JP2009176315A - リスクモニターを有する工程管理システム及びリスク表示機能を有する工程管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リスクモニターを有する工程管理システム1は、定期点検工程管理手段2と、信頼性評価支援手段3と、付帯手段4とを有し、定期点検工程管理手段2は、発電所で行われる工程計画や作業の実績を入力、編集、表示、保存するシステムであり、信頼性評価支援手段3は、FTA(Fault Tree Analysis)を利用して、フォールトツリーを図的に記入し、シミュレーションを行って頂上事象の発生確率を算出するシステムであり、付帯手段4は、両システムのデータベースの連携およびデータの変換をするシステムである。
【選択図】図1
Description
作業の実施計画を入力および編集可能な工程編集部と、前記工程編集部によって入力あるいは編集した作業に対してその資源情報あるいは備考情報を属性として入力および編集可能な工程属性編集部と、前記工程編集部と前記工程属性編集部で入力あるいは編集したデータに基づき時間軸に沿って工程を図形的に表示する工程表示部と、前記工程属性編集部によって入力あるいは編集した資源情報を工程の時間軸と同一時間軸上にグラフ表示するグラフ表示部と、を有する定期点検工程管理手段と、
対象とするシステムまたは機器の運用または動作上の好ましくない事象を頂上事象とし、要因をそれ以上求めることができない事象を基本事象として、頂上事象から基本事象へ階層的に事象と要因の関係として展開して論理記号で結合したフォールトツリー構造を入力または編集可能なフォールトツリー編集部と、前記フォールトツリー編集部で作成したフォールトツリーデータをブール代数による論理式に変換するフォールトツリー−ロジック変換部と、基本事象に確率密度関数を入力または編集し、かつ機器名称もしくは機器番号と機器状態もしくは故障モードのセットを入力または編集するための基本事象確率編集部と、前記基本事象確率編集部において入力された確率密度関数に基づきモンテカルロ手法によって値を発生させる基本事象確率分布発生部と、前記フォールトツリー−ロジック変換部で導き出されたブール代数に前記基本事象確率分布発生部で発生させた値を入力して頂上事象の発生確率を計算する頂上事象発生確率計算部と、この頂上事象発生確率計算部で求められた頂上事象の発生確率に個々の基本事象がどの程度影響を与えるかを解析する手段を有す重要度分析実施部と、を有す信頼性評価支援手段と、
前記基本事象確率編集部と前記工程属性編集部のデータを比較する属性照合部と、前記属性照合部で比較した基本事象確率編集部で入力された機器名称もしくは機器番号と機器状態もしくは故障モードのセットと、工程編集部および工程属性編集部で入力された機器名称と機器状態のセットの照合データにおいて互いに符合する事象が互いに整合する発生確率となるように確率データまたは基本事象名を変換する属性・確率変換部と、前記頂上事象発生確率計算部で求められた頂上事象の発生確率と閾値を比較し、頂上事象の発生確率が閾値以上となる工程あるいは事象を抽出し、前記工程表示部で当該工程をリスク表示とする閾値−確率比較部と、前記重要度分析実施部で求めた頂上事象の発生確率に個々の基本事象がどの程度寄与しているかの計算結果を高い順に並べ、寄与度が閾値以上である場合に前記工程表示部で当該工程をリスク表示とする重要度分析比較部と、を有す付帯手段と、
を有することを特徴とするものである。
作業の実施計画を、機器名称もしくは機器番号とともに入力あるいは編集させる処理と、
前記入力あるいは編集された作業に対してその資源情報あるいは機器状態もしくは故障モードのデータを含む備考情報を属性として入力あるいは編集させる処理と、
前記入力あるいは編集された作業と属性のデータに基づき時間軸に沿って工程をモニター上に図形的に表示する処理と、
対象とするシステムまたは機器の運用または動作上の好ましくない事象を頂上事象とし、要因をそれ以上求めることができない事象を基本事象として、頂上事象から基本事象へ階層的に事象と要因の関係として展開して論理記号で結合したフォールトツリー構造を入力または編集させる処理と、
前記フォールトツリー構造のデータをブール代数による論理式に変換する処理と、
前記基本事象に確率密度関数を入力または編集し、かつ機器名称もしくは機器番号と機器状態もしくは故障モードのセットを入力または編集させる処理と、
前記属性を入力あるいは編集された作業と前記確率密度関数を入力された基本事象とを比較し、機器名称もしくは機器番号と機器状態もしくは故障モードのデータセットが互いに符合する事象が互いに整合する発生確率となるように確率データまたは基本事象名を変換する処理と、
前記基本事象名または確率データを変換した後の基本事象の確率密度関数に基づきモンテカルロ手法によって値を発生させる処理と、
前記フォールトツリー構造から導出されたブール代数に前記モンテカルロ手法によって発生させた値を入力して頂上事象の発生確率を計算する処理と、
前記計算された発生確率と閾値とを比較し、頂上事象の発生確率が所定の閾値以上となる工程あるいは事象を抽出し、前記モニター上に図形的に表示した工程のうち該当する工程あるいは事象にリスク表示する処理と、
を有することを特徴とするものである。
A=D×E+F×G
(基本事象Dの確率1、基本事象Eの確率1、基本事象Fの確率1、基本事象Gの確率1)
(基本事象Dの確率2、基本事象Eの確率2、基本事象Fの確率2、基本事象Gの確率2)
: : : :
(基本事象Dの確率n、基本事象Eの確率n、基本事象Fの確率n、基本事象Gの確率n)
というセットで保持する。
(基本事象Dの中央値、基本事象Eの中央値、基本事象Fの中央値、基本事象Gの中央値)と
(基本事象Dの中央値−1エラーファクター、基本事象Eの中央値、基本事象Fの中央値、基本事象Gの中央値)
(基本事象Dの中央値、基本事象Eの中央値−1エラーファクター、基本事象Fの中央値、基本事象Gの中央値)
(基本事象Dの中央値、基本事象Eの中央値、基本事象Fの中央値−1エラーファクター、基本事象Gの中央値)
(基本事象Dの中央値、基本事象Eの中央値、基本事象Fの中央値、基本事象Gの中央値−1エラーファクター)
を比較し、
(基本事象Dの中央値、基本事象Eの中央値、基本事象Fの中央値、基本事象Gの中央値)との差が大きいものから記録する。
(機器名称、機器状態)
と、工程編集部5および工程属性編集部6で入力された機器名称と機器状態のセット
(機器名称、機器状態)
を照合し、同一機器において機器状態が同一もしくは背反事象のものを抽出する。
2 定期点検工程管理手段
3 信頼性評価支援手段
4 付帯手段
5 工程編集部
6 工程属性編集部
7 工程表示部
8 グラフ表示部
9 フォールトツリー編集部
10 フォールトツリー−ロジック変換部
11 基本事象確率編集部
12 基本事象確率分布発生部
13 頂上事象発生確率計算部
14 重要度分析実施部
15 属性照合部
16 属性・確率変換部
17 閾値−確率比較部
18 重要度解析比較部
Claims (5)
- 作業の実施計画を、機器名称もしくは機器番号とともに入力あるいは編集させる処理と、
前記入力あるいは編集された作業に対してその資源情報あるいは機器状態もしくは故障モードのデータを含む備考情報を属性として入力あるいは編集させる処理と、
前記入力あるいは編集された作業と属性のデータに基づき時間軸に沿って工程をモニター上に図形的に表示する処理と、
対象とするシステムまたは機器の運用または動作上の好ましくない事象を頂上事象とし、要因をそれ以上求めることができない事象を基本事象として、頂上事象から基本事象へ階層的に事象と要因の関係として展開して論理記号で結合したフォールトツリー構造を入力または編集させる処理と、
前記フォールトツリー構造のデータをブール代数による論理式に変換する処理と、
前記基本事象に確率密度関数を入力または編集し、かつ機器名称もしくは機器番号と機器状態もしくは故障モードのセットを入力または編集させる処理と、
前記属性を入力あるいは編集された作業と前記確率密度関数を入力された基本事象とを比較し、機器名称もしくは機器番号と機器状態もしくは故障モードのデータセットが互いに符合する事象が互いに整合する発生確率となるように確率データまたは基本事象名を変換する処理と、
前記基本事象名または確率データを変換した後の基本事象の確率密度関数に基づきモンテカルロ手法によって値を発生させる処理と、
前記フォールトツリー構造から導出されたブール代数に前記モンテカルロ手法によって発生させた値を入力して頂上事象の発生確率を計算する処理と、
前記計算された発生確率と閾値とを比較し、頂上事象の発生確率が所定の閾値以上となる工程あるいは事象を抽出し、前記モニター上に図形的に表示した工程のうち該当する工程あるいは事象にリスク表示する処理と、
を有することを特徴とするリスク表示機能を有する工程管理方法。 - 前記入力あるいは編集された資源情報の数値データを工程の時間軸と同一時間軸上にグラフ表示する処理を有することを特徴とする請求項1記載のリスク表示機能を有する工程管理方法。
- 頂上事象の発生確率に個々の基本事象がどの程度影響を与えるかの重要度分析を行う処理と、
前記重要度分析の結果に基づいて頂上事象の発生確率に個々の基本事象がどの程度寄与しているかの計算結果を高い順に並べ、もっとも高い寄与度が所定の閾値以上である場合に前記モニター上に図形的に表示した工程のうち該当する工程あるいは事象にリスク表示を加えて表示する処理と、
を有することを特徴とする請求項1記載のリスク表示機能を有する工程管理方法。 - 前記作業の資源情報あるいは備考情報を属性として入力あるいは編集させる処理において、人的過誤確率を算出可能な属性として入力させ、
前記属性を入力あるいは編集された作業と前記確率密度関数を入力された基本事象とを比較し、機器名称もしくは機器番号と機器状態もしくは故障モードのデータセットが互いに符合する事象が互いに整合する確率となるように確率データまたは基本事象名を変換する処理において、人的過誤確率を抽出しその値に基づいて確率データを変換することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリスク表示機能を有する工程管理方法。 - 前記フォールトツリー構造から導出されたブール代数に前記モンテカルロ手法によって発生させた値を入力して頂上事象の発生確率密度関数を計算する処理において、
モンテカルロ手法に代えて基本事象の対数正規分布の中央値で値を発生し、その値から近似的に頂上事象の中央値を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリスク表示機能を有する工程管理方法。
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