JP2009173438A - エレベータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電気部品ユニットを筐体から取り出すことなくその電気部品ユニットに接続された配線部材の着脱作業を行うことができ、配線部材の着脱作業の効率を向上させることができるエレベータ制御装置を提供する。
【解決手段】腕部材が底面部1a及び基台10に対して回動されることによって、ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態と開口側保持状態との一方から他方に切り換えられる。ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態のときに、制御基板5が底面部1aの近傍で保持される。ユニット保持機構9Aが開口側保持状態のときに、底面部1aから点検用開口1f側へ離れた位置で制御基板5が保持される。ユニット保持機構9Aは、保守作業員によって、エレベータの通常運転時に底面部側保持状態とされ、エレベータの据付時又は保守点検時に開口側保持状態とされる。
【選択図】図9

Description

この発明は、かごの運転を制御するための電気部品ユニットと、その電気部品ユニットを収容する筐体とを有するエレベータ制御装置に関する。
従来のエレベータ制御装置では、筐体の前面扉と背面板との間に設けられたリターンパネルによって、筐体内の空間が前側(前面側)領域と奥側(背面側)領域とに仕切られている。また、この筐体内には、かごの運転制御を行うための複数の電気部品ユニット(弱電用品・強電用品・オプション用品)が収容されている。これらの電気部品ユニットは、それぞれの重量、大きさ又は機能等に応じて、筐体内の空間における前側領域と奥側領域とに区分けされて配置されている。また、複数の電気部品ユニットのそれぞれは、配線部材を介して他の電気部品、又は筐体外に設けられた他のエレベータ機器に接続されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−21922号公報
上記のような従来のエレベータ制御装置において、保守点検の際に、電気部品ユニットに接続された配線部材が経年変化等によって劣化していれば、その配線部材を交換する必要が生じる。ここで、奥側領域に配置された電気部品ユニットの配線部材を交換する際には、その電気部品ユニットが筐体の前面扉(点検用開口)から奥まった位置に配置されているため、その電気部品ユニットに隣接する他の電気部品ユニットや筐体の内壁が障害となる場合がある。このような場合には、一旦、電気部品ユニットを筐体から取り出す必要があり、電気部品ユニットの配線部材の着脱作業の効率が低下していた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電気部品ユニットを筐体から取り出すことなくその電気部品ユニットに接続された配線部材の着脱作業を行うことができ、その作業の効率を向上させることができるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係るエレベータ制御装置は、かごの運転を制御するための電気部品ユニット、電気部品ユニットが設けられる奥面部を有し、奥面部に対向するように点検用開口が空けられた筐体、電気部品ユニットと他の電気部品とを接続する配線部材、及び奥面部の近傍で電気部品ユニットを保持する奥面部側保持状態と、電気部品ユニットに配線部材を着脱するために奥面部から点検用開口側に離して電気部品ユニットを保持する開口側保持状態との一方から他方に切換可能なユニット保持機構を備えたものである。
この発明のエレベータ制御装置は、ユニット保持機構が奥面部側保持状態と開口側保持状態との一方から他方に切換可能となっているので、保守点検の際にユニット保持機構が開口側保持状態とされることにより、電気部品ユニットを筐体から取り出すことなくその電気部品ユニットに接続された配線部材の着脱作業を行うことができ、その作業の効率を向上させることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ制御装置を示す斜視図である。
図1において、筐体1は、奥面部としての底面部1a、正面部1b、背面部1c、第1側面部1d及び第2側面部1eを有している。底面部1aは、機械室の床部(図示せず)に取り付けられている。
正面部1b、背面部1c、第1側面部1d及び第2側面部1eは、それぞれ底面部1aに対して直交するように、底面部1aの端に配置されている。また、正面部1bの長手方向両端の箇所、背面部1c、第1側面部1d及び第2側面部1eの底面部1aの反対側の縁は、点検用開口1fを形成している。即ち、底面部1a及び点検用開口1fは、互いに対向している。なお、ここでは、底面部1aを機械室の床部に取り付けて、筐体1を横置きとしているが、背面部1cを昇降路又は機械室の内壁に取り付けて、筐体1を縦置きとしてもよい。この場合には、背面部1cが本発明における奥面部となる。
また、筐体1には、上面蓋2が着脱可能となっている。筐体1に上面蓋2が取り付けられることによって、点検用開口1fが閉塞される。一方、筐体1から上面蓋2が取り外されることによって、点検用開口1fが開放される。正面部1bの長手方向中間部のうち底面部1aの反対側の縁には、切り欠きが設けられている。この切り欠きは、配線通し口1gを形成している。
図2は、図1の筐体1の内部を示す正面図である。なお、図2では、筐体1から上面蓋2が取り外された状態を示す。また、図2では、制御基板5及び端子台6が底面部1aの近傍で保持された状態、即ち制御基板5及び端子台6が点検用開口1fから底面部1a側へ奥まった位置である底面部側位置で保持された状態を示す。図2において、筐体1の内部には、電力変換ユニット3、保護回路ユニット4、制御基板5及び端子台6が電気部品ユニットとして収容されている。
ここで、電気部品ユニットとは、電気部品又は電気部品群の交換単位(保守点検時に交換する単位)のユニットであり、かご(図示せず)の運転を制御するためのユニットである。電力変換ユニット3及び保護回路ユニット4は、それぞれ底面部1aに取り付けられている。電力変換ユニット3は、例えばインバータ等である。保護回路ユニット4は、例えばブレーカ等である。
制御基板5には、記憶素子や演算素子等を含めた複数の電気部品(図示せず)と、これらの電気部品に電気的に接続された複数のコネクタ5aとが実装されている。複数のコネクタ5aのそれぞれには、配線部材としての外部接続ケーブル7の一端部が挿入されている。端子台6は、複数のコネクタ及びケースによって構成されている。端子台6の複数のコネクタのそれぞれには、配線部材としての外部接続ケーブル8の一端部が接続されている。電力変換ユニット3、保護回路ユニット4、制御基板5及び端子台6は、配線部材としての内部接続ケーブル(図示せず)を介して、相互に接続されている。
外部接続ケーブル7,8の他端部は、配線通し口1gを経て、筐体1の外部に設けられた他のエレベータ機器(他の電気部品;図示せず)に接続されている。ここで、他のエレベータ機器の一例としては、巻上機、位置検出スイッチ又は操作盤等である。従って、制御基板5及び端子台6のそれぞれは、外部接続ケーブル7,8を介して、他のエレベータ機器に接続されている。
図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、図2のV−V線に沿う断面図である。図3〜5において、制御基板5は、4つのユニット保持機構9A、板状の基台10、及び柱状の脚部材11を介して、底面部1aに取り付けられている。端子台6は、2つのユニット保持機構9Bを介して、底面部1aに取り付けられている。ここで、制御基板5及び端子台6は、それぞれユニット保持機構9A及びユニット保持機構9Bによって、底面部側位置で保持されている。
図6は、図1の筐体1の内部を示す正面図である。図7は、図6のVII−VII線に沿う断面図である。図8は、図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。図9は、図6のIX−IX線に沿う断面図である。なお、図6〜9では、制御基板5及び端子台6が底面部1aから点検用開口1f側へ引き出されて保持された状態を示す。図6〜9において、制御基板5及び端子台6は、それぞれユニット保持機構9A及びユニット保持機構9Bによって、底面部側位置から点検用開口1f側に離れた位置である開口側位置で保持されている。この開口側位置とは、制御基板5のコネクタ5a、又は端子台6のコネクタに外部接続ケーブル7を着脱するため位置である。
次に、ユニット保持機構9Aの構成について具体的に説明する。図10は、図3のユニット保持機構9Aを拡大して示す斜視図である。図10において、ユニット保持機構9Aは、一対の第1ボス(突起)12、腕部材13、一対の第2ボス14、第1ピン15及び第2ピン16を有している。
第1ボス12は、底面部1aに点検用開口1f側へ向けて突出するように設けられている。第2ボス14は、基台10の底面部1a側の面に底面部1aへ向けて突出するように設けられている。第1ボス12及び第2ボス14には、ピン挿入孔が設けられている。腕部材13の形状は、断面L字状である。また、腕部材13は、L字短辺部13a、L字長辺部13b及びL字角部13cを有している。L字短辺部13aのL字角部13cの反対側の箇所(先端箇所)、及びL字長辺部13bのL字角部13cの反対側の箇所(先端箇所)には、それぞれピン挿入孔が設けられている。
L字短辺部13aのピン挿入孔と、第1ボス12のピン挿入孔とに第1ピン15が挿入されることによって、腕部材13が底面部1aに接続されている。また、腕部材13は、第1ピン15を回転軸として底面部1aに対して回動可能となっている。L字長辺部13bのピン挿入孔と、第2ボス14のピン挿入孔とに第2ピン16が挿入されることによって、腕部材13が基台10に接続されている。また、腕部材13は、第2ピン16を回転軸として基台10に対して回動可能となっている。
この腕部材13が底面部1a及び基台10に対して回動されることによって、ユニット保持機構9Aが、制御基板5を底面部側位置で保持する底面部側保持状態(奥面部側保持状態)と、制御基板5を開口側位置で保持する開口側保持状態との一方から他方に切換可能となっている。ユニット保持機構9Aは、保守作業員によって、エレベータの通常運転時に底面部側保持状態とされ、エレベータの据付時又は保守点検時に開口側保持状態とされる。
なお、ユニット保持機構9Bの構成は、ユニット保持機構9Bにおける第2ボス14が端子台6のケースに設けられている点、及びユニット保持機構9Bにおける腕部材13が端子台6のケースに対して回動可能となっている点を除き、ユニット保持機構9Aの構成と同様である。
図11は、底面部側保持状態のときの図10のユニット保持機構9Aを示す側面図である。図11において、ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態のときには、第2ボス14の下端部が底面部1aに当接している。また、L字角部13cが基台10(図11の下面)に当接している。これによって、制御基板5及び基台10が底面部側位置で保持される。
図12は、開口側保持状態のときの図10のユニット保持機構9Aを示す側面図である。図12において、ユニット保持機構9Aが開口側保持状態のときには、L字角部13cが底面部1aに当接している。また、L字長辺部13bが底面部1aに対して直交した状態となる。これによって、制御基板5及び基台10が開口側位置に配置されて、その位置で保持される。
次に、動作について説明する。底面部側位置に配置された制御基板5及び基台10が、図9,12の矢示Aのように図の反時計回りに引っ張られると、その引張力によって、ユニット保持機構9Aの腕部材13が、図の反時計回りに回動される。そして、ユニット保持機構9Aの腕部材13が回動されることによって、ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態から開口側保持状態に切り換えられ、制御基板5及び基台10が開口側位置に配置されてその位置で保持される。
このときに、図8に示すように、制御基板5のコネクタ5aの底面部1aからの距離が、保護回路ユニット4の開口側端部(図8の右端部)の底面部1aからの距離と同等となる。これによって、外部接続ケーブル7の着脱スペースが生じ、筐体1内に制御基板5が収容されたままの状態で、外部接続ケーブル7がコネクタ5aに着脱可能となる。
一方、開口側位置に配置された制御基板5及び基台10が、図9,12の時計回りに押されると、ユニット保持機構9Aの腕部材13が図の時計回りに回動される。このように腕部材13が回動されることによって、ユニット保持機構9Aが開口側保持状態から奥面部側保持状態に切り換えられる。そして、制御基板5及び基台10が底面部側位置に配置されてその位置で保持される。
端子台6の場合についても制御基板5及び基台10の場合と同様である。なお、端子台6が開口側位置に配置された際には、図7に示すように、端子台6のコネクタが配線通し口1gに隣接し、筐体1内に制御基板5が収容されたままの状態で、外部接続ケーブル8が端子台6のコネクタに着脱可能となる。
上記のようなエレベータ制御装置では、ユニット保持機構9A,9Bが奥面部側保持状態と開口側保持状態との一方から他方に切換可能となっているので、保守点検の際にユニット保持機構9A又はユニット保持機構9Bが開口側保持状態とされることにより、制御基板5又は端子台6を筐体1から取り出すことなく、制御基板5に接続された外部接続ケーブル7、又は端子台6に接続された外部接続ケーブル8の着脱作業を行うことができ、その作業の効率を向上させることができる。
また、腕部材13が回動されることによって、ユニット保持機構9A,9Bが奥面部側保持状態と開口側保持状態との一方から他方に切り換えられるので、比較的簡素な構造とすることができる。これとともに、制御基板5及び端子台6が開口側位置に配置されているときに、底面部1aに対して直交する方向のうち底面部1aへ向けた力を制御基板5及び端子台6に加えても腕部材13が回動しないので、ドライバ等の工具を用いて制御基板5及び端子台6にねじを螺入したり、そのねじの増し締めをしたりする際にも、その作業の効率も向上させることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1では、先の図10に示すように、ユニット保持機構9Aが断面L字状の腕部材13を有していたが、実施の形態2では、ユニット保持機構9Aが直方体状の腕部材21を有している。図13は、実施の形態2によるエレベータ制御装置の一部を示す斜視図である。図13において、腕部材21の第1ピン15用のピン挿入孔(底面部1aとの接続点)と、第2ピン16用のピン挿入孔(基台10との接続点)とは、互いに対角となるように配置されている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータ制御装置では、直方体状の腕部材21を用いた場合であっても、実施の形態1のエレベータ制御装置と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。実施の形態1では、先の図10に示すように、ユニット保持機構9Aが断面L字状の腕部材13を有していたが、実施の形態3では、ユニット保持機構9Aが断面Z字状の腕部材22を有している。図14は、実施の形態3によるエレベータ制御装置の一部を示す斜視図である。図14において、腕部材22は、Z字第1面部22a、Z字第2面部22b及びZ字第3面部22cを含んでいる。Z字第1面部22a及びZ字第3面部22cは、互いに平行となっている。
Z字第2面部22bは、Z字第1面部22a及びZ字第3面部22cに対して傾斜している。第1ピン15用のピン挿入孔(底面部1aとの接続点)は、Z字第1面部22aにおけるZ字第2面部22bの反対側の端部に配置されている。第2ピン16用のピン挿入孔(基台10との接続点)は、Z字第3面部22cにおけるZ字第2面部22bの反対側の端部に配置されている。他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
上記のようなエレベータ制御装置では、断面Z字状の腕部材22を用いた場合であっても、実施の形態1のエレベータ制御装置と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1の腕部材13の形状が断面L字状であり、実施の形態2の腕部材21の形状が直方体状であり、実施の形態3の腕部材22の形状が断面Z字状であったが、腕部材の形状は、これらの例に限るものではなく、腕部材における奥面部の接続点と、腕部材における電気部品ユニットの接続点との相対距離が一定となるような形状であればよい。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。実施の形態1では、制御基板5及び基台10の可動範囲が腕部材13の回動範囲となっていたが、実施の形態4では、制御基板5及び基台10の可動範囲が腕部材13の回動範囲に加えて、ガイドシュー31とガイドレール32との摺動範囲となっている。また、実施の形態4の端子台6の可動範囲についても、実施の形態4の制御基板5及び基台10の可動範囲と同様である。
図15は、実施の形態4によるエレベータ制御装置を示す断面図である。図16は、図15のユニット保持機構9Aを拡大して示す斜視図である。図17は、図16のXVII部を示す側面図である。なお、図15は、先の図9と同一箇所の筐体1の断面を示す。図15〜17において、実施の形態4のユニット保持機構9Aは、断面略T字状のガイドシュー31、及び断面略C字状のガイドレール32をスライド部として有している。実施の形態4の第2ボス14は、ガイドレール32のC字の外面に設けられている。つまり、実施の形態4の腕部材13は、ガイドレール32に回動可能に接続されている。
ガイドシュー31は、基台10の底面部1a側の面に取り付けられている。また、ガイドシュー31は、ガイドレール32のC字の内面に嵌め込まれており、ガイドレール32に沿って摺動可能となっている。このガイドシュー31及びガイドレール32によって、腕部材13の回動に伴う制御基板5及び基台10の変位量のうち底面部1aに対して平行な方向への変位量を相殺するように、制御基板5及び基台10が変位可能となっている。
ここで、実施の形態1のエレベータ制御装置では、先の図2,6に示すように、制御基板5及び端子台6を底面部側位置から開口側位置に変位させた際に、腕部材13が回動されることに伴って、制御基板5及び端子台6がそれぞれ底面部1aに対して平行な方向(図2,6の左方)にも変位される。このため、筐体1の配線のレイアウトによっては、内部接続ケーブル及び外部接続ケーブル7,8に過剰なテンションが掛かる場合がある。これに対して、上記のようなエレベータ制御装置では、ガイドシュー31及びガイドレール32によって、腕部材13の回動に伴う制御基板5又は端子台6の変位量のうち底面部1aに対して平行な方向への変位量を相殺するように、制御基板5又は端子台6が変位可能となっているので、内部接続ケーブル及び外部接続ケーブル7,8に過剰なテンションを掛けることなく、制御基板5又は端子台6を開口側位置に配置することができる。
なお、実施の形態4のガイドレール32にストッパ等を設けて、ガイドシュー31の摺動範囲、即ち制御基板5及び基台10の底面部1aに対して平行な方向への可動範囲を規制してもよい。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について説明する。実施の形態1では、制御基板5及び端子台6を底面部側位置から開口側位置に変位させた際に、腕部材13が回動されることに伴って、制御基板5及び端子台6がそれぞれ底面部1aに対して平行な方向(図2,6の左方)にも変位される。これに対して、実施の形態5では、制御基板5及び端子台6を底面部側位置から開口側位置に変位させた際に、制御基板5及び端子台6がそれぞれ底面部1aに対して直交する方向のみに変位される。
図18は、実施の形態5によるエレベータ制御装置を示す平面図である。図19は、図18のXIX−XIX線に沿う断面図である。なお、図19は、開口側保持状態のユニット保持機構9A,9Bを示す。実施の形態1では、先の図9,10に示すように、ユニット保持機構9Aの1機構あたり1つの腕部材13が回動されることによって、ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態と開口側保持状態との一方から他方に切り換えられた。これに対して、実施の形態5では、図19に示すように、ユニット保持機構9Aの1機構あたり複数の腕部材のそれぞれが回動されることによって、ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態と開口側保持状態との一方から他方に切り換えられる。
図20は、図18の制御基板5を拡大して示す平面図である。図21は、図20のXXI−XXI線に沿う断面図である。実施の形態1では、先の図2,4に示すように、制御基板5が脚部材11を介して基台10に取り付けられていたが、実施の形態5では、図20,21に示すように、制御基板5が脚部材11を介して基台41に取り付けられている。また、実施の形態5のユニット保持機構9Aは、第1ボス42、第2ボス43、第3ボス44、第1腕部材45、第2腕部材46、第3腕部材47、複数本のピン48、及びヒンジ49を有している。
基台41の両端(図20の左端及び右端)は、断面コ字状に折り曲げられており、基台41の両端には、基台端面部41aと基台突状部41bとが形成されている。第1ボス42は、底面部1aに点検用開口1f側へ向けて突出するように設けられている。第2ボス43は、基台41の底面部1a側の面に底面部1a側へ向けて突出するように設けられている。第3ボス44は、基台41の折曲箇所に設けられている。第1〜第3ボス42〜44には、ピン挿入孔が設けられている。
第1腕部材45の一端部は、ピン48を介して第1ボス42に回動可能に接続されている。また、第1腕部材45は、底面部1aに対して回動可能となっている。第2腕部材46の一端部は、ピン48を介して第2ボス43に回動可能に接続されている。また、第2腕部材46は、基台41に対して回動可能となっている。第1腕部材45及び第2腕部材46の他端部同士は、ヒンジ49を介して、相互に回動可能に接続されている。第3腕部材47の一端部は、ピン48を介して第3ボス44に回動可能に接続されている。また、第3腕部材47は、基台41に対して回動可能となっている。
ヒンジ49は、ばね等の弾性体からなるテンション発生部(図示せず)を有している。ヒンジ49のテンション発生部は、回動を促すための付勢力を第1腕部材45及び第2腕部材46に加える。ここで、ユニット保持機構9Aの構成は、ユニット保持機構9Bの構成と同様である。
なお、図22は、図20のXXII−XXII線に沿う断面図であり、第1〜3腕部材45〜47のそれぞれが底面部1a又は基台41に対して直交した状態を示す。また、図23は、図20のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。さらに、図24は、図20のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。他の構成は、実施の形態1と同様である。
次に、ユニット保持機構9Aの状態の切換動作(変形動作)について説明する。図25〜28は、図21のユニット保持機構9Aの状態の切換動作を説明するための説明図である。まず、ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態から開口側保持状態に切り換えられる際の動作について説明する。ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態のときに、図25に示すように、第1腕部材45と第2腕部材46とが互いに折り曲げられており、制御基板5及び基台41の重量によって、第1腕部材45と第2腕部材46とが互いに折り曲げ状態が保持されている。また、第3腕部材47の先端部が第1腕部材45の中間部と第2腕部材46の中間部との間に配置されている。
図25に示す状態のときに、制御基板5及び基台41が図25の上方へ引っ張られると、図26に示すように、第1腕部材45と第2腕部材46との折り曲げ角度が、図25に示す折り曲げ角度よりも大きくなる。これとともに、第3腕部材47が下方へ垂れ下がり、第3腕部材47の中間部が基台突状部41bに当接する。
そして、図26に示す状態から、制御基板5及び基台41がさらに上方へ引っ張られると、第1腕部材45が底面部1aに対して直交した状態となるとともに、第2腕部材46が基台41に対して直交した状態となる。つまり、第1腕部材45と第2腕部材46とが図の上下方向へ伸張した状態となる。
ここで、ヒンジ49のテンション発生部によって、第1腕部材45と第2腕部材46とが互いに付勢され、第1腕部材45と第2腕部材46とが図26の左右方向外側へ折り曲げられる。これによって、ヒンジ49が第3腕部材47の先端部に当接し、第1腕部材45と第2腕部材46とが左右方向外側へ折り曲げられた状態で保持され、ユニット保持機構9Aが開口側保持状態となる。
次に、ユニット保持機構9Aが開口側保持状態から底面部側保持状態に切り換えられる際の動作について説明する。ユニット保持機構9Aが開口側保持状態のときに、第3腕部材47が図28の左右方向内側へ押し込まれることによって、ヒンジ49も図28の左右方向内側へ押し込まれる。これに伴って、第1腕部材45と第2腕部材46とが図28の上下方向へ伸張するように配置される。
この状態から、第3腕部材47が図28の左右方向内側へさらに押し込まれることによって、ヒンジ49が図28の左右方向内側へ移動される。これとともに、第1腕部材45と第2腕部材46とが図28の左右方向内側へ折り曲げられる。そして、制御基板5及び基台41の重量によって、第1腕部材45と第2腕部材46とのなす折り曲げ角度が小さくなるように第1腕部材45と第2腕部材46とが回動し、図25に示すように、ユニット保持機構9Aが底面部側保持状態となる。
従って、ユニット保持機構9Aが開口側保持状態と底面部側保持状態との一方から他方に切り換えられる際に、制御基板5及び基台10は、底面部1aに対する直交方向のみに変位され、底面部1aに対して平行な方向へは変位されない。なお、実施の形態5のユニット保持機構9Bの構成及び動作についても、ユニット保持機構9Aの構成及び動作と同様である。
上記のようなエレベータ制御装置では、ユニット保持機構9A又はユニット保持機構9Bが底面部側保持状態と開口側保持状態との一方から他方に切り換えられる際に、制御基板5又は端子台6が底面部1aに対する直交方向のみに変位されるので、実施の形態4のエレベータ制御装置と同様に、内部接続ケーブル及び外部接続ケーブル7,8に過剰なテンションを掛けることなく、制御基板5又は端子台6を開口側位置に配置することができる。
なお、実施の形態1〜5では、外部接続ケーブル7の着脱作業の効率を向上させることができる点についてのみ説明したが、図示していない内部接続ケーブルの着脱作業についても外部接続ケーブル7の着脱作業の場合と同様に効率を向上させることができる。
また、実施の形態1〜5では、電力変換ユニット3、保護回路ユニット4、制御基板5及び端子台6が電気部品ユニットとして筐体1内に収容されていたが、これらのユニット・部品の名称はあくまで一例であり、エレベータの仕様や筐体内のレイアウトに応じて、筐体1内に収容するユニット・部材を適宜決定してよい。
さらに、実施の形態1〜5では、ユニット保持機構9Aの数が4つであり、ユニット保持機構9Bの数が2つであったが、ユニット保持機構の数は、これらの例に限るものではなく、電気部品ユニットのサイズや筐体内のレイアウトに応じて適宜決定してよい。
この発明の実施の形態1によるエレベータ制御装置を示す斜視図である。 図1の筐体の内部を示す正面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 図2のV−V線に沿う断面図である。 図1の筐体1の内部を示す正面図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 図6のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図6のIX−IX線に沿う断面図である。 図3のユニット保持機構を拡大して示す斜視図である。 底面部側保持状態のときの図10のユニット保持機構を示す側面図である。 開口側保持状態のときの図10のユニット保持機構を示す側面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ制御装置の一部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ制御装置の一部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ制御装置を示す断面図である。 図15のユニット保持機構を拡大して示す斜視図である。 図16のXVII部を示す側面図である。 この発明の実施の形態5によるエレベータ制御装置を示す平面図である。 図18のXIX−XIX線に沿う断面図である。 図18の制御基板を拡大して示す平面図である。 図20のXXI−XXI線に沿う断面図である。 図20のXXII−XXII線に沿う断面図である。 図20のXXIII−XXIII線に沿う断面図である。 図20のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。 図21のユニット保持機構の状態の切換動作を説明するための説明図である。 図21のユニット保持機構の状態の切換動作を説明するための説明図である。 図21のユニット保持機構の状態の切換動作を説明するための説明図である。 図21のユニット保持機構の状態の切換動作を説明するための説明図である。
符号の説明
1 筐体、1a 筐体底面部、1f 点検用開口、3 電力変換ユニット(電気部品ユニット)、4 保護回路ユニット(電気部品ユニット)、5 制御基板(電気部品ユニット)、6 端子台(電気部品ユニット)、7,8 外部接続ケーブル(配線部材)、9A,9B ユニット保持機構、13,21,22 腕部材、31 ガイドシュー、32 ガイドレール、45 第1腕部材、46 第2腕部材、47 第3腕部材。

Claims (4)

  1. かごの運転を制御するための電気部品ユニット、
    前記電気部品ユニットが設けられる奥面部を有し、前記奥面部に対向するように点検用開口が空けられた筐体、
    前記電気部品ユニットと他の電気部品とを接続する配線部材、及び
    前記奥面部の近傍で前記電気部品ユニットを保持する奥面部側保持状態と、前記電気部品ユニットに前記配線部材を着脱するために前記奥面部から前記点検用開口側に離して前記電気部品ユニットを保持する開口側保持状態との一方から他方に切換可能なユニット保持機構
    を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
  2. 前記ユニット保持機構は、一端が前記奥面部に回動可能に接続され、他端が前記電気部品ユニットに回動可能に接続された腕部材を有しており、前記腕部材が回動されることによって、前記奥面部側保持状態と前記開口側保持状態との一方から他方に切り換えられる
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
  3. 前記ユニット保持機構は、前記奥面部に対して平行な方向へ前記電気部品ユニットを変位させるためのスライド部をさらに有しており、
    前記スライド部によって、前記腕部材の回動に伴う前記電気部品ユニットの変位量のうち前記奥面部に対して平行な方向への変位量を相殺するように、前記電気部品ユニットが変位可能となっている
    ことを特徴とする請求項2記載のエレベータ制御装置。
  4. 前記ユニット保持機構は、互いに回動可能に接続された複数の腕部材を有し、前記複数の腕部材のそれぞれが回動されることによって、前記電気部品ユニットを前記奥面部に対する直交方向のみに変位させるように、前記奥面部側保持状態と前記開口側保持状態との一方から他方に切換可能である
    ことを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
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