JP2009177744A - 音響モジュールのハウジング接合方法 - Google Patents

音響モジュールのハウジング接合方法 Download PDF

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Kosaku Kitada
耕作 北田
Shinya Kimoto
進弥 木本
Osamu Akasaka
修 赤坂
Yasushi Arikawa
泰史 有川
恵一 ▲吉▼田
Keiichi Yoshida
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Abstract

【課題】 ハウジングの気密性確保、音響管の空気漏れ防止を容易に実現可能な音響モジュールのハウジング接合方法を提供する。
【解決手段】 樹脂成形部材のボディA10とカバーA11とからなるハウジングA1と、ハウジングA1に取り付けられて振動板23の前面側からハウジングA1外へ音声を出力するスピーカSPと、スピーカSPの振動板23の後面側に形成されたハウジングA1内の空間である後気室Brと、ボディA10の内面に立設した壁部41の端面がカバーA11の内面に当接することでハウジングA1内に形成される音響管40とを備えた音響モジュールMJのハウジング接合方法において、ボディA10とカバーA11の各接合面を互いに接触させた状態で、ボディA10とカバーA11とのいずれかに超音波振動を与えることによって各接合面を互いに溶着させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、音響モジュールのハウジング接合方法に関するものである。
従来、インターホンシステム等で用いられる音響モジュールがあり、他の場所に設置された通話装置からの音声を出力するスピーカ等をハウジングに備えている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−70086号公報
音響モジュールのハウジングは、複数の樹脂成形部材で構成されており、各樹脂成形部材を接着剤によって互いに接合させている。
しかし、接着剤によって樹脂成形部材を接合した場合、完全に気密封止することは難しく、ハウジング内からの音漏れ等によって、スピーカの音圧低下、音質低下が発生し、音話装置としての音響特性が悪化してしまう。また、熱硬化性の接着剤は、塗布した後に硬化炉で熱を加える必要があり、量産時の製造工程では手間がかかって生産性が悪い。さらに、接着剤の塗布量を管理する必要があり、塗布量の管理に手間がかかっていた。
また、複数の樹脂成形部材を接合することでハウジング内に音響管を形成する場合、長い音響管の一部で空気漏れが発生することがあり、スピーカの音質および効率が低下して、音響特性にばらつきが生じていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウジングの気密性確保、音響管の空気漏れ防止を容易に実現可能な音響モジュールのハウジング接合方法を提供することにある。
請求項1の発明は、複数の樹脂成形部材からなるハウジングと、ハウジングに取り付けられて振動板の一面側からハウジング外へ音声を出力するスピーカと、スピーカの振動板の他面側に形成されたハウジング内の空間である後気室と、いずれかの樹脂成形部材の内面に立設した壁部の端面が他の樹脂成形部材の内面に当接することでハウジング内に形成される音響管とを備えた音響モジュールのハウジング接合方法において、各樹脂成形部材の接合面を互いに接触させた状態で、少なくとも1つの樹脂成形部材に超音波振動を与えることによって各接合面を互いに溶着させることを特徴とする。
この発明によれば、超音波溶着によって、各樹脂成形部材の接合境界面の全領域に接触解離の相互衝突の振動が発生するため、接合境界面全体が均一に接合される。さらに、音響管は空気漏れが抑えられ、音響管内の空間を確実に構成できるので、音響管の等価質量が安定して音響管としての機能が低減することなく、スピーカの音質および効率を向上させ、音響特性のばらつきを小さくすることができる。したがって、ハウジング内の気密封止の精度が高くなり、ハウジングの気密性確保、音響管の空気漏れ防止を容易に実現できる。
請求項2の発明は、請求項1において、接合面を互いに接触させる一対の樹脂成形部材のうち、一方の樹脂成形部材の接合面に突起を形成し、一対の樹脂成形部材の各接合面を互いに接触させた状態で、少なくとも1つの樹脂成形部材に超音波振動を与えることによって突起が溶融して各接合面を互いに溶着させることを特徴とする。
この発明によれば、超音波溶着時に突起が溶融し、各樹脂成形部材の接合境界面の全領域を接合することが容易となる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、各樹脂成形部材の接合面を互いに接触させる方向に加圧した状態で、少なくとも1つの樹脂成形部材に超音波振動を与え、加圧の検知量が所定値を超えると超音波振動を停止することを特徴とする。
この発明によれば、超音波溶着の完了タイミングが容易に判定でき、溶着の精度が向上する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかにおいて、前記スピーカのボイスコイルに一端を接続したリード線は、スピーカが取り付けられる樹脂成形部材の外面に設けた端子部に他端を接続されることを特徴とする。
この発明によれば、リード線を外部の音声信号出力手段からの出力配線に接続する処理や、断線時のメンテナンスを容易に行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記複数の樹脂成形部材を溶着した後に、振動板を含む前記スピーカの1つ以上の構成部品をいずれかの樹脂成形部材に取り付けることを特徴とする。
この発明によれば、超音波溶着の処理後にスピーカをハウジングに組み込むので、スピーカは、超音波溶着の影響(振動、熱等)を受けることなく、安定した品質を確保できる。
請求項6の発明は、請求項1乃至5いずれかにおいて、前記超音波振動の周波数は、19kHz〜21kHzであることを特徴とする。
この発明によれば、樹脂成形部材にスピーカを組み込んだ状態で超音波溶着する場合に、溶着時に発生する振動によるスピーカのボイスコイルの断線を防止できる。
請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれかにおいて、各樹脂成形部材は、接合面を互いに接触させる他の樹脂成形部材との位置決めを行うための嵌合部を形成されることを特徴とする。
この発明によれば、各樹脂成形部材は容易に位置決めされ、超音波溶着時に各樹脂成形部材の位置ずれが発生することなく、製造の歩留まりが向上し、生産性が向上する。
請求項8の発明は、請求項7において、前記壁部の立設方向の面に当接するリブを前記嵌合部として形成された樹脂成形部材を備えることを特徴とする。
この発明によれば、各樹脂成形部材は容易に位置決めされ、超音波溶着時に各樹脂成形部材の位置ずれが発生することなく、製造の歩留まりが向上し、生産性が向上する。
請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかにおいて、少なくとも1つの樹脂成形部材は接合面に連続する切欠部を設けることを特徴とする。
この発明によれば、超音波溶着時に発生する熱や、ハウジング外の温度変化による後気室内の空気の膨張、収縮時に、空気の出入経路が形成でき、スピーカの音響特性を安定させることができる。
以上説明したように、本発明では、音響モジュールのハウジング接合方法において、ハウジングの気密性確保、音響管の空気漏れ防止を容易に実現できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
本実施形態の音響モジュールMJは図1〜図3に示され、後面に開口を設けて樹脂成形されたボディA10と、ボディA10の開口に覆設する平面状に樹脂成形されたカバーA11とで幅40mm×高さ30mm×厚さ8mmのハウジングA1を構成し、ハウジングA1内にスピーカSPを備え、インターホン装置や携帯電話等に組み込まれて使用される。
スピーカSPは、図1に示すように、ボディA10の前面に設けた円形の凹部11の底面に形成された冷間圧延鋼板(SPCC,SPCEN)、電磁軟鉄(SUY)等の厚み0.8mm程度の鉄系材料で形成された円環状のヨーク20と、ヨーク20の外周縁から前方に向かって延設された円筒状の支持体21とが、ボディA10の凹部11内に一体形成されている。
ヨーク20の円環内の開口20aにはNdFeBで形成された円柱型永久磁石22(例えば、残留磁束密度1.39T〜1.43T)を配置し、ドーム型の振動板23の外周側の縁部が支持体21の段差面21aに接着されている。
振動板23は、PET(PolyEthyleneTerephthalate)またはPEI(Polyetherimide)等の熱可塑性プラスチック(例えば、厚み12μm〜50μm)で形成される。振動板23の背面には筒状のボビン24が固定されており、このボビン24の後端にはクラフト紙の紙管にポリウレタン銅線(例えば、φ0.05mm)を巻回することによって形成されたボイスコイル25が設けられている。ボビン24およびボイスコイル25は、内側に円柱型永久磁石22を配置し、ヨーク20に対向して設けられており、ヨーク20の近傍を前後方向に自在に移動する。
ボイスコイル25は、一対のリード線Wを介して音声信号が入力されており(図2参照)、このリード線Wは、ボイスコイル25に接続される一端側を円状の振動板23の背面に沿って半径方向に樹脂で固定され、振動板23と支持体21の段差面21aとの間を通って他端側がハウジングA1外に導出される。
またボディA10の前面において、図2〜図4に示すように、スピーカSPを配置した凹部11の側方に設けた凹部12の底面には端子板30が配置され、この端子板30上に設けた一対の端子部30a,30bに一対のリード線Wの各他端が半田付けで接続され、外部の音声信号出力手段(図示なし)からの出力配線も一対の端子部30a,30bに半田付けで接続される。したがって、リード線Wを外部の音声信号出力手段からの出力配線に接続する処理や、断線時のメンテナンスを容易に行うことができる。
そして、リード線Wを介してボイスコイル25のポリウレタン銅線に音声信号を入力すると、この音声信号の電流と永久磁石22の磁界とにより、ボイスコイル25に電磁力が発生するため、ボビン24が振動板23を伴なって前後方向に振動させられる。このとき、振動板23から音声信号に応じた音が発せられる。すなわち、動電型のスピーカSPが構成される。
ハウジングA1にスピーカSPが取り付けられると、ハウジングA1の後面内側および側面内側とスピーカSPの裏面側(ヨーク20側)とで囲まれた空間である後気室Brが形成される。後気室Brは、スピーカSPの振動板23と支持体21の段差面21aとが密着し、さらにハウジングA1のボディA10とカバーA11とが密着することによって、ハウジングA1外と絶縁した空間になる。
さらに、ハウジングA1の内面には、図5(a)に示すように、スピーカSP裏面の後気室Brを包囲するボディA10の内壁面に沿って、一端を内壁面から離し、他端を内壁面に連続させた壁部41が立設されており、この壁部41の端面51がカバーA11の裏面に当接することで、この壁部41とボディA10の内壁面とカバーA11の裏面とで中空の音響管40が形成され、この音響管40が小容量の後気室Br内に配置されている。音響管40は、後気室Brの内壁面に沿って屈曲した矩形の断面形状を有する中空の閉管で、一端を開口し(開口端40a)、他端を閉塞して(閉塞端40b)形成され、管内は開口端40aを介して後気室Br内に連通している。音響管とは、閉管の共振周波数(管の全長が略1/4波長の奇数倍に一致する周波数)で入力インピーダンスが極めて小さくなることを利用したもので、共振周波数の音波が入射すると、その反射波は入射波に対して位相が反転した波形となり、入射波と反射波とが互いに打ち消しあうことで、開口端40aから外部へ伝播する音波を低減させている。
このような音響管40は、スピーカSPの最低共振周波数を低周波数側に移行させ、さらにはスピーカSPの音圧レベルを増加させるために設けられており、音響管40の全長を、音圧レベルを増大させたい低周波数(本実施形態では700〜800Hz付近)の略1/4波長に設定することで、後気室Brが小容量であってもスピーカSPの音質および効率が向上する。
次に、ハウジングA1の構成要素であるボディA10とカバーA11との接合方法について説明する。
ボディA10およびカバーA11は、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene resin)樹脂、またはABS樹脂にPC(PolyCarbonate)が入ったPC−ABS樹脂等の熱可塑性樹脂から成形され、ボディA10は後面を開口した略直方体の函状に形成され、カバーA11はボディA10の開口に覆設する矩形の平面状に形成される。そして、ボディA10の後面には、図5(a)に示すように、その外周を構成する後端面(以後、接合面と称す)50および音響管40を構成する壁部41の端面(以後、接合面と称す)51が形成され、ボディA10の接合面50および接合面51が図6(a)(b)に示すカバーA11の裏面に当接する。
そして、ボディA10の開口にカバーA11を覆設した状態で、図7に示す超音波溶着装置100と固定台200との間に設置する。超音波溶着装置100は、装置本体100aに設けた振動子100bの先端にホーン100cを取り付け、ホーン100cの先端が、ボディA10の開口に覆設したカバーA11の表面に当接している。図8は、ボディA10とカバーA11との接合部の拡大概略図であり、カバーA11の裏面には、プロジェクションと呼ばれる突起60,61が形成され、突起60は、ボディA10の後面外周に形成された接合面50に対向し、突起61は、ボディA10の壁部41の接合面51に対向している。そして、装置本体100aは、ホーン100cの先端を所定の静圧力でカバーA11の表面に押し付ける方向に加圧しており(図8中の矢印方向)、突起60は接合面50に押し付けられる方向(接触する方向)に加圧され、突起61は接合面51に押し付けられる方向(接触する方向)に加圧される。なお、突起60,61の高さ寸法X30が溶着代となる。
そして、図9のフローチャートに示すように、ます装置本体100は、ホーン100cの先端が、ボディA10の開口に覆設したカバーA11の表面に当接した状態で、ボディA10の接合面50,51とカバーA11の突起60,61とが互いに押し付けられる方向に加圧する(ステップS1)。次に、振動子100bが所定の超音波域で振動することによってホーン100c内に超音波域の定在波101を発生させ、ホーン100cの先端を介してカバーA11の厚み方向(図7中の矢印方向)に超音波振動が与えられる。ボディA10の接合面50,51とカバーA11の突起60,61との接合境界面に伝達された超音波振動エネルギーは、この接合境界面での接触解離の相互衝突に起因する摩擦発熱効果、接合境界面に加わる交番制限応力などの熱効果等の作用によって、接合境界面で熱エネルギーに変わり、この接合境界面が選択的に加熱され溶融して、ボディA10の接合面50,51とカバーA11の裏面とが互いに瞬間的に溶着される(ステップS2)。そして、装置本体100は加圧値を検知しており(ステップS3)、加圧の検知量が所定値を超えるまでステップS2の超音波溶着を継続し、加圧の検知量が所定値を超えると、突起60,61が全て溶融したと判断して加圧を停止し(ステップS4)、振動子100bの振動を停止して超音波溶着を終了する(ステップS5)。このように、加圧の検知量を監視することによって超音波溶着の完了タイミングが容易に判定でき、溶着の精度が向上する。
上記超音波溶着では、ボディA10とカバーA11との接合境界面の全領域に接触解離の相互衝突の振動が発生するため、接合境界面全体が均一に接合される。したがって、ハウジングA1内の後気室Brは気密封止の精度が高くなる。具体的には、発振周波数:19kHz〜21kHz、加工出力:300W〜420W、加圧3kg/cmの条件で加工したところ、0.1sec〜0.4sec程度で溶着可能となる。
さらに、本実施形態では、カバーA11の裏面において、ボディA10の接合面50,51と接合する箇所に突起60,61を設けることによって、超音波溶着時に突起60,61が溶融し、ボディA10の接合面50,51とカバーA11の裏面との接合境界面の全領域を接合することが容易となる。この突起60,61の高さは、突起60,61の各内周と外周とで同じ高さにすることが望ましいが、樹脂成形時に突起60,61の各内周と外周とで高さ寸法に誤差が生じる可能性があるので、外周を内周に比べて0.01mm程度高くすることで、内周と外周とで高さ寸法に誤差生じた場合でも、超音波溶着時の加圧処理によって、突起60,61の溶融が境界接合面の全面に広がりやすくなり、ボディA10とカバーA11とを確実に接合することができる。なお、この突起60,61は、ボディA10とカバーA11とのいずれか一方に設けられていればよい。
また、音響管40は、カバーA11と壁部41とが密着して空気漏れが抑えられ、音響管40内の空間を確実に構成できるので、音響管40の等価質量が安定して音響管としての機能が低減することなく、スピーカSPの音質および効率を向上させ、音響特性のばらつきを小さくすることができる。特に、壁部41の接合面51は、ボディA10の後端面50より内側に位置するので、接着剤で接合した場合は、接合失敗時に修正することが難しい。しかし、本実施形態のように、超音波溶着を用いることによって、接合失敗時であっても容易に修正することができる。
また、スピーカSPの裏面(振動板23の裏面)から後気室Brへ放射される音は、スピーカSPの表面(振動板23の表面)から前方へ放射される音に対して位相が反転している(以降、スピーカSPの表面から放射される音の位相を正位相、スピーカSPの裏面から放射される音の位相を逆位相と称す)。しかし、上述のように後気室Brは密閉度の高い空間であるので、スピーカSPの裏面から後気室Brへ放射される逆位相の音は後気室Br外へ漏れ難くなり、後気室Brから漏れた逆位相の音が前方に回り込んでスピーカSPの表面から放射される正位相の音を打ち消すことによる放射音圧低下を抑制し、前方にいるユーザにはスピーカSPが発する音声が聞き易いものになる。
また、ボディA10の後面において外周を構成する接合面50の四隅にはリブ52を突設し(図5(a)(b)参照)、カバーA11がボディA10の後面開口に覆設する際には、カバーA11の面取りされた四隅62(図6(a)(b)参照)がリブ52の内側に当接する。さらに、カバーA11の裏面において、突起61の内周側に沿って矩形状のリブ63aを1乃至複数突設し、突起61が形成されていない箇所では突起60の内周側に沿って矩形状のリブ63bを1乃至複数突設しており(図6(a)(b)参照)、カバーA11がボディA10の後面開口に覆設する際に、リブ63aがボディA10の壁部41の内側面上端に当接し、リブ63bがボディA10の内側面上端に当接する。而して、上記のようにボディA10に設けたリブ52、カバーA11に設けたリブ63a,63bによって、カバーA11がボディA10の後面に対して容易に位置決めされ、超音波溶着時にボディA10とカバーA11との位置ずれが発生することなく、製造の歩留まりが向上し、生産性が向上する。
図10は、本実施形態の超音波溶着による、ボディA10とカバーA11との接合箇所の拡大図であり、ボディA10の接合面50,51とカバーA11の裏面との各接合部Z1,Z2はともに境界接合面の全面に亘って接合しており、ハウジングA1内の気密性が確保されている。一方、図11は接着剤やレーザによる熱溶着を用いた場合のボディA10とカバーA11との接合箇所の拡大図であり、ボディA10の接合面50とカバーA11の裏面との境界接合面は、一部分Z11のみが接合しており、接着剤やレーザによる熱溶着ではハウジングA1内の気密性を確保することが難しい。
上記のようにボディA10とカバーA11とを超音波溶着で接合してハウジングA1を形成した後、ハウジングA1の前面に設けた凹部11内にスピーカSPを組み込む。まず、凹部11内のヨーク20の円環内の開口20aに円柱型永久磁石22を配置し、ボビン24、ボイスコイル25を背面に取り付けた振動板23を凹部11内に配置する。そして、リード線Wを、振動板23と支持体21の段差面21aとの間を通してハウジングA1外に導出させた後、振動板23の外周側の縁部を支持体21の段差面21aに接着し、ハウジングA1外に導出したリード線Wの端部を、端子板30上に設けた一対の端子部30a,30bに半田付けする。
したがって、超音波溶着の処理後にスピーカSPをハウジングA1に組み込むので、スピーカSPは、超音波溶着の影響(振動、熱等)を受けることなく、安定した品質を確保できる。
また、ボディA10は、図12に示すように後面開口の開口縁に、接合面50に連続する切欠部70を設けており、ハウジングA1の側面にはこの切欠部70とカバーA11とで直径1mm程度の孔71が形成される。ハウジングA1の後気室Brは孔71を介して外部に連通しており、超音波溶着時に発生する熱や、ハウジングA1外の温度変化による後気室Br内の空気の膨張、収縮時には孔71が空気の出入経路となり、スピーカSPの音響特性を安定させることができる。なお、孔71の直径は1mm程度であり、孔71がハウジングA1の気密性に与える影響は微少であり、ハウジングA1内の気密性は確保可能である。また、切欠部70はカバーA11側に設けてもよい。
また、ボディA10にスピーカSPを組み込んだ状態で、ボディA10とカバーA11とを超音波溶着する場合には、超音波溶着の発振周波数を19kHz〜21kHに設定することで、溶着時に発生する振動によるボイスコイル25の断線を防止できる。
実施形態の音響モジュールの構成を示す側面断面図である。 同上の構成を示す斜視図である。 同上の一部省略した構成を示す分解斜視図である。 同上のボディの前面及び側面断面の一部を示す図である。 (a)(b)同上のボディの後面および側面を示す図である。 (a)(b)同上のカバーの裏面および側面断面を示す図である。 同上の超音波溶着の構成を示す図である。 同上の超音波溶着の構成を一部拡大した概略図である。 同上の超音波溶着の処理フローチャートを示す図である。 同上の超音波溶着後の状態示す側面断面図である。 接着剤やレーザによる熱溶着を用いた場合の状態を示す側面断面図である。 実施形態のハウジングの側面図である。
符号の説明
MJ 音響モジュール
A10 ボディ
A11 カバー
SP スピーカ
23 振動板
Br 後気室
40 音響管
41 壁部

Claims (9)

  1. 複数の樹脂成形部材からなるハウジングと、ハウジングに取り付けられて振動板の一面側からハウジング外へ音声を出力するスピーカと、スピーカの振動板の他面側に形成されたハウジング内の空間である後気室と、いずれかの樹脂成形部材の内面に立設した壁部の端面が他の樹脂成形部材の内面に当接することでハウジング内に形成される音響管とを備えた音響モジュールのハウジング接合方法において、
    各樹脂成形部材の接合面を互いに接触させた状態で、少なくとも1つの樹脂成形部材に超音波振動を与えることによって各接合面を互いに溶着させることを特徴とする音響モジュールのハウジング接合方法。
  2. 接合面を互いに接触させる一対の樹脂成形部材のうち、一方の樹脂成形部材の接合面に突起を形成し、一対の樹脂成形部材の各接合面を互いに接触させた状態で、少なくとも1つの樹脂成形部材に超音波振動を与えることによって突起が溶融して各接合面を互いに溶着させることを特徴とする請求項1記載の音響モジュールのハウジング接合方法。
  3. 各樹脂成形部材の接合面を互いに接触させる方向に加圧した状態で、少なくとも1つの樹脂成形部材に超音波振動を与え、加圧の検知量が所定値を超えると超音波振動を停止することを特徴とする請求項1または2記載の音響モジュールのハウジング接合方法。
  4. 前記スピーカのボイスコイルに一端を接続したリード線は、スピーカが取り付けられる樹脂成形部材の外面に設けた端子部に他端を接続されることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の音響モジュールのハウジング接合方法。
  5. 前記複数の樹脂成形部材を溶着した後に、振動板を含む前記スピーカの1つ以上の構成部品をいずれかの樹脂成形部材に取り付けることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の音響モジュールのハウジング接合方法。
  6. 前記超音波振動の周波数は、19kHz〜21kHzであることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の音響モジュールのハウジング接合方法。
  7. 各樹脂成形部材は、接合面を互いに接触させる他の樹脂成形部材との位置決めを行うための嵌合部を形成されることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の音響モジュールのハウジング接合方法。
  8. 前記壁部の立設方向の面に当接するリブを前記嵌合部として形成された樹脂成形部材を備えることを特徴とする請求項7記載の音響モジュールのハウジング接合方法。
  9. 少なくとも1つの樹脂成形部材は接合面に連続する切欠部を設けることを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の音響モジュールのハウジング接合方法。
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