JP2009177537A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造コストを増大させることなく、動作モードを拡大観察モード及び高速撮影モード間で切り替えることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 拡大観察モード及び高速撮影モードのいずれかを選択するモード選択部と、撮像された画像のフレームレートを低下させる処理を行うフレームレート変換部と、高速撮影モードにおける録画動作時、撮像部からの高速フレームレートでの画像データを書き込む揮発性メモリと、高速撮影モードにおける画像データ読出し時、揮発性メモリから画像データを読み出す動画読出部と、フレームレート変換後の画像データについて輝度レベルを調整する処理を行い、表示用データを生成するとともに、動画読出部によって揮発性メモリから読み出された画像データについて輝度レベルを調整する処理を行う画像処理部と、画像処理部に対して、フレームレート変換部及び動画読出部のいずれかを接続する切替手段からなる。
【選択図】 図18

Description

本発明は、画像処理装置に係り、さらに詳しくは、被写体を拡大して観察する拡大観察モードと被写体の動きを高速撮影する高速撮影モードとの間で動作モードを切替可能な画像処理装置の改良に関する。
検査対象物を拡大して観察するための装置として、拡大観察装置が従来から知られている(例えば、特許文献1)。拡大観察装置では、被写体としての検査対象物に光を照射し、光学レンズを介して被写体からの反射光又は透過光を受光することによって、被写体の拡大画像が生成される。この様な拡大観察装置は、通常、被写体からの光を受光する多数の受光素子からなる撮像素子が配置されたヘッド部と、ヘッド部からの画像信号を処理して画面表示する本体部によって構成される。
図24は、従来の拡大観察装置を示したブロック図である。この拡大観察装置201では、ヘッド部202が撮像部211及び照明部212からなり、本体部203が光源装置213、露光制御部214、画像処理部215、出力制御部216、ディスプレイ217及び不揮発性メモリ218からなる。照明部212は、被写体を照明するための照明装置であり、本体部203の光源装置213から光伝送ケーブルを介して伝送された光を被写体に向けて照射する。露光制御部214では、撮像部211に対して露光のタイミングなどを指示する動作が行われる。画像処理部215では、撮像部211からの画像データについて、ガンマ補正などの処理が行われる。出力制御部216では、画像処理部215からの画像データをディスプレイ217上に表示し、また、必要に応じて画像データを不揮発性メモリ218に書き込む動作が行われる。拡大観察装置では、不揮発性メモリ218内に蓄積された画像データを用いて、被写体の寸法計測、深度合成などの解析処理が行われる。
この様な拡大観察装置で使用されるカメラ(撮像部)には、通常、ビデオレート以下のフレームレートで動作する撮像素子が用いられる。例えば、フレームレートが15fps以上60fps以下の範囲で動作する撮像素子が用いられる。これに対し、被写体の動きを高速撮影する装置では、ビデオレートよりも高速で動作可能な撮像素子が用いられる。例えば、250fps以上のフレームレートで動作する撮像素子が用いられる。
図25は、従来の高速撮影装置を示したブロック図である。この高速撮影装置401は、被写体からの光を受光して画像信号を生成する撮像部402と、撮像部402からの画像信号を処理する本体部403によって構成される。本体部403は、露光制御部411、フレームレート変換部412、画像処理部413、出力制御部414、ディスプレイ415、録画制御部416、揮発性メモリ417及び動画読出部418からなる。フレームレート変換部412では、撮影画像をモニターするために、撮像部402から転送された画像データについてフレームレートを低下させる処理が行われる。画像処理部413では、フレームレート変換後の画像データが処理され、ディスプレイ415に表示される。録画制御部416では、撮像部402から転送された画像データを揮発性メモリ417に書き込む動作が行われる。この揮発性メモリ417は、不揮発性メモリ218に比べて高速で動作可能な記憶装置となっている。動画読出部418では、動画像をスロー再生するために、揮発性メモリ417から画像データを読み出して、録画制御部416による書き込み時よりも遅いフレームレートで画像処理部413に転送する動作が行われる。
1つの装置において上述した拡大観察と、高速撮影の両方が行えれば利便性が向上する。そこで、拡大観察時に撮像部からの画像信号を処理するための画像処理部と、高速撮影時に撮像部からの画像信号を処理するための画像処理部とを本体部内にそれぞれ設けて撮影装置を構成することが考えられる。しかしながら、拡大観察用の画像処理部及び高速撮影用の画像処理部をそれぞれ設ける必要があることから、製造コストが増大してしまうという問題があった。
特開2006−30969号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、被写体を拡大して観察する拡大観察モードと被写体の動きを高速撮影する高速撮影モードとの間で動作モードを切り替えることができる画像処理装置を提供することを目的とする。特に、製造コストを増大させることなく、動作モードを拡大観察モード及び高速撮影モード間で切り替えることができる画像処理装置を提供することを目的とする。
第1の本発明による画像処理装置は、画像のフレームレートが視認可能な第一のフレームレートにて撮像された画像を画像処理すると共に、画像のフレームレートが上記第一のフレームレートより高速な第二のフレームレートにて撮像された画像を画像処理する画像処理装置であって、上記第一のフレームレートにて被写体を拡大して観察する拡大観察モードと、上記第二のフレームレートにて被写体を高速撮影する高速撮影モードのいずれか一方を選択するモード選択手段と、上記第一と第二のフレームレートにて画像の取得が可能であるとともに、上記モード選択手段にて選択された第一または第二のフレームレートにて被写体の撮像を行う撮像手段と、上記撮像手段によって、上記モード選択手段にて選択されたモードに対応する第一または第二のフレームレートにて撮像された被写体に対する画像データが転送され、フレームレートを低下させる処理を行うフレームレート変換手段と、上記高速撮影モードにおける録画動作時、上記撮像手段からの上記第二フレームレートでの画像データを書き込む第1メモリと、上記高速撮影モードにおける上記第1メモリからの画像データ読出し時、上記第1メモリから画像データを読み出す動画読出手段と、上記フレームレート変換手段によるフレームレート変換後の画像データについて輝度レベルを調整する処理を行い、表示用データを生成するとともに、上記動画読出手段によって上記第1メモリから読み出された画像データについて輝度レベルを調整する処理を行う画像処理手段と、上記画像処理手段に対して、フレームレート変換手段と動画読出手段のいずれか一方を接続するとともに、第1メモリから画像データを動画読出手段が読み出す場合のみ、上記画像処理手段に対して、動画読出手段を接続する切替手段と、上記画像処理手段にて生成された表示用データを表示する表示手段と、上記拡大観察モードにおいて、表示手段に表示される画像データを保存させる時、ならびに、第1メモリの画像データを保存させる時に、各画像を保存する第2メモリからなるように構成される。
この画像処理装置では、拡大観察モード及び高速撮影モードの両モードで輝度レベルを調整する処理を行って表示用データが生成されると共に、高速撮影モードにおける読出し時には、第1メモリから読み出された画像データについて輝度レベルを調整する処理が行われる。すなわち、第1メモリに書き込まれた画像データは、動画読出手段によって読み出され、書き込み時よりも遅いフレームレートで画像処理手段に転送されて輝度レベルの調整処理が行われる。この様な構成によれば、拡大観察時と、高速撮影モードにおいて第1メモリに書き込まれた動画像の読み出し時とで画像処理手段を共通化できるので、製造コストを増大させることなく、動作モードを拡大観察モード及び高速撮影モード間で切り替えることができる画像処理装置を実現することができる。
第2の本発明による画像処理装置は、画像のフレームレートが視認可能な第一のフレームレートにて撮像された画像を画像処理すると共に、画像のフレームレートが上記第一のフレームレートより高速な第二のフレームレートにて撮像された画像を画像処理する画像処理装置であって、上記第一のフレームレートにて被写体を拡大して観察する拡大観察モードと、上記第二のフレームレートにて被写体を高速撮影する高速撮影モードのいずれか一方を選択するモード選択手段と、上記第一と第二のフレームレートにて画像の取得が可能であるとともに、上記モード選択手段にて選択された第一または第二のフレームレートにて被写体の撮像を行う撮像手段と、上記撮像手段によって、上記モード選択手段にて選択された高速撮影モードに対応する第二のフレームレートにて撮像された被写体に対する画像データが転送され、フレームレートを低下させる処理を行うフレームレート変換手段と、上記高速撮影モードにおける録画動作時、上記撮像手段からの上記第二フレームレートでの画像データを書き込む第1メモリと、上記高速撮影モードにおける上記第1メモリからの画像データ読出し時、上記第1メモリから画像データを読み出す動画読出手段と、上記拡大観察モードにて撮像された第一のフレームレートの画像データならびに上記フレームレート変換手段によるフレームレート変換後の画像データについて輝度レベルを調整する処理を行い、表示用データを生成するとともに、上記動画読出手段によって上記第1メモリから読み出された画像データについて輝度レベルを調整する処理を行う画像処理手段と、上記画像処理手段に対して、フレームレート変換手段と動画読出手段のいずれか一方を接続するとともに、第1メモリから画像データを動画読出手段が読み出す場合のみ、上記画像処理手段に対して、動画読出手段を接続する切替手段と、上記画像処理手段にて生成された表示用データを表示する表示手段と、上記拡大観察モードにおいて、表示手段に表示される画像データを保存させる時、ならびに、第1メモリの画像データを保存させる時に、各画像を保存する第2メモリからなるように構成される。
第3の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、露光のタイミングを指示するための露光タイミング信号を生成し、上記撮像手段に供給する撮像制御手段を備え、上記撮像制御手段が、上記拡大観察時と上記高速撮影時とでフレームレートを異ならせるために、拡大観察モード及び高速撮影モード間で露光の繰り返し間隔を異ならせるように構成される。この様な構成によれば、露光の繰り返し間隔を拡大観察モード及び高速撮影モード間で異ならせて撮像手段に露光タイミングを指示するので、モードに応じた適切なフレームレートで撮像手段から画像データを取得することができる。
第4の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記撮像手段を識別する撮影装置識別手段を備え、上記モード選択手段が、上記撮影装置識別手段による識別結果に基づいて、モードを選択するように構成される。この様な構成によれば、撮像手段の識別結果に基づいてモードが選択されるので、撮像手段が拡大観察用であるのか高速撮影用であるのかに応じて自動的に動作モードを切り替えさせることができる。特に、高速で動作させられないカメラが接続された場合に、この様なカメラを識別することによって、動作モードが高速撮影モードに切り替えられないようにすることができる。
本発明による画像処理装置によれば、拡大観察時と高速撮影モードにおいて第1メモリに書き込まれた動画像の読み出し時とで画像処理手段を共通化できるので、製造コストを増大させることなく、動作モードを拡大観察モード及び高速撮影モード間で切り替えることができる画像処理装置を実現することができる。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1による画像処理装置の前提とする撮像システムについて、図1〜図17を用いて以下に説明する。この撮像システムは、被写体を拡大して観察する拡大観察モードと、被写体の動きを高速撮影する高速撮影モードとの間で動作モードを切替可能な画像処理装置を含むシステムである。ここで、本明細書において高速撮影とは、人の目で視覚することが困難な動体の動きを連続的な複数のフレームからなる動画像として撮影することであり、例えば、フレームレート(1秒間に連続して取得する画像の枚数)が100fps〜100万fpsで撮影が行われる。その際、必要に応じて被写体を拡大表示させることもできる。一方、拡大観察とは、フレームレートに比べて動きの小さな被写体を光学レンズによって拡大して撮影することであり、例えば、10倍〜10万倍の範囲で拡大させた被写体が撮影される。
(システム図)
図1に、本発明の実施の形態1による画像処理装置を含む撮像システム100の概略構成の一例を示すシステム図である。この撮像システム100は、撮像部10を含む撮像モジュール16、照明手段60及びレンズモジュール20からなるヘッド部15と、ヘッド部15を駆動制御し、画像処理等を行う本体部50と、ヘッド部15及び本体部50を接続するケーブル部24により構成される。
本体部50は、撮像部10からの画像信号を処理する画像処理装置であり、照明手段60に照明光を供給する照明用光源64と、撮像部10を制御するための撮像用制御信号を生成し、撮像部10に対して送信する撮像制御部13と、撮像部10で撮像された拡大画像に対して画像処理を行う画像処理部81とを備える。さらに、本体部50は、撮像部10で撮像された画像を表示する表示部52と、ユーザが各種設定や操作を行うための操作部55を備える。表示部52は、本体部50に内蔵されている。この撮像システム100は、観察用途に応じたレンズモジュール20及び照明手段60に交換可能とすることにより、一台の装置を複数の異なる用途に用いることが可能となっている。
図2及び図3には、ヘッド部15の構成を用途に応じて変更し、本体部50に接続する際の構成例が示されている。これらの図において、図2(a)〜図2(d)は、照明光供給ケーブル61と信号送信ケーブル62とを部分的に纏めたケーブル部24を採用する例を示し、図3(a)〜(d)は、照明光供給ケーブル61と信号送信ケーブル62とを個別に構成したケーブル部24を採用する例を示している。
図2(a)、図3(a)は、複数のヘッド部15の構成を示す分解図であり、図2(b)、図3(b)は、高速撮影用のヘッド部15をケーブル部24を介して本体部50に接続する際の様子を示した説明図である。また、図2(c)、図3(c)は、リング状の照明装置をセットした拡大観察用のヘッド部15を本体部50に接続する際の様子を示した説明図であり、図2(d)、図3(d)は、同軸落射照明装置をセットした拡大観察用のヘッド部15を本体部50に接続する際の様子を示した説明図である。
これらの図に示されるように、ヘッド部15を構成する部材をアタッチメント式に変更して様々なバリエーションを生成し、一台の装置を多様な用途に利用できる。ここでは、大別して高速撮影用、拡大観察用のヘッド部15が構成される。また、拡大観察用ヘッド部15は、さらに、照明手段60をリング状照明、同軸落射照明のいずれかを選択できるようになっている。このように、用途に応じてヘッド部15を使い分けることができる。
(ヘッド部15)
ヘッド部15は、撮像モジュール16内に撮像部10を備える。撮像部10は、照明手段60により照明された検査対象物としての被写体S(試料、ワーク等)から、光学系を介して入射する反射光を電気的に読み取る撮像素子12を備える。撮像素子12は、この例では、CMOSを利用しているが、CCD等の素子も利用できる。ここでは、撮像モジュール16が、図2(a)に示されるように円筒形状からなるものとする。また、撮像モジュール16に内蔵する撮像素子12は、モノクロ撮像用、カラー撮像用のいずれかが利用できる。例えば、冷却CCD等の高精細な撮像が可能な撮像素子は、モノクロ撮像用であるため、撮像モジュール16をモノクロ撮像用、カラー撮像用に複数用意し、これらを観察用途に応じて適宜選択することにより、種々の用途に対応可能とすることができる。
(画素ずらし手段14)
撮像部10は、画素ずらしによってCMOSの持つ解像度以上の高解像度を得るための画素ずらし手段14を備えることができる。画素ずらしの技術は、例えば、単板タイプについて特開昭58−111580号公報に記載され、3板タイプについて特開平01−123580号公報に記載されている。これらの文献に記載されているように、画素ずらしは、圧電素子等を用いて、隣接する素子(画素)と素子(画素)との間の空間に、素子を物理的にシフト(ピクセルシフト)させることによって行われる。そして、例えば、画素ピッチの半分だけ被写体Sをずらして撮影した画像と、ずらす前の画像とを合成することにより、高解像度化を図るものである。また、各画素でRGBのデータを取得することにより、色再現性も向上される。
代表的な画像ずらしの機構としては、撮像素子12をアクチュエータ等により移動させるCCD駆動方式、LPFを傾斜させるLPF傾斜方式、レンズを移動させるレンズ移動方式等がある。画素ずらしを行うための画素ずらし信号は、画素ずらし信号ケーブル62Aを介して本体部50からヘッド部15に送信される。一般的に、拡大観察を行う場合、その観察に用いる撮像素子に対しては、解像度の高いものを用いる傾向が強いが、このような高解像度の撮像素子にて高速度撮像も行う場合、その撮像素子からの読み出し速度が遅くなるという傾向がある。このため、本実施の形態では、「拡大観察」と「高速撮影」の両方を兼ねることのできる撮像素子として、例えば、画素数が30万画素程度であり、撮像素子からの読み出し速度が高速度撮像においても使用可能なタイプを採用し、この撮像素子を静止画像としての拡大観察像を取得する場合においては、上述した画素ずらし手段を活用することにより、解像度を高めることにより、二つの異なる観察に対して両立できる撮像手段を構築している。
また、ヘッド部15は、レンズモジュール20及び照明手段60も、用途に応じて交換できる。レンズモジュール20としては、高速撮影用のレンズを内蔵する第1レンズモジュール21と、拡大観察用のレンズを内蔵する第2レンズモジュール22に大別される。また、選択したレンズモジュール20に応じて、照明手段60が用意される。この例では、第2レンズモジュール22用の照明手段60として、第2レンズモジュール22に照明光路67が内蔵され、一方、第1レンズモジュール21用の照明手段60として、第1レンズモジュール21で撮影する領域を照明するための第1レンズ用照明ユニット66が別体で用意され、ヘッド部15に対して装着可能としている。
このようにヘッド部15は、撮像部10を撮像モジュール16に内蔵しており、レンズモジュール20側をアタッチメント式としている。また、照明手段60については、レンズモジュール20に内蔵させるタイプ、レンズモジュール20と個別に、ヘッド部15又はレンズモジュール20に装着するタイプとしている。
(レンズモジュール20)
レンズモジュール20は、撮像素子12と光学的に結合される光学レンズを内蔵する。ここでは、高速撮影用のレンズを内蔵する第1レンズモジュール21と、拡大観察用のレンズを内蔵する第2レンズモジュール22を用意している。図4は、第1レンズモジュール21を含むヘッド部15を示した断面図であり、図5は、第2レンズモジュール22を含むヘッド部15を示した垂直断面図である。また、図6には、図5のVI−VI線における水平断面図が示されている。これらの図に示されるように、レンズモジュール20は、要求される倍率や明るさに応じたサイズ、曲率の光学レンズを複数枚備えている。
(照明手段60)
照明手段60は、レンズモジュール20を介して撮像素子12に結像される被写体Sを照明する。照明手段60の光源は、本体部50に内蔵され、ケーブル部24を介して照明光がヘッド部15の照明手段60に伝達される。照明手段60は、ヘッド部15に組み込み式としたり、ヘッド部15と脱着可能な別体のいずれも採用できる。ここでは、第1レンズモジュール21用の照明手段60である第1レンズ用照明ユニット66は、ヘッド部15と別体で構成して装着し、第2レンズモジュール22用の照明手段60である照明光路67(リング状照明装置)は、第2レンズモジュール22に内蔵式としている。
(第1レンズ用照明ユニット66)
第1レンズ用照明ユニット66は、後端に照明光供給ケーブル61を接続している。また、第1レンズ用照明ユニット66は、図4及び後述する図10の断面図に示されるように、照明ユニット用マウント18の傾動軸19に固定される軸穴を、後端近傍に開口している。このため、後端部分の軸穴を中心として揺動できる。
(第1レンズ用照明ユニット66の装着部分)
図7(a)〜(c)は、第1レンズ用照明ユニット66を第1レンズモジュール21に固定したヘッド部15を示す斜視図である。この図に示されるように、第1レンズ用照明ユニット66は第1レンズモジュール21の上部に固定される。具体的には、第1レンズモジュール21の円筒状の周囲に回転自在に固定された回転リング17上に、上面を開口した断面コ字状の照明ユニット用マウント18を固定し、この照明ユニット用マウント18に、第1レンズ用照明ユニット66を傾動軸19を中心として傾動自在に固定される。
回転リング17を回転自在とすることにより、図7(a)〜(c)に示されるように、第1レンズ用照明ユニット66は第1レンズモジュール21に固定した状態で、円筒状の第1レンズモジュール21、すなわち撮像素子12の光軸を中心として周囲を回転自在としている。また、任意の回転位置で回転リング17を第1レンズモジュール21に対して保持できるよう、ロックレバー23を設けている。これにより、照明光の照射方向を自在に調整でき、例えば、ヘッド部15の配置位置によって照明光の一部が影となるような場合に、第1レンズ用照明ユニット66の位置を変更して照明光が遮られる事態を回避できる。
(照明ユニット傾斜角調整手段)
ヘッド部15は、第1レンズ用照明ユニット66の第1レンズモジュール21に対する相対的な傾斜角度を調整する照明ユニット傾斜角調整手段を備えている。図8、図9、図10には、照明ユニット傾斜角調整手段の一例が示されている。これらの図において、図8(a)及び(b)は、第1レンズ用照明ユニット66の傾動を示す斜視図であり、図9は、側面図である。図10は、図9の一部断面図であって、図4と切断位置を変えることで照明ユニット傾斜角調整手段の部分を示した垂直断面図となっている。
この図に示される照明ユニット傾斜角調整手段は、照明ユニット用マウント18に設けられたウォームギア25と、第1レンズ用照明ユニット66の後端に設けられたウォームホイール26により構成される。ウォームギア25の端部(図10において頂部)には、傾斜角調整ねじ27が固定されており、傾斜角調整ねじ27を回転させることにより、ウォームギア25が回転され、ウォームギア25と噛合されたウォームホイール26の回転により、傾動軸19を中心として、第1レンズ用照明ユニット66を揺動させ、第1レンズモジュール21に対する傾斜角を調整できる。このような構成を採用することにより、ユーザによって第一レンズモジュールと被写体Sとの間の距離(照明光のワーキングディスタンス)が任意に設定されても、この距離に対応させて、被写体Sを適切に照明できる傾斜角を容易に設定できる。このようなウォームギア25の構成により、詳細な角度調整が可能になると共に、第1レンズ用照明ユニット66側からは動力を伝達できないので、特に固定機構を設けずとも傾斜角度が保持され、第1レンズ用照明ユニット66の自重で傾斜角度が変わってしまう事態を回避できる。
さらに、第1レンズ用照明ユニット66は、スポット光を形成するよう、投光に適したテレスコープ状レンズ66aを備えている。すなわち、円筒状レンズ部分を入れ子式としてスポット光の直径を調整でき、図11(a)に示す状態から、図11(b)に示すようにテレスコープ状レンズ66aを突出させることができ、突出量を少なくするとスポット径が大きくなり、突出量を大きくするとスポット径を小さくできる。これにより、照射光を集中させたスポット光を形成できる。特に高速撮影用途では照明光のワーキングディスタンスが比較的長くなるため、スポット光を照射して、照明光を十分な照度にて効率よく照射できる。
(照明光路67)
第2レンズモジュール22用の照明光を照射する照明光路67は、図5、図6に示されるようにヘッド部15の第2レンズモジュール22に内蔵される。この照明光路67は、照明光供給ケーブル61である光ファイバ61Aからの照明光を分岐し、複数の点灯部68をヘッド部15の周囲に円環状に配置したリング状照明装置としている。このため撮像モジュール16には、図6の水平断面図に示されるように、照明光供給ケーブル61から伝搬された照明光を分岐させる光ファイバ分岐路69を備える。
照明光供給ケーブル61から伝搬された照明光は、撮像モジュール16の後端側から内部に案内されると、一旦光ファイバ分岐路69によって2方向に分岐され、撮像モジュール16の先端側、すなわち第2レンズモジュール22との接合面である光接合面70において円環状に分散される。このように照明光を光接合面70まで案内させるための光導波路として、光ファイバ分岐路69内部は光ファイバが内蔵される。また照明光を一旦分岐させるのは、撮像モジュール16の中心部分に撮像部10を配置するためであり、分岐された照明光は光ファイバ61Aの光導波路を伝搬して、撮像モジュール16の光接合面70の円周部分に案内される。さらに撮像モジュール16と第2レンズモジュール22との接合部分でも、撮像モジュール16の光接合面70が第2レンズモジュール22の光接合面と光学的に結合され、同様に第2レンズモジュール22内部に設けられた光ファイバ61A等の光導波路を伝搬して、第2レンズモジュール22の入射端面に設けられた点灯部68まで照明光がガイドされる。
点灯部68は、複数のブロック状で、第2レンズモジュール22の入射面の周囲に円環状に設けられる。照明光を光導波経路中のいずれかの位置(この例では後述するように本体部50側)で遮光制御することで、すべての点灯部68を点灯させる全射照明や、1/4等、一部の点灯部68を点灯させる片射照明に切り替えることができる。点灯部68の一部を部分的に点灯することで、対象物表面に陰影が生じ、凹凸感を強調した立体感のある影像が得られる。また点灯部68の点灯パターンを変化させることで、得られる拡大観察像の陰影を変化させることができる。これを利用して、複数の点灯パターン(例えば点灯部68の全周を点灯する全周照明、左右上下の一部、例えば1/2や1/4を部分的に点灯する側射照明、さらには落射照明、透過照明の組み合わせや拡散、偏光フィルタの有無等)を予め用意し、順次点灯パターンを切り替えて画像を簡易的に撮像し、表示部52に一覧表示させて、ユーザに好みの画像を選択させ、選択された画像の点灯パターンにて通常の拡大観察像を撮像するように構成してもよい。この方法であれば、照明の仕方をユーザが特に意識することなく、表示部52の画面上に表示される画像を見ながら、所望の画像を容易に得ることができる。
なお、図6の例では、照明光供給ケーブル61をヘッド部15の撮像モジュール16に接続し、光ファイバ分岐路69を介して第2レンズモジュール22に照明光を伝搬する構成としている。
(同軸落射照明アダプタ71)
一方、同軸落射照明を行う場合は、図2(a)、(d)等に示されるように第2レンズモジュール22に同軸落射照明アダプタ71を装着する。同軸落射照明アダプタ71は、第2レンズモジュール22の側面から照明光を入射させ、複数のミラーで反射させて撮像素子12の光軸とほぼ一致させるように照明光を入光させる。これにより、明視野観察等に有効となる。ここでは、図2(a)に示されるように、第2レンズモジュール22の側面に突出させたコネクタに照明光供給ケーブル61を接続している。
(ケーブル部24)
一方、ケーブル部24は、本体部50の照明用光源64とヘッド部15の照明手段60とを結合し、照明用光源64からの照明光を検査対象物に照射するための照明光供給ケーブル61と、ヘッド部15の撮像素子12に対して本体部50の撮像制御部13から撮像用制御信号を送信すると共に、撮像素子12からの画像信号を本体部50の画像処理部81へ送信するための信号送信ケーブル62とを含む。照明光供給ケーブル61には、光の伝達に適した光ファイバ61Aが利用できる。また信号送信ケーブル62は、電気信号の伝達に適した銅線等の導電性に優れた金属線が利用できる。
ケーブル部24は、一端をヘッド部15に固定して、他端を本体部50の接続端子に接続する。一方、本体部50側には、これらのケーブル部24の分岐された接続端子を挿入するための端子穴を各々設けている。
図2(a)の例では、拡大観察用途のヘッド部15の内、照明手段60としてリング状照明を採用するタイプについては、ヘッド部15に照明手段60が一体的に組み込まれているため、図2(c)に示されるように照明光供給ケーブル61と信号送信ケーブル62を纏めたケーブル部24としている。このケーブル部24の一端はヘッド部15を構成する撮像モジュール16の後端に固定されており、一方、本体部50との接続側においては、照明光供給ケーブル61と信号送信ケーブル62に分岐させている。また、信号送信ケーブル62は、さらに画素ずらし信号を送信するための画素ずらし信号ケーブル62Aと、制御信号及び画像信号の送信するための制御信号用ケーブル62Bに分岐されている。この構成でヘッド部15をケーブル部24を介して本体部50に接続する様子は、図2(c)に示されている。このように、ケーブル部24をある程度纏めておくことにより、取り回しを容易にできる利点が得られる。ただし、上述の通り必ずしもケーブル部24を纏める必要はなく、図3(c)に示されるように、ヘッド部15から直接照明光供給ケーブル61、信号送信ケーブル62(画素ずらし信号ケーブル62Aと制御信号用ケーブル62B)を分岐させて、本体部50と各々個別に接続する構成としてもよい。
一方、ヘッド部15に照明手段60が別体で装着されるタイプについては、ケーブル部24を纏めることなく、照明光供給ケーブル61を介して直接照明手段60と本体部50とを接続する。具体的には、高速撮影用途のヘッド部15においては、図2(a)、(b)に示されるように第1レンズ用照明ユニット66の後端に照明光供給ケーブル61の一端を接続し、他端を本体部50と接続する。ここで、撮像モジュール16側のケーブル部24として、図2(a)、(b)に示されるように、部分的に照明光供給ケーブル61と信号送信ケーブル62を纏めたタイプを使用することも可能である。この場合は図2(b)に示されるように、撮像モジュール16のケーブル部24から分岐された照明光供給ケーブル61は、本体部50に接続せず、代わりに第1レンズ用照明ユニット66側の照明光供給ケーブル61を接続する。
また、拡大観察用途のヘッド部15の内、照明手段60として同軸落射照明を採用するタイプについても、図3(d)に示されるように落射カプラ72を介して同軸落射照明アダプタ71に照明光供給ケーブル61の一端を接続し、他端を本体部50と接続する。これにより、本体部50の照明用光源64からの照明光を照明手段60に伝達できる。この場合においても、撮像モジュール16側のケーブル部24として、部分的に照明光供給ケーブル61と信号送信ケーブル62を纏めたタイプを使用することもでき、図2(d)に示されるように、撮像モジュール16のケーブル部24から分岐された照明光供給ケーブル61は本体部50に接続せず、代わりに同軸落射照明アダプタ71側の照明光供給ケーブル61を接続する。
(本体部50)
本体部50は、照明用光源64と、撮像制御部13と、画像処理部81と、メモリ部53と、インターフェース部54を備える。
(照明用光源64)
照明用光源64は、撮像制御部13に点灯を制御される。具体的には、メタルハライドランプやハロゲンランプを使用する場合は、照明光供給ケーブル61を接続する接続端子との光路上に照明光をすべて、あるいは部分的にマスクして遮光するマスク板(図示せず)を配置する。マスク板は2枚の大小の略扇形を背中合わせに接続したような形状で、回動軸を中心に回動自在に装着される。大きな扇形部分には、開口窓が設けられ、略円形の全周照明用開口窓と、略扇形の側射照明用開口窓が、それぞれ開口されている。また小さい扇形には、その円周側面部分にギア溝が形成されている。このマスク板は回動軸を中心に回動自在に連結されており、モータによって回動される。モータは回転軸にウォームギアを固定しており、ウォームギアのギア部分が、マスク板の小さい扇形の円弧部分に設けれらたギア溝と噛み合うように配置される。モータを回転させてマスク板を回動させると、全周照明用開口窓および側射照明用開口窓のいずれかが、照明光供給ケーブル61と一致する。これによって、照明光供給ケーブル61を照明用光源64と接続し、照明手段60から照明光を照射可能とする。
このような照明用光源64としては、メタルハライドランプが好適に利用できる。メタルハライドランプは、フィラメントに電流を流して発光するハロゲンランプと異なり、例えば、キセノンガスを充填したバルブに高圧電流を放電して発光する。具体的には、メタルハライドランプは水銀とハロゲン化した金属が封入されている高輝度放電灯であり、発光管中に水銀、希ガスの他、発光金属がハロゲン化物(主としてヨウ化物)の形で封入されている。このランプは長寿命でエネルギー効率に優れ、低い消費電力で高い照度を得られる。特に高速撮影用途においては、ワーキングディスタンスが拡大観察用途に比べて長くなる上、ごく短いフレーム単位での撮影となるため、十分な照度が得られるよう、高出力の照明が要求される。このため、特に高速撮影用途においてはメタルハライドランプが好適である。また、拡大観察用途においてもメタルハライドランプを利用できる。この場合は、高速撮影用途ほどの照度が要求されないので、照度を抑えても演色性の高いランプ、具体的には赤色成分を高くしたタイプのメタルハライドランプを使用する。あるいはメタルハライドランプ以外にも、第1光源として水銀ランプやキセノンランプを利用し、また、第2光源としてハロゲンランプやLEDを利用できる。LEDは、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等に比べて赤外線成分が少なく、同一光量を照射しても、被写体への発熱量が少ない利点が得られる。また、比較的安価で長寿命である上、入力に対する応答性にも優れ、照明光を遮光するマスク板を使用することなく点灯制御できる上、100万fpsといった高速撮影にも十分追従してON又はOFFできる。
(光源判別手段65)
このような異なる照明用光源64を適切に点灯駆動できるように、本体部50側では、接続された照明用光源64の種別に応じて、駆動電流等の駆動条件を切替可能としている。この切替は、手動若しくは自動で行うことができる。特に図1に示す例では、装着された照明用光源64の種別を判別する光源判別手段65を本体部50側に備えている。光源判別手段65を備えることで、接続された照明用光源64の種別を本体部50が自動的に把握し、各光源を駆動する適切な駆動条件に切り替えて適切な駆動制御が可能となる。例えば、メタルハライドランプに応じた駆動電流値の切り替え、照明光の出力制御等を行うことができ、ユーザが一々電源ワット数等を切り替える手間や設定ミスを省き、確実に且つ安全に各照明用光源64を利用できる。さらに、照明用光源64の点灯時間を本体部50側で計算して、照明用光源64毎に使用時間を累積して保持し、交換時期が近付くと照明用光源64の交換を促すように構成することもできる。
(撮像制御部13)
撮像制御部13は、高速撮影時におけるフレームレート、シャッタースピード等の撮像条件を、操作部55を介して設定し、設定した撮像条件に従い、各部の制御を行う。具体的には、撮像部10の撮像素子12を駆動制御するための撮像用制御信号を生成し、撮像部10に対して送信する。また、照明用光源64のON又はOFFや遮光を制御する。例えば、ストロボ撮影を行う場合は、撮影に同期した同期信号を出力し、同期信号により照明用光源64の点灯ON又はOFFを行うと共に撮像素子12で撮像を行う。このように、撮像制御部13から照明用光源64に対し、1回の撮影の開始及び終了時点に同期した撮影タイミング信号と、撮影中の各フレームの露光開始時点に同期した露光タイミング信号が送信される。また、拡大観察時には、撮像条件の設定として、例えば、リング状照明装置からの出射光として、落射照明、透過照明を選択し、それぞれに対して全周照明、側射照明いずれかを選択する。さらに、フィルタとして拡散、偏光又はフィルタなしの通過光(スルー)を適用する等、複数の条件の組み合わせによって照明方法を様々に変化させることができる。これらの設定は、操作部55を介してユーザが行う。
(画像処理部81)
画像処理部81は、撮像部10で撮像された拡大画像に対して画像処理を行う。例えば、表示部52に表示された被写体の画像に対して、領域を指定し、面積を演算したり、高低差や距離、角度を演算するといった処理を行う。
(表示部52)
表示部52は、撮影された画像や設定等を表示するためのディスプレイである。表示部52は、CRTや液晶パネル等が利用される。図2、図3の例では、表示部52は本体部50に組み込まれている。
(メモリ部53)
メモリ部53は、撮影された画像データや設定内容等を保持する。好適には、一時的な記憶領域としてRAM等の高速な半導体メモリを使用し、データ保存領域としてハードディスクを使用する。
(操作部55)
操作部55は、表示部52上に表示される画面に基づいてユーザが入力を行うための入力デバイスである。操作部55は、本体部50とケーブルを介して接続され、或いは、無線で接続され、或いは、本体部50に固定されている。図2、図3の例では、操作部55は無線接続のコンソールにより構成される。
(高速撮影用途)
次に、ステム100を用いた拡大観察用途と、高速撮影用途の各々について、撮像の詳細を説明する。まず、高速撮影用途について説明する。図2に示すように、撮像システム100のヘッド部15として、カラー撮影用若しくはモノクロ撮影用の撮像素子12を内蔵する撮像モジュール16を選択し、撮像モジュール16の先端に第1レンズモジュール21を装着する。このとき、撮像モジュール16に内蔵される撮像素子12の光軸と、第1レンズモジュール21の光軸が一致するように、光学的に接合される。さらに、照明手段60として第1レンズ用照明ユニット66を、撮像モジュール16若しくは第1レンズモジュール21に装着している。
このように、第1レンズ用照明ユニット66を第1レンズモジュール21と別部材としつつ、ヘッド部15に装着可能とすることにより、従来別体で設置が面倒であった高速撮影用の照明設備を容易に準備でき、さらに調整作業も、照明ユニット傾斜角調整手段により簡素化される。図2の例では、第1レンズ用照明ユニット66を予め一体的に固定した第1レンズモジュール21を用意することにより、第1レンズモジュール21のみをヘッド部15に装着するだけでよいので、取り扱いを容易にできる。
(操作画面)
高速撮影を行うための設定手順を、図12及び図13に基づいて説明する。これらの図に示される操作画面は、撮像システム100を操作するための撮像装置操作プログラムのユーザインターフェース画面300の一例である。図12には、高速撮影を行うための録画画面が示され、図13には、録画した高速度撮像データを再生するためのプレビュー画面が示されている。このプログラムにおいては、録画画面の操作によって高速撮影された画像データを、プレビュー画面上に表示させる。これら録画画面とプレビュー画面の切り替えは、画面左上に設けられた画面切替手段302としての「録画」、「プレビュー」切替ボタンをそれぞれ選択することにより行うことができる。なお、高速撮影は、基本的には静止画を連続撮像するものであるが、これらを連続して表示すれば動画のように扱えるため、ここでは便宜上、動画像の録画と呼ぶこともある。
このようなユーザインターフェース画面において、仮想的に設けられたボタン類や入力欄に対するON又はOFF操作、数値や命令入力等の指定は、撮像装置操作プログラムを組み込んだ撮像システム100あるいは撮像装置操作プログラムをインストールしたコンピュータに接続された操作部55で行う。本明細書において「押下する」とは、ボタン類に物理的に触れて操作する他、操作部55によりクリックあるいは選択して擬似的に押下することを含む。
これらの図に示される操作画面は、画像を表示するための画像表示領域304と、その右側に設けられた各種操作を行うための操作領域310、及び、上部に設けられた各種設定を行うためのツールバー320により構成される。また、ツールバー320と画像表示領域304の間には、画面切替手段302が設けられ、画像表示領域304の下側には、現在の状態を示すステータス領域306が設けられている。画像表示領域304には、撮影された画像が表示される。ここでは、被写体Sとして、リレー設定装置が表示されている。
図12に示される録画画面について説明する。この録画画面は、高速撮影時に表示部52上に表示される画面である。操作領域310には、明るさを設定するための明るさ設定欄311、フレームレートを設定するためのフレームレート設定欄315、及び、各種操作を実行するための操作ボタン類316が配置されている。明るさ設定欄311においては、シャッタースピードとゲインが設定できる。シャッタースピードはスライドバー312を操作して連続的に設定できる。また、「自動」ボタン313を押下すれば、シャッタースピードを演算して適切な値に自動設定される。さらに、ゲインは、数値表示欄314から数値で設定できる。数値表示欄314の右側に設けられたドロップボタンを押下すれば、予め設定されたゲインの数値がドロップダウンメニューで表示される。さらに、フレームレートも、フレームレート設定欄315の数値表示欄315aから数値で指定できる。数値表示欄315の右側に設けられたスピンボタンを押下して、数値を増減させることもできる。
操作ボタン類316としては、被写体に対し周期的に強い照明光を照射し、これに同期させて撮影を行うための「ストロボスコープ」ボタン316A、動画像として記録された撮影画像をスロー再生するための「スロー観察」ボタン316B、撮影を一時停止するための「一時停止」ボタン316C、表示中の撮影画像を静止画として記録させるための「静止画撮影」ボタン316Dが設けられている。さらに、録画準備を実行する「録画準備」ボタン317、録画を開始、停止するための「録画」ボタン318が設けられている。
ステータス領域306には、撮影可能時間と残り時間が表示される。また、トリガの設定タイミングと撮像時間の関係がタイムゲージ306Aにより表示されている。図12の例では、センタートリガに設定されており、プレトリガで画像を連続撮像中にトリガ信号が入力されると、トリガのタイミングが中心となるように撮像を継続し、自動的に終了する。また、撮像開始を示すスタートトリガや、撮像終了を示すエンドトリガ、手動で撮像の開始、終了タイミングを指定するマニュアルトリガ等に設定することもできる。
ツールバー320には、主に静止画の撮影条件を設定するための撮影設定ボタン320A、主に録画の撮影条件を設定するための録画設定ボタン320B、撮影画像上で、面積や距離測定等各種の計測を行うための計測ボタン320C、撮影に使用するレンズモジュール20の設定を行うためのレンズボタン320D、撮影画像の印刷を行うための印刷ボタン320E、撮影画像に対してユーザが任意のコメントを付加するためのコメント入力ボタン320F、撮影画像の表示設定を行うための表示ボタン320G、撮像素子12や撮影画像の設定を行うためのカメラ・画像ボタン320H、撮影画像の整理や閲覧を行うためのアルバムボタン320I、撮像装置操作プログラムの起動時に表示される初期メニューを設定するための初期メニューボタン320J、及び、撮像システム100の電源をON又はOFFするための電源ボタン320Kが配置されている。
このような録画画面上において、各種設定を行った後、高速撮影を行い、静止画像又は動画像として録画された高速度撮像データがプレビュー画面上に表示される。
図13に示されるプレビュー画面について説明する。このプレビュー画面においても、基本的な配置は、図12の録画画面とほぼ同様であり、画像表示領域304、操作領域310、ツールバー320、画面切替手段302、ステータス領域306が設けられている。このツールバー320の内容は、図12の録画画面と同様である。
ステータス領域306には、現在、高速度撮像データの何枚目(フレームの枚数)を画像表示領域304に表示しているのかを示すタイムゲージ306Bが表示されている。また、タイムラインの右側には、フレームの総数と表示中の撮影画像に対応するフレーム番号と経過時間も表示される。
プレビュー画面の操作領域310においては、操作ボタン類330として、録画された動画像を再生するための再生・一時停止ボタン331、巻戻しボタン332、早送りボタン333が設けられ、操作ボタン類330の上側には現在の動作状態(図13の例では「×10巻戻し中」)を示す動作状態表示欄335が配置されている。また、操作ボタン類330の下側には、フレームレート表示欄336が設けられ、撮影時のフレームレートが「録画:4000fps」、動画再生時のフレームレートが「再生:150fps」等と表示される。このように、再生時のフレームレートは、撮影時と異ならせることが可能である。また、その下側には、「ループ再生」チェックボックス337が設けられ、この欄にチェックマークを入れることにより、動画像がループ再生される。さらに、「ループ再生」チェックボックス337の下側には、再生範囲設定欄338が設けられ、再生範囲を指定することもできる。ここでは、再生開始の始点、終点をフレームの枚数で指定する。さらに、再生範囲設定欄338の下側には静止画撮影ボタン316Dと、録画された動画データを不揮発性メモリに保存するためのデータ保存ボタン339が設けられている。
この例では、録画画面において録画された高速度撮像データは、揮発性メモリ上に一時的に保持され、ユーザはプレビュー画面上で確認して、データ保存するかどうかを判断できる。保存しない場合は、再度録画画面に戻って新たに高速度撮像データを取得できる。データ保存ボタン339を押下すると、高速度撮像データを保存するためのダイアログ画面が表示され、ユーザは所定のフォルダに名前を付けて保存できる。
(拡大観察用途)
図14及び図15を用いて、拡大観察用途について説明する。撮像システム100は、図14に示されるように撮像素子12により撮影された画像を表示する表示部52を有する本体部50を備える。さらに、図15に示されるように撮像システム100は、被写体Sを固定するための試料固定部(ステージ230)と、光学系11を介して入射する被写体Sからの反射光又は透過光を電気的に読み取る撮像素子12(CMOS)と、ステージ230と光学系11との光軸方向における相対距離を変化させて焦点を調整するための焦点調整部(ステージ昇降器220)とを備える。さらに、本体部50は、図15に示されるように、ステージ昇降器220によって焦点を調整したときのステージ230と光学系11との光軸方向における相対距離に関する焦点距離情報を、光軸方向とほぼ垂直な面内における被写体Sの2次元位置情報と共に記憶する焦点距離情報記憶部(メモリ部53)と、表示部52によって表示された画像の一部の領域を少なくとも一つ設定可能な領域設定部(操作部55)と、操作部55によって設定された領域に対応する被写体Sの一部又は全部に関する焦点距離情報に基づいて、操作部55によって設定された領域に対応する被写体Sの光軸方向における平均高さを演算する制御部51とを備える。
この撮像システム100では、光学系11を介して入射する被写体Sからの反射光又は透過光を電気的に読み取る撮像素子12を用いて、指定された領域に対応する被写体Sの光軸方向における平均高さ(深さ)を演算できる。
図14に示される光学系11および撮像素子12を有する撮像部10は、スタンド台241から鉛直方向に延びる支柱242に固定されたカメラ取り付け部243に取り付けられる。スタンド台241には、被写体Sを載置するためのステージ230が上部に取り付けられたステージ昇降器220が配置されている。撮像部10およびステージ昇降器220は、本体部50に接続されて制御される。
また、本体部50には、PCを接続可能であり、PCに別途拡大観察用操作プログラムをインストールして、PC側から本体部50を操作することもできる。
図15に示されるステージ昇降器220は、例えば、ステッピングモータ221と、ステッピングモータ221を制御するモータ制御回路222により構成される。本体部50は、モータ制御回路222に対してステッピングモータ221の制御に関する制御データを入力することによって、ステージ230と、光学系11および撮像素子12との光軸方向における相対距離、ここでは、z方向における高さを変化させる。具体的には、本体部50は、ステージ昇降器220の制御に必要な制御データをモータ制御回路222に入力することによって、ステッピングモータ221の回転を制御し、ステージ230を昇降させて、被写体Sの高さ(z方向の位置)を変化させる。このステージ230は、被写体Sに対して観察位置の位置決めを行う観察位置決め手段として機能する。なお、本実施の形態においては、ステージ230の高さを変化させることによって試料固定部と光学系との光軸方向における相対距離を変化させる例を示したが、ステージ230を固定して光学系11及び撮像部10の高さを変化させてもよい。
撮像素子12は、x方向およびy方向に2次元状に配置された画素毎に受光量を電気的に読み取ることができる。撮像素子12上に結像された被写体Sの像は、各画素における受光量に応じて電気信号に変換され、さらにデジタルデータに変換されて処理される。本体部50は、このデジタルデータを受光データDとして、光軸方向(z方向)とほぼ垂直な面内(x、y方向)における被写体Sの2次元位置情報としての画素の配置情報(x、y)と共にメモリ部53に記憶する。
図14に示される照明手段60は、被写体Sに落射光を照射するための落射照明60Aと、透過光を照射するための透過照明60Bを備える。落射照明60Aは、照明光供給ケーブル61を介して本体部50と接続される。本体部50は、照明光供給ケーブル61を接続するためのコネクタを備えると共に、コネクタを介して照明光供給ケーブル61に光を送出するための照明用光源64を内蔵する。
(操作画面)
拡大観察を行うための設定手順を、図16及び図17に基づいて説明する。これらの図に示される操作画面は、撮像システム100を操作するための撮像装置操作プログラムのユーザインターフェース画面300の他の一例である。図16には、拡大観察時の観察画面120が示され、図17には、画像処理結果を表示するためのウィンドウ画面130が示されている。
図16に示される観察画面120について説明する。この観察画面120は、拡大観察時に表示部52上に表示される画面であり、画像表示領域、操作領域及びツールバーより構成される。ここでは、被写体Sとして、配線パターンが形成された基板が表示されている。操作領域には、シャッタースピードを設定するための設定欄121と、画像を調整するための設定欄122と、各種操作を実行するための操作ボタン123及び124が配置されている。
設定欄121では、プルダウン形式で「オート」と「マニュアル」を選択することが可能となっている。「オート」を選択すれば、装置内に予め定められている画像の明るさとなるように自動的にシャッタースピードが調整される。より具体的には、図16において、スライダーバーの部分に表示されている「80」という値がその画像の明るさを示している。一方、オペレータが予め定められている画像の明るさ以外の明るさを望む場合は、「オート」を選択した状態で、スライダーバーを左右に移動させることにより、その移動と連動して画面に表示される画像の明るさが変化するため、オペレータの所望する画像の明るさを設定可能となっている。つまり、スライダーバーの位置する明るさを認識し、シャッタースピードを速くしたり、遅くすることで明るさの調整が可能となっている。
また、プルダウン形式にて「マニュアル」を選択した場合は、図16に表示するスライダーバーの機能が「オート」時の画像の明るさを示すものから、具体的にシャッタースピードまたは露光時間を示すものとなり、バーの上側には、例えば1/1000sec等の具体的なシャッタースピードを示す値が表示されるようになっている。つまり、オペレータは、このシャッターバーの上側に表示される値を参考に、シャッターバーを左右に移動させることにより、シャッタースピードを速くしたり、遅くすることが可能となる。設定欄122では、手ブレ補正などの処理を選択することができる。
操作ボタン123は、一定の時間間隔で被写体Sを撮影し、得られた複数の画像フレームを合成することによって被写体Sを3次元的に表示させるための操作ボタンである。具体的には、操作ボタン123を操作することによって撮影画像の取り込みが開始され、手動でステージ230を一方向に移動させることによって、光軸方向(z方向)の高さの異なる複数の画像フレームが不揮発性メモリ内に取り込まれる。これらの画像フレームを合成することにより、被写体表面の凹凸を立体的に表す3D画像が生成され、ウィンドウ画面130上に表示させることができる。
操作ボタン124は、表示中の撮影画像を静止画として記録させるための操作ボタンである。
図17に示されるウィンドウ画面130について説明する。このウィンドウ画面130は、撮影画像の処理結果を表示するための画面であり、例えば、操作ボタン123の操作に基づいて表示部52上に表示される。ウィンドウ画面130には、3D画像を表示するための画像表示領域と、この画像表示領域の右側に操作領域が配置されている。
操作領域には、「3D表示」選択ボタン131、「3D照明」選択ボタン132、「保存」ボタン133、リセットボタン134及び高さ調整欄135が配置されている。「3D表示」選択ボタン131は、複数の画像フレームから得られた3D画像を画像表示領域内に表示させるための操作ボタンである。「3D照明」選択ボタン132は、画像処理によって仮想的に陰影を調整した3D画像を画像表示領域内に表示させるための操作ボタンである。「3D表示」又は「3D照明」のいずれかを選択することができる。
「保存」ボタン133は、表示中の3D画像を不揮発性メモリに保存するための操作ボタンである。リセットボタン134は、画像表示をリセットするための操作ボタンである。高さ調整欄135は、スライドバーを操作することにより、装置内に与えられている高さの基本単位に対する高さの比率を調整することができる。例えば、高さの基本単位に基づいて、表示された画像の高さ方向に、仮にノイズが生じ、オペレータがそのノイズを抑制したい場合、高さ方向の比率を基本単位に対して小さくすることにより、ノイズの表示を抑制できたり、また高さの基本単位に基づいて、表示された画像の高さ方向の情報が潰れているように感じる場合、高さ方向の比率を基本単位に対して大きくすることにより、高さ方向の情報を拡大、強調できる。
以上のように、本発明の実施の形態1による画像処理装置が前提とする撮像システム100では、従来の拡大観察装置に高速撮影機能を付加することにより、撮像装置としての汎用性を高めることができる。例えば、異常時の原因究明といった用途にも撮像装置を利用できるので、利便性が向上する。さらに、従来別途用意しなければならなかった高速撮影用のカメラや照明を用意することなく、撮像装置の機能として兼用できることで、低コストで高速撮影が可能となり、また、撮像装置の維持管理も容易となり、大幅なコスト削減、高効率な撮像装置を実現できる。
次に、本発明の実施の形態1による画像処理装置について、以下に説明する。この画像処理装置は、被写体Sを拡大して観察する拡大観察モードと、被写体Sの動きを高速撮影する高速撮影モードとの間で動作モードを切替可能な撮像装置となっている。
(本体部50の機能構成)
図18は、図1の撮像システム100の要部における一構成例を示したブロック図であり、本体部50内の機能構成の一例が示されている。この本体部50は、撮像制御部13、表示部52、照明用光源64、画像処理部81の他に、フレームレート変換部101、出力制御部102、不揮発性メモリ103、モード選択部104、スイッチ105、録画制御部106、揮発性メモリ107、動画読出部108及び切替手段81aを備えて構成される。
照明用光源64は、モード選択部104の指示に基づいて点灯制御を行う光源装置であり、動作モードに応じた照明光が生成される。
撮像制御部13は、モード選択部104の指示に基づいて撮像部10を制御する動作を行っている。例えば、露光時間やフレームレート(露光間隔)などの撮影パラメータを指示するための制御信号を生成し、撮像部10に対して供給する動作が行われる。ここで、露光時間は、シャッタースピードに対応し、シャッタースピードを速くすると、露光時間は短くなる。また、フレームレートは、露光間隔とも言うことができ、このフレームレートを速くすると、露光の繰り返し間隔は短くなる。より具体的には、「拡大観察モード」と「高速撮影モード」を切り替えるモード選択部104は、そのモード切替(選択)時に、選択されたモードに対応する、図示しないグラフィカルユーザインターフェースが画面に表示され、そのインターフェースの中で、初期設定として、露光時間やフレームレートの設定を行うようになっている。そして、このインターフェースにて設定された露光時間やフレームレートの設定値は、撮像制御部13を介して、撮像部10へ転送される。また、ここでのユーザインターフェースは、図示しないモード設定部によって制御されている。
撮像部10は、図示しないものの、内部に転送された露光時間やフレームレートを記憶するデシタル回路が構成されているため、この記憶内容が変更されない限り、記憶した設定値に基づいて、撮像部10にて撮像を実施し、撮像した画像を、本体部50に向けて送り続けることになる。
本実施例においては、撮像部10の内部のデジタル回路にて、上述した設定値を記憶する構成としたため、モード設定時にその設定値を撮像部10に送信すればよいが、もちろん撮像部10に上述したような記憶手段がない場合は、露光開始及び終了ならびに露光間隔(フレームレート)などの撮影タイミング信号を、撮像タイミング毎に、撮像制御部13から送信する方法を採用するようにしても良い。
さらに、いずれのモードを選択した場合においても、選択されたモードをモード選択部104が認識し、図示しない動作制御部に記憶されている各モードでの、上述したデフォルト値としての設定値を撮像部10に送信する。また、「拡大観察モード」においては、このモードが選択された以降に、これらの設定値を変更する必要はないが、「高速撮影モード」においては、高速のフレームレートのレンジの中で、オペレータが所望する値に設定変更可能とするため、ユーザインターフェース上にて設定値を変更可能としている。
フレームレート変換部101は、撮像部10から転送された画像データについて、表示部52で表示させるために、フレームレートを低下させる処理を行っている。例えば、画像フレームを一定の時間間隔で間引く間引き処理によってフレームレートが下げられる。
なお、本実施例では、いずれのモードにおいても、撮像部10から送られる画像を、表示部52に表示するために、フレームレート変換部101によって所定のフレームレートに低下させる処理を行っている。しかし、「拡大観察モード」においては、撮像部10から送られる画像のフレームレートは既に、例えば60fps以下のビデオレート(表示部において連続的に画像が切り替えられた際に、その切替が視認可能なフレームレート)となっているため、フレームレート変換部101にてフレームレートを変換する必要性は低い。従って、「高速撮影モード」においてのみ、撮像部10から送られる画像をフレームレート変換部101を介して表示部52に送るようにしてもよい。
画像処理部81は、撮像部10によって撮影されたRAWデータについて、ガンマ補正する処理、撮影画像のホワイトバランスを調整する処理などの画像処理を行い、表示部52に表示するための表示用データを生成する動作を行っている。ここでは、フレームレート変換部101によるフレームレート変換後の画像データと、動画読出部108によって揮発性メモリ107から読み出された画像データとが選択的に処理されるものとする。
より詳細には、「拡大観察モード」や「高速撮影モード」においては、いかなる場合においても、常に画像処理部81は、フレームレート変換部101に接続された状態を維持するようになっている。一方、「高速撮影モード」においては、高速撮像画像を、設定された高速のフレームレートにて「撮影」や「録画」する場合のみ、スイッチ105が接続状態となり、撮像部10からの画像が、設定されるフレームレートにて揮発性メモリ107に蓄積される。もちろん、この場合においても、画像処理部81は、フレームレート変換部101に接続された状態を維持するようになっている。また、「高速撮影モード」においても、高速のフレームレートにて揮発性メモリ107に画像を記憶させることが必要のない場合、例えば、表示部52に画像を表示するだけの場合、スイッチ105は、非接続状態を維持し、画像処理部81は、フレームレート変換部101に接続された状態を維持するようになっている。これらのスイッチ105や揮発性メモリ107や動作読出部108の制御は、ユーザーインターフェース上にて操作された内容を、図示しない動作制御部が認識し、これらの動作を制御するようになっている。
ガンマ補正処理やホワイトバランスの調整処理は、いずれも所定の変換テーブルに基づいて、画素ごとに輝度レベルを調整する輝度レベルの調整処理となっている。また、カラー画像の場合には、画像データをベイヤー変換する処理が上記画像処理として行われる。ベイヤー変換とは、多数の受光素子のそれぞれについて、他の色情報(輝度情報)を補間計算することにより、画素ごとにR、G、Bの輝度情報を求めることである。
出力制御部102は、画像処理部81からの表示用データを表示部52へ出力し、必要に応じて不揮発性メモリ103に書き込む動作を行っている。不揮発性メモリ103は、画像処理部81による処理後の画像データを保持するための記録媒体であり、例えば、HDD(ハードディスクドライブ)などの磁気記憶装置、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置が用いられる。
モード選択部104は、照明用光源64、撮像制御部13、フレームレート変換部101及びスイッチ105を制御し、動作モードを拡大観察モード及び高速撮影モード間で切り替える処理を行っている。
拡大観察モードは、被写体Sの拡大画像を処理する動作モードであり、高速撮影モードに比べて高解像度の画像が生成される。拡大観察モード時に不揮発性メモリ103に書き込まれた静止画像又は動画像は、必要に応じて読み出され、被写体Sの寸法計測、深度合成などの解析処理が行われる。
一方、高速撮影モードは、被写体Sの動きを高速撮影する動作モードであり、拡大観察モードに比べて高速のフレームレートで画像が生成される。拡大観察モード時には、撮像部10からの画像データがフレームレート変換部101に転送されるのに対して、高速撮影モード時において「録画」などの高速フレームレートのままで、揮発性メモリ107に記憶させたい操作が行われた場合は、スイッチ105をオンすることによって、当該画像データがフレームレート変換部101及び録画制御部106に転送される。言うまでも無く、高速撮影モードにおいて、「録画」等の高速フレームレートのままで、揮発性メモリ107に記憶させたい操作が行われない場合は、単にフレームレート変換部101にて、フレームレートを所定の値に下げ、表示部52に表示するのみとなる。
拡大観察モード時には、ビデオレート以下のフレームレートで撮像部10からフレームレート変換部101に画像データが転送される。例えば、フレームレートが15fps以上60fps以下の範囲で画像データが転送される。このとき、フレームレート変換部101では、例えば、フレームレートを15fpsに変換して画像データを画像処理部81へ出力する動作が行われる。ここで、ビデオレートとは、視認可能なフレームレートの最大値のことである。なお、上述したように、拡大観察モードでは、既に撮像部10から転送されるフレームレートは、ビデオレートまたはそれ以下の値となっているため、必ずしも、撮像部10が撮像した画像は、フレームレート変換部101を介して、表示部52に転送される必要は無く、直接表示部52に供給させることも可能である。
一方、高速撮影モード時には、ビデオレートを越えるフレームレート、例えば、フレームレートが250fps以上24000fps以下の範囲で撮像部10からフレームレート変換部101及び録画制御部106に画像データが転送される。このとき、フレームレート変換部101では、フレームレートを拡大観察モード時と同じフレームレート、例えば、15fpsに変換して画像データを画像処理部81へ出力する動作が行われる。
撮像制御部13では、拡大観察時と高速撮影時とでフレームレートを異ならせるために、拡大観察モード及び高速撮影モード間で露光の繰り返し間隔(フレームレート)を異ならせる制御が行われる。モード選択部104によるモード選択は、ユーザ操作に基づいて行われる。例えば、メニュー画面上で拡大観察モード又は高速撮影モードのいずれかを選択することにより動作モードが切り替えられる。いずれの動作モードにおいても、フレームレート変換後の画像データが画像処理されて表示部52へ出力されるので、表示部52上で被写体Sの様子をリアルタイムに確認することができる。
録画制御部106は、撮像部10から転送された画像データを揮発性メモリ107に書き込む動作を行っている。揮発性メモリ107は、撮像部10によって撮影された画像データを一時的に保持するためのメモリであり、不揮発性メモリ103に比べて高速で動作可能な記憶装置となっている。
ここでは、高速撮影モード時に、録画等の操作が行われた場合においては、撮像部10からのRAWデータ、すなわち、画像処理前の輝度データが時系列に揮発性メモリ107に書き込まれ、一連の画像フレーム、すなわち、連続する複数の画像フレーム111からなる動画像112として保持されるものとする。例えば、この様な動画像の書き込みは、録画開始を指示するためのトリガ信号に基づいて行われるものであっても良い。
具体的な録画開始用のトリガ信号としては、録画準備に相当する操作を認識して、揮発性メモリ107への画像の書き込みを開始してもよいし、録画の操作を認識して、揮発性メモリ107への画像の書き込みを開始しても良い。
また、録画の終了については、揮発性メモリ107がリングバッファ形式を採用しているため、録画開始時に、既に書き込みが残っている場合、メモリの全領域に対して、書き込みを行うかまたは、書き込みがなされていない部分に対して書き込みを行うかをユーザインターフェース上にてオペレータに選択させる。メモリの全領域に対して書き込みを行うことが選択された場合は、全てのメモリ領域に書き込みが行われた時点で、自動的に書き込みを終了させればよく、また書き込みがなされていない領域に書き込みを行うことが選択された場合も、その領域に書き込みが完了した時点で、自動的に書き込みを終了させればよい。また、ユーザインターフェース上にて、メモリに書き込み可能な時間や画像枚数を、実際のメモリの容量による制限内でオペレータに設定させることも可能である。この場合も、書き込み開始から設定された書き込み時間や画像枚数に達した時点で、録画を自動的に終了することが好ましい。
動画読出部108は、揮発性メモリ107から画像データを読み出して、録画制御部106による書き込み時よりも遅いフレームレートで画像処理部81に転送する動作を行っている。これにより、揮発性メモリ107に書き込まれた動画像は、書き込み時よりも遅いフレームレートで画像処理部81に転送されて処理され、不揮発性メモリ103に格納される。高速撮影時に書き込まれた揮発性メモリ107内の動画像を読み出して画像処理部81に転送する際には、書き込み時よりも遅いフレームレートで転送されるので、拡大観察時及び高速撮影時で画像処理部81を共通化することができる。
動画読出部108を動作させ、揮発性メモリ107から画像を画像処理部81に転送する行為は、上述した「録画」の行為完了後に、手動または自動にて録画した動画をプレビューする機能を設けることにより、録画の完了信号を受けて、動画読出部108を動作させたり、図示しない動作制御部が録画完了を認識後、ユーザインターフェース上にプレビューを行うか否かをオペレータに問うスイッチを立ち上げ、オペレータが望んだ場合に、動画読出部108を動作させるようにしてもよい。また、それ以外の行為としては、録画後、オペレータが揮発性メモリ107に書き込まれている画像を再生させるユーザインターフェース上のボタンを操作した場合や、オペレータが揮発性メモリ107に書き込まれている画像を不揮発性メモリ103に保存させるユーザインターフェース上のボタンを操作した場合に動画読出部108を動作させることになる。
また、上述した録画制御部106を動作させる場合は、フレームレート変換部101と画像処理部81との間を接続するスイッチ(切替手段81a)が、切り替えられ、録画制御部106と画像処理部81との間を接続するように、動作制御部が制御を行うようになっている。言い換えると、画像処理部81の接続先をフレームレート変換部101と動画読出部108との間で切り替えるスイッチは、通常は、画像処理部81とフレームレート変換部101とを接続し、高速撮影モードにおける上述した動画読出し行為が自動または手動にて行われた行為を動作制御部が認識することにより、画像処理部81と動画読出部108とを接続するようになっている。なお、動画読出部108には、揮発性メモリ107から動画を読み出す際、書き込まれたフレームレートより遅いフレームレートにて動画を画像処理部81に供給する機能を持たせることにより、画像処理部81の高速処理化に対する機能を向上させないですむというメリットを有する。但し、画像処理部81が揮発性メモリ107に書き込まれるフレームレートでの処理が可能なパフォーマンスを有する場合は、動画読出部108に、フレームレートを変更する機能を持たせなくても良い。
出力制御部102では、高速撮影モード時に録画制御部106によって揮発性メモリ107に書き込まれた画像データから生成された表示用データを静止画像として、或いは、一連の画像フレームからなる動画像として不揮発性メモリ103に書き込む動作が行われる。この静止画像又は動画像の書き込みは、例えば、ユーザ操作に基づいて行われる。或いは、「自動再生」を予め指定しておくことにより、自動的に揮発性メモリ107から動画像を読み出して不揮発性メモリ103に書き込むようにしても良い。また、静止画像又は動画像を不揮発性メモリ103に保存する際に、データ量を圧縮するための圧縮処理を行い、圧縮処理後の画像データを書き込むようにしても良い。
揮発性メモリ107から読み出されて画像処理部81によって処理され、その後、不揮発性メモリ103に書き込まれた動画像又は静止画像は、必要に応じて読み出され、そのまま表示させ、或いは、輝度レベルを再度調整して表示させることができる。
また、出力制御部102では、拡大観察モード時に撮影された表示用データを静止画像として不揮発性メモリ103に書き込む動作が行われる。この静止画像の書き込みは、ユーザ操作に基づいて行われる。
(拡大観察モード)
図19のステップS101〜S108は、図18の本体部50における拡大観察時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、撮像制御部13は撮像部10に対して露光時間などの撮影パラメータを指示する(ステップS101)。次に、フレームレート変換部101は、撮像部10から画像データを取得し、フレームレートを低下させて画像処理部81へ出力する(ステップS102)。
画像処理部81は、フレームレート変換部101からの画像データについて、輝度レベルを調整する画像処理を行って表示用データを生成する(ステップS103)。この表示用データは、出力制御部102によって表示部52へ出力され、画面表示される(ステップS104)。
このとき、操作ボタン124が操作されれば(ステップS105)、その操作入力に基づいて、当該操作の前後に得られた表示用データのうちから所定の画像フレームが抽出され、静止画像として不揮発性メモリ103内に格納される(ステップS106,S107)。ステップS102からステップS107までの処理手順は、撮影が終了するまで繰り返される(ステップS108)。
一方、ステップS105において操作ボタン124が操作されなければ、ステップS102からステップS104までの処理手順が繰り返される。
(高速撮影モード)
図20のステップS201〜S206は、図18の本体部50における高速撮影時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、撮像制御部13は撮像部10に対して露光時間などの撮影パラメータを指示する(ステップS201)。次に、フレームレート変換部101は、撮像部10から画像データを取得し、フレームレートを低下させて画像処理部81へ出力する(ステップS202,S203)。
画像処理部81は、フレームレート変換部101からの画像データについて、輝度レベルを調整する画像処理を行って表示用データを生成する(ステップS204)。この表示用データは、出力制御部102によって表示部52へ出力され、画面表示される(ステップS205)。ステップS202からステップS205までの処理手順は、撮影が終了するまで繰り返される(ステップS206)。
図21のステップS301〜S303は、図18の本体部50における録画ボタン操作時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、録画制御部106は、撮影画像の表示中に録画ボタン318の操作によって録画開始が指示されれば、撮像部10からRAWデータを取得し、揮発性メモリ107に書き込む(ステップS301,S302)。ステップS207の処理手順は、録画が終了するまで繰り返される(ステップS303)。
図22のステップS401〜S405は、図18の本体部50における動画再生時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、動画読出部108は、ユーザ操作によって動画再生が指示されると、揮発性メモリ107からRAWデータを読み出し、画像処理部81へ転送する(ステップS401)。画像処理部81は、揮発性メモリ107から転送されたRAWデータを処理し、表示用データを生成する(ステップS402)。
出力制御部102は、この表示用データを不揮発性メモリ103に書き込むとともに、表示部52へ出力する(ステップS403,S404)。ステップS401からステップS404までの処理手順は、揮発性メモリ107内に格納された動画像の全フレームについて、読み出しが完了するまで繰り返される(ステップS405)。
本実施の形態によれば、拡大観察時と、高速撮影モードにおいて揮発性メモリ107に書き込まれた動画像の読み出し時とで画像処理部81を共通化できるので、製造コストを増大させることなく、動作モードを拡大観察モード及び高速撮影モード間で切り替えることができる画像処理装置を実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、動作モードの切り替えがユーザ操作に基づいて行われる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、カメラの識別結果に基づいて動作モードを切り替える場合について説明する。
図23は、本発明の実施の形態2による画像処理装置の一構成例を示したブロック図である。本実施の形態による画像処理装置は、図18の本体部50と比較すれば、撮影装置識別部109を備えている点で異なる。この撮影装置識別部109は、本体部50に接続されているカメラが拡大観察用のものであるのか高速撮影用のものであるのかを識別する動作を行っている。
例えば、照明用アタッチメントの有無、レンズの種類、撮像モジュール16の種類、ケーブル部24の接続先、ランプの種類を検知して、カメラが拡大観察用のものであるのか高速撮影用のものであるのかを識別している。モード選択部104は、この様な撮影装置識別部109による識別結果に基づいて、動作モードを拡大観察モード及び高速撮影モード間で切り替える処理を行っている。
撮像モジュール16の種類を検知する場合は、撮像モジュール16がモノクロ用であるのかカラー用であるのかを検知し、或いは、高フレームレート用であるのか低フレームレート用であるのかを検知することが考えられる。また、ランプの種類を検知する場合は、照明用光源64が高演色タイプであるのか高輝度タイプであるのかを検知することが考えられる。
本発明の実施の形態による画像処理装置を含む撮像システム100の概略構成の一例を示すシステム図である。 ヘッド部15を本体部50に接続する際の構成例を示した図であり、照明光ケーブル及び信号ケーブルを1本のケーブルとして纏めた場合が示されている。 高速撮影用のヘッド部15を備えた撮像システム100を示した図である。 リング状照明装置を有する拡大観察用のヘッド部15を備えた撮像システム100を示した図である。 同軸落射照明装置を有する拡大観察用のヘッド部15を備えた撮像システム100を示した図である。 ヘッド部15を本体部50に接続する際の構成例を示した図であり、照明光ケーブル及び信号ケーブルを別個のケーブルとした場合が示されている。 高速撮影用のヘッド部15を備えた撮像システム100を示した図である。 リング状照明装置を有する拡大観察用のヘッド部15を備えた撮像システム100を示した図である。 同軸落射照明装置を有する拡大観察用のヘッド部15を備えた撮像システム100を示した図である。 第1レンズモジュール21を含むヘッド部15を示した断面図である。 第2レンズモジュール22を含むヘッド部15を示した垂直断面図である。 図5のVI−VI線における水平断面図である。 第1レンズ用照明ユニット66を第1レンズモジュール21に固定したヘッド部15を示す斜視図である。 第1レンズ用照明ユニット66の傾動を示す斜視図である。 第1レンズ用照明ユニット66の傾動を示す側面図である。 照明ユニット傾斜角調整手段の一例を示した図であり、図9の断面図が示されている。 第1レンズ用照明ユニット66のテレスコープ状レンズを示す斜視図である。 高速撮影を行うための録画画面を示す図である。 録画した高速度撮像データを再生するためのプレビュー画面を示す図である。 撮像システム100の外観図である。 撮像システム100の構成例を示したブロック図である。 拡大観察時の観察画面120の一例を示した図である。 画像処理結果を表示するためのウィンドウ画面130の一例を示した図である。 図1の撮像システム100の要部における一構成例を示したブロック図であり、本体部50内の機能構成の一例が示されている。 図18の本体部50における拡大観察時の動作の一例を示したフローチャートである。 図18の本体部50における高速撮影時の動作の一例を示したフローチャートである。 図18の本体部50における録画ボタン操作時の動作の一例を示したフローチャートである。 図18の本体部50における動画再生時の動作の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2による画像処理装置の一構成例を示したブロック図である。 従来の拡大観察装置を示したブロック図である。 従来の高速撮影装置を示したブロック図である。
符号の説明
10 撮像部
12 撮像素子
13 撮像制御部
14 画素ずらし手段
15 ヘッド部
18 照明ユニット用マウント
20 レンズモジュール
21 第1レンズモジュール
22 第2レンズモジュール
24 ケーブル部
50 本体部
52 表示部
53 メモリ部
54 インターフェイス部
55 操作部
60 照明手段
61 照明光供給ケーブル
62 信号送信ケーブル
64 照明用光源
66 第1レンズ用照明ユニット
81 画像処理部
81a 切替手段
100 撮像システム
101 フレームレート変換部
102 出力制御部
103 不揮発性メモリ
104 モード選択部
105 スイッチ
106 録画制御部
107 揮発性メモリ
108 動画読出部
109 撮影装置識別部
120 観察画面
130 ウィンドウ画面
300 ユーザインターフェース画面
S 被写体

Claims (4)

  1. 画像のフレームレートが視認可能な第一のフレームレートにて撮像された画像を画像処理すると共に、画像のフレームレートが上記第一のフレームレートより高速な第二のフレームレートにて撮像された画像を画像処理する画像処理装置であって、
    上記第一のフレームレートにて被写体を拡大して観察する拡大観察モードと、上記第二のフレームレートにて被写体を高速撮影する高速撮影モードのいずれか一方を選択するモード選択手段と、
    上記第一と第二のフレームレートにて画像の取得が可能であるとともに、上記モード選択手段にて選択された第一または第二のフレームレートにて被写体の撮像を行う撮像手段と、
    上記撮像手段によって、上記モード選択手段にて選択されたモードに対応する第一または第二のフレームレートにて撮像された被写体に対する画像データが転送され、フレームレートを低下させる処理を行うフレームレート変換手段と、
    上記高速撮影モードにおける録画動作時、上記撮像手段からの上記第二フレームレートでの画像データを書き込む第1メモリと、
    上記高速撮影モードにおける上記第1メモリからの画像データ読出し時、上記第1メモリから画像データを読み出す動画読出手段と、
    上記フレームレート変換手段によるフレームレート変換後の画像データについて輝度レベルを調整する処理を行い、表示用データを生成するとともに、上記動画読出手段によって上記第1メモリから読み出された画像データについて輝度レベルを調整する処理を行う画像処理手段と、
    上記画像処理手段に対して、フレームレート変換手段と動画読出手段のいずれか一方を接続するとともに、第1メモリから画像データを動画読出手段が読み出す場合のみ、上記画像処理手段に対して、動画読出手段を接続する切替手段と、
    上記画像処理手段にて生成された表示用データを表示する表示手段と、
    上記拡大観察モードにおいて、表示手段に表示される画像データを保存させる時、ならびに、第1メモリの画像データを保存させる時に、各画像を保存する第2メモリからなることを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像のフレームレートが視認可能な第一のフレームレートにて撮像された画像を画像処理すると共に、画像のフレームレートが上記第一のフレームレートより高速な第二のフレームレートにて撮像された画像を画像処理する画像処理装置であって、
    上記第一のフレームレートにて被写体を拡大して観察する拡大観察モードと、上記第二のフレームレートにて被写体を高速撮影する高速撮影モードのいずれか一方を選択するモード選択手段と、
    上記第一と第二のフレームレートにて画像の取得が可能であるとともに、上記モード選択手段にて選択された第一または第二のフレームレートにて被写体の撮像を行う撮像手段と、
    上記撮像手段によって、上記モード選択手段にて選択された高速撮影モードに対応する第二のフレームレートにて撮像された被写体に対する画像データが転送され、フレームレートを低下させる処理を行うフレームレート変換手段と、
    上記高速撮影モードにおける録画動作時、上記撮像手段からの上記第二フレームレートでの画像データを書き込む第1メモリと、
    上記高速撮影モードにおける上記第1メモリからの画像データ読出し時、上記第1メモリから画像データを読み出す動画読出手段と、
    上記拡大観察モードにて撮像された第一のフレームレートの画像データならびに上記フレームレート変換手段によるフレームレート変換後の画像データについて輝度レベルを調整する処理を行い、表示用データを生成するとともに、上記動画読出手段によって上記第1メモリから読み出された画像データについて輝度レベルを調整する処理を行う画像処理手段と、
    上記画像処理手段に対して、フレームレート変換手段と動画読出手段のいずれか一方を接続するとともに、第1メモリから画像データを動画読出手段が読み出す場合のみ、上記画像処理手段に対して、動画読出手段を接続する切替手段と、
    上記画像処理手段にて生成された表示用データを表示する表示手段と、
    上記拡大観察モードにおいて、表示手段に表示される画像データを保存させる時、ならびに、第1メモリの画像データを保存させる時に、各画像を保存する第2メモリからなることを特徴とする画像処理装置。
  3. 露光のタイミングを指示するための露光タイミング信号を生成し、上記撮像手段に供給する撮像制御手段を備え、
    上記撮像制御手段が、上記拡大観察時と上記高速撮影時とでフレームレートを異ならせるために、拡大観察モード及び高速撮影モード間で露光の繰り返し間隔を異ならせることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 上記撮像手段を識別する撮影装置識別手段を備え、
    上記モード選択手段が、上記撮影装置識別手段による識別結果に基づいて、モードを選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
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