JP2010226430A - 撮像装置およびその電源立ち上げ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源スイッチをオンにしなければ撮影可能とならず、シャッターチャンスに遭遇しても直ちに撮影できない。
【解決手段】 S102で重力が加速度センサで検出され、XYZの軸方向の重力の振幅に大きな変動があれば、S103でタッチパネルにエネルギーを一瞬だけ供給してタッチ(把持)が判断される。S104で液晶ディスプレイの画面右側のタッチ、S106で画面左側のタッチが判断され、タッチされた側と逆側に大きな重力変化があるかがS105、S107で判断される。タッチ、重力変動がいずれもあれば、S108で加速度センサへのエネルギー供給を増加し、手ブレを検出してS109で姿勢が検出され、所定の姿勢が検出されれば、撮像系にS110にエネルギーを供給し、S111で撮影に適当であると判断されれば、液晶ディスプレイにもエネルギーが供給されて立ち上げられ、撮影可能となる。
【選択図】図7
【解決手段】 S102で重力が加速度センサで検出され、XYZの軸方向の重力の振幅に大きな変動があれば、S103でタッチパネルにエネルギーを一瞬だけ供給してタッチ(把持)が判断される。S104で液晶ディスプレイの画面右側のタッチ、S106で画面左側のタッチが判断され、タッチされた側と逆側に大きな重力変化があるかがS105、S107で判断される。タッチ、重力変動がいずれもあれば、S108で加速度センサへのエネルギー供給を増加し、手ブレを検出してS109で姿勢が検出され、所定の姿勢が検出されれば、撮像系にS110にエネルギーを供給し、S111で撮影に適当であると判断されれば、液晶ディスプレイにもエネルギーが供給されて立ち上げられ、撮影可能となる。
【選択図】図7
Description
本発明は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ付携帯電話などの撮像装置およびその電源立ち上げ方法に関する。
デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ付携帯電話などの撮像装置においては、電源スイッチ(パワースイッチ)の投入(オン)によって初期設定の撮影モード(通常、静止画モード)で撮影可能に電源が立ち上げられ(起動され)、撮影のためには電源スイッチの操作が必要とされている。そのため、シャッターチャンスに遭遇しても電源スイッチの操作に時間を要して、シャッターチャンスを逃すおそれがある。
すなわち、撮像装置のような撮影機器においては、シャッターチェンスを逃すことなく撮影することが要求され、電源からのエネルギー供給をこまめに制御してエネルギー消費を押さえないと、エネルギーを浪費して別の意味でシャッターチャンスを逃すことになる。たとえば、電源スイッチをオンにしておけば、直ちに撮影を開始できる。しかしながら、電源スイッチを常時オンにすればエネルギーの消費が大きく、レリーズスイッチを押してもバッテリーが切れていて撮影できなかったり、撮影できても僅かな枚数の撮影後にバッテリーが切れてシャッターチャンスを逃すことにつながる。
撮影をしようと思ったときだけ撮像装置の必要なところにエネルギーを供給することが好ましいとはいえ、撮影状況や撮影意思を適切に把握することは容易でなく、撮影状況や撮影意思の把握を誤ると、エネルギーを浪費したり、可動部、たとえばズームレンズを持つ撮像装置においては無理な駆動によってズームレンズを破損させるおそれがある。
そのため、撮影間隔があくときには、撮影者の判断で、電源スイッチをオフにしたり、オンのままでもエネルギー消費の大きな液晶ディスプレイのような表示手段をオフにするなどの省エネ対策が採られている。
そのため、撮影間隔があくときには、撮影者の判断で、電源スイッチをオフにしたり、オンのままでもエネルギー消費の大きな液晶ディスプレイのような表示手段をオフにするなどの省エネ対策が採られている。
電源スイッチをオンにしても直ちに撮影可能とならずに待機したり、撮影操作が所定時間になされないとスリープモードに切換えられる構成が知られている。たとえば、特開平10−228060号公報には、電源スイッチをオンにしても直ちに撮影可能とならずにスタンバイ状態で待機し、リモコン装置を撮像装置から取り外すとスタンバイ状態を解除して撮影可能となる構成が記載されている。また、特開2007−279553号公報には、センサの検出した角速度が所定値未満でかつレリーズスイッチが所定時間操作されないと、スリープモードに切換わる構成が記載されている。
上記の特許文献1、2記載の公知の構成は、電源スイッチをオンにした後での省エネ対策にすぎず、電源スイッチをオンにしなければ撮影可能とならないから、シャッターチャンスに遭遇しても直ちに撮影できず、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できない。
本発明は、エネルギーの消費を抑えながら、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる撮像装置およびその電源立ち上げ方法の提供を目的としている。
本発明は、エネルギーの消費を抑えながら、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる撮像装置およびその電源立ち上げ方法の提供を目的としている。
一般的に、撮影の前には、ポケット、バッグなどの収納場所から撮像装置を取り出し、撮影姿勢に構えるという動作が必要となる。本発明では、撮像装置をその収納場所から取り出して構えるという一連の動作に着目し、この一連の動作において電源スイッチを操作したと同様の状況を設定している。つまり、本発明においては、撮影するために構えるまでの一連の動作を検出、判定して構えるだけで撮影可能に電源を立ち上げており、構えるまでの一連の動作の検出、判定においても電源エネルギーを極力消費しないように構成されている。そして、検出、判定のためのセンサ系への電源も一度に投入せず、順次投入するようにして誤動作を未然に防ぐような工夫も施されている。
すなわち、請求項1記載の本発明によれば、当該撮像装置の把持位置と当該撮像装置の移動方向とによって撮影者の撮影意思を判断し、撮影意思ありと判断されるとエネルギー消費の少ないブロックからエネルギーを順次供給し、把持位置、移動方向の条件が満たされると残りのブロックにエネルギーが供給されて当該撮像装置を撮影可能な状態に電源を立ち上げている。
請求項2記載の本発明によれば、当該撮像装置に作用する重力を検出する手段にエネルギーを供給して重力の変化から当該撮像装置の大まかな動きを検出し、大まかな動きが検出されると、当該撮像装置の把持をタッチによって検出する手段にエネルギーを供給して所定位置でのタッチを検出し、所定位置のタッチが検出されると重力を検出する手段へのエネルギー供給を増し、重力の変化を細かく検出して当該撮像装置が撮影姿勢と同じ姿勢にあるかを検出し、撮影姿勢と同じ姿勢が検出されると被写体からの画像を取得する撮像系にエネルギーを供給して、撮影に適当かを検出し、撮影に適当であれば撮影される画像の表示される表示系にエネルギーを供給して当該撮像を撮影可能な状態に電源を立ち上げている。
請求項3記載の本発明によれば、当該撮像装置に作用する重力を検出する加速度センサにエネルギーを供給して重力の変化から当該撮像装置の大まかな動きを検出し、大まかな動きが検出されると当該撮像装置の把持をタッチによって検出するタッチパネルにエネルギーを供給して所定位置でのタッチを検出し、所定位置のタッチが検出されると加速度センサへのエネルギー供給を増し、重力の変化を細かく検出して当該撮像装置が撮影姿勢と同じ姿勢にあるかを検出し、撮影姿勢と同じ姿勢が検出されると被写体からの画像を取得する撮像系にエネルギーを供給して、撮影に適当かを検出し、撮影に適当であれば撮影される画像の表示される表示系にエネルギーを供給して当該撮像を撮影可能な状態に電源を立ち上げている。
請求項2記載の本発明によれば、当該撮像装置に作用する重力を検出する手段にエネルギーを供給して重力の変化から当該撮像装置の大まかな動きを検出し、大まかな動きが検出されると、当該撮像装置の把持をタッチによって検出する手段にエネルギーを供給して所定位置でのタッチを検出し、所定位置のタッチが検出されると重力を検出する手段へのエネルギー供給を増し、重力の変化を細かく検出して当該撮像装置が撮影姿勢と同じ姿勢にあるかを検出し、撮影姿勢と同じ姿勢が検出されると被写体からの画像を取得する撮像系にエネルギーを供給して、撮影に適当かを検出し、撮影に適当であれば撮影される画像の表示される表示系にエネルギーを供給して当該撮像を撮影可能な状態に電源を立ち上げている。
請求項3記載の本発明によれば、当該撮像装置に作用する重力を検出する加速度センサにエネルギーを供給して重力の変化から当該撮像装置の大まかな動きを検出し、大まかな動きが検出されると当該撮像装置の把持をタッチによって検出するタッチパネルにエネルギーを供給して所定位置でのタッチを検出し、所定位置のタッチが検出されると加速度センサへのエネルギー供給を増し、重力の変化を細かく検出して当該撮像装置が撮影姿勢と同じ姿勢にあるかを検出し、撮影姿勢と同じ姿勢が検出されると被写体からの画像を取得する撮像系にエネルギーを供給して、撮影に適当かを検出し、撮影に適当であれば撮影される画像の表示される表示系にエネルギーを供給して当該撮像を撮影可能な状態に電源を立ち上げている。
請求項4記載の本発明によれば、撮影のために撮影者が取る一連の動作を想定し、1つの動作が検出されると次の動作の検出に順次着手し、想定した動作がすべて検出された時点で撮像装置を撮影可能な状態に電源を立ち上げている。
請求項5記載の本発明によれば、撮影の立ち上げに要する構成部材を消費エネルギーの少ないセンサ系、消費エネルギーが中位の撮像系、エネルギー消費の大きな表示系に分類したとき、まずセンサ系に、次に撮像系にエネルギーを供給して想定した動作を順次検出し、想定した動作がすべて検出された時点で表示系にエネルギーを供給している。
請求項6記載の本発明によれば、想定された動作が検出されないと初期状態に戻されている。
請求項5記載の本発明によれば、撮影の立ち上げに要する構成部材を消費エネルギーの少ないセンサ系、消費エネルギーが中位の撮像系、エネルギー消費の大きな表示系に分類したとき、まずセンサ系に、次に撮像系にエネルギーを供給して想定した動作を順次検出し、想定した動作がすべて検出された時点で表示系にエネルギーを供給している。
請求項6記載の本発明によれば、想定された動作が検出されないと初期状態に戻されている。
請求項7記載の本発明によれば、撮像装置は、被写体からの画像を取得する撮像手段と、撮影される画像の表示される表示手段と、当該撮像装置の把持位置をタッチの位置から検出する把持検出手段と、当該撮像装置に生じる複数方向の加速度を検出する加速度検出手段と、撮像手段、表示手段、把持検出手段、加速度検出手段へのエネルギー供給を制御する制御手段とを備え、制御手段は、把持検出手段、加速度検出手段にエネルギーを供給して、加速度検出手段の検出結果から当該撮像装置の動きを、把持検出手段の検出結果からタッチ位置をそれぞれ判定し、撮影のための動きおよびタッチ位置が判定されると、加速度検出手段へのエネルギー供給を増して加速度を細かに検出させてその検出結果から撮影姿勢と同じ姿勢かを判定し、撮影姿勢と同じ姿勢であれば、撮像手段にエネルギーを供給して撮像手段から得られた情報に基づいて撮影に適当かを判定し、撮影に適当であれば、表示手段にエネルギーを供給して当該撮像装置の電源を立ち上げるように制御している。
請求項8記載の本発明によれば、制御手段は、把持検出手段、加速度検出手段へのエネルギー供給を制御する第一電源制御部と、撮像手段へのエネルギー供給を制御する第二電源制御部と、表示手段を制御する第三電源制御部とを有している。
請求項9記載の本発明によれば、加速度検出手段はコンパレータ内蔵の加速度センサからなり、制御手段は、加速度検出手段が大きな加速度を検出すると、細かい加速度を検出するように起動される加速度判定部をさらに有している。
請求項10記載の本発明によれば、把持検出手段は表示手段が兼ねるタッチパネルからなり、表示手段の画面へのタッチ位置から当該撮像装置の把持位置が検出されている。
請求項11記載の本発明によれば、把持検出手段はタッチスイッチからなり、当該撮像装置を把持した位置がタッチスイッチによって検出されている。
請求項8記載の本発明によれば、制御手段は、把持検出手段、加速度検出手段へのエネルギー供給を制御する第一電源制御部と、撮像手段へのエネルギー供給を制御する第二電源制御部と、表示手段を制御する第三電源制御部とを有している。
請求項9記載の本発明によれば、加速度検出手段はコンパレータ内蔵の加速度センサからなり、制御手段は、加速度検出手段が大きな加速度を検出すると、細かい加速度を検出するように起動される加速度判定部をさらに有している。
請求項10記載の本発明によれば、把持検出手段は表示手段が兼ねるタッチパネルからなり、表示手段の画面へのタッチ位置から当該撮像装置の把持位置が検出されている。
請求項11記載の本発明によれば、把持検出手段はタッチスイッチからなり、当該撮像装置を把持した位置がタッチスイッチによって検出されている。
請求項1記載の本発明では、エネルギー消費の少ないブロックからエネルギーを順次供給し、想定した動作がすべて検出されて撮影の意思が確認されるまで撮像装置の電源が立ち上げられないため、エネルギーの浪費がなくエネルギーの消費が最低限に抑えられる。そして、想定した動作がすべて検出されて撮影の意思が確認された時点では撮影可能な状態に電源が立ち上げられているため、シャッターチャンスに遭遇しても直ちに撮影でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
請求項2記載の本発明によれば、撮影するために構えるまでの一連の動作を検出、判定して構えるだけで撮影可能に電源を立ち上げており、構えるまでの一連の動作の検出においてもエネルギーの浪費がなく、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。特に、エネルギー消費の大きな表示系へのエネルギー供給を立ち上げ直前としているため、エネルギーの浪費が防止される。そして、構えた時点で撮影可能な状態に電源が立ち上げられているため、シャッターチャンスに遭遇しても構えただけで撮影でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
請求項3記載の本発明によれば、撮影するために構えるまでの一連の動作を検出、判定して構えるだけで撮影可能に電源を立ち上げており、構えるまでの一連の動作の検出においてもエネルギーの浪費がなく、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。特に、エネルギー消費の大きな表示系へのエネルギー供給を立ち上げ直前としているため、エネルギーの浪費が防止される。そして、構えた時点で撮影可能な状態に電源が立ち上げられているため、シャッターチャンスに遭遇しても構えただけで撮影でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
請求項2記載の本発明によれば、撮影するために構えるまでの一連の動作を検出、判定して構えるだけで撮影可能に電源を立ち上げており、構えるまでの一連の動作の検出においてもエネルギーの浪費がなく、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。特に、エネルギー消費の大きな表示系へのエネルギー供給を立ち上げ直前としているため、エネルギーの浪費が防止される。そして、構えた時点で撮影可能な状態に電源が立ち上げられているため、シャッターチャンスに遭遇しても構えただけで撮影でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
請求項3記載の本発明によれば、撮影するために構えるまでの一連の動作を検出、判定して構えるだけで撮影可能に電源を立ち上げており、構えるまでの一連の動作の検出においてもエネルギーの浪費がなく、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。特に、エネルギー消費の大きな表示系へのエネルギー供給を立ち上げ直前としているため、エネルギーの浪費が防止される。そして、構えた時点で撮影可能な状態に電源が立ち上げられているため、シャッターチャンスに遭遇しても構えただけで撮影でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
請求項4記載の本発明によれば、撮影のために撮影者が取る一連の動作の1つの動作が検出されると次の動作の検出に順次着手して想定した動作がすべて検出されるまで撮像装置の電源を撮影可能な状態に立ち上げていないため、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。そして、想定した動作がすべて検出されて撮影の意思が確認された時点では撮影可能な状態に電源が立ち上げられているため、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
請求項5記載の本発明によれば、エネルギー消費の少ないものからエネルギーを供給しており、エネルギーを必要最小限しか供給しないため、エネルギーが無駄なく供給できる。
請求項6記載の本発明では、想定された動作が検出されないと初期状態に戻されるため、エネルギーの浪費が防止される。
請求項5記載の本発明によれば、エネルギー消費の少ないものからエネルギーを供給しており、エネルギーを必要最小限しか供給しないため、エネルギーが無駄なく供給できる。
請求項6記載の本発明では、想定された動作が検出されないと初期状態に戻されるため、エネルギーの浪費が防止される。
請求項7記載の本発明によれば、撮像手段、表示手段、把持検出手段、加速度検出手段へのエネルギー供給が、必要なところだけに必要最低限だけ供給されるように制御手段によって制御されているため、エネルギーの浪費がなく、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。特に、エネルギー消費の大きな表示手段へのエネルギー供給を立ち上げ直前としているため、エネルギーの浪費が防止される。そして、構えた時点で撮影可能な状態に立ち上げられているため、シャッターチャンスに遭遇しても構えただけで撮影でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
請求項8記載の本発明によれば、制御手段の電源制御部が第一電源制御部〜第三電源制御部の3つに細分化されているため、エネルギー供給を細かに制御でき、表示手段、撮像手段、把持検出手段、加速度検出手段にエネルギーを必要なだけ必要なときに効率よく供給することによって、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。
請求項9記載の本発明によれば、加速度判定部の制御のもとでコンパレータ内蔵の加速度センサへのエネルギー供給に差異をつけて効率よく供給でき、エネルギーの浪費を防止できる。
請求項10記載の本発明によれば、表示手段が兼ねるタッチパネルを把持検出手段としているため、表示手段の画面へのタッチ位置から把持位置が正確に検出できる。
請求項11記載の本発明によれば、把持検出手段がタッチスイッチであるため、把持位置がタッチスイッチによって正確に検出できる。
請求項8記載の本発明によれば、制御手段の電源制御部が第一電源制御部〜第三電源制御部の3つに細分化されているため、エネルギー供給を細かに制御でき、表示手段、撮像手段、把持検出手段、加速度検出手段にエネルギーを必要なだけ必要なときに効率よく供給することによって、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。
請求項9記載の本発明によれば、加速度判定部の制御のもとでコンパレータ内蔵の加速度センサへのエネルギー供給に差異をつけて効率よく供給でき、エネルギーの浪費を防止できる。
請求項10記載の本発明によれば、表示手段が兼ねるタッチパネルを把持検出手段としているため、表示手段の画面へのタッチ位置から把持位置が正確に検出できる。
請求項11記載の本発明によれば、把持検出手段がタッチスイッチであるため、把持位置がタッチスイッチによって正確に検出できる。
撮像装置の把持位置と当該撮像装置の移動方向とによって撮影者の撮影意思を判断し、撮影意思ありと判断されるとエネルギー消費の少ないブロックからエネルギーを順次供給し、把持位置、移動方向の条件が満たされると残りのブロックにエネルギーが供給され、当該撮像装置を撮影可能な状態に電源を立ち上げている。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、デジタルカメラとして具体化された本発明の一実施例に係る撮像装置の主要部の概略ブロック図を示す。
図1に示すように、デジタルカメラ(撮像装置)10は、撮像手段12、制御手段(中央処理回路)14、表示手段(モニタ)16、把持検出手段17、記録手段(メモリ)18、計時手段(クロック)20、通信手段22、スイッチ操作判定手段24、加速度検出手段26、スイッチ群28などを備えて構成されている。
図1に示すように、デジタルカメラ(撮像装置)10は、撮像手段12、制御手段(中央処理回路)14、表示手段(モニタ)16、把持検出手段17、記録手段(メモリ)18、計時手段(クロック)20、通信手段22、スイッチ操作判定手段24、加速度検出手段26、スイッチ群28などを備えて構成されている。
撮像手段12は、ズームレンズからなる撮影レンズ12a(図2(C)参照)やCCD、CMOSセンサなどの撮像素子などからなり、被写体からの像は撮影レンズを介して撮像素子に結像され、光電変換されてデジタル化されて制御手段(中央処理回路)14に出力される。そして、中央処理回路14で色や階調の補正や圧縮処理などの必要な画像処理が施され、たとえば静止画ではJPEG形式、動画ではH.264形式等で圧縮された画像ファイルに変換されてフラッシュメモリなどの記録手段(メモリ)18に記録される。計時手段(クロック)20は撮影日時を計時し、その日時情報が撮影画像とともにメモリ18に記録されることにより、撮影画像は順序よく記録され、検索も容易になる。クロック(計時手段)20は各タイミングを計時するためのストップウォッチ機能も持っている。
撮像手段12は顔検出部12bをさらに持ち、撮像素子から出力された画像の特徴から被写体に顔に相当するものがあるかが中央制御回路14において判定される。後述するように、顔検出部12bによって顔が検出されれば、デジタルカメラが撮影のために構えられて撮影に適した状況にあると判定されて、エネルギー消費の大きな表示系(液晶ディスプレイ16)にエネルギーが供給されることにより、デジタルカメラ10の電源が立ち上げられて撮影可能となる。
撮影に先立って撮影の構図やタイミングを確認するために、撮像手段12で得られた被写体の画像は中央処理回路14で画像処理されて液晶ディスプレイ16にライブビュー画像(スルー動画像)として表示される。撮像手段12で得られた被写体の画像は中央処理回路14で画像処理されて液晶ディスプレイ16にライブビュー画像(スルー動画像)として表示され、また、表示手段16には、撮影前のライブビュー画像だけでなく、メモリ18内の画像信号も中央処理回路14で再生用に伸長されて表示される。たとえば、表示手段16は液晶ディスプレイ(LCD)からなり、デジタルカメラ10の背面(被写体と逆側;撮影者側)に設けられる。液晶ディスプレイの代わりに有機ELディスプレイなどを表示手段16としてもよい。
液晶ディスプレイ(表示手段)16を撮像装置10の背面でなく側面に揺動可能に設け、側面からだけでなく、液晶ディスプレイを前後に揺動して背面、前面(被写体側)からライブビュー画像を観察可能としてもよい。
液晶ディスプレイ(表示手段)16を撮像装置10の背面でなく側面に揺動可能に設け、側面からだけでなく、液晶ディスプレイを前後に揺動して背面、前面(被写体側)からライブビュー画像を観察可能としてもよい。
撮像手段12からの撮影画像を画像処理する中央処理回路(制御手段)14は、たとえばCPU、MPUなどからなり、図示しないが静止画を処理する静止画処理部と、動画を処理する動画処理部と、静止画処理、動画処理のどちらで処理するかを判定して撮影モードを切換えるモード切換部とを有し、撮影画像は静止画処理部、動画処理部で選択的に処理されてメモリ18に記録される。
実施例では、液晶ディスプレイ16はタッチパネルとして機能し、たとえば、静止画モード、動画モード、再生モードからなるモードメニューが液晶ディスプレイ16に表示され、タッチパネルに対応する液晶ディスプレイをタッチすると、モード切換部によりモード切換えがなされる。そして、静止画は静止画処理部で、動画は動画処理部でそれぞれ処理されて撮影、記録される。タッチパネル17をタッチして再生モードに切換えれば、撮影画像が液晶ディスプレイ16にインデックス表示され、タッチパネルをタッチして選択することにより所望の撮影画像が再生表示される。
液晶ディスプレイ16に表示されたモードメニューからモードを選択してモード切換えする本来の機能に加えて、タッチパネルは撮影のための動作を検出するセンサとして、具体的には、デジタルカメラ10の把持を検出する把持検出手段17としても機能している。
すなわち、撮影者がデジタルカメラ10を把持すると、その指などがタッチされるように、液晶ディスプレイ16はその画面がデジタルカメラ10の側端付近まで延びる大画面のものを想定している。つまり、液晶ディスプレイ16の画面のタッチをタッチパネル17が検出することによってデジタルカメラ10の把持が検出され、所定の把持(タッチ)が撮影のための動作条件の1つとなっている。詳しくは、カメラが持ち上げられる方向のタッチを検出した時、条件を満たしたとしている。
液晶ディスプレイ16が兼ねるタッチパネルを把持検出手段17としているため、液晶ディスプレイの画面へのタッチ位置から把持位置が正確に検出できる。
すなわち、撮影者がデジタルカメラ10を把持すると、その指などがタッチされるように、液晶ディスプレイ16はその画面がデジタルカメラ10の側端付近まで延びる大画面のものを想定している。つまり、液晶ディスプレイ16の画面のタッチをタッチパネル17が検出することによってデジタルカメラ10の把持が検出され、所定の把持(タッチ)が撮影のための動作条件の1つとなっている。詳しくは、カメラが持ち上げられる方向のタッチを検出した時、条件を満たしたとしている。
液晶ディスプレイ16が兼ねるタッチパネルを把持検出手段17としているため、液晶ディスプレイの画面へのタッチ位置から把持位置が正確に検出できる。
設計上、液晶ディスプレイ16の画面を大きくできず、デジタルカメラ10を把持しても液晶ディスプレイ16の画面にタッチすることが難しければ、タッチスイッチをデジタルカメラ10の側端付近に配置してタッチスイッチでデジタルカメラの把持を検出してもよい。つまり、タッチスイッチを把持検出手段として個別に設けてもよい。タッチスイッチを把持検出手段とした構成においても、把持位置を正確に検出できる。
エネルギーの浪費を防止しても検出の精度が低くてはシャッターチャンスを逃さない撮影が難しく、検出の精度を保ちながらエネルギーの浪費を防止することが必要とされる。そのため、本発明においては、後述するように、エネルギーの浪費を防止するように、エネルギー消費の少ないタッチパネル(把持検出手段)17、加速度センサ(加速度検出手段)26などのセンサ系にエネルギーをまず供給して撮影のための動作を検出し、順次、エネルギー消費の大きなものにエネルギーを供給して検出の精度を上げている。そして、撮影のための動作が判定されるまではエネルギー消費の大きな表示系(液晶ディスプレイ16)にエネルギーを供給せず、撮影のための動作が判定されてから液晶ディスプレイをオンとすることによってエネルギーの浪費を防止している。
また、撮影のための1つの動作を検出すると次の動作の検出に進むという段階的な検出を採用しており、検出の途中で誤検出の可能性が判定されると、既に動いているセンサー系、撮像系などのブロックへのエネルギー供給を中止し、初期化してエネルギーの浪費を防いでいる。
また、撮影のための1つの動作を検出すると次の動作の検出に進むという段階的な検出を採用しており、検出の途中で誤検出の可能性が判定されると、既に動いているセンサー系、撮像系などのブロックへのエネルギー供給を中止し、初期化してエネルギーの浪費を防いでいる。
本発明では、デジタルカメラ10の構成部材へのエネルギー供給を細かに制御している点に特徴があり、中央処理回路14は3つの電源制御部14a、14b、14cを有している。そして、第一電源制御部14aは構成部材中でエネルギー消費の最も大きな表示系(液晶ディスプレイ16)へのエネルギーの供給を、第二電源制御部14bは次にエネルギー消費の大きな撮像系(撮像素子、顔検出部12bなど)へのエネルギーの供給を、第三電源制御部14cはエネルギー消費の比較的小さなタッチパネル17、加速度センサ26などのセンサ系へのエネルギーの供給をそれぞれ制御している。
第三電源制御部14cによってタッチパネル17、加速度センサ26へのエネルギーの供給を制御し、撮影のための動作であることを確認してから、第一、第二の電源制御部14a、14bによるエネルギーの供給制御を行うこととしている。
制御手段の電源制御部が第一電源制御部〜第三電源制御部の3つに細分化されているため、エネルギー供給を細かに制御でき、表示手段、撮像手段、把持検出手段、加速度検出手段にエネルギーを必要なだけ必要なときに効率よく供給することによって、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。
中央処理回路14は加速度(重力)判定部14dをさらに有し、加速度判定部は第三電源制御部14cによって制御されている。
第三電源制御部14cによってタッチパネル17、加速度センサ26へのエネルギーの供給を制御し、撮影のための動作であることを確認してから、第一、第二の電源制御部14a、14bによるエネルギーの供給制御を行うこととしている。
制御手段の電源制御部が第一電源制御部〜第三電源制御部の3つに細分化されているため、エネルギー供給を細かに制御でき、表示手段、撮像手段、把持検出手段、加速度検出手段にエネルギーを必要なだけ必要なときに効率よく供給することによって、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。
中央処理回路14は加速度(重力)判定部14dをさらに有し、加速度判定部は第三電源制御部14cによって制御されている。
通信手段22はUSB端子や無線送受信部などからなり、メモリ18に記録された撮影画像のデータは、通信手段を介してTVなどの外部の表示手段、別の撮像装置などに出力されるとともに、別の撮像装置に記録された撮影画像のデータが通信手段を介して入力される。
スイッチ操作判定手段24はレリーズスイッチ28a(図2(D)参照)などの撮影者のスイッチ操作を検出し、その検出結果が中央処理回路14に出力されて中央処理回路においてスイッチ操作に対応した制御がなされる。たとえば、レリーズスイッチ28aの操作がスイッチ操作判定手段24で検出されて中央処理回路14で判定されると、画像処理された静止画または動画の画像がメモリ18に記録される。撮影可能状態を設定するパワースイッチ(電源スイッチ)を手動操作用に設けてもよい。
加速度検出手段26は、たとえばコンパレータ26aを内蔵した加速度センサからなり、加速度(重力加速度を含む)を検出し、検出結果が中央処理回路14に出力されてデジタルカメラの動き、姿勢変化が判定される。コンパレータ26aは微弱な電流で作動し、大きな加速度(たとえば3G程度の加速度)を検出すると、パルス信号を生じて中央処理回路14に出力して加速度判定部14dを起動させる。加速度判定部14dが起動すると、加速度センサは撮影時に生じた手ブレによる小さな振動(加速度)までも細かく検出してその検出結果が中央処理回路14に出力される。
中央処理回路14の制御のもとで、加速度検出手段26からの検出結果から手ブレが補正されるだけでなく、デジタルカメラ10の振動、傾きを細かく検出するため、デジタルカメラ10の姿勢の変化が正確に判定できる。
中央処理回路14の制御のもとで、加速度検出手段26からの検出結果から手ブレが補正されるだけでなく、デジタルカメラ10の振動、傾きを細かく検出するため、デジタルカメラ10の姿勢の変化が正確に判定できる。
コンパレータを内蔵しない加速度センサ26においては、加速度センサを所定間隔で作動させて重力(加速度)を検出する。たとえば、重力を1秒に1回の周期で間欠的に検出することにより、エネルギー消費を避けながら加速度(重力)変化を効率よく検出できる。
加速度センサのコンパレータ26aからのパルス信号を受信すると、中央処理回路の加速度判定部14dが作動し、加速度判定部の制御のもとで加速度センサ26は細かい加速度変化を検出して、その検出結果から中央処理回路はデジタルカメラの姿勢変化を判定する。加速度判定部14dの制御のもとでコンパレータ内蔵の加速度センサ26のエネルギー供給に差異をつけて効率よく供給でき、エネルギーの浪費を防止できる。
スイッチ群28は、レリーズスイッチ28a(図2(D)参照)などからなり、スイッチが操作されると、スイッチ操作判定手段24によってスイッチ操作が検出されて対応した処理が中央制御回路14の制御のもとで設定される。
タッチパネル17でモードが変更されるため、モード変更に関するメニューキー、決定キー(OKキー)、ズームスイッチ、ストロボスイッチなどのスイッチ類は省略される。しかしながら、これらのスイッチ類を設けてスイッチ操作によるモード変更とタッチパネル17によるモード変更とを併用してもよい。
タッチパネル17でモードが変更されるため、モード変更に関するメニューキー、決定キー(OKキー)、ズームスイッチ、ストロボスイッチなどのスイッチ類は省略される。しかしながら、これらのスイッチ類を設けてスイッチ操作によるモード変更とタッチパネル17によるモード変更とを併用してもよい。
静止画撮影または動画撮影されてメモリ18に記録された画像は、中央処理回路14で再生処理されてデジタルカメラ背面の液晶ディスプレイ16に表示されて撮影結果が直ちに確認される。また、撮影画像は通信手段22を介してTVなどの外部の表示手段にデジタルカメラ10を接続することによって再生、表示できる。
本発明によれば、デジタルカメラ10を把持し持ち上げて構えるという自然な一連の動作のもとでデジタルカメラ10が立ち上げ状態に移行される。いいかえれば、あたかも、居合い抜きにおいて刀が鞘から離れた瞬間に相手を切っているかのように、デジタルカメラ10を収納状態から把持して構えるだけで撮影可能となり、居合い抜きカメラとでも称するものが得られる。
図2(A)〜(E)は、本発明によるデジタルカメラの電源立ち上げ(起動)の概念図を示し、図2を参照しながら、具体的な使用状況に即して本発明によるデジタルカメラの立ち上げ条件(起動条件)を説明する。
A.歩いている女性(撮影者;使用者)のショルダーバッグ(バッグ)Bに収納されているときには、デジタルカメラの電源はオフになっている(図2(A)参照)。
A.歩いている女性(撮影者;使用者)のショルダーバッグ(バッグ)Bに収納されているときには、デジタルカメラの電源はオフになっている(図2(A)参照)。
B〜D.立ち止まり(図2(B)参照)、女性(撮影者;使用者)が撮影のためにバッグB内のデジタルカメラを探し出し、掴んで把持して持ち上げる動作が立ち上げ条件の1つとされる(図2(C)(D)参照)。
デジタルカメラ10を把持して持ち上げると上方への加速度が生じるから、この動作は加速度センサ(加速度検出手段)26で検出される。
ここで、上方への加速度が生じただけでは撮影のための動作と断定できない。たとえば、ハンカチなどを取り出すために邪魔となるデジタルカメラ10をどける動作においても上方への加速度が生じることがある。そのため、持ち上げる動作にデジタルカメラを把持する動作やその把持の位置の判定を組み合わせて、撮影のための動作、いいかえれば撮影の意志を判断している。
デジタルカメラ10を把持して持ち上げると上方への加速度が生じるから、この動作は加速度センサ(加速度検出手段)26で検出される。
ここで、上方への加速度が生じただけでは撮影のための動作と断定できない。たとえば、ハンカチなどを取り出すために邪魔となるデジタルカメラ10をどける動作においても上方への加速度が生じることがある。そのため、持ち上げる動作にデジタルカメラを把持する動作やその把持の位置の判定を組み合わせて、撮影のための動作、いいかえれば撮影の意志を判断している。
意識して持ち上げるには、その前提として掴んで把持しなければならず、持ち上げられる方向(重力のかかっている下方と逆の上方向)におけるデジタルカメラの把持も併せて検出される。たとえば、収納されているデジタルカメラの上側、図示の例では、デジタルカメラの右側部(グリップ部)10Rの把持が検出され、具体的には、デジタルカメラの右側部が把持されると、液晶ディスプレイ16の画面の右側にタッチするため、このタッチがタッチパネル(把持検出手段)17で検出される。
つまり、持ち上げられる方向でデジタルカメラを把持して持ち上げたときを、撮影のために撮影者がデジタルカメラをバッグBから取り出す一連の動作と考え、この動作(把持動作+持ち上げ動作)が立ち上げ条件の1つとされ、デジタルカメラの把持はタッチパネル17によって、持ち上げは加速度センサ26によってそれぞれ検出される。
E.デジタルカメラ10をバッグから取り出し(撮影者から見て時計方向に回転させて)撮影のために構える動作も立ち上げ条件の1つとされる。撮影のためには、通常は図2(E)のように水平に構えて水平姿勢となる。また、縦撮影のために垂直に構えることもある(縦姿勢をとることもある)。そのため、水平または垂直に構えたら、撮影のための構えと判断し、それ以外の姿勢は撮影のための姿勢と考えない。たとえば、偶然が重なって他の条件が充足されたとしても、水平または垂直に構えられないと、撮影のための動作と判断しない。デジタルカメラ10の構えは加速度センサ26で検出される。
上記のように、デジタルカメラ10の画面右側の把持はタッチパネル17によって、デジタルカメラを持ち上げ、構える動作は加速度センサ(加速度検出手段)によって検出され、中央処理回路14に出力されて判定される。
撮影の前には、バッグなどの収納場所からデジタルカメラ(撮像装置)10を取り出し、構えるという動作が必要となるため、本発明では、その収納場所から取り出して構える動作に着目し、事前に行われるこれらの動作に条件を設け、すべての条件が充足されると撮影を可能としている。いいかえれば、本発明においては、撮影するために構えるまでの一連の動作を検出、判定して構えるだけで撮影を可能としており、構えるまでの一連の動作の検出、判定においても、エネルギーを極力消費しないように、検出、判定のための欠くことのできないブロックのみにエネルギーを順次供給している。また、設定された条件を満たないと判定されると、エネルギーを供給してそれまでに起動したブロックのすべてを直ちに初期化してエネルギーの浪費を避けている。
図3(A)(B)は加速度検出手段による加速度(重力)の検出例を示す。
加速度センサ(加速度検出手段)26は、図3(A)に示すように、たとえば、可動の上電極26U、固定の下電極26Lの組み合わせを厚さの薄い6面の筐体26Bに収納してなり、固定の下電極に対する可動の上電極の位置の変化から加速度(振動、重力)を検出する加速度センサとして構成される。加速度センサ(加速度検出手段)26はコンパレータ26aや増幅回路を内蔵しているが、ここではこれらは省略されている。
加速度センサ(加速度検出手段)26は、図3(A)に示すように、たとえば、可動の上電極26U、固定の下電極26Lの組み合わせを厚さの薄い6面の筐体26Bに収納してなり、固定の下電極に対する可動の上電極の位置の変化から加速度(振動、重力)を検出する加速度センサとして構成される。加速度センサ(加速度検出手段)26はコンパレータ26aや増幅回路を内蔵しているが、ここではこれらは省略されている。
たとえば、上電極26Uは、各端部が台座26Udに架橋されてかさ上げされた互いに平行な一対の側部電極26Uaと、一対の側部電極をその中央で連結する連結電極26Ubと、連結片の中央で側部電極と平行に伸びた中間電極26Ucとを一体に有して成形されている。また、下電極26Lは、上電極26Uと同一の金属薄板からプレス成形された一対の基準電極26Lcからなり、一対の基準電極は上電極の中間電極26Ucの下方で中間電極の投影位置から左右に互いに等距離離反され、互いに対向して中間電極と平行に設けられている。
このような構成の加速度検出手段(加速度センサ)26においては、上電極の連結電極26Ubと平行な方向に加速度(重力)が加われば、上電極26Uは、その位置する平面内において加速度の方向に変形し振れて、固定の下電極26Lに対する中間電極26Ucの相対位置が変化する。そして、相対位置の変化(振れ)に対応して上下の電極からの出力波形が変化するから、出力波形から加速度の方向を検出できる。
図3(B)に示すように、撮影レンズ12aの光軸(撮影光軸)と直交する水平方向にX軸、撮影光軸と直交する垂直方向にY軸、撮影光軸と平行な水平方向にZ軸をとり、XYZの三次元において重力(加速度)を検出できるように、デジタルカメラ10は3つの加速度検出手段(加速度センサ)26を有して構成される。そして、X軸方向の重力を検出する加速度センサ26Xはその連結電極26UbがX軸と平行に、Y軸方向の重力を検出する加速度センサ26Yは連結電極がY軸と平行に、Z軸方向の重力を検出する加速度センサ26Zは連結電極がZ軸と平行になるように配置される。
図3(A)の加速度センサをY軸方向の加速度センサ26Yと仮定し、デジタルカメラ10が持ち上げられると、加速度センサはY軸方向の重力を検出する。
同様に、X軸方向の加速度センサ26XはX軸方向の重力を、Z軸方向の加速度センサ26ZはZ軸方向の重力をそれぞれ検出する。そして、3種類の加速度センサ28(28X、28Y、28Z)がデジタルカメラ10に内蔵されることによって、XYZの軸方向の重力が検出され、XYZの軸方向のデジタルカメラ10の動き、すなわちデジタルカメラの三次元の動きが検出される。
同様に、X軸方向の加速度センサ26XはX軸方向の重力を、Z軸方向の加速度センサ26ZはZ軸方向の重力をそれぞれ検出する。そして、3種類の加速度センサ28(28X、28Y、28Z)がデジタルカメラ10に内蔵されることによって、XYZの軸方向の重力が検出され、XYZの軸方向のデジタルカメラ10の動き、すなわちデジタルカメラの三次元の動きが検出される。
デジタルカメラ10の動きは加速度センサ26で検出され、その出力の変化からデジタルカメラの姿勢変化がわかる。しかしながら、たとえば図3(B)に示すように、Y軸方向の重力を検出する加速度センサ28Yをデジタルカメラ10の左右の側部にそれぞれ配置すれば、左右の加速度センサ28Yで検出された波形の大きさ(振幅の大きさ)の大小、および、最初に生じた波形の方向から、撮影レンズの光軸(撮影光軸方向;Y軸方向)を中心として時計方向、反時計方向のいずれの方向に回転されたかが判断できる。つまり、Y軸方向の加速度を検出する加速度センサ28Yを左右の側部に設ければ、略撮影光軸方向を中心としたデジタルカメラの姿勢変化が詳細に検出できる。
図4(A)(B)は液晶ディスプレイの概略断面図、(C)はデジタルカメラを把持した状態をそれぞれ示す。
図4(A)に示すように、液晶ディスプレイ16が液晶表示素子16a、バックライト16bを有しているのに対して、タッチパネル17は、液晶表示素子に併設された光センサ17aを有し、バックライト16bの光が上方に向けて照射されている。
デジタルカメラ10を掴んで把持すると(図4(C)参照)、撮影者の指Fが液晶ディスプレイ16の画面をタッチして液晶ディスプレイの画面を覆うため、画面を覆う指にバックライトの光が反射して反射光が光センサ17aに入力される(図4(B)、(C)参照)。そのため、撮影者の指Fで反射されたバックライト16bの光を受光するセンサ17aからどの位置に指があるか、つまり、デジタルカメラのどの部分が把持されているかがタッチパネル17によって検出される。
図4(A)に示すように、液晶ディスプレイ16が液晶表示素子16a、バックライト16bを有しているのに対して、タッチパネル17は、液晶表示素子に併設された光センサ17aを有し、バックライト16bの光が上方に向けて照射されている。
デジタルカメラ10を掴んで把持すると(図4(C)参照)、撮影者の指Fが液晶ディスプレイ16の画面をタッチして液晶ディスプレイの画面を覆うため、画面を覆う指にバックライトの光が反射して反射光が光センサ17aに入力される(図4(B)、(C)参照)。そのため、撮影者の指Fで反射されたバックライト16bの光を受光するセンサ17aからどの位置に指があるか、つまり、デジタルカメラのどの部分が把持されているかがタッチパネル17によって検出される。
図5(A)〜(C)は、図2の使用状況における加速度検出手段、タッチパネルの出力を示す。
A.バッグBにデジタルカメラ10を水平姿勢に収納して歩いていれば、バッグがかなり揺れるため、バッグ内のデジタルカメラ10もバッグとともにほぼ所定の周期で上下動する。また、横長のバッグ内で横長に位置するデジタルカメラ10は進路方向に平行なX方向にほぼ一定の大きな周期で振られる。さらに、バッグの厚さ方向(Z軸方向)にデジタルカメラは小刻みに僅かにずれる。そのため、歩行中においては、それぞれの加速度センサ26X、26Y、26Zによって、XYZの軸方向にほぼ一定振幅でほぼ一定の周波数の重力(加速度)が検出されるにすぎない。
A.バッグBにデジタルカメラ10を水平姿勢に収納して歩いていれば、バッグがかなり揺れるため、バッグ内のデジタルカメラ10もバッグとともにほぼ所定の周期で上下動する。また、横長のバッグ内で横長に位置するデジタルカメラ10は進路方向に平行なX方向にほぼ一定の大きな周期で振られる。さらに、バッグの厚さ方向(Z軸方向)にデジタルカメラは小刻みに僅かにずれる。そのため、歩行中においては、それぞれの加速度センサ26X、26Y、26Zによって、XYZの軸方向にほぼ一定振幅でほぼ一定の周波数の重力(加速度)が検出されるにすぎない。
B.立ち止まると(図2(B)参照)、デジタルカメラ10を入れたバッグの動きはなくなり、重力変動は検出されず、振幅はほぼなくなる。
C.立ち止まってバッグ内でデジタルカメラ10を探して持ち上げると(図2(C)参照)、大きな重力がデジタルカメラに加わり、大きな重力変動が生じる。つまり、略水平に位置するデジタルカメラ10を90度傾けて略垂直にして取り出されるため、破線の楕円形で示すように、X軸方向、Y軸方向の加速度がいずれも急激に変化し、重力に反発する力が加速度として検出され、その出力波形が大きく変化する。
デジタルカメラ10の取り出し時に生じる(破線の楕円形で示すような)出力波形のピークを加速度センサのコンパレータ26aで検出してパルス信号を出力すれば、中央処理回路14での判定に依存することなく取り出し動作を判定できる。
C.立ち止まってバッグ内でデジタルカメラ10を探して持ち上げると(図2(C)参照)、大きな重力がデジタルカメラに加わり、大きな重力変動が生じる。つまり、略水平に位置するデジタルカメラ10を90度傾けて略垂直にして取り出されるため、破線の楕円形で示すように、X軸方向、Y軸方向の加速度がいずれも急激に変化し、重力に反発する力が加速度として検出され、その出力波形が大きく変化する。
デジタルカメラ10の取り出し時に生じる(破線の楕円形で示すような)出力波形のピークを加速度センサのコンパレータ26aで検出してパルス信号を出力すれば、中央処理回路14での判定に依存することなく取り出し動作を判定できる。
D.デジタルカメラのグリップ部(右側部)10Rが把持されると、タッチパネル17がそれを検出して出力を変化させることによってグリップ部の把持が検出される(図5(B)参照)。
デジタルカメラの左側部はこのとき把持されず、タッチパネル17によるタッチも検出されないから、タッチパネルの出力波形は変化しない(図5(C)参照)。
タッチパネル17によってグリップ部10Rの把持が検出されることが電源をオンにする条件、つまり、エネルギーを供給する条件の1つとされる。
デジタルカメラの左側部はこのとき把持されず、タッチパネル17によるタッチも検出されないから、タッチパネルの出力波形は変化しない(図5(C)参照)。
タッチパネル17によってグリップ部10Rの把持が検出されることが電源をオンにする条件、つまり、エネルギーを供給する条件の1つとされる。
E.垂直姿勢から(撮影者から見て時計方向に回転させ)水平姿勢に構えると、Y軸方向に加速度が加わって検出されるとともに、手ブレ(Y軸方向の小刻みなフレ)による手ブレ周期が加速度センサ26Yで検出される。これらの検出も電源をオンにする条件とされる。
水平姿勢の撮影(横構図)に限定されず、垂直姿勢での撮影(縦構図)もあり、垂直姿勢で構えると、Y軸方向でなくX軸方向に加速度が検出されるとともに、X軸方向の手ブレによる手ブレ周期が加速度センサ26Xで検出され、これらの検出も電源をオンにする条件とされる。
水平姿勢の撮影(横構図)に限定されず、垂直姿勢での撮影(縦構図)もあり、垂直姿勢で構えると、Y軸方向でなくX軸方向に加速度が検出されるとともに、X軸方向の手ブレによる手ブレ周期が加速度センサ26Xで検出され、これらの検出も電源をオンにする条件とされる。
デジタルカメラ10の傾きを検出する傾きセンサのような傾き検出手段30を設け、傾き検出手段によって水平姿勢、垂直姿勢の構えを検出してもよい。
図6(A)(B)は傾き検出手段による傾きの検出方法の一例を示す。
姿勢変化検出手段30は、ホール素子30a、磁石30bを組み合わせ、デジタルカメラ10の姿勢の変化(傾き)に対応した磁石の磁界変化をホール素子が検出するようになっている。
すなわち、略ヘの字形状の支持腕部30cが水平配置された軸30dに回動自在に支持され、部分環状の永久磁石30bが支持腕部の先端に把持され、ホール素子30aが磁石の一部と重複する位置に置かれている。
図6(A)(B)は傾き検出手段による傾きの検出方法の一例を示す。
姿勢変化検出手段30は、ホール素子30a、磁石30bを組み合わせ、デジタルカメラ10の姿勢の変化(傾き)に対応した磁石の磁界変化をホール素子が検出するようになっている。
すなわち、略ヘの字形状の支持腕部30cが水平配置された軸30dに回動自在に支持され、部分環状の永久磁石30bが支持腕部の先端に把持され、ホール素子30aが磁石の一部と重複する位置に置かれている。
傾けることなくデジタルカメラ10が水平に構えられれば、磁石30bは重量のために水平な軸30dの回りを回動して垂れ下がり、図6(A)に示すように、左右のバランスから磁石の中央がホール素子30aと整列する。
図6(B)に示すように、デジタルカメラ10が略撮影光軸方向を中心として傾けられると、磁石30bは回動して磁界の変化が生じ、この変化をホール素子30aが検出する。そして、ホール素子30aの検出信号が中央処理回路14に出力されてデジタルカメラの姿勢の変化(傾き)が判定される。
図6(B)に示すように、デジタルカメラ10が略撮影光軸方向を中心として傾けられると、磁石30bは回動して磁界の変化が生じ、この変化をホール素子30aが検出する。そして、ホール素子30aの検出信号が中央処理回路14に出力されてデジタルカメラの姿勢の変化(傾き)が判定される。
ホール素子、磁石を組み合わせた上記傾き検出手段は一例であり、手ぶれ検出用のジャイロや水銀スイッチから傾きを検出してもよい。
また、撮像素子における画像の変化から、デジタルカメラ10の姿勢が変わったかどうかを判定してもよく、加速度センサ、角加速度センサで傾きを検出してもよい。
また、撮像素子における画像の変化から、デジタルカメラ10の姿勢が変わったかどうかを判定してもよく、加速度センサ、角加速度センサで傾きを検出してもよい。
図7は図2の使用状況における本発明の撮影制御のフローチャートを示す。このフローチャートは図2の使用状況における本発明の撮影制御の一例であって図2の使用状況での撮影制御はこれに限定されない。
ここでは、図2に図示したように、バッグに収納されたデジタルカメラを撮影のために取り出す場合を想定しており、誤った判断を可能な限り排除するように工夫している。
まず、S101で加速度センサ(加速度検出手段)のコンパレータ26aを作動させて加速度(重力)を検出する。コンパレータを内蔵しない加速度センサ26においては、エネルギー消費を避けるために、加速度センサを所定間隔で作動させて重力(加速度)を検出する。たとえば、重力(加速度)を1秒に1回の周期で間欠的に検出する。
撮影の動作におけるXYZの軸方向の重力の出力波形が基準波形として中央処理回路14に予め記録されており、この基準波形は、たとえば図5(A)に示す波形とされ、特に図5(A)で破線の楕円部分で囲むような特異な波形が参考とされる。
ここでは、図2に図示したように、バッグに収納されたデジタルカメラを撮影のために取り出す場合を想定しており、誤った判断を可能な限り排除するように工夫している。
まず、S101で加速度センサ(加速度検出手段)のコンパレータ26aを作動させて加速度(重力)を検出する。コンパレータを内蔵しない加速度センサ26においては、エネルギー消費を避けるために、加速度センサを所定間隔で作動させて重力(加速度)を検出する。たとえば、重力(加速度)を1秒に1回の周期で間欠的に検出する。
撮影の動作におけるXYZの軸方向の重力の出力波形が基準波形として中央処理回路14に予め記録されており、この基準波形は、たとえば図5(A)に示す波形とされ、特に図5(A)で破線の楕円部分で囲むような特異な波形が参考とされる。
S101で検出結果が中央処理回路14に出力されて、その重力の波形がS102で基準波形と比較される。そして、XYZの軸方向のいずれかの重力の振幅に大きな変動があるか否かが検出される。重力の振幅に大きさ変動がなければ、たとえばバッグに収納されたままの変化のない状態と判断してS101に戻される。S101に戻るたびに加速度センサ26は(内蔵するコンパレータ26aも含めて)初期化されるため、エネルギーの浪費が防止される。
大きな変動があれば何らかの変化があったと考えて、S103でタッチパネル17にエネルギーを一瞬だけ供給してデジタルカメラ10がタッチ(把持)されているかが判定(判断)される。タッチとして、まず、(デジタルカメラのグリップ部に対応する)液晶ディスプレイ16の画面右側がタッチされたかがS104で判断される。タッチパネル17への瞬間的なエネルギー供給によって、消費電力が僅かに増加する(消費電力微増)。
大きな変動があれば何らかの変化があったと考えて、S103でタッチパネル17にエネルギーを一瞬だけ供給してデジタルカメラ10がタッチ(把持)されているかが判定(判断)される。タッチとして、まず、(デジタルカメラのグリップ部に対応する)液晶ディスプレイ16の画面右側がタッチされたかがS104で判断される。タッチパネル17への瞬間的なエネルギー供給によって、消費電力が僅かに増加する(消費電力微増)。
S104で液晶ディスプレイ16の画面右側のタッチがなければ、S106に分岐して液晶ディスプレイの画面左側がタッチされたかが判断され、液晶ディスプレイの左側がタッチされていなければ、S101に戻る。
つまり、液晶ディスプレイ16の画面右側(左側に重力がかかる場合)だけでなく、画面左側にもタッチ(右側に重力がかかる場合)がなければ、S102における重力の急激な変動は、撮影者の行為によるものでなく、たとえば、デジタルカメラ10を収納したバッグそのものの動きとして無視される。
つまり、液晶ディスプレイ16の画面右側(左側に重力がかかる場合)だけでなく、画面左側にもタッチ(右側に重力がかかる場合)がなければ、S102における重力の急激な変動は、撮影者の行為によるものでなく、たとえば、デジタルカメラ10を収納したバッグそのものの動きとして無視される。
S106で液晶ディスプレイ16の画面左側がタッチされていれば、デジタルカメラの左側部が把持されたと考え、逆側であるデジタルカメラの右側部(グリップ部)10Rの重力に大きな変化があるか否かがS107で検出される。右側部10Rの重力に大きな変化があれば、液晶ディスプレイ16の左側を把持して右側部10Rを下にしてデジタルカメラ10が持ち上げられたと判断される。つまり、重力のかかる方向(デジタルカメラの右側)と逆側(デジタルカメラ10の左側)を把持して持ち上げたと判断して、S108に進む。
デジタルカメラの左側(左側部)が把持されても、右側部10Rの重力に大きな変化がなければ、右側部を下にして持ち上げる動作と判断されず、撮影のための動作でなく、たとえば、バッグ内でずらす動作、またはずれた動きとして無視される。
デジタルカメラの左側(左側部)が把持されても、右側部10Rの重力に大きな変化がなければ、右側部を下にして持ち上げる動作と判断されず、撮影のための動作でなく、たとえば、バッグ内でずらす動作、またはずれた動きとして無視される。
S104で液晶ディスプレイ16の画面右側がタッチされて、グリップ部(右側部)10Rが把持されたと判断されると、逆側、つまり、デジタルカメラ10の左側に大きな重力変化が生じているかがS105で判断される。デジタルカメラ10の左側に大きな重力変化が生じていれば、重力のかかる方向(デジタルカメラの左側)と逆側(デジタルカメラ10の右側)のグリップ部10Rを把持してデジタルカメラ10の左側を下にして持ち上げられと判断して、S108に進む。
ここまで進むと撮影のためにデジタルカメラ10を把持して持ち上げる動作である可能性が高くなる。そのため、S101よりも細かい周期でS108においてXYZの軸方向の重力が検出するように、加速度センサ26のための加速度判定部14dへのエネルギー供給が増加され、消費電力が増加する(消費電力増加1)。細かい周期で重力を検出することにより、手ブレのような細かな振動(重力変化)も検出できる。
この段階で、加速度センサ26によって、または、傾き検出手段30(図6参照)によって、デジタルカメラ10の傾きを検出してその姿勢を判定してもよい。
この段階で、加速度センサ26によって、または、傾き検出手段30(図6参照)によって、デジタルカメラ10の傾きを検出してその姿勢を判定してもよい。
デジタルカメラ10を構えたと同じ姿勢であるかどうか、つまり、撮影のための構図かがS109で判断され、液晶ディスプレイ16の画面の右側や左側へのタッチがあっても撮影のための姿勢(構図)をとっていなければ、誤動作、たとえば、バッグ内において他の品物が液晶ディスプレイ16の画面を偶然に接触した現象をタッチとしたものと判断して、S101に戻る。
図8は図7のS109のサブルーチンを示し、まず、S201で横構図かが判断され、横構図でなければS202で縦構図かが判断される。横構図でも縦構図でもなければ誤動作(NG)と判定される。
横構図または縦構図であればS203で所定時間、たとえば1秒間での振動が判断される。横構図、縦構図のもとでY軸方向またはX軸方向に振幅が小さく周波数の大きな振動(重力変動)が検出されれば、撮影のために構えているときの手ブレと判断して、S204で所定位置のタッチが判断される。所定位置のタッチがタッチパネル17によって検出されれば撮影のための正しい動作(OK)と判断される。
横構図または縦構図であればS203で所定時間、たとえば1秒間での振動が判断される。横構図、縦構図のもとでY軸方向またはX軸方向に振幅が小さく周波数の大きな振動(重力変動)が検出されれば、撮影のために構えているときの手ブレと判断して、S204で所定位置のタッチが判断される。所定位置のタッチがタッチパネル17によって検出されれば撮影のための正しい動作(OK)と判断される。
構えたときと同じ姿勢と判断されると、S110で撮像系(撮像素子、顔検出部12b)にエネルギーが供給されて消費電力が増加する(消費電力増加2)。
撮像系にエネルギーが供給されることにより、顔検出部12bによる被写体の検出も可能となり、撮影に適当かがS111で判断される。人物の被写体などが検出されて撮影に適当な状況と判断されると、エネルギー消費の大きな液晶ディスプレイ16にS112でエネルギーが供給される。
撮像系にエネルギーが供給されることにより、顔検出部12bによる被写体の検出も可能となり、撮影に適当かがS111で判断される。人物の被写体などが検出されて撮影に適当な状況と判断されると、エネルギー消費の大きな液晶ディスプレイ16にS112でエネルギーが供給される。
なお、撮影レンズがズームレンズであれば、ズームレンズの誤動作を避けるために、この時点でズームレンズが駆動される。そして、撮像手段12で得られた被写体の画像が画像処理されて液晶ディスプレイにライブビュー画像として表示されて撮影可能となる。
液晶ディスプレイ16にエネルギーが供給されて消費電力が増加し(消費電力増加3)、消費電力が最大値になる。しかしながら、その消費電力(最大値=消費電力微増+消費電力増加1、2、3)は、従来のデジタルカメラにおいて撮影のためにパワースイッチをオンとしたときの消費電力と同じ値にすぎず、最後の段階でようやく一般的な消費電力になったにすぎない。
構えた姿勢が検出されても、たとえば顔検出部12bによる被写体の検出がないなどのデジタルカメラ10がなおもバッグに収納されている状況が予想されれば、撮影に適当でないと判断され、S111からS113に進んで所定時間、待機する。所定時間は、たとえば1分程度とされ、時間の経過はストップウォッチ機能を持つクロック(計時手段)20によって計時される。
S113で所定時間が経過しても撮影に適当でなければ、たとえば、バッグに収納されたデジタルカメラ10に対して偶然が重なって撮影のための条件を満たしたと判断してS114で撮像系をオフにして、S101に戻される。
所定時間が経過する前に問題点が修正されれば、たとえば、顔検出部12bで被写体の検出が可能な状態になれば、S111に戻されて撮影に適当と判断されて、S102で液晶ディスプレイ16がオンになって撮影可能な状況が設定される。
所定時間が経過する前に問題点が修正されれば、たとえば、顔検出部12bで被写体の検出が可能な状態になれば、S111に戻されて撮影に適当と判断されて、S102で液晶ディスプレイ16がオンになって撮影可能な状況が設定される。
たとえば、液晶ディスプレイのバックライト16bを点灯することなくタッチパネルの光センサ17aによって周囲の明るさを検出して、バッグ内におけると同程度の明るさしか検出されなければ、撮影に適当な状況とは判断されない。
図9は本発明の別実施例(実施例2)に係るデジタルカメラの電源立ち上げの概念図を示す。上記実施例1の構成部材と同じ機能を有する実施例2の対応する構成部材には同じ参照番号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成を主として説明する。
実施例2では、立ち止まることなく、また、探し出す動作を意識することなくデジタルカメラ10をポケットから出してカメラを構えることができる。
実施例2では、立ち止まることなく、また、探し出す動作を意識することなくデジタルカメラ10をポケットから出してカメラを構えることができる。
実施例2では、ポケット(胸ポケット)に垂直姿勢で収納されているデジタルカメラ10を取り出して水平に構えるデジタルカメラの移動方向を姿勢変化から判定しており、デジタルカメラを把持し持ち上げて構えるという自然な一連の動作のもとでデジタルカメラ10が立ち上げ状態に移行される。いいかえれば、あたかも、居合い抜きにおいて刀が鞘から離れた瞬間に相手を切っているかのように、デジタルカメラ10を収納状態から構えるだけで撮影可能となり(図9(A)(B)参照)、実施例1におけるよりも居合い抜きに近い動作で撮影可能となる。
図10(A)〜(C)は、図9の使用状況における加速度検出手段、タッチパネルの出力を示し、本発明によるデジタルカメラの立ち上げ条件を具体的な使用状況に即して説明する。
デジタルカメラ10をポケットに垂直に入れて歩いていれば、デジタルカメラは上下方向にかなり揺れ、他の方向はさほど揺れない。垂直に収納されているため、X軸方向に重力がかかり、上下方向の重力は加速度センサ26Xで検出され、重力の変化(振幅)はかなり大きい(図10(A)参照)。これに対して、他の2方向(横方向、奥行き方向)の重力は加速度センサ26Y、26Zで検出され、その値は小さい。なお、一定の状態で歩いていればXYZの各軸のいずれの方向においてもその振幅(重力の変化)はほぼ一定となる。
デジタルカメラ10をポケットに垂直に入れて歩いていれば、デジタルカメラは上下方向にかなり揺れ、他の方向はさほど揺れない。垂直に収納されているため、X軸方向に重力がかかり、上下方向の重力は加速度センサ26Xで検出され、重力の変化(振幅)はかなり大きい(図10(A)参照)。これに対して、他の2方向(横方向、奥行き方向)の重力は加速度センサ26Y、26Zで検出され、その値は小さい。なお、一定の状態で歩いていればXYZの各軸のいずれの方向においてもその振幅(重力の変化)はほぼ一定となる。
ポケットにデジタルカメラ10を入れていれば、立ち止まることなく取り出すことができる。また、探し出す動作を意識することなく、取り出すことができる。そのため、歩きながら取り出して水平に構えれば、垂直に収納されたデジタルカメラ10を反転させて水平にするから上下左右が変化し、重力はX軸方向からY軸方向にかかり、X軸方向の重力が大きい状態(垂直姿勢)からY軸方向の重力が大きい状態(水平姿勢)にその出力が変化する。
図10(A)に示すように、X軸方向、Y軸方向での重力が大きく変化して、その大小が反転する現象が、撮影者が撮影のために把持して持ち上げたことによって生じたのか、それ以外の理由で偶然に生じたかは、ユーザーがカメラを把持する位置で判断される。撮影するために把持するのであれば、デジタルカメラのグリップ部(右側部)10Rが、通常の把持された状態では、大型の液晶ディスプレイの画面の右側がタッチされる。そして、液晶ディスプレイの画面の右側がタッチされれば、タッチパネルの右側での出力が変化し、タッチパネル中央での出力は変化しない(図10(B)(C)参照)。それによって液晶ディスプレイの画面右側のタッチを検出し、大きな重力変化とこのタッチとの双方を検出したとき、初めて、撮影のための動作と判断する。
デジタルカメラ10の中央を掴んで把持すれば手が邪魔して画面が見えず撮影し難いから、中央の把持を検出しても撮影のための動作とは考えない。デジタルカメラ10の中央を把持して液晶ディスプレイの画面の中央がタッチされてもタッチパネルの中央の出力は変化しない(図10(C)参照)。把持(タッチ)が検出されなければ、バッグの中などで偶然にそのような現象が生じたものと考えて無視する。
横構図に、つまり水平姿勢に構えれば、Y軸方向に大きな重力が作用し、手ブレが生じるため、Y軸方向にかなりの重力変化があり、Y軸方向の重力は所定振幅、所定周波数で変化する。
図11は図9の使用状況における本発明の撮影制御のフローチャートを示す。このフローチャートは図9の使用状況における本発明の撮影制御の一例であって図9の使用状況での撮影制御はこれに限定されない。
まず、S121で加速度センサ(加速度検出手段)の(微弱な電流で作動する)コンパレータ26aを作動させて、加速度(重力)の大きな変化を検出する。微弱な電流で作動する低消費電流のコンパレータを内蔵しなければ、加速度センサを所定間隔、たとえば、1秒に1回の周期で作動させて重力(加速度)を検出することによって、エネルギー消費を減らした設計が可能となる。コンパレータ26aの作動を中央処理回路14で行わず、電源を入れっぱなしにしていてもよい。
撮影の動作におけるXYZの軸方向の重力の出力波形が基準波形として中央処理回路14に予め記録されており、この基準波形はたとえば図10(A)に示す波形とされる。
まず、S121で加速度センサ(加速度検出手段)の(微弱な電流で作動する)コンパレータ26aを作動させて、加速度(重力)の大きな変化を検出する。微弱な電流で作動する低消費電流のコンパレータを内蔵しなければ、加速度センサを所定間隔、たとえば、1秒に1回の周期で作動させて重力(加速度)を検出することによって、エネルギー消費を減らした設計が可能となる。コンパレータ26aの作動を中央処理回路14で行わず、電源を入れっぱなしにしていてもよい。
撮影の動作におけるXYZの軸方向の重力の出力波形が基準波形として中央処理回路14に予め記録されており、この基準波形はたとえば図10(A)に示す波形とされる。
S121での検出結果が中央処理回路14に出力されて、Y軸方向の重力があるかが判定され、Y軸方向に重力が加わっていれば、水平姿勢にありポケットに収納されていない判断してS121に戻される。S121に戻るたびに加速度センサ26はコンパレータ26aとともに初期化される。
Y軸方向に重力がなければ、S123でタッチパネル17にエネルギーを一瞬だけ供給して液晶ディスプレイ16の右側がタッチされたかがS124で判断される。タッチパネル17への瞬間的なエネルギー供給によって、消費電力が微増する(消費電力微増)。
Y軸方向に重力がなければ、S123でタッチパネル17にエネルギーを一瞬だけ供給して液晶ディスプレイ16の右側がタッチされたかがS124で判断される。タッチパネル17への瞬間的なエネルギー供給によって、消費電力が微増する(消費電力微増)。
S124で液晶ディスプレイ16の画面右側のタッチが検出されなければ、S121に戻され、タッチがあれば、タッチパネル17にエネルギーを一瞬だけ供給して液晶ディスプレイ16の画面中央がタッチされないかがS125で検出する。液晶ディスプレイ16の画面中央のタッチは撮影のための把持と考えられないから、画面中央のタッチはあればS121に戻る。
S125で液晶ディスプレイ16の画面中央のタッチがなければ、撮影のためにデジタルカメラ10を把持して持ち上げる動作が予想されるため、つまり、撮影者に撮影の意思ありと判断して、S121よりも細かい周期でS128においてXYZの軸方向の重力が検出される。そのため、加速度センサ26へのエネルギー供給が増加し、消費電力が増加する(消費電力増加1)。
加速度センサ26を最初からフル稼働させず、撮影のためのタッチ(液晶ディスプレイ16の画面右側のタッチ)を検出してからフル稼働することによってエネルギーの浪費を防止している。細かい周期で重力を検出することにより、手ブレのような細かな振動(重力変化)も検出できる。
この段階で、加速度センサ26によって、または、傾き検出手段30(図6参照)によって、デジタルカメラ10の傾きを検出してその姿勢を判定してもよい。
加速度センサ26を最初からフル稼働させず、撮影のためのタッチ(液晶ディスプレイ16の画面右側のタッチ)を検出してからフル稼働することによってエネルギーの浪費を防止している。細かい周期で重力を検出することにより、手ブレのような細かな振動(重力変化)も検出できる。
この段階で、加速度センサ26によって、または、傾き検出手段30(図6参照)によって、デジタルカメラ10の傾きを検出してその姿勢を判定してもよい。
デジタルカメラ10を構えたと同じ姿勢であるかどうか、つまり、撮影のための構図かがS127で判断され、デジタルカメラの左右の側部のいずれかを把持し、他の側部を下にして持ち上げられたと判断されても、デジタルカメラ10が撮影のための姿勢(構図)をとっていなければ、偶然に把持して持ち上げたものと判断してS121に戻る。
構えたと同じ姿勢であるかどうかは、実施例1におけると同様に図8のサブルーチンで判断され、まず、S201で横構図かが判断され、横構図でなければS202で縦構図かが判断される。横構図でも縦構図でもなければ誤動作(NG)と判定される。
横構図または縦構図であればS203で所定時間、たとえば1秒間での振動が判断される。横構図、縦構図のもとで振動が検出されれば、撮影のために構えているときの手ブレと判断して、S204で所定位置のタッチが判断される。デジタルカメラ10の右側部を把持して液晶ディスプレイの右画面をタッチし、このタッチをタッチパネルが検出すれば撮影のための正しい動作(OK)と判定される。
横構図または縦構図であればS203で所定時間、たとえば1秒間での振動が判断される。横構図、縦構図のもとで振動が検出されれば、撮影のために構えているときの手ブレと判断して、S204で所定位置のタッチが判断される。デジタルカメラ10の右側部を把持して液晶ディスプレイの右画面をタッチし、このタッチをタッチパネルが検出すれば撮影のための正しい動作(OK)と判定される。
S127で構えたときと同じ姿勢と判断されると、S128で撮像系の構成部材(撮像素子、顔検出部12b)にエネルギーが供給されて消費電力が増加する(消費電力増加2)。
撮像系にエネルギーが供給されることにより、顔検出部12bによる被写体の検出も可能となって撮影に適当かがS131で判断され、撮影に適当だと判断されると、エネルギー消費の大きな液晶ディスプレイ16にS132でエネルギーが供給される。なお、撮影レンズがズームレンズであれば、ズームレンズの誤動作を避けるために、この時点でズームレンズが駆動される。そして、撮像手段12で得られた被写体の画像が画像処理されて液晶ディスプレイにライブビュー画像として表示されて撮影可能となる。
撮像系にエネルギーが供給されることにより、顔検出部12bによる被写体の検出も可能となって撮影に適当かがS131で判断され、撮影に適当だと判断されると、エネルギー消費の大きな液晶ディスプレイ16にS132でエネルギーが供給される。なお、撮影レンズがズームレンズであれば、ズームレンズの誤動作を避けるために、この時点でズームレンズが駆動される。そして、撮像手段12で得られた被写体の画像が画像処理されて液晶ディスプレイにライブビュー画像として表示されて撮影可能となる。
液晶ディスプレイ16にエネルギーが供給されて消費電力が増加し(消費電力増加3)、消費電力が最大値になったとはいえ、その消費電力(最大値=消費電力微増+消費電力増加1、2、3)は、従来のデジタルカメラにおいて撮影のためにパワースイッチをオンとしたときの消費電力とほぼ同じ値にすぎず、最後の段階でようやく一般的な消費電力になったにすぎない。
構えた姿勢が検出されても顔検出部12bによる被写体の検出がなかったり、たとえば、バッグに収納されているときと同じ程度の露出であれば、撮影に適当でないと判断してS131からS133に進み、所定時間の経過が判断される。所定時間は、たとえば1分程度とされ、時間の経過はストップウォッチ機能を持つクロック(計時手段)20によって計時され、S113で所定時間が経過すれば、偶然が重なって撮影のための条件を満たしたと判断してS134で撮像系をオフにして、S121に戻される。
所定時間が経過する前に、顔検出部12bで被写体の検出が可能な状態になれば、S131に戻され、撮影に適当と判断されてS132で液晶ディスプレイ16がオンになって撮影可能な状況が設定される。
所定時間が経過する前に、顔検出部12bで被写体の検出が可能な状態になれば、S131に戻され、撮影に適当と判断されてS132で液晶ディスプレイ16がオンになって撮影可能な状況が設定される。
上記のように本発明によれば、エネルギー消費の少ないブロック(センサ系→撮像系→→表示系)からエネルギーを順次供給し、想定した動作がすべて検出されて撮影の意思が確認されるまで撮像装置が立ち上げられないため、エネルギーの浪費がなくエネルギーの消費が最低限に抑えられる。そして、想定した動作がすべて検出されて撮影の意思が確認された時点では撮影可能な状態に立ち上げられているため、シャッターチャンスに遭遇しても直ちに撮影でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
撮影するために構えるまでの一連の動作を検出、判定して構えるだけで撮影可能に立ち上げており、構えるまでの一連の動作の検出においてもエネルギーの浪費がなく、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。特に、エネルギー消費の大きな液晶ディスプレイ(表示手段)のような表示系へのエネルギー供給を立ち上げ直前としているため、エネルギーの浪費が防止される。そして、構えた時点で撮影可能な状態に立ち上げられているため、シャッターチャンスに遭遇しても構えただけで撮影でき、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
撮影のために撮影者が取る一連の動作の1つの動作が検出されると次の動作の検出に順次着手して想定した動作がすべて検出されるまで撮像装置を撮影可能な状態に立ち上げていないため、エネルギーの消費が最低限に抑えられる。そして、想定した動作がすべて検出されて撮影の意思が確認された時点では撮影可能な状態に立ち上げられているため、シャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
たとえば、実施例1,2では、具体的な使用状況としてバッグまたは(胸)ポケットに収納されたデジタルカメラ(撮像装置)を撮影のために取り出して構えるケースについて述べている。しかしながらこれは例示であって使用状況はこれに限定されない。たとえば、スキー、スノーボードでの滑走中、自転車走行中などの極力煩雑な操作をすることなく撮影可能となることが要求される状況での使用も想定され、このような状況においても実施例1,2とほぼ同様な動作を検出することによりデジタルカメラを立ち上げることができる。
実施例ではデジタルカメラとして撮像装置を具体化しているが、本発明の対象となる撮像装置はデジタルカメラに限定されず、たとえば、デジタルビデオカメラはもちろん、デジタルカメラの機能を持つ携帯電話、ノートパソコンなどのデジタルカメラ付モバイルツールなども本発明でいう撮像装置に含まれる。
本発明は、液晶ディスプレイのような表示手段を持つデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラの機能を持つ携帯電話、ノートパソコンなどのデジタルカメラ付モバイルツールなどの撮像装置に広範囲に応用できる。
10 デジタルカメラ(撮像装置)
10R デジタルカメラのグリップ部(右側部)
12 撮像手段(撮像系)
12a 撮影レンズ
12b 顔検出部(撮像系)
14 中央処理回路(制御手段)
14a 第一電源制御部
14b 第二電源制御部
14c 第三電源制御部
14d 加速度判定部
16 液晶ディスプレイ(表示手段;表示系)
17 把持検出手段(タッチパネル;センサ系)
18 メモリ(記録手段)
24 スイッチ操作判定手段
26 加速度検出手段(加速度センサ;センサ系)
26a コンパレータ
28 スイッチ群
30 傾き検出手段
10R デジタルカメラのグリップ部(右側部)
12 撮像手段(撮像系)
12a 撮影レンズ
12b 顔検出部(撮像系)
14 中央処理回路(制御手段)
14a 第一電源制御部
14b 第二電源制御部
14c 第三電源制御部
14d 加速度判定部
16 液晶ディスプレイ(表示手段;表示系)
17 把持検出手段(タッチパネル;センサ系)
18 メモリ(記録手段)
24 スイッチ操作判定手段
26 加速度検出手段(加速度センサ;センサ系)
26a コンパレータ
28 スイッチ群
30 傾き検出手段
Claims (11)
- 当該撮像装置の把持位置と当該撮像装置の移動方向とによって撮影者の撮影意思を判断し、撮影意思ありと判断されるとエネルギー消費の少ないブロックからエネルギーを順次供給し、把持位置、移動方向の条件が満たされると残りのブロックにエネルギーが供給されて当該撮像装置を撮影可能な状態に立ち上げる撮像装置の電源立ち上げ方法。
- 当該撮像装置に作用する重力を検出する手段にエネルギーを供給して重力の変化から当該撮像装置の大まかな動きを検出し、
大まかな動きが検出されると、当該撮像装置の把持をタッチによって検出する手段に瞬間的にエネルギーを供給して所定位置でのタッチを検出し、
所定位置のタッチが検出されると、重力を検出する手段へのエネルギー供給を増し、重力の変化を細かく検出して当該撮像装置が撮影姿勢と同じ姿勢にあるかを検出し、
撮影姿勢と同じ姿勢が検出されると、被写体からの画像を取得する撮像系にエネルギーを供給して、撮影に適当かを検出し、
撮影に適当であれば、撮影される画像の表示される表示系にエネルギーを供給して当該撮像装置を撮影可能な状態に立ち上げる撮像装置の電源立ち上げ方法。 - 当該撮像装置に作用する重力を検出する加速度センサにエネルギーを供給して重力の変化から当該撮像装置の大まかな動きを検出し、
大まかな動きが検出されると、当該撮像装置の把持をタッチによって検出するタッチパネルに瞬間的にエネルギーを供給して所定位置でのタッチを検出し、
所定位置のタッチが検出されると、加速度センサ判定部へのエネルギー供給を増し、重力の変化を細かく検出して当該撮像装置が撮影姿勢と同じ姿勢にあるかを検出し、
撮影姿勢と同じ姿勢が検出されると、被写体からの画像を取得する撮像系にエネルギーを供給して、撮影に適当かを検出し、
撮影に適当であれば、撮影される画像の表示される表示系にエネルギーを供給して当該撮像装置を撮影可能な状態に立ち上げる撮像装置の電源立ち上げ方法。 - 撮影のために撮影者が取る一連の動作を想定し、1つの動作が検出されると次の動作の検出に順次着手し、想定した動作がすべて検出された時点で撮像装置を撮影可能な状態に立ち上げる撮像装置の電源立ち上げ方法。
- 撮影の立ち上げに要する構成部材を消費エネルギーの少ないセンサ系、消費エネルギーが中位の撮像系、エネルギー消費の大きな表示系に分類したとき、まずセンサ系に、次に撮像系にエネルギーを供給して想定した動作を順次検出し、想定した動作がすべて検出された時点で表示系にエネルギーを供給している請求項4記載の撮像装置の電源立ち上げ方法。
- 想定された動作が検出されないと初期状態に戻される請求項4または5記載の撮像装置の電源立ち上げ方法。
- 被写体からの画像を取得する撮像手段と、
撮影される画像の表示される表示手段と、
当該撮像装置の把持位置をタッチの位置から検出する把持検出手段と、
当該撮像装置に生じる複数方向の加速度を検出する加速度検出手段と、
撮像手段、表示手段、把持検出手段、加速度検出手段へのエネルギー供給を制御する制御手段とを備え、
制御手段は、把持検出手段、加速度検出手段にエネルギーを供給して、加速度検出手段の検出結果から当該撮像装置の動きを、把持検出手段の検出結果からタッチ位置をそれぞれ判定し、
撮影のための動きおよびタッチ位置が判定されると、加速度検出手段へのエネルギー供給を増して加速度を細かに検出させてその検出結果から撮影姿勢と同じ姿勢かを判定し、
撮影姿勢と同じ姿勢であれば、撮像手段にエネルギーを供給し、
撮像手段から得られた情報に基づいて撮影に適当かを判定し、
撮影に適当であれば、表示手段にエネルギーを供給して当該撮像装置の電源を立ち上げるように制御している撮像装置。 - 制御手段は、把持検出手段、加速度検出手段へのエネルギー供給を制御する第一電源制御部と、撮像手段へのエネルギー供給を制御する第二電源制御部と、表示手段を制御する第三電源制御部とを有している請求項7記載の撮像装置。
- 加速度検出手段はコンパレータ内蔵の加速度センサからなり、
制御手段は、加速度検出手段が大きな加速度を検出すると、細かい加速度を検出するために加速度検出手段に供給されるエネルギーを増加するように制御する加速度判定部をさらに有している請求項8記載の撮像装置。 - 把持検出手段は表示手段が兼ねるタッチパネルからなり、表示手段の画面へのタッチ位置から当該撮像装置の把持位置が検出される請求項7〜9いずれか記載の撮像装置。
- 把持検出手段はタッチスイッチからなり、当該撮像装置を把持した位置がタッチスイッチによって検出される請求項7〜9いずれか記載の撮像装置。
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JP2009071527A JP2010226430A (ja) | 2009-03-24 | 2009-03-24 | 撮像装置およびその電源立ち上げ方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2009-03-24 JP JP2009071527A patent/JP2010226430A/ja active Pending
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