JP2009169276A - 冷却装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本実施形態の制御装置は、制御すべき熱交換器32A、32B、32Cの冷却能力、即ち、冷却されるべき発熱部材の温度上昇が著しい熱交換器がある場合には、熱交換器による吸熱作用が大きくなり、一方、冷却されるべき発熱部材の温度上昇が少ない場合には、熱交換器による吸熱作用を小さくするように制御するようになっている。即ち、ポンプ31の循環液の熱交換器への供給量や、ラジエター33の冷却ファン34A、34Bの送風量や熱交換器への循環液の供給の有無を制御して、画像形成装置の稼動状況に応じて熱交換器32A、32B、32Cの冷却能力を変化させるようにしている。
【選択図】図2
Description
そのため、種々の冷熱デバイスを用いて、上記発熱部材の冷却を行うことが提案されている。例えば、特許文献1に記載されているように、ヒートパイプを使用して定着後の記録紙を冷却することが提案されている。
しかしながら、ヒートパイプによる冷却では、輸送できる熱量に限界があり、十分に冷却することが出来ず、画像品質が損なわれてしまう問題を招く。特に、近年、小型かつ、高速の画像形成が要求される画像形成装置においては、さらに効率の良い冷却装置が求められ、このような要求を満たすために、水等の液体を循環させて冷却する液冷システムが開発され、提案されている。(例えば、特許文献2参照)
しかしながら、この冷却装置では、各管路に接続された前記各発熱部材を冷却する熱交換器等の動作を制御する制御装置を有していないため、画像形成装置の電源のスイッチがオンにされると同時に循環液体を循環させるためのポンプ等の駆動源や、第2の熱交換器で放熱するための空冷ファンが作動する等液冷システムの各構成が常時稼動してしまうことになる。しかし、画像形成装置の使われ方によっては、画像形成動作が1時間に一度も行われなかったり、或いは、その逆に連続で500枚のコピーを行ったりと、画像形成装置の稼働率が高い場合もあり常に一定しているものではない。従って、当然、温度上昇も使用状況に応じて変化する。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、画像形成装置の使われ方に応じて適切に制御され、無駄のないしかも高効率な液冷システムを備えた冷却装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の冷却装置において、前記制御装置は、前記ポンプからの循環液体の前記熱交換器への送給量を、前記ポンプの駆動電力を制御することによって制御することによって制御することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の冷却装置において、前記熱交換器と前記ポンプとの間に配設した循環液体の補助タンクと、当該補助タンクの供給口に設けた、当該補助タンクからの追加循環液体の前記熱交換器への供給を許容及び停止する開閉バルブと、を備え、前記制御手段は、当該開閉バルブの開閉動作を制御することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項記載の冷却装置を備えた冷却装置を特徴とする。
そこで、本発明では、上記問題点を改善するために、前記画像形成装置の稼動状況に応じて前記複数の熱交換器の冷却能力を変化させる制御装置を備えたことによって、画像形成装置の稼動状況に応じて、画像形成装置内の複数の発熱部材に対応する熱交換器の冷却能力を変化させて、効率的に冷却装置を作動させて省エネや空冷ファンの騒音等を改善可能としたものである。
図1は、本発明による一実施形態の画像形成装置の複写機の概略構成を示す図である。
本実施形態に係る複写機は、原稿を光の反射で読み取る読取り用光学ユニット1とその下部に設けられた画像形成ユニット2と、画像形成ユニット2に転写紙等の転写材Sを供給する給紙ユニット3とを備えている。
読取り用光学ユニット1は、図示しないガラス板上に載置された原稿に光を照射する第1スキャナー4aと第2スキャナー4bと、第1スキャナー4aと第2スキャナー4bから原稿に照射された反射光を結像するためのレンズ11と原稿からの反射光を電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ13を備え、第1スキャナー4a及び第2スキャナー4bを走査させて原稿の画像をCCDイメージセンサ13で電気信号に変換させて原稿の画像情報を読取るようになっている。そして、このようにして読取られた原稿の画像情報の電気信号を、後述する画像形成ユニット2の光書込みユニット5に送給して、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。
光書込みユニット5は、図示しないレーザーダイオード(LD)からのイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色の画像情報に対応して発光されるレーザー光をポリゴンミラー15、2枚のfθレンズ12、BTLレンズ9と書込みミラー7とで感光体ドラム20の回転に同期させて感光体ドラム20の表面に照射して、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。なお、符号8は防護ガラスである。
中間転写ユニット19は、ローラ14上に張架されて矢印C方向に回転移送される無端状の中間転写ベルト19aと感光体ドラム20の表面に形成されたトナー像を電気的に中間転写ベルト19a上に転写させる中間転写チャージャ23及び中間転写ベルト19a上に転写されたトナー像を転写材S上に転写するための転写材転写チャージャ28を備えている。さらに、中間転写ユニット19は、中間転写ベルト19a上に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布ブラシ17や、トナー像を転写材S上に転写後に残存するトナーを中間転写ベルト19aから除去するベルトクリーニングユニット25が備えられている。
定着ユニット27は、無端状搬送ベルト26によって搬送される中間転写ベルト19aからトナー像が転写された転写材Sのトナー像を転写材S上に加熱、加圧して定着固定するための加熱ローラ27aと加圧ローラ27bを備えている。
このようにして転写材S上に転写されたカラートナー像は、搬送ベルト26によって定着ユニット27に送給され、定着ユニット27で加熱、加圧処理を受けて転写材S上にカラートナー像を定着し、排紙ローラ29によって排紙される。
本実施形態における複写機においては、読み取り用光学ユニット1、現像ユニット6、光書込みユニット5、中間転写ユニット19、定着ユニット27等において発熱が生じ、装置の温度上昇が生じるが、これらのユニットは、常に同時に作動しているとは限らず、ユニットの一部のみ稼動していたりする等ユニットの稼動状況や画像形成する枚数や画像形成時間等の複写機の稼動状況によって、温度上昇の程度が時間に応じて変化する。このような複写機の稼動状況に応じて、上記ユニットを冷却する熱交換器の冷却能力を制御装置によって制御することによって、効率的に冷却装置を作動させて省エネや空冷ファンの騒音等を改善可能としている。
図2は、本発明による一実施形態に係る液冷システムの概略構成を示す図である。
本実施形態の液冷システム30においては、循環液リザーブタンク35、補助タンク36A、36B、熱交換器32A、32B、32C及びラジエター(放熱装置)33とを1本の主流路配管37で連結し、ポンプ31で循環液リザーブタンク35内の循環液を吸入口31aから吸入し、排出口31bから排出して、矢印D方向に液体を循環させるようになっている。
ポンプ31は、毎分0.5〜2リットル程度の循環液の排出能力を備えており、DC入力電圧を制御することによって排出流量を変化させることが可能である。このポンプ31からの循環冷却液は主流路配管37を通って画像形成装置機内の熱交換器32A、32B、32Cに送給可能となっている。
同様に、熱交換器32A、32B、32Cは、例えば、複写機の現像ユニット6、定着ユニット27、光書込みユニット5等のそれぞれのユニットの発熱部材の近傍に配設され、これらの発熱部材を循環液体で吸熱して冷却するが、これらの熱交換器開閉バルブ32cA、32cB、32cCの作動を停止させるための熱交換器開閉バルブ32cA、32cB、32cCが、図4に示すように、それぞれの流入口32aA、32aB、32aCに取り付けられている。そしてこれら熱交換器開閉バルブ32cA、32cB、32cCは、後述するように、コントローラ38によって開閉動作が制御されるようになっている。
ラジエター33は、図5に示すように、コルゲートフィン型ラジエターが使用されており、左上の流入口33aから循環液が流れ込み、偏平な管路33cを水平に流れ、右下の排出口33bから流出する。偏平な管路33cは10列あり、その間を波板のような形状をしたフィン33dが付帯し、2台の冷却ファン34A、34Bの気流がそのフィン33dの隙間を矢印Eのごとく、奥から手前に流れ循環液を冷却する。本例では80mm角の軸流ファン34A、34Bを2個設けた。そして、この冷却ファンの風量を、後述するコントローラ38によって制御するようになっている。
なお、本発明でいう画像形成装置の発熱部材としては、定着ユニット27の定着ローラ27aのように、それ自体が発熱する部材だけでなく、定着ローラ27aの発熱によって昇温する定着ユニット27や感光体ドラム20のようにそれ自体発熱しないが感光体ドラム20を回転する図示しない駆動モータ等によって昇温する部材やユニットをも包含するものである。さらに、本発明においては、画像形成装置内の全ての発熱部材に熱交換器を備える必要はなく、画像形成に大きな影響を与える少なくとも現像装置及び定着ユニットの2個所の発熱部材に対してそれぞれ熱交換器をそなえるようにすれば十分である。
コントローラ38は、前記インターフェースを介して本体複写機の稼動状況と連動しているので、複写機の制御装置43からの複写機の稼動状況を示す信号がインターフェース383a、383bに入力されて、この信号に基づいて、ポンプ31や冷却ファン34A、34Bの駆動モータ41、42や、補助タンク36A、36B及び流路配管37の開閉バルブ36cA、36cB及び39A、39B、39Cを作動させて熱交換器32A、32B、32Cの冷却能力を制御するようになっている。例えば、複写機が現時点より5分前に75枚コピーを出力し、今200枚コピーした場合には、5分前のコピーによって循環液の液温や発熱部材(被冷却部材)の温度が何度昇温するか、また、さらに200枚コピーした場合に、循環液の液温や発熱部材(被冷却部材)の温度がどの位温度がさらに上昇するかのデータは、予め実験的にデータが得られており、これらのデータがコントローラ38内の図示しないメモリ手段に記憶されている。これらのデータに基づいて、コントローラ38は、発熱部材の温度上昇も少ないと判断し、ラジエター空冷用のファン34A、34Bを定格電圧の半分で作動させ、風量を半分に下げて稼動するように制御した。
また、他の例では、現時点の直前に1500枚のコピーをとり、次に連続して300枚をコピー出力した場合には、直前の1500枚で温度上昇は急激になることが、予めコントローラ38内のメモリ手段に記憶されているためポンプ31の循環液の排出流量、ラジエター33の冷却ファン34A、34Bの風量とも最大で作動させ、続いて連続して300枚のコピー出力であっても以前の温度上昇が大きいのでこの条件のまま液冷システムを稼動させた。
さらに、熱交換器32Cの冷却も不要であるとすれば、2−1C熱交換器開閉バルブ32cCを閉め、流路開閉バルブ37Cを開にして、結局熱交換器32Aの発熱部材のみが冷却されることになる。このように循環液の流路を替えて、必用に応じて冷却効率を高めたり、弱めることが可能である。
Claims (5)
- 画像形成装置内に存在する複数の発熱部材と熱交換をする複数の熱交換器と、当該熱交換器に液体を循環させて送給するポンプと、循環させる循環液体を収納する収納タンクと、を備え、
前記ポンプは、前記収納タンクから循環液体を吸入し、吸入した前記循環液体を前記熱交換器に送給して前記発熱部材を冷却後、前記循環液体を前記収納タンクに還流させ、
前記画像形成装置の稼動状況に応じて前記複数の熱交換器の冷却能力を変化させる制御装置を備えたことを特徴とする冷却装置。 - 請求項1記載の冷却装置において、
前記制御装置は、前記ポンプからの循環液体の前記熱交換器への送給量を、前記ポンプの駆動電力を制御することによって制御することを特徴とする冷却装置。 - 請求項1又は2記載の冷却装置において、
前記熱交換器と循環液体収納タンクとの間に前記循環液体を冷却する放熱装置を配設し、
前記制御装置は、前記放熱装置に設けた冷却用ファンの風量を当該冷却用ファンの駆動電力を制御することによって制御することを特徴とする冷却装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項記載の冷却装置において、
前記熱交換器と前記ポンプとの間に配設した循環液体の補助タンクと、
当該補助タンクの供給口に設けた、当該補助タンクからの追加循環液体の前記熱交換器への供給を許容及び停止する開閉バルブと、を備え、
前記制御手段は、当該開閉バルブの開閉動作を制御することを特徴とする冷却装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項記載の冷却装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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