JP2009177563A - 撮影装置および撮影装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影者に意図的な動作をさせることなく、カメラの体感的な起動速度を向上させる。
【解決手段】撮影者がポケットや鞄からデジタルカメラ1を取り出すことによりデジタルカメラ1を第1検出部15により検出する。第1検出部15からの検出信号が入力されると、制御部20が起動処理の一部を実行する。第2検出部16は、撮影者の起動ボタン5の操作を検出する。第2検出部16からオン信号が入力されると、制御部20が残りの起動処理を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】撮影者がポケットや鞄からデジタルカメラ1を取り出すことによりデジタルカメラ1を第1検出部15により検出する。第1検出部15からの検出信号が入力されると、制御部20が起動処理の一部を実行する。第2検出部16は、撮影者の起動ボタン5の操作を検出する。第2検出部16からオン信号が入力されると、制御部20が残りの起動処理を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮影装置および撮影装置の制御方法並びに撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話等の撮影装置においては、撮影者により電源スイッチがオンとされると、内蔵されている制御部が起動処理を開始する。起動処理においては、まず制御部がOSを起動し、この後にOS上で動作制御プログラムを起動する。そして、その動作制御用プログラムにしたがって、アナログ信号処理部(AFE)、デジタル信号処理部(DSP)および撮像素子であるCCDのドライバ等、撮影装置を構成する各部の動作を開始させたり、撮影レンズを繰り出したり、モニタを表示したり等の起動処理を行って、撮影装置を撮影可能な状態としている。
しかしながら、上述したように撮影者が電源スイッチをオンとしてから撮影可能な状態となるまでには、起動処理を行うための起動時間を要することから、起動処理の実行中にシャッタチャンスを逃してしまう場合がある。
このため、カメラ本体の撮影者の把持を検出し、カメラ本体を撮影者が把持した場合に起動処理を実行し、カメラを構えた状態ですでにカメラを撮影可能な状態とする手法が提案されている(特許文献1)。また、接触型のセンサを備え、ユーザがデジタルカメラに触れるとデジタルカメラの起動を開始し、最終的に電源をオンとすることにより起動を完了する手法も提案されている(特許文献2)。さらに、レンズカバーに2段階にてカメラを起動させる起動スイッチを設け、レンズカバーを開ける課程において1つめのスイッチをオンとすることにより起動を開始し、レンズカバーを完全に開けることによって2つめのスイッチをオンとすることにより起動を完了する手法も提案されている(特許文献3参照)。
特開2005−286902号公報
特開2006−157374号公報
特開2004−253897号公報
しかしながら、デジタルカメラによってはレンズカバーを有していないものもあるため、特許文献3に記載された手法はすべてのデジタルカメラに適用できない。また、特許文献1,2に記載された手法では、デジタルカメラのセンサ部分に触れないと起動処理が実行されないため、デジタルカメラを収容した鞄やポケットからデジタルカメラを取り出す際にセンサ部分に意識して触れるようにしないと、撮影可能な状態となるまでに時間を要するものとなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、撮影者に意図的な動作をさせることなく、カメラの体感的な起動速度を向上させることを目的とする。
本発明による撮影装置は、装置本体の変位を検出する第1の検出手段と、
撮影可能状態とするための撮影者の操作を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段による前記変位の検出に応答して、起動処理の一部を実行して待機状態となり、待機状態での前記第2の検出手段による前記撮影者の操作の検出に応答して、残りの起動処理を実行する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
撮影可能状態とするための撮影者の操作を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段による前記変位の検出に応答して、起動処理の一部を実行して待機状態となり、待機状態での前記第2の検出手段による前記撮影者の操作の検出に応答して、残りの起動処理を実行する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
第1の検出手段としては、加速度センサ、角速度センサ等を用いることができる。
なお、本発明による撮影装置においては、前記制御手段を、前記待機状態が所定時間続いた場合には、前記起動処理を停止する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記第1の検出手段により前記変位が検出された場合における、前記起動処理の実行の有無の設定を受け付ける設定手段をさらに備えるものとし、
前記制御手段を、前記起動処理を実行しない設定がなされた場合、前記第2の検出手段により前記撮影者の操作が検出された場合にのみ、前記起動処理を実行する手段としてもよい。
前記制御手段を、前記起動処理を実行しない設定がなされた場合、前記第2の検出手段により前記撮影者の操作が検出された場合にのみ、前記起動処理を実行する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記制御手段を、装置に電力を供給する電源の電圧が所定値以下になったときに、前記第1の検出手段による前記変位の検出を停止し、前記第1の検出手段による前記変位の検出が停止された場合、前記第2の検出手段により前記撮影者の操作が検出された場合にのみ、前記起動処理を実行する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記制御手段を、前記第1の検出手段により検出された変位のパターンが所定パターンと一致した場合にのみ、前記起動処理を実行する手段としてもよい。
本発明による撮影装置の制御方法は、撮影装置本体の変位を検出する第1の検出手段により該装置本体の変位を検出し、
該変位の検出に応答して起動処理の一部を実行し、
撮影可能状態とするための撮影者の操作を検出する第2の検出手段により、該撮影者の操作を検出し、
該撮影者の操作の検出に応答して、残りの起動処理を実行することを特徴とするものである。
該変位の検出に応答して起動処理の一部を実行し、
撮影可能状態とするための撮影者の操作を検出する第2の検出手段により、該撮影者の操作を検出し、
該撮影者の操作の検出に応答して、残りの起動処理を実行することを特徴とするものである。
なお、本発明による撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、第1の検出手段により装置本体の変位が検出されると起動処理の一部が実行され、第2の検出手段により撮影者の操作が検出されると残りの起動処理が実行される。ここで、第1の検出手段は装置本体の変位を検出するため、撮影者は装置本体の特定箇所に触れる等の意図的な動作を行うことなく、単に鞄やポケットから撮影装置を取り出すという、撮影を行う場合であれば当然に行う動作を行うのみで、起動処理の一部が実行される。このため、第2の検出手段が撮影者の操作を検出した後は、撮影装置は直ちに撮影できる状態となることから、撮影者に意図的な動作をさせることなく、体感的な起動速度を向上させることができる。したがって、シャッタチャンスを逃すことなく撮影を行うことができる。
また、待機状態が所定時間続いた場合には、起動処理を停止することにより、撮影者が撮影可能な状態とするための操作を行わない場合に、待機状態が長時間続くことがなくなるため、待機状態が続くことによる無駄な電力の消費を防止することができる。
また、第1の検出手段により変位が検出された場合に起動処理を実行しない設定がなされた場合、撮影者の操作が検出された場合にのみ起動処理を実行することにより、設定により撮影者が起動の指示を行わない限り、撮影装置は起動されないこととなる。このため、撮影者の意図しない撮影装置の起動を防止することができ、その結果、無駄な電力の消費を防止することができる。
また、装置に電力を供給する電源の電圧が所定値以下になったときに、第1の検出手段による変位の検出を停止し、第1の検出手段による変位の検出が停止された場合、第2の検出手段により撮影者の操作が検出された場合にのみ起動処理を実行することにより、電源の残量が少ない場合に撮影装置の意図しない起動を防止することができ、その結果、電源の残量が少ない場合の無駄な電力の消費を防止することができる。
また、第1の検出手段により検出された変位のパターンが所定パターンと一致した場合にのみ起動処理を実行することにより、撮影装置を使用していない状態における撮影者の意図しない起動を防止することができ、その結果、無駄な電力の消費を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の撮影装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの構成を示す斜視図である。図1に示すように本実施形態によるデジタルカメラ1は、カメラ本体2を備え、その前面に撮影レンズ3およびストロボ発光部4が設けられている。また、カメラ本体2の上面には、起動ボタン5およびレリーズボタン6が設けられている。また、側面には撮影により取得した画像の画像データを記録するためのメモリカード7を装填するカードスロット8が設けられている。さらに、図示していないが、カメラ本体2の背面には各種表示を行うための液晶モニタ(LCD)および各種設定を行うための操作ボタンが設けられている。
撮影レンズ3は、レンズ11が鏡胴12に保持されており、鏡胴12は伸縮自在な2つの可動筒12a,12bからなる。撮影レンズ3は、図1に実線で示すように、可動筒12a,12bをカメラ本体2内に収納した沈胴位置と、二点鎖線で示すように、可動筒12a,12bが繰り出された撮影のための撮影位置との間で伸縮する沈胴式のものとなっている。なお、撮影レンズ3は、起動処理によって撮影位置に繰り出される。
ここで、第1の実施形態においては、後述するようにデジタルカメラ1の起動モードが第1のモードである場合において、デジタルカメラ1が不作動状態のときに、撮影者がポケットや鞄等からデジタルカメラ1を取り出すと、起動処理の一部が実行されて待機モードとされる。この待機モード下で撮影者が起動ボタン5を操作すると、残りの起動処理が実行される。これにより、撮影を行うためにデジタルカメラ1をポケットや鞄から取り出したときに起動処理の一部を完了させておき、起動ボタン5の操作で素早く撮影可能な状態となるようにしている。
なお、待機モード中において、撮影レンズ3は沈胴位置とされており、起動ボタン5の操作により撮影位置に繰り出される。また、待機モードとなってから所定の待機時間T1が経過したときは起動処理は停止され、不作動状態となる。
また、起動ボタン5は、後述するようにデジタルカメラ1の起動モードが第2のモードである場合、これを操作することによりデジタルカメラ1の作動状態と不作動状態とを切り替えることができる。
なお、起動モードの第1および第2のモードへの切り替えは、撮影者が各種操作ボタンを操作することによりあらかじめデジタルカメラ1に対して設定することができる。
図2はデジタルカメラ1の内部構成を示す図である。デジタルカメラ1は第1検出部15および第2検出部16を備える。
第1検出部15は加速度センサからなり、デジタルカメラ1を移動させる際に生じる加速度を検出し、加速度の大きさを表す検出信号を制御部20に出力する。なお、加速度センサに代えて角速度センサを用いてもよい。第2検出部16は起動ボタン5と接続されており、撮影者による起動ボタン5の操作を検出し、その検出信号を出力する。具体的には、起動ボタン5は押下される毎にオン・オフが切り替わるため、切り替えられる毎にオン信号またはオフ信号を制御部20に出力する。なお、制御部20に接続される操作部17は、カメラ本体2の背面に設けられた操作ボタン、レリーズボタン6およびこれらの操作に応じた信号を出力する回路から構成されている。
制御部20は、第1検出部15、第2検出部16および操作部17から入力される信号に基づいて、デジタルカメラ1の各部の動作を制御する。この制御部20は、プログラムを実行するCPU20a、CPU20aと各部との間での信号を授受するためのI/O回路等から構成されている。また、制御部20には、RAM20bが内蔵されている。なお、制御部20が、制御手段および設定手段に対応する。
ROM21には、撮影動作を制御するためのプログラムとして、OSプログラムおよび動作制御プログラムが記憶されている。制御部20は、起動処理を実行する際に、OSプログラムおよび動作制御プログラムをROM21からRAM20bに転送する。制御部20は、各プログラムの転送後に、RAM20bからOSプログラム起動し、そのOSプログラムの管理・制御下においてRAM20b上の動作制御プログラムを起動する。これにより、制御部20は、動作制御プログラムに基づく処理を行って各部を制御する。
制御部20は、起動モードが第1のモードに設定されている場合においては、第1検出部15から検出信号が入力された場合にOSプログラムを起動し、さらに動作制御プログラムにより後述するAFE31、DSP32およびCCDドライバ26の起動までを行って待機モードとなり、その後、所定の待機時間T1内に第2検出部16から起動ボタン5のオン信号が入力されると、LCD9の駆動および撮影レンズ3の繰り出し等の各部への動作指示を行うことにより残りの起動処理を実行して、デジタルカメラ1を撮影可能な状態とする。なお、待機時間T1内に第2検出部16から起動ボタン5のオン信号が入力されない場合には起動処理を停止し、不作動状態に戻る。また、待機時間T1はタイマー38によりカウントされる。
一方、起動モードが第2のモードに設定されている場合においては、制御部20は、第2検出部16から起動ボタン5のオン信号が入力されると起動処理を開始し、起動処理を最後まで完了してデジタルカメラ1を撮影可能な状態とする。
撮影レンズ3は、繰り出し機構22によって沈胴位置と撮影位置との間で伸縮される。この撮影レンズ3は、レンズ駆動部23によってフォーカシングが行われるとともに、内蔵された絞り24が駆動される。
撮影レンズ3の後方にはCCD25が配置されている。CCD25はCCDドライバ26により駆動されて、撮影レンズ3を通して撮影した光学的な被写体画像を電気的な撮影信号に変換して出力する。なお、CCD25に代えてCMOS型のイメージセンサ等を用いてもよい。
CCD25からの撮影信号は、アナログ信号処理部(AFE)31に送られる。AFE31は、撮影信号に対してノイズを除去するための相関二重サンプリング処理,増幅処理を施してからA/D変換を行うことにより、撮影信号をデジタルの画像データに変換する。画像データは、デジタル信号処理部(DSP)32に送られる。DSP32は、ホワイトバランスの調節、γ補正、データ形式の変換、データ圧縮・伸長等の処理を行う。SDRAM33は、DSP32の作業領域として使用され、処理中の画像データが書き込まれる。
LCDドライバ34は、DSP32から入力される画像データに基づいてLCD9を駆動する。なお、デジタルカメラ1のモードが撮影モードに切り替えられている場合、撮影により取得される画像データがLCDドライバ34に順次入力されることによって、撮影中の被写体像がLCD9に動画で表示される。また、デジタルカメラのモードが再生モードに切り替えられている場合、メモリカード7から読み出された画像データが入力されることによって、読み出した画像データにより表される画像がLCD9に表示される。
インタフェース回路35は、メモリカード7からの画像データの読み出し、メモリカード7への画像データの書き込みを行う。撮影モードにおいては、レリーズボタン6の押下操作に応答して撮影された1フレーム分の画像データが、DSP32により各種処理を施されてからインタフェース回路35に入力され、メモリカード7に書き込まれる。また、再生モードにおいては、操作部17の操作により選択された画像データが、インタフェース回路35によりメモリカード7から読み出されてDSP32に送られる。
電源回路36はバッテリ37と接続されており、起動処理の開始時に制御部20によってオンとされて、動作のための駆動電圧を各部に供給する。なお、制御部20は、電源回路36がオンとなっているときに供給される駆動電圧とは別に、電源回路36のオン、オフに拘わらずバッテリ37から電力供給を受けている。この電力供給により、制御部20は、第1および第2の検出部15,16からの信号の入力を監視し、信号の入力に応答して電源回路36をオンとすることができる。
次いで、第1の実施形態において行われる処理について説明する。図3は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、起動モードが第2のモードに設定された場合の処理は、起動ボタン5をオンとすることによる起動であるため、詳細な説明は省略し、ここでは起動モードが第1のモードに設定された場合の処理についてのみ説明する。
デジタルカメラが不作動状態のとき、制御部20は第1検出部15からの信号が入力されたか否かを監視しており(ステップST1)、例えば撮影者がポケットや鞄からデジタルカメラ1を取り出すことによりデジタルカメラ1が変位して、第1検出部15からの検出信号が入力されると、電源回路36をオンとする(ステップST2)。これにより、駆動電圧が制御部20を含む各部に供給される。次いで、制御部20は、ROM21からOSプログラムを読み出してRAM20bに格納してOSを起動する(ステップST3)。さらに制御部20は、動作制御プログラムを起動して、AFE31、DSP32およびCCDドライバ26を起動する(ステップST4)。
制御部20はこの状態において待機モードとなり、第2検出部16からのオン信号が入力されたか否かを判定する(ステップST5)。ステップST5が否定されると、待機モードとなってから所定の待機時間T1が経過したか否かを判定する(ステップST6)。ステップST6が否定されるとステップST5に戻る。ステップST5が肯定されると、制御部20は、繰り出し機構22により撮影レンズ3を沈胴位置から撮影位置に伸長するとともに、LCDドライバ34によりLCD9を起動し(撮影レンズおよびLCD起動、ステップST7)、起動処理を終了する。これにより、デジタルカメラ1は撮影可能な状態となるため、撮影者はレリーズボタン6を押下することにより、直ちに撮影を行うことができる。
一方、ステップST6が肯定されると、電源回路36をオフとして(ステップST7)、起動処理を終了する。
このように、第1の実施形態においては、第1検出部15によりデジタルカメラ1の変位が検出されると起動処理の一部を実行し、第2検出部16により撮影者の起動ボタン5のオンの操作が検出されると残りの起動処理を実行するようにしたものである。ここで、第1検出部15はデジタルカメラ1の変位を検出するため、撮影者はデジタルカメラ1の特定箇所に触れる等の意図的な動作を行うことなく、単に鞄やポケットからデジタルカメラ1を取り出すという、撮影を行う場合であれば当然行う動作を行うのみで、起動処理の一部が実行される。このため、第2検出部16が撮影者の起動ボタン5のオンの操作を検出した後は、デジタルカメラ1は直ちに撮影できる状態となることから、撮影者に意図的な動作をさせることなく、デジタルカメラ1の体感的な起動速度を向上させることができる。したがって、シャッタチャンスを逃すことなく撮影を行うことができる。
また、待機モードが所定の待機時間T1続いた場合には、起動処理を停止することにより、撮影者が起動ボタン5の操作を行わない場合に、待機状態が長時間続くことがなくなるため、待機状態が続くことによる無駄な電力の消費を防止することができる。
また、起動モードを第1および第2のモードに設定可能とし、第2のモードに設定された場合には、第2検出部16が起動ボタン5のオンの操作を検出した場合にのみ起動処理を実行することにより、設定により撮影者が起動の指示を行わない限り、デジタルカメラ1を起動させることがなくなる。このため、撮影者の意図しないデジタルカメラ1の起動を防止することができ、その結果、無駄な電力の消費を防止することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、起動モードとして第1および第2のモードを設定可能としているが、とくに第1および第2のモードを設定可能とする必要はなく、起動モードとして第1のモードのみを有するものとしてもよい。
また、上記第1の実施形態においては、待機モードとなってから待機時間T1を経過した場合には起動処理を停止しているが、起動処理を停止することなく、第2検出部16からのオン信号の入力を待って残りの起動処理を行うようにしてもよい。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態によるデジタルカメラは、第1の実施形態によるデジタルカメラと構成が同一であり、行われる処理のみが異なるものであるため、ここでは構成についての詳細な説明は省略する。第2の実施形態においては、バッテリ37の電圧が所定値Th2以下となったときに、第1検出部15による変位の検出を停止し、第2検出部16から起動ボタン5のオン信号が制御部20に入力された場合にのみ、起動処理を行うようにした点が第1の実施形態と異なる。
次いで、第2の実施形態において行われる処理について説明する。図4は第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、起動モードは第1のモードに設定されているものとする。
デジタルカメラが不作動状態のとき、制御部20はバッテリ37の電圧が所定値Th2以下となったか否かを監視しており(ステップST11)、ステップST11が否定されると、第1検出部15からの検出信号が入力されたか否かを判定する(ステップST12)。ステップST12が否定されるとステップST11に戻る。ステップST12が肯定されると、第1の実施形態におけるステップST2以降の処理を行う。なお、ステップST2以降の処理の詳細については図4においては省略する。
一方、ステップST11が肯定されると、制御部20が第1検出部15によるデジタルカメラ1の変位の検出を停止する(ステップST13)。続いて、制御部20は、第2検出部16からのオン信号が入力されたか否かの監視を開始し(ステップST14)、ステップST14が肯定されると、電源回路36をオンとする(ステップST15)。これにより、駆動電圧が制御部20を含む各部に供給される。次いで、制御部20は、ROM21からOSプログラムを読み出してRAM20bに格納してOSを起動する(ステップST16)。さらに制御部20は、動作制御プログラムを起動してAFE31、DSP32およびCCDドライバ26を起動する(ステップST17)。続いて、制御部20は、繰り出し機構22により撮影レンズ3を沈胴位置から撮影位置に伸長するとともに、LCDドライバ34によりLCD9を起動し(撮影レンズおよびLCD起動、ステップST18)、起動処理を終了する。
このように、第2の実施形態においては、バッテリ37の電圧が所定値Th2以下になったときに、第1検出部15による変位の検出を停止し、第1検出部15による変位の検出が停止された場合、第2検出部16により撮影者の操作が検出された場合にのみ起動処理を実行するようにしたものである。このため、バッテリ37の残量が少ない場合にデジタルカメラ1の意図しない起動を防止することができ、その結果、バッテリ37の残量が少ない場合の無駄な電力の消費を防止することができる。
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態によるデジタルカメラは、第1の実施形態によるデジタルカメラと構成が同一であり、行われる処理のみが異なるものであるため、ここでは構成についての詳細な説明は省略する。第3の実施形態においては、第1検出部15が検出した検出信号に基づく加速度の変化のパターンが所定パターンと一致するか否かを判定し、一致した場合にのみ起動処理を実行するようにした点が第1の実施形態と異なる。
図5はデジタルカメラ1に生じる地面に垂直な方向における加速度の変化パターンを示す図であり、図5(a)はデジタルカメラ1がポケットや鞄に収容されている状態における加速度の変化パターンを、図5(b)は撮影者がポケットや鞄からデジタルカメラ1を取り出す場合の加速度の変化パターンをそれぞれ示す。
図5(a)に示すように、デジタルカメラ1がポケットや鞄に収容されている状態においては、重力である1Gを基準として、撮影者の動きに併せてわずかに加速度が変化するのみである。これに対してデジタルカメラ1をポケットや鞄から取り出す場合、取り出す動作を開始すると撮影者がデジタルカメラ1に触れることにより、図5(a)の期間P1に示すように加速度が変化し、さらに上方へデジタルカメラ1を引き上げることから加速度が増加し(期間P2)、加速度が一定値となり(期間P3)、デジタルカメラ1を構えて停止させる状態となるまで加速度が低下し(期間P4)、停止のために加速度が0Gとなって(期間P5)、停止により重力である1Gに戻る(期間P6)。
このように、デジタルカメラ1が収容されているときと、ポケットや鞄から取り出すときとでは、加速度の変化パターンが明らかに異なる。第3の実施形態においては、図5(b)に示すような加速度の変化パターンをROM21に記憶しておき、第1検出部15から入力される検出信号に基づく加速度の変化パターンが、ROM21に記憶された変化パターンと一致したときに、起動処理を実行するようにしたものである。
なお、図5(b)に示す変化パターンの期間P5が終了するまでのタイミング(すなわち期間P1〜P5)において、検出した加速度の変化パターンが一致するか否かを判定していたのでは、デジタルカメラ1を構えてから起動処理が開始されてしまうことから、シャッタチャンスを逃してしまうおそれがある。このため、第3の実施形態において、起動処理を開始するタイミングとしては、検出した加速度の変化パターンが、図5(b)に示す期間P3までの変化パターンと一致し、加速度が低下し始めたときに(すなわち期間P3,P4の境界において)起動処理を開始するものとする。
次いで、第3の実施形態において行われる処理について説明する。図6は第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、起動モードは第1の起動モードに設定されているものとする。
デジタルカメラが不作動状態のとき、制御部20は第1検出部15からの信号が入力されたか否かを監視しており(ステップST21)、例えば撮影者がポケットや鞄からデジタルカメラ1を取り出すことによりデジタルカメラ1が変位して、第1検出部15からの検出信号が入力されると、検出信号に基づく加速度の変化パターンが、ROM21に記憶された変化パターンと一致するか否かを判定する(ステップST22)。ステップST22が否定されるとステップST21に戻る。ステップST22が肯定されると、第1の実施形態におけるステップST2以降の処理を行う。
このように第3の実施形態においては、第1検出部15が検出した加速度の変化パターンが、ROM21に記憶された変化パターンと一致した場合にのみ起動処理を実行するようにしたため、デジタルカメラ1を使用していない状態における撮影者が意図しない起動を防止することができ、その結果、無駄な電力の消費を防止することができる。
なお、上記第3の実施形態においては、ポケットや鞄からデジタルカメラ1を取り出す際の変化パターンをROM21に記憶しているが、例えば、図7に示すように、デジタルカメラ1を数回(図7では2回)振る場合の加速度の変化パターンをROM21に記憶しておくようにしてもよい。この場合、撮影者がデジタルカメラ1を2回振る動作を行った場合に、検出した変化パターンがROM21に記憶された変化パターンと一致して起動処理が実行されることとなる。
また、上記第1から第3の実施形態においては、本発明による撮影装置をデジタルカメラに適用しているが、カメラ付き携帯電話、PDF等の撮影により画像を取得する撮影装置であれば、本発明を適用できることはもちろんである。
また、上記実施形態においては、AFE31、DSP32およびCCDドライバ26の起動が完了した状態を待機モードとしているが、例えばOSプログラムおよび動作制御プログラムの起動のみを行った状態を待機モードとしてもよい。また、AFE31、DSP32およびCCDドライバ26の起動に加えて、撮影レンズ3の繰り出しまで行った状態を待機モードとしてもよい。
以上、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1について説明したが、コンピュータを、上記の制御部20に対応する手段として機能させ、図3,4,6に示す処理を行わせるプログラムも、本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も、本発明の実施形態の1つである。
1 デジタルカメラ
2 カメラ本体
3 撮影レンズ
5 起動ボタン
9 LCD
15 第1検出部
16 第2検出部
17 操作部
20 制御部
21 ROM
26 CCDドライバ
31 AFE
32 DSP
2 カメラ本体
3 撮影レンズ
5 起動ボタン
9 LCD
15 第1検出部
16 第2検出部
17 操作部
20 制御部
21 ROM
26 CCDドライバ
31 AFE
32 DSP
Claims (7)
- 装置本体の変位を検出する第1の検出手段と、
撮影可能状態とするための撮影者の操作を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段による前記変位の検出に応答して、起動処理の一部を実行して待機状態となり、待機状態での前記第2の検出手段による前記撮影者の操作の検出に応答して、残りの起動処理を実行する制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。 - 前記制御手段は、前記待機状態が所定時間続いた場合には、前記起動処理を停止する手段であることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
- 前記第1の検出手段により前記変位が検出された場合における、前記起動処理の実行の有無の設定を受け付ける設定手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記起動処理を実行しない設定がなされた場合、前記第2の検出手段により前記撮影者の操作が検出された場合にのみ、前記起動処理を実行する手段であることを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。 - 前記制御手段は、装置に電力を供給する電源の電圧が所定値以下になったときに、前記第1の検出手段による前記変位の検出を停止し、前記第1の検出手段による前記変位の検出が停止された場合、前記第2の検出手段により前記撮影者の操作が検出された場合にのみ、前記起動処理を実行する手段であることを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。
- 前記制御手段は、前記第1の検出手段により検出された変位のパターンが所定パターンと一致した場合にのみ、前記起動処理を実行する手段であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の撮影装置。
- 撮影装置本体の変位を検出する第1の検出手段により該装置本体の変位を検出し、
該変位の検出に応答して起動処理の一部を実行し、
撮影可能状態とするための撮影者の操作を検出する第2の検出手段により、該撮影者の操作を検出し、
該撮影者の操作の検出に応答して、残りの起動処理を実行することを特徴とする撮影装置の制御方法。 - 撮影装置本体の変位を検出する第1の検出手段により、該装置本体の変位を検出する手順と、
該変位の検出に応答して起動処理の一部を実行する手順と、
撮影可能状態とするための撮影者の操作を検出する第2の検出手段により、該撮影者の操作を検出する手順と、
該撮影者の操作の検出に応答して、残りの起動処理を実行する手順とを有することを特徴とする撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008014597A JP2009177563A (ja) | 2008-01-25 | 2008-01-25 | 撮影装置および撮影装置の制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=41032185
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011193281A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Nikon Corp | 携帯装置 |
WO2017023415A1 (en) * | 2015-07-31 | 2017-02-09 | Qualcomm Incorporated | Sensor-based camera initialization |
-
2008
- 2008-01-25 JP JP2008014597A patent/JP2009177563A/ja not_active Withdrawn
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