JP2009174216A - プレストレスト・コンクリートポール及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレストレスト・コンクリートポールにおいて、プレストレス導入時に軸方向の鋼材がコンクリートに対して相対的に滑ることを防止することにある。
【解決手段】コンクリートポール本体(2)と、軸方向に沿って配置される軸方向鋼材(11)とを少なくとも備え、コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)において軸方向鋼材(11)の外周に嵌装配置された状態でコンクリートポール本体(2)内に埋め込まれた螺旋状部材(31)を備える。そして、軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加えかつ緩和することによりコンクリートポール本体(2)にプレストレスが導入されたとき、螺旋状部材(31)によって軸方向鋼材(11)とコンクリートポール本体(2)との間の相対滑りを抑制することを特徴とする。
【選択図】図5C
【解決手段】コンクリートポール本体(2)と、軸方向に沿って配置される軸方向鋼材(11)とを少なくとも備え、コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)において軸方向鋼材(11)の外周に嵌装配置された状態でコンクリートポール本体(2)内に埋め込まれた螺旋状部材(31)を備える。そして、軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加えかつ緩和することによりコンクリートポール本体(2)にプレストレスが導入されたとき、螺旋状部材(31)によって軸方向鋼材(11)とコンクリートポール本体(2)との間の相対滑りを抑制することを特徴とする。
【選択図】図5C
Description
本発明は、プレストレスト・コンクリートポール及びその製造方法、特に、コンクリート構造体にプレストレスが与えられたプレストレスト・コンクリートポール及びその製造方法に関する。
コンクリートポールの製造においては、従来から、いわゆるプレストレスト・コンクリート工法が用いられている。ここで、プレストレスト・コンクリート工法とは、引張方向のテンションが付与された鋼材(例えば、PC鋼棒、PC鋼線、PCストランド等のPC鋼材)をコンクリート構造体と組み合わせることにより、コンクリート構造体にプレストレス(予め計画的に構造体にかけられる軸方向圧縮力)を与え、コンクリート構造体のひびわれ及び曲げ剛性強度を高める工法である。一般に、コンクリート構造体は、圧縮方向の応力には比較的強いが、引張方向の応力には弱いため、コンクリート構造体に予め圧縮力(プレストレス)を導入しておくことにより、横ひびわれ発生もなく引張方向の応力に対して強度を高めるためである。
従来例に係るプレストレスト・コンクリートポールは、例えば、特許文献1に記載されている。このコンクリートポールは、コンクリートからなる円筒状のコンクリートポール本体と、コンクリートポール本体内に埋設される鋼材籠(鉄筋籠)とを備えている。鋼材籠は、複数の鋼材を組み合わせて構成されるものであり、コンクリートポール本体の長手方向すなわち軸方向に延びる軸方向鋼材と、これらの軸方向鋼材を包囲するように配置される横方向鋼材とを備えている。軸方向鋼材としては、PC鋼材、PC鋼線等のPC鋼材が使用される。このようなコンクリートポールは、次のように製造される。組み立てられた鋼材籠を型枠内に配置し、軸方向鋼材の両端部を端板にナット等で固定する。そして、軸方向鋼材に引張方向のテンションを加えた後、コンクリートが打設され、硬化される。その後、軸方向鋼材の両端部からナットを外してテンションを緩和すると、軸方向鋼材が収縮しようとする力がコンクリートとの付着力を通じてコンクリートポール本体に伝達され、コンクリートポール本体に圧縮力(プレストレス)が導入される。
しかしながら、通常断面円形の軸方向鋼材、特にPC鋼線の外周面は、比較的凹凸の小さい円滑な曲面に形成される場合があるため、軸方向鋼材においてコンクリートに引っ掛かる断面積が小さく、コンクリートとの付着力を十分に確保できない場合がある。軸方向鋼材のコンクリートとの付着力が十分でない場合には、プレストレス導入時、すなわち、軸方向鋼材に加えたテンションを緩和し軸方向鋼材の収縮力によってコンクリートポール本体に圧縮力が導入される際に、軸方向鋼材がコンクリートに対して相対的に過度に滑り、その結果、コンクリートポール本体に軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが発生するおそれがある。
本発明の目的は、プレストレスト・コンクリートポールにおいて、プレストレス導入時における軸方向の鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りを抑制することにある。
請求項1に係るプレストレスト・コンクリートポールは、コンクリートポール本体(2)と、前記コンクリートポール本体(2)の軸方向に沿って配置される軸方向鋼材(11)とを少なくとも備えてプレストレスが与えられたプレストレスト・コンクリートポールに関する。このプレストレスト・コンクリートポールは、前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)において、前記軸方向鋼材(11)の外周に嵌装配置された状態で前記コンクリートポール本体(2)内に埋め込まれた螺旋状部材(31)を備える。そして、前記軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加えコンクリート硬化後に該テンションを緩和することにより前記コンクリートポール本体(2)にプレストレスが導入されたとき、前記螺旋状部材(31)によって前記軸方向鋼材(11)と前記コンクリートポール本体(2)との間の相対滑りを抑制することを特徴とする。ここで、「テンションを緩和する」とは、テンションを除去する場合も含む。
このプレストレスト・コンクリートポールでは、コンクリートポール本体の一端部において、軸方向鋼材の一端部に螺旋状部材を設けたことにより、螺旋状部材の巻き線の間にコンクリートが入り込んで硬化する。このため、螺旋状部材は、コンクリートに対して引っ掛かる断面積を十分に有する。したがって、テンション緩和後に軸方向鋼材に収縮力が生じる場合に、螺旋状部材がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなって、軸方向鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りが抑制(低減)される。これにより、プレストレス導入時に、コンクリートポール本体に軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じることを防止できる。また、コンクリートポール本体の端部に螺旋状部材を配置するので、特に、コンクリートポール本体の端部の外周面における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
なお、コンクリートポール本体の先端部では、狭い断面積のため鋼材の密度が高いので、軸方向鋼材がコンクリートに対して相対的に過度に滑った場合に、基端部に比較して軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが発生する可能性が高い。したがって、先端部に螺旋状部材を配置すれば、コンクリートポールの軸方向鋼材に沿った縦ひびわれを効果的に防止できる。また、コンクリートポール本体の両端部に螺旋状部材を配置すれば、コンクリートポール本体の全長に亘って軸方向鋼材に対する相対的な滑りをより確実に抑制することが可能である。
なお、軸方向鋼材と螺旋状部材との固定は、溶接により固定する方法等の任意の固定方法を用いることができる。
螺旋状部材の長さは、軸方向鋼材とコンクリートとの相対的な滑りを有効に抑制できる長さに選択される。1本の軸方向鋼材の一端部において1つの螺旋状部材を用いても良いし、複数の螺旋状部材を組み合わせて用いても良い。
このプレストレスト・コンクリートポールでは、コンクリートポール本体の一端部において、軸方向鋼材の一端部に螺旋状部材を設けたことにより、螺旋状部材の巻き線の間にコンクリートが入り込んで硬化する。このため、螺旋状部材は、コンクリートに対して引っ掛かる断面積を十分に有する。したがって、テンション緩和後に軸方向鋼材に収縮力が生じる場合に、螺旋状部材がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなって、軸方向鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りが抑制(低減)される。これにより、プレストレス導入時に、コンクリートポール本体に軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じることを防止できる。また、コンクリートポール本体の端部に螺旋状部材を配置するので、特に、コンクリートポール本体の端部の外周面における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
なお、コンクリートポール本体の先端部では、狭い断面積のため鋼材の密度が高いので、軸方向鋼材がコンクリートに対して相対的に過度に滑った場合に、基端部に比較して軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが発生する可能性が高い。したがって、先端部に螺旋状部材を配置すれば、コンクリートポールの軸方向鋼材に沿った縦ひびわれを効果的に防止できる。また、コンクリートポール本体の両端部に螺旋状部材を配置すれば、コンクリートポール本体の全長に亘って軸方向鋼材に対する相対的な滑りをより確実に抑制することが可能である。
なお、軸方向鋼材と螺旋状部材との固定は、溶接により固定する方法等の任意の固定方法を用いることができる。
螺旋状部材の長さは、軸方向鋼材とコンクリートとの相対的な滑りを有効に抑制できる長さに選択される。1本の軸方向鋼材の一端部において1つの螺旋状部材を用いても良いし、複数の螺旋状部材を組み合わせて用いても良い。
請求項2に係るプレストレスト・コンクリートポールは、請求項1に記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、複数の軸方向鋼材(11)を包囲するように配置される横方向鋼材(12)を更に備え、前記横方向鋼材(12)の少なくとも一部は、前記螺旋状部材(31)の巻き線の間に配置されることにより、前記螺旋状部材(31)の軸方向に沿ったずれ移動を抑制することを特徴とする。
このプレストレスト・コンクリートポールでは、螺旋状部材の巻き線の間に横方向鋼材を配置するので、螺旋状部材の軸方向鋼材に対するずれ移動を抑制することができる。この場合、従来から使用している横方向鋼材によって螺旋状部材を固定するので、螺旋状部材を軸方向鋼材上の所定位置に配置する工程を追加するのみで、他の追加の工程および部材を必要とせずに螺旋状部材を固定することができる。
このプレストレスト・コンクリートポールでは、螺旋状部材の巻き線の間に横方向鋼材を配置するので、螺旋状部材の軸方向鋼材に対するずれ移動を抑制することができる。この場合、従来から使用している横方向鋼材によって螺旋状部材を固定するので、螺旋状部材を軸方向鋼材上の所定位置に配置する工程を追加するのみで、他の追加の工程および部材を必要とせずに螺旋状部材を固定することができる。
請求項3に係るプレストレスト・コンクリートポールは、コンクリートポール本体(2)と、前記コンクリートポール本体(2)の軸方向に沿って配置される軸方向鋼材(11)とを少なくとも備えてプレストレスが与えられたプレストレスト・コンクリートポールに関する。このプレストレスト・コンクリートポールは、前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)において、前記軸方向鋼材(11)の外周に嵌装配置された状態で前記コンクリートポール本体(2)内に埋め込まれたナット(32)を備える。そして、前記軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加えかつコンクリート硬化後に該テンションを緩和することにより前記コンクリートポール本体(2)にプレストレスが導入されるとき、前記ナット(32)によって前記軸方向鋼材(11)と前記コンクリートポール本体(2)との間の相対滑りを抑制することを特徴とする。
このプレストレスト・コンクリートポールでは、コンクリートポール本体の一端部において、軸方向鋼材の一端部にナットを設けている。ナットの端面が、軸方向鋼材の外周面から径方向に突出するので、コンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有する。このため、テンション緩和後に軸方向鋼材に収縮力が生じる場合に、ナットの端面がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなって、軸方向鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りが抑制(低減)される。これにより、プレストレス導入時にコンクリートポール本体に軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じることを防止できる。また、コンクリートポール本体の端部にナットを配置するので、特に、コンクリートポール本体の端部の外周面における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
なお、コンクリートポール本体の先端部では、狭い断面積のため鉄筋の密度が高いので、軸方向鋼材がコンクリートに対して滑った場合に、基端部に比較して軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じる可能性が高い。したがって、先端部にナットを配置すれば、コンクリートポールの軸方向鋼材に沿った縦ひびわれを効果的に抑制できる。また、コンクリートポール本体の両端部に螺旋状部材を配置すれば、コンクリートポール本体の全長に亘って軸方向鋼材に対する相対的な滑りをより確実に抑制することが可能である。
なお、軸方向鋼材とナットとの固定は、軸方向鋼材の対応する端部の外周面にねじ山を形成し、ナットのねじ溝を該ねじ山に螺合させる方法、ナットを軸方向鋼材の外周面に嵌合した後溶接する方法、ナットを軸方向鋼材の外周面に嵌合させるとともに、ナットの両端面近傍に横方向鋼材を配置する方法等の任意の固定方法を用いることが可能である。
ナットの外径は、軸方向鋼材とコンクリートとの滑りを有効に抑制できる大きさに選択される。
このプレストレスト・コンクリートポールでは、コンクリートポール本体の一端部において、軸方向鋼材の一端部にナットを設けている。ナットの端面が、軸方向鋼材の外周面から径方向に突出するので、コンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有する。このため、テンション緩和後に軸方向鋼材に収縮力が生じる場合に、ナットの端面がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなって、軸方向鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りが抑制(低減)される。これにより、プレストレス導入時にコンクリートポール本体に軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じることを防止できる。また、コンクリートポール本体の端部にナットを配置するので、特に、コンクリートポール本体の端部の外周面における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
なお、コンクリートポール本体の先端部では、狭い断面積のため鉄筋の密度が高いので、軸方向鋼材がコンクリートに対して滑った場合に、基端部に比較して軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じる可能性が高い。したがって、先端部にナットを配置すれば、コンクリートポールの軸方向鋼材に沿った縦ひびわれを効果的に抑制できる。また、コンクリートポール本体の両端部に螺旋状部材を配置すれば、コンクリートポール本体の全長に亘って軸方向鋼材に対する相対的な滑りをより確実に抑制することが可能である。
なお、軸方向鋼材とナットとの固定は、軸方向鋼材の対応する端部の外周面にねじ山を形成し、ナットのねじ溝を該ねじ山に螺合させる方法、ナットを軸方向鋼材の外周面に嵌合した後溶接する方法、ナットを軸方向鋼材の外周面に嵌合させるとともに、ナットの両端面近傍に横方向鋼材を配置する方法等の任意の固定方法を用いることが可能である。
ナットの外径は、軸方向鋼材とコンクリートとの滑りを有効に抑制できる大きさに選択される。
請求項4に係るプレストレスト・コンクリートポールは、請求項3に記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、前記プレストレスト・コンクリートポールは、複数の軸方向鋼材(11)を包囲するように配置される横方向鋼材(12)を更に備え、前記横方向鋼材(12)の少なくとも一部は、前記ナット(32)の少なくとも一方の端面(32A,32B)近傍に配置されることにより、前記ナット(32)の軸方向に沿ったずれ移動を抑制することを特徴とする。
このプレストレスト・コンクリートポールでは、ナットの軸方向の少なくとも一方の端面近傍に横方向鋼材を配置するので、横方向鋼材によってナットの軸方向鋼材に対するずれ移動を抑制することができる。ナットを軸方向鋼材にねじ止めしている場合に、ナットの軸方向外側の端面近傍に横方向鋼材を配置しておけば、コンクリートの遠心成形の際にナットが緩んだとしても、横方向鋼材によってナットの軸方向のずれ移動を抑制することができる。
また、ナットを軸方向鋼材の外周面にねじ止めせずに、挿入、嵌合のみする構成とし、ナットの両端面の近傍に横方向鋼材を配置して、横方向鋼材によって両側からナットを挟んで軸方向の移動を抑制しても良い。この場合、従来から使用している横方向鋼材のみによってナットを固定するので、ナットを軸方向鋼材上の所定位置に配置する工程を追加するのみで、他の追加の工程および部材を必要とせずにナットを固定することができる。
このプレストレスト・コンクリートポールでは、ナットの軸方向の少なくとも一方の端面近傍に横方向鋼材を配置するので、横方向鋼材によってナットの軸方向鋼材に対するずれ移動を抑制することができる。ナットを軸方向鋼材にねじ止めしている場合に、ナットの軸方向外側の端面近傍に横方向鋼材を配置しておけば、コンクリートの遠心成形の際にナットが緩んだとしても、横方向鋼材によってナットの軸方向のずれ移動を抑制することができる。
また、ナットを軸方向鋼材の外周面にねじ止めせずに、挿入、嵌合のみする構成とし、ナットの両端面の近傍に横方向鋼材を配置して、横方向鋼材によって両側からナットを挟んで軸方向の移動を抑制しても良い。この場合、従来から使用している横方向鋼材のみによってナットを固定するので、ナットを軸方向鋼材上の所定位置に配置する工程を追加するのみで、他の追加の工程および部材を必要とせずにナットを固定することができる。
請求項5に係るプレストレスト・コンクリートポールは、請求項3又は4に記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、前記コンクリートポール本体(2)の一端部(1A,1B)において前記軸方向鋼材(11)の外周に複数のナット(32)が軸方向に並んで嵌装配置されていることを特徴とする。
この場合、複数のナットを組み合わせることにより抵抗面積を増大させることができるので、ナットの外径の増大を抑制しつつ滑り止めの効果を向上させることができる。特に、基端部に比べて径が小さいコンクリートポールの先端部において、ナットの大型化により軸方向鋼材の数が制約されることを防止し得る。
この場合、複数のナットを組み合わせることにより抵抗面積を増大させることができるので、ナットの外径の増大を抑制しつつ滑り止めの効果を向上させることができる。特に、基端部に比べて径が小さいコンクリートポールの先端部において、ナットの大型化により軸方向鋼材の数が制約されることを防止し得る。
請求項6に係るプレストレスト・コンクリートポールは、請求項1乃至5の何れかに記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、前記軸方向鋼材(11)はPC鋼棒であることを特徴とする。PC鋼棒は、一般にその外周面に溝が形成され、その溝によりコンクリートとの付着力が形成されるが、プレストレスト・コンクリートポールの端部においてPC鋼棒の外周に螺旋状部材又はナットを嵌装配置することにより、PC鋼棒とコンクリートとの相対的な滑りをより確実に抑制することが可能できる。また、PC鋼棒の外周面の溝を省略し、螺旋状部材又はナットによってコンクリートとの滑りを抑制することも可能である。
請求項7に係るプレストレスト・コンクリートポールは、請求項1乃至5の何れかに記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、前記軸方向鋼材(11)はPC鋼線であることを特徴とする。PC鋼線は、一般にその径が小さく、外周面に深い凹凸を形成することが困難であるが、プレストレスト・コンクリートポールの端部においてPC鋼線の外周に螺旋状部材又はナットを嵌装配置することにより、PC鋼線とコンクリートとの相対的な滑りを確実に抑制することが可能できる。
請求項8に係るプレストレスト・コンクリートポールの製造方法は、コンクリートポール本体(2)に少なくとも軸方向鋼材(11)を埋設してなるプレストレスト・コンクリートポールの製造方法であって、前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)となる位置において、軸方向鋼材(11)の外周に螺旋状部材(31)を嵌装配置する工程と、前記螺旋状部材(31)が嵌装配置された軸方向鋼材(11)を型枠(20)内に配置する工程と、前記軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加える工程と、前記型枠(20)内において前記軸方向鋼材(11)及び前記螺旋状部材(31)の周囲にコンクリートを打設してコンクリートポール本体(2)を形成する工程と、前記コンクリートポール本体(2)を型枠(20)から取り出すとともに、上記テンションを緩和してコンクリートポール本体(2)にプレストレスを導入する工程と、を含むことを特徴とする。
この製造方法では、コンクリートポール本体の一端部において、軸方向鋼材の一端部に螺旋状部材を嵌装配置したことにより、螺旋状部材の巻き線の間にコンクリートが入り込んで硬化するので、螺旋状部材はコンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有する。このため、テンション緩和後に軸方向鋼材に収縮力が生じる場合に、螺旋状部材がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなり、軸方向鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りを抑制する。この結果、コンクリートポール本体における軸方向鋼材に沿った縦ひびわれの発生を防止しつつ、コンクリートポール本体にプレストレスを導入することができる。また、コンクリートポール本体の端部に螺旋状部材を配置するので、特に、コンクリートポール本体の端部の外周面における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
この製造方法では、コンクリートポール本体の一端部において、軸方向鋼材の一端部に螺旋状部材を嵌装配置したことにより、螺旋状部材の巻き線の間にコンクリートが入り込んで硬化するので、螺旋状部材はコンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有する。このため、テンション緩和後に軸方向鋼材に収縮力が生じる場合に、螺旋状部材がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなり、軸方向鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りを抑制する。この結果、コンクリートポール本体における軸方向鋼材に沿った縦ひびわれの発生を防止しつつ、コンクリートポール本体にプレストレスを導入することができる。また、コンクリートポール本体の端部に螺旋状部材を配置するので、特に、コンクリートポール本体の端部の外周面における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
請求項9に係るプレストレスト・コンクリートポールの製造方法は、請求項8に記載のプレストレスト・コンクリートポールの製造方法において、前記軸方向鋼材(11)の外周に螺旋状部材(31)を嵌装配置した後、複数の軸方向鋼材(11)を包囲するように横方向鋼材(12)を配置すると共に、前記横方向鋼材(12)の少なくとも一部を前記螺旋状部材(31)の巻き線の間に配置する工程、を含むことを特徴とする。この場合、請求項2で述べたと同様の作用効果を奏する。
請求項10に係るプレストレスト・コンクリートポールの製造方法は、コンクリートポール本体(2)に少なくとも軸方向鋼材(11)を埋設してなるプレストレスト・コンクリートポールの製造方法であって、前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)となる位置において、軸方向鋼材(11)の外周にナット(32)を嵌装配置する工程と、前記螺旋状部材(31)が嵌装配置された軸方向鋼材(11)を型枠(20)内に配置する工程と、前記軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加える工程と、前記型枠(20)内において前記軸方向鋼材(11)及び前記ナット(32)の周囲にコンクリートを打設してコンクリートポール本体(2)を形成する工程と、前記コンクリートポール本体(2)を型枠(20)から取り出すとともに、上記テンションを緩和してコンクリートポール本体(2)にプレストレスを導入する工程と、を含むことを特徴とする。
この製造方法では、コンクリートポール本体の一端部において、軸方向鋼材の一端部にナットを配置する。ナットは、その端面が軸方向鋼材の外周面から径方向に突出するので、コンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有する。このため、プレストレス導入時において軸方向鋼材が収縮しようとする際に、ナットがコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなり、軸方向鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りを抑制する。この結果、コンクリートポール本体の軸方向鋼材に沿った縦ひびわれの発生を防止しつつ、コンクリートポール本体にプレストレスを導入することができる。また、コンクリートポール本体の端部にナットを配置するので、特に、コンクリートポール本体の端部の外周面における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
この製造方法では、コンクリートポール本体の一端部において、軸方向鋼材の一端部にナットを配置する。ナットは、その端面が軸方向鋼材の外周面から径方向に突出するので、コンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有する。このため、プレストレス導入時において軸方向鋼材が収縮しようとする際に、ナットがコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなり、軸方向鋼材のコンクリートに対する相対的な滑りを抑制する。この結果、コンクリートポール本体の軸方向鋼材に沿った縦ひびわれの発生を防止しつつ、コンクリートポール本体にプレストレスを導入することができる。また、コンクリートポール本体の端部にナットを配置するので、特に、コンクリートポール本体の端部の外周面における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
請求項11に係るプレストレスト・コンクリートポールの製造方法は、請求項10に記載のプレストレスト・コンクリートポールの製造方法において、前記軸方向鋼材(11)の外周にナットを嵌装配置した後、複数の軸方向鋼材(11)を包囲するように横方向鋼材(12)を配置すると共に、前記横方向鋼材(12)の少なくとも一部を前記ナット(32)の少なくとも一方の端面(32A,32B)近傍に配置する工程、を含むことを特徴とする。この場合、請求項4で述べたと同様の作用効果を奏する。
請求項12に係るプレストレスト・コンクリートポールの製造方法は、請求項10又は11に記載のプレストレスト・コンクリートポールの製造方法において、前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(32A,32B)となる位置において、前記軸方向鋼材(11)の外周に複数のナット(32)を軸方向に並べて嵌装配置することを特徴とする。この場合、請求項5で述べたと同様の作用効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。
(第1実施形態)
(コンクリートポールの構造)
図1は、本発明の実施形態におけるコンクリートポール1を示す斜視図である。このコンクリートポール1は、引張方向のテンションが付与された軸方向の鋼材をコンクリート構造体と組み合わせることにより、コンクリート構造体にプレストレス(計画的に構造体にかけられる軸方向圧縮力)を導入したプレストレスト・コンクリートポールである。このコンクリートポール1は、電力線、通信線又はその両方を支持する電柱として使用されるものである。
(第1実施形態)
(コンクリートポールの構造)
図1は、本発明の実施形態におけるコンクリートポール1を示す斜視図である。このコンクリートポール1は、引張方向のテンションが付与された軸方向の鋼材をコンクリート構造体と組み合わせることにより、コンクリート構造体にプレストレス(計画的に構造体にかけられる軸方向圧縮力)を導入したプレストレスト・コンクリートポールである。このコンクリートポール1は、電力線、通信線又はその両方を支持する電柱として使用されるものである。
図1に示すコンクリートポール1は、コンクリートからなる円筒形のコンクリートポール本体2と、該コンクリートポール本体2に埋設される鋼材籠10(図2参照)とを備えている。このコンクリートポール1は、その基端部1A側が地中に埋設されることにより直立状態に配置される。コンクリートポール本体2は、テーパ状をしており、コンクリートポール1の先端面1Dから基端面1Cに向かって直径が広がっている。コンクリートポール本体2の中央には、軸方向に延びる中空部3が形成されている。なお、以下の説明では、コンクリートポール1の基端部及びコンクリートポール本体2の基端部をともに基端部1Aで表す。同様に、コンクリートポール1の先端部及びコンクリートポール本体2の先端部をともに先端部1Bで表す。
図2には、コンクリートポール本体2内に埋め込まれる鋼材籠10の斜視図を示す。図示されるように、鋼材籠10は、複数の鋼材を組み合わせて構成されるもので、コンクリートポール1の長手方向(軸方向)に沿って円筒状に配置される棒状の軸方向鋼材11と、これらの軸方向鋼材を包囲するように配置される横方向鋼材12とを備えている。鋼材籠10は、コンクリートポール本体2と同様のテーパ状に構成されており、軸方向鋼材11の先端部11Bから基端部11Aに向かって直径が広がっている。同図において、11C及び11Aは、それぞれ、軸方向鋼材11の基端面及び基端部である。11D及び11Bは、それぞれ、軸方向鋼材11の先端面及び先端部である。本実施形態では、横方向鋼材12として、複数の円形の鋼材を採用しているが、横方向鋼材12は、例えば、軸方向鋼材11を螺旋状に取り囲む螺旋筋とすることもできる。
軸方向鋼材11は、例えば、PC鋼棒、PC鋼線、PCストランド等のPC鋼材からなる。軸方向鋼材11がPC鋼棒の場合、一般に、その外周面に、コンクリートとの付着力を確保するために螺旋状の溝が形成されている。PC鋼線の場合、一般に、その外周面に、コンクリートとの付着力を確保するために凹凸が形成されている。
軸方向鋼材11の基端部11Aは、コンクリートポール本体2の基端部1A(図1参照)に対応しており、軸方向鋼材11の先端部11Bは、コンクリートポール本体2の先端部1Bに対応している。各軸方向鋼材11の先端部11Bには、その外周面に相対的な滑り防止用の螺旋状部材31が配置されている。本実施形態では、全ての軸方向鋼材11の少なくとも先端部11Bに螺旋状部材31を配置するが、図2では、便宜上、1本の軸方向鋼材11の先端部11Bのみに螺旋状部材31を図示し、他の軸方向鋼材11の螺旋状部材31を省略して示している。
なお、螺旋状部材31は、軸方向鋼材11の基端部11A及び先端部11Bの両方に配置しても良い。
図3は、螺旋状部材31の近傍の拡大図を示す。螺旋状部材31は、先端面11D近傍の先端部11Bにおいて、軸方向鋼材11の外周に嵌装配置されている。図3に示すように、螺旋状部材31の少なくとも一部の巻き線の間には、横方向鋼材12が配置されており、この横方向鋼材12によって、螺旋状部材31が軸方向鋼材11に対して軸方向にずれ移動することを抑制している。これにより、鋼材籠10を型枠へ移動する途中や、コンクリートの遠心成形時などの製造工程中に、螺旋状部材31が軸方向鋼材11に対してずれ移動することを抑制している。
この螺旋状部材31は、軸方向鋼材11に引張方向のテンションが加えられ、コンクリート硬化後に該テンションが緩和されることにより軸方向鋼材11に収縮力が発生するときに、軸方向鋼材11とコンクリートポール本体2との間の相対的な滑りを抑制し、コンクリートポール本体2に軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じることを防止するために設けられる。
(コンクリートポールの製造方法)
以下、図5Aから図5Cを参照して、本実施形態に係るコンクリートポール1の製造方法を説明する。
以下、図5Aから図5Cを参照して、本実施形態に係るコンクリートポール1の製造方法を説明する。
先ず、コンクリートポール本体2の先端部1Bに対応する軸方向鋼材11の先端部11Bにおいて、軸方向鋼材11の外周に螺旋状部材31を嵌装配置する。螺旋状部材31は、軸方向鋼材11の先端部11B側の端面から嵌装挿入される。次に、軸方向鋼材11を円筒状に配置し、円筒状に配置された軸方向鋼材11の周囲に横方向鋼材12(図5A〜図5Cでは図示を省略する)を配置して、図2に示す鋼材籠10を形成する。このとき、図3に示すように、螺旋状部材31の少なくとも一部の巻き線の間に、横方向鋼材12が配置されるようにして、螺旋状部材31の軸方向へのずれ移動を抑制する。
次に、図5Aに示すように鋼材籠10を型枠20(一対の型枠半体20A,20Bからなる)内に固定する。このとき、軸方向鋼材11は、型枠20の全長にわたって配置される。
軸方向鋼材11の先端部11B側は、端板21−1の貫通孔21A及び緊張板22の貫通孔22Aに貫通され、ナット23により固定されている。端板21−1の内側の面が型枠20のフランジ部20C,20Dに当接し、端板21−1の外側の面が緊張板22に当接した状態で、端板21−1及び緊張板22が型枠20に固定されている。軸方向鋼材11の基端部11A側は、端板21−2の貫通孔21Aに貫通しており、この端板21−2が型枠20のフランジ部20C,20Dに当接された状態で、軸方向鋼材11の基端部11A側がナット23により端板21−2に固定されている。
次に、図5Bに示すように、軸方向鋼材11の先端部11B側において緊張板22を緊張ジャッキ(図示せず)で矢印Aの方向に引っ張ることにより、緊張板22を端板21−1から所定の距離だけ離間させる。このとき、軸方向鋼材11の基端部11A側は端板21−2を介して型枠20に固定されており、先端部11B側が矢印A方向に引っ張られることにより、軸方向鋼材11に引張方向のテンションが加えられる。これにより、軸方向鋼材11が軸方向に伸長し、螺旋状部材31が矢印A方向にわずかに移動する。すなわち、螺旋状部材31が、先端部11Bにおいて初期の位置から所定距離だけ軸方向外側に移動する。さらに、緊張板22と端板21−1との間に幅Dを有する馬蹄状の緊張保持部材25(図4参照)を挿入し、緊張板22から緊張ジャッキを取り外す。これにより、緊張ジャッキ取り外し後も、緊張板22と端板21−1との間を離間距離Dに保持し、軸方向鋼材11に所定の引張方向のテンションが付与された状態を維持する。
次に、型枠20内にコンクリートを打設し、型枠20を回転させてコンクリートを遠心成形することにより、図5Bに示すように、中空部3を有するコンクリートポール本体2を形成する。この結果、螺旋状部材31は、コンクリートポール本体2の先端部1Bに対応する位置でコンクリートに埋め込まれて配置される。コンクリート成形の際に螺旋状部材31の巻き線の間にもコンクリートが入り込んで硬化するため、螺旋状部材31が、コンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有する。したがって、軸方向鋼材11が収縮しようとする際に、螺旋状部材31がコンクリートポール本体2に対して十分な引っ掛かりとして機能する。
コンクリートが硬化した後、図5Cに示すように、軸方向鋼材11の先端部11Bから緊張板22、緊張保持部材25及び端板21−1を取り外すとともに、軸方向鋼材11の基端部11Aから端板21−2を取り外す。また、コンクリートポール本体2の打型前又は脱型後に軸方向鋼材11の基端部11A及び先端部11Bにおいて余剰部分を切断し、基端部11A及び先端部11Bに雨水等進入防止用の蓋を取り付ける。なお、本実施形態では、軸方向鋼材11の基端部11A及び先端部11Bをコンクリートポール本体2の各端面1C,1Dと略面一になるように切断しているが、基端部11Aを所定の長さだけ残してナットで固定しても良い。
以上のように製造されたプレストレスト・コンクリートポール1では、軸方向鋼材11に加えられていた引張方向のテンションが緩和され、図5Cに示すように、軸方向鋼材11に矢印Bで示す収縮力が生じる。軸方向鋼材11の収縮力は、コンクリートポール本体2と軸方向鋼材11との付着力を介して、コンクリートポール本体2に圧縮力(プレストレス)として導入される。ここで、軸方向鋼材11の先端部11Bにおける螺旋状部材31がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとして機能し、軸方向鋼材11が収縮しようとする際に軸方向鋼材11がコンクリートポール本体2に対して滑ることを抑制し、過度な滑りを防止する。これにより、プレストレス導入時において、軸方向鋼材11がコンクリートポール本体2に対して相対的に滑ってコンクリートポール本体2に軸方向の縦ひびわれが生じることを防止する。
なお、コンクリートポール本体2の先端部1Bでは、狭い断面積のため鉄筋の密度が高いので、軸方向鋼材11がコンクリートに対して相対的に滑った場合に、基端部1Aに比較して軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じる可能性が高い。本実施形態では、先端部1Bにおいて螺旋状部材31により軸方向鋼材11とコンクリートとの相対的な滑りを抑制する構成としたので、プレストレス導入時におけるコンクリートポール1の軸方向鋼材に沿った縦ひびわれを確実に防止できる。また、コンクリートポール本体2の端部に螺旋状部材31を配置するので、特に、コンクリートポール2の端部における縦ひびわれの発生を効果的に防止できる。
なお、上記実施形態では、コンクリートポール本体2の先端部11Bのみに螺旋状部材31を設けたが、コンクリートポール本体2の基端部1A及び先端部1Bの両方に螺旋状部材31を設けても良い。この場合には、コンクリートポール本体2の基端部11Aにおいても螺旋状部材31で相対的な滑りを抑制するので、コンクリートポール本体2の全長にわたって、より確実に相対滑りを抑制することができる。
本実施形態では、複数の軸方向鋼材11の全てに螺旋状部材31を設けたが、複数の軸方向鋼材11の一部に螺旋状部材31を設けても良い。
(作用効果)
本実施形態のコンクリートポール1では、コンクリートポール本体2の少なくとも一方の端部において軸方向鋼材11の外周面に螺旋状部材31を配置したことにより、螺旋状部材31の巻き線の間にコンクリートが入り込んで硬化する。このため、螺旋状部材31が、コンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有し、コンクリートに対して十分な引っ掛かりとして機能する。すなわち、プレストレス導入時において軸方向鋼材11に収縮力が発生する場合に、螺旋状部材31がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなり、軸方向鋼材11のコンクリートポール本体2に対する相対的な滑りを確実に抑制する。これにより、軸方向鋼材がコンクリートポール本体に対して過度に滑ってコンクリートポール本体2に縦ひびわれが生じるのを防止しつつ、コンクリートポール本体2にプレストレスを導入することができる。また、コンクリートポール本体2の端部に螺旋状部材31を配置するので、特に、コンクリートポール本体2の端部において、軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じるのを効果的に防止できる。
本実施形態のコンクリートポール1では、コンクリートポール本体2の少なくとも一方の端部において軸方向鋼材11の外周面に螺旋状部材31を配置したことにより、螺旋状部材31の巻き線の間にコンクリートが入り込んで硬化する。このため、螺旋状部材31が、コンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有し、コンクリートに対して十分な引っ掛かりとして機能する。すなわち、プレストレス導入時において軸方向鋼材11に収縮力が発生する場合に、螺旋状部材31がコンクリートに対する十分な引っ掛かりとなり、軸方向鋼材11のコンクリートポール本体2に対する相対的な滑りを確実に抑制する。これにより、軸方向鋼材がコンクリートポール本体に対して過度に滑ってコンクリートポール本体2に縦ひびわれが生じるのを防止しつつ、コンクリートポール本体2にプレストレスを導入することができる。また、コンクリートポール本体2の端部に螺旋状部材31を配置するので、特に、コンクリートポール本体2の端部において、軸方向鋼材に沿った縦ひびわれが生じるのを効果的に防止できる。
このように導入されたプレストレスの効果について簡単に述べる。プレストレスト・コンクリートポール1が直立状態に設置された後に、風などの外力によってコンクリートポール本体2に曲げモーメントが生じて引張力や圧縮力が加わる場合があるが、コンクリートポール本体2に予め導入されている圧縮力によって、特に、引張力に対する耐横ひびわれ力が向上している。従って、コンクリートポール本体2にこの引張力が生じても、上記予め導入されている圧縮力によって、横ひびわれの発生を防止することができる。これは、上記軸方向の縦ひびわれの発生を防止することとは異なる事項である。
また本実施形態では、螺旋状部材31の少なくとも一部の巻き線の間に横方向鋼材12を配置するので、鋼材籠10を型枠へ移動する途中や、コンクリートの遠心成形時などの製造工程中に、螺旋状部材31が軸方向鋼材11に対してずれ移動することを抑制できる。従来から使用している横方向鋼材12によって螺旋状部材31を固定するので、螺旋状部材31を軸方向鋼材11上の所定位置に配置する工程を追加するのみで、他の追加の工程および部材を必要とせずに螺旋状部材31のずれ移動を抑制できる。
本実施形態において、軸方向鋼材11にPC鋼棒を用いた場合、PC鋼棒は、一般にその外周面に溝が形成され、その溝によりコンクリートポール本体2との付着力が確保されるが、コンクリートポール本体2の端部においてPC鋼棒11の外周に螺旋状部材31を嵌装配置することにより、プレストレス導入時におけるPC鋼棒11とコンクリートポール本体2との相対滑りをより確実に抑制することが可能できる。また、PC鋼棒11の外周面の溝を省略し、螺旋状部材31によってコンクリートポール本体2との相対滑りを抑制することも可能である。
本実施形態において、軸方向鋼材11にPC鋼線を用いた場合、PC鋼線は、一般にその径が小さく、外周面に深い凹凸を形成することが困難であるが、コンクリートポール本体2の端部においてPC鋼線11の外周に螺旋状部材31を嵌装配置することにより、プレストレス導入時におけるPC鋼線11とコンクリートポール本体2との滑りを確実に抑制することが可能できる。軸方向鋼材11にPCストランドを用いた場合にも、螺旋状部材31によって、プレストレス導入時におけるPCストランドとコンクリートポール本体2との滑りをより確実に抑制することが可能である。
本実施形態では、1本の軸方向鋼材11の一端部において1つの螺旋状部材31を配置したが、これに限らず、2個又は3個以上の螺旋状部材31を組み合わせて用いても良い。
(第2実施形態)
上記実施形態では、軸方向鋼材11の先端部11Bに螺旋状部材31を滑り止めとして用いたが、本実施形態では、図6に示す滑り防止用ナット32を用いる。以下、第1実施形態と異なる構成のみを詳述し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
上記実施形態では、軸方向鋼材11の先端部11Bに螺旋状部材31を滑り止めとして用いたが、本実施形態では、図6に示す滑り防止用ナット32を用いる。以下、第1実施形態と異なる構成のみを詳述し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態のコンクリートポール1の構成は、第1実施形態に係る図1及び図2とほぼ同様であるが、図2における螺旋状部材31の代わりに、軸方向鋼材11の先端部11Bに、図6に示す滑り防止用ナット32が配置されている。図6に示すように、滑り防止用ナット32は、軸方向鋼材11の先端面11D近傍の先端部11Bにおいて、所定の取り付け位置に固定されている。先端面11Dから取り付け位置までは、滑り防止用ナット32の内周面に形成されたねじ溝に螺合するねじ山11Eが形成されている。滑り防止用ナット32は、先端面11Dから軸方向鋼材11のねじ山11Eに螺合され、取り付け位置に固定される。
なお、滑り防止用ナット32のねじ止めによる固定に加えて、横方向鋼材12の少なくとも一部を、滑り防止用ナット32の軸方向外側の端面32A近傍に配置しても良い。コンクリートの遠心成形の際等において、滑り防止用ナット32が緩んで軸方向外側にずれ移動することを横方向鋼材12によって抑制することができる。
また、滑り防止用ナット32を軸方向鋼材11の外周面にねじ止めせずに、軸方向鋼材11に単に嵌合挿入のみする構成とし、滑り防止用ナット32の両端面32A,32Bの近傍に横方向鋼材12を配置して、横方向鋼材12によって両側から滑り防止用ナット32を挟んで軸方向のずれ移動を抑制しても良い。この場合、滑り防止用ナット32の内周面にはねじ溝が形成されていなくとも良い。このような構成によれば、従来から使用している横方向鋼材12によって滑り防止用ナット32のずれ移動を抑制するので、滑り防止用ナット32を軸方向鋼材11上の所定位置に配置する工程を追加するのみで、他の追加の工程および部材を必要とせずに滑り防止用ナット32のずれ移動を抑制できる。なお、滑り防止用ナット32は、溶接等他の方法で軸方向鋼材11に固定しても良い。
また、滑り防止用ナット32に代えて、軸方向鋼材11の外周面に嵌合可能な貫通孔を有する他のリング状部材を使用しても良い。
次に、図7A乃至図7Cを参照して、本実施形態に係るコンクリートポール1の製造工程を説明する。
先ず、コンクリートポール本体2の先端部1Bに対応する軸方向鋼材11の先端部11Bにおいて、軸方向鋼材11の外周面の所定の取り付け位置に滑り防止用ナット32をねじ止めする。次に、軸方向鋼材11を円筒状に配置し、円筒状に配置された軸方向鋼材11の周囲に横方向鋼材12(図7A〜図7Cでは図示を省略する)を配置して、鋼材籠10を形成する。
次に、図5Aで説明したと同様に、鋼材籠10を型枠20内に固定する(図7A)。さらに、図5Bで説明したと同様に、軸方向鋼材11の先端部11B側において緊張板22を緊張ジャッキで矢印Aの方向に引っ張ることにより、緊張板22を端板21−1から所定の距離だけ離間させ、緊張板22と端板21−1との間に緊張保持部材25を挿入し、緊張板22から緊張ジャッキを取り外す(図7B)。これにより、軸方向鋼材11が軸方向に伸長し、滑り防止用ナット32が初期の位置からわずかに矢印A方向に移動する。ここでは、緊張ジャッキで引っ張る前の滑り防止用ナット32の位置を破線で示している。
次に、型枠20内にコンクリートを打設し、型枠20を回転させてコンクリートを遠心成形することにより、図7Bに示すようにコンクリートポール本体2を形成する。これにより、滑り防止用ナット32は、コンクリートポール本体2の先端部1Bに対応する位置においてコンクリートに埋め込まれて配置される。また、滑り防止用ナット32の端面32A,32Bは軸方向鋼材11の外周面から径方向外方に突出しており、コンクリート成形の際に滑り防止用ナット32の端面32A,32Bに当接してコンクリートが硬化する。このため、滑り防止用ナット32は、軸方向鋼材11が収縮しようとする際に、コンクリートに対する引っ掛かりの断面を十分に確保し、コンクリートポール本体2に対する十分な引っ掛かりとして機能する。
コンクリートが硬化した後、図5Cで説明したと同様に、軸方向鋼材11の先端部11Bから緊張板22、緊張保持部材25及び端板21−1を取り外すとともに、軸方向鋼材11の基端部11Aから端板21−2を取り外す(図7C)。また、コンクリートポール本体2の打型前又は脱型後に軸方向鋼材11の余剰部分を切断し(図7C)、コンクリートポール本体2の基端部1A及び先端部1Bに雨水等侵入防止用の蓋を固定する。
以上のように製造されたプレストレスト・コンクリートポール1では、軸方向鋼材11に加えられていた引張方向のテンションが緩和され、図7Cに示すように軸方向鋼材11に矢印Bで示す収縮力が生じる。軸方向鋼材11の収縮力は、コンクリートポール本体2と軸方向鋼材11との付着力を介して、コンクリートポール本体2に圧縮力(プレストレス)として導入される。ここで、軸方向鋼材11の先端部11Bにおける滑り防止用ナット32は、コンクリートに引っ掛かる断面積を十分に有するので、コンクリートに対する十分な引っ掛かりとして機能し、軸方向鋼材11が収縮しようとする際に、軸方向鋼材11のコンクリートポール本体2に対する相対的な滑りを抑制する。これにより、プレストレス導入時において、軸方向鋼材11がコンクリートポール本体2に対して過度に滑ってコンクリートポール本体2に軸方向の縦ひびわれが生じることを防止する。
なお、第2実施形態に係るコンクリートポール1は、上記作用効果以外にも第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
本実施形態では、滑り防止用ナット32の外径は、軸方向鋼材11とコンクリートとの相対滑りを有効に抑制できる大きさに選択される。1本の軸方向鋼材11の一端部において1つの滑り防止用ナットを用いることに限らず、滑り防止用ナット32の外径の増大を抑制しつつ滑り止めの効果を向上させるために、図8に示すように2個又は3個以上の滑り防止用ナットを組み合わせて抵抗面積を増大させても良い。
1 コンクリートポール
1A 基端部 1B 先端部
2 コンクリートポール本体
3 中空部
10 鋼材籠
11 軸方向鋼材
11A 基端部 11B先端部
12 横方向鋼材
20 型枠
21−1,21−2 端板
22 緊張板
25 緊張保持部材
31 螺旋状部材
32 滑り防止用ナット
1A 基端部 1B 先端部
2 コンクリートポール本体
3 中空部
10 鋼材籠
11 軸方向鋼材
11A 基端部 11B先端部
12 横方向鋼材
20 型枠
21−1,21−2 端板
22 緊張板
25 緊張保持部材
31 螺旋状部材
32 滑り防止用ナット
Claims (12)
- コンクリートポール本体(2)と、前記コンクリートポール本体(2)の軸方向に沿って配置される軸方向鋼材(11)とを少なくとも備えてプレストレスが与えられたプレストレスト・コンクリートポールであって、
前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)において、前記軸方向鋼材(11)の外周に嵌装配置された状態で前記コンクリートポール本体(2)内に埋め込まれた螺旋状部材(31)を備え、
前記軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加えかつ緩和することにより前記コンクリートポール本体(2)にプレストレスが導入されるとき、前記螺旋状部材(31)によって前記軸方向鋼材(11)と前記コンクリートポール本体(2)との間の相対滑りを抑制することを特徴とする、プレストレスト・コンクリートポール。 - 請求項1に記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、
複数の軸方向鋼材(11)を包囲するように配置される横方向鋼材(12)を更に備え、
前記横方向鋼材(12)の少なくとも一部は、前記螺旋状部材(31)の巻き線の間に配置されることにより、前記螺旋状部材(31)の軸方向に沿ったずれ移動を抑制することを特徴とする、プレストレスト・コンクリートポール。 - コンクリートポール本体(2)と、前記コンクリートポール本体(2)の軸方向に沿って配置される軸方向鋼材(11)とを少なくとも備えてプレストレスが与えられたプレストレスト・コンクリートポールであって、
前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)において、前記軸方向鋼材(11)の外周に嵌装配置された状態で前記コンクリートポール本体(2)内に埋め込まれたナット(32)を備え、
前記軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加えかつ緩和することにより前記コンクリートポール本体(2)にプレストレスが導入されるとき、前記ナット(32)によって前記軸方向鋼材(11)と前記コンクリートポール本体(2)との間の相対滑りを抑制することを特徴とする、プレストレスト・コンクリートポール。 - 請求項3に記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、
複数の軸方向鋼材(11)を包囲するように配置される横方向鋼材(12)を更に備え、
前記横方向鋼材(12)の少なくとも一部は、前記ナット(32)の少なくとも一方の端面(32A,32B)近傍に配置されることにより、前記ナット(32)の軸方向に沿ったずれ移動を抑制することを特徴とする、プレストレスト・コンクリートポール。 - 請求項3又は4に記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、
前記コンクリートポール本体(2)の一端部(1A,1B)において前記軸方向鋼材(11)の外周に複数のナット(32)が軸方向に並んで嵌装配置されていることを特徴とする、プレストレスト・コンクリートポール。 - 請求項1乃至5の何れかに記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、
前記軸方向鋼材(11)はPC鋼棒であることを特徴とする、プレストレスト・コンクリートポール。 - 請求項1乃至5の何れかに記載のプレストレスト・コンクリートポールにおいて、
前記軸方向鋼材(11)はPC鋼線であることを特徴とする、プレストレスト・コンクリートポール。 - コンクリートポール本体(2)に少なくとも軸方向鋼材(11)を埋設してなるプレストレスト・コンクリートポールの製造方法であって、
前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)となる位置において、軸方向鋼材(11)の外周に螺旋状部材(31)を嵌装配置する工程と、
前記螺旋状部材(31)が嵌装配置された軸方向鋼材(11)を型枠(20)内に配置する工程と、
前記軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加える工程と、
前記型枠(20)内において前記軸方向鋼材(11)及び前記螺旋状部材(31)の周囲にコンクリートを打設してコンクリートポール本体(2)を形成する工程と、
前記コンクリートポール本体(2)を型枠(20)から取り出すとともに、上記テンションを緩和してコンクリートポール本体(2)にプレストレスを導入する工程と、
を含むことを特徴とするプレストレスト・コンクリートポールの製造方法。 - 請求項8に記載のプレストレスト・コンクリートポールの製造方法において、
前記軸方向鋼材(11)の外周に螺旋状部材(31)を嵌装配置した後、複数の軸方向鋼材(11)を包囲するように横方向鋼材(12)を配置すると共に、前記横方向鋼材(12)の少なくとも一部を前記螺旋状部材(31)の巻き線の間に配置する工程、
を含むことを特徴とするプレストレスト・コンクリートポールの製造方法。 - コンクリートポール本体(2)に少なくとも軸方向鋼材(11)を埋設してなるプレストレスト・コンクリートポールの製造方法であって、
前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(1A,1B)となる位置において、軸方向鋼材(11)の外周にナット(32)を嵌装配置する工程と、
前記螺旋状部材(31)が嵌装配置された軸方向鋼材(11)を型枠(20)内に配置する工程と、
前記軸方向鋼材(11)に引張方向のテンションを加える工程と、
前記型枠(20)内において前記軸方向鋼材(11)及び前記ナット(32)の周囲にコンクリートを打設してコンクリートポール本体(2)を形成する工程と、
前記コンクリートポール本体(2)を型枠(20)から取り出すとともに、上記テンションを緩和してコンクリートポール本体(2)にプレストレスを導入する工程と、
を含むことを特徴とするプレストレスト・コンクリートポールの製造方法。 - 請求項10に記載のプレストレスト・コンクリートポールの製造方法において、
前記軸方向鋼材(11)の外周にナットを嵌装配置した後、複数の軸方向鋼材(11)を包囲するように横方向鋼材(12)を配置すると共に、前記横方向鋼材(12)の少なくとも一部を前記ナット(32)の少なくとも一方の端面(32A,32B)近傍に配置する工程、
を含むことを特徴とするプレストレスト・コンクリートポールの製造方法。 - 請求項10又は11に記載のプレストレスト・コンクリートポールの製造方法において、
前記コンクリートポール本体(2)の少なくとも一方の端部(32A,32B)となる位置において、前記軸方向鋼材(11)の外周に複数のナット(32)を軸方向に並べて嵌装配置することを特徴とする、プレストレスト・コンクリートポールの製造方法。
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