JP2009175130A - リアルタイム震度計とそれを用いた震度等の予知方法 - Google Patents
リアルタイム震度計とそれを用いた震度等の予知方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009175130A JP2009175130A JP2008305411A JP2008305411A JP2009175130A JP 2009175130 A JP2009175130 A JP 2009175130A JP 2008305411 A JP2008305411 A JP 2008305411A JP 2008305411 A JP2008305411 A JP 2008305411A JP 2009175130 A JP2009175130 A JP 2009175130A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seismic intensity
- time
- real
- earthquake
- seismometer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 84
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims abstract description 65
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 claims abstract description 62
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims abstract description 40
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 49
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 14
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 12
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 7
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 claims description 4
- 238000003786 synthesis reaction Methods 0.000 claims description 4
- 230000002265 prevention Effects 0.000 abstract description 36
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 abstract description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 35
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 29
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 13
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 6
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 6
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 6
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 5
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000000116 mitigating effect Effects 0.000 description 3
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 3
- 230000009471 action Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 2
- 206010044565 Tremor Diseases 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000001066 destructive effect Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000018109 developmental process Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 238000005316 response function Methods 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
Abstract
【解決手段】リアルタイム震度計1aは3方向の加速度成分を検出する加速度検出手段2と、A/D変換器3と、入力信号に帯域制限をかけ、あるいは特定の周波数成分を取り出すための処理を行うデジタルフィルタ4aと、複数の入力信号をベクトル合成するベクトル合成器5と、ベクトル合成器5から出力された合成信号に基づいてリアルタイム震度J及び計測震度相当値を計算する震度算出部6aと、リアルタイム震度Jの時間波形に基づいて地震の種別を判定するとともに地震防災用信号14を出力する判定部7と、地震防災用信号14に従って警報を発する警報部8とを備えている。
【選択図】図1
Description
このようにして定められた計測震度の定義では、地震計によって時系列的に得られた地震動の加速度の測定値に対して周波数0.6Hz(周期1.6秒)より低周波側(長周期側)と周波数10Hz(周期0.11秒) より高周波数側(短周期側)の測定値に対して急激な遮断フィルタが適用され、周波数0.6〜10Hzの周波数の測定値に対して平方根の逆数に比例するフィルタが適用される。
図38に示されるように、各震度に対応する加速度振幅は周期1.6秒を谷点とし、短周期側も長周期側も谷点から離れるに従って共に増大している。この特性は気象庁が過去の地震の観測結果とその被害状況に基づいて定めたもので、一般的な構造物の周波数特性(地震動の周波数と構造物の強度の関係)を表したものでもある。この図によれば、一般的な構造物は、固有周期が1.6秒辺りにあり、地震動の卓越周期(地震波のうちで最も大きなエネルギーを有する波の周期)が固有周期から離れるにつれて、同じ震度でも加速度が増しており、強い加速度振幅の地震動にも耐え得ることがわかる。
特許文献1に開示された発明は、検出した加速度を電気信号に変換する加速度センサと、この加速度センサから出力されたアナログ信号に対して特定の周波数領域以外を除去するフィルタ回路と、フィルタ回路によって処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するとともに震度計算を行う演算部と、この演算部で算出された震度を表示する表示部とを備えるものである。
このような構造の震度計においては、加速度センサからの出力値が演算部に入力される前にフィルタ回路によって処理されるため、演算部においてフーリエ変換及び逆フーリエ変換を行う必要がなく、ハードウェアにかかる負担が軽減されるという作用を有する。これにより、震度の計算に要する時間を短縮することができる。
特許文献2に開示された発明は、関数フィッティング法を用いて得られるP波初動振幅の時間変化の程度を表す係数Bの1秒間データと、P波到達から1秒間の初期微動の最大振幅から震央距離(震源真上の地点と観測点の距離)及びマグニチュードを所定の式に基づいて推定することを特徴とする。
このような方法によれば、P波到達から1秒間のデータを用いて、直下型の地震諸元を的確に短時間で推定し、事故の被害を最小限に抑えることが可能である。
上記構成のリアルタイム震度計においては、FFT方式の震度計に比べてハードウェアに対する負担が軽減されるという作用を有する。また、制御用震度計として使用する場合には、制御信号に地震の種別に関する情報を含ませることで不要な動作が防止されるという作用を有する。
このような構成のリアルタイム震度計においては、デジタルフィルタを使用する場合に比べて計測可能な震度の範囲が狭まるものの、請求項1に記載の発明よりもハードウェアにかかる負担が小さいという作用を有する。
このような構成のリアルタイム震度計を制御用震度計として用いた場合、対象となる構造物や設備機器等の周波数対応限界強度に応じた警報レベルが設定される。
このような構成のリアルタイム震度計においては、請求項3に記載の発明と同様の作用に加えて、ハードウェアにかかる負担が小さくなるという作用を有する。
このような構成のリアルタイム震度計においては、気象庁が規定する計測震度の相当値が簡単な構成によって実時間で正確に計測されるという作用を有する。
このような構成のリアルタイム震度計においては、S波や表面波の到達前に震源距離が速やかに算出されるという作用を有する。
このような構成のリアルタイム震度計においては、計測震度相当値がS波や表面波の到達前に容易に、かつ速やかに算出されるという作用を有する。
このような構成のリアルタイム震度計においては、請求項7に記載の発明よりも計測震度の予測精度は低いものの、計測震度の計算時間が短縮されるという作用を有する。
このような構成のリアルタイム震度計においては、請求項5乃至請求項8に記載された発明よりも短時間に、かつ正確に震源距離や計測震度相当値が算出されるという作用を有する。
このような震度等の予知方法は、FFT方式を用いた信号処理方法に比べて信号処理に要する時間が短縮されるという作用を有する。また、制御信号に地震の種別に関する情報を含ませることにより制御対象機器の不要な動作が防止されるという作用を有する。
このような震度等の予知方法によれば、請求項10に記載の発明に比べてフィルタ処理に用いるハードウェアへの負担が小さいという作用を有する。
このような震度等の予知方法によれば、制御用信号を発する際に用いる警報レベルが、対象となる構造物や設備機器等の周波数対応限界強度に応じて設定されるという作用を有する。
このような震度等の予知方法においては、請求項10に記載の発明に比べてフィルタ処理に用いるハードウェアへの負担が小さいという作用に加えて、請求項12に記載の発明と同様の作用を有する。
このような震度等の予知方法によれば、気象庁によって規定される計測震度の相当値が簡単な構造の震度計によって実時間に計測されるという作用を有する。
このような震度等の予知方法によれば、S波や表面波の到達前に震源距離が速やかに予測されるという作用を有する。
このような震度等の予知方法によれば、計測震度相当値がS波や表面波の到達前に容易に、かつ速やかに算出される。
このような震度等の予知方法によれば、請求項16に記載の発明よりも計測震度の予測精度は低いものの、計測震度の計算時間が短縮される。
このような震度等の予知方法によれば、請求項14乃至請求項17に記載された発明よりも短時間に、かつ正確に震源距離や計測震度相当値が算出される。
このような構造のリアルタイム震度計においては、デジタルIIRフィルタを構成する各フィルタからそれぞれ出力される周波数帯域の異なる信号に基づいて個別に地震の種別が判定されるという作用を有する。
このような構造のリアルタイム震度計においては、アナログフィルタを構成する各フィルタからそれぞれ出力される周波数帯域の異なる信号に基づいて個別に地震の種別が判定されるという作用を有する。
本請求項記載の発明である震度等の予知方法は、請求項19記載の発明を方法の発明としてとらえたものであるため、請求項19記載の発明と同様の作用を有する。
本請求項記載の発明である震度等の予知方法は、請求項20記載の発明を方法の発明としてとらえたものであるため、請求項20記載の発明と同様の作用を有する。
図1は本発明の実施の形態に係るリアルタイム震度計の実施例1の構成図である。また、図2は実施例1のリアルタイム震度計を構成するデジタルフィルタの周波数特性を示す図である。
図1に示すように、本実施例のリアルタイム震度計1aは東西方向、南北方向、上下方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出する加速度検出手段2と、この加速度検出手段2で検出された先の3種類の加速度成分ごとに、連続した時間信号(アナログ信号)を一定時間ごとにサンプリングすることにより離散化された加速度信号(デジタル信号)に変換するA/D変換器3と、この加速度信号の所定の周波数に対して図2に示すような重み付けの処理を行うデジタルフィルタ4aと、複数の入力信号をベクトル合成するベクトル合成器5と、ベクトル合成器5から出力された合成信号に基づいてリアルタイム震度J及び計測震度相当値を計算する震度算出部6aと、リアルタイム震度Jの時間波形(以下、リアルタイム震度波形という。)に基づいて地震の種別を判定するとともに地震防災用信号14を出力する判定部7と、地震防災用信号14に従って地震の種別に関する情報を含んだ警報を発する警報部8とを備えるものである。すなわち、ベクトル合成器5及び震度算出部6aはデジタルフィルタ4aからの出力信号に基づいてリアルタイム震度Jを計算する演算部9aを構成している。
デジタルフィルタ4aは無限インパルス応答(Infinite Impulse Response)関数を持つフィルタ回路(IIRフィルタ)であり、図2に示す周波数特性を有している。このデジタルフィルタ4aによってデジタル信号11a〜11cは所定の周波数に対して図2に示すような重み付けをされた後、デジタル信号12a〜12cとして出力される。そして、ベクトル合成器5はデジタル信号12a〜12cに対してベクトル合成処理を行い、合成デジタル信号13aとして出力する。
震度算出部6aは合成デジタル信号13aを次式の「a」に代入して震度中間値Iを算出した後、連続するm個の震度中間値Iについて最上位からn番目の値を求めてリアルタイム震度Jとする。このような方法によれば、インパルス的なノイズが排除されるため、リアルタイム震度計1aが地震以外のノイズで誤動作する可能性が少ない。なお、震度変換時間を1秒とし、サンプリング周波数を100Hz、m及びnの値をそれぞれ100及び30とした場合、1秒間にリアルタイム震度J以上の値を示す震度中間値Iの各データの持続時間を合計すると、ちょうど0.3秒となる。
図3は実施例1のリアルタイム震度計1aを構成する震度算出部6aの動作原理を説明するための図である。なお、波形Dは震度中間値Iを表し、波形E及び波形Fはリアルタイム震度Jを表している。ただし、波形Eは1秒震度(m=100(1秒)、n=30(0.3秒))であり、波形Fは2秒震度(m=200(2秒)、n=30(0.3秒))である。
図3に示すように、時刻T1における1秒震度を求めるには、時刻T1の「○」から遡って水平に1秒分の破線Pを想定し、この破線Pよりも上側に存在する震度中間値I(波形D)の占める時間の合計が0.3秒になるまで破線Pの高さを調整する。そして、破線Pが上述の条件を満足したときの震度を1秒震度とする。また、時刻T2において1秒震度を求める場合も、時刻T2の「○」から遡る1秒分の破線Qを想定して、この破線Qを超える震度中間値I(波形D)の占める時間の合計が0.3秒となるように破線Qの高さを調整し、そのときの震度を1秒震度とする。さらに、時刻T3において2秒震度を求めるには、時刻T3の「○」から遡る2秒分の破線Rを想定し、この破線Rを超える震度中間値I(波形D)の占める時間の合計が0.3秒となるように破線Rの高さを調整し、そのときの震度を2秒震度とする。
図4は中越地震の本震の観測データに基づいて算出されたリアルタイム震度波形(1秒震度)を示す図である。なお、NIG017〜NIG020は観測点コードであり、各リアルタイム震度波形の元となるデータがそれぞれ異なる地点で観測されたことを表している。そして、最も振幅が大きいNIG019は震源に近い小千谷観測点のリアルタイム震度波形を示している。また、横軸は震度1が記録された時から経過した時間(s)を表しており、縦軸はリアルタイム震度を表している。さらに、図1又は図3に示した構成要素又は用語については同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、地震発生前のリアルタイム震度(ノイズレベル)は通常−2〜−4で、リアルタイム震度計1aの設置点にP波が到達するとリアルタイム震度は急速に立ち上って約2秒後にP波による地震動が最大となる(点A)。その後、S波が到達してリアルタイム震度はさらに増え続け、約4.5秒後にはS波による地震動が最大となり、リアルタイム震度は6.6に達する(点B)。そして、S波による地震動は減少し始めるが、約5.5秒の時点で表面波の振幅が卓越して再びリアルタイム震度は増加に転じ、P波到達後の約8秒後に最大値6.8に達する(点C)。その後は地震動の減衰に伴ってリアルタイム震度も低下し、やがて地震発生前のノイズレベル(震度−2〜−4)に戻る。なお、強い直下地震は概ねこのような震度波形となる。
図5に示すように、観測開始からおよそ2.75秒後にP波が到達し、その1秒後には震度は4を超え、さらにその4秒後には震度は6.5に達している。また、P波の立ち上がり時の遅れは1秒震度(波形E)及び2秒震度(波形F)でともに概ね0.3秒となっている。さらに、1秒震度(波形E)と2秒震度(波形F)を比較してみると、震度増加の段階では殆ど同じ値となるが、1秒震度(波形E)の方が地震動の減衰に対する追従性に優れている。そして、最大値は2秒震度(波形F)の方がわずかに大きく、2秒震度(波形F)は地震動減衰時には1秒震度(波形E)に対して約1秒遅れている。
図6は図5を部分的に拡大し、2秒震度を5秒震度に置き換えた図である。なお、図5に示した波形については同一の符号を付してその説明を省略する。また、波形Gは5秒震度(m=500(5秒)、n=30(0.3秒))である。
図6に示すように、1秒震度(波形E)と5秒震度(波形G)はともに震度増加の段階では殆ど同じ値を示しているが、最大値は1秒震度(波形E)より5秒震度(波形G)の方がやや大きい。また、地震動減衰時の1秒震度(波形E)に対する5秒震度(波形G)の遅れは約4秒となっている。
図7(a)乃至(d)は鳥取県西部地震の本震及び余震のデータに基づいて算出されたリアルタイム震度波形(1秒震度)及び従来型震度計と同一手法によって算出された震度波形を比較した図である。ただし、図7(a)及び(b)はそれぞれ観測点コード(TTRH02、SMNH01)における本震のデータに基づくものであり、同図(c)及び(d)は観測点コード(TTRH02、TTR007)における余震のデータに基づくものである。また、実線はリアルタイム震度計1aによって算出したリアルタイム震度であり、「●」は従来型震度計の震度である。なお、従来型震度計は10秒区間のFFT(高速フーリエ変換)のアルゴリズムを用いるので、処理対象のデータは「●」から10秒前までの時間となる。そして、図中の「●」は、この処理を1秒毎に繰り返して得られた値を示している。
図7(a)乃至(d)に示すように、リアルタイム震度と従来型震度計による震度は地震動の減衰に対する追従性が異なる。そして、従来型震度計の震度をリアルタイム震度と比べると地震動減衰時の遅れは概ね10秒となっている。なお、FFTの処理区間はフィルタ処理の下限周波数との関連で決まるため、地震動減衰時の遅れは短縮することができない。また、リアルタイム震度計と同等の処理頻度(毎秒10回以上)を実現することも可能ではあるが、極めて大量のデータ処理が必要となるため、実用的とはいえない。
図8はリアルタイム震度(1秒震度)の最大値と計測震度との関係を示した図である。なお、横軸は震度変換用の重み付けを行うフィルタにFFT方式を使用した既存の震度計で測定した計測震度であり、縦軸はリアルタイム震度計1aを用いて求めたリアルタイム震度の最大値である。
図8に示すように、リアルタイム震度の最大値は計測震度と極めてよく一致している。そこで、本実施例のリアルタイム震度計1aでは計測震度相当値として震度算出部6aにおいてリアルタイム震度の最大値を求めている。
図9(a)はP波領域全体におけるリアルタイム震度(1秒震度)の最大値と計測震度との関係を示した図であり、同図(b)はP波到達から1秒後までのリアルタイム震度(1秒震度)の最大値と計測震度との関係を示した図である。また、図10(a)はP波到達から2秒後までのリアルタイム震度(1秒震度)の最大値と計測震度との関係を示した図であり、同図(b)はP波到達から3秒後までのリアルタイム震度(1秒震度)の最大値と計測震度との関係を示した図である。なお、図9及び図10において横軸は震度変換用の重み付けを行うフィルタにFFT方式を使用した既存の震度計で測定した計測震度を表しており、縦軸はリアルタイム震度計1aを用いて求めたリアルタイム震度を表している。
図9(a)に示すように、内陸又は沿岸で発生した各地震についてP波領域全体におけるリアルタイム震度の最大値と既存の方式で求めた計測震度の間には強い相関関係が認められる。ただし、十勝沖地震(マグニチュード8)や三重県南東沖(マグニチュード7.4)の海溝型地震では異なる特性を有している。
従って、内陸又は沿岸の地震に対しては、破線の近似式で示すようにP波領域全体におけるリアルタイム震度の最大値と計測震度との関係を予め求めておくことにより、S波の到達前に観測対象の地震について計測震度を推定することができる。
また、図9(b)に示すように、内陸又は沿岸で発生した各地震については、P波到達から1秒後までのリアルタイム震度の最大値と計測震度の間に相関関係が認められる。従って、P波到達から1秒後までのリアルタイム震度の最大値と計測震度との関係を予め求めておくことにより、S波の到達前に観測対象の地震について計測震度を推定することが可能である。この場合、図9(a)の場合に比べて計測震度の予測精度は低いものの、計測震度の計算に要する時間が短縮されるというメリットがある。
さらに、図10(a)では、図9(b)に比べてデータのバラツキが幾分改善されている。従って、P波到達から2秒後までのリアルタイム震度の最大値を用いた場合、P波到達から1秒後までのリアルタイム震度の最大値を用いる場合に比べて高い精度で計測震度を予測することができる。
また、図10(b)では、図9(b)に比べてデータのバラツキがさらに改善されている。従って、P波到達から3秒後までのリアルタイム震度の最大値を用いた場合、P波到達から1秒後までのリアルタイム震度の最大値を用いる場合に比べて計測震度の予測精度がさらに向上する。ただし、計測震度の計算に要する時間が長くなるため、警報等を発してからS波が到達するまでの時間(余裕時間)が短くなる。
すなわち、内陸又は沿岸で発生する地震を観測対象とする場合には、本実施例のリアルタイム震度計1aを、震度算出部6aにおいてリアルタイム震度のうち特にP波領域における最大値あるいはP波到達から所定時間内におけるリアルタイム震度の最大値から計測震度相当値が算出されるように構成することができる。
図11乃至図13は図4の場合と同じ中越地震において震源距離が15〜32km、20〜42km及び42〜120km及び96〜214kmの地点での観測データに基づいて算出されたリアルタイム震度波形(1秒震度)を示しており、図14は十勝沖地震(マグニチュード:M8.0、震源の深さ:45km)において震源距離が96〜214kmの地点での観測データに基づいて算出されたリアルタイム震度波形(1秒震度)を示している。すなわち、図11は各観測点の直下又は近傍におけるリアルタイム震度波形を示した図であり、図12は近地区分の地震におけるリアルタイム震度波形を示した図である。また、図13は内陸又は沿岸で起こる遠地地震におけるリアルタイム震度波形を示した図であり、図14は海溝型の遠地地震におけるリアルタイム震度波形を示した図である。なお、NIG017等は観測点コードであり、各震度波形がそれぞれ異なる地点で観測されたことを表している。また、横軸は震度1が記録された時から経過した時間(s)を表しており、縦軸はリアルタイム震度を表している。さらに、(1)〜(5)で示す破線は警報判定基準であり、本実施例のリアルタイム震度計1aの判定部7では、震度波形が0.5秒以内に破線(1)−(2)(震度2)を超えた場合に直下地震と判定し、5秒以内に破線(3)−(4)(震度3.3)を超えた場合に近地地震と判定し、5秒以後に破線(5)−(6)(震度4.5)を超えた場合に遠地地震と判定して地震防災用信号14を出力するように構成されている。
図12では、NIG021、NIG022、NIG028、FSK028の各震度波形は5秒以内にすべて破線(3)−(4)(震度3.3)を超えているため、この地震の際に図11の場合と同様にリアルタイム震度計1aが設置されていたとすると、判定部7は地震の種別を近地地震と判定して地震防災用信号14を出力し、この地震防災用信号14を受けた警報部8は近地地震を示す警報を発する。そして、NIG021、NIG022、NIG028、FSK028の余裕時間は、それぞれ3.2秒、2.6秒、6.5秒、4.6秒となる。
また、図13では、すべての震度波形が5秒以後に破線(5)−(6)(震度4.5)を超えている。この場合も図11の場合と同様にリアルタイム震度計1aが設置されていたとすると、判定部7は地震の種別を遠地地震と判定して地震防災用信号14を出力し、警報部8は地震防災用信号14を受けて遠地地震を示す警報を発することになる。このときの余裕時間は0.0〜8.4秒である。
さらに、図14においても、すべての震度波形が5秒以後に破線(5)−(6)(震度4.5)を超えている。従って、図11の場合と同様にリアルタイム震度計1aが設置されていたとすると、判定部7は地震の種別を遠地地震と判定して地震防災用信号14を出力する。そして、警報部8は地震防災用信号14を受けて遠地地震を示す警報を発する。なお、このときの余裕時間は0.7〜17.3秒である。
さらに、リアルタイム震度計1aを制御用震度計として使用するならば、地震の種別に関する情報を含ませた制御信号を発する構成とすることが可能であり、この場合には、制御対象機器の不要な動作が防止されるという作用を有する。
図15は中越地震の際に観測点(327箇所)で記録された上下方向の加速度成分の波形を震央距離に応じて縦軸方向に並べてプロットした図である。すなわち、縦軸は震央距離(km)を示しており、横軸は経過時間(s)を示している。また、横軸の原点(経過時間0s)と、震源で地震が発生した時刻(以下、震源時刻(O)という。)は一致していない。なお、図中の破線は、各データにおいてP波が到達した時点(以下、P波到達点(P)という。)とS波が到達した時点(以下、S波到達点(S)という。)をそれぞれ結んだものである。
図15を見ると、震央から遠い観測点ほど、P波到達点(P)の時刻が遅くなるとともに、P波到達点(P)とS波到達点(S)との時間差が大きくなっている。また、各データは波形の振幅が振り切れないようにスケールが自動調整されているにもかかわらず、震央距離が200kmを超えると次第に波形の頭切れが始まり、震央距離が230kmを超えてしまうと殆どの観測点で波形の頭切れが発生している。そして、震央距離が290kmを超える観測点では波形が疎らになっている。これは、地震が見逃されている状態を示している。
図16を見ると、震央から遠くなるとP波到達点(P)の時刻が遅れ、P波到達点(P)とS波到達点(S)との時間差が大きくなり、震度が次第に低下することがわかる。本実施例では震度の記録感度を震央距離によらず一定の値に設定しているため、図16に示すように、地震動の強弱がリアルタイム震度波形の振幅として直接表される。従って、P波やS波の到達点を明確に読み取ることができる。なお、震央距離が長い観測点では、図15と同様にリアルタイム震度波形の頭切れが発生している。
図17、図18ともに、地震波到達前の震度は−4程度である。しかし、P波が到達すると震度は急速に増大し、S波の到達後には最大となっている。なお、震央距離が長いほど、震度は緩やかに増大する。また、図17は震央に近い観測点のデータであるため、リアルタイム震度波形に頭切れが生じていないが、図18は震央から遠い観測点のデータであるため、(a),(d),(h),(k),(p),(q)の図ではリアルタイム震度波形に頭切れが生じている。
なお、図18において、リアルタイム震度波形の頭切れが生じているデータと頭切れが生じていないデータを比較した場合、両者のS/N比には差異がない。従って、これらの図に見られるリアルタイム震度波形の頭切れという現象は、観測に用いた従来装置の能力不足が原因で発生したものと考えられる。また、本実施例のリアルタイム震度計1aに、閾値を自動調整する後述の公知技術を併用し、閾値を震度でノイズレベルの+2程度に設定することによれば、上記のような地震が発生した場合でも、全ての観測点においてデータの頭切れを防いで、P波の立ち上がりを確実に検知することが可能である。
一般に、加速度センサ等に代表される地震センサは地震以外のあらゆる地盤振動にも応答するため、それら地震以外のノイズを除去するために、様々な工夫がされてきた。例えば、地震センサと地震判定器の間に、周波数の違いを利用してノイズを除去する,いわゆるノイズ除去フィルタを設ける方法や地震を判定する閾値をノイズレベルに連動させて自動的に調整する方法が知られている。また、一定時間以上継続した振動のみが検知されるように設定することで、落雷などのように単発的に発生するノイズを除去する方法や複数の地震センサが同時に検知した場合のみ、地震を検出したと判定する方法もある。
一方、本実施例のリアルタイム震度計1aは、前述のとおりデジタルフィルタ4aを備えており、このデジタルフィルタ4aは図2に示す周波数特性を有している。すなわち、デジタルフィルタ4aによって、地震の破壊力が大きい0.7Hzを中心として両側の周波数成分の感度が抑制され、特に10Hz以上の周波数成分のノイズが除去される。また、既に述べたように、リアルタイム震度計1aは、震度算出部6aの演算において一定時間(例えば、0.3秒)持続する値が選択されるように構成されているため、パルス波のように単発的に発生するノイズの影響を受け難いという作用を有する。
図19(a)に示すように、観測点の近くで落雷が発生するとサージ電流による電気ノイズ(52秒付近のノイズ)が発生するとともに、雷音に伴う地盤振動(53秒付近のノイズ)が発生する。これらのノイズを前述の震度フィルタに通過させると、図19(b)に示すように高周波成分は除去されるものの、低周波成分は除去されずに残ってしまう。このとき、図19(c)に示すようにパルス状の震度波形の最大値は震度0となっているが、本実施例のリアルタイム震度計1aにおいて、地震を判定する閾値が震度2以上に設定されているので、落雷によって発生するノイズを確実に除去することができる。
図20(a)に示すように、観測点の近くを除雪車が通過すると大きな振動ノイズが連続的に発生する。このノイズを震度フィルタに通過させると、図20(b)に示すように高周波成分が除去されて、大きく減衰する。このとき、パルス状の震度波形の最大値は、図20(c)に示すように−0.7以下となっている。この場合にも、本実施例のリアルタイム震度計1aを使用し、閾値を例えば震度2以上に設定することにより、除雪車の通過に伴う振動ノイズを確実に除去することが可能である。
図21は本発明の実施の形態に係るリアルタイム震度計の実施例2の構成図である。なお、図1を用いて説明した構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図21に示すように、本実施例のリアルタイム震度計1bは、実施例1のリアルタイム震度計1aにおいてデジタルフィルタ4aの代わりにアナログフィルタ4bを備えるものである。すなわち、加速度検出手段2から出力されたアナログ信号10a〜10cは、アナログフィルタ4bに入力され、所定の周波数に対して図2に示すように重み付けされた後、アナログ信号15a〜15cとして出力される。そして、このアナログ信号15a〜15cは、A/D変換器3によってデジタル信号16a〜16cにそれぞれ変換された後、ベクトル合成器5によってベクトル合成されて合成デジタル信号13bとして出力される。
このような構成のリアルタイム震度計1bにおいては、デジタルフィルタ4aを使用する場合に比べると、計測可能な震度の範囲が狭まるものの、実施例1のリアルタイム震度計1aよりもハードウェアにかかる負担が小さく、かつ、フィルタ処理に要する負荷が軽減されるという作用を有する。従って、リアルタイム震度計1aよりも廉価なものとすることができる。
図22は本発明の実施の形態に係るリアルタイム震度計の実施例3の構成図である。なお、図22では図1に対して震源距離算出部6bが追加されている。また、図1を用いて説明した構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図23は安芸灘地震の観測データに基づいて算出されたリアルタイム震度波形を示す図である。なお、余震は本震と概ね同一震源距離(およそ50km)のものを選定した。
図23に示すように、リアルタイム震度はP波の到達により急激に増大し、マグニチュードの大きい地震ほどP波到達後のリアルタイム震度の成長持続時間(P波領域における最大震度に達するまでの時間)が長く、最終的に到達する震度の最大値も大きくなっている。また、マグニチュードの大小によってP波やS波の最大値は変動するものの、リアルタイム震度波形の立ち上がり(速度や増加率)はマグニチュードの影響を殆ど受けていない。さらに、リアルタイム震度波形の増加率の最大値は、P波が到達してから0.5秒以内に記録されている。
図24(a)乃至(f)はリアルタイム震度波形の立ち上がり時の増加率の最大値を多数の地震についてプロットした図である。横軸は震源距離(km)であり、縦軸はリアルタイム震度の増加率(震度/秒)であり、ともに対数軸となっている。例えば、「震度が1増加するのに要する時間が0.05秒」であれば、「増加率=20」となる。また、図中のdiff X(0.01秒)は差分時間が0.01秒であることを表している。なお、図24(a)乃至(e)のドットの説明は同図(f)と同じであり、ドットの形状の違いは地震のマグニチュードが異なることを表している。
図24(a)乃至(f)より、リアルタイム震度の増加率は震源距離に反比例し、マグニチュードの大小には左右されないことがわかる。
図25(a)乃至(i)はリアルタイム震度波形の立ち上がり時間を多数の地震についてプロットした図である。なお、これらの図中のドットの説明を右下隅に示す。横軸は震源距離(km)であり、縦軸はリアルタイム震度波形の立ち上がり時間(s)であり、ともに対数軸である。また、ドットの形状の違いは震度(震度階級)が異なることを表している。なお、TimeDJma(−2〜0)はリアルタイム震度の値が「−2」から「0」まで変化する際のデータであることを意味している。
図25(a)乃至(i)に示すように、リアルタイム震度波形の立ち上がり時間は震源距離に比例するが、震度には影響されない。そして、リアルタイム震度の値が「0」から「1」まで変化する際のデータが最もバラツキが少なくなっている。
図26より、リアルタイム震度波形の立ち上がり時間は震源距離が近いほど短いことがわかる。なお、図26に示したデータはバラツキが大きいため、リアルタイム震度波形の立ち上がり時間に基づいて震源距離を正確に予測することは難しいが、直下地震(震源距離で50km未満)、近地地震(同50〜100km)、遠地地震(同100km以上)の区分を予測することは十分可能である。
図27(a)及び(b)はそれぞれリアルタイム震度の値が「0」から「2」まで及び「0」から「3」まで変化する際のリアルタイム震度波形の立ち上がり時間と計測震度の関係を示した図である。横軸は計測震度であり、縦軸はリアルタイム震度波形の立ち上がり時間(s)である。また、凡例は「地震名」、「マグニチュード」、震源の深さ(km)を表している。
図27(a)及び(b)に示すように、リアルタイム震度波形の立ち上がり時間は震度の大きい地震ほど短くなっている。また、リアルタイム震度波形の立ち上がり時間と計測震度の間には相間関係が認められる。従って、例えば、破線で示すような近似式(破線)を予め作っておけば、この近似式を用いてS波の到達前にリアルタイム震度波形の立ち上がり時間から計測震度相当値を求めることができる。ただし、マグニチュードの小さい地震であっても震源距離が近い場合にはリアルタイム震度波形の立ち上がりが鋭くなるため、図27(a)に破線で囲んだデータのように上述の近似式では予測できない場合もある。この場合には、例えば図27(b)に示すようにリアルタイム震度の値が「0」から「3」まで変化する際のリアルタイム震度波形の立ち上がり時間に基づいて計測震度を予測することによれば、前述のマグニチュードの小さい地震の影響は軽減又は排除される。
図27(b)において、直下又は近地のM7クラスの地震はリアルタイム震度波形の立ち上がり時間が短く、到達震度が大きくなっており、直下のM5クラスの地震はリアルタイム震度波形の立ち上がり時間が短く、計測震度は小さくなっている。また、遠地のM7クラスの震度はリアルタイム震度波形の立ち上がり時間が幾分長く、計測震度は小さくなっており、遠地のM8クラスの震度はリアルタイム震度波形の立ち上がり時間が長く、計測震度は大きくなっている。従って、「直下又は近地のM7クラスの地震」と「直下のM5クラスの地震」では「P波の成長持続時間と震度の成長具合」がそれぞれ異なるので、「到達震度と到達時間」の違いを利用して両者の区別をすることで適切な警報を出力することが可能である。また、M7クラス以上の遠距離地震も「到達震度と到達時間」の判定条件を適切に選定することで遠地地震の区別をすることができる。このように、リアルタイム震度波形の立ち上がり時間が2秒以内の地震は直下の大地震である可能性が高く、リアルタイム震度波形の立ち上がり時間が2〜10秒以内の地震は近地の大地震である可能性が高い。なお、十勝沖地震(マグニチュード8又は7.1)のような海溝型地震については、他の地震と特性が異なるため、別の判断が必要である。
このような構成のリアルタイム震度計1cにおいては、S波や表面波の到達前にそれらによる地震動の強さが速やかに予測されることになる。すなわち、震源距離や計測震度相当値を極めて短時間に予測することができるため、緊急地震速報が特に適用困難な震源近傍においても有効な警報や制御信号を発することが可能である。これにより、的確な防災措置を講じることが可能となる。
図28は本発明の実施の形態に係るリアルタイム震度計の実施例4の構成図である。また、図29は実施例4のリアルタイム震度計を構成するデジタルフィルタの周波数特性を示す図である。なお、図1を用いて説明した構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
図28に示すように、本実施例のリアルタイム震度計1dは、実施例1のリアルタイム震度計1aを、デジタル信号11a〜11cがデジタルフィルタ4aによって所定の周波数に対して、警報又は制御の対象となる構造物又は設備機器の特性に基づいて予め設定された周波数特性に従って重み付けをされるような構成とした変形例の1つに相当する。具体的には、リアルタイム震度計1dは、リアルタイム震度計1においてデジタルフィルタ4a,演算部9a,判定部7及び警報部8の代わりに、通過周波数帯域の異なる3つのフィルタ17a〜17cと、これらのフィルタを通過した信号を処理する演算部9b,判定部20a〜20c及び警報部21a〜21cを備えている。さらに、演算部9bはベクトル合成器18a〜18c及び震度算出部19a〜19cからなり、フィルタ17a〜17cをそれぞれ通過した信号を個別に処理可能な構成となっている。そして、フィルタ17a〜17cはそれぞれ図29(a)乃至(c)に示す周波数特性を有している。
図30(a)は実施例4のリアルタイム震度計1dを用いて岩手・宮城内陸地震に関する表層の上下動成分の観測データ(観測点は一関西)を処理して求めた周波数スペクトルであり、(b)は同図(a)のリアルタイム震度波形である。また、図31(a)乃至(c)は図30と同一の観測データにおいて通過周波数帯域が0.333Hz以下、0.333〜2Hz及び2Hz以上となるようなフィルタ処理が施された信号に基づいて算出されたリアルタイム震度波形である。なお、図31(a)乃至(c)はそれぞれ前述のリアルタイム震度J1〜J3に相当する。また、図30(a)の横軸及び縦軸は、ともに対数軸である。
図30(a)に示すように0.333Hz以下の周波数成分は少なく、0.333〜2Hzの周波数成分はやや少なく、2Hz以上の周波数成分は多くなっている。また、図30(b)に示すように、リアルタイム震度の最大値は6.3に達している。
図31(a)に示すように、0.333Hz以下の周波数帯域において震度が1を超えた時間が60秒以内となっている。従って、長周期被害の起こる可能性は少なかったことがわかる。また、図31(b)では、リアルタイム震度の最大値が6未満となっており、木造家屋への影響が少なかったことがわかる。さらに、図31(c)に示すように、2Hz以上の周波数帯域での震度が最も大きくなっている。これは、図31(a)及び(b)と同様に木造家屋へ影響が少なかったことを裏付けている。
図32(a)に示すように0.333〜2Hzの周波数成分が主体であり、0.333Hz以下の周波数成分もやや多くなっている。また、図32(b)に示すように、リアルタイム震度の最大値は6.8に達している。
図33(a)に示すように、0.333Hz以下の周波数帯域において震度の最大値が4に達しており、震度が1を超えた状態が約150秒間続いている。従って、長周期構造物に被害が出たおそれがある。また、図33(b)では、0.333〜2Hzの周波数成分が卓越しており、木造家屋への影響が大きかったことがわかる。なお、図33(c)に示すように、2Hz以上の周波数成分は比較的少なくなっている。
図34(a)に示すように0.333Hz以上の周波数成分は減衰し、0.333Hz以下の周波数成分が卓越している。また、図34(b)に示すように、リアルタイム震度の最大値は3.3程度である。
図35(a)に示すように、0.333Hz以下の周波数帯域において、震度が1を超えた状態が200秒以上続いている。従って、超高層ビルのエレベータ等に被害が出たおそれがある。また、図35(b)及び(c)を見ると、この地震の最大の揺れは時間的には短いが、0.333〜2Hzの周波数成分によるものであったことがわかる。
図36(a)に示すように0.333Hz以下の周波数成分が卓越している。また、図36(b)に示すように、リアルタイム震度の最大値は4.4である。
図37(a)に示すように、0.333Hz以下の周波数帯域において、震度1以上の状態が約270秒間続き、震度3以上の状態が約60秒間続いている。従って、超高層ビルや大型油槽に極めて深刻な被害が出たおそれがある。また、図37(b)及び(c)を見ると、この地震の最大の揺れは時間的には短いが、0.333〜2Hzの周波数成分によるものであったことがわかる。
Claims (22)
- 地震に伴って東西方向、南北方向、上下方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出する加速度検出手段と、この加速度検出手段から出力されるアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変換器から出力される前記第1のデジタル信号に,所定の周波数に対する重み付けを行って第2のデジタル信号に変換するデジタルIIRフィルタと、このデジタルIIRフィルタから出力される3種類の前記第2のデジタル信号をベクトル合成して第3のデジタル信号に変換するとともに,この第3のデジタル信号に基づいてリアルタイム震度を計算する演算部と、このリアルタイム震度に基づいて地震の種類を判定する判定部とを備え、この判定部は予め定められた基準値と前記リアルタイム震度とを比較して地震の種別を判定することを特徴とするリアルタイム震度計。
- 地震に伴って東西方向、南北方向、上下方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出する加速度検出手段と、この加速度検出手段から出力される第1のアナログ信号に,所定の周波数に対する重み付けを行って第2のアナログ信号に変換するアナログフィルタと、この第2のアナログ信号を第1のデジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変換器から出力される3種類の前記第1のデジタル信号をベクトル合成して第2のデジタル信号に変換するとともにこの第2のデジタル信号に基づいてリアルタイム震度を計算する演算部と、このリアルタイム震度に基づいて地震の種類を判定する判定部とを備え、この判定部は予め定められた基準値と前記リアルタイム震度とを比較して地震の種別を判定することを特徴とするリアルタイム震度計。
- 前記デジタルIIRフィルタは、前記第1のデジタル信号の所定の周波数に対して、警報又は制御の対象となる構造物又は設備機器の特性に基づいて予め設定された周波数特性に従って重み付けを行うことを特徴とする請求項1記載のリアルタイム震度計。
- 前記アナログフィルタは、前記第1のアナログ信号の所定の周波数に対して、警報又は制御の対象となる構造物又は設備機器の特性に基づいて予め設定された周波数特性に従って重み付けを行うことを特徴とする請求項2記載のリアルタイム震度計。
- 前記演算部は、計測震度相当値としてリアルタイム震度の最大値を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のリアルタイム震度計。
- 前記演算部は、P波初動部分における前記リアルタイム震度の増加率に基づいて震源距離を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のリアルタイム震度計。
- 前記演算部は、前記リアルタイム震度のうち特にP波領域における最大値を求めることを特徴とする請求項5記載のリアルタイム震度計。
- 前記演算部は、前記リアルタイム震度のうち特にP波初動部分の所定時間内における最大値を求めることを特徴とする請求項5記載のリアルタイム震度計。
- 前記演算部は、前記リアルタイム震度がP波初動部分における第1の震度から第2の震度に達するまでに要する時間に基づいて震源距離又は計測震度相当値を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のリアルタイム震度計。
- 地震に伴って東西方向、南北方向、上下方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出し、この加速度成分を表すアナログ信号をデジタル信号に変換し、IIRフィルタ処理を施して所定の周波数に対して重み付けを行うとともにベクトル合成し、この合成されたデジタル信号に基づいてリアルタイム震度を計算し、予め定められた基準値とこのリアルタイム震度とを比較して地震の種別を判定することを特徴とする震度等の予知方法。
- 地震に伴って東西方向、南北方向、上下方向にそれぞれ発生する3種類の加速度成分を検出し、この加速度成分を表すアナログ信号にアナログフィルタ処理を施して所定の周波数に対して重み付けを行うとともにデジタル信号に変換し、このデジタル信号をベクトル合成し、この合成されたデジタル信号に基づいてリアルタイム震度を計算し、予め定められた基準値とこのリアルタイム震度とを比較して地震の種別を判定することを特徴とする震度等の予知方法。
- 警報又は制御の対象となる構造物又は設備機器の特性に基づいて予め設定された周波数特性に従って、前記デジタル信号にIIRフィルタ処理を施して所定の周波数に対して重み付けを行うことを特徴とする請求項10記載の震度等の予知方法。
- 警報又は制御の対象となる構造物又は設備機器の特性に基づいて予め設定された周波数特性に従って、前記アナログ信号にアナログフィルタ処理を施して所定の周波数に対して重み付けを行うことを特徴とする請求項11記載の震度等の予知方法。
- 計測震度相当値としてリアルタイム震度の最大値を求めることを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の震度等の予知方法。
- P波初動部分における前記リアルタイム震度の増加率に基づいて震源距離を算出することを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれか1項に記載の震度等の予知方法。
- 前記リアルタイム震度のうち特にP波領域における最大値を求めることを特徴とする請求項14記載の震度等の予知方法。
- 前記リアルタイム震度のうち特にP波初動部分の所定時間内における最大値を求めることを特徴とする請求項14記載の震度等の予知方法。
- 前記リアルタイム震度がP波初動部分における第1の震度から第2の震度に達するまでに要する時間に基づいて震源距離又は計測震度相当値を算出することを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の震度等の予知方法。
- 前記デジタルIIRフィルタは、通過周波数帯域の異なる複数のフィルタからなり、前記演算部及び前記判定部は、これら複数のフィルタをそれぞれ通過した信号を個別に処理可能に構成されることを特徴とする請求項3記載のリアルタイム震度計。
- 前記アナログフィルタは、通過周波数帯域の異なる複数のフィルタからなり、前記演算部及び前記判定部は、これら複数のフィルタをそれぞれ通過した信号を個別に処理可能に構成されることを特徴とする請求項4記載のリアルタイム震度計。
- 前記IIRフィルタ処理は、通過周波数帯域の異なる複数のフィルタ処理からなり、これら複数のフィルタ処理をそれぞれ施された信号を個別にベクトル合成することを特徴とする請求項12記載の震度等の予知方法。
- 前記アナログフィルタ処理は、通過周波数帯域の異なる複数のフィルタ処理からなり、これら複数のフィルタ処理をそれぞれ施された信号を個別にベクトル合成することを特徴とする請求項13記載の震度等の予知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008305411A JP4472769B2 (ja) | 2007-12-28 | 2008-11-28 | リアルタイム震度計とそれを用いた震度等の予知方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007341446 | 2007-12-28 | ||
JP2008305411A JP4472769B2 (ja) | 2007-12-28 | 2008-11-28 | リアルタイム震度計とそれを用いた震度等の予知方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009175130A true JP2009175130A (ja) | 2009-08-06 |
JP4472769B2 JP4472769B2 (ja) | 2010-06-02 |
Family
ID=41030359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008305411A Active JP4472769B2 (ja) | 2007-12-28 | 2008-11-28 | リアルタイム震度計とそれを用いた震度等の予知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4472769B2 (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012084020A (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-26 | Cygnet Corp | 防災管理システム |
JP2013053883A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Kyowa Electron Instr Co Ltd | リアルタイム周波数解析方法 |
JP2014215208A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 大成建設株式会社 | 地震の主要動強さの予測方法および予測システム |
CN106932085A (zh) * | 2015-12-30 | 2017-07-07 | 深圳市酷浪云计算有限公司 | 机器运动监测装置和机器运动监测方法 |
KR20190013423A (ko) * | 2018-01-03 | 2019-02-11 | 주식회사 리얼게인 | 진도추정과 설비/구조물 피해예측기능을 가진 mems 기반 지진계측 장치 |
JP2020186995A (ja) * | 2019-05-14 | 2020-11-19 | 学校法人日本大学 | 揺れ指標値算出方法、揺れ指標値算出装置及び揺れ指標値算出プログラム |
CN113049202A (zh) * | 2021-03-08 | 2021-06-29 | 中国地震局工程力学研究所 | 一种加速度积分位移的局部加权回归校正方法及系统 |
JP2021532380A (ja) * | 2018-07-24 | 2021-11-25 | サンクラ エセペア | 地震動によって生じる、特定のエリアにおける推定到着時間及び予想強度を警告するためのシステム及び方法 |
JP2021189136A (ja) * | 2020-06-04 | 2021-12-13 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
JP2021189134A (ja) * | 2020-06-04 | 2021-12-13 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
JP2021189135A (ja) * | 2020-06-04 | 2021-12-13 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
CN114200512A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-18 | 四川旷谷信息工程有限公司 | 一种用于铁路施工期关键工点的地震烈度预警方法及系统 |
CN114638506A (zh) * | 2022-03-21 | 2022-06-17 | 中国地震应急搜救中心 | 基于gnss与mems实时监测数据的地震灾害快速评估方法 |
CN115424417A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-12-02 | 天津君秒安减灾科技有限公司 | 一种利用mems加速度传感器监测破坏性震动的方法 |
WO2023007447A1 (en) * | 2021-07-30 | 2023-02-02 | Pietro Fiorentini S.P.A. | An improved method for evaluating a vibrational event |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014128964A1 (ja) | 2013-02-25 | 2014-08-28 | 東海旅客鉄道株式会社 | 地震予測装置 |
WO2014128965A1 (ja) | 2013-02-25 | 2014-08-28 | 東海旅客鉄道株式会社 | 地震予測装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004036747A1 (ja) * | 2002-10-21 | 2004-04-29 | Neuro Solution Corp. | デジタルフィルタの設計方法および装置、デジタルフィルタ設計用プログラム、デジタルフィルタ |
JP2006275696A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Railway Technical Res Inst | 早期地震諸元推定方法及びそのシステム |
JP2007108012A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Oki Electric Ind Co Ltd | 地震防災システム |
JP2007198812A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 震度計 |
JP2007263863A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Mitsubishi Electric Corp | 地震感知装置 |
JP2007298448A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 災害情報取得配信装置とそのプログラム |
-
2008
- 2008-11-28 JP JP2008305411A patent/JP4472769B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004036747A1 (ja) * | 2002-10-21 | 2004-04-29 | Neuro Solution Corp. | デジタルフィルタの設計方法および装置、デジタルフィルタ設計用プログラム、デジタルフィルタ |
JP2006275696A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Railway Technical Res Inst | 早期地震諸元推定方法及びそのシステム |
JP2007108012A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Oki Electric Ind Co Ltd | 地震防災システム |
JP2007198812A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 震度計 |
JP2007263863A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Mitsubishi Electric Corp | 地震感知装置 |
JP2007298448A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 災害情報取得配信装置とそのプログラム |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
B. ARMSTRONG AND N. AHMED: "A Method of Cepstral Enhancement For Detection and Parameter Estimation of Echoes", 1991 25TH ASILOMAR CONFERENCE ON SIGNALS, SYSTEMS, AND COMPUTERS, vol. 1, JPN6009058206, 13 July 1992 (1992-07-13), pages 160 - 164, ISSN: 0001459918 * |
JOSEPH E. TULL: "SAC, A SIGNAL PROCESSING SYSTEM FOR RESEARCH SEISMOLOGY", IEEE INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON CIRCUITS AND SYSTEMS, vol. 2, JPN6009058204, 3 July 1986 (1986-07-03), pages 441 - 443, ISSN: 0001459917 * |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012084020A (ja) * | 2010-10-13 | 2012-04-26 | Cygnet Corp | 防災管理システム |
JP2013053883A (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-21 | Kyowa Electron Instr Co Ltd | リアルタイム周波数解析方法 |
JP2014215208A (ja) * | 2013-04-26 | 2014-11-17 | 大成建設株式会社 | 地震の主要動強さの予測方法および予測システム |
CN106932085A (zh) * | 2015-12-30 | 2017-07-07 | 深圳市酷浪云计算有限公司 | 机器运动监测装置和机器运动监测方法 |
KR20190013423A (ko) * | 2018-01-03 | 2019-02-11 | 주식회사 리얼게인 | 진도추정과 설비/구조물 피해예측기능을 가진 mems 기반 지진계측 장치 |
KR101951028B1 (ko) | 2018-01-03 | 2019-02-21 | 주식회사 리얼게인 | 진도추정과 설비/구조물 피해예측기능을 가진 mems 기반 지진계측 장치 |
JP2021532380A (ja) * | 2018-07-24 | 2021-11-25 | サンクラ エセペア | 地震動によって生じる、特定のエリアにおける推定到着時間及び予想強度を警告するためのシステム及び方法 |
JP2020186995A (ja) * | 2019-05-14 | 2020-11-19 | 学校法人日本大学 | 揺れ指標値算出方法、揺れ指標値算出装置及び揺れ指標値算出プログラム |
JP7297209B2 (ja) | 2019-05-14 | 2023-06-26 | 学校法人日本大学 | 揺れ指標値算出方法、揺れ指標値算出装置及び揺れ指標値算出プログラム |
JP2021189134A (ja) * | 2020-06-04 | 2021-12-13 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
JP2021189136A (ja) * | 2020-06-04 | 2021-12-13 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
JP2021189135A (ja) * | 2020-06-04 | 2021-12-13 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
JP7438852B2 (ja) | 2020-06-04 | 2024-02-27 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
JP7512091B2 (ja) | 2020-06-04 | 2024-07-08 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
JP7512090B2 (ja) | 2020-06-04 | 2024-07-08 | 清水建設株式会社 | 地震動評価モデル生成方法、地震動評価モデル生成装置、地震動評価方法、及び、地震動評価装置 |
CN113049202B (zh) * | 2021-03-08 | 2022-07-12 | 中国地震局工程力学研究所 | 一种加速度积分位移的局部加权回归校正方法及系统 |
CN113049202A (zh) * | 2021-03-08 | 2021-06-29 | 中国地震局工程力学研究所 | 一种加速度积分位移的局部加权回归校正方法及系统 |
WO2023007447A1 (en) * | 2021-07-30 | 2023-02-02 | Pietro Fiorentini S.P.A. | An improved method for evaluating a vibrational event |
CN114200512A (zh) * | 2021-12-14 | 2022-03-18 | 四川旷谷信息工程有限公司 | 一种用于铁路施工期关键工点的地震烈度预警方法及系统 |
CN114638506A (zh) * | 2022-03-21 | 2022-06-17 | 中国地震应急搜救中心 | 基于gnss与mems实时监测数据的地震灾害快速评估方法 |
CN115424417A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-12-02 | 天津君秒安减灾科技有限公司 | 一种利用mems加速度传感器监测破坏性震动的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4472769B2 (ja) | 2010-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4472769B2 (ja) | リアルタイム震度計とそれを用いた震度等の予知方法 | |
Kato et al. | Tsunami due to the 2004 September 5th off the Kii peninsula earthquake, Japan, recorded by a new GPS buoy | |
Heidarzadeh et al. | Waveform and spectral analyses of the 2011 Japan tsunami records on tide gauge and DART stations across the Pacific Ocean | |
KR101523355B1 (ko) | 배경잡음에 강인한 지진파 자동 검출 장치 및 그 방법 | |
Nair et al. | Performance of the ocean state forecast system at Indian National Centre for Ocean Information Services | |
KR101983938B1 (ko) | 낙뢰 경보 시스템 및 방법 | |
JP5015970B2 (ja) | 地震動の予測システム | |
Wang et al. | A method of real‐time tsunami detection using ensemble empirical mode decomposition | |
CN114895358A (zh) | 地震海啸快速预警方法和系统 | |
KR102056199B1 (ko) | 스마트 파랑 경보 시스템 및 그의 구동 방법 | |
KR100985040B1 (ko) | 장주기파 실시간 모니터링 방법 | |
Islam et al. | Tropical cyclones affecting Japan central coast and changing storm surge hazard since 1980 | |
JP2012237650A (ja) | 単独観測点処理における震央距離推定方法 | |
Bressan et al. | Detecting the 11 March 2011 Tohoku tsunami arrival on sea-level records in the Pacific Ocean: application and performance of the Tsunami Early Detection Algorithm (TEDA) | |
Paros et al. | Breakthrough underwater technology holds promise for improved local tsunami warnings | |
JP5939886B2 (ja) | 地震動の収束判定システム | |
Okal et al. | Quantification of hydrophone records of the 2004 Sumatra tsunami | |
JP6066762B2 (ja) | 津波予測システム及び津波予測方法 | |
JP2013200284A (ja) | 地震検知装置 | |
JP5660586B1 (ja) | 津波検知装置 | |
JP5791543B2 (ja) | 地震動の予測システム | |
Nagai et al. | Offshore tsunami monitoring network design using GPS buoys and coastal on-site sensors | |
JP6189923B2 (ja) | 地震予測装置 | |
JP5372879B2 (ja) | 地震防災システム | |
JP5760268B2 (ja) | 地震動継続時間予測システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091006 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20091006 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20091102 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091110 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100205 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100303 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4472769 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |