JP2009172001A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】布移動機構の動作に遅れを生じさせないミシンを提供する。
【解決手段】ミシン1は、針棒と、上下動機構と、ミシンモータ41と、布移動機構と、布移動機構を駆動するX軸モータ21及びY軸モータ23と、X軸モータの回転角度を検出するX軸エンコーダ22と、Y軸モータの回転角度を検出するY軸エンコーダ24と、X軸モータ21及びY軸モータ23のフィードバック制御を行うメイン制御コントローラ10と、ミシンモータ41の制御を行うミシンモータ速度制御コントローラ30とを備え、メイン制御コントローラ10はX軸モータ21の必要トルクT2及びY軸モータ23の必要トルクT3に応じてミシンモータ41の指令速度V1を加減算する。
【選択図】図3

Description

本発明は、針棒の上下動に対して布移動機構が布を移動させて縫いを行うミシンにおいて、針棒の駆動源としてのミシンモータと布移動機構の駆動源としてのモータが個別に設けられているミシンに関する。
従来より、針落ち位置のパターンを記録した縫製データに従って縫い針を保持した針棒の上下動タイミングに応じて布を保持した布移動機構を針板に沿って水平移動させることで針棒に対して布を相対移動させて縫いを行うミシンが知られている。このとき、針棒の上下動タイミングと布移動機構による布の移動タイミングとを同期させるための処理として、布移動機構を駆動するパルスモータが所定の回転量を回転するのに要した時間を測定し、予定された所要時間と比較することで布移動機構の移動の遅れを検出し、当該遅れに応じてミシンモータを減速または停止する方法が知られている。また、パルスモータの所定時間あたりの回転量と予定された回転量とを比較することで布移動機構の移動の遅れを検出し、当該遅れに応じてミシンモータの回転速度を減速または停止する方法が知られている(例えば特許文献1)。
上述の方法はいずれも、ミシンの制御装置がパルスモータの駆動を制御するためのテーブルデータを備えている。具体的には、パルスモータが所定の回転量を回転するのに要した時間を測定して予定された所要時間と比較する場合には、パルスモータの所定の回転量と予定された所要時間とを対応付けるテーブルデータが用いられ、パルスモータの駆動の遅れが検出される。また、パルスモータの所定時間あたりの回転量と予定された回転量とを比較する場合には、所定の時間と予定されたパルスモータの回転量とを対応付けるテーブルデータが用いられ、パルスモータの駆動の遅れが検出される。
特開2005−87251号公報
しかしながら、従来の方法による針棒と布移動機構との同期処理では、ミシンモータの回転速度を減速または停止する際には既にパルスモータの動作に遅れが生じている。つまり、パルスモータの動作が予定より遅れてしまうことにより、針棒の上下動タイミングに対して布移動機構の動作タイミングが遅れた後でなければミシンモータの回転速度の減速や停止といった処理が行われない。よって、パルスモータの動作が遅れた直後は布移動機構の動作タイミングが針棒の上下動タイミングに対して遅れていることにより、予定の針落ち位置からずれた針落ち位置で縫製が行われ、予定された縫製結果にならないといった問題点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、布移動機構の動作に遅れを生じさせないミシンを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、縫い針を保持して上下動可能に設けられた針棒と、前記針棒とミシンの主軸とを連結して回転運動を上下動運動に変換する上下動機構と、前記主軸を回転させるミシンモータと、布を保持して前記針棒の上下動に直交した水平面に沿って布を移動させる布移動機構と、前記布移動機構を駆動する布移動モータと、を備え、前記針棒の上下動に対して前記布移動機構が布を移動させて縫いを行うミシンにおいて、前記布移動モータの回転角度を検出する検出手段と、布移動量の指令値と前記検出手段が検出した前記布移動モータの回転角度とから前記布移動モータの出力トルクを算出して当該布移動モータのフィードバック制御を行う布移動モータ制御手段と、ミシンモータ速度の指令値に基づいて前記ミシンモータを制御するミシンモータ制御手段と、を備え、前記布移動モータ制御手段が算出した前記布移動モータのトルク値に応じて前記ミシンモータ速度の指令値を加減算するミシンモータ速度調整手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のミシンにおいて、前記布移動モータ制御手段は、前記布移動量の指令値と前記検出手段が検出した前記布移動モータの回転角度との偏差からPI制御又はPID制御を行ってトルク値を算出することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のミシンにおいて、前記布移動機構は二方向への駆動を行う2つの前記布移動モータと、2つの前記布移動モータにそれぞれ設けられた2つの前記検出手段と、2つの前記布移動モータにそれぞれ設けられた2つの前記布移動モータ制御手段と、を備え、前記ミシンモータ速度調整手段は、2つの前記布移動モータ制御手段の各トルク値又は当該トルク値に応じて算出された2つのミシンモータ速度の指令値のうち、より小さなトルク値又は指令値によって前記ミシンモータを制御することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のミシンにおいて、前記ミシンモータの回転速度を検出するミシンモータ速度検出手段を備え、前記ミシンモータ制御手段は、前記ミシンモータ速度の指令値と前記ミシンモータ速度検出手段が検出した回転速度とから前記ミシンモータのフィードバック制御を行うことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ミシンモータ速度調整手段は布移動モータのトルク値に応じてミシンモータ速度の指令値を加減算する。つまり、布移動モータのトルク値が大きい場合即ち布移動モータの負荷が大きい場合にはミシンモータの回転速度を減少させる。これによって、布移動モータの負荷が大きくなりすぎて布移動機構の動作に遅れを生ずる前にミシンモータの回転速度を減少させて針落ち毎の布移動機構の動作時間に余裕を持たせることが可能となる。そして、算出されたトルク値はこれから布移動モータの制御に採用される値であることから、既に布移動モータに生じた遅れに基づいてミシンモータを制御する場合とは異なり、より正確な縫製が行えるミシンを提供できる。つまり、ミシンによる縫い品質が向上し、ミシンの信頼性が大幅に向上する。
また、布移動モータのトルク値が小さい場合即ち布移動モータの負荷が小さい場合にはミシンモータ速度の指令値を加算することでミシンモータの回転速度を増加させる。これによって、布移動モータの負荷が小さく布移動機構の動作が遅れる可能性がほとんどない場合にはミシンモータの回転速度を増加させて縫製速度を上げることが可能となる。よって、必要以上に縫製速度を下げることなくより速やかに縫製を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、布移動モータ制御手段は、布移動量の指令値と検出手段が検出した布移動モータの回転角度との偏差からPI制御又はPID制御を行ってトルク値を算出する。これによって、布移動モータの動作に必要なトルク値の算出において比例動作(P制御)では十分に解消されない残留偏差の発生を解消できる。つまり、より好適に布移動モータのトルク値を算出することが可能となり、当該トルク値に応じてミシンモータの回転速度が加減速されることで布移動機構の動作が針落ちのタイミングに対して遅れる可能性がより低減する。よって、より正確な縫製動作を行うミシンを提供でき、ミシンの信頼性がより一層向上する。
さらに、PID制御の場合は布移動モータに加わる負荷に急激な変化が生じた場合でも、速やかに当該変化に対応した布移動モータの動作を行うためのトルク値の制御を行うことが可能となる。つまり、より好適に布移動モータのトルク値を算出することが可能となり、当該トルク値に応じてミシンモータの回転速度が加減速されることで布移動機構の動作が針落ちのタイミングに対して遅れる可能性がより低減する。よって、より正確な縫製動作を行うミシンを提供でき、ミシンの信頼性がより一層向上する。
請求項3記載の発明によれば、ミシンモータ速度調整手段は、2つの布移動モータ制御手段のトルク値に応じたミシンモータ速度の指令値の加減算をそれぞれ行い算出された2つの指令値のうち、より小さな指令値によってミシンモータを制御する。これによって、2つの布移動モータのうち負荷がより大きい布移動モータに対応したミシンモータの回転速度となるようミシンモータが制御される。よって、2つの布移動モータを用いる布移動機構を備えたミシンであってもそれら両方に対して布移動機構の動作が針落ちのタイミングに遅れる可能性がより一層低減する。よって、より正確な縫製が行えるミシンを提供でき、ミシンによる縫い品質が向上し、ミシンの信頼性がより一層向上する。
請求項4記載の発明によれば、ミシンモータ制御手段は、ミシンモータ速度の指令値とミシンモータ速度検出手段が検出した回転速度とからミシンモータのフィードバック制御を行うので、より確実にミシンモータをミシンモータ速度の指令値による回転速度で駆動することが可能となる。従って、布移動モータの負荷に応じてミシンモータ速度の指令値が加減算された場合を含め、ミシンモータ速度の指令値に対するミシンモータの追従性が大幅に向上することにより、より正確な縫製が行えることに加え、必要以上に縫製速度を下げることなくより速やかに縫製を行うことができるミシンを提供できる。
(本発明の一実施形態の全体構成)
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明によるミシン1は、ミシン1のアーム部(図示なし)に設けられて縫い針を保持して上下動する針棒(図示なし)の上下動に対して布移動機構(図示なし)が布を移動させて縫いを行うミシンにおいて、針棒の駆動源としてのミシンモータ41と布移動機構を移動させる「布移動モータ」としてのモータ(X軸モータ21、Y軸モータ23)が個別に設けられているミシンである。
図1は本発明の一実施形態であるミシン1の構成を示すブロック図である。
ミシン1は、布移動機構を針板とほぼ平行な水平面上の一方向(以後、X軸方向)に布移動機構を駆動するX軸モータ21と、X軸モータの回転角度A2及びモータ位相θ2を検出する「検出手段」としてのX軸エンコーダ22と、X軸方向に直交して針板と平行な水平面上の一方向(以後、Y軸方向)に布移動機構を駆動するY軸モータ23と、Y軸モータの回転角度A3及びモータ位相θ3を検出する「検出手段」としてのY軸エンコーダ24と、ミシン1の主軸(図示なし)を回転させるミシンモータ41と、主軸の回転角度を検出することでミシンモータ41の回転角度を検出する主軸エンコーダ42と、ミシン1の各種処理及びミシン1の各部の動作制御を行うメイン制御コントローラ10と、ミシンモータ41の駆動速度制御を行うミシンモータ速度制御コントローラ30と、オペレータによって操作されてミシン1の動作を切り替えるスイッチとしての操作ペダル51と、ミシン1の各種の情報の入出力を行うインターフェイスとしての操作パネル52と、を備えている。なお、X軸モータ21、Y軸モータ23はパルスモータであり、ミシンモータ41はACサーボモータである。
また、図示しないが、ミシン1は、針棒と主軸とを連結するように設けられて主軸の回転運動を上下動運動に変換して針棒に伝達する上下動機構と、布移動機構に設けられて布を保持する布押えと、縫製開始後の数針の縫い目形成まで縫い糸を掴んで縫い糸の張力を一定に保つ糸掴みと、縫い目から延出した糸を切断する糸切りと、糸切りによる糸切断作業後に縫い糸をはらうワイパーと、を備えている。
メイン制御コントローラ10は、ミシン1の各種処理及びミシン1の各部の動作制御を行うCPU11と、CPU11が行う処理において一時的に発生するデータ及びパラメータを格納するRAM12と、CPU11が処理する各種のプログラム及びデータを記憶保持するROM13と、縫製データ60やミシンの縫製作業に用いる各種のプログラム及びデータを書き換え可能に記憶保持するEEPROM14と、を備えている。EEPROM14には縫製作業における針落ち位置、総針数、縫製速度及び縫製に関する各種のパラメータを含んだ縫製データ60(図2参照)が記憶されている。縫製データ60は複数の縫製のパターンに応じて複数記憶されており、操作パネル52を介してオペレータによって選択される。その後、オペレータによって操作ペダル51が操作されることで縫製作業が指示されると、メイン制御コントローラ10のCPU11は当該選択された縫製データ60の縫製速度によって定められたミシンモータ41の回転速度に基づいてミシンモータ速度制御コントローラ30を介してミシンモータ41を駆動する。ミシンモータ41の駆動によって主軸が回転すると、上下動機構によって上下動運動に変換されて針棒に伝達され、針棒が上下動する。また、メイン制御コントローラ10のCPU11は、当該選択された縫製データ60の針落ち位置及び総針数に基づいてX軸モータ21及びY軸モータ23を駆動して布移動機構を移動させる。かようにして針棒の上下動と布移動機構の動作とが行われ、周知のように縫製が行われる。つまり、ミシン1は所謂電子サイクルミシンである。
なお、布移動機構に布を保持する際はオペレータが操作ペダル51を操作することで布押えを上下動させて布を布押えに保持させる。また、縫製開始直後は布から糸が抜けやすく、縫い目形成の際にそれ以前の縫い目から糸が引っ張られて縫い目がほどけることがあるため、糸掴みが縫い始めの縫い目側の縫い糸を掴むことによってこれを防止する。また、縫製作業終了時等、布から延出した縫い糸を切断する際には糸切りが動作して縫い糸を切断する。このとき、切断した縫い糸の切れ端が生じるが、ワイパーが動作することで布から縫い糸の切れ端が払われる。布押え、糸掴み、糸切り及びワイパーはそれぞれ個別の図示しないモータあるいはアクチュエータによって駆動され、当該個別の図示しないモータあるいはアクチュエータはメイン制御コントローラ10によって駆動を制御される。
(縫製データ)
次に、縫製データ60について詳細に説明する。図2は縫製データ60のテーブル構造を示す説明図である。
縫製データ60は少なくとも、X軸モータ21による布移動機構のX軸方向への移動量を示すX移動量と、Y軸モータ23による布移動機構のY軸方向への移動量を示すY移動量と、ミシン1の主軸の回転数を示す主軸回転数とを有するテーブルデータである。
X移動量及びY移動量はその直前のX移動量及びY移動量に対する相対移動量パラメータである。つまり、X移動量Xa及びY移動量Yaは所定の原点からの布移動機構のX軸方向及びY軸方向の移動量である。また、X移動量Xb及びY移動量Ybは布移動機構がX移動量Xa及びY移動量Yaの移動を行った後の位置に対するX軸方向及びY軸方向の移動量である。
主軸回転数はX移動量及びY移動量に応じた主軸の回転速度にミシンモータ41を制御するためのパラメータである。つまり、布移動機構がX移動量Xa、Y移動量Yaの動作をする際の主軸の回転速度は主軸回転数Zaとなるようミシンモータ41はミシンモータ速度制御コントローラ30によって制御される。なお、ミシンモータ速度制御コントローラ30によるミシンモータ41の速度制御の詳細は後述する。
主軸回転数は対応するX移動量及びY移動量に応じて定められている。例えば布移動機構を大きく移動させなければならない場合はX移動量、Y移動量又はその両方の値は大きくなる。このとき、主軸回転数を小さくすることで針棒の上下動スピードが減少するよう設定する。これによってミシン1は縫い目と縫い目との間に生ずる直前の針抜けから次の針落ちの間に行われる布移動機構の移動時間を確保できるように制御される。一方、X移動量及びY移動量が小さい場合すなわち布移動機構の移動量が小さい場合は主軸回転数を大きく設定する。これによって針棒の上下動スピードが増大し、縫製速度が上がる。つまり、ミシン1は、布移動機構の移動量が大きい場合は縫製速度を下げて針落ちごとの布移動機構の移動時間を十分に設けるよう制御され、布移動機構の移動量が小さい場合は縫製速度を上げて縫製作業効率を上げるよう制御される。かようにして針落ちごとの縫製速度制御と布移動機構の動作とが同期制御され、ミシン1による縫製が行われる。
(メイン制御コントローラ)
次に、メイン制御コントローラ10について詳細に説明する。図3はメイン制御コントローラ10、ミシンモータ速度制御コントローラ30の構成と、X軸モータ21、Y軸モータ23、ミシンモータ41及びその周辺機器の構成との関係を示すブロック図である。
メイン制御コントローラ10は、縫製データ60からミシンモータ41の指令速度V1を算出する指令速度算出手段71と、X軸モータ21及びY軸モータ23を駆動する指令位置パターンP2,P3を算出する指令位置パターン算出手段72と、X軸モータの駆動においてフィードバック制御を行うX軸モータフィードバック制御手段73と、Y軸モータの駆動においてフィードバック制御を行うY軸モータフィードバック制御手段74と、X軸モータ21、Y軸モータ23に発生した負荷L2,L3を算出する負荷算出手段75と、負荷算出手段75が算出した負荷L2,L3に基づいて指令速度V1に補正を行うための補正値Cを算出する指令速度補正値算出手段76と、を備えている。
指令速度算出手段71は、縫製データ60の主軸回転数に基づいてミシンモータ41を駆動するための指令速度V1を算出し、ミシンモータ速度制御コントローラ30に出力する。このとき、指令速度補正値算出手段76による補正値Cが入力された場合は、補正値Cによる加減算を行った上で指令速度V1を算出する。補正値Cについては後述する。
指令位置パターン算出手段72は、縫製データ60のX移動量及びY移動量に基づいて指令位置パターンP2、P3を算出してX軸モータフィードバック制御手段73、Y軸モータフィードバック制御手段74に出力する。なお、指令位置パターンP2、P3が出力されるタイミングは、主軸エンコーダ42が検出した主軸の回転角度が主軸の回転角度A1が布移動機構を動作させてもよい回転角度のタイミングである。すなわち、針棒の上下動位置が直前の針抜けから次の針落ちまでの動作にある主軸の回転角度の際に指令位置パターンP2,P3は出力される。すなわち、主軸回転速度が速いとX軸モータ21、Y軸モータ23も速く回転し、主軸回転速度が遅いとX軸モータ21、Y軸モータ23も遅く回転するように作用する。
X軸モータフィードバック制御手段73はX軸モータ21の駆動制御においてX軸エンコーダ22が検出したX軸モータ21の回転角度に基づいてフィードバック制御を行う。Y軸モータフィードバック制御手段74はY軸モータ23の駆動制御においてY軸エンコーダ24が検出したY軸モータ23の回転角度に基づいてフィードバック制御を行う。
図4はX軸モータフィードバック制御手段73及びY軸モータフィードバック制御手段74の構成を示すブロック図である。
X軸モータフィードバック制御手段73(Y軸モータフィードバック制御手段74)は、X軸モータ21(Y軸モータ23)の指令速度V2(V3)を算出する位置演算手段73a(74a)と、X軸モータ21(Y軸モータ23)の必要トルクT2(T3)を算出する速度制御手段73c(74c)と、X軸エンコーダ22(Y軸エンコーダ24)が検出したX軸モータ21(Y軸モータ22)の回転角度A2(A3)から検出速度S2(S3)を算出する速度検出手段73d(74d)と、速度制御手段73c(74c)が算出した必要トルクT2(T3)とX軸エンコーダ22(Y軸エンコーダ24)が検出したモータ位相θ2(θ3)とからX軸モータ21(Y軸モータ23)の出力トルクTe2(Te3)を算出するトルク管理手段73e(74e)と、と、を備えている。
位置演算手段73a(74a)は、指令位置パターンP2(P3)とX軸エンコーダ22(Y軸エンコーダ24)が検出したX軸モータ21(Y軸モータ23)の回転角度A2(A3)との偏差に基づいて、X軸モータ21(Y軸モータ23)が指令位置パターンP2(P3)の示す回転角度となる回転速度でX軸モータ21(Y軸モータ23)が駆動するための指令速度V2(V3)を算出する。
速度検出手段73d(74d)は、直前に検出されたX軸モータ21(Y軸モータ23)の回転角度A2(A3)と最新の回転角度A2(A3)との偏差からX軸モータ21(Y軸モータ23)の実際の駆動速度である検出速度S2(S3)を算出して、速度制御手段73c(74c)に出力する。
速度制御手段73c(74c)は、位置演算手段73a(74a)から出力された指令速度V2(V3)と検出速度S2(S3)との偏差に基づいてX軸モータ21(Y軸モータ23)の必要トルクT2(T3)を算出してトルク管理手段73e(74e)及び付加算出手段75に出力する。算出の詳細については後述する。
トルク管理手段73e(74e)は、速度制御手段73c(74c)から出力された必要トルクT2(T3)を発生させるべく、X軸エンコーダ22(Y軸エンコーダ24)が検出するモータ位相θ2(θ3)に基づき、出力位相補正を行い、それに加え出力電流を調整し、出力トルクTe2(Te3)がドライブ回路25(26)から出力されるように制御する。これは一般的に知られるパルスモータの駆動方式である。
ドライブ回路25(26)はメイン制御コントローラ10とX軸モータ21(Y軸モータ23)との間に設けられたFET等によって構成されるモータドライバである。ドライブ回路25(26)は出力トルクTe2(Te3)に基づいてX軸モータ21(Y軸モータ23)を駆動する。
負荷算出手段75は、速度制御手段73c、74cから出力された必要トルクT2、T3を所定の時間積算し、それぞれX軸モータ21の負荷L2、Y軸モータ23の負荷L3として算出し、指令速度補正値算出手段76に出力する。
指令速度補正値算出手段76は、負荷L2、L3に基づいてミシンモータ41の指令速度V1を補正するための補正値Cを算出して指令速度算出手段71に出力する。補正値Cの算出については後述する。
なお、上述の指令速度算出手段71、指令位置パターン算出手段72、X軸モータモータフィードバック制御手段73、Y軸モータフィードバック制御手段74、負荷算出手段75及び指令速度補正値算出手段76は図1に示すミシンモータ速度制御コントローラ10のROM13に記憶されているミシン1の各部を制御するソフトウェアをCPU11が実行することで機能する。
(ミシンモータ速度制御コントローラ)
次に、ミシンモータ速度制御コントローラ30について詳細に説明する。図3に示すように、ミシンモータ速度制御コントローラ30は、ミシンモータ速度の指令値に基づいてミシンモータ41を制御するためのフィードバック制御を行うミシンモータフィードバック制御手段80を備えている。
図5はミシンモータフィードバック制御手段80の構成を示すブロック図である。ミシンモータフィードバック制御手段80は、ミシンモータ41の出力トルクT1を算出する速度制御手段81と、主軸エンコーダ42が検出した主軸の回転角度A1からミシンモータ41の検出速度S1を算出する速度検出手段82とを備えている。
速度検出手段82は、主軸エンコーダ42が検出した主軸の回転角度A1からミシンモータ41の回転角度を検出し、直前の検出と最新の検出とのミシンモータ41の回転角度の偏差からミシンモータ41の回転速度である検出速度S1を算出して、速度制御手段81に出力する。つまり、検出した主軸の回転角度A1からミシンモータ41の回転速度を検出可能な主軸エンコーダ42は「ミシンモータ速度検出手段」として機能する。
速度制御手段81は、指令速度算出手段71から出力された指令速度V1と検出速度S1との偏差に基づいてミシンモータ41の出力トルクT1を算出してドライブ回路43に出力する。算出の詳細については後述する。
なお、上述のミシンモータフィードバック制御手段80は図1に示すミシンモータ速度制御コントローラ30のROM33に記憶されているミシンモータ41の制御のためのソフトウェアをCPU31が実行することで機能する。
ドライブ回路43はミシンモータ速度制御コントローラ30とミシンモータ41との間に設けられたFET等によって構成されるモータドライバである。ドライブ回路43は出力トルクT1に基づいてU,V,W相と電流を制御してミシンモータ41を駆動する。これは一般的に知られるACモータの駆動方式である。
(縫製データに基づくミシンモータ、X軸モータ及びY軸モータの駆動制御)
次に、縫製データ60に基づくミシンモータ、X軸モータ及びY軸モータの駆動制御について詳細に説明する。
まず、縫製データ60に基づくミシンモータ41とX軸モータ21、Y軸モータ23との動作制御について詳細に説明する。メイン制御コントローラ10の指令速度算出手段71は縫製データ60の主軸回転数に基づいたミシンモータ41の指令速度V1をミシンモータ速度制御コントローラ30に出力する。ミシンモータ速度制御コントローラ30は指令速度V1に基づいてミシンモータ41を駆動する。ミシンモータ41が動作すると、主軸エンコーダ42によって主軸の回転角度A1が検出される。このときミシンモータ速度制御コントローラ30のミシンモータフィードバック制御手段80は、主軸エンコーダ42の検出結果に基づいてミシンモータ41をフィードバック制御する。
図5に示すように、ミシンモータフィードバック制御手段80の速度検出手段82が主軸エンコーダ42によって検出された主軸の回転速度A1からミシンモータ41の検出速度S1を算出する。速度制御手段81は指令速度V1と検出速度S1との偏差からミシンモータ41の出力トルクT1を算出する。このとき、出力トルクT1は指令速度V1と検出速度S1との偏差に比例した値として算出される(比例動作)。また、当該比例動作の結果出力された出力トルクT1に基づいて行われたミシンモータ41の駆動の後も指令速度V1と主軸エンコーダ42によって検出された検出速度S1との間に同種の偏差(残留偏差)がある場合、残留偏差の継続時間に応じた補正をミシンモータ41への出力トルクT1に対して行う(積分動作)。なお「同種の偏差」とは指令速度V1に対して検出速度S1が小さいために出力トルクT1を上げる比例動作を行った後も指令速度V1に対して検出速度S1が依然小さい場合の偏差、または指令速度V1に対して検出速度S1が大きいために出力トルクT1を下げる比例動作を行った後も指令速度V1に対して検出速度S1が依然大きい場合の偏差である。
つまり、ミシンモータ速度制御コントローラ30は指令速度V1と検出速度S1とに基づいて比例動作と積分動作とによるPI制御を行い、ミシンモータ41への出力トルクT1を算出する。ミシンモータ41への出力トルクT1は、ドライブ回路43を介してU,V,W相の制御信号と駆動電流値に変換されてミシンモータ41を駆動する。かようにしてミシンモータ41は縫製データ60の主軸回転数に基づいた回転速度で主軸を回転させるよう制御される。よって、ミシンモータ速度制御コントローラ30は「ミシンモータ制御手段」として機能する。
また、メイン制御コントローラ10の指令位置パターン算出手段72は、主軸エンコーダ42の検出した主軸の回転角度A1に基づいて指令位置パターンP2、P3をX軸モータフィードバック制御手段73、Y軸モータフィードバック制御手段74に出力する。
X軸モータフィードバック制御手段73(Y軸モータフィードバック制御手段74)は指令位置パターンP2(P3)に基づいてX軸モータ21(Y軸モータ23)を駆動させるよう制御する。このとき、X軸エンコーダ22(Y軸エンコーダ24)によってX軸モータ21(Y軸モータ23)の回転角度A2(A3)が検出される。このときX軸モータフィードバック制御手段73(Y軸モータフィードバック制御手段74)は、回転角度A2(A3)に基づいてX軸モータ21(Y軸モータ22)をフィードバック制御する。
図4に示すように、X軸モータフィードバック制御手段73(Y軸モータフィードバック制御手段74)は、まず位置演算手段73a(74a)が指令位置パターンP2(P3)と回転角度A2(A3)との偏差から指令速度V2(V3)を算出する。
次に、回転角度A2(A3)に基づいて速度検出手段73d(74d)が検出速度S2(S3)を算出する。その後、速度制御手段73c(74c)が指令速度V2(V3)と検出速度S2(S3)との偏差から必要トルクT2(T3)を求める。このとき、必要トルクT2(T3)は、指令速度V2(V3)と検出速度S2(S3)との偏差に比例した値として算出される(比例動作)。また、当該比例動作の結果算出された必要トルクT2(T3)に基づいて行われたX軸モータ21(Y軸モータ23)の駆動の後も指令速度V2(V3)と検出速度S2(S3)との間に同種の偏差(残留偏差)がある場合、残留偏差の継続時間に応じた補正を必要トルクT2(T3)に対して行う(積分動作)。なお「同種の偏差」とは指令速度V2(V3)に対して検出速度S2(S3)が小さいために必要トルクT2(T3)を上げる比例動作を行った後も指令速度V2(V3)に対して検出速度S2(S3)が依然小さい場合の偏差、または指令速度V2(V3)に対して検出速度S2(S3)が大きいために必要トルクT2(T3)を下げる比例動作を行った後も指令速度V2(V3)に対して検出速度S2(S3)が依然大きい場合の偏差である。
つまり、メイン制御コントローラ10は指令速度V2(V3)と検出速度S2(S3)とに基づいて比例動作と積分動作とによるPI制御を行い、X軸モータ21(Y軸モータ23)の必要トルクT2(T3)を算出する。
次に、トルク管理手段73e(74e)が必要トルクT2(T3)を発生させるべく、X軸エンコーダ22(Y軸エンコーダ24)が検出したモータ位相θ2(θ3)に基づき、出力位相補正を行い、それに加え出力電流を調整し、出力トルクTe2(Te3)がドライブ回路25(26)から出力されるように制御する。ドライブ回路25(26)は出力トルクTe2(Te3)に基づいてX軸モータ21(Y軸モータ23)を駆動する。かようにしてX軸モータ21、Y軸モータ23は縫製データ60のX移動量、Y移動量に基づいた布移動機構の移動量となるよう制御される。よって、メイン制御コントローラ10は「布移動モータ制御手段」として機能する。
なお、上述のミシンモータ41、X軸モータ21及びY軸モータ23のフィードバック処理は極めて短時間(例えば300〜500[μsec])で1回の処理が行われ、ミシン1による縫製作業中は継続的に繰り返される。
次に、X軸モータ21、Y軸モータ23の必要トルクT2,T3からX軸モータ21、Y軸モータ23に生じている負荷を算出し、ミシンモータ41の指令速度V1に対して加減算を加える仕組みについて詳細に説明する。
メイン制御コントローラ10の負荷算出手段75は上述の必要トルクT2(T3)を所定の時間積算し、当該所定の時間に生じたX軸モータ21(Y軸モータ23)の負荷L2(L3)として算出し、指令速度補正値算出手段76に出力する。指令速度補正値算出手段76は、所定の閾値Dから負荷L2(L3)を減算した値に所定のゲインを乗じた値を、ミシンモータ41の指令速度補正値C2(C3)として算出する。即ち、閾値Dに対して負荷L2(L3)が大きい場合は、ミシンモータ41の指令速度V1を減少させる負の値の指令速度補正値C2(C3)を算出する。一方、閾値Dに対して負荷L2(L3)が小さい場合は、ミシンモータ41の指令速度V1を増大させる正の値の指令速度補正値C2(C3)を算出する。なお、閾値Dと負荷L2(L3)とが同一であった場合、指令速度補正値C2(C3)はゼロとなる。
さらに、指令速度補正値算出手段76は、指令速度補正値C2と指令速度補正値C3とを比較し、より小さい方を指令速度V1の補正値Cとして指令速度算出手段71に出力する。補正値Cを入力された指令速度算出手段71は、縫製データ60の主軸回転数に基づいて指令速度V1を算出する際に補正値Cを加減算する。つまり、ミシンモータ41は布移動機構を移動させるX軸モータ21、Y軸モータ23のうち、負荷がより大きい方の指令速度補正値に対応したミシンモータ41の回転速度すなわち縫製速度となるよう制御される。よって、メイン制御コントローラ10は「ミシンモータ速度調整手段」として機能する。
なお、X軸モータ21(Y軸モータ23)において発生する負荷L2(L3)が大きくなりすぎると、指令位置パターンP2(P3)に対してX軸モータ21(Y軸モータ23)の実際の動作が追いつかなくなり、X軸モータ21及びY軸モータ23の駆動によって行われる布移動機構の移動が遅れることがある。指令速度補正値算出手段76における閾値D及び所定のゲインは上述の処理において必要トルクT2,T3を積算する所定の時間中にX軸モータ21、Y軸モータ23が脱調しないよう程度に負荷L2,L3を収める程度の値に設定されている。このときの閾値D及び所定のゲインはX軸モータ21及びY軸モータ23に用いられているパルスモータ、及び当該パルスモータを駆動するドライバ回路によって変化するため、当該パルスモータ及びドライバ回路に最適な閾値D及び所定のゲインが設定される。
また、当該パルスモータ及びドライバ回路によって布移動機構の動作レスポンスも変化する。よって、縫製データ60はミシン1に採用されているミシンモータ41、X軸モータ21、Y軸モータ23及びそれぞれのドライバ回路に合わせてX移動量、Y移動量及び主軸回転数が設定されている。
(上述の実施の形態によるミシンの作用効果)
上述の実施の形態によれば、X軸モータ21、Y軸モータ23の必要トルクT2,T3が大きい場合即ちX軸モータ21、Y軸モータ23の負荷が大きい場合にはメイン制御コントローラ10が指令速度V1を減少させることでミシンモータ41の回転速度を減少させる。これによって、X軸モータ21、Y軸モータ23の負荷が大きくなりすぎて布移動機構の動作に遅れを生ずる前にミシンモータ41の回転速度を減少させて針落ち毎の布移動機構の動作時間に余裕を持たせると共にX軸モータ21とY軸モータ23の動作速度を減少させモータ動作に余裕を与えることが可能となる。そして、算出された必要トルクT2、T3はこれからX軸モータ21、Y軸モータ23の制御に採用される出力トルクTe2,Te3の値を算出する際に用いられることから、既に布移動モータに生じた遅れに基づいてミシンモータを制御する場合とは異なり、より正確な縫製が行えるミシン1を提供できる。つまり、ミシンによる縫い品質が向上し、ミシンの信頼性が大幅に向上する。
また、X軸モータ21、Y軸モータ23の必要トルクT2,T3が小さい場合即ちX軸モータ21、Y軸モータ23の負荷が小さい場合にはメイン速度コントローラ10がミシンモータ41の指令速度V1を増大させることでミシンモータ41の回転速度を増加させる。これによって、X軸モータ21、Y軸モータ23の負荷が小さく布移動機構の動作が遅れる可能性がほとんどない場合にはミシンモータ41の回転速度を増加させて縫製速度を上げることが可能となる。よって、必要以上に縫製速度を下げることなくより速やかに縫製を行うことができる。
さらに、指令速度補正値C2,C3を算出するための閾値D及び所定のゲインは布移動機構の移動に遅れが生じないようX軸モータ21、Y軸モータ23及びそれぞれのドライバ回路の性能に基づいてあらかじめ設定されており、縫製データ60のX移動量、Y移動量及び主軸回転数もミシンモータ41、X軸モータ21、Y軸モータ23及びそれぞれのドライバ回路の性能に基づいて設定されている。これによって、従来技術におけるパルスモータの所定の回転量と予定された所要時間とを対応付けるテーブルデータや所定の時間と予定されたパルスモータの回転量とを対応付けるテーブルデータが不要となる。よって、当該テーブルデータが記憶される記憶装置の容量や縫製処理時に制御装置が当該テーブルデータを呼び出すためのRAM12の容量が不要となり、より低コストでミシン1を提供できる。なお、メイン制御コントローラのRAM12及びROM13の記憶領域に余裕があれば、負荷L2,L3の値に対応した指令速度補正値C2,C3を呼び出し可能なテーブルデータを設けることで上述の演算に代えてもよい。
さらに、メイン制御コントローラ10は、指令位置パターンP2,P3とX軸エンコーダ22、Y軸エンコーダ24が検出したX軸モータ21、Y軸モータ23の回転角度との偏差からPI制御を行って必要トルクT2,T3を算出する。これによって、必要トルクT2,T3の算出において比例動作(P制御)では十分に解消されない残留偏差の発生を解消できる。つまり、より好適に必要トルクT2,T3を算出することが可能となり、必要トルクT2,T3に応じてミシンモータ41の回転速度が加減速されることで布移動機構の動作が針落ちのタイミングに対して遅れる可能性がより低減する。よって、より正確な縫製動作を行うミシン1を提供でき、ミシンの信頼性がより一層向上する。
さらに、ミシンモータ速度制御コントローラ30は、指令速度V1と主軸エンコーダ42が検出した主軸の回転角度との偏差からPI制御を行って出力トルクT1を算出する。これによって、これによって、出力トルクT1の算出において比例動作(P制御)では十分に解消されない残留偏差の発生を解消できる。つまり、より好適に出力トルクT1を算出することが可能となり、当該出力トルクT1に基づいて行われるミシンモータ41の回転速度はより好適に制御される。
さらに、メイン制御コントローラ10は、必要トルクT2,T3に基づいて算出される指令速度補正値C2,C3のうち、指令速度V1をより小さくする方によって指令速度V1を加減算してミシンモータ41の回転速度を制御する。これによって、X軸モータ21、Y軸モータ23のうち負荷がより大きい方に対応したミシンモータ41の回転速度となる。よって、X軸モータ21、Y軸モータ23によって行われる布移動機構の動作が針落ちのタイミングに遅れる可能性がより一層低減する。よって、より正確な縫製が行えるミシン1を提供でき、ミシンによる縫い品質が向上し、ミシンの信頼性がより一層向上する。
さらに、ミシンモータ速度制御コントローラ30は、ミシンモータ41の指令速度V1と主軸エンコーダ42の主軸の回転角度検出によって算出された検出速度S1とから出力トルクT1を算出してミシンモータ41のフィードバック制御を行うので、より確実に主軸の回転が縫製データ60の主軸回転数に基づいた回転速度となるようにミシンモータ41の駆動を制御できる。従って、X軸モータ21、Y軸モータ23の必要トルクT2,T3に応じてミシンモータ41の回転速度が加減算された場合を含め、ミシンモータの追従性が大幅に向上することにより、より正確な縫製が行えることに加え、必要以上に縫製速度を下げることなくより速やかに縫製を行うことができるミシンを提供できる。
(その他)
なお、上述の実施の形態によるミシン1は電子サイクルミシンであるが、本発明はミシンモータの回転に同期させて布送りモータを駆動させて縫い目を形成する全てのミシンに適用可能である。例えば、電子千鳥ミシンに適用する場合、布送りを行う送り歯の動作量を送り歯動作調整モータで駆動し、送り歯動作調整モータの負荷から算出された補正値をミシンモータにフィードバックすることで上述の実施の形態と同様の縫製速度制御が可能となる。
また、上述の実施の形態においては負荷算出手段75がX軸モータ21の必要トルクT2とY軸モータ23の必要トルクT3とから負荷L2、L3を算出しているが、X軸モータ21及びY軸モータ23それぞれに個別の負荷算出手段を設けて負荷L2、L3算出してもよい。
また、指令速度補正値算出手段76が負荷L2、L3から指令速度補正値C2,C3を算出して補正値Cを指令速度算出手段71に出力しているが、X軸モータ21及びY軸モータ23それぞれに個別の指令速度補正値算出手段を設けてもよい。この場合、個別の指令速度補正値算出手段から出力された指令速度補正値C2、C3のうちより小さい方を指令速度算出手段が補正値Cとして採用するようにする。
また、上述の実施の形態においては、指令速度補正値算出手段76は負荷L2,L3から指令速度補正値C2,C3を算出してより小さな指令速度補正値を補正値Cとして出力しているが、負荷L2,L3を比較してより大きな負荷による指令速度補正値を算出し、当該指令速度補正値を補正値Cとして採用してもよい。
また、上述の所定の時間の必要トルクT2(T3)の積算によるX軸モータ21(Y軸モータ23)負荷の算出とは別に、所定の時間とは異なるより短い時間の必要トルクT2(T3)の積算による負荷の算出を行って指令速度補正値をそれぞれ算出し、指令速度補正値C2,C3と比較して最も小さい値に基づいて補正値Cを算出するようにしてもよい。また、積算を行わずに毎回発生する必要トルクT2、T3から指令速度補正値を算出し、指令速度補正値C2,C3と比較して最も小さい値に基づいて補正値Cを算出するようにしてもよい。この場合、指令速度V1をもっとも減少させる指令速度補正値による指令速度V1への加減算が行われるように設定する。かかる構成の場合、X軸モータ21(Y軸モータ23)に瞬間的に大きな負荷が生じた場合により大幅にミシンモータ41の回転速度を減少させることができ、X軸モータ21(Y軸モータ23)に瞬間的に大きな負荷が発生した場合であっても布移動機構の移動に遅れが生じる可能性がより低減する。
また、指令位置パターン算出手段は、主軸の回転角度A1に基づいてX軸モータ21とY軸モータ23の回転角度を制御しているが、主軸の回転角度A1からは動作タイミングのみ決定し、指令回転速度は回転量により固定的に定めても良い。この場合、指令位置パターン算出手段からの指令に対してX軸、Y軸モータが遅れて動作することになるが、主軸の回転による針棒動作に対しては遅れなく動作することとなり縫いに悪影響を及ぼすことはない。
また、ミシンモータ41の駆動制御とX軸モータ21、Y軸モータ23の駆動制御とにおいてPI制御が行われているが、PI制御をPID制御に置き換えてもよい。PID制御の場合、上述のPI制御の処理に加えて指令値と検出値との偏差の微分に比例した入力を行う(微分動作)。PID制御の場合はPI制御の効果に加え、X軸モータ21、Y軸モータ23に加わる負荷に急激な変化が生じた場合でも、速やかに当該変化に対応した必要トルクT2,T3の補正を行うことが可能となる。つまり、より好適に必要トルクT2,T3を算出することが可能となり、必要トルクT2,T3に応じてミシンモータ41の回転速度が加減速されることで布移動機構の動作が針落ちのタイミングに対して遅れる可能性がより低減する。よって、より正確な縫製動作を行うミシン1を提供でき、ミシンの信頼性がより一層向上する。
また、ミシンモータ41はACサーボモータ、X軸モータ21及びY軸モータ23はパルスモータであるが、これらはPI制御あるいはPID制御可能なモータであれば何でもよい。
また、上述のミシンモータ41、X軸モータ21及びY軸モータ23の1回のフィードバック処理時間(例えば300〜500[μsec])はあくまで一例であり、異なる時間であっても構わないことは言うまでもない。
本発明の一実施形態であるミシンの構成を示すブロック図である。 縫製データのテーブル構造を示す説明図である。 メイン制御コントローラ、ミシンモータ速度制御コントローラの構成と、X軸モータ、Y軸モータ、ミシンモータ41及びその周辺機器の構成との関係を示すブロック図である。 X軸モータフィードバック制御手段及びY軸モータフィードバック制御手段の構成を示すブロック図である。 ミシンモータフィードバック制御手段の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 メイン制御コントローラ
21 X軸モータ
22 X軸エンコーダ
23 Y軸モータ
24 Y軸エンコーダ
30 ミシンモータ速度制御コントローラ
41 ミシンモータ
42 主軸エンコーダ
60 縫製データ
71 指令速度算出手段
73 X軸モータフィードバック制御手段
74 Y軸モータフィードバック制御手段
75 負荷算出手段
76 指令速度補正値算出手段
80 ミシンモータフィードバック制御手段

Claims (4)

  1. 縫い針を保持して上下動可能に設けられた針棒と、
    前記針棒とミシンの主軸とを連結して回転運動を上下動運動に変換する上下動機構と、
    前記主軸を回転させるミシンモータと、
    布を保持して前記針棒の上下動に直交した水平面に沿って布を移動させる布移動機構と、
    前記布移動機構を駆動する布移動モータと、を備え、
    前記針棒の上下動に対して前記布移動機構が布を移動させて縫いを行うミシンにおいて、
    前記布移動モータの回転角度を検出する検出手段と、
    布移動量の指令値と前記検出手段が検出した前記布移動モータの回転角度とから前記布移動モータの出力トルクを算出して当該布移動モータのフィードバック制御を行う布移動モータ制御手段と、
    ミシンモータ速度の指令値に基づいて前記ミシンモータを制御するミシンモータ制御手段と、を備え、
    前記布移動モータ制御手段が算出した前記布移動モータのトルク値に応じて前記ミシンモータ速度の指令値を加減算するミシンモータ速度調整手段と、を備えることを特徴とするミシン。
  2. 前記布移動モータ制御手段は、前記布移動量の指令値と前記検出手段が検出した前記布移動モータの回転角度との偏差からPI制御又はPID制御を行ってトルク値を算出することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記布移動機構は二方向への駆動を行う2つの前記布移動モータと、
    2つの前記布移動モータにそれぞれ設けられた2つの前記検出手段と、
    2つの前記布移動モータにそれぞれ設けられた2つの前記布移動モータ制御手段と、を備え、
    前記ミシンモータ速度調整手段は、2つの前記布移動モータ制御手段の各トルク値又は当該トルク値に応じて算出された2つのミシンモータ速度の指令値のうち、より小さなトルク値又は指令値によって前記ミシンモータを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記ミシンモータの回転速度を検出するミシンモータ速度検出手段を備え、
    前記ミシンモータ制御手段は、前記ミシンモータ速度の指令値と前記ミシンモータ速度検出手段が検出した回転速度とから前記ミシンモータのフィードバック制御を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のミシン。
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