38と、対物レンズ38の光軸C1に対して傾斜した光軸C2を有する照明光を被手術眼8に照射する外部照明装置2と、を備えて構成されている。
そして、外部照明装置1は、光源として白色発光ダイオード22を有し、対物レンズ38を内蔵する顕微鏡筒部50の側方において、対物レンズ38の下面位置381近傍より上方かつ顕微鏡筒部50に取り付けられたテレビリレーレンズ筐体17の底面位置171より下方に配置されている。
したがって、対物レンズ38の下方に外部照明装置2がせり出すことがないため、広い手術空間を確保できる。
具体的には、投影レンズ25の焦点距離として225mmを選定し、光軸C1,C2間の角度を30度とし、コリメータレンズ24の焦点距離として85mm以下を選定することで、広い手術空間を確保できる。
このため、広い手術空間を確保することで、術者の手が手術用顕微鏡1に接触することがなく、衛生的に手術を行うことができる。
そして、このような広い手術空間を確保するために、ベース10や支柱11や第1アーム12や第2アーム13などで支持して、顕微鏡筒部50を被手術眼8の上方に懸垂することで術者が手術しやすいように手術空間を形成している。
この際、白色発光ダイオード22は一般に小型であるため、外部照明装置2全体を小型化することができるうえに、発熱量が小さいため火傷の危険を回避することができる。
加えて、外部照明装置2は、顕微鏡筒部50の外部に取り付けるものであるため、必要がない場合には取り外しておくことができる。
次に、本実施の形態の手術用顕微鏡1を用いて、角膜内被移植術(DescmetsStrip Endothelial Keratoplasty、以下、DSEKと言う。)による手術の結果を確認する方法について説明する。
まず、図4を用いて、DSEKについて説明すると、DSEKでは、まず、被手術眼(レシピエント側)8の被移植角膜としての角膜81のデスメ膜81dを剥がす。すなわち、白内障の前嚢切開法の要領で、鈍的な先端で内皮細胞81e及びデスメ膜81dを円形状に穿孔して剥がし取る。
一方、切開されたドナー角膜から角膜81のデスメ膜81dの剥離範囲に合わせて円形の移植片84を採取する。
そして、採取した移植片84を折りたたんだ状態で前房へ入れ、前房の中で広げ、前房内に空気を送り込んで角膜81の角膜実質81cに押し付ける。
上記した過程で、移植片84を角膜実質81cに押し付ける際に、移植片84の角膜実質81cに向いた前面87bと角膜実質81cの後面87aとの間が遊離して遊離部85が生じることがある(図6参照)。
このような遊離部85の発生は、図6に示すように、外部照明装置2によって被手術眼8にスリット光60を斜め方向から照射して術者が対物レンズ38を通じて正面から見て、散乱反射光を観察することで確認できる。
そして、本実施の形態の外部照明装置2では、外部照明装置2の光源としての白色発光ダイオード22からスリット絞り27を通りレンズ群26で集束されて被手術眼8に照射されるスリット光60の幅は、対物レンズ38の光軸C1方向(被手術眼8に対して正面方向)から観察した際に、境界部の接合面87からのスリット光60の散乱反射光である接合面散乱光63の光量レベルが、スリット光60の横切る範囲内に存在する角膜形成組織としての角膜実質81cからの角膜実質散乱光62や移植片84からの移植片散乱光64の光量レベルに埋没するのを防止する程度になっている。
すなわち、角膜形成組織の厚さ方向の各部位からの散乱反射光に接合面87からの散乱反射光が埋もれないようになっている。
また、図6(b)に示すように、明るく見える接合面散乱光63と暗く見える角膜実質散乱光62や移植片散乱光64とを並べて見比べることによって、移植片84の遊離部85を確実に視認することができる。
つまり、移植片84が角膜81と分離せずに密着しているかどうかは、暗く見える角膜実質散乱光62や移植片散乱光64と明るく見える接合面散乱光63とを観察することで判定される。
この場合、図5(a)に示すように移植片84が角膜81に密着していると、図5(b)に示すように接合面87からの散乱反射光がスプリット状態に見えないが、図6(a)に示すように移植片84が角膜81に密着せずに分離して遊離部85が生じていると、図6(b)に示すように、散乱反射光は角膜81の後面87a及び移植片84の前面87bの散乱反射により、スプリット状態に見える。
したがって、術者が対物レンズ38を通じて正面から見た場合には、接合面散乱光63が二重に見えることとなって(図6(b)参照)、遊離部85の存在を確認できる。
しかし、スリット光60の幅が厚いと、角膜81の後面87aの接合面散乱光63aと移植片84の前面87bの接合面散乱光63bからの散乱光が光軸C1方向に重なってしまうため遊離部85の確認が困難となる。
さらに、スリット光60の幅が広いとスリット光60の散乱に寄与する角膜形成組織の層厚も厚くなるため、角膜実質散乱光62や移植片散乱光64の光量レベルが高くなり、接合面散乱光63との相対的な区別が困難になる。
そこで、接合面散乱光63が観察できるように、スリット光60の幅を細くしておくことで、接合面散乱光63a,63bが二重になって見えるうえに、コントラストが明確になって、移植片84と角膜81との間の遊離部85の発生を見落としにくくなる。
そして、実験によると、上記のスリット光60の幅は、入射角30度程度で角膜81に到達した状態において、2.5μm以上150μm以下に構成することで、被手術眼8にスリット光60を照射した場合に、接合面散乱光63の光量レベルが、スリット光60の横切る範囲内に存在する周囲の角膜形成組織としての角膜実質81cからの角膜実質散乱光62や移植片84からの移植片散乱光64の光量レベルに埋没するのを防止できる。
このスリット光60の幅は、被手術眼8の個人差によって誤差はあるが、好ましくは2.5μm以上100μm以下、さらに好ましくは60μm近傍(30μm〜90μm程度)が目視によって判読しやすい範囲である。
なお、上記した下限値2.5μmは、一般的なスリット絞り27の幅が1μmであることを考慮して、本実施の形態のコリメータレンズ24から投影レンズ25への投影倍率2.5を乗じたものである。
そして、外部照明装置2は、外筒部21と保持腕としてのアーム28とを備え、外筒部21とアーム28との境界及びアーム28と顕微鏡筒部50との境界は、面で接していることで、白色発光ダイオード22で発生した熱を、アーム28を通じて顕微鏡筒部50に伝導させることができるため、術者が火傷することがないうえに、照明の照度を低下させることもない。
すなわち、外部照明装置2の白色発光ダイオード22で発生した熱は、外部照明光学系20を収納する外筒部21に伝導し、アーム28を通じて顕微鏡筒部50に伝導する。そして、この顕微鏡筒部50は、外部照明装置2と比較して体積が大きく、熱容量も大きいため、熱が伝導されても温度が大きく上昇することはない。
加えて、このように熱を逃がして、白色発光ダイオード22の温度の上昇を抑えれば、温度上昇による劣化を防止して、白色発光ダイオード22の寿命を長くすることができる。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、本実施の形態では、正の屈折力を有するレンズ群26として、コンデンサレンズ23とコリメータレンズ24と投影レンズ25とを備える場合について説明したが、これに限定されるものではなく、全体として正の屈折力を有する構成であれば、どのような組み合わせのレンズ群であってもよい。
また、本実施の形態では、外筒部21とアーム28及びアーム28と顕微鏡筒部50とが面で接している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、熱を伝導したり放射したりすることで、ある程度温度上昇を抑制できるものであればどのような構成であってもよい。
そして、本実施の形態では、対物レンズ38の光軸C1に対する外部照明装置2の光軸C2の傾斜角として30度を選定したが、これに限定されるものではなく、スリット光60を視認できる角度であれば、どのような角度であってもよい。
さらに、本実施の形態では、手術用顕微鏡1を用いる手術としてDSEKについて説明したが、これに限定されるものではなく、内皮細胞81eとデスメ膜81dだけを残して角膜実質81cよりも上皮81a側を移植するDLKPなどにも適用することもできる。
そして、本実施の形態では、角膜形成組織からの散乱反射光として角膜実質散乱光62や移植片散乱光64などについて説明したが、これに限定されるものではなく、角膜を形成する組織であればいずれの層からの散乱反射光であっても適用することができる。
本発明の最良の実施の形態の手術用顕微鏡の外部照明装置の構成を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の手術用顕微鏡の全体構成を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態の手術用顕微鏡の光学系の構成を説明する斜視図である。 被手術眼の構造を説明する説明図である。(a)は、被手術眼の正面図であり、(b)は角膜を拡大した断面図である。 DSEKによる遊離部のない角膜に照射されたスリット光と散乱光の光路を説明する説明図である。(a)は移植片が移植された角膜を図4(a)のX−X方向に切断した断面図であり、(b)は散乱光の光量を示したグラフである。 DSEKによる遊離部のある角膜に照射されたスリット光と散乱光の光路を説明する説明図である。(a)は移植片が移植された角膜を図4(a)のX−X方向に切断した断面図であり、(b)は散乱光の光量を示したグラフである。
符号の説明
C1,C2 光軸
1 手術用顕微鏡
17 テレビリレーレンズ筐体
171 底面位置
2 外部照明装置
21 外筒部
26 レンズ群
27 スリット絞り(絞り)
28 アーム(保持腕)
38 対物レンズ
381 下面位置
50 顕微鏡筒部
60 スリット光
62 角膜実質散乱光(散乱反射光)
63 接合面散乱光(散乱反射光)
64 移植片散乱光(散乱反射光)
8 被手術眼
81 角膜(被移植角膜)
81c 角膜実質
81d デスメ膜
81e 内皮細胞
84 移植片
85 遊離部
87 接合面

Claims (4)

  1. 被手術眼を観察するための対物レンズを内蔵する顕微鏡筒部と前記対物レンズの光軸に対して傾斜した光軸を有する照明光を前記被手術眼に照射する外部照明装置とを備える手術用顕微鏡であって、
    前記外部照明装置は、被手術眼の側から正の屈折力を有するレンズ群と照明範囲を制限する絞りと白色発光ダイオードとを有するとともに、
    前記顕微鏡筒部の側方に、前記顕微鏡筒部の下面位置近傍より上方かつ前記顕微鏡筒部に取り付けられたテレビリレーレンズ筐体の底面位置より下方に配置され、
    前記絞りの投影倍率が2.5倍以上かつ前記レンズ群の焦点距離が62mm以下であることを特徴とする手術用顕微鏡。
  2. 前記対物レンズを介して前記移植片と前記被移植角膜との境界部に存在する接合面の分離を前記対物レンズの光軸方向から観察可能とするために、
    前記スリット光の幅は、前記境界部の接合面からの前記スリット光の散乱反射光の光量レベルが、前記スリット光の横切る範囲内に存在する角膜形成組織からの散乱反射光の光量レベルに埋没するのを防止する程度とされていることを特徴とする請求項1に記載の手術用顕微鏡。
  3. 前記スリット光の幅は、2.5μm以上150μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の手術用顕微鏡。
  4. 前記外部照明装置は、前記発光ダイオードを内蔵する外筒部と、前記顕微鏡筒部に前記外筒部を保持させる保持腕と、を備えるとともに、
    前記白色発光ダイオードの発光に基づく熱を前記顕微鏡筒部に放熱するために、前記外筒部と前記保持腕との境界及び前記保持腕と前記顕微鏡筒部との境界は、面で接していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の手術用顕微鏡。
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