JP2005264484A - 超高曲靭性pc柱状物 - Google Patents

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Abstract

【課題】
縦筋が曲げ方向に働く力に対して好適に追随し、靭性に富む超高曲靭性PC柱状物の提供。
【解決手段】
柱状又は中空筒状に形成され、その長手方向に向けて周方向に間隔を隔てて配置したPC鋼材からなる縦筋3,3…によってプレストレスが付与され、かつ、縦筋3と外周面との間に周方向に多数のリング状又は螺旋状に配置された横拘束筋4,4…を備えてなる超高曲靭性PC柱状物1において、縦筋3には、鋼製の複数の素線を撚り合わせて形成され、一様伸びが4%以上のPC鋼撚線を使用した超高曲靭性PC柱状物である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に土木構造物や建築物の基礎等に使用する超高曲靭性PC柱状物に関する。
従来、この種の超高曲靭性PC柱状物は、長手方向に向けてPC鋼棒からなる縦筋が配筋され、かつ周方向に向けてフープ筋ないし横拘束筋(以下単に横拘束筋と記す)が配筋されており、縦筋を緊張して長手方向に向けてプレストレスを付与している(例えば特許文献1を参照)。
特開平5−98638号公報
しかし、上述の如き従来の超高曲靭性PC柱状物では、縦筋としてPC鋼棒を使用し、PC鋼棒は靭性に劣るため、曲げ方向に働く力に対してあまり追随せず、PC柱状物の靭性が低いという問題がある。
また、この種の超高曲靭性PC柱状物が十分な耐震性能を満たすためには、曲げモーメントに対する塑性変形能力を大きくする必要がある。
そこで本発明は、上述の従来技術の問題を鑑み、縦筋が曲げ方向に働く力に対して好適に追随し、靭性に富む超高曲靭性PC柱状物の提供を目的とする。
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、柱状又は中空筒状に形成され、その長手方向に向けて周方向に間隔を隔てて配置したPC鋼材からなる縦筋によってプレストレスが付与され、かつ、前記縦筋と外周面との間に周方向に多数のリング状又は螺旋状に配置された横拘束筋を備えてなる超高曲靭性PC柱状物において、前記縦筋には、鋼製の複数の素線を撚り合わせて形成され、一様伸びが4%以上のPC鋼撚線を使用した超高曲靭性PC柱状物であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加え、縦筋は、各素線間の空隙を合成樹脂で充填するとともに、外周を合成樹脂により被覆した防錆被覆PC鋼撚線であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加え、縦筋は、外周に付着強化用凹凸部を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3の構成に加え、横拘束筋は、防錆被覆された硬鋼線であることを特徴とする。
本発明に係る超高曲靭性PC柱状物は、縦筋を一様伸びが4%以上のPC鋼撚線としたことで曲げに対する追随性が向上し、塑性変形能力が大きくなり耐震性能が向上する。
また、縦筋が各素線間の空隙を合成樹脂で充填するとともに、外周を合成樹脂により被覆した防錆被覆PC鋼撚線であることによって、柱状物を構成するコンクリートに水分又は塩分が浸透しても、縦筋を好適に防錆し、高い耐久性を得ることができる。
縦筋が外周に付着強化用凹凸部を備えたことによって、好適に曲げ応力が分散され、曲げモーメントに対する耐力を増強することができる。
次に本発明の実施例を図面について説明する。
図1、図2は本発明に係る超高曲靭性PC柱状物の一例を示している。このPC柱状物1は、円筒形をしたコンクリート製の柱状物本体2の肉厚内に、軸方向に向けて多数のPC鋼材からなる縦筋3,3…が円筒状配置に挿通されており、その外側の柱状物本体2外周面近くに、円周方向に向けた螺旋状の横拘束筋4,4…が埋設されている。
横拘束筋4の外側には、スペーサ5を固定した支持用の棒材6,6が、柱状物本体2の外周に沿って、その長手方向に向け配置され、この棒材6,6…をもって、横拘束筋4を位置決めさせている。尚、図において、7,8は柱状物本体2の両端に固着した端鉄板である。
このPC柱状物1は、プレテンション方式により縦筋3,3…をもって柱状物本体2に縦向きのプレストレスを導入しており、この縦筋3には、鋼製の複数の素線を撚り合わせて形成され、一様伸びが4%以上のPC鋼撚線を使用している。
縦筋3には、図3、図4に示すごとき防錆被覆PC鋼撚線3Aを使用する。
この防錆被覆PC鋼撚線3Aは、所謂7本撚りのPC撚線10の内部空隙を、熱可塑性合成樹脂材で埋める内部充填11が施されていると共に、外周を同じ合成樹脂材による被覆12がなされている。
PC撚線10は、図5に示すように、1本の鋼線からなる芯線13aの外周に6本の鋼線からなる側線13b,13b…を螺旋状に巻きつけて撚り合わせた7本の単素線によって構成され、芯線13aとその周囲の側線13b,13b…によって囲まれた単素線間内部空隙14,14…を有している。
内部充填11及び被覆12は同一の樹脂材料によって一体に形成されており、これらによって単素線からなる芯線13a及び各側線13b,13b…の外周が防錆被覆されている。
熱可塑性合成樹脂としては、ポリエチレン系合成樹脂等の軟質熱可塑性合成樹脂材、又は飽和ポリエステル系合成樹脂等の硬質熱可塑性合成樹脂防錆材が使用できる。
また、縦筋3には、図6、図7に示す防錆被覆PC鋼撚線3Bを用いても良い。
この防錆被覆PC鋼撚線3Bは、図3、図4に示す防錆被覆PC鋼撚線3Aの外周の被覆12を一次被覆とし、その外周に外周被覆(二次被覆)15を有している。尚、上述した第一実施例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
この防錆被覆PC鋼撚線3Bでは、一次被覆12の材料としてポリエチレン系合成樹脂等の熱可塑性合成樹脂防錆材を使用する。
また、縦筋3には、上述の実施例の他、合成樹脂からなる防錆充填材をPC撚線10の単素線間の隙間より加圧注入し、内部空隙14,14内を充填した後、PC撚線10の外周をポリエチレン系合成樹脂等の軟質熱可塑性合成樹脂材又は飽和ポリエステル系合成樹脂等の硬質熱可塑性合成樹脂防錆材により被覆した防錆被覆PC鋼撚線等を用いてもよい。
また、縦筋3には、上述の7本撚りPC鋼撚線10の他、図8に示す19本撚り等の多数本撚りのPC鋼撚線16を用いた防錆被覆PC鋼撚線3Cを使用しても良い。尚、上述の実施例と同一の部分には同一符号を付して説明を省略する。
この縦筋3の外周面には、コンクリートとの付着強度を強化するために、螺旋状に線材を巻き付ける等して凹凸を設けてもよい。
横拘束筋4は、防錆被覆された硬鋼線をであることが好ましく、また、上述の防錆被覆PC鋼撚線3A〜3Cを使用してもよい。
このPC柱状物1の製造例について説明すると、図9に示すように棒材6の内側に横拘束筋4を支持させて型枠20内に配筋する。この配筋に際し、各棒材6,6…にはコンクリート製のスペーサ5を必要数だけ固定し、型枠20の内面から所定の間隔を隔てる。また横拘束筋4,4…内に所要数の軸方向に向けたPC鋼撚線からなる縦筋3,3…を挿入する。
両筋3,4及び棒材6を型枠20内に収容した後、型枠20の両端稍内側内に端鉄板7,8を組み込む。然る後、棒材6及び縦筋3の両端を一対の緊張支圧金具21,22の各貫通孔に挿入し、その外側にて各縦筋3,3…の両端部を定着具23により定着させる。
定着具は、例えば、図10に示すように、テーパ円筒形の筒状体を縦分割した分割筒形状に形成され、内周側に刃状の突条を有する定着楔24,24と、この定着楔24,24が摺動可能に挿入されるテーパ状の楔挿入孔25を有する定着体26とを備え、この定着楔24,24を縦筋3を挟持した状態で楔挿入孔25に挿入することにより定着させるようになっている。
そして一方の緊張支圧金具21を型枠20の端部に支持させるとともに、他方の緊張支圧金具22を型枠20内に移動自在に挿入し、その中央に引張用ロッド27を連結しておき、図11に示すように、このロッド27外に成形した雄ねじ28に定着板29を螺嵌し、その定着板29に型枠20の端部を支持させる。
次いで型枠20の端部にジャッキ(図示せず)をセットし、ロッド27を介して一方の緊張支圧金具22を引張し、縦筋3,3…を緊張し、プレストレス用の引張力を与える。
このようにして緊張の後、定着板29を旋回させて、その周囲の面が型枠20の端面に当接するまで移動させた後、ジャッキによる緊張を解除し、型枠20の端部に反力をもたせてジャッキを取り外す。
次いで常法により型枠20内に必要量のコンクリートを充填し、遠心成形機にかけて円筒型に成形し、必要な養生処理を施した後脱型し、完成する。
尚、この超高曲靭性PC柱状物は、その外周に円周方向に上述の如き防錆被覆PC鋼撚線3A〜3Cを巻きつけるようにしてもよい。このようにすることによって、超高曲靭性PC柱状物の曲げに対する耐力が向上する。
また、上述の実施例では、縦筋に防錆被覆PC鋼撚線を用いた例について説明したが、防錆被覆を施していないPC鋼撚線を用いても良い。
本発明に係る超高曲靭性PC柱状物を示す縦断面図である。 同上の横断面図である。 同上の縦筋の一例を示す部分破断側面図である。 同上のB−B線断面図である。 同上のPC鋼撚線を示す断面図である。 同上の縦筋の他の例を示す部分破断側面図である。 同上のC−C線断面図である。 同上の縦筋の更に他の例を示す断面図である。 本発明のPC柱状物の製造工程例の配筋状態を示す断面図である。 同上の縦筋の定着状態を示す断面図である。 同上のコンクリート打設状態を示す断面図である。
符号の説明
1 PC柱状物
2 柱状物本体
3 縦筋
3A〜3C 防錆被覆PC鋼撚線
4 横拘束筋
5 スペーサ
6 棒材
7、8 端鉄板
10 PC鋼撚線
11 内部充填
12 被覆
13a 芯線
13b 側線
14 内部空隙
15 外周被覆(二次被覆)
16 PC鋼撚線
20 型枠
21,22 緊張支圧金具
23 定着具
24 定着楔
25 楔挿入孔
26 定着体
27 引張用ロッド
28 雄ねじ
29 定着板

Claims (4)

  1. 柱状又は中空筒状に形成され、その長手方向に向けて周方向に間隔を隔てて配置したPC鋼材からなる縦筋によってプレストレスが付与され、かつ、前記縦筋と外周面との間に周方向に多数のリング状又は螺旋状に配置された横拘束筋を備えてなる超高曲靭性PC柱状物において、
    前記縦筋には、鋼製の複数の素線を撚り合わせて形成され、一様伸びが4%以上のPC鋼撚線を使用したことを特徴としてなる超高曲靭性PC柱状物。
  2. 縦筋は、各素線間の空隙を合成樹脂で充填するとともに、外周を合成樹脂により被覆した防錆被覆PC鋼撚線である請求項1に記載の超高曲靭性PC柱状物。
  3. 縦筋は、外周に付着強化用凹凸部を備えた請求項1又は2に記載の超高曲靭性PC柱状物。
  4. 横拘束筋は、防錆被覆された硬鋼線である請求項1、2又は3に記載の超高曲靭性PC柱状物。
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