JP2009171809A - ステップモータのロータ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によるステップモータのロータ構造は、軸(1)に嵌合した非磁性材料からなる円板(10)の外周に外周平坦面(20)を形成し、この外周に設けた積層珪素鋼板リング(2)の内周に内周平坦面(21)を形成し、各平坦面(20,21)の嵌合を介して円板(10)と積層珪素鋼板リング(2)を固定した構成である。
【選択図】図2
Description
すなわち、図6において符号1で示されるものは、ステップモータの軸であり、この軸1は、一対の積層珪素鋼板リング2の軸穴2aに嵌入されることにより、各積層珪素鋼板リング2が互いに間隙Dをあけて配設されている。
すなわち、ロータ自体のロータヨークが一対の積層珪素鋼板リングのみで構成されているため、質量が大きく、そのため、慣性が大きく、高速応答性が低く、振動発生を抑えることが困難であった。
また、軸、マグネットリング、積層珪素鋼板リングの3部品でロータを組立てる場合、一対の各積層珪素後半リングの各歯のピッチを1/2ピッチずらせて軸に固定する必要があるが、珪素鋼板リングと軸のなじみをよくするため、軸に周知のナーリングを施して回り止めを行わなくてはならず、組付けが容易ではなく、組付け後の位置ずれも完璧ではなかった。
すなわち、軸に嵌合され非磁性材からなる円板の外周に一対の積層珪素鋼板リング及びマグネットリングが設けられているため、円板と積層珪素鋼板リングによってロータヨークを構成していることにより、ロータの質量を従来よりも大幅に軽量化し、低慣性化できる。
また、軸に対してなじみのよい円板を嵌合させ、この円板の外周平坦面に積層珪素鋼板リングの内周平坦面を嵌合しているため、円板と積層珪素鋼板リングの位置ずれがなく、各歯の1/2ピッチずれを安定して維持することができる。
従って、軸に対して円板を介して積層珪素鋼板リングおよびマグネットリングを設けていることにより、従来のように、専用治具等を用いることなく、各歯の位置決めを容易に行うと同時に、ロータの軽量化を達成することができる。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1において符号1で示されるものは、ステップモータの軸であり、この軸1は、アルミニウム等の非磁性材料で形成された円板10の軸穴2aに嵌入されている。
前記各積層珪素鋼板リング2の各歯2bは、図3で示されるように、互いに1/2ピッチ分、位相がずれた状態で構成されており、前記円板10と軸1が強嵌合で結合されていると共に、前記各平坦面20,21の嵌合により、各積層珪素鋼板リング2の軸1に対する回転ずれは完全に防止され、各歯2bの1/2ピッチの位相ずれを確保することができる。
2 積層珪素鋼板リング
2a 軸穴
2b 歯
3 マグネットリング
10 円板
11 ロータヨーク
12 穴
20 外周平坦面
21 内周平坦面
Claims (5)
- 軸(1)が嵌入された軸穴(2a)を有し非磁性材料からなる円板(10)と、前記円板(10)の外周に嵌合された一対の積層珪素鋼板リング(2)と、前記円板(10)の外周で前記各積層珪素鋼板リング(2)間に位置するマグネットリング(3)と、を備え、
前記円板(10)の外周には、面取りにより形成された外周平坦面(20)が設けられていると共に、前記積層珪素鋼板リング(2)の内周には、前記外周平坦面(20)に対応する内周平坦面(21)が設けられ、前記円板(10)と積層珪素鋼板リング(2)とにより、ロータヨーク(11)を形成していることを特徴とするステップモータのロータ構造。 - 前記外周平坦面(20)及び内周平坦面(21)は、各々複数よりなることを特徴とする請求項1記載のステップモータのロータ構造。
- 前記円板(10)には、厚さ方向に貫通する複数の穴(12)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のステップモータのロータ構造。
- 前記マグネットリング(3)の内径は、前記円板(10)の外径より大で、前記各積層珪素鋼板リング(2)の外周には、多数の歯(2b)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のステップモータのロータ構造。
- 前記円板(10)はアルミニウムからなることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のステップモータのロータ構造。
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2008
- 2008-01-21 JP JP2008010251A patent/JP2009171809A/ja active Pending
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