JP2009170826A - 太陽電池パネル及び太陽電池パネルの製造方法 - Google Patents

太陽電池パネル及び太陽電池パネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池パネル本体と枠との間に水分を保持し難く、太陽電池パネル本体に枠を取り付ける工程を自動化することを可能とする太陽電池パネルを提供する。
【解決手段】太陽電池パネルは、太陽電池パネル本体3と枠2と接合部4とを具備する。太陽電池パネル本体3は、光電変換セル32を第1表面3a上に搭載した基板31を備える。枠2は、略L字型断面形状を有する。接合部4は、基板31における第1表面3aにに対し反対面にある第2表面3bと枠2とを接着する。
【選択図】図2

Description

本発明は、太陽電池に関する。
太陽電池として、ガラス等の基板上に光電変換セルを直接形成した薄膜系太陽電池や、結晶基板に光電変換セルを形成した結晶系太陽電池が知られている。薄膜系太陽電池では、例えば、光電変換セルが形成された面を充填剤や封止剤で埋めて太陽電池パネル本体となる。一方、結晶系太陽電池では、例えば、基板上に結晶系光電変換セルを貼り付けて充填剤や封止剤で埋めて太陽電池パネル本体となる。このような太陽電池パネル本体は、アルミニウム枠のような金属製の枠に固定されてパネル化される。
図1は、従来の太陽電池パネルの構成の一例を示す部分断面図である。太陽電池パネルは、太陽電池パネル本体103と枠102とガスケット104とを具備する。太陽電池パネル本体103は、上記薄膜系太陽電池のモジュール、又は、結晶系太陽電池のモジュールを有している。枠102は、アルミニウム枠のような金属製の枠である。枠102は、ガスケット104を介して太陽電池パネル本体103を保持するモジュール保持部102−1、枠102の形状を保持する形状保持部102−3、モジュール保持部102−1と形状保持部102−3とを接合する接合部102−2を備える。
従来、板状の太陽電池パネル本体103を枠102で保持するため、略コの字型断面形状を有する保持部102−1に太陽電池パネル本体103を嵌合している。そのとき、太陽電池パネル本体103のガラス基板と枠102のアルミニウムとの間の熱的・機械的な応力を緩和するために緩衝材としてガスケット104を用いている。更に、アルミニウムの強度不足で枠102が広がることを抑制するため底面にヒレ形状の形状保持部102−3を設けている。
太陽電池パネルの枠に関連する技術として特開2004−87884号公報に太陽電池パネルの支持枠構造が開示されている。この太陽電池パネルの支持枠構造は、基板となるガラスパネルに発電部である半導体膜を蒸着して形成した太陽電池パネルの周辺部に補強部材である外枠を嵌め込むとともに、前記太陽電池パネルの少なくとも表面には、強化ガラス又は強化プラスチック等の透明な棒状部材で形成した防撓材を接着して構成している。これにより外枠の軽量化を行っている。ここでは、略コの字型断面形状を有する枠を用いている。
また、関連する特開2000−349322号公報にソーラーハウジングが開示されている。このソーラーハウジングは、複数の太陽電池セルを封止材によって封止することにより得られ、上記セルが封入された透明基板を有する太陽光発電モジュールの周端部をそれぞれフレーム内に挿入し、これら周端部をそれぞれ封止剤により固定すると共に、上記セルの端子と、外部機器の端子との接続部を端子ボックス内において封止剤により封止してなる。このソーラーハウジングにおいて、上記セルが、内部で水を副生することによって深部硬化する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物にて封止されている。ここでは、略コの字型断面形状を有する枠を用いている。
また、関連する特開2005−19507号公報に太陽電池モジュールの製造方法が開示されている。この太陽電池モジュールの製造方法は、表面ガラス、太陽電池およびバックシートを積層一体化した太陽電池パネルの外周にフレーム部材を固定化する。この太陽電池モジュールの製造方法は表面ガラス、太陽電池およびバックシートの各々を接着剤により仮止め固定し、この仮止めされた太陽電池パネルの各辺縁部に高温硬化型防水剤を塗布し、断面略コ字型フレーム部材の溝内に太陽電池パネルの各辺縁部をそれぞれ嵌入し、太陽電池パネルとその外周のフレーム部材を加熱して接着剤と防水剤を同時に硬化させる。ここでは、略コの字型断面形状を有する枠を用いている。
関連する特開平9−331079号公報にフレームレス太陽電池モジュールが開示されている。このフレームレス太陽電池モジュールは、片面に薄膜太陽電池層が形成されるとともに薄膜太陽電池層上の全面に絶縁体層を設けた第一の透光性基板の絶縁体層側面と、第一の透光性基板と少なくとも同一寸法の第二の透光性基板とが、合成樹脂層によって接着されている。
特開2004−87884号公報 特開2000−349322号公報 特開2005−19507号公報 特開平09−331079号公報
図1に示されるような従来の太陽電池パネルでは、略コの字型断面形状のモジュール保持部102−1に水分が保持され易い。そのような水分は、しばしば太陽電池パネルの不良の原因となり好ましくない。また、太陽電池パネル本体103が大面積の場合、その基板にはうねりがある。そのため、そのうねりが障害となり、略コの字型断面形状の枠102を太陽電池パネル本体103に取り付ける工程を完全に自動化することが困難である。また、太陽電池パネル本体103のガラス基板と枠102のアルミニウム枠との間に熱的・機械的応力が発生する。そのため、その熱的・機械的応力を緩和するガスケット104等のような緩衝材は必須であり、その材料・工数が増加している。加えて、ガスケット104はガラス基板とアルミニウム枠とを結合しないため、枠102の広がりを抑えるためヒレ形状の形状保持部102−3が必要となっている。更に、上記緩衝材をシーラント等にする場合、ガラス基板とアルミニウム枠との間の全面に均一に塗布するのは困難であり、大量のはみ出しと余剰分の除去が必要となってしまう。
従って、本発明の目的は、水分を保持し難く、高い信頼性を有する太陽電池パネル及び太陽電池パネルの製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、太陽電池パネル本体に枠を取り付ける工程を自動化することが可能な太陽電池パネル及び太陽電池パネルの製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、工数を抑え、製造が容易で、低コストな太陽電池パネル及び太陽電池パネルの製造方法を提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の太陽電池パネルは、太陽電池パネル本体(3)と、枠(2)と、接合部(4)とを具備する。太陽電池パネル本体(3)は、光電変換セル(32)を第1表面(3a)上に搭載した基板(31)を備える。枠(2)は、略L字型断面形状を有する。接合部(4)は、基板(31)における第1表面(3a)に対し反対面にある第2表面(3b)と枠(2)とを接着する。
本発明では、枠(2)が、略コの字型断面形状ではなく略L字型断面形状を有している。そのため、太陽電池パネル本体3と枠2との間に略コの字型断面形状の「コの字」の部分のような水分が保持される部分がない。すなわち、太陽電池パネル本体3の外側の周縁部に水分が保持されない。したがって、太陽電池パネル本体3への水分の影響を著しく抑えることができる。それにより、太陽電池パネル1の耐候性や長期信頼性を高めることができる。また、略コの字型断面形状の枠に用いられるガスケット等を用いる必要がなく、コストを低減できる。また、太陽電池パネル本体(3)の基板(31)の第2表面(3b)と枠(2)とを接着させ、その部分で枠(2)が太陽電池パネル本体(3)を保持している。すなわち、光電変換セル(32)を有する基板(31)の第1表面(3a)は、太陽電池パネル本体(3)の保持に関与していない。したがって、光電変換セル(32)上の充填層や保護層(バックシート)が保持に関係しないので、保持(接着)の信頼性を向上することができる。更に、太陽電池パネル本体(3)の基板(31)と枠(2)とが接着された簡単な構造を有しているので、略コの字型断面形状の枠の場合のように枠に太陽電池パネルを嵌め込む必要がない。したがって、太陽電池パネル本体のうねりや歪みや応力変形の影響を接合部(4)で吸収でき、極めて簡単に製造することが可能な構造を有している。
特許文献1の太陽電池パネルでは、太陽電池パネルを補強部材で補強しているが、太陽電池パネル本体は略コの字型断面形状を有する枠に嵌め込まれている。従って、略コの字型断面形状の「コの字」部分に水分が溜まる可能性があること、ガスケット等を用いる必要性が考えられること、バックシートが保持に関わる可能性があること、太陽電池パネル本体のうねりや歪みの影響を受ける可能性があること、等の虞がある。すなわち、特許文献1は略L字型断面形状を有していないことから、本発明に特有の効果を奏することは困難ではないかと考えられる。
特許文献2の太陽電池パネルでは、枠と太陽電池パネル本体との結合には室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を用いているが、太陽電池パネル本体は略コの字型断面形状を有する枠に嵌め込まれている。従って、「コの字」部分に水分が溜まる可能性があること、太陽電池パネル本体のうねりや歪みの影響を受ける可能性があること、等の虞がある。すなわち、特許文献1は略L字型断面形状を有していないことから、本発明に特有の効果を奏することは困難ではないかと考えられる。
特許文献3の太陽電池パネルでは、太陽電池パネル本外と枠との間に降温効果型防水剤を入れいているが、太陽電池パネル本体は略コの字型断面形状を有する枠に嵌め込まれている。従って、「コの字」部分に水分が溜まる可能性があること、バックシートが保持に関わる可能性があること、太陽電池パネル本体のうねりや歪みの影響を受ける可能性があること、等の虞がある。すなわち、特許文献3は略L字型断面形状を有していないことから、本発明に特有の効果を奏することは困難ではないかと考えられる。
特許文献4の太陽電池パネルでは、合成樹脂層を太陽電池パネル本体の周りを囲むように設けて枠の換わりとして用いている。すなわち、枠を用いていない構造であり、本発明の略L字型断面形状を有する枠を用いた太陽電池パネルとは明らかに異なる。
上記の太陽電池パネルにおいて、枠(2)は、枠部材(21)と、張り出し部材(23、23a)とを備えることが好ましい。ここで、枠部材(21)は、太陽電池パネル本体(3)の外縁を枠状に囲む。張り出し部材(23、23a)は、枠部材(21)の内側に向かって、枠部材(21)に略垂直に結合する。接合部(4)は、第2表面(3b)と張り出し部材(23、23a)とを接着することが好ましい。
本発明では、太陽電池パネル本体(3)の基板(31)の第2表面(3b)と、それと対向する枠(2)の張り出し部材(23、23a)の表面とを接合部(4)で接着させている。それにより、太陽電池パネル本体のうねりや歪みや応力変形の影響を接合部(4)の厚みの変形で吸収することが出来る。その結果、極めて簡単に製造することが可能な構造を有している。
上記の太陽電池パネルにおいて、張り出し部材(23、23a)と太陽電池パネル本体(3)との接着領域は、第1表面(3a)への射影が光電変換セル(32)を有する領域の外側にあることが好ましい。
本発明では、張り出し部材(23、23a)の光電変換セル(32)方向へ張り出す長さが制限されている。それにより、光電変換セル(32)の発電に影響することなく、略L字型断面形状を有する枠構造に特有の上記効果を得ることができる。
上記の太陽電池パネルにおいて、張り出し部材(23a)は、枠部材(21)の結合部から離れるに従い肉厚が薄くなることが好ましい。
本発明では、張り出し部材(23、23a)の先端を薄くすることで、その先端と第2表面(3b)との距離を保ちながら、その先端での接合部(4)の厚みを厚くすることが出来る。それにより、太陽電池パネル本体のうねりや歪みや応力変形の影響をより柔軟に、接合部(4)の厚みの変形で吸収することが出来る。
上記の太陽電池パネルにおいて、枠部材(21)は、張り出し部材(23、23a)の結合部と反対側に、枠部材(21)の内側に向かって、枠部材(21)に略垂直に結合し、張り出し部材(23、23a)よりも短い突起部材(22)を含むことが好ましい。
本発明では、太陽電池パネル本体(3)の基板(31)と枠(2)とを接着させ、その部分で枠(2)が太陽電池パネル本体(3)を保持している。すなわち、基板(31)と枠(2)とが直接接着されるので、枠(2)の広がりを抑える機能を基板(31)に担わせることができる。それにより、突起部材(22)を小さくすることができる。その結果、枠(2)を形成後に、太陽電池パネル本体(3)を枠(2)内に挿入することが可能となり、極めて簡単に製造することが可能な構造を有している。
上記の太陽電池パネルにおいて、接合部(4)は、接着部(41)と、埋め込み部(42)とを備えることが好ましい。ここで、接着部(41)は、第2表面(3b)と枠(2)とを接着する。埋め込み部(42)は、太陽電池パネル本体(3)の端と、接着部(41)と、枠(2)とで囲まれる凹部(45)を埋めるように設けられている。
本発明では、埋め込み部(42)が太陽電池パネル本体(3)の端と接着部(41)と枠(2)とで囲まれる凹部(45)を埋めるので、より水分が溜まらない構造とすることができる。それにより、長期信頼性をより向上させることができる。
上記の太陽電池パネルにおいて、接合部(4)は、埋め込み部(42)上に、太陽電池パネル本体(3)の端部を覆うように設けられたシール部(43)を更に備えることが好ましい。
本発明では、充填層が相対的に劣化し易い太陽電池パネル本体(3)の端部を覆うようにシール部(43)が設けられているので、太陽電池パネル本体(3)の端部の劣化による水分の浸入を抑制することが出来る。
上記の太陽電池パネルにおいて、接着部(41)は、ポリウレタン、シリコーン及びシリル基含有特殊ポリマーのいづれかを含むことが好ましい。
本発明では、ポリウレタン、シリコーン及びシリル基含有特殊ポリマー等の材料を接着部(41)に用いることで、より強固に接合を形成することができる。
本発明の太陽電池パネルの製造方法は、(a)光電変換セル(32)を第1表面(3a)上に搭載した基板(31)を備える太陽電池パネル本体(3)を製造する工程と、(b)略L字型断面形状を有する枠(2)に、接着剤(45)を塗布する工程と、(c)基板(31)における第1表面(3a)に対し反対面にある第2表面(3b)と枠(2)とを接着した接着部(41)を形成する工程とを具備する。
本発明では、枠(2)が、略コの字型断面形状ではなく略L字型断面形状を有している。そのため、太陽電池パネル本体(3)の基板(31)の第2表面(3b)と枠(2)とを押し付け接着させて製造するので、略コの字型断面形状の枠の場合のように枠に太陽電池パネルを嵌め込む必要がない。したがって、太陽電池パネル本体のうねりや歪みや応力変形の影響を接合部(4)で吸収でき、極めて簡単に製造することができる。
上記の太陽電池パネルの製造方法において、枠(2)は、太陽電池パネル本体(3)の外縁を枠状に囲む枠部材(21)と、枠部材(21)の内側に向かって枠部材(21)に略垂直に結合する張り出し部材(23、23a)とを備える。(b)工程は、(b1)張り出し部材(23、23a)に、接着剤(45)を塗布する工程を備える。(c)工程は、(c1)第2表面(3b)と張り出し部材(23、23a)とを接着する工程を備える。
本発明では、太陽電池パネル本体(3)の基板(31)の第2表面(3b)と、それと対向する枠(2)の張り出し部材(23、23a)の表面とを接合部(4)で接着させる。それにより、太陽電池パネル本体のうねりや歪みや応力変形の影響を接合部(4)の厚みの変形で吸収することが出来る。また、基板(31)と枠(2)とが直接接着されるので、枠(2)の広がりを抑える機能を基板(31)に担わせることができる。その結果、極めて簡単に製造することが可能な構造を有している。
上記の太陽電池パネルの製造方法において、(d)太陽電池パネル本体(3)の端と、接着部(41)と、枠(2)とで囲まれる凹部(45)を埋めるようにシール剤(46)を塗布する工程を更に備える。
本発明では、充填層が相対的に劣化し易い太陽電池パネル本体(3)の端部を覆うようにシール部(43)が設けるので、太陽電池パネル本体(3)の端部の劣化による水分の浸入を抑制することが出来る。
上記の太陽電池パネルにおいて、接着部(41)は、ポリウレタン、シリコーン及びシリル基含有特殊ポリマーのいづれかを含む。
本発明では、ポリウレタン、シリコーン及びシリル基含有特殊ポリマー等の材料を接着部(41)に用いることで、より強固に接合を形成することができる。
本発明により、太陽電池パネル本体と枠との間に水分を保持し難くすることができる。それにより、太陽電池パネルの信頼性を向上することができる。また、太陽電池パネル本体に枠を取り付ける工程を自動化することが可能となる。更に、太陽電池パネルの製造工数を抑えることができ、製造が容易となり、太陽電池パネルを低コストで製造可能となる。
以下、本発明の太陽電池パネル及び太陽電池パネルの製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る太陽電池パネルの構成を示す上面図及び断面図である。ただし、断面図は、上面図のAA’断面を示す。太陽電池パネル1は、枠2と太陽電池パネル本体3と接合部4とを具備する。ただし、AA’断面と略垂直な方向の断面も、太陽電池パネル本体3の長さ以外は図2の断面図と同様である。
太陽電池パネル本体3は、基板と、その基板の第1表面上に搭載又は形成された複数の太陽電池とを備える。複数の太陽電池は、例えば互いに直列に接続されている。太陽電池は、透明電極層、光電変換層、及び裏面電極層がこの順に積層された構造を有している。その太陽電池としては、単層アモルファスシリコン薄膜太陽電池や、微結晶シリコンをはじめとする結晶質シリコン太陽電池や、シリコンゲルマニウム太陽電池や、アモルファスシリコン太陽電池と結晶質シリコン太陽電池やシリコンゲルマニウム太陽電池とを各1〜複数層に積層させた多接合型(タンデム型)太陽電池のような他の種類の薄膜太陽電池に例示される。更に、太陽電池パネル本体3は、基板の第1表面に結晶系太陽電池を貼り付けるタイプであっても良い。
枠2は、略L字型断面形状を有し、太陽電池パネル本体3を囲むように設けられている。枠2は、例えばアルミニウムのような金属で形成することができる。この枠2は、図1のような従来技術の略コの字型断面形状ではなく略L字型断面形状を有しているので、コの字型部分のような水分が保持される部分がない。すなわち、太陽電池パネル本体3の外側の周縁部に水分が保持されないので、太陽電池パネル本体3への水分の影響を著しく抑えることができる。それにより、太陽電池パネル1の耐候性や長期信頼性を高めることができる。
接合部4は、太陽電池パネル本体3と枠2とを結合している。すなわち、枠2における略L字型断面形状の「L字」の横棒部分と、基板の第1表面に対し反対面にある第2表面とが、接合部4により結合されている。接合方法は、接着剤を用いて行うことが好ましい。
次に、太陽電池パネル1の接合部4及びその近傍の構成について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る太陽電池パネルの接合部及びその近傍の構成を示す断面図である。すなわち、図2の断面図の一部を拡大したものである。
太陽電池パネル本体3は、基板31と、複数の太陽電池32と、充填層33と、保護層34とを備えている。基板31は、透光性であり、ガラス基板に例示される。大きさは、例えば、1.1m×1.4m×4mmの大型基板を用いることができる。複数の太陽電池32は、その基板31の第1表面3a(光入射側と反対の側の表面)上に搭載又は形成されている。複数の太陽電池32の詳細は、図2において説明したとおりである。ただし、基板31における周辺領域36には、太陽電池32が配置されていない。周辺領域36は、主に充填層33と基板31との間の接着力を向上させるために設けられている。周辺領域36上において充填層33の一部は保護層4に覆われていない。その基板31の第2表面3bは、枠2と接合部4で結合されている。
充填層33は、その基板31の第1表面3aの側において、不要な空間を作らず表面を保護するために、その基板31及び複数の太陽電池32を覆うように設けられている。充填層33は、EVA(Ethylene−Vinyl Acetate)のような樹脂膜を用いることができる。保護層34は、その基板31の第1表面3a側において、防水のために複数の太陽電池32上の充填層33を覆うように設けられている。保護層(バックシート)34は、PAP(PET(PolyEthylene Terephthalate)/AL箔/PET)のような金属箔を防水用に内部に有する樹脂膜を用いることができる。
枠2は、枠部材21と、張り出し部材23と、突起部材22とを備える。
枠部材21は、略L字型断面形状の「L字」における縦棒の部分であり、太陽電池パネル本体3の外縁を囲むように設けられている。基板31の第1表面3aと、枠部材2の長手方向に延伸する面とは略直角の関係にある。IEC規格の機械的荷重試験の要求事項である2400Pa対応であり、発電用として実用的な1m程度のモジュールの場合、枠部材21の高さt4及び厚みt1は、枠としての強度を考慮して、例えばアルミニウム製の枠2の場合、約35mm以上50mm以下及び約2mm以上4mm以下である。ここで、IECの規格は、IEC 61646:1996,”Thin−film terrestrial photovoltaic (PV) modules−Design qualification and type approval”である。なお、このIEC規格は、JIS C 8991:2004(IEC 61646:1996)「地上設置の薄膜太陽電池(PV)モジュール−設計適格性確認及び形式認証のための要求事項」としてJIS化されている。
張り出し部材23は、略L字型断面形状の「L字」における横棒の部分であり、枠部材21の内側に向かって張り出し、枠部材21に略垂直に結合している。その厚みはt10であり、枠部材21から長さt2だけ張り出している。厚みt10は、できるだけ薄いほうが好ましい。厚くなると、張り出し部材23の先端部分と基板31の第2表面3bとが交わる領域の付近にごみや埃がたまり易くなる。その場合、その領域下に影ができて発電に悪影響を及ぼすからである。ただし、薄過ぎると強度が低下することから下限が決定される。例えばアルミニウム製の枠2の場合、厚みt10は約2mm以上4mm以下である。
長さt2は、太陽電池パネル本体3の太陽電池32との関係で決まる。このとき、太陽電池32の電池膜のうち発電に寄与する有効発電部を影にしないように電池膜を除去した周辺領域36を遮蔽し、周辺領域36越しに充填層33や保護層34が露光されないことが好ましい。
基板31と張り出し部材23との接合距離d1に関しては、太陽電池パネル本体3が十分に接合(接着)により保持可能なように下限が設定される。また、基板31における張り出し部材23の影となる領域が小さくなる(張り出し部材23との影が太陽電池32を有する領域に達しない)ように、かつ、接合が強すぎず基板31と張り出し部材23との熱膨張差による応力が小さくなるように設定される。距離d1は、アルミニウム製の枠2の場合、例えば約5mm以上10mm以下である。
また、枠部材21の端から太陽電池パネル本体3の端までの距離d2に関しては、枠2と基板31との熱膨張差を吸収でき、後述の距離d4を確保できるように下限が設定される。また、枠部材21の端から太陽電池パネル本体3の端までに形成される埋め込み部42の材料費を抑えると共に作業性を考慮して上限が設定される。距離d2は、アルミニウム製の枠2の場合、例えば約1mm以上である。
また、太陽電池32の端と張り出し部材23の端との距離d3に関しては、光が基板31に入射したとき、張り出し部材23の影ができるだけ太陽電池32にかからない位置関係になるように下限が設定される。また、基板31上の太陽電池32の無い領域が小さくなるよう上限が設定される。このとき、太陽電池32の電池膜のうち発電に寄与する有効発電部を影にしないように電池膜を除去した周辺領域36を遮蔽し、周辺領域36越しに充填層33や保護層34が露光されないことが好ましい。
突起部材22は、枠部材21における張り出し部材23の結合部と反対側の端部に、枠部材21の内側に向かって張り出し、枠部材21に略垂直に結合している。枠部材21から長さt3だけ張り出している。ただし、張り出し部材23よりも短く、長さt2>長さt3である。
図1のような従来技術では、この突起部材22に対応する形状保持部102−3は、枠102の広がりを抑える強度向上材としての機能を有している。しかし、本実施の形態では、太陽電池パネル本体3と枠2とが直接接着剤により結合されるため、太陽電池パネル本体3が枠2の広がりを抑える機能を兼ねることができる。そのため、突起部材22の形状を形状保持部102−3のように大きく張り出した形状にすることが不要となる。それにより、コストダウンをすることができる。ただし、枠2の安定性のために、長さt3はある程度の大きさが必要である。アルミニウム製の枠2の場合、例えば約3mm以上である。
この場合、太陽電池パネル本体3の端と突起部材22の端との距離d4は、アルミニウム製の枠2の場合、例えば約0mm以上となる。この距離は、完成された枠2の内側に太陽電池パネル本体3を自動配置装置で自動的に配置することが可能な距離となっている。すなわち、完成された枠2に太陽電池パネル本体を載せるだけで太陽電池パネルを製造できるので、この工程を自動化することができる。従来技術の場合、枠の各辺に太陽電池パネル本体3の各辺を嵌め込み、枠を太陽電池パネル本体上で完成させている。その嵌め込みは基板のうねりや歪等のため自動化できず、この工程を手動で行っていた。本発明では、この工程を自動化することができるので、製造効率やスループットを向上することができ、コストダウンを図ることが可能となる。
接合部4は、接着部41と、埋め込み部42と、シール部43とを備える。
接着部41は、基板31の第1表面3aに対し反対面にある第2表面3bと、第2表面3bに向かい合わせに配置される張り出し部材23の表面23bとを接着する。その接着部41の厚みd5は、接着強度を考慮して下限が設定され、材料費等を考慮して上限が設定される。
更に、厚みd5は、太陽電池パネル本体3の基板31の熱伸びと枠2の熱伸びとの差の1/2より厚いことが好ましい。ただし、この熱伸びの差は、組立(接着)時の温度(例示:25℃)と屋外使用時の最高温度(例示:85℃)との間で、長方形の太陽電池パネル本体3(モジュール)の場合には長い方の辺で計算されたものとする。このような熱伸びは辺の真中を不動点として両側に対称に発生するので、片側で発生する歪みが全体の1/2であり、接着部41の接着剤は45度の歪みまで耐えるとすると、上記範囲となる。アルミニウム製の枠2の場合、例えば約1mm以上である。ここで、埋め込み部42を設けなくても、太陽電池パネル本体3の端と接着部41と枠2とで囲まれる凹部45に水が溜まった場合、その凹部45は外気にむき出しになっているので、略コの字型断面形状と比較して、容易にその水が蒸発できる。
埋め込み部42は、太陽電池パネル本体3の端と接着部41と枠2とで囲まれる凹部45を埋めるように設けられている。これにより、凹部45に水分が入り込んで溜まることはないので、太陽電池パネル本体3の水分による劣化を著しく抑制することができる。また、埋め込み部42の上部は、より外気にむき出しになっているので、その部分に湿分(水分)が付着しても、より容易にその湿分(水分)が蒸発できる。
シール部43は、埋め込み部42上に、太陽電池パネル本体3の端部を覆うように設けられている。その端部は保護層34で覆われていない充填層33の部分である。その端部には太陽電池32が無いため、光が太陽電池32に吸収されずに直接その付近の充填層33に当たる。そのため、その部分の充填層33は相対的に劣化し易く、劣化に伴い外部から湿分(水分)が浸入し易くなる。シール部43は、その部分やその近傍の部分をそのような湿分(水分)から保護する。また、シール部43の上部は、より外気にむき出しになっているので、その部分に湿分(水分)が付着しても、より容易にその湿分(水分)が蒸発できる。
ここで、接着部41の接着剤は、耐候性のある弾性接着剤を用いる。そのような接着剤としては、ポリウレタン、シリコーン、シリル基含有特殊ポリマーが例示される。具体的には、例えば、セメダイン株式会社製、商品名「スーパーX」である。なお、接着部41に用いる接着剤を多めに塗布したり、重ね塗りしたりすることで、その接着剤を埋め込み部42及びシール部43としても用いることも可能である。その場合、それぞれ別々の種類の材料を塗布する場合と比較して、工程を簡略化することができる。
埋め込み部42やシール部43は、材料として、従来技術で使用されているものを用いることができる。例えば、埋め込み部42及びシール部43の材料として、ポリウレタン、シリコーン、シリル基含有特殊ポリマーが例示される。
本実施の形態では、枠2と太陽電池パネル本体3とが強力に接合された場合、両者の熱膨張差により接着部41の部分の外れや、太陽電池パネル本体3のみ温度上昇したとき太陽電池パネル本体3の両端が枠2に拘束されることによる変形することが考えられる。しかし、接着部41として弾性接着剤を用いているので、その弾性接着剤が熱伸び差を吸収することができる。それにより、接着部41の部分の外れや太陽電池パネル本体3の変形を大幅に抑制することができる。その結果、安定した接合を維持することができる。
従来技術の略コの字型断面形状の枠の場合、保護層と枠とが接着する構成が用いられることがある。その場合、保護層がPET/AL/PETなど多層構造であるため内部接着力が弱く、結果として太陽電池パネル本体と枠との接着が弱くなる状況が発生することがある。本実施の形態では、太陽電池パネル本体3の基板31と枠2とを接着剤で接着している。すなわち、太陽電池パネル本体3の基板31の第2表面3bに枠2を接着するため、従来の場合と比較して接着の信頼性を高くすることができる。
また、本実施の形態では、太陽電池パネル本体3と枠2とを接着しているので、従来技術の略コの字型断面形状の枠で使用していた基板と枠との間のガスケットを省略することができる。それにより、コストダウンを図ることができる。
次に、本実施の形態に係る太陽電池パネルの製造方法について説明する。図4は、本実施の形態に係る太陽電池パネルの製造方法の一例を示す断面図である。図4は、図2のAA’断面を示している。
図4(a)に示されるように、図2や図3で説明される枠2を組み立てて形成(準備)する。すなわち、太陽電池パネル本体3に枠2の各部材を取り付けながら枠を完成するのではなく、予め枠として完成された枠2を用いる。したがって、枠2の組み立てを含む本工程を、所定の製造装置で容易に自動的に行うことができる。
続いて、図4(b)に示されるように、張り出し部材23上に、接着剤45として上述のポリウレタンを塗布する。張り出し部材23は、張り出し部材23の塗布面が平坦であり、枠部材21や突起部材22がその塗布を妨げる形状(例えば塗布面を覆ったり囲んだりする形状)を有していない。すなわち、略コの字型断面形状の枠ような塗布を妨げる形状を有していないので、接着剤45の塗布を行う本工程を、所定の製造装置で容易に自動的に行うことができる。また、自動的に連続的に接着剤45を塗布するので、ムラなく均一に接着剤45を塗布することができる。
次に、図4(c)に示されるように、別に製造された太陽電池パネル本体3を基板31の第2表面3bを下にして枠2へ押し付ける。既述のように、枠2の突起部材22が枠2の内側に大きくは突出してないので、完成された枠2の内側へ太陽電池パネル本体3を所定の製造装置で容易に自動的に挿入することができる。その後、必要に応じて乾燥処理や熱処理を行う。それにより、接着部41が形成され、太陽電池パネル本体3が枠2に接着される。平坦な張り出し部材23上に連続的に均一に塗布された接着剤45に単に押し付けて接着するので、太陽電池パネル3の基板31と枠2の張り出し部材23との間の全面において接着を容易に行うことができる。したがって、接着の信頼性を極めて高くすることができる。
その後、図4(d)に示されるように、太陽電池パネル本体3の端部と枠2との隙間にシール剤46を塗布して埋め込む。このとき、太陽電池パネル本体3の周辺領域36上において露出した充填層33を覆うようにもシール剤46を塗布する。この場合も、枠部材21や突起部材22がその塗布を妨げる形状を有していないので、シール剤46の塗布を行う本工程を、所定の製造装置で容易に自動的に行うことができる。その後、必要に応じて乾燥処理や熱処理を行う。それにより、埋め込み部42とシール部43が形成され、太陽電池パネル本体3の端の隙間がなくなり充填層33が保護される。なお、シール部43用のシール剤は、埋め込み部42とは別のシール剤を用いても良い。
以上により、太陽電池パネルが製造される。
従来技術では、略コの字型断面形状の枠の各辺の部材を一つずつ手作業で太陽電池パネル本体3に取り付けている。これは、太陽電池パネル本体の基板のうねりや充填層3の膜厚の不均一等の影響で、略コの字型断面形状の「コの字」の部分に太陽電池パネル本体を自動的に嵌め込むことが極めて困難であるからである。加えて、「コの字」の部分にシール剤や接着剤を塗布して太陽電池パネル本体を嵌め込む場合、そのシール剤や接着剤を「コの字」の部分と太陽電池パネル本体との間に均一に残すためには熟練した技術が必要であるからである。したがって、略コの字型断面形状を有する従来技術の枠では、枠と太陽電池パネル本体とを結合する工程の自動化が行われていなかった。
しかし、本実施の形態では、略コの字型断面形状の断面でなく略L字型断面形状を有する枠2を用いているので、接着剤45を塗布された枠2に太陽電池パネル本体3を単に押し付けることにより、枠2と太陽電池パネル本体3とを接着し、結合することができる。すなわち、太陽電池パネル本体3は、略コの字型断面形状の部材に嵌め込む必要がなく、略L字型断面形状を有する枠2に置いて押し付けるだけという簡単な工程で結合できるので、図4に示される工程の自動化が可能となる。それにより、生産性を向上させることができる。このとき、太陽電池パネル本体は、接着剤45のある面だけで固定されているので、太陽電池パネル本体の基板のうねりや充填層3の膜厚の不均一等の影響は接着剤45の厚みに吸収することができる。
図5は、本実施の形態に係る太陽電池パネルの接合部及びその近傍の他の構成を示す断面図である。すなわち、図2の断面図の一部を拡大したものである。基本的には図3と同様であるが、張り出し部材23aが枠部材21との結合部から離れるに従い厚みが薄くなるようにしている点で異なる。すなわち、(張り出し部材23aにおける枠部材21との結合部の厚みt11)>(張り出し部材23aの先端の厚みt12)、となる。この場合、接着部41の厚みに相当する距離d6は、図3の場合の距離d5と比較して大きくすることができる。ただし、(厚みt12+距離d6)は、(厚みt10+距離d5)と概ね同じとすることが好ましい。この部分が厚くなると、張り出し部材23aの先端部分において基板31上にごみや埃がたまり易くなり、影ができて発電に悪影響を及ぼすからである。
これにより、接着部41の厚み(距離d6に相当)が相対的に厚くなるので、接着部41として用いている弾性接着剤の弾性力の効果をより大きくすることができる。すなわち、枠2と太陽電池パネル本体3とが強力に接合された場合に生じる、熱膨張差等で発生する応力による接着部41の部分の外れや、太陽電池パネル本体3の両端が枠2に拘束されることで発生する応力による変形をより大幅に抑制することができる。
本実施の形態において、太陽電池パネル本体3は枠2に接合部4の接着剤で強固に接着されている。ただし、もし万が一接着剤がはずれたとしても、太陽電池パネル本体3は枠2から抜けることはない。それを示しているのが図6である。図6は、本実施の形態に係る太陽電池パネルの設置状態を示す断面図である。図6(a)に示されるように、太陽電池パネル1は架台5上に設置される。そのとき、接合部4の接着剤がはずれた場合、図6(b)に示されるように、太陽電池パネル本体3の一端は枠2の張り出し部材23に引っ掛かり、他端は架台5で移動を制限されるので、太陽電池パネル本体3が外部へ飛ぶことはない。
上記実施の形態では、保護層34がPAPシートのような絶縁シートの例を示しているが、保護層34がガラス板であっても良い。その場合、太陽電池パネル本体3を逆向きにして、保護層34と枠2とを接着しても良い。
本発明において、新しい枠構造及び接着構造を用いることで、太陽電池パネル本体と枠との間に水分を保持し難い太陽電池パネルを得ることができる。それにより、太陽電池パネルの信頼性を向上することができる。また、新しい枠構造及び接着構造を用いることで、太陽電池パネル本体に枠を取り付ける工程を自動化することを可能とする太陽電池パネルの製造方法を得ることができる。更に、その太陽電池パネルの製造方法では、製造工数を抑えることができ、製造が容易となり、太陽電池パネルを低コストで製造可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
図1は、従来の太陽電池パネルの構成の一例を示す部分断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る太陽電池パネルの構成を示す上面図及び断面図である。 図3は、本実施の形態に係る太陽電池パネルの接合部及びその近傍の構成を示す断面図である。 図4は、本実施の形態に係る太陽電池パネルの製造方法の一例を示す断面図である。 図5は、本実施の形態に係る太陽電池パネルの接合部及びその近傍の他の構成を示す断面図である。 図6は、本実施の形態に係る太陽電池パネルの設置状態を示す断面図である。
符号の説明
1 太陽電池パネル
2 枠
3 太陽電池パネル本体
4 接合部
5 架台
21 枠部材
22 突起部材
23 張り出し部材
31 基板
32 太陽電池
33 充填層
34 保護層
36 周辺領域
41 接着部
42 埋め込み部
43 シール部
45 接着剤
46 シール剤

Claims (12)

  1. 光電変換セルを第1表面上に搭載した基板を備える太陽電池パネル本体と、
    略L字型断面形状を有する枠と、
    前記基板における前記第1表面に対し反対面にある第2表面と前記枠とを接着する接合部と
    を具備する
    太陽電池パネル。
  2. 請求項1に記載の太陽電池パネルにおいて、
    前記枠は、
    前記太陽電池パネル本体の外縁を枠状に囲む枠部材と、
    前記枠部材の内側に向かって、前記枠部材に略垂直に結合する張り出し部材と
    を備え、
    前記接合部は、前記第2表面と前記張り出し部材とを接着する
    太陽電池パネル。
  3. 請求項2に記載の太陽電池パネルにおいて、
    前記張り出し部材と前記太陽電池パネル本体との接着領域は、前記第1表面への射影が前記光電変換セルを有する領域の外側にある
    太陽電池パネル。
  4. 請求項2又は3に記載の太陽電池パネルにおいて、
    前記張り出し部材は、前記枠部材の結合部から離れるに従い肉厚が薄くなる
    太陽電池パネル。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の太陽電池パネルにおいて、
    前記枠部材は、前記張り出し部材の結合部と反対側に、前記枠部材の内側に向かって、前記枠部材に略垂直に結合し、前記張り出し部材よりも短い突起部材を含む
    太陽電池パネル。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の太陽電池パネルにおいて、
    前記接合部は、
    前記第2表面と前記枠とを接着する接着部と
    前記太陽電池パネル本体の端と、前記接着部と、前記枠とで囲まれる凹部を埋めるように設けられた埋め込み部を備える
    太陽電池パネル。
  7. 請求項6に記載の太陽電池パネルにおいて、
    前記接合部は、
    前記埋め込み部上に、前記太陽電池パネル本体の端部を覆うように設けられたシール部を更に備える
    太陽電池パネル。
  8. 請求項6又は7に記載の太陽電池パネルにおいて、
    前記接着部は、ポリウレタン、シリコーン及びシリル基含有特殊ポリマーのいづれかを含む
    太陽電池パネル。
  9. (a)光電変換セルを第1表面上に搭載した基板を備える太陽電池パネル本体を製造する工程と、
    (b)略L字型断面形状を有する枠に、接着剤を塗布する工程と、
    (c)前記基板における前記第1表面に対し反対面にある第2表面と前記枠とを接着した接着部を形成する工程と
    を具備する
    太陽電池パネルの製造方法。
  10. 請求項9に記載の太陽電池パネルの製造方法において、
    前記枠は、
    前記太陽電池パネル本体の外縁を枠状に囲む枠部材と、
    前記枠部材の内側に向かって、前記枠部材に略垂直に結合する張り出し部材と
    を備え、
    前記(b)工程は、
    (b1)前記張り出し部材に、前記接着剤を塗布する工程を備え、
    前記(c)工程は、
    (c1)前記第2表面と前記張り出し部材とを接着する工程を備える
    太陽電池パネルの製造方法。
  11. 請求項9又は10に記載の太陽電池パネルの製造方法において、
    (d)前記太陽電池パネル本体の端と、前記接着部と、前記枠とで囲まれる凹部を埋めるようにシール剤を塗布する工程を更に備える
    太陽電池パネルの製造方法。
  12. 請求項9乃至11のいずれか一項に記載の太陽電池パネルの製造方法において、
    前記接着部は、ポリウレタン、シリコーン及びシリル基含有特殊ポリマーのいずれかを含む
    太陽電池パネルの製造方法。
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