JP2009170284A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池特性を維持しつつ、切断部のトゲによる微小内部短絡の恐れを排除した二次電池を提供する。
【解決手段】本発明の二次電池は、三次元金属多孔体に正極活物質を充填した充填部と正極活物質を充填しなかった非充填部とを備えた帯状の正極板1と、帯状の負極板とを、セパレータ2を介して捲回して構成した電極群を有し、充填部は第1の充填部3と、この第1の充填部3よりも厚みが小さく、帯状の正極板1の長辺の少なくとも一方に構成した第2の充填部4とからなり、セパレータ2は第1の目付け重量部6と、この第1の目付け重量部6よりも目付け重量の大きい第2の目付け重量部7とからなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明はアルカリ蓄電池等の二次電池に関し、より詳しくは電池特性を低下させることなく二次電池の微小内部短絡を抑制する技術に関する。
二次電池、中でもアルカリ蓄電池は、一定の容量密度を有しつつ過充電や不定期なパターンの充放電に対する耐性が高いことから、タフユース用途を中心に非水電解液二次電池との棲み分けが進みつつある。
アルカリ蓄電池用電極には、大別してペースト式電極と焼結式電極とがある。近年は高容量化の観点から、スポンジ状金属多孔体やニッケル繊維不織布などの三次元金属多孔体の空隙に活物質を主体としたペーストを充填してなるペースト式電極が、アルカリ蓄電池の正極として活用されている。
これらの三次元金属多孔体は多孔度(全体積に占める空隙体積の比率)が95%程度で、空隙部の孔径は最大数百μmにも及ぶことから、上述したペーストを直接かつ多量に充填することが可能である。
しかしながらこのような従来の構成では、三次元金属多孔体が、切断工程において受けるストレスによって切断部に微小なトゲが発生し、このトゲが電池作製時にセパレータを貫通し、微小内部短絡を引き起こす恐れがある。
このような課題を解決する手段として、切断部を絶縁物で被覆する方法(例えば、特許文献1参照)や切断部を活物質で充填しない方法(例えば、特許文献2参照)、活物質を充填する部分と充填しない部分の境界を絶縁物で被覆する方法(例えば、特許文献3参照)が開示されている。
特開2004−342591号公報 特開平10−21950号公報 特開2002−367607号公報
しかしながら、このような切断部を絶縁物で被覆する方法では、絶縁物で被覆した箇所は電極反応が起こらず、二次電池の容量低下や反応抵抗の増加を引き起こすという問題点があった。また、切断部を活物質で充填しない方法でも電極の反応面積が低下し、二次電池の容量低下や反応抵抗の増加を引き起こすという問題点があった。また、活物質を充填する部分と充填しない部分の境界を絶縁物で被覆する方法でも電極の反応面積が低下するため同様の問題点があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、二次電池の容量低下や反応抵抗の増加を抑制して二次電池の電気特性を維持しつつ、正極板の切断部のトゲによる微小内部短絡の恐れを排除した二次電池を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明は、三次元金属多孔体に正極活物質を充填した充填部と正極活物質を充填しなかった非充填部とを備えた帯状の正極板と、帯状の負極板とを、セパレータを介して捲回して構成した電極群を有する二次電池であって、前記充填部は
第1の充填部と、この第1の充填部よりも厚みが小さく、帯状の正極板の長辺の少なくとも一方に構成した第2の充填部とからなり、前記セパレータは第1の目付け重量部と、この第1の目付け重量部よりも目付け重量の大きい第2の目付け重量部とからなることを特徴とする。
発明者らは正極板の切断部のトゲによって二次電池のサイクル寿命が低下する理由として、二次電池の繰り返し充放電によって正・負極板が膨張し、セパレータが圧縮されることで、正極板と負極板間の距離が短くなり、やがては正極板の切断部のトゲが負極板と接触して微小内部短絡するためと推定するに至った。
本発明はこれらの知見を活用したものであり、正極板において従来通りの第1の充填部の他に、この第1の充填部よりも厚みの小さい第2の充填部を設け、さらにセパレータにおいても目付け重量の大きい第2の目付け重量部を設けることで、電極の膨張によるセパレータの圧縮を抑制し、上記の課題を解決するものである。
本発明によれば、正極板の切断部近傍であっても電極反応が起こるため、二次電池の容量低下や反応抵抗の増加を抑制して二次電池の電気特性を維持することができる。また、正極板の切断部のトゲがセパレータを貫通しにくい構成になるので、微小内部短絡の恐れを排除した二次電池を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態について、図を用いて詳細に説明する。
第1の発明は、三次元金属多孔体に正極活物質を充填した充填部と正極活物質を充填しなかった非充填部とを備えた帯状の正極板と、帯状の負極板とを、セパレータを介して捲回して構成した電極群を有する二次電池であって、前記充填部は第1の充填部と、この第1の充填部よりも厚みが小さく、帯状の正極板の長辺の少なくとも一方に構成した第2の充填部とからなり、前記セパレータは第1の目付け重量部と、この第1の目付け重量部よりも目付け重量の大きい第2の目付け重量部とからなることを特徴とする。
図1は本発明の二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図である。三次元金属多孔体に正極活物質を充填した非焼結式の正極板において、第1の充填部3と、第1の充填部3よりも厚みの小さい第2の充填部4と、正極活物質を充填しない非充填部5とからなり、かつ第2の充填部4がこの正極板の長辺の少なくとも一方に構成されている。
三次元金属多孔体に正極活物質を充填した正極板はこの正極活物質が充填された部分を切断することにより所定寸法に調整されるが、切断の後に三次元金属多孔体の小さなトゲが発生し、このトゲが電池作製時、特に電極群を渦巻き状に捲回して構成する時にセパレータを貫通し、微小内部短絡を引き起こす恐れがあった。また、充放電を繰り返すとこのトゲがセパレータを貫通して、負極板と接触し、微小内部短絡を引き起こす恐れがあった。この理由として、充放電を繰り返すことで、正・負極板が膨張し、正極板と負極板との距離が徐々に短くなるためと推定される。
そこで、セパレータにおいて、第1の目付け重量部6と、この第1の目付け重量部6よりも目付け重量の大きい第2の目付け重量部7を設け、切断部に該当する正極板の長辺の少なくとも一方にこの第2の目付け重量部7を配置することにより、上述した正極板の切断部のトゲによる微小内部短絡の発生を解決するようにした。
第2の発明は、正極板の第2の充填部4とセパレータの第2の目付け重量部7とが対向
する構造を持つことを特徴とする。第2の充填部4と第2の目付け重量部7とを対向させることによって、二次電池の電気特性をできるだけ低下させることなく、トゲに起因する微小内部短絡をより抑制できるようになる。なお第1の発明および第2の発明のセパレータの第2の目付け重量部7は、目付け重量を大きくしているので、第1の目付け重量部6よりは劣るものの、当該箇所を樹脂成分などの絶縁物で完全に被覆する場合と比べて、電池の容量や電極反応に寄与できる構成となっている。
第3の発明は、セパレータの第2の目付け重量部の厚みを、第1の目付け重量部の厚みよりも大きくしたことを特徴とする。この場合、目付け重量部7は目付け重量部6のセパレータを折り返して目付け重量部7とすることもできるし、目付け重量部6のセパレータの上から、別のセパレータを貼り合わせて目付け重量部7としても良い。このため、比較的容易に第3の発明のセパレータを得ることができる。しかし、正極板の第2の充填部の厚みを小さくしているものの、セパレータの目付け重量部7の厚みバラツキが大きくなり、電極群を構成する時の電極群の外径のバラツキがが若干大きくなり、生産性がやや低下する。
第4の発明は、セパレータの第2の目付け重量部の密度を、第1の目付け重量部の密度よりも大きくしたことを特徴とする。この場合、セパレータの厚みバラツキは低減するため、電極群の外径は安定するが、厚みが一定で密度の異なるセパレータを作製する必要がある。
生産性とセパレータ作製の観点から、第3の発明と第4の発明の中間的な構成として、セパレータの厚みを少し上げて、密度も少し上げることで第2の目付け重量部7を得ても良く、このセパレータを用いても本発明の効果が得られることは云うまでもない。
第5の発明は、セパレータの第1の目付け重量部6の厚みを0.2mm以下としたことを特徴とする。セパレータが厚い場合は、本発明の効果があまり現れないが、厚みが0.2mm以下と特に小さい場合には、本発明の効果が顕著に発揮される。セパレータの厚みが大きい場合、正極板の切断部にトゲが生じたとしても、正極板と負極板との間には十分な距離が確保できているため、充放電によって正・負極板が膨張しても、正極板の切断部のトゲがセパレータを貫通して負極板に接触する可能性が小さくなるためである。
以下に実施例を示すことによって、本発明をさらに詳述する。実施例ではニッケル水素蓄電池を用いて説明する。
正極活物質である水酸化ニッケル粉末(平均粒径10μm)100重量部に対し水酸化コバルト10重量部、PTFE1重量部、および適量の水を加えたペーストを作製した。その後、三次元金属多孔体(厚み1.5mm、目付700g/cm3)の双方の面に、一定の圧力をかけながらペーストを吐出して充填し、充填部の両端に非充填部5が配置された電極前駆体を得た。これを乾燥した後で厚みが0.40mmとなるように圧延ロールで圧延し、第1の充填部3を得た。その後、中央部をさらに圧延ロールで圧延し、厚みが0.32mmとなる第2の充填部4を得た。次にスリッターで第2の充填部4の中央をスリットすることにより2列(1列当りの幅が50mm)とし、さらに650mmの長さに切断して、非充填部5に金属板を溶接して集電部とし、帯状の正極板1を得た。このとき、第1の充填部3の幅は46mm、第2の充填部4の幅は2mm、非充填部5の幅は2mmとした。
親水処理を施した厚み0.20mm、幅52mm、目付け重量60g/m2(第1の目付け重量部6)のポリプロピレン不織布からなるセパレータ2の一端に厚み0.08mm
、幅3mm、目付け重量40g/m2の同様のポリプロピレン不織布からなるセパレータ2を重ね、一部を過熱して固定して厚み0.28mm、目付け重量100g/m2となる第2の目付け重量部7を得た。
前述の正極板1と公知のMmNi5系の水素吸蔵合金を用いた負極板(厚み0.24mm、縦50mm、横720mm、Mmは希土類の混合物)を前述のセパレータ2を介して、渦巻き状に捲回して電極群を構成した。このとき、正極板1の第2の充填部4とセパレータ2の第2の目付け重量部7を対向させるようにした。
次にこれらの電極群を円筒状のケースに挿入し、濃度が30重量%の水酸化カリウム水溶液を電解液として注入した後で封口板を用いて密封し、公称容量が6Ahの円筒型のニッケル水素蓄電池を作製した。このニッケル水素蓄電池を実施例1とした(図1参照)。
セパレータの第2の目付け重量部7の厚みを0.20mmとしたことの他は、実施例1と同様にして作製したニッケル水素蓄電池を実施例2とした(図2参照)。
セパレータの第1の目付け重量部6の厚みを0.22mmとし、第2の目付け重量部7の厚みを0.30mmとしたことの他は、実施例1と同様にして作製したニッケル水素蓄電池を実施例3とする。
セパレータの第2の目付け重量部7を正極板1の充填部3と非充填部5との境界部分と対向させたことの他は、実施例1と同様にして作製したニッケル水素蓄電池を実施例4とした(図3参照)。
(比較例1)
正極板の第2の充填部とセパレータの第2の目付け重量部を作製せず、第1の充填部13の幅を48mmとしたことの他は、実施例1と同様にして作製したニッケル水素蓄電池を比較例1とした(図4参照)。
(比較例2)
セパレータの第2の目付け重量部を作製しなかったことの他は、実施例1と同様にして作製したニッケル水素蓄電池を比較例2とした(図5参照)。
(比較例3)
正極板の第2の充填部を作製しなかったことの他は、実施例1と同様にして作製したニッケル水素蓄電池を比較例3とした(図6参照)。
(比較例4)
比較例1の正極板10の長辺の下端側2mmを樹脂で被覆したことの他は、比較例1と同様にして作製したニッケル水素蓄電池を比較例4とした(図7参照)。
(比較例5)
正極板10の長辺の下端側2mmに正極活物質を充填せず、第1の充填部13の幅を46mmとしたことの他は、比較例1と同様にして作製したニッケル水素蓄電池を比較例5とした(図8参照)。
これらの実施例1〜4、および比較例1〜5のニッケル水素蓄電池を24時間放置した
後、25℃雰囲気下で以下に示す初充放電および活性化充放電を行い、その後に諸評価を行った。電極群のケースへの挿入性の評価は、それぞれの電極群を100個作製し、電極群の最大径を測定して円筒状のケースの内径よりも大きいものを電極群の不良品と判定して、その個数を電極群の挿入性の指標とした。
評価結果を(表1)に示す。
Figure 2009170284
初充放電条件:
充電−0.6Aにて15時間(充電後に1時間放置)
放電−6Aにて1.0Vに達するまで
活性化充放電条件:
充電−3Aにて2時間30分
放電−6Aにて1.0Vに達するまで
この充放電を1サイクルとして10サイクル繰り返した。
(容量試験)
25℃雰囲気下にて、以下に示す充放電試験を行った。
充電−6Aにて1時間12分
休止−1時間
放電−6Aにて1.0Vに達するまで
このときの放電容量をニッケル水素蓄電池の容量とし、(表1)に示した。
(内部抵抗試験)
25℃雰囲気下にて、以下に示す4種類の放電を行った。
充電−3Aにて1時間
放電−6Aにて20秒、休止5分、充電−6Aにて20秒、休止5分
放電−18Aにて20秒、休止5分、充電−18Aにて20秒、休止5分
放電−36Aにて20秒、休止5分、充電−36Aにて20秒、休止5分
放電−60Aにて20秒、休止5分、充電−60Aにて20秒、休止5分
この4種類の放電における、10秒後の電圧降下量VAを読み取り、このVAを各電流値で除することにより、DCIR(内部抵抗値)を算出し、実施例1のDCIRを基準として、その差を(表1)に示した。
(初期の耐短絡性)
上述したニッケル水素蓄電池(各100個ずつ)を用いて、以下に示す充放電を行った。
充電−6Aにて1時間12分(25℃雰囲気下)
放電−6Aにて1.0Vに達するまで(25℃雰囲気下)
上記の充放電を20サイクル繰り返した。
充電−6Aにて1時間12分(25℃雰囲気下)
保存−14日(45℃雰囲気下)
放電−6Aにて1.0Vに達するまで(25℃雰囲気下)
保存後の電池容量を保存前の電池容量で除した値を百分率で表し、この値が60%以下になったニッケル水素蓄電池を電圧不良電池と判定して、その個数を初期の耐短絡性の指標として(表1)に示した。
(耐久試験後の耐短絡性)
上述したニッケル水素蓄電池(各100個ずつ)を用いて、さらに以下に示す充放電を行った。
充電−6Aにて1時間12分(25℃雰囲気下)
放電−6Aにて1.0Vに達するまで(25℃雰囲気下)
上記の充放電を500サイクル繰り返した。
充電−6Aにて1時間12分(25℃雰囲気下)
保存−14日(45℃雰囲気下)
放電−6Aにて1.0Vに達するまで(25℃雰囲気下)
保存後の電池容量を保存前の電池容量で除した値を百分率で表し、この値が60%以下になった電池を電圧不良電池と判定して、その個数を耐久試験後の耐短絡性の指標として(表1)に示した。
(表1)からわかるように、従来の構成である比較例1では、DCIRは優れた結果を示したものの、初期の耐短絡性が悪く、耐久試験後の耐短絡性もさらに悪化する結果となった。これは、正極板10の切断部によるトゲがセパレータ12を貫通して、負極板と接触したためであり、耐久試験後は正・負極板が膨張して、その発生率が高くなったためと考えられる。
また、正極板10の長辺の下端側に第2の充填部14を作製した比較例2では、初期の耐短絡性は良い結果であったが、耐久試験後の耐短絡性は悪い結果となった。初期は第2の充填部14を設けることで、正極板10と負極板との距離を十分に確保しているが、充放電を繰り返すことで、その距離が徐々に小さくなり短絡したと考えられる。
セパレータ12に第2の目付け重量部17を作製した比較例3では、耐短絡性には優れていたものの、電極群のケースへの挿入性が低下する結果となった。これは、セパレータ12内に目付け重量分布があるために、電極群の構成時に電極群の外径のバラツキが大きくなったことが原因と考えられる。
正極板10の長辺の下端側を樹脂で被覆した比較例4では、耐短絡性は良好であったが、DCIRが増加し、電池容量も低下し、電極群のケースへの挿入性も低下する結果となった。正極板10に樹脂を被覆した箇所は、電極反応がほとんど行われないため、容量の低下と反応面積の低減でDCIRの上昇を引き起こした。また、樹脂を被覆した分、正極板10の厚みバラツキが大きくなり、電極群のケースへの挿入性も低下した。
正極板10の長辺の下端側を非充填部15とした比較例5では、DCIRが上昇する結果となったが、この理由は比較例4と同じと考えられる。
本発明のように正極板1に第2の充填部4とセパレータ2に第2の目付け重量部7を構成し、正極板1の長辺の下端側でこれらを対向させた実施例1の電池は、電極群のケースへの挿入性に多少の課題が残ったものの、耐短絡性、DC−IR、電池容量ともに優れた結果となった。電極群のケースへの挿入性は、第2の目付け重量部7の厚みが第1の目付け重量部6の厚みよりも少し厚いために、電極群の外径のバラツキが若干大きくなったた
めと考えられる。
一方、セパレータ2の第2の目付け重量部7の厚みを第1の目付け重量部6の厚みと同じとした実施例2では、電極群のケースへの挿入性も良好な結果が得られた。これは電極群の外径のバラツキが低減したためと考えられる。
セパレータ2の第1の目付け重量部6の厚みを0.22mmとした実施例3では、耐短絡性は優れた結果であったが、DCIRが若干上昇し、電極群の外径が大きくなるために、電極群のケースへの挿入性が悪化する結果となった。電極群のケースへの挿入性を改善するためには、正・負極板の寸法を短くする方法などが考えられるが、反応面の低下によるさらなるDCIR上昇を引き起こす。したがって、本発明を用いてDCIRおよび耐短絡性の両方に優れたニッケル水素蓄電池を得るには、セパレータの厚みを0.20mm以下にすることが好ましいといえる。
また、セパレータ2の第2の目付け重量部7を正極板1の充填部3と非充填部5との境界部分と対向させた実施例4では、耐短絡性に効果は見られたものの、耐久試験後では十分ではなく、電極群のケースへの挿入性にも多少の課題が残った。したがって、本発明の効果をより引き出すためには、セパレータ2の第2の目付け重量部7と正極板1の第2の充填部4を対向させることが好ましく、第2の充填部4を最も大きな切断部を占める正極板1の長辺の下端側に設置することが最も効果的といえる。
本発明の二次電池は、高い放電特性と優れた対短絡性を併せ持つので、ハイブリッド自動車の補助電源や電動工具の電源などのタフユース用途に適しており、その利用可能性は極めて高い。
実施例1における二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図 実施例2における二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図 実施例4における二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図 比較例1における二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図 比較例2における二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図 比較例3における二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図 比較例4における二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図 比較例5における二次電池の電極群の断面図の一部を示す概略図
符号の説明
1 正極板
2 セパレータ
3 第1の充填部
4 第2の充填部
5 非充填部
6 第1の目付け重量部
7 第2の目付け重量部

Claims (5)

  1. 三次元金属多孔体に正極活物質を充填した充填部と正極活物質を充填しなかった非充填部とを備えた帯状の正極板と、帯状の負極板とを、セパレータを介して捲回して構成した電極群を有する二次電池であって、
    前記充填部は第1の充填部と、この第1の充填部よりも厚みが小さく、帯状の正極板の長辺の少なくとも一方に構成した第2の充填部とからなり、
    前記セパレータは第1の目付け重量部と、この第1の目付け重量部よりも目付け重量の大きい第2の目付け重量部とからなる二次電池。
  2. 前記第2の充填部と前記第2の目付け重量部とを対向させた請求項1記載の二次電池。
  3. 前記第2の目付け重量部の厚みを、前記第1の目付け重量部の厚みよりも大きくした請求項1〜2記載の二次電池。
  4. 前記第2の目付け重量部の密度を、前記第1の目付け重量部の密度よりも大きくした請求項1〜2記載の二次電池。
  5. 前記第1の目付け重量部の厚みを0.2mm以下とした請求項1〜3記載の二次電池。
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