JP2009174575A - ブレーキ弁 - Google Patents

ブレーキ弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2009174575A
JP2009174575A JP2008011369A JP2008011369A JP2009174575A JP 2009174575 A JP2009174575 A JP 2009174575A JP 2008011369 A JP2008011369 A JP 2008011369A JP 2008011369 A JP2008011369 A JP 2008011369A JP 2009174575 A JP2009174575 A JP 2009174575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
oil passage
pressure
main oil
check valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008011369A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Komaru
豊 小丸
Takashi Niitome
隆志 新留
Takahiro Tsubo
高弘 坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2008011369A priority Critical patent/JP2009174575A/ja
Publication of JP2009174575A publication Critical patent/JP2009174575A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

【課題】油圧源から油圧モータに圧油を供給する起動時等にリリーフ弁からの圧油の漏出を防止して起動遅れの改善を図り、油圧モータへの圧油供給停止時にチェック弁の閉弁の応答性を良くすると共に、油圧モータが発生させるブレーキ圧を適正にリリーフさせてブレーキ圧による衝撃を防止する。
【解決手段】チェック弁37Aを圧油供給側油路13Aを開閉するチェック弁体部40Aとリリーフ弁24Aの流入口29Aを閉塞する閉塞弁部41Aとを一体に形成し、閉塞弁部41Aに、流入口29Aを実質的に閉塞するよう円環状端面41aと、円環状端面41aと外周壁面間に形成させた受圧溝と、チェック弁内部と受圧溝とを連通する連通孔41dとを備え、連通孔41dを介してチェック弁内外の圧力変化に同期させると共にブレーキ圧を円環状端面41aに導いて流入口を逸早く開成させ、チェック弁の開閉弁の応答性を向上させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に設けられる油圧モータを駆動制御する油圧回路に用いて好適なブレーキ弁に関する。
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、走行用油圧モータ等の油圧アクチュエータによって走行駆動されるが、走行の停止時等に過大な慣性負荷を受けるため、油圧回路内にブレーキ弁を付設し、当該ブレーキ弁により前記慣性負荷を圧油の熱エネルギに変換して吸収するようにしている。
そして、このブレーキ弁は、油圧源と油圧アクチュエータとの間に設けられた一対の主油路と、油圧源からアクチュエータへの圧油供給回路となる圧油供給側主油路に配設され、油圧源側からアクチュエータ側に向う圧油の流れを許し、逆向きの流れを阻止するチェック弁と、アクチュエータから油圧源へのリターン回路となる排油側主油路に配設され、油圧源からアクチュエータへの圧油の給排油に同期して当該排油側主油路を開閉するカウンタバランス弁と、圧油供給側主油路と排油側主油路間に架け渡されたリリーフ回路と、リリーフ回路に配設され、アクチュエータが発生させる油圧を圧油供給側主油路から排油側主油路にリリーフさせるリリーフ弁とを備えて構成されている。
この種の、従来技術によるブレーキ弁が設けられた油圧ショベル、油圧クレーン等の車両にあっては、走行途中の車両を急停止させる場合に、走行用油圧モータの慣性回転により発生するブレーキ圧でリリーフ弁を開弁させ、当該リリーフ弁を通過する圧油(ブレーキ圧)を熱エネルギに変換することにより、車両の慣性力を吸収しつつ制動力を付与するようにしている。
しかし、車両の急停車時には上述のリリーフ弁の開弁によって衝撃等が発生することがあり、車両のオペレータに不快感を与えるばかりでなく、車両の走行用油圧モータやブレーキ弁等の寿命低下を招く虞がある。
このような衝撃を防止するために、上述のリリーフ弁の設定圧力を低く設定することや、ショックレス機構付のリリーフ弁を採用する等の対策が取られることがある。しかし、このような対策では、登坂時、ステアリング時等の負荷が大きいときに走行用油圧モータの駆動力低下を招くことや、駆動遅れによる応答性の低下が生じる等の不具合がある。
そこで、上述した車両急停車時の衝撃解決のために、例えば特公平7−122441号公報(WO93/07394、特許文献1)には、ショックレス機構付のリリーフ弁を採用したブレーキ弁が提案されている。このブレーキ弁の場合には、チェック弁とリリーフ弁とを同軸上に配設し、チェック弁のリリーフ弁と対向する面(円環状端面)側に、チェック弁内を主油路に連通させる切欠き溝を設けることを提案している。
特許文献1記載のブレーキ弁においては、油圧モータ起動時の油圧源からの圧油等でチェック弁が開弁すると、このチェック弁のリリーフ弁と対向する円環状端面によりリリーフ弁の流入口を出来るだけ閉塞させてモータ駆動圧がリリーフ弁に作用することを防止する一方、リリーフ弁の流入口の閉塞時にチェック弁の上記切欠き溝からチェック弁内の油を逃がすように構成されている。また、チェック弁閉弁時は切欠き溝よりチェック弁内側と外側の圧力変化に同期して、チェック弁内に設けたばねの小さなばね力でチェック弁を閉弁させると共に、低圧でリリーフ弁を開弁作動させ急停止時の衝撃を防止するようにしている。
特公平7−122441号公報(WO93/07394)
上述したとおり、特許文献1記載のブレーキ弁にあっては、油圧モータの起動時に油圧源からの圧油によりチェック弁が開弁すると、この圧油がモータ駆動圧となって油圧モータ側に供給されると共に、開弁状態にあるチェック弁がリリーフ弁の流入口側を閉塞することによって、リリーフ弁がモータ駆動圧で開弁動作することを抑え、油圧モータの起動遅れの発生等を防止している。また、チェック弁が閉弁する際には、チェック弁の円環状端面部に形成された切欠き溝がチェック弁内側と外側の圧力変化を同期させるので、閉弁の応答性がよくなるようにしている。
しかしながら、リリーフ弁と対向する円環状端面部に形成させる切欠き溝の加工精度は、ブレーキ弁性能に大きく影響するという問題がある。切欠き溝が規定寸法値より大きく加工された場合には、モータ駆動時に油圧源からの圧油でチェック弁を開弁させる際に、切欠き溝からリリーフ弁の流入口に流入した圧油がリリーフ弁を開弁してモータ駆動圧の一部を漏出させてしまい、その結果、駆動圧の昇圧が不十分となって油圧モータの起動遅れの原因になるという問題がある。そして、逆に、切欠き溝が規定寸法値より小さく加工されてしまった場合には、チェック弁閉弁時にチェック弁内側と外側との圧力変化を十分に同期させることができず、チェック弁を押し上げてリリーフ弁から離間させるのに時間が掛かることになる。
また、円環状端面部に形成する微小形状の切欠き溝の溝長さが長くなると、微小溝の断面形状に対して溝長さが長いので温度特性が悪くなり、チェック弁の応答性が温度に影響されて変化する問題がある。そこで、切欠き溝の溝長さを短くするべく円環状端面部の円環幅を小にすると、切欠き溝長さは短くなるけれども、チェック弁の開閉動作の繰り返しにより、円環状端面部とリリーフ弁の流入口側との当接の衝撃でチェック弁が破損する虞が生じる。
更に、微小な切欠き溝を加工する場合には、切欠き溝の加工上の寸法管理が難しくなり、加工コストを増大させ、上記の起動遅れや応答性の悪さを招来させてしまう。
本発明は、上述した従来技術の問題を鑑みなされたもので、モータ駆動時にチェック弁が開弁する際に、油圧源からの圧油がリリーフ弁から漏出せず、油圧モータの起動遅れ等の発生を防止し、チェック弁が閉弁する際にはチェック弁の閉弁の応答性を良くし、しかも当該チェック弁の加工精度上の品質管理が容易なブレーキ弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明に係るブレーキ弁は、ケーシングと、当該ケーシング内に設けられ、油圧源側とアクチュエータ側との間に接続される一対の主油路と、前記油圧源からアクチュエータへの圧油供給回路となる圧油供給側主油路に配設され、油圧源側からアクチュエータ側に向う圧油の流れを許し、逆向きの流れを阻止するチェック弁と、前記アクチュエータから油圧源へのリターン回路となる排油側主油路に配設され、前記油圧源からアクチュエータへの圧油の給排油に同期して当該排油側主油路を開閉するカウンタバランス弁と、圧油供給側主油路と排油側主油路間に架け渡されたリリーフ回路と、リリーフ回路に配設され、アクチュエータが発生させる油圧を圧油供給側主油路から排油側主油路にリリーフさせるリリーフ弁とを備えたブレーキ弁であって、前記チェック弁とリリーフ弁とを同軸上に配設し、当該チェック弁は、一端に形成され、圧油供給側主油路を開閉するチェック弁体部と、リリーフ弁に対向する他端面に開口する有底のばね孔と、該ばね孔に収容され、主油路を閉成させる方向にチェック弁を付勢するばねと、ばね孔の開口周囲に、チェック弁体部と一体に形成され、チェック弁体部が主油路を開成させる時にリリーフ弁の流入口側リリーフ回路を実質的に閉塞する閉塞弁部とを備え、前記閉塞弁部は、前記リリーフ弁の流入口周囲に設けられた当接面に液密に当接する円環状端面と、当該円環状端面と閉塞弁部外周壁面間に形成され、圧油を受けてチェック弁体部を閉弁させるための受圧溝と、当該受圧溝壁からばね孔に向けて形成され、チェック弁内部を圧油供給側主油路に連通させる連通孔とを備えることを特徴とする。
本発明は、油圧源からの圧油を、前記一対の主油路の一方からのみアクチュエータに供給するブレーキ弁に適用することもできるが、いずれの主油路からもアクチュエータに切り換え供給するブレーキ弁にも適用できる。
請求項2記載のブレーキ弁は、更に、前記一対の主油路のいずれか一方に、油圧源からアクチュエータへの圧油が選択的に供給可能な方向切換弁を備え、前記チェック弁及びカウンタバランス弁が各主油路に配置されると共に、一方の主油路を圧油供給側主油路として、当該主油路と排油側主油路となる他方の主油路との間に架け渡され、アクチュエータが発生させる油圧を前記一方の主油路から他方の主油路にリリーフさせるリリーフ弁が配置された第1のリリーフ回路と、前記他方の主油路を圧油供給側主油路として、当該主油路と排油側主油路となる前記一方の主油路との間に架け渡され、アクチュエータが発生させる油圧を前記他方の主油路から一方の主油路にリリーフさせるリリーフ弁が配置された第2のリリーフ回路とを備えることを特徴とする。
請求項3記載のブレーキ弁は、請求項1又は2記載のブレーキ弁において、前記受圧溝は、前記円環状端面に形成された円周溝と、該円周溝に連通し、円環状端面を径方向外方に横切って延び、閉塞弁部外周壁面に開口するガイド溝とで構成されることを特徴とする。
請求項4記載のブレーキ弁は、請求項1又は2記載のブレーキ弁において、前記連通孔は、連通孔軸方向の断面形状が円形であることを特徴とする。
請求項5記載のブレーキ弁は、請求項3記載のブレーキ弁において、前記連通孔は、前記ガイド溝壁に開口していることを特徴とする。
請求項1及び2に記載の発明に依れば、チェック弁とリリーフ弁とを同軸上に配設し、このチェック弁を、チェック弁体部と閉塞弁部とを一体に形成し、チェック弁体部が主油路を開成させる時に、受圧溝壁からばね孔に向けて形成させた連通孔からチェック弁内部の圧油を圧油供給側主油路に流出させるようにしたので、閉塞弁部の円環状端面がリリーフ弁の流入口周囲に設けられた当接面に逸早く当接して流入口を閉塞することができ、アクチュエータに供給される圧油がリリーフ弁から漏出することが防止できる。
そして、受圧溝壁からばね孔に向けて形成される連通孔は、従来の円環状端面に形成させる切欠き溝とは異なり、ドリル加工や放電加工による貫通孔(錐穴)として形成することができるので、連通孔の加工上の寸法管理が容易になる。連通孔の断面形状を、好ましくは円形に形成すると、寸法管理がピンゲージ等で行うことができ、品質管理がより容易となる(請求項4)。
また、リリーフ弁流入口の当接面に当接する閉塞弁部の円環状端面に受圧溝を設けたことによって、円環状端面側に圧油を作用させることができ、チェック弁の移動、すなわち応答性を良くすることができる。そして、受圧溝を設けることにより、リリーフ弁の流入口を閉塞する円環状端面の面積を大きく設定しても、当接面と密着してチェック弁をリリーフ弁の流入口から離間させ難いといった問題が解消され、円環状端面の面積を大きく形成させることが可能になる。しかも、連通孔を受圧溝壁からばね孔に向けて形成するので、連通孔の流路長さを短くすることができ、チェック弁の応答性が温度に影響されること(温度依存性)を極力避けることができる。
請求項3記載のブレーキ弁は、受圧溝を、円周溝とガイド溝とで構成させ、円周溝への圧油の流通を、円環状端面を径方向外方に横切って延びるガイド溝を介して行うことができるので、円環状端面の当接面積を大きく確保することができる。
請求項5記載のブレーキ弁は、前記連通孔を、このガイド溝壁に開口して形成させるので、小径の連通孔の流路長さをより短く形成させることができる。
従って、アクチュエータの起動時等にリリーフ弁が作動する等の不具合をなくし、アクチュエータを高い応答性をもって起動できると共に、リリーフ弁のリリーフ設定圧を車両等の制動特性、停止特性を向上させるために自由に選択することが可能となり、油圧ショベル等の車両を停止させるときの衝撃を確実に低減でき、車両を滑らかに停止させることができる。
以下、本発明の実施の形態によるブレーキ弁を、油圧ショベルの走行用油圧回路に適用した場合を例に説明する。
図1は、ブレーキ弁11が組み込まれた油圧ショベルの走行用油圧回路を示す。先ず、当該油圧回路の主要構成要素についての概略を説明すると、図において、油圧ポンプ1は、タンク2と共に油圧源を構成し、当該油圧源からの圧油を、アクチュエータを構成する走行用の油圧モータ4に供給する。油圧ポンプ1の吐出側とタンク2との間にはメインリリーフ弁3が配設されており、このリリーフ弁3は、油圧ポンプ1の最大吐出圧を適宜圧(例えば350kg/cm2程度)に設定し、これ以上の過剰圧をタンク2側にリリーフさせる。
油圧モータ4は一対の給排通路4A,4Bを有し、該給排通路4A,4Bは一対の主管路5A,5Bおよび後述の切換制御弁6等を介して油圧ポンプ1とタンク2とに接続されている。この給排通路4A,4Bは、後述するブレーキ弁11のケーシング12(図2)に一体形成されている。
主管路5A,5Bの途中には、走行用の切換制御弁6が配設されており、この制御弁6は、図1に示す如く、4ポート3位置の方向切換弁等からなり、例えば油圧ショベルのオペレータが操作レバー6Aを操作することによって、中立位置(イ)から切換位置(ロ)又は切換位置(ハ)に切換操作される。そして、制御弁6は、切換位置(ロ)で油圧ポンプ1からの圧油を主管路5Aを介して油圧モータ4の給排通路4A側に供給し、油圧モータ4を一方向(例えば、車両を前進させる方向)に回転させると共に、給排通路4Bからの戻り油を主管路5B等を介してタンク2側へと排出させる。また、制御弁6を切換位置(ハ)に切換えたときには、圧油の供給方向が逆転し、油圧モータ4は逆向き(例えば、車両を後進させる方向)に回転駆動される。
ケーシング12には主管路5A,5Bの一部を構成する一対の主油路13A,13Bが設けられており、これらの主油路13A,13Bの途中には、チェック弁37A,37Bが配設されている。これらのチェック弁37A,37Bは、有底筒状のペポット型弁体として形成され、該弁体の有底側頭部は、各主油路13A,13Bの、油圧源からモータ4に向かう供給側圧油流れを許容し、モータ4からタンク2への排油側圧油流れを阻止するチェック弁体部40A,40Bとして構成される。また、チェック弁37A,37Bの各開口端部は、後述するリリーフ弁24A、24Bが配設されるリリーフ回路をそれぞれ開閉する閉塞弁機能を備えており(閉塞弁と等価の機能を有するので、以下「等価閉塞弁部41A,41B」又は、単に「閉塞弁部41A,41B」と称する)、その詳細については後述する。
なお、説明の便宜上、チェック弁体部40A,40Bから油圧源側の各主油路13A,13Bをそれぞれ油路14A,14Bと、モータ4側(アクチュエータ側)をそれぞれ油路15A,15Bと呼ぶ。
上述のアクチュエータ側油路15Aと油路15Bには、これらの油路間に架け渡されて両油路を接続する2本のリリーフ油路が形成されており、第一のリリーフ油路には、等価閉塞弁部41A及びリリーフ弁24Aが配設され、油路15Aから分岐し、油路15Aと等価閉塞弁部41A間に配置される油路15A2、等価閉塞弁41Aとリリーフ弁24A間に配置される油路(流入口)29A、及びリリーフ弁24Aの出口側と油路15B間に配置される油路15B3が形成されている。また、第二のリリーフ回路には、等価閉塞弁部41B及びリリーフ弁24Bが配設され、油路15Bから分岐し、油路15Bと等価閉塞弁部41B間に配置される油路15B2、等価閉塞弁41Bとリリーフ弁24B間に配置される油路(流入口)29B、及びリリーフ弁24Bの出口側と油路15A間に配置される油路15A3が形成されている。
上述の油圧源側油路14A,14Bの途中に位置してカウンタバランス弁16が配設されている。このカウンタバランス弁16は、油圧モータ(アクチュエータ)4から油圧ポンプ(油圧源)1へのリターン回路となる各排油側主油路13A,13Bに配設され、油圧ポンプ1から油圧モータ4への圧油の給排油に同期して当該排油側主油路13A,13Bを開閉するものである。より具体的には、カウンタバランス弁16は、ケーシング12内に一体形成されたスプール摺動穴と、該スプール摺動穴内に摺動可能に挿嵌されたスプール(いずれも図示せず)とを含んで構成され、スプールの移動により、チェック弁体部40Aを迂回して、油路14A,15A間を連通、遮断させると共に、チェック弁体部40Bを迂回して、油路14B,15B間を連通、遮断させるように構成されている。また、カウンタバランス弁16のスプールの各両端面にはそれぞれ油路14A,14Bに常時連通してパイロット油圧を印加するための油路が接続されると共に、スプールを中立位置に向けて常時付勢するための復帰用ばね20A,20Bが配設されている。そして、油路14A,14Bからのパイロット圧油によってスプール両端面に作用する油圧に圧力差が生じると、この圧油の給排油に同期してスプールが左,右方向いずれかに、復帰用ばね20A,20Bに抗して摺動変位し、これによりカウンタバランス弁16は切換制御弁6に連動して、図1に示す中立位置(イ)から左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換えられる。
次に、リリーフ回路について、図2乃至図5をも参照して説明する。なお、図1から明白なように、ブレーキ弁11には、車両を前進駆動する場合のリリーフ回路と後進駆動する場合のリリーフ回路が設けられており、いずれか一方を説明すれば、他方の回路を容易に理解することができるので、上述した油圧回路の内、第一のリリーフ回路に配設される等価閉塞弁体部41A及びリリーフ弁24A、並びに油路13Aに配設されるチェック弁体部40Aの詳細を以下に説明する。
ケーシング12内には、油圧源側の油路14Aに対してほぼ同軸となるようにチェック弁収容穴21、リリーフ弁取付穴23、並びに穴21,23の中間に位置して、チェック弁収容穴21よりは大径で且つリリーフ弁取付穴23よりは小径の弁座筒収容穴23aが形成されている。
チェック弁収容穴21は、一端側が油路14Aに連通し、他端側は弁座筒収容穴23aに開口し、チェック弁収容穴21の軸方向略中間位置で油路15Aの分岐路15A2 に連通するように形成されている。また、チェック弁収容穴21の一端側と油路14Aとの間にはチェック弁体部40Aが着座する弁座22が形成されている。弁座筒収容穴23aの軸方向中間位置には、分岐路15B3 が開口し、弁座筒収容穴23aと連通している。リリーフ弁取付穴23は、後述するフリーピストン33Aのピストン摺動穴を兼用する構成とされ、このリリーフ弁取付穴23には、後述する弁ガイド25にフリーピストン33Aを外嵌させたリリーフ弁24Aが嵌装される。そして、取付穴23のケーシング開口端部内周壁には、蓋体26を螺着させるためのネジ溝が刻設されている。
リリーフ弁24Aは、チェック弁37Aと同軸上にこれと対向配設された弁座筒28、弁ガイド25、リリーフ弁体30、設定ばね31Aおよびフリーピストン33A等からなり、所謂ショックレス機能付のクロスオーバロードリリーフ弁を構成するものである。
先ず、弁座筒28は、チェック弁収容穴21に液密に嵌合される筒本体部28a、この筒本体部28aより先端側(図2で視て弁座22側)に、これと一体に形成され、外径が筒本体部28aより小径で、後述するチェック弁体部40Aの有底内孔(ばね孔)40aに嵌合可能なチェック弁ガイド筒部28b、筒本体部28aより基端側にこれと一体に形成され、後述する弁ガイド25の先端内孔(リリーフ弁体孔)25aに嵌合され、外径が筒本体部28aより小径に形成され、先端開口部に後述するリリーフ弁体30の弁座が形成されたリリーフ弁座部28c、及び筒本体部28aとリリーフ弁座部28c間に形成され、その外径がほぼ弁座筒収容穴23aと略同径である鍔部28d等で構成され、これらは同軸に形成され、且つ、それらの中心軸に沿ってリリーフ油が流通する、中心軸孔である流入口29Aが形成されている。
弁座筒の筒本体部28aは、外径がチェック弁体部40A(閉塞弁部41A)と略同径であり、筒本体部28aとチェック弁ガイド筒部28b間の段部には、後述する閉塞弁部41Aの円環状端面41aが当接する当接面28eが形成されている。また、チェック弁ガイド筒部28bは、その外周壁にブレーキ圧を流入口29Aに導くための適宜個数、適宜大きさの孔が穿設されている。
弁座筒28は、その鍔部28dを弁座筒収容穴23aに嵌挿し、これを収容穴23aとチェック弁収容穴21間の段部に当接させるようにしてこれらの穴21,23aに装着される。このような装着状態において、弁座筒28の基端側であるリリーフ弁座部28cが分岐路15B3 に臨み、先端側であるチェック弁ガイド筒部28bが分岐路15A2 に臨むように装着されている。
リリーフ弁24Aの本体部となる弁ガイド25は、その先端側にリリーフ弁体30が収容される有底のリリーフ弁体孔25aを備え、上記弁座筒のリリーフ弁座部28cに外嵌している。弁ガイド25の基端側には有底ばね孔25bを備え、孔25bに収容された設定ばね31Aがリリーフ弁体30をリリーフ弁座部28cの弁座に向かって付勢している。リリーフ弁体孔25aとばね孔25bとは、それらの中心軸に沿って穿設された軸孔で連通しており、リリーフ弁体孔25aからばね孔25bに向かって挿入されたリリーフ弁体30の弁軸がばね孔25bに突出している。
リリーフ弁体孔25aが形成される弁ガイド25の先端部には、リリーフ弁24Aから圧油の流出口となる油穴27が径方向に(例えば、2個)穿設され、リリーフ弁体孔25aは、油穴27を介して、相手方となる油路15Bの分岐路15B3に常時連通している。
弁ガイド25は、フリーピストン33Aを外嵌させ、リリーフ弁体30をリリーフ弁体孔25aに装着した状態で、先端側のリリーフ弁体孔25aをリリーフ弁座部28cに外嵌させてリリーフ弁取付穴23に嵌装し、ばね孔25bに設定ばね31Aを挿入した後、弁ガイド25の基端側に蓋体26を冠着させてケーシング12内に装着される。
上述したリリーフ弁体30は、弁座筒28に離着座すべく弁ガイド25内に摺動可能に設けられており、該リリーフ弁体30はリリーフ弁24Aのリリーフ設定圧(以下、開弁圧PBという)を設定する設定ばね31Aによって常時閉弁方向に付勢されている。また、リリーフ弁体30には、図2に示す如く、その軸方向に絞り孔32を備えた貫通孔が形成されており、該絞り孔32は、弁ガイド25のばね孔25b内を、弁座筒28の流入口29A内または相手方の分岐路15B3 と、小さい流路面積をもって連通させる。
なお、本実施例によるリリーフ弁24Aは、設定ばね31Aによる開弁圧PB が、メインリリーフ弁3(図1)の設定圧PAに対して、例えば5〜30%程度だけ低い圧力値に予め設定され、アクチュエータ側の油路15A内に発生するブレーキ圧が開弁圧PBまで上昇したときに、リリーフ弁体30が弁座筒28から離座(開弁)することにより、前記ブレーキ圧を相手方の分岐路15B3を介してアクチュエータ側の油路15Bにリリーフさせる構成となっている。
次に、アキュムレータを構成するフリーピストン33Aについて説明する。フリーピストン33Aは、リリーフ弁24Aを低圧リリーフさせるためのもので、図2に示すように、リリーフ弁取付穴23と弁ガイド25との間に摺動可能に挿嵌され、蓋体26の先端面との間に蓄油室34Aを画成している。そして、該蓄油室34Aは弁ガイド25のばね孔25bに連通孔36を介して連通し、該連通孔36は後述の低圧リリーフ時に、ばね孔25b内の圧力を蓄油室34A側に導出させることにより、フリーピストン33Aを弁ガイド25に沿って軸方向に摺動変位させる。
次に、チェック弁37Aについて詳細に説明する。チェック弁収容穴21内に摺動可能に挿嵌されたチェック弁37Aは、前述したとおり、油路13Aの一方向流れのみを許容する機能を果たすためのチェック弁体部40Aと、リリーフ回路の開閉機能を果たすための閉塞弁部41Aとを備えている。そして、チェック弁体部40Aの有底内孔(ばね孔)40aには、付勢手段としての弱ばね38Aが配設されている。このばね38Aは、弁座筒のチェック弁ガイド筒部28bの端面に介装させたリテーナに保持されて、チェック弁体部40Aを弁座22に着座させる方向(閉弁させる方向)に、従って、弁座筒当接面28eから閉塞弁部41Aを離間させる方向(従って、開弁させる方向)にチェック弁37Aを付勢している。
チェック弁体部40Aが弁座22に着座してチェック弁37Aが主油路13Aを閉塞している状態で、ポンプ1からモータ4に圧油が供給されると、油路14Aと油路15Aの差圧がチェック弁37Aに作用し、この差圧が弱ばね38Aのばね力に勝るとチェック弁37Aが移動して、主油路13Aが開成されると共に、閉塞弁部41Aが弁座筒当接面28eに密着当接することにより、リリーフ回路29Aが閉塞される。図1に示す等価回路においては、油路14Aから分岐するパイロット油路15A1が導く油圧と、油路15Aから分岐する油路15A2の油圧が閉塞弁部41Aの両端に作用するように示されている。
閉塞弁部41Aの平坦な円環状端面41aが形成されており、この円環状端面41aは、リリーフ弁の流入口(油路)29Aの周囲に形成された弁座筒端面28eと液密に当接して、チェック弁体部40Aの開弁時に油路15Aからリリーフ弁24Aを介して流出する圧油の流れを遮断するものである。円環状端面41aには、径方向でみて、円環状端面ほぼ中央位置に円周溝41bが形成されており、この円周溝41bは、端面41aが弁座筒当接面28eに当接密着している状態においては、内孔40aと非連通であるが、円周方向適宜箇所(実施例では1箇所)に、円環状端面41aに設けられ、径方向外方に向かって形成させたガイド溝41cによって油路15A2に常時連通している。なお、本実施形態では、当該ガイド溝41cと円周溝41bとで受圧溝を構成している。
従って、この受圧溝によって端面の完全密着が防止され、円周溝41bに油路15A2からのブレーキ圧を作用させることができ、円周溝41bの圧力を油路15A2の圧力を同期させて弁座筒当接面28eから閉塞弁部41Aを離間させ易くしている。
また、ガイド溝41cの断面形状は特に限定されないが、図4及び図5に示すように、径方向と直交する断面で見て、半円形状が好ましい。ガイド溝41cの溝底壁41c’は、連通孔41dの加工が容易なように平坦な垂直壁面に形成するのがよく、エンドミル等の機械加工によって垂直壁を有し、断面半円形状のガイド溝41cが容易に形成することができる。
そして、ばね孔40aとガイド溝41cとを連通させる連通孔41dが、溝底壁41c’の壁面に垂直に穿設して形成される。連通孔形状は特に限定されないが、この連通孔41dの加工についても、例えばドリル加工や放電加工による断面円形貫通孔(錐穴等)にすれば、寸法管理をピンゲージ等で行うことができ、切り欠き溝のような連通溝に比較して流路形状の加工寸法管理が容易である。
連通孔41dは、チェック弁体部40Aの開弁時、すなわち閉塞弁部41Aがリリーフ弁24の流入口29Aを閉じる際にチェック弁37A内部の油を油路15Aに逃がしてチェック弁37Aの内圧、外圧を短時間に同期させるように構成することができるので、これによって、閉塞弁部41Aが逸早く閉弁してポンプ油圧の急激な立ち上げ時に無闇にリリーフ弁24を開弁させて圧油を漏出させることがない。
本実施例によるブレーキ弁11を備えた油圧ショベルの走行用油圧回路は上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
先ず、車両を走行させるため、オペレータが図1に示す制御弁6をその中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切り換えると、油圧ポンプ1からのモータ駆動圧は主管路5Aを介して油路14A内に流入する。このとき、油路14Aの開閉機能を果たすチェック弁37Aのチェック弁体部40Aが弁座22に着座している状態において、チェック弁37Aは、油路14Aから、図2中矢示A方向に流入してくるモータ駆動圧を、受圧面積Sをもって受圧する。これにより、チェック弁体部40Aは弱ばね38Aに抗して弁座22から離座し、油路14Aからの圧油がアクチュエータ側の油路15Aを介して油圧走行モータ4へと流入し(矢示B方向)、油圧走行モータ4にモータ駆動圧が供給される。
また、このときのチェック弁37Aの移動により、リリーフ油路を開閉する機能を果たすチェック弁37Aの閉塞弁部41Aがリリーフ弁24Aからの漏出を防止する。より具体的には、閉塞弁部41Aの円環状端面41aがリリーフ弁の筒本体部当接面28eに当接して流入口(油路)29Aと油路15A2との連通を遮断し、流入口(油路)29Aへの圧油の流入を防止する。このとき、チェック弁のばね孔40aは、連通孔41dにより常時油路15A2と連通しているので、閉塞弁部41Aによる遮断動作時の内部圧油をスムーズに逃がすことができる。流入口(油路)29Aと油路15A2とを速やかに遮断してモータ駆動圧の一部がリリーフ弁24Aから流出ことを阻止することができる。そして、車両登坂時、ステアリング時等の負荷が急激に変化し、それに伴って油圧走行モータ4へのモータ駆動圧を急激に増大させる必要がある場合にも、弱ばね38Aのばね力を適宜小に設定すること及び上述の連通孔41dの流路面積(流路抵抗)を適宜の大きさに設定することにより、チェック弁37Aとは別体の閉塞弁を設けることなく、リリーフ弁24Aからの圧油の漏出を防止することができる。
なお、チェック弁37Aに迅速動作をさせるためには、肉厚部を極力なくす、等によりチェック弁37Aの軽量化を図ることが望ましい。
この結果、オペレータが走行用の操作レバーを操作し、油圧走行モータを起動させる場合等において、チェック弁機能と閉塞弁機能とを兼ね備える本発明のチェック弁37Aによって、圧油がチェック弁体部40Aを開弁させ、閉塞弁部41Aの円環状端面41aによりリリーフ弁24の流入口(油路)29A側を閉塞し続けることができ、油圧走行モータ4の起動遅れ等の発生を防止できる。そして、リリーフ弁24の流入口(油路)29Aが閉塞されているので、モータ駆動圧が油圧源のメインリリーフ弁3の設定圧PAまで上昇可能な油圧を確保することができ、油圧走行モータに高いモータ駆動圧を供給しつつ、この油圧走行モータにより車両を確実に発進させることができる。
一方、慣性体である車両の走行を停止させるため、オペレータが走行レバー6Aを中立位置(イ)に戻した場合、油圧走行モータ4が慣性回転するようになり、アクチュエータ側の油路15A内にブレーキ圧が発生する。このブレーキ圧は、閉塞弁部41Aのガイド溝40c、円周溝41bに流入し、円環状端面41aに作用してチェック弁37Aを、弱ばね38Aと協働して、当接面28eから離間する方向に移動させる。この移動により、チェック弁体部40Aが着座部22に着座して油路13Aが閉成すると共に、閉塞弁部41Aが開弁して、油路15A内のブレーキ圧が弁座筒28内の流入口29A側からリリーフ弁24A内に導かれる。
そして、この場合にはリリーフ弁24Aをフリーピストン33等を介して低圧リリーフさせることにより、油路15A内のブレーキ圧が油圧走行モータの慣性回転で急激に上昇することを防止することができ、所謂ショックレス機能を与えることができる。そして、その後にブレーキ圧が設定ばね31Aによるリリーフ弁24Aの開弁圧PBまで上昇したときには、ブレーキ圧がリリーフ弁体30を設定ばね31に抗して開弁させ、ブレーキ圧をリリーフ弁24Aのリリーフ回路の流出口側回路となる各油穴27、油路15B3並びに油路15Bを介してモータ4に循環させて、油圧を円滑にリリーフすることができる。
従って、本実施例によれば、油圧走行モータ4の起動時等に圧油の一部がリリーフ弁24A側に漏出ることを防止でき、油圧走行モータを高い応答性をもって起動できると共に、車両の駆動力を早期に高めることができ、発進、走行時の操作性や信頼性を大幅に向上できる。
そして、車両の発進時等にリリーフ弁24Aが作動してしまうのを防止できるため、リリーフ弁24Aの開弁圧PBを、設定ばね31Aを調整して、車両の制動特性、停止特性を向上させるために自由に選択することが可能となる。一方、車両の停止時初期にはフリーピストン33Aにより、リリーフ弁24Aを低圧リリーフさせ、ショックレス機能を与えることができると共に、ブレーキ弁11内に発生するブレーキ圧を、油圧源側のリリーフ弁3の設定圧PAよりも低く抑えることができ、車両停止時の衝撃を確実に低減し、車両を滑らかに停止させることができる。
また、チェック弁37Aの円環状端面41aにアクチュエータ側の圧油を受圧できる受圧溝(ガイド溝41c及び円周溝41b)、並びにチェック弁37Aのばね孔40aと油路15A2 間を連通する連通孔41dを設けることで、従来技術でのチェック弁に比べてリリーフ弁流入口29Aへの圧油の漏れを防ぎ、チェック弁の閉弁の応答性を良くすることができる。
さらに、チェック弁37Aの連通孔41dを例えばドリル加工や放電加工による貫通孔(錐穴等)にして、連通孔の断面形状を、好ましくは円形に形成すると、寸法管理にピンゲージ等の使用が可能になり、切欠き溝のような連通溝に比較して、流路形状の加工寸法管理が容易であり、端面ラッピング研磨等による組立調整が簡便あるいは不要となり、生産性、信頼性が向上する。そして、弱ばね38Aによる設定ばね力と連通孔41dからの圧油の逃がし速度(連通孔41dの加工精度に影響される)によって、閉塞弁部41Aによるリリーフ回路閉塞速度が影響されるが、連通孔41dを上記貫通孔とすることによって加工精度が確保することができるので、リリーフ弁24Aの圧油の漏出をより確実に防止することができる。
また、上述の実施例では、アクチュエータとして走行用油圧モータを用いる場合を好適例として説明したが、本発明はこれに限らず、例えばカウンタバランス弁を有したブレーキ弁を設ける旋回用の油圧モータまたはロープウインチ等をアクチュエータとして用いた油圧回路等にも適用できるものである。そして、本発明は、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械への適用に限ることなく、走行用または旋回用の油圧モータ等を備える機械装置のブレーキ弁に広く適用することができる。
そして、本発明のブレーキ弁を走行用または旋回用の油圧モータを駆動制御する油圧回路に適用して、油圧モータを正逆いずれの方向にも切り換え可能な油圧回路を例示したが、一方向にだけ回転駆動する油圧モータの油圧回路にも適用が可能である。そのような油圧回路においては、リリーフ回路は、供給側の主油路から排油側主油路にブレーキ圧をリリーフさせる回路だけがあればよく、また、供給側主油路への圧油の給排に同期して排油側主油路の開閉するカウンタバランス弁を、アクチュエータ(油圧モータ)から油圧源への排油のリターン回路である排油側主油路に配設するだけでよい。
本発明の実施例によるブレーキ弁が適用された油圧ショベルの走行用油圧回路図である。 図1に示される油圧回路が組み込まれたケーシング12内の回路の一部を示し、本発明に係るブレーキ弁の主要構成要素であるチェック弁37A及びリリーフ弁24Aの部分断面図である。 図2中のチェック弁37Aの拡大縦断面図である。 図3のチェック弁37Aの閉塞弁部41の部分拡大断面図である。 図3のチェック弁37Aの斜視図である。
符号の説明
1 油圧ポンプ(油圧源)
6 油圧モータ(アクチュエータ)
11 ブレーキ弁
12 ケーシング
13A,13B 主油路
14A,14B 油圧源側の油路(主油路)
15A、15B アクチュエータ側の油路(主油路)
15A2,29A,15B3 第1のリリーフ回路
15B2,29B,15A3 第2のリリーフ回路
16 カウンタバランス弁
22 弁座
23 リリーフ弁取付穴
24A,24B リリーフ弁
29A,29B 流入口(油路)
37A,37B チェック弁
38 弱ばね(付勢手段)
40A,40B チェック弁体部
40a ばね孔
41A,41B 閉塞弁部
41a 円環状端面
41b 円周溝(受圧溝)
41c ガイド溝(受圧溝)
41c’ ガイド溝壁
41d 連通孔

Claims (5)

  1. ケーシングと、
    当該ケーシング内に設けられ、油圧源側とアクチュエータ側との間に接続される一対の主油路と、
    前記油圧源からアクチュエータへの圧油供給回路となる圧油供給側主油路に配設され、油圧源側からアクチュエータ側に向う圧油の流れを許し、逆向きの流れを阻止するチェック弁と、
    前記アクチュエータから油圧源へのリターン回路となる排油側主油路に配設され、前記油圧源からアクチュエータへの圧油の給排油に同期して当該排油側主油路を開閉するカウンタバランス弁と、
    圧油供給側主油路と排油側主油路間に架け渡されたリリーフ回路と、
    リリーフ回路に配設され、アクチュエータが発生させる油圧を圧油供給側主油路から排油側主油路にリリーフさせるリリーフ弁と
    を備えたブレーキ弁であって、
    前記チェック弁とリリーフ弁とを同軸上に配設し、
    当該チェック弁は、一端に形成され、圧油供給側主油路を開閉するチェック弁体部と、リリーフ弁に対向する他端面に開口する有底のばね孔と、該ばね孔に収容され、主油路を閉成させる方向にチェック弁を付勢するばねと、ばね孔の開口周囲に、チェック弁体部と一体に形成され、チェック弁体部が主油路を開成させる時にリリーフ弁の流入口側リリーフ回路を実質的に閉塞する閉塞弁部とを備え、
    前記閉塞弁部は、前記リリーフ弁の流入口周囲に設けられた当接面に液密に当接する円環状端面と、当該円環状端面と閉塞弁部外周壁面間に形成され、圧油を受けてチェック弁体部を閉弁させるための受圧溝と、当該受圧溝壁からばね孔に向けて形成され、チェック弁内部を圧油供給側主油路に連通させる連通孔とを備えることを特徴とするブレーキ弁。
  2. 前記一対の主油路のいずれか一方に、油圧源からアクチュエータへの圧油が選択的に供給可能な方向切換弁を備え、
    前記チェック弁及びカウンタバランス弁が各主油路に配置されると共に、一方の主油路を圧油供給側主油路として、当該主油路と排油側主油路となる他方の主油路との間に架け渡され、アクチュエータが発生させる油圧を前記一方の主油路から他方の主油路にリリーフさせるリリーフ弁が配置された第1のリリーフ回路と、前記他方の主油路を圧油供給側主油路として、当該主油路と排油側主油路となる前記一方の主油路との間に架け渡され、アクチュエータが発生させる油圧を前記他方の主油路から一方の主油路にリリーフさせるリリーフ弁が配置された第2のリリーフ回路とを備えることを特徴とする、請求項1記載のブレーキ弁。
  3. 前記受圧溝は、前記円環状端面に形成された円周溝と、該円周溝に連通し、円環状端面を径方向外方に横切って延び、閉塞弁部外周壁面に開口するガイド溝とで構成されることを特徴とする、請求項1又は2記載のブレーキ弁。
  4. 前記連通孔は、連通孔軸方向の断面形状が円形であることを特徴とする、請求項1又は2記載のブレーキ弁。
  5. 前記連通孔は、前記ガイド溝壁に開口していることを特徴とする、請求項3記載のブレーキ弁。
JP2008011369A 2008-01-22 2008-01-22 ブレーキ弁 Pending JP2009174575A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008011369A JP2009174575A (ja) 2008-01-22 2008-01-22 ブレーキ弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008011369A JP2009174575A (ja) 2008-01-22 2008-01-22 ブレーキ弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009174575A true JP2009174575A (ja) 2009-08-06

Family

ID=41029882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008011369A Pending JP2009174575A (ja) 2008-01-22 2008-01-22 ブレーキ弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009174575A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109551246A (zh) * 2019-02-02 2019-04-02 杨晔 一种多功能搅拌摩擦焊机
CN114810710A (zh) * 2022-04-29 2022-07-29 青岛力克川液压机械有限公司 一种用于回转马达的多功能插装阀及其使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109551246A (zh) * 2019-02-02 2019-04-02 杨晔 一种多功能搅拌摩擦焊机
CN114810710A (zh) * 2022-04-29 2022-07-29 青岛力克川液压机械有限公司 一种用于回转马达的多功能插装阀及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4602335B2 (ja) 圧力供給弁
JP5786954B2 (ja) 油圧制御装置
JP5761380B2 (ja) 油圧制御装置及び車両制御装置
JP2006038213A (ja) 重装備用可変再生弁
JP2005315350A (ja) 制御弁装置及び圧力回路
JP5425033B2 (ja) 流体圧制御装置
JP6410257B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2012072797A5 (ja)
US6698196B2 (en) Drive circuit for fluid motor
US7921642B2 (en) Inertial body drive system
WO2018003753A1 (ja) シリンダ駆動装置
WO2013183162A1 (ja) 油圧制御装置
JP2009174575A (ja) ブレーキ弁
US6058962A (en) Flow rate regulating valve of hydraulic pump
JP2013213567A (ja) 無段変速機
JP4851318B2 (ja) 制御装置および圧力補償弁
JPH09177705A (ja) アキュムレータ付きリリーフ弁
JP2011021625A (ja) 油圧アクチュエータ駆動装置
US20200340210A1 (en) Anti-reverse valve
JP2006170125A (ja) 液圧モータ
JP3162841B2 (ja) リリーフ弁
JP3431793B2 (ja) ブレーキ弁
JP2009275839A (ja) ソレノイドバルブ
JPH1122843A (ja) ブレーキ弁
JP4695004B2 (ja) トランスミッション付きトルクコンバータのクラッチ油圧制御装置