JP2009170207A - 端子台 - Google Patents
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Abstract
【課題】単線の素線又は棒状圧着端子を取付けた電線を配線する端子台において、線材を取り外すときの力を軽くするようにした端子台を提供する。
【解決手段】板状の接続端子4と、接続端子と対向して配置され接続端子に線材7を押し付けて固定する押圧部15gと、押圧部に押圧力を付与する弾性変形15a部と、押圧力に抗して押動されたときに弾性変形部を弾性変形させて押圧部を線材から解放する解放部15hが一体に形成された電線固定ばね15を備えた端子台11において、電線固定ばねの解放部15hを弾性変形部15aから見て押圧部15gよりも遠い位置に設けた構成としたものである。
【選択図】図1
【解決手段】板状の接続端子4と、接続端子と対向して配置され接続端子に線材7を押し付けて固定する押圧部15gと、押圧部に押圧力を付与する弾性変形15a部と、押圧力に抗して押動されたときに弾性変形部を弾性変形させて押圧部を線材から解放する解放部15hが一体に形成された電線固定ばね15を備えた端子台11において、電線固定ばねの解放部15hを弾性変形部15aから見て押圧部15gよりも遠い位置に設けた構成としたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、単線の素線又は棒状圧着端子を取付けた電線を配線する端子台に関する。
単線の素線又は棒状圧着端子を取付けた電線(以下「線材」という)を配線する端子台として、線材を接続するときには工具を使用せずに端子台の線材挿入孔に線材を押し込んで接続固定し、取り外すときには端子台の工具差込口に工具を差し込んで或いは解放用のボタンを押して線材を解放する構造のものがある。
図6はこのような構造の端子台の一例を示し、端子台1は、ケース2と、ケース2内に収容された接続端子4と、電線固定ばね5等により構成されている。尚、ケース2は、左右対称の半割り型とされ実線で示す右側半分のケース3と2点鎖線で示す左側半分のケース3’とを合わせて箱状のケース2が形成されるが、内部構造を分かり易くするために左側半分のケース3’を省略して右側半分のケース3のみを描いてある。
ケース3は、上壁3aの一側の側壁3b近傍位置に線材としての電線6の素線7を挿入するための円形の線材挿入孔3eが形成され、略中央に線材を取り外すときに工具を挿入するための矩形状の工具差込口3fが形成されている。接続端子4は、板状をなし、素線7との接点部4aが線材挿入孔3eの側壁3b側開口縁部の下方かつ側壁3bの内面に当接して配置され、端子部4bが底部3dの孔3hに嵌挿固定されて下方に突出している。この端子部4bは、例えば図示しないリード線等に接続される。
電線固定ばね5は、帯状の板ばねが略V字形状に彎曲されて弾性変形部5aが上壁3aに向けて凸状をなして配置されている。弾性変形部5aの一側の平板部5bが接続端子4と対向する側壁3cの内面に当接しかつ下端面が底部3dに当接している。また、弾性変形部5aの他側の平板部5cが略斜め下方に延出してその先端部5dが接続端子4の接点部4aの略中央に当接している。電線固定ばね5は、弾性変形部5aのばね力により平板部5bが側壁3cに圧接し、平板部5cの先端部5dが接点部4aに圧接されて支持されている。
端子台1に電線6を接続する場合には線材挿入孔3eから素線7を挿入し、図7に示すように素線7の先端部7aにより電線固定ばね5の先端部5dを弾性変形部5aのばね力に抗して押し広げて接続端子4の接点部4aと電線固定ばね5の先端部5dとの間に押し込む。電線固定ばね5は、弾性変形部5aのばね力により先端部5dが素線7を接続端子4の接点部4aに押し付けて固定する。これにより、素線7が接続端子4に接続される。電線固定ばね5は、素線7に引き抜き方向の力が加わった場合、先端部5dの縁部(エッジ)が素線7の表面に食い込み素線7の抜けが防止される。
端子台1から素線7を取り外すときには、図8に示すようにケース3の工具差込口3fから平板状の工具(解放部材)8を押し込んで電線固定ばね5の平板部5cの略中央部5eを弾性変形部5aのばね力に抗して押し下げて先端部5dを素線7の先端部7aから解放する。これにより、素線7は、電線固定ばね5から解放されてケース3から引き抜く(取り外す)ことが可能となる。尚、工具8は、例えばマイナスドライバを使用することも可能である。
また、このようなタイプの端子台としてねじにより結線を行うねじ式端子とばね(前述した端子台の「電線固定ばね」に相当)により結線を行うばね式端子とを導通板により導通させ、1つの端子に複数の結線を要する場合はねじ式端子を利用し、1つの端子に1本の結線を行う場合はばね式端子を利用する。また、より多くの結線を行う場合は、導通板により接続されたねじ式端子とばね式端子の両方を利用する端子台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、上記ばね式端子は、工具差込口に工具の先端を差し込んでばねを押さえつけて線材挿入孔に被覆を剥いだ線材を差し込み、工具を引き抜くことにより導電板に結線される。線材を取り外すときには、工具差込口に工具の先端を差し込んで線材を解放して引き抜くようになっている。
特開平7−73913号公報(2−3頁、図1)
図7に示した構造の端子台においては、素線7の先端部7aを拘束するために必要な電線固定ばね(板ばね)5のばね力を得て、かつ取り付けの際に素線7の先端部7aの強度で接続端子4の接点部4aと電線固定ばね5の先端部5dとの間に十分に押し込みが可能になるように、電線固定ばね5の弾性変形部5aと接続端子4の接点部4aとの間に特定の距離が必要になる。
そして、この距離が特定された構造において取り外しのための工具押し込み位置(差し込み位置)を単純な構造を想定して決めると、弾性変形部5aと先端部5dとの間の任意の位置になる。即ち、図9に示すように弾性変形部5aが支点位置に相当し、押し込み位置(平板部5cの略中央部5e)が力点に相当し、先端部5dが作用点に相当するので、支点と力点の距離は、弾性変形部5aと先端部5dとの距離よりも短い長さに制約されている。
この結果、支点、力点、作用点の位置関係により力点(平板部5cの略中央部5e)に加える押し込み力が大きく(重く)なっているために、電線6を引き抜く場合、工具8の押し込みには特定以上の押し込み力が要求される。そして、要求される押し込み力が作業者にとって大き過ぎることもあり、取り外しの作業に必要以上の労力がかかることがある。特許文献1に記載されている構造の端子台においても上述と同様の問題がある。
本発明の目的は、単線の素線又は棒状圧着端子を取付けた電線を配線する端子台において、線材を取り外すときの力を軽くするようにした端子台を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る端子台は、
板状の接続端子と、前記接続端子と対向して配置され、前記接続端子に線材を押し付けて固定する押圧部と、前記押圧部に押圧力を付与する弾性変形部と、前記押圧力に抗して押動されたときに前記弾性変形部を弾性変形させて前記押圧部を前記線材から解放する解放部が一体に形成された電線固定ばねを備えた端子台において、
前記電線固定ばねの前記解放部を前記弾性変形部から見て前記押圧部よりも遠い位置に設けたことを特徴としている。
板状の接続端子と、前記接続端子と対向して配置され、前記接続端子に線材を押し付けて固定する押圧部と、前記押圧部に押圧力を付与する弾性変形部と、前記押圧力に抗して押動されたときに前記弾性変形部を弾性変形させて前記押圧部を前記線材から解放する解放部が一体に形成された電線固定ばねを備えた端子台において、
前記電線固定ばねの前記解放部を前記弾性変形部から見て前記押圧部よりも遠い位置に設けたことを特徴としている。
端子台に線材を接続する場合、線材挿入孔から線材を挿入する。線材は先端部により電線固定ばねの押圧部を弾性変形部のばね力に抗して押しながら接続端子との間を広げて押圧部との間に押し込まれる。線材を所定位置まで挿入して押し込み力を解除すると、電線固定ばねの押圧部が弾性変形部のばね力により線材を接続端子に押し付けて固定する。これにより、線材が端子台に接続される。
端子台から線材を取り外すときには、解放部材差込口から解放部材を押し込んで電線固定ばねの解放部を弾性変形部のばね力に抗して押し下げ、端子部材と押圧部との間を開いて線材から離す。これにより、線材が電線固定ばねの押圧部から解放されて引き抜く(取り外す)ことが可能となる。
電線固定ばねは、弾性変形部が支点に相当し、押圧部が作用点に相当し、解放部(押し込み位置)が力点に相当する。そして、解放部が弾性変形部から見て押圧部よりも突き出した位置(遠い位置)に設けられていることにより、弾性変形部と解放部との距離が弾性変形部と押圧部との距離よりも長くなる。
この結果、弾性変形部のばね強度が従来の電線固定ばねの弾性変形部のばね強度と同じ場合でも、解放部に加える押し込み力を大幅に小さく(軽く)することが可能となる。このため、作業者が端子台から電線を引き抜く(取り外す)場合、解放部材の押し込み力を軽くすることができ、作業者の労力を大幅に軽減することが可能となり作業性の向上が図られる。
また、本発明の請求項2に係る端子台は、請求項1に記載の端子台において、
前記電線固定ばねは、帯状の板ばねを略V字形状に彎曲させて前記弾性変形部を形成し、該弾性変形部の一側の平板部を支持部とし、他側の平板部をその中途位置で外側に折曲して前記接続端子と前記線材を貫通させる貫通孔を設けこの貫通孔の前記折曲した側の端面を前記押圧部とし、前記折曲した平板部の先端を前記弾性変形部から見て前記押圧部よりも突き出させて先端近傍位置を前記解放部としたことを特徴としている。
前記電線固定ばねは、帯状の板ばねを略V字形状に彎曲させて前記弾性変形部を形成し、該弾性変形部の一側の平板部を支持部とし、他側の平板部をその中途位置で外側に折曲して前記接続端子と前記線材を貫通させる貫通孔を設けこの貫通孔の前記折曲した側の端面を前記押圧部とし、前記折曲した平板部の先端を前記弾性変形部から見て前記押圧部よりも突き出させて先端近傍位置を前記解放部としたことを特徴としている。
電線固定ばねは、弾性変形部が支点に相当し、押圧部が作用点に相当し、解放部(押し込み位置)が力点に相当する。そして、解放部が弾性変形部から見て押圧部よりも突き出した位置(遠い位置)に設けられていることにより、弾性変形部と解放部との距離が、弾性変形部と押圧部との距離よりも長くなる。この結果、弾性変形部のばね強度が従来の電線固定ばねの湾曲変形部のばね強度と同じ場合でも、解放部に加える押し込み力を大幅に小さくすることが可能となる。
また、本発明の請求項3に係る端子台は、請求項1又は請求項2に記載の端子台において、
前記接続端子と電線固定ばねは、ケースに収容され、前記ケースには前記線材を挿入する線材挿入孔と、前記電線固定ばねの押圧部を解放する解放部材を差し込む解放部材差込口が形成されていることを特徴としている。
前記接続端子と電線固定ばねは、ケースに収容され、前記ケースには前記線材を挿入する線材挿入孔と、前記電線固定ばねの押圧部を解放する解放部材を差し込む解放部材差込口が形成されていることを特徴としている。
端子台に線材を接続する場合、ケースの線材挿入孔から線材を挿入して先端部により電線固定ばねの押圧部を弾性変形部のばね力に抗して押し下げながら接続端子との間を広げて押圧部との間に押し込み、接続端子に固定する。端子台から線材を取り外すときには、ケースの解放部材差込口から解放部材を押し込んで電線固定ばねの解放部を押し下げ、端子部材と押圧部との間を広げて線材から離す。これにより、線材が押圧部から解放されて端子台から取り外すことが可能となる。
また、本発明の請求項4に係る端子台は、請求項3に記載の端子台において、
前記解放部材は、一側端部が前記ケース内に収容されて前記解放部に当接し、他側端部が前記解放部材差込口を挿通して前記ケースの外方に突出し、前記他側端部を押動することにより前記押圧部を前記線材から解放する押しボタンであることを特徴としている。
前記解放部材は、一側端部が前記ケース内に収容されて前記解放部に当接し、他側端部が前記解放部材差込口を挿通して前記ケースの外方に突出し、前記他側端部を押動することにより前記押圧部を前記線材から解放する押しボタンであることを特徴としている。
端子台に線材を接続する場合、ケースの線材挿入孔から線材を挿入して先端部により電線固定ばねの押圧部を弾性変形部のばね力に抗して押し下げながら接続端子との間を広げて押圧部との間に押し込み、接続端子に固定する。線材を外す場合には押しボタンの他端部を押し下げると、これに伴い一側端部が押し下げられて電線固定ばねの解放部を押し下げ接続端子と押圧部との間を開いて線材から解放する。これにより、端子台から線材を容易に取り外すことが可能となる。
本発明によると、電線固定ばねの解放部を弾性変形部から見て押圧部よりも遠い位置に設けたことにより、弾性変形部が弾性変形し易く(撓み易く)なり線材を取り外す際に電線固定ばねの解放部に加える力を大幅に軽減することが可能となり、作業者の負担を軽くすることができる。
また、端子台の解放部材差込口に解放部材として押しボタンを設けることにより、端子台から線材を取り外す際に特別な工具を必要とせず、簡単に取り外し作業を行うことが可能となり作業性の向上が図られる。
以下、本発明の実施形態に係る端子台を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る端子台の一部を省略した斜視図を示し、端子台11は、ケース12と、ケース12内に収容された線材に接続する接続端子14と、接続端子に線材を固定する電線固定ばね15等により構成されている。尚、ケース12は、左右対称の反割り型とされ実線で示す右側半分のケース13と2点鎖線で示す左側半分のケース13’とを合わせて箱状のケース12が形成されるが、内部構造を分かり易くするために左側半分のケース13’を省略して右側半分のケース13のみを描いてある。
ケース13は、上壁13aの略中央に線材、例えば電線6の素線7を挿入するための円形の線材挿入孔13eが形成されており、その外側開口端周縁部が面取りされて線材を挿入し易くなっている。そして、線材挿入孔13eと一側の側壁13bとの略中間位置に接続端子14から素線7を解放するときに解放部材(工具)を差し込むための矩形状の解放部材差込口13fが形成されており、その外側開口端周縁部が面取りされて解放部材を差し込み易くなっている。また、解放部材差込口13fの内側開口端縁部にはガイド部13gが立設されており、前記解放部材を真っ直ぐに差し込むことができるようになっている。
接続端子14は、板状をなし、素線7と接触する接点部14aと他の接続部材と接続するための端子部14bが一体に形成されている。この接続端子14は、接点部14aが線材挿入孔13eの解放部材差込口13fのガイド部13g側の開口周縁部の下方位置に当該線材挿入孔13eの軸線方向に沿って配置され、端子部14bが底部13dの孔13hに嵌挿固定されて下方に突出している。
電線固定ばね15は、接続端子14の接点部14aよりも幅広の帯状の板ばねが略V字形状に彎曲されて弾性変形部15aが形成され、弾性変形部15aの一側の平板部15bが支持部(以下「支持部15b」という)とされ、他側の平板部15cがその中途位置、即ちケース13の線材挿入孔13eと対応する位置において斜め上方(外側)に向けて例えば、略90°程度の傾斜をなして折曲されている。
そして、平板部15cの自由端側の平板部15dに折曲部15eから先端側に接点部14aよりも僅かに幅の広い角形の貫通孔15fが形成されており、該貫通孔15fの折曲部15e側の端面が押圧部15gとされている。そして、平板部15dの先端部近傍部位が解放部15hとされている。
この電線固定ばね15は、図示のように弾性変形部15aが上方に凸をなしてケース13に収容され、平板部15bが側壁13cの内側面に当接しかつ下端面が底部13dに当接している。そして、平板部15cが接続端子4の接点部14aの略中央部に向かって斜め下方に延出し貫通孔15fに接点部14aが遊貫される。そして、押圧部15gが当該接点部14aの線材挿入孔13e側の接続面14a’に当接し、解放部15hがケース13の解放部材差込口13fの真下に位置して配置されている。電線固定ばね15は、弾性変形部15aのばね力(弾性力)により支持部15bが側壁13cに圧接し、押圧部15gが接続面14a’に圧接して支持されている。
そして、電線固定ばね15は、解放部15hが弾性変形部15aから見て押圧部15gよりも突き出した位置、即ち解放部15hが弾性変形部15aから見て押圧部15gよりも遠い位置に設けられている。このようにして、右側のケース13内に接続端子14と電線固定ばね15が収容され、2点鎖線で示す左側のケース13’が装着されて端子台11が形成される。
端子台11に電線6の素線を接続する場合、線材挿入孔13eから接続端子14の接点部14aの接続面14a’に当接させながら素線7を真っ直ぐに挿入する。素線7は、先端部7aが電線固定ばね15の押圧部15gを弾性変形部15aのばね力に抗して押し下げながら接続面14a’との間を広げて図2に示すように接点部14aと押圧部15gとの間に押し込まれる。このとき、素線7がある程度の機械的強度を有しているので、電線固定ばね15の解放部15hを工具で押す必要はない。
素線7を所定位置まで挿入して押し込み力を解除すると、電線固定ばね15の押圧部15gが弾性変形部15aのばね力により素線7の先端部7aを接触面14a’に押し付けて固定する。これにより、端子台11に素線7が接続される。電線固定ばね15は、素線7に引き抜き方向の力が加わった場合、押圧部15gのエッジが素線7の表面に食い込み、素線7の抜けを防止する。
端子台11から素線7を取り外すときには、図3に示すようにケース13の解放部材差込口13fから解放部材としての平板状の工具8を押し込んで電線固定ばね15の解放部15gを弾性変形部15aのばね力に抗して弾性変形させて(撓ませて)押し下げ、端子部14aと押圧部15gとの間を開いて押圧部15gを素線7から離す。これにより、素線7は、電線固定ばね5の押圧部15gから解放されて引き抜く(取り外す)ことが可能となる。尚、工具8として、例えばマイナスドライバを使用することも可能である。
ところで、本発明に係る端子台11においては、図1に示すように電線固定ばね15は、解放部15hが弾性変形部15aから見て押圧部15gよりも突き出した位置(遠い位置)に設けられている。そして、図4に示すように弾性変形部15aが支点に相当し、押圧部15gが作用点に相当し、解放部(押し込み位置)15hが力点に相当する。従って、支点としての弾性変形部15aと力点としての解放部15hとの距離が、支点としての弾性変形部15aと作用点としての押圧部15gとの距離よりも長く設定されていることになる。
この結果、支点としての弾性変形部15aと作用点としての押圧部15gと力点としての解放部15hとの位置関係により、弾性変形部15aのばね強度が図6に示した従来構造の電線固定ばね5の弾性変形部5aのばね強度と同じ場合でも、力点としての解放部15hに加える押し込み力を従来構造の場合に比べて大幅に小さく(軽く)することが可能となる。このため作業者が端子台11から素線7を引き抜く(取り外す)場合、工具8の押し込み力を軽くすることができ、作業者の労力を大幅に軽減することが可能となる。
図5は、本発明に係る端子台11の変形例を示し、ケース12(図1参照)に電線固定ばね15を解放するための解放部材を設けたものである。尚、図1に示す部材と同一部材には同一の符号を付して説明を省略する。図5に示すようにケース13の解放部材差込口13fには解放部材としての押しボタン16が嵌挿されている。
押しボタン16は棒状をなし、押圧部16aと押動部16bからなる。押圧部16aは、解放部材差込口13fよりも大きく形成されており、押動部16bは、解放部材差込口13f内を摺動可能に挿通されて上方に突出し、上端に大径の操作部16cが形成されて作業者が指先で押動し易くされている。
押しボタン16は、電線固定部15の押圧部15gが素線7の先端部7aを接続端子14の接点部14aに押し付けて固定している図示の状態において、押圧部16aの先端面が電線固定ばね15の解放部15hに当接し、後端面が解放部材差込口13fのガイド部13gの下端に当接して保持されている。
電線6を外す場合には押しボタン16の操作部16cを押し下げると、これに伴い押動部16b、押圧部16aが押し下げられて、電線固定ばね15の解放部15hを押し下げ、端子部14aと押圧部15gとの間を開いて当該押圧部15gを素線7から離す。これにより、素線7を端子台11から引き抜く(取り外す)ことが可能となる。このように、端子台11に線材を解放するための押しボタン16を設けておくことにより、専用の工具が不要となり作業性の向上が図られて好ましい。
上記説明したように本発明に係る端子台によると、弾性変形部のばね強度が従来の電線固定ばねの弾性変形部のばね強度と同じ場合でも、解放部に加える押し込み力を大幅に小さく(軽く)することが可能となる。このため、作業者が端子台から電線を引き抜く(取り外す)場合、解放部材の押し込み力を軽くすることができ、作業者の労力を大幅に軽減することが可能となり作業性の向上が図られる。
また、好ましくは、電線固定ばねは、帯状の板ばねを略V字形状に彎曲させて弾性変形部を形成し、一側を支持部とし、他側を中途位置で外側に折曲して接続端子と線材を貫通させる貫通孔を設け、貫通孔の折曲した側の端面を押圧部、先端を弾性変形部から見て押圧部よりも突き出させて先端近傍位置を解放部とする。これにより、弾性変形部のばね強度が従来の電線固定ばねの湾曲変形部のばね強度と同じ場合でも、解放部に加える押し込み力を大幅に小さくすることが可能となる。
また、好ましくは、接続端子と電線固定ばねをケースに収容し、ケースには線材を挿入する線材挿入孔と電線固定ばねの押圧部を解放する解放部材を差し込む解放部材差込口を形成する。端子台から線材を取り外すときにはケースの解放部材差込口から解放部材を押し込んで解放部を押し下げ、端子部材と押圧部との間を広げて線材から離す。これにより、線材が押圧部から解放されて端子台から取り外すことが可能となる。
また、好ましくは、解放部材は、一側端部がケース内に収容されて解放部に当接し、他側端部が解放部材差込口を挿通してケースの外方に突出する押しボタンとする。端子台から線材を外す場合、押しボタンを押し下げて電線固定ばねの解放部を押し下げ、接続端子と押圧部との間を開いて線材から解放する。これにより、端子台から線材を容易に取り外すことが可能となる。
1 端子台
2 ケース
3 右側半分のケース
3a 上壁
3b,3c 側壁
3d 底部
3e 線材挿入孔
3f 工具差込口
3h 孔
3’ 左側半分のケース
4 接続端子
4a 接点部
4b 端子部
5 電線固定ばね
5a 弾性変形部
5b,5c 平板部
5d 先端部
5e 中央部
6 電線
7 素線
7a 先端部
8 解放部材(工具)
11 端子台
12 ケース
13 右側半分のケース
13a 上壁
13b,13c 側壁
13d 底部
13e 線材挿入孔
13f 解放部材差込口
13g ガイド部
13h 孔
13’ 左側半分のケース
14 接続端子
14a 接点部
14a’ 接続面
14b 端子部
15 電線固定ばね
15a 弾性変形部
15b 平板部(支持部)
15c,15d 平板部
15e 折曲部
15f 貫通孔
15g 押圧部
15h 解放部
16 押しボタン
16a 押圧部
16b 押動部
16c 操作部
2 ケース
3 右側半分のケース
3a 上壁
3b,3c 側壁
3d 底部
3e 線材挿入孔
3f 工具差込口
3h 孔
3’ 左側半分のケース
4 接続端子
4a 接点部
4b 端子部
5 電線固定ばね
5a 弾性変形部
5b,5c 平板部
5d 先端部
5e 中央部
6 電線
7 素線
7a 先端部
8 解放部材(工具)
11 端子台
12 ケース
13 右側半分のケース
13a 上壁
13b,13c 側壁
13d 底部
13e 線材挿入孔
13f 解放部材差込口
13g ガイド部
13h 孔
13’ 左側半分のケース
14 接続端子
14a 接点部
14a’ 接続面
14b 端子部
15 電線固定ばね
15a 弾性変形部
15b 平板部(支持部)
15c,15d 平板部
15e 折曲部
15f 貫通孔
15g 押圧部
15h 解放部
16 押しボタン
16a 押圧部
16b 押動部
16c 操作部
Claims (4)
- 板状の接続端子と、前記接続端子と対向して配置され、前記接続端子に線材を押し付けて固定する押圧部と、前記押圧部に押圧力を付与する弾性変形部と、前記押圧力に抗して押動されたときに前記弾性変形部を弾性変形させて前記押圧部を前記線材から解放する解放部が一体に形成された電線固定ばねを備えた端子台において、
前記電線固定ばねの前記解放部を前記弾性変形部から見て前記押圧部よりも遠い位置に設けたことを特徴とする端子台。 - 前記電線固定ばねは、帯状の板ばねを略V字形状に彎曲させて前記弾性変形部を形成し、該弾性変形部の一側の平板部を支持部とし、他側の平板部をその中途位置で外側に折曲して前記接続端子と前記線材を貫通させる貫通孔を設けこの貫通孔の前記折曲した側の端面を前記押圧部とし、前記折曲した平板部の先端を前記弾性変形部から見て前記押圧部よりも突き出させて先端近傍位置を前記解放部としたことを特徴とする、請求項1に記載の端子台。
- 前記接続端子と電線固定ばねは、ケースに収容され、前記ケースには前記線材を挿入する線材挿入孔と、前記電線固定ばねの押圧部を解放する解放部材を差し込む解放部材差込口が形成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の端子台。
- 前記解放部材は、一側端部が前記ケース内に収容されて前記解放部に当接し、他側端部が前記解放部材差込口を挿通して前記ケースの外方に突出し、前記他側端部を押動することにより前記押圧部を前記線材から解放する押しボタンであることを特徴とする、請求項3に記載の端子台。
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