JPH11270879A - 熱搬送装置 - Google Patents

熱搬送装置

Info

Publication number
JPH11270879A
JPH11270879A JP7547298A JP7547298A JPH11270879A JP H11270879 A JPH11270879 A JP H11270879A JP 7547298 A JP7547298 A JP 7547298A JP 7547298 A JP7547298 A JP 7547298A JP H11270879 A JPH11270879 A JP H11270879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
circuit
heat
tank
source side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7547298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3785796B2 (ja
Inventor
Yasushi Hori
靖史 堀
Mari Sada
真理 佐田
Ryusuke Fujiyoshi
竜介 藤吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP07547298A priority Critical patent/JP3785796B2/ja
Publication of JPH11270879A publication Critical patent/JPH11270879A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3785796B2 publication Critical patent/JP3785796B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無動力熱搬送方式の熱搬送装置において、制
御可能な能力範囲を拡大する。 【解決手段】 熱源側回路(101)及び駆動源回路(102)を
有する1次側回路(100)と、駆動力発生回路(201)及び利
用側回路(202)を有する2次側回路(200)とを備える。駆
動力発生回路(201)を第1駆動力発生回路(201A)及び第
2駆動力発生回路(201B)により構成する。駆動力発生回
路(201)は、各加圧熱交換器(31A),(31B)において、駆動
源回路(102)の1次側冷媒を凝縮させることにより2次
側冷媒を加熱して昇圧する一方、各減圧熱交換器(32A),
(32B)において、1次側冷媒を蒸発させることにより2
次側冷媒を冷却して減圧する。加圧熱交換器(31A),(31
B)及び減圧熱交換器(32A),(32B)の高低圧差を駆動力と
して、タンク(41A),(42A),(41B),(42B)から2次側冷媒
を押し出し、利用側回路(202)で循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の冷
媒回路等として利用可能な熱搬送装置に係り、特に、冷
媒回路での冷媒の加熱及び冷却によって冷媒循環のため
の駆動力を得るようにした装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置に設けられる冷
媒回路として、例えば特開昭63−180022号公報
に開示されているように、冷媒回路において冷媒を加熱
及び冷却することにより冷媒循環のための駆動力を得る
ようにした熱搬送装置が知られている。
【0003】この熱搬送装置は、加熱器、凝縮器及びタ
ンクを冷媒配管を介して順に接続して構成されている。
タンクは加熱器よりも高い位置に配置され、さらに、加
熱器とタンクとは、開閉弁を備えた均圧管を介して接続
されている。
【0004】このような構成により、室内の暖房運転時
には、まず、開閉弁を閉状態にしておき、加熱器で加熱
されたガス冷媒を凝縮器で凝縮させて液化した後、この
液冷媒をタンクに回収する。その後、開閉弁を開放し
て、均圧管により加熱器とタンクとを均圧することによ
り、加熱器よりも高い位置にあるタンクから加熱器に液
冷媒を戻すようにしている。このような動作を繰り返す
ことにより、冷媒の循環を可能としている。
【0005】しかしながら、このような構成では、凝縮
器からタンクにガス冷媒が導入された場合、タンク内の
圧力が上昇してしまい、良好な冷媒の循環動作が行われ
ないおそれがある。このため、凝縮器からガス冷媒が流
出しないように、凝縮器において冷媒を過冷却状態にし
ておく必要があり、大規模なシステムや長配管システム
に適用することは難しかった。
【0006】そこで、特開平9−178217号公報に
開示された熱搬送装置では、これらの点を解決するため
に、液冷媒を貯留したタンクに対して加圧動作と減圧動
作とを切換可能な駆動力発生回路を設け、加圧動作によ
りタンク内の液冷媒を利用側回路に押し出す一方、減圧
動作により利用側回路中の液冷媒をタンクに回収するこ
とにより、冷媒循環を良好にしている。
【0007】詳しくは、図11に示すように、上記熱搬
送装置は、圧縮機(a)が設けられた蒸気圧縮式の冷媒回
路で成る1次側回路(y1)と、熱駆動式の冷媒回路で成る
2次側回路(y2)とを備えている。1次側回路(y1)は、駆
動用の加圧熱交換器(b)及び減圧熱交換器(d)を備えた駆
動源回路(x4)と、熱源側熱交換器(g)及び主熱交換器(f)
を備えた熱源側回路(x2)とから構成されている。2次側
回路(y2)は、利用側熱交換器(e)を備えると共に主熱交
換器(f)に接続されて2次側冷媒が循環する利用側回路
(x1)と、液冷媒を貯留した一対のタンク(t1),(t2)を備
えて利用側回路(x1)における冷媒の循環駆動力を発生さ
せる駆動力発生回路(x3)とから構成されている。
【0008】駆動源回路(x4)では、加圧熱交換器(b)に
おいて1次側冷媒が凝縮する一方、減圧熱交換器(d)に
おいて1次側冷媒が蒸発する。これにより、駆動力発生
回路(x3)では、加圧熱交換器(b)において2次側冷媒が
加熱されて高圧が発生する一方、減圧熱交換器(d)にお
いて2次側冷媒が冷却されて低圧が生成される。そし
て、一方のタンク(t1)の上方から高圧を供給すると共
に、他方のタンク(t2)を減圧する。その結果、高低圧差
が駆動力となって、利用側回路(x1)において2次側冷媒
が循環する。利用側回路(x1)では、2次側冷媒は、主熱
交換器(f)において吸収した温熱または冷熱を、利用側
熱交換器(e)で放出する。
【0009】従って、機器の配設位置の制約が小さく、
高い信頼性及び汎用性を有するような無動力熱搬送方式
の熱搬送装置を実現することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、熱搬送装置
には、設置環境に応じた種々の能力が求められる。上記
熱搬送装置では、各利用側熱交換器(e)に対して設けら
れた流量調整弁(h)の開度をそれぞれ調節することによ
り、各利用側熱交換器(e)における能力を調節すること
としていた。しかし、設置箇所や適用対象によっては、
制御可能な能力範囲を更に拡大することが望まれる。上
記従来の熱搬送装置では、制御可能な能力範囲には限界
があった。そのため、上記熱搬送装置の特長を備えつ
つ、従来よりも能力範囲の大きな熱搬送装置の出現が強
く望まれていた。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、制御可能な能力範囲
が広い熱搬送装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、回路構成を改善することにより、駆動力
発生回路における冷媒の高低圧差または利用側回路にお
いて流通可能な冷媒の最大流量に関する制御可能範囲を
拡大することとした。
【0013】具体的には、第1の発明が講じた手段は、
冷媒を貯留する第1タンク手段(41A,41B)及び第2タン
ク手段(42A,42B)と、冷媒を加熱して高圧を生成する加
圧手段(31A,31B)と、冷媒を冷却して低圧を生成する減
圧手段(32A,32B)と、上記第1タンク手段(41A,41B)また
は第2タンク手段(42A,42B)のいずれか一方のタンク手
段を上記加圧手段(31A,31B)に連通させると共に他方の
タンク手段を上記減圧手段(32A,32B)に連通させて冷媒
の循環駆動力を発生させる連通手段(M)とを有する駆動
力発生回路(201)と、利用側熱交換器(50)及び主熱交換
器(24)を有する一方、上記加圧手段(31A,31B)に連通し
たタンク手段から押し出された冷媒を該利用側熱交換器
(50)及び主熱交換器(24)において熱交換させ、上記減圧
手段に連通したタンク手段に回収する利用側回路(202)
とを備えた熱搬送装置において、上記駆動力発生回路(2
01)の上記加圧手段(31A,31B)、減圧手段(32A,32B)、第
1タンク手段(41A,41B)または第2タンク手段(42A,42B)
は、上記利用側回路(202)における冷媒循環量を調整自
在なように容量調節が自在に構成されていることとした
ものである。
【0014】上記発明特定事項により、駆動力発生回路
(201)において、冷媒が加熱されて高圧が発生する一
方、冷媒が冷却されて低圧が発生する。そして、連通手
段(M)によって一方のタンク手段には高圧が付与され、
他方のタンク手段は減圧される。その結果、一方のタン
ク手段の冷媒が利用側回路(202)に押し出され、利用側
熱交換器(50)及び主熱交換器(24)を流通して熱交換を行
い、再び駆動力発生回路(201)に戻って他方のタンク手
段に回収される。このような冷媒の循環動作により、利
用側熱交換器(50)と主熱交換器(24)との間で、当該冷媒
を媒体として熱搬送が行われることになる。
【0015】ここで、加圧手段(31A,31B)、減圧手段(32
A,32B)、第1タンク手段(41A,41B)または第2タンク手
段(42A,42B)は容量調節が自在に構成されているので、
調節可能な冷媒の高低圧差、あるいは流通可能な冷媒量
は従来よりも増大する。従って、制御可能な能力範囲が
拡大する。
【0016】第2の発明が講じた手段は、上記第1の発
明において、駆動力発生回路(201)の加圧手段は、加熱
媒体によって冷媒を加熱する複数の加圧熱交換器(31A,3
1B)を備え、加熱能力を調節することにより冷媒の循環
駆動力を調整するように構成されていることとしたもの
である。
【0017】上記発明特定事項により、大きな冷媒循環
駆動力が必要な場合には多くの個数の加圧熱交換器によ
って冷媒が加熱され、冷媒循環量が増大する。一方、小
さな冷媒循環駆動力で足りる場合には、より少ない個数
の加圧熱交換器によって冷媒が加熱され、冷媒循環量が
減少する。その結果、冷媒が所望の循環量に調整され
る。
【0018】第3の発明が講じた手段は、上記第1の発
明において、駆動力発生回路(201)の減圧手段は、冷却
媒体によって冷媒を冷却する複数の減圧熱交換器(32A,3
2B)を備え、冷却能力を調節することにより冷媒の循環
駆動力を調整するように構成されていることとしたもの
である。
【0019】上記発明特定事項により、大きな冷媒循環
駆動力が必要な場合には多くの個数の減圧熱交換器によ
って冷媒が冷却され、冷媒循環量が増大する。一方、小
さな冷媒循環駆動力で足りる場合には、より少ない個数
の減圧熱交換器によって冷媒が冷却され、冷媒循環量が
減少する。その結果、冷媒が所望の循環量に調整され
る。
【0020】第4の発明が講じた手段は、上記第1の発
明において、駆動力発生回路(201)の第1タンク手段(41
A,41B)または第2タンク手段(42A,42B)は複数のタンク
を備え、冷媒を循環させるタンクの個数を調節すること
により冷媒の循環駆動力を調整するように構成されてい
ることとしたものである。
【0021】上記発明特定事項により、大きな冷媒循環
駆動力が必要な場合には、多くの個数のタンク手段によ
り冷媒が供給または回収され、冷媒循環量が増大する。
一方、小さな冷媒循環駆動力で足りる場合には、より少
ない個数のタンク手段によって冷媒が供給または回収さ
れ、冷媒循環量が減少する。その結果、冷媒が所望の循
環量に調整される。
【0022】第5の発明が講じた手段は、1次側冷媒が
循環する1次側回路(100)と、2次側冷媒が循環する2
次側回路(200)とを備え、上記2次側回路(200)には、2
次側冷媒を貯留する第1タンク手段(41A,41B)及び第2
タンク手段(42A,42B)と、2次側冷媒を加熱することに
より昇圧する加圧熱交換器(31)と、2次側冷媒を冷却す
ることにより減圧する減圧熱交換器(32)と、上記第1タ
ンク手段(41A,41B)または第2タンク手段(42A,42B)のい
ずれか一方のタンク手段を上記加圧熱交換器(31)に連通
させると共に他方のタンク手段を上記減圧熱交換器(32)
に連通させることにより2次側冷媒の循環駆動力を発生
させる連通手段(M)とを有する駆動力発生回路(201)と、
利用側熱交換器(50)及び主熱交換器(24)を有し、上記加
圧熱交換器(31)に連通したタンク手段から押し出された
2次側冷媒を該利用側熱交換器(50)及び主熱交換器(24)
において熱交換させ、上記減圧熱交換器(32)に連通した
タンク手段に回収する利用側回路(202)とが設けられる
一方、上記1次側回路(100)には、上記主熱交換器(24)
に熱源側熱交換器(23)が接続されて成り、該熱源側熱交
換器(23)及び該主熱交換器(24)を1次側冷媒が循環し
て、該熱源側熱交換器(23)で吸収した温熱または冷熱を
該主熱交換器(24)において2次側冷媒に供給する熱源側
回路(101)と、上記加圧熱交換器(31)及び上記減圧熱交
換器(32)が接続されて成り、該加圧熱交換器(31)におい
て1次側冷媒を凝縮させることにより上記駆動力発生回
路(201)の2次側冷媒を加熱する一方、該減圧熱交換器
(32)において1次側冷媒を蒸発させることにより該駆動
力発生回路(201)の2次側冷媒を冷却する駆動源回路(10
2)とが設けられ、上記加圧熱交換器(31)、減圧熱交換器
(32)、第1タンク手段(41A,41B)または第2タンク手段
(42A,42B)の少なくとも一つは、上記利用側回路(202)に
おける2次側冷媒の循環量を調整自在なように、容量調
節が自在に構成されていることとしたものである。
【0023】上記発明特定事項により、熱源側回路(10
1)では、1次側冷媒が熱交換を伴いながら循環すること
により、熱源側熱交換器(23)で吸収した温熱または冷熱
が主熱交換器(24)を介して2次側冷媒に供給される。駆
動源回路(102)では、加圧熱交換器(31)において1次側
冷媒が凝縮し、この凝縮熱によって駆動力発生回路(20
1)の2次側冷媒が加熱されて昇圧し、駆動力発生回路(2
01)に高圧が発生する。また、減圧熱交換器(32)におい
て1次側冷媒が蒸発し、この蒸発熱によって駆動力発生
回路(201)の2次側冷媒が冷却されて減圧し、駆動力発
生回路(201)に低圧が発生する。そして、この高低圧差
が駆動力となって、駆動力発生回路(201)の一方のタン
ク手段から2次側冷媒が押し出され、当該2次側冷媒は
利用側回路(202)を循環し、再び駆動力発生回路(201)に
戻って他方のタンク手段に回収されることになる。利用
側回路(202)を循環する際に、2次側冷媒は利用側熱交
換器(50)及び主熱交換器(24)において熱交換を行う。そ
の結果、熱源側熱交換器(23)と利用側熱交換器(50)との
間で、1次側冷媒及び2次側冷媒を媒体として熱搬送が
行われることになる。
【0024】こで、加圧熱交換器(31)、減圧熱交換器(3
2)、第1タンク手段(41A,41B)または第2タンク手段(42
A,42B)は容量調節が自在に構成されているので、調節可
能な2次側冷媒の高低圧差、あるいは流通可能な2次側
冷媒の冷媒量は従来よりも増大する。従って、制御可能
な能力範囲が拡大する。
【0025】第6の発明が講じた手段は、上記第5の発
明において、加圧熱交換器(31)または減圧熱交換器(32)
の少なくとも一方は、複数の熱交換器(31A,31B,32A,32
B)を備え、熱交換能力を調節することにより2次側冷媒
の循環駆動力を調整するように構成されていることとし
たものである。
【0026】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、多
くの個数の加圧熱交換器によって2次側冷媒が加熱さ
れ、または多くの個数の減圧熱交換器によって2次側冷
媒が冷却され、2次側冷媒の冷媒循環量は増大する。一
方、小さな冷媒循環駆動力で足りる場合には、より少な
い個数の加圧熱交換器によって2次側冷媒が加熱され、
または少ない個数の減圧熱交換器によって2次側冷媒が
冷却され、2次側冷媒の冷媒循環量は減少する。その結
果、2次側冷媒は所望の循環量に調整される。
【0027】第7の発明が講じた手段は、上記第5の発
明において、第1タンク手段または第2タンク手段の少
なくとも一方は、複数のタンク(41A,41B,42A,42B)を備
え、冷媒を循環させるタンクの個数を調節することによ
り2次側冷媒の循環駆動力を調整するように構成されて
いることとしたものである。
【0028】上記発明特定事項により、大きな冷媒循環
駆動力が必要な場合には、多くの個数のタンク手段によ
り2次側冷媒が供給または回収され、2次側冷媒の循環
量が増大する。一方、小さな冷媒循環駆動力で足りる場
合には、より少ない個数のタンク手段によって2次側冷
媒が供給または回収され、2次側冷媒の冷媒量が減少す
る。その結果、2次側冷媒は所望の循環量に調整され
る。
【0029】第8の発明が講じた手段は、図1に示すよ
うに、上記第5の発明において、第1タンク手段は第1
タンク(41A)及び第3タンク(41B)を備え、第2タンク手
段は第2タンク(42A)及び第4タンク(42B)を備え、加圧
熱交換器(31)は第1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱
交換器(31B)を備え、減圧熱交換器(32)は第1減圧熱交
換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)を備える一方、駆
動力発生回路(201)は、該第1タンク(41A)と該第2タン
ク(42A)と該第1加圧熱交換器(31A)と該第1減圧熱交換
器(32A)とを有する第1駆動力発生回路(201A)と、該第
3タンク(41B)と該第4タンク(42B)と該第2加圧熱交換
器(31B)と該第2減圧熱交換器(32B)とを有する第2駆動
力発生回路(201B)とを備え、駆動源回路(102)は、上記
第1加圧熱交換器(31A)及び上記第1減圧熱交換器(32A)
が熱源側回路(101)に接続されて成る第1駆動源回路(10
2A)と、上記第2加圧熱交換器(31B)及び上記第2減圧熱
交換器(32B)が該熱源側回路(101)に接続されて成る第2
駆動源回路(102B)とを備えていることとしたものであ
る。
【0030】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、第
1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)の双方
において2次側冷媒を加熱すると共に、第1減圧熱交換
器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)の双方において2次
側冷媒を冷却し、第1タンク(41A)〜第4タンク(42B)内
に貯留されたすべての2次側冷媒が利用側回路(202)を
循環する。一方、小さな冷媒循環駆動力で足りる場合に
は、第1加圧熱交換器(31A)または第2加圧熱交換器(31
B)の一方において2次側冷媒を加熱すると共に、対応す
る第1減圧熱交換器(32A)または第2減圧熱交換器(32B)
の一方において2次側冷媒を冷却し、第1タンク(41A)
及び第2タンク(42A)、または第3タンク(41B)及び第4
タンク(42B)のいずれかの組のタンク内の2次側冷媒が
利用側回路(202)を循環する。
【0031】第9の発明が講じた手段は、図4に示すよ
うに、上記第5の発明において、第1タンク手段は第1
タンク(41A)及び第3タンク(41B)を備え、第2タンク手
段は第2タンク(42A)及び第4タンク(42B)を備え、加圧
熱交換器(31)は第1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱
交換器(31B)を備え、減圧熱交換器(32)は第1減圧熱交
換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)を備え、主熱交換
器(24)は第1主熱交換器(24A)及び第2主熱交換器(24B)
を備え、熱源側熱交換器(23)は第1熱源側熱交換器(23
A)及び第2熱源側熱交換器(23B)を備える一方、駆動力
発生回路(201)は、該第1タンク(41A)と該第2タンク(4
2A)と該第1加圧熱交換器(31A)と該第1減圧熱交換器(3
2A)とを有する第1駆動力発生回路(201A)と、該第3タ
ンク(41B)と該第4タンク(42B)と該第2加圧熱交換器(3
1B)と該第2減圧熱交換器(32B)とを有する第2駆動力発
生回路(201B)とを備え、利用側回路(202)には、該第1
主熱交換器(24A)及び該第2主熱交換器(24B)が互いに並
列に設けられ、熱源側回路(101)は、上記第1主熱交換
器(24A)に第1圧縮機(21A)及び上記第1熱源側熱交換器
(23A)が接続されて成る第1熱源側回路(101A)と、上記
第2主熱交換器(24B)に第2圧縮機(21B)及び上記第2熱
源側熱交換器(23B)が接続されて成る第2熱源側回路(10
1B)とを備え、駆動源回路(102)は、上記第1熱源側回路
(101A)に接続された上記第1加圧熱交換器(31A)及び上
記第1減圧熱交換器(32A)により構成された第1駆動源
回路(102A)と、上記第2熱源側回路(101B)に接続された
上記第2加圧熱交換器(31B)及び上記第2減圧熱交換器
(32B)により構成された第2駆動源回路(102B)とを備え
ていることとしたものである。
【0032】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、第
1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)の双方
において2次側冷媒を加熱すると共に、第1減圧熱交換
器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)の双方において2次
側冷媒を冷却し、第1タンク(41A)〜第4タンク(42B)内
に貯留されたすべての2次側冷媒が利用側回路(202)を
循環する。一方、小さな冷媒循環駆動力で足りる場合に
は、第1加圧熱交換器(31A)または第2加圧熱交換器(31
B)の一方において2次側冷媒を加熱すると共に、対応す
る第1減圧熱交換器(32A)または第2減圧熱交換器(32B)
の一方において2次側冷媒を冷却し、第1タンク(41A)
及び第2タンク(42A)、または第3タンク(41B)及び第4
タンク(42B)のいずれかの組のタンク内の2次側冷媒が
利用側回路(202)を循環する。
【0033】第10の発明が講じた手段は、図5に示す
ように、上記第5の発明において、第1タンク手段は第
1タンク(41A)及び第3タンク(41B)を備え、第2タンク
手段は第2タンク(42A)及び第4タンク(42B)を備え、加
圧熱交換器(31)は第1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧
熱交換器(31B)を備え、減圧熱交換器(32)は第1減圧熱
交換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)を備える一方、
駆動力発生回路(201)は、該第1タンク(41A)と該第2タ
ンク(42A)と該第1加圧熱交換器(31A)と該第1減圧熱交
換器(32A)とを有する第1駆動力発生回路(201A)と、該
第3タンク(41B)と該第4タンク(42B)と該第2加圧熱交
換器(31B)と該第2減圧熱交換器(32B)とを有する第2駆
動力発生回路(201B)とを備え、1次側回路(100)には、
前記熱源側回路(101)及び駆動源回路(102)に代えて、上
記第1加圧熱交換器(31A)及び上記第1減圧熱交換器(32
A)に第1圧縮機(21A)が接続されて成る第1回路(100A)
と、上記第2加圧熱交換器(31B)及び上記第2減圧熱交
換器(32B)に第2圧縮機(21B)が接続されて成る第2回路
(100B)とが設けられ、上記第1回路(100A)及び第2回路
(100B)の各回路には、加圧熱交換器(31A,31B)と減圧熱
交換器(32A,32B)とにおける1次側冷媒の熱交換量のバ
ランスを調整する補助熱交換器(27A,27B)が設けられて
いることとしたものである。
【0034】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、第
1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)の双方
において2次側冷媒を加熱すると共に、第1減圧熱交換
器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)の双方において2次
側冷媒を冷却し、第1タンク(41A)〜第4タンク(42B)内
に貯留されたすべての2次側冷媒が利用側回路(202)を
循環する。一方、小さな冷媒循環駆動力で足りる場合に
は、第1加圧熱交換器(31A)または第2加圧熱交換器(31
B)の一方において2次側冷媒を加熱すると共に、対応す
る第1減圧熱交換器(32A)または第2減圧熱交換器(32B)
の一方において2次側冷媒を冷却し、第1タンク(41A)
及び第2タンク(42A)、または第3タンク(41B)及び第4
タンク(42B)のいずれかの組のタンク内の2次側冷媒が
利用側回路(202)を循環する。
【0035】第11の発明が講じた手段は、図6に示す
ように、上記第5の発明において、駆動力発生回路(20
1)の第1タンク手段は互いに並列な第1タンク(41)及び
第3タンク(44)とを備える一方、該駆動力発生回路(20
1)の第2タンク手段は互いに並列な第3タンク(44)及び
第4タンク(45)を備えていることとしたものである。
【0036】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、第
1タンク(41)〜第4タンク(45)に貯留されたすべての2
次側冷媒が利用側回路(202)を循環する。一方、小さな
冷媒循環駆動力で足りる場合には、第1タンク(41)及び
第2タンク(42)、または第3タンク(44)及び第4タンク
(45)のいずれかの組のタンク内の2次側冷媒が利用側回
路(202)を循環する。
【0037】第12の発明が講じた手段は、図7に示す
ように、上記第5の発明において、駆動力発生回路(20
1)の加圧熱交換器(31)は、互いに並列な第1加圧熱交換
器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)を備える一方、該駆
動力発生回路(201)の減圧熱交換器(32)は、互いに並列
な第1減圧熱交換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)を
備え、利用側回路(202)の主熱交換器(24)は、互いに並
列な第1主熱交換器(24A)、第2主熱交換器(24B)及び第
3主熱交換器(24C)を備える一方、該利用側回路(202)の
熱源側熱交換器(23)は、互いに並列な第1熱源側熱交換
器(23A)、第2熱源側熱交換器(23B)及び第3熱源側熱交
換器(23C)を備え、熱源側回路(101)は、上記第1主熱交
換器(24A)に第1圧縮機(21A)及び上記第1熱源側熱交換
器(23A)が接続されて成る第1熱源側回路(101A)と、上
記第2主熱交換器(24B)に第2圧縮機(21B)及び上記第2
熱源側熱交換器(23B)が接続されて成る第2熱源側回路
(101B)と、上記第3主熱交換器(24C)に第3圧縮機(21C)
及び上記第3熱源側熱交換器(23C)が接続されて成る第
3熱源側回路(101C)とを備え、駆動源回路(102)は、上
記第1熱源側回路(101A)に接続された上記第1加圧熱交
換器(31A)及び上記第1減圧熱交換器(32A)によって構成
された第1駆動源回路(102A)と、上記第2熱源側回路(1
01B)に接続された上記第2加圧熱交換器(31B)及び上記
第2減圧熱交換器(32B)によって構成された第2駆動源
回路(102B)とを備えていることとしたものである。
【0038】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、第
1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)の双方
において2次側冷媒を加熱すると共に、第1減圧熱交換
器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)の双方において2次
側冷媒を冷却し、第1タンク(41)及び第2タンク(42)に
貯留された2次側冷媒が利用側回路(202)を循環する。
一方、小さな冷媒循環駆動力で足りる場合には、第1加
圧熱交換器(31A)または第2加圧熱交換器(31B)の一方に
おいて2次側冷媒を加熱すると共に、対応する第1減圧
熱交換器(32A)または第2減圧熱交換器(32B)の一方にお
いて2次側冷媒を冷却し、上記第1タンク(41)及び第2
タンク(42)内の2次側冷媒が利用側回路(202)を循環す
る。
【0039】第13の発明が講じた手段は、図8に示す
ように、上記第5の発明において、駆動力発生回路(20
1)の加圧熱交換器(31)は、互いに並列な第1加圧熱交換
器(31A)、第2加圧熱交換器(31B)及び第3加圧熱交換器
(31C)を備える一方、該駆動力発生回路(201)の減圧熱交
換器(32)は、互いに並列な第1減圧熱交換器(32A)、第
2減圧熱交換器(32B)及び第3減圧熱交換器(32C)を備
え、利用側回路(202)の主熱交換器(24)は、互いに並列
な第1主熱交換器(24A)、第2主熱交換器(24B)及び第3
主熱交換器(24C)を備える一方、該利用側回路(202)の熱
源側熱交換器(23)は、互いに並列な第1熱源側熱交換器
(23A)、第2熱源側熱交換器(23B)及び第3熱源側熱交換
器(23C)を備え、熱源側回路(101)は、上記第1主熱交換
器(24A)に第1圧縮機(21A)及び上記第1熱源側熱交換器
(23A)が接続されて成る第1熱源側回路(101A)と、上記
第2主熱交換器(24B)に第2圧縮機(21B)及び上記第2熱
源側熱交換器(23B)が接続されて成る第2熱源側回路(10
1B)と、上記第3主熱交換器(24C)に第3圧縮機(21C)及
び上記第3熱源側熱交換器(23C)が接続されて成る第3
熱源側回路(101C)とを備え、駆動源回路(102)は、上記
第1熱源側回路(101A)に接続された上記第1加圧熱交換
器(31A)及び上記第1減圧熱交換器(32A)によって構成さ
れた第1駆動源回路(102A)と、上記第2熱源側回路(101
B)に接続された上記第2加圧熱交換器(31B)及び上記第
2減圧熱交換器(32B)によって構成された第2駆動源回
路(102B)と、上記第3熱源側回路(101C)に接続された上
記第3加圧熱交換器(31C)及び上記第3減圧熱交換器(32
C)によって構成された第3駆動源回路(102C)とを備えて
いることとしたものである。
【0040】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、第
1加圧熱交換器(31A)〜第3加圧熱交換器(31C)のすべて
の加圧熱交換器で2次側冷媒を加熱すると共に、第1減
圧熱交換器(32A)〜第3減圧熱交換器(32C)のすべての減
圧熱交換器で2次側冷媒を冷却し、第1タンク(41)及び
第2タンク(42)に貯留された2次側冷媒が利用側回路(2
02)を循環する。一方、小さな冷媒循環駆動力で足りる
場合には、いずれか一つまたは二つの加圧熱交換器にお
いて2次側冷媒を加熱すると共に、それに対応する一つ
または二つの減圧熱交換器において2次側冷媒を冷却
し、上記第1タンク(41)及び第2タンク(42)内の2次側
冷媒が利用側回路(202)を循環する。
【0041】第14の発明が講じた手段は、図9または
図10に示すように、上記第6の発明において、加圧熱
交換器(31)の個数と減圧熱交換器(32)の個数とが異なっ
ていることとしたものである。
【0042】第15の発明が講じた手段は、図9に示す
ように、上記第14の発明において、駆動力発生回路(2
01)の加圧熱交換器(31)は、互いに並列な第1加圧熱交
換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)を備える一方、該
駆動力発生回路(201)の減圧熱交換器(32)は、単一の第
1減圧熱交換器(32A)から成り、利用側回路(202)の主熱
交換器(24)は、互いに並列な第1主熱交換器(24A)、第
2主熱交換器(24B)及び第3主熱交換器(24C)を備える一
方、該利用側回路(202)の熱源側熱交換器(23)は、互い
に並列な第1熱源側熱交換器(23A)、第2熱源側熱交換
器(23B)及び第3熱源側熱交換器(23C)を備え、熱源側回
路(101)は、上記第1主熱交換器(24A)に第1圧縮機(21
A)及び上記第1熱源側熱交換器(23A)が接続されて成る
第1熱源側回路(101A)と、上記第2主熱交換器(24B)に
第2圧縮機(21B)及び上記第2熱源側熱交換器(23B)が接
続されて成る第2熱源側回路(101B)と、上記第3主熱交
換器(24C)に第3圧縮機(21C)及び上記第3熱源側熱交換
器(23C)が接続されて成る第3熱源側回路(101C)とを備
え、駆動源回路(102)は、上記第1熱源側回路(101A)に
接続された上記第1加圧熱交換器(31A)及び上記第1減
圧熱交換器(32A)によって構成された第1駆動源回路(10
2A)と、上記第2熱源側回路(101B)に接続された上記第
2加圧熱交換器(31B)によって構成された第2駆動源回
路(102B)とを備えていることとしたものである。
【0043】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、第
1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)の双方
において2次側冷媒を加熱すると共に、第1減圧熱交換
器(32A)において2次側冷媒を冷却し、第1タンク(41)
及び第2タンク(42)に貯留された2次側冷媒が利用側回
路(202)を循環する。一方、小さな冷媒循環駆動力で足
りる場合には、第1加圧熱交換器(31A)または第2加圧
熱交換器(31B)のいずれか一方の加圧熱交換器のみで2
次側冷媒を加熱すると共に、第1減圧熱交換器(32A)に
おいて2次側冷媒を冷却し、上記第1タンク(41)及び第
2タンク(42)内の2次側冷媒が利用側回路(202)を循環
する。
【0044】第16の発明が講じた手段は、図10に示
すように、上記第14の発明において、駆動力発生回路
(201)の加圧熱交換器(31)は、単一の第1加圧熱交換器
(31A)から成る一方、該駆動力発生回路(201)の減圧熱交
換器(32)は、互いに並列な第1減圧熱交換器(32A)及び
第2減圧熱交換器(32B)を備え、利用側回路(202)の主熱
交換器(24)は、互いに並列な第1主熱交換器(24A)、第
2主熱交換器(24B)及び第3主熱交換器(24C)を備える一
方、該利用側回路(202)の熱源側熱交換器(23)は、互い
に並列な第1熱源側熱交換器(23A)、第2熱源側熱交換
器(23B)及び第3熱源側熱交換器(23C)を備え、熱源側回
路(101)は、上記第1主熱交換器(24A)に第1圧縮機(21
A)及び上記第1熱源側熱交換器(23A)が接続されて成る
第1熱源側回路(101A)と、上記第2主熱交換器(24B)に
第2圧縮機(21B)及び上記第2熱源側熱交換器(23B)が接
続されて成る第2熱源側回路(101B)と、上記第3主熱交
換器(24C)に第3圧縮機(21C)及び上記第3熱源側熱交換
器(23C)が接続されて成る第3熱源側回路(101C)とを備
え、駆動源回路(102)は、上記第1熱源側回路(101A)に
接続された上記第1加圧熱交換器(31A)及び第1減圧熱
交換器(32A)によって構成された第1駆動源回路(102A)
と、上記第2熱源側回路(101B)に接続された上記第1加
圧熱交換器(31A)によって構成された第2駆動源回路(10
2B)とを備えていることとしたものである。
【0045】上記発明特定事項により、2次側回路(20
0)において大きな冷媒循環駆動力が必要な場合には、第
1加圧熱交換器(31A)において2次側冷媒を加熱すると
共に、第1減圧熱交換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32
B)の双方において2次側冷媒を冷却し、第1タンク(41)
及び第2タンク(42)に貯留された2次側冷媒が利用側回
路(202)を循環する。一方、小さな冷媒循環駆動力で足
りる場合には、第1加圧熱交換器(31A)において2次側
冷媒を加熱すると共に、第1減圧熱交換器(32A)または
第2減圧熱交換器(32B)の一方のみで2次側冷媒を冷却
し、上記第1タンク(41)及び第2タンク(42)内の2次側
冷媒が利用側回路(202)を循環する。
【0046】第17の発明が講じた手段は、上記第5〜
第16のいずれかの発明において、駆動力発生回路(20
1)は、加圧熱交換器(31)よりも上方に設けられ、該加圧
熱交換器(31)に2次側冷媒を供給する補助タンク(43)を
備えていることとしたものである。
【0047】上記発明特定事項により、重力が駆動力と
なって補助タンク(43)から加圧熱交換器(31)に2次側冷
媒が供給され、加圧熱交換器(31)において、高圧が安定
して生成される。従って、利用側回路(202)において、
2次側冷媒が安定して循環することになる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0049】<実施形態1> −空気調和装置(1)の構成− 図1に示すように、実施形態1に係る熱搬送装置は、1
次側回路(100)及び2次側回路(200)備え、この1次側回
路(100)と2次側回路(200)との間での熱搬送によって室
内の空気調和を行う空気調和装置(1)である。
【0050】まず、1次側回路(100)について説明す
る。1次側回路(100)は、熱源側回路(101)と駆動源回路
(102)とから構成されている。
【0051】熱源側回路(101)は、圧縮機(21)の吐出
側、四方弁(22)、熱源側熱交換器(23)、電動膨張弁から
成る熱源膨張弁(25)、主熱交換器(24)、当該四方弁(2
2)、及び圧縮機(21)の吸入側が順に閉回路を成すように
接続されて構成されている。熱源側回路(101)は、1次
側冷媒が熱源側熱交換器(23)及び主熱交換器(24)を流通
し、熱源側熱交換器(23)で吸収した温熱または冷熱を主
熱交換器(24)において2次側冷媒に供給するように構成
されている。
【0052】駆動源回路(102)は、互いに並列な第1駆
動源回路(102A)と第2駆動源回路(102B)とから構成され
ている。第1駆動源回路(102A)は、熱源側回路(101)の
熱源側熱交換器(23)と熱源膨張弁(25)との間に順に接続
された第1加圧熱交換器(31A)及び第1加圧膨張弁(33A)
と、四方弁(22)と熱源膨張弁(25)との間に順に接続され
た第1減圧熱交換器(32A)及び第1減圧膨張弁(34A)とを
備えている。第2駆動源回路(102B)も、第1駆動源回路
(102A)と同様に、熱源側回路(101)の熱源側熱交換器(2
3)と熱源膨張弁(25)との間に順に接続された第2加圧熱
交換器(31B)及び第2加圧膨張弁(33B)と、四方弁(22)と
熱源膨張弁(25)との間に順に接続された第2減圧熱交換
器(32B)及び第2減圧膨張弁(34B)とを備えている。な
お、第1加圧膨張弁(33A)、第2加圧膨張弁(33B)、第1
減圧膨張弁(34A)及び第2減圧膨張弁(34B)は、それぞれ
電動膨張弁によって構成されている。駆動源回路(102)
は、加圧熱交換器(31A),(31B)において1次側冷媒を凝
縮させることにより2次側冷媒を加熱する一方、減圧熱
交換器(32A),(32B)において1次側冷媒を蒸発させるこ
とにより2次側冷媒を冷却するように構成されている。
【0053】熱源側熱交換器(23)と加圧熱交換器(31A),
(31B)との間の配管には、熱源側熱交換器(23)から加圧
熱交換器(31A),(31B)に向かう冷媒流れのみを許容する
第1逆止弁(CV1)が設けられている。
【0054】四方弁(22)と主熱交換器(24)との間から
は、加圧熱交換器(31A),(31B)の上端に向かってバイパ
ス回路(103)が延びている。このバイパス回路(103)は、
四方弁(22)が図中の破線側に設定された際に高圧ガス状
態の1次側冷媒を加圧熱交換器(31A),(31B)に供給する
回路であって、圧縮機(21)から加圧熱交換器(31A),(31
B)へ向かう冷媒流れのみを許容する第2逆止弁(CV2)が
設けられている。
【0055】また、熱源側熱交換器(23)と加圧熱交換器
(31A),(31B)との間には、減圧膨張弁(34A),(34B)から延
びるバイパス回路(104)が設けられている。このバイパ
ス回路(104)は、四方弁(22)が図中の破線側に設定され
た際に減圧熱交換器(32A),(32B)からの冷媒を熱源側熱
交換器(23)に導く回路である。バイパス回路(104)に
は、電動膨張弁から成る補助膨張弁(26)と、補助膨張弁
(26)から熱源側熱交換器(23)に向かう冷媒流れのみを許
容する第3逆止弁(CV3)とが設けられている。
【0056】次に、2次側回路(200)について説明す
る。2次側回路(200)は、駆動力発生回路(201)と利用側
回路(202)とから構成されている。
【0057】駆動力発生回路(201)は、利用側回路(202)
において2次側冷媒を循環させる駆動力を発生させる回
路であり、互いに並列な第1駆動力発生回路(201A)と第
2駆動力発生回路(201B)とから構成されている。
【0058】図2に示すように、第1駆動力発生回路(2
01A)は、2次側冷媒を貯留する第1タンク手段としての
第1タンク(41A)、第2タンク手段としての第2タンク
(42A)、及び第1補助タンク(43A)を備えている。
【0059】第1タンク(41A)の上端と第1加圧熱交換
器(31A)の上端とは、第1加圧電磁弁(SVH1)が設けられ
た配管を通じて連通されている。第2タンク(42A)の上
端と第1加圧熱交換器(31A)の上端とは、第2加圧電磁
弁(SVH2)が設けられた配管を通じて連通されている。第
1補助タンク(43A)の上端と第1加圧熱交換器(31A)の上
端とは、補助加圧電磁弁(SVH3)が設けられた配管を通じ
て連通されている。
【0060】第1タンク(41A)の上端と第1減圧熱交換
器(32A)の上端とは、第1減圧電磁弁(SVL1)が設けられ
た配管を通じて連通されている。第2タンク(42A)の上
端と第1減圧熱交換器(32A)の上端とは、第2減圧電磁
弁(SVL2)が設けられた配管を通じて連通されている。第
1補助タンク(43A)の上端と第1減圧熱交換器(32A)の上
端とは、補助減圧電磁弁(SVL3)が設けられた配管を通じ
て連通されている。
【0061】第1タンク(41A)の下方には、第1タンク
(41A)内の液冷媒が利用側回路(202)に向かって流れる冷
媒流れのみを許容する第1流出逆止弁(CVO1)と、利用側
回路(202)から第1タンク(41A)に向かって流れる冷媒流
れのみを許容する第1流入逆止弁(CVI1)と、第1減圧熱
交換器(32A)からの冷媒を第1タンク(41A)に回収する冷
媒流れのみを許容する第1回収逆止弁(CVC1)とが設けら
れている。
【0062】同様に、第2タンク(42A)の下方には、第
2タンク(42A)内の液冷媒が利用側回路(202)に向かって
流れる冷媒流れのみを許容する第2流出逆止弁(CVO2)
と、利用側回路(202)から第2タンク(42A)に向かって流
れる冷媒流れのみを許容する第2流入逆止弁(CVI2)と、
第1減圧熱交換器(32A)からの冷媒を第2タンク(42A)に
回収する冷媒流れのみを許容する第2回収逆止弁(CVC2)
とが設けられている。
【0063】第1補助タンク(43A)の下方には、第1補
助タンク(43A)内の液冷媒を第1加圧熱交換器(31A)に供
給する冷媒流れのみを許容する液供給逆止弁(CV4)と、
第1補助タンク(43A)へ液冷媒を補給する冷媒流れのみ
を許容する液補給逆止弁(CV5)とが設けられている。第
1補助タンク(43A)は、第1加圧熱交換器(31A)よりも上
方の位置に設けられている。
【0064】第1加圧電磁弁(SVH1)、第1減圧電磁弁(S
VL1)、第2加圧電磁弁(SVH2)、第2減圧電磁弁(SVL2)、
補助加圧電磁弁(SVH3)、補助減圧電磁弁(SVL3)、第1流
出逆止弁(CVO1)、第1流入逆止弁(CVI1)、第2流出逆止
弁(CVO2)、液供給逆止弁(CV4)、及び液補給逆止弁(CV5)
は、第1タンク(41A)または第2タンク(42A)のいずれか
一方のタンクを第1加圧熱交換器(31A)に連通させると
共に、他方のタンクを第1減圧熱交換器(32A)に連通さ
せて2次側冷媒の循環駆動力を発生させる連通手段(M)
を構成している。
【0065】図1に示すように、第2駆動力発生回路(2
01B)は第1駆動力発生回路(201A)と同様の構成をしてい
るので、その説明は省略する。
【0066】利用側回路(202)は、主熱交換器(24)に利
用側熱交換器(50)及び流量調整弁(51)が接続されて成
り、駆動力発生回路(201)からの冷媒が循環自在な循環
回路に構成されている。利用側回路(202)は、冷媒の循
環方向が可逆になるように、四方弁(52)を介して駆動力
発生回路(201)に接続されている。
【0067】利用側熱交換器(50)及び流量調整弁(51)
は、室内に設置された室内ユニット(U)に収納されてい
る。室内ユニット(U)は複数台(図1においては2台)
設けられ、各室内ユニット(U)の利用側熱交換器(50)及
び流量調整弁(51)は、利用側回路(202)の回路上、互い
に並列に設けられている。
【0068】−空気調和装置(1)の動作− 空気調和装置(1)の動作を、1次側回路(100)及び2次側
回路(200)の冷媒の循環動作に基づいて説明する。
【0069】(冷房運転)冷房運転にあっては、四方弁
(22)は実線側に設定され、四方弁(52)は破線側に設定さ
れる。
【0070】まず、1次側回路(100)における1次側冷
媒の循環動作を説明する。圧縮機(21)から吐出された1
次側冷媒は、熱源側熱交換器(23)において図示しない熱
源(空気、水等)と熱交換を行い、更に加圧熱交換器(3
1A),(31B)において2次側冷媒と熱交換を行って凝縮す
る。凝縮した1次側冷媒は、それぞれ熱源膨張弁(25)及
び減圧膨張弁(34A),(34B)において減圧されて膨張し、
主熱交換器(24)及び減圧熱交換器(32A),(32B)において
2次側冷媒と熱交換を行って蒸発する。そして、蒸発し
た1次側冷媒は圧縮機(21)に吸入される。
【0071】2次側回路(200)においては、各駆動力発
生回路(201A),(201B)において以下に説明する第1状態
及び第2状態が交互に繰り返されることにより、各駆動
力発生回路(201A),(201B)から利用側回路(202)に2次側
冷媒が供給され、この2次側冷媒が利用側熱交換器(50)
で蒸発して室内空気を冷却し、主熱交換器(24)で凝縮し
た後、駆動力発生回路(201)に回収される冷媒循環動作
が行われる。
【0072】第1駆動力発生回路(201A)における第1状
態及び第2状態を説明する。第1状態では、第1加圧電
磁弁(SVH1)及び第2減圧電磁弁(SVL2)は開状態に設定さ
れる一方、第1減圧電磁弁(SVL1)及び第2加圧電磁弁(S
VH2)は閉状態に設定される。このことにより、第1タン
ク(41A)と第1加圧熱交換器(31A)とが連通すると共に第
2タンク(42A)と第1減圧熱交換器(32A)とが連通する。
その結果、第1タンク(41A)は上方から加圧され、第1
タンク(41A)内の液冷媒が下方に押し出される。押し出
された冷媒は、第1流出逆止弁(CVO1)を通過し、同様に
して第2駆動力発生回路(201B)から供給された冷媒と合
流した後、四方弁(52)を通じて各利用側熱交換器(50)に
流入する。この冷媒は、利用側熱交換器(50)において室
内空気と熱交換を行って蒸発し、室内空気を冷却する。
蒸発した冷媒は、利用側熱交換器(50)を流出した後、主
熱交換器(24)において1次側冷媒と熱交換を行って凝縮
し、液冷媒となる。この液冷媒は、四方弁(52)を通過し
た後、第1駆動力発生回路(201A)と第2駆動力発生回路
(201B)とに分流し、第1駆動力発生回路(201A)に流入し
た冷媒は、第2流入逆止弁(CVI2)を通じて第2タンク(4
2A)に回収される。この際、第2タンク(42A)は第1減圧
熱交換器(32A)によって減圧されているため、第2タン
ク(42A)への冷媒の回収は円滑に行われる。
【0073】このように、第1状態は、第1タンク(41
A)から供給された液冷媒が利用側回路(202)を流通し、
第2タンク(42A)に回収される状態である。
【0074】このまま第1状態を継続していくと、第1
タンク(41A)の液冷媒が不足気味になる一方、第2タン
ク(42A)の液冷媒が過剰気味になる。そこで、このよう
な状態になると、冷媒の循環動作を第1状態から以下の
第2状態に切り換える。
【0075】第2状態は、第1加圧電磁弁(SVH1)及び第
2減圧電磁弁(SVL2)が閉状態に設定される一方、第2加
圧電磁弁(SVH2)及び第1減圧電磁弁(SVL1)が開状態に設
定される状態である。このことにより、第2タンク(42
A)と第1加圧熱交換器(31A)とが連通すると共に、第1
タンク(41A)と第1減圧熱交換器(32A)とが連通する。そ
の結果、第2タンク(42A)は上方から加圧されると同時
に、第1タンク(41A)は上方から減圧される。その結
果、第1状態とは逆に、第2タンク(42A)から液冷媒が
押し出され、第1タンク(41A)に液冷媒が回収される冷
媒循環動作が行われる。
【0076】そして、第2タンク(42A)の液冷媒が不足
気味になると、第1駆動力発生回路(201A)は第2状態か
ら再び第1状態に切り換えられる。このように、第1状
態と第2状態とが交互に繰り返されることにより、2次
側冷媒が利用側回路(202)を継続的に循環することにな
る。
【0077】なお、第1補助タンク(43A)は、第1加圧
熱交換器(31A)に液冷媒が不足している場合等に、液冷
媒を供給するためのタンク手段である。起動時等の第1
加圧熱交換器(31A)に液冷媒が不足している状態では、
補助加圧電磁弁(SVH3)を開状態に設定すると共に補助減
圧電磁弁(SVL3)を閉状態に設定する。この結果、補助タ
ンク(43A)と第1加圧熱交換器(31A)とが連通すると同時
に補助タンク(43A)と第1減圧熱交換器(32A)とが連通す
る。そのため、補助タンク(43A)の液冷媒は押し出さ
れ、液供給逆止弁(CV4)を通過して第1加圧熱交換器(31
A)に供給されることになる。
【0078】一方、補助タンク(43A)内の液冷媒が不足
した場合には、補助加圧電磁弁(SVH3)を閉状態に設定す
ると共に、補助減圧電磁弁(SVL3)を開状態に設定し、液
冷媒は液補給逆止弁(CV5)を通じて補助タンク(43A)に回
収されることになる。
【0079】第2駆動力発生回路(201B)においても、第
1駆動力発生回路(201A)における上記動作と同様の動作
が行われる。この際、第1駆動力発生回路(201A)の動作
と第2駆動力発生回路(201B)の動作とは、それぞれ独立
に行われる。
【0080】(暖房運転)暖房運転にあっては、四方弁
(22)は破線側に設定され、四方弁(52)は実線側に設定さ
れる。
【0081】図3に示すように、1次側回路(100)にお
いては、圧縮機(21)から吐出された1次側冷媒は、分流
した後、主熱交換器(24)及び加圧熱交換器(31A),(31B)
のそれぞれにおいて2次側冷媒と熱交換を行って凝縮す
る。凝縮した1次側冷媒は、いったん合流した後、再び
分流し、熱源側熱交換器(23)及び減圧熱交換器(32A),(3
2B)に流入する。熱源側熱交換器(23)において、1次側
冷媒は熱源と熱交換を行って蒸発する。一方、減圧熱交
換器(32A),(32B)において、1次側冷媒は2次側冷媒と
熱交換を行って蒸発する。そして、熱源側熱交換器(23)
及び減圧熱交換器(32A),(32B)を流出した冷媒は、合流
して圧縮機(21)に吸入される。
【0082】2次側回路(200)においては、冷房運転と
同様、各駆動力発生回路(201A),(201B)において第1状
態及び第2状態が交互に繰り返されることにより、2次
側冷媒が利用側回路(202)を継続的に循環する。その
際、四方弁(52)が実線側に設定されているので、各駆動
力発生回路(201A),(201B)から供給された液冷媒は、主
熱交換器(24)において1次側冷媒と熱交換を行って蒸発
する。主熱交換器(24)を流出した2次側冷媒は、利用側
熱交換器(50)において室内空気と熱交換を行って凝縮
し、室内空気を加熱する。利用側熱交換器(50)を流出し
た2次側冷媒は、四方弁(52)を経て、各駆動力発生回路
(201A),(201B)に戻る。
【0083】−空気調和装置(1)の効果− 本空気調和装置(1)によれば、1つの利用側回路(202)に
対し、2つの駆動力発生回路(201A),(201B)が設けられ
ているので、利用側回路(202)に供給する2次側冷媒の
最大流量が増大する。
【0084】利用側回路(202)を循環する2次側冷媒の
流量は、各駆動力発生回路(201A),(201B)からの2次側
冷媒の供給量を変更することにより調節される。ここ
で、各駆動力発生回路(201A),(201B)からの2次側冷媒
の供給量は、各駆動源回路(102A),(102B)における加圧
膨張弁(33A),(33B)または減圧膨張弁(34A),(34B)の開度
を制御することによって容易に調節することができる。
従って、利用側回路(202)を循環する2次側冷媒の流量
を容易に調節することが可能となる。
【0085】例えば、それぞれの駆動力発生回路(201
A),(201B)から供給される2次側冷媒の流量比を異なっ
たものとしてもよく、また、一方の駆動源回路(102A)の
加圧膨張弁(33A)及び減圧膨張弁(34A)を全閉状態とする
ことにより、一方の駆動力発生回路(201A)の作動を停止
し、利用側回路(202)に供給する2次側冷媒の量を半分
にすることも可能である。
【0086】従って、従来に比べて、制御可能な能力範
囲を大幅に拡大することができる。
【0087】<実施形態2>図4に示すように、実施形
態2は、熱源側回路(101)が互いに独立した第1熱源側
回路(101A)と第2熱源側回路(101B)とから構成されてい
る空気調和装置(2)である。
【0088】−空気調和装置(2)の構成− 本実施形態においても、1次側回路(100)は熱源側回路
(101)及び駆動源回路(102)によって構成され、2次側回
路(200)は駆動力発生回路(201)及び利用側回路(202)に
よって構成されている。
【0089】本実施形態では、駆動源回路(102)を成す
第1駆動源回路(102A)と第2駆動源回路(102B)とは、互
いに独立した回路に構成されている。第1駆動源回路(1
02A)は第1熱源側回路(101A)と連結され、第2駆動源回
路(102B)は第2熱源側回路(101B)と連結されている。
【0090】駆動力発生回路(201)は、実施形態1と同
様、並列に設けられた第1駆動力発生回路(201A)及び第
2駆動力発生回路(201B)によって構成されている。
【0091】利用側回路(202)には、第1熱源側回路(10
1A)及び第2熱源側回路(101B)に対応して、それぞれ第
1主熱交換器(24A)及び第2主熱交換器(24B)が設けられ
ている。なお、第1主熱交換器(24A)と第2主熱交換器
(24B)とは、並列に設けられている。
【0092】第1熱源側回路(101A)は、第1圧縮機(21
A)の吐出側、第1四方弁(22A)、第1熱源側熱交換器(23
A)、第1熱源膨張弁(25A)、第1主熱交換器(24A)、当該
第1四方弁(22A)、及び第1圧縮機(21A)の吸入側が順に
閉回路を成すように接続されて構成されている。第1熱
源側回路(101A)は、1次側冷媒が第1熱源側熱交換器(2
3A)及び第1主熱交換器(24A)を流通し、第1熱源側熱交
換器(23A)で吸収した温熱または冷熱を、第1主熱交換
器(24A)において、利用側回路(202)の2次側冷媒に供給
するように構成されている。
【0093】第1駆動源回路(102A)は、第1熱源側回路
(101A)の第1熱源側熱交換器(23A)と第1熱源膨張弁(25
A)との間に順に接続された第1加圧熱交換器(31A)及び
第1加圧膨張弁(33A)と、第1四方弁(22A)と第1熱源膨
張弁(25A)との間に順に接続された第1減圧熱交換器(32
A)及び第1減圧膨張弁(34A)とを備えている。第1駆動
源回路(102A)は、第1加圧熱交換器(31A)において1次
側冷媒を凝縮させることにより第1駆動力発生回路(201
A)の2次側冷媒を加熱する一方、第1減圧熱交換器(32
A)において1次側冷媒を蒸発させることにより第1駆動
力発生回路(201A)の2次側冷媒を冷却するように構成さ
れている。
【0094】第1熱源側熱交換器(23A)と第1加圧熱交
換器(31A)との間の配管には、第1熱源側熱交換器(23A)
から第1加圧熱交換器(31A)に向かう冷媒流れのみを許
容する第1逆止弁(CV1A)が設けられている。
【0095】第1四方弁(22A)と第1主熱交換器(24A)と
の間からは、第1加圧熱交換器(31A)の上端に向かって
バイパス回路(103A)が延びている。このバイパス回路(1
03A)には、第1圧縮機(21A)から第1加圧熱交換器(31A)
へ向かう冷媒流れのみを許容する第2逆止弁(CV2A)が設
けられている。
【0096】また、第1熱源側熱交換器(23A)と第1加
圧熱交換器(31A)との間には、第1減圧膨張弁(34A)から
延びるバイパス回路(104A)が設けられている。このバイ
パス回路(104A)には、第1補助膨張弁(26A)と、第1補
助膨張弁(26A)から第1熱源側熱交換器(23A)に向かう冷
媒流れのみを許容する第3逆止弁(CV3A)とが設けられて
いる。
【0097】以上が第1熱源側回路(101A)及び第1駆動
源回路(102A)の構成である。
【0098】第2熱源側回路(101B)及び第2駆動源回路
(102B)の構成は、上記第1熱源側回路(101A)及び第1駆
動源回路(102A)の構成と同様である。
【0099】なお、第1熱源側熱交換器(23A)と第2熱
源側熱交換器(23B)とは、互いに分離した形態であって
もよく、また、コンパクト化を図るために一体化した形
態であってもよい。
【0100】−空気調和装置(2)の動作− 空気調和装置(2)においても、1次側冷媒及び2次側冷
媒は、実施形態1と同様にして、それぞれ1次側回路(1
00)及び2次側回路(200)を循環する。
【0101】−空気調和装置(2)の効果− 空気調和装置(2)では、実施形態1の効果に加えて、以
下の効果を発揮する。
【0102】すなわち、空気調和装置(2)では、熱源側
回路(101A),(101B)が互いに独立しているので、各加圧
熱交換器(31A),(31B)における加熱温度及び各減圧熱交
換器(32A),(32B)における冷却温度を、それぞれ独立に
制御することができる。そのため、第1駆動力発生回路
(201A)における2次側冷媒の高低圧差と第2駆動力発生
回路(201B)における2次側冷媒の高低圧差とを互いに独
立に調節することができ、一方の駆動力発生回路(201
A),(201B)の2次側冷媒の供給量を、他方の駆動力発生
回路(201A),(201B)の状態と無関係に調節することがで
きる。
【0103】従って、広い能力範囲にわたって綿密な能
力制御を容易に行うことができる。
【0104】<実施形態3>図5に示すように、実施形
態3に係る空気調和装置(3)は、利用側回路(202)の主熱
交換器(24)において、2次側冷媒と空気等の熱源とを直
接熱交換させるものである。
【0105】−空気調和装置(3)の構成− 1次側回路(100)は、第1熱源側回路と第1駆動源回路
とが直列に形成されて成る第1回路(100A)と、第2熱源
側回路と第2駆動源回路とが直列に形成されて成る第2
回路(100B)とから構成されている。
【0106】第1回路(100A)は、第1圧縮機(21A)、第
1加圧熱交換器(31A)、第1補助熱交換器(27A)、第1減
圧膨張弁(34A)、及び第1減圧熱交換器(32A)が順に接続
された閉回路で構成されている。同様に、第2回路(100
B)は、第2圧縮機(21B)、第2加圧熱交換器(31B)、第2
補助熱交換器(27B)、第2減圧膨張弁(34B)、及び第2減
圧熱交換器(32B)が順に接続された閉回路で構成されて
いる。
【0107】第1補助熱交換器(27A)は、主として第1
回路(100A)における第1加圧熱交換器(31A)と第1減圧
熱交換器(32A)との1次側冷媒の熱交換量を調整するた
めに設けられている。つまり、第1補助熱交換器(27A)
は、第1回路(100A)における1次側冷媒の熱バランスを
調整することを主目的とした熱交換器である。同様に、
第2補助熱交換器(27B)は、第2回路(100B)における1
次側冷媒の熱バランスを調整する熱交換器である。
【0108】−空気調和装置(3)の動作− 第1回路(100A)にあっては、第1圧縮機(21A)から吐出
された1次側冷媒は、第1加圧熱交換器(31A)及び第1
補助熱交換器(27A)で凝縮し、第1減圧膨張弁(34A)で減
圧されて膨張し、第1減圧熱交換器(32A)において蒸発
して第1圧縮機(21A)に戻る循環動作を行う。同様に、
第2回路(100B)にあっては、第2圧縮機(21B)から吐出
された1次側冷媒は、第2加圧熱交換器(31B)及び第2
補助熱交換器(27B)において凝縮し、第2減圧膨張弁(34
B)で膨張し、第2減圧熱交換器(32B)において蒸発して
第2圧縮機(21B)に戻る循環動作を行う。
【0109】2次側回路(200)においては、実施形態1
と同様に、駆動力発生回路(201)から押し出された冷媒
は、利用側回路(202)を流通して室内空気の加熱または
冷却を行い、駆動力発生回路(201)に戻る循環動作を行
う。
【0110】−空気調和装置(3)の効果− 従って、本空気調和装置(3)においても、広い能力範囲
にわたって綿密な能力制御を行うことができる。
【0111】また、主熱交換器(24)において、様々な種
類の熱源(空気、水、ブライン等)を利用することが可
能となる。排熱利用も可能である。
【0112】<実施形態4>図6に示すように、実施形
態4に係る空気調和装置(4)は、駆動力発生回路(201)に
2組の第1タンク手段(41),(43)及び第2タンク手段(4
2),(44)を設けたものである。言い換えると、本空気調
和装置(4)は、実施形態1において、第1駆動力発生回
路(201A)と第2駆動力発生回路(201B)とを一体化したよ
うな形態をしている。
【0113】−空気調和装置(4)の構成− 具体的には、本空気調和装置(4)も1次側回路(100)と2
次側回路(200)とを備え、1次側回路(100)は熱源側回路
(101)及び駆動源回路(102)により構成され、2次側回路
(200)は駆動力発生回路(201)及び利用側回路(202)によ
り構成されている。
【0114】まず、1次側回路(100)の構成を説明す
る。熱源側回路(101)は、圧縮機(21)の吐出側、四方弁
(22)、熱源側熱交換器(23)、熱源膨張弁(25)、主熱交換
器(24)、当該四方弁(22)、及び圧縮機(21)の吸入側が順
に閉回路を成すように接続されて構成されている。駆動
源回路(102)は、熱源側回路(101)の熱源側熱交換器(23)
と熱源膨張弁(25)との間に順に接続された加圧熱交換器
(31)及び加圧膨張弁(33)と、四方弁(22)と熱源膨張弁(2
5)との間に順に接続された減圧熱交換器(32)及び減圧膨
張弁(34)とを備えている。熱源側熱交換器(23)と加圧熱
交換器(31)との間の配管には、熱源側熱交換器(23)から
加圧熱交換器(31)に向かう冷媒流れのみを許容する第1
逆止弁(CV1)が設けられている。四方弁(22)と主熱交換
器(24)との間からは、加圧熱交換器(31)の上端に向かっ
てバイパス回路(103)が延びている。バイパス回路(103)
には、圧縮機(21)から加圧熱交換器(31)へ向かう冷媒流
れのみを許容する第2逆止弁(CV2)が設けられている。
また、熱源側熱交換器(23)と加圧熱交換器(31)との間に
は、減圧膨張弁(34)から延びるバイパス回路(104)が設
けられている。バイパス回路(104)には、補助膨張弁(2
6)と、補助膨張弁(26)から熱源側熱交換器(23)へ向かう
冷媒流れのみを許容する第3逆止弁(CV3)とが設けられ
ている。
【0115】次に、2次側回路(200)の構成を説明す
る。駆動力発生回路(201)は、実施形態1で説明した第
1駆動力発生回路(201A)の構成に加え、以下の要素機器
が付加されている。
【0116】すなわち、各タンク(41)〜(43)と並列に、
第1タンク手段を成す第3タンク(44)と、第2タンク手
段を成す第4タンク(45)とが設けられている。第3タン
ク(44)の上端と加圧熱交換器(31)の上端とは、第3加圧
電磁弁(SVH4)が設けられた配管を通じて連通されてい
る。第3タンク(44)の上端と減圧熱交換器(32)の上端と
は、第3減圧電磁弁(SVL4)が設けられた配管を通じて連
通されている。第4タンク(45)の上端と加圧熱交換器(3
1)の上端とは、第4加圧電磁弁(SVH5)が設けられた配管
を通じて連通されている。第4タンク(45)の上端と減圧
熱交換器(32)の上端とは、第4減圧電磁弁(SVL5)が設け
られた配管を通じて連通されている。
【0117】第3タンク(44)の下方には、第3タンク(4
4)内の液冷媒が利用側回路(202)に向かって流れる冷媒
流れのみを許容する第3流出逆止弁(CVO4)と、利用側回
路(202)から第3タンク(44)に向かって流れる冷媒流れ
のみを許容する第3流入逆止弁(CVI4)とが設けられてい
る。同様に、第4タンク(45)の下方には、第4タンク(4
5)内の液冷媒が利用側回路(202)に向かって流れる冷媒
流れのみを許容する第4流出逆止弁(CVO5)と、利用側回
路(202)から第4タンク(45)に向かって流れる冷媒流れ
のみを許容する第4流入逆止弁(CVI5)とが設けられてい
る。
【0118】各加圧電磁弁(SVH1)〜(SVH5)、各減圧電磁
弁(SVL1)〜(SVL5)、各流出逆止弁(CVO1)〜(CVO5)、及び
各流入逆止弁(CVI1)〜(CVI5)は、本発明でいうところの
連通手段(M)を構成している。
【0119】−空気調和装置(4)の動作− 本空気調和装置(4)においては、駆動力発生回路(201)に
おいて連通手段(M)を適宜切り換えることにより、第1
タンク(41)及び第2タンク(42)の状態と、第3タンク(4
4)及び第4タンク(45)の状態とが、それぞれ第1状態ま
たは第2状態に設定される。その結果、2次側冷媒が利
用側回路(202)を継続的に循環し、室内の冷房または暖
房が行われる。
【0120】−空気調和装置(4)の効果− 従って、本空気調和装置(4)においても、広い能力範囲
にわたって能力制御を行うことができる。
【0121】また、駆動力発生回路(201)は、実施形態
1の第1駆動力発生回路(201A)と第2駆動力発生回路(2
01B)とを一体化したような形態であり、加圧熱交換器(3
1)及び減圧熱交換器(32)はそれぞれ一つづつで足りるの
で、回路構成を簡単にすることができる。
【0122】<実施形態5>図7に示すように、実施形
態5に係る空気調和装置(5)は、1次側回路(100)に3つ
の熱源側回路(101A),(101B),(101C)を設け、駆動力発生
回路(201)に2組の加圧熱交換器(31A),(31B)及び減圧熱
交換器(32A),(32B)を設けたものである。
【0123】−空気調和装置(5)の構成− 第1熱源側回路(101A)及び第2熱源側回路(101B)は、実
施形態2と同様の構成をしている。実施形態2と同様、
第1熱源側回路(101A)及び第2熱源側回路(101B)には、
それぞれ第1駆動源回路(102A)及び第2駆動源回路(102
B)が接続されている。
【0124】第3熱源側回路(101C)は、第3圧縮機(21
C)の吐出側、第3四方弁(22C)、第3熱源側熱交換器(23
C)、第3熱源膨張弁(25C)、第3主熱交換器(24C)、当該
第3四方弁(22C)、及び第3圧縮機(21C)の吸入側が順に
接続された閉回路で構成されている。
【0125】駆動力発生回路(201)は、第1タンク(4
1)、第2タンク(42)、補助タンク(43)、及びこれらタン
ク(41)〜(43)の連通状態を切り換える連通手段(M)を備
えている。また、駆動力発生回路(201)には、第1加圧
熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)と、第1減圧
熱交換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)とが、それぞ
れ互いに並列に設けられている。
【0126】利用側回路(202)には、第1主熱交換器(24
A)、第2主熱交換器(24B)及び第3主熱交換器(24C)が、
互いに並列に設けられている。
【0127】−空気調和装置(5)の動作− 各熱源側回路(101A)〜(101C)では、1次側冷媒が循環す
ることにより、各熱源側熱交換器(23A)〜(23C)で吸収さ
れた温熱または冷熱は、各主熱交換器(24A)〜(24C)にお
いて2次側冷媒に供給される。各駆動源回路(102A),(10
2B)では、各加圧熱交換器(31A),(31B)において1次側冷
媒が凝縮することにより2次側冷媒が加熱されると共
に、各減圧熱交換器(32A),(32B)において1次側冷媒が
蒸発することにより2次側冷媒が冷却される。
【0128】駆動力発生回路(201)においては、2次側
冷媒が加熱、冷却されることにより、それぞれ高圧、低
圧が生成される。各加圧熱交換器(31A),(31B)で発生し
た高圧により第1タンク(41)または第2タンク(42)のい
ずれか一方のタンクから2次側冷媒が押し出され、この
2次側冷媒は利用側回路(202)に供給される。また、各
減圧熱交換器(32A),(32B)で生成した低圧により他方の
タンクが減圧され、利用側回路(202)から2次側冷媒が
当該他方のタンクに回収される。
【0129】そして、駆動力発生回路(201)において第
1状態及び第2状態が交互に繰り返されることにより、
2次側冷媒が利用側回路(202)を継続的に循環し、室内
の冷房または暖房が行われる。
【0130】−空気調和装置(5)の効果− 従って、本空気調和装置(5)においても、広い能力範囲
にわたって能力制御を行うことができる。
【0131】<実施形態6>図8に示すように、実施形
態6に係る空気調和装置(6)は、1次側回路(100)に3つ
の熱源側回路(101A),(101B),(101C)及び駆動源回路(102
A),(102B),(102C)を設け、それに応じて駆動力発生回路
(201)に3組の加圧熱交換器(31A),(31B),(31C)及び減圧
熱交換器(32A),(32B),(32C)を設けたものである。
【0132】−空気調和装置(6)の構成− 第1熱源側回路(101A)及び第2熱源側回路(101B)は、実
施形態2と同様の構成をしている。加えて、第3熱源側
回路(101C)は、第1熱源側回路(101A)や第2熱源側回路
(101B)と同様の構成を有している。つまり、第1〜第3
熱源側回路(101A)〜(101C)は、互いに独立且つ等価な回
路に構成されている。
【0133】同様に、第1〜第3駆動源回路(102A)〜(1
02C)も、互いに独立且つ等価な回路に構成されている。
第1駆動源回路(102A)、第2駆動源回路(102B)及び第3
駆動源回路(102C)は、それぞれ第1熱源側回路(101A)、
第2熱源側回路(101B)及び第3熱源側回路(101C)に接続
されている。
【0134】駆動力発生回路(201)は、第1タンク(4
1)、第2タンク(42)、補助タンク(43)、及びこれらタン
ク(41)〜(43)の連通状態を切り換える連通手段(M)を備
えている。また、駆動力発生回路(201)には、第1加圧
熱交換器(31A)、第2加圧熱交換器(31B)及び第3加圧熱
交換器(31C)と、第1減圧熱交換器(32A)、第2減圧熱交
換器(32B)及び第3減圧熱交換器(32C)とが、それぞれ互
いに並列に設けられている。
【0135】利用側回路(202)には、第1主熱交換器(24
A)、第2主熱交換器(24B)及び第3主熱交換器(24C)が、
互いに並列に設けられている。
【0136】−空気調和装置(6)の動作− 各熱源側回路(101A)〜(101C)では、1次側冷媒が循環す
ることにより、各熱源側熱交換器(23A)〜(23C)で吸収さ
れた温熱または冷熱は、各主熱交換器(24A)〜(24C)にお
いて2次側冷媒に供給される。各駆動源回路(102A)〜(1
02C)では、各加圧熱交換器(31A)〜(31C)において1次側
冷媒が凝縮することにより2次側冷媒が加熱され、各減
圧熱交換器(32A)〜(32C)において1次側冷媒が蒸発する
ことにより2次側冷媒が冷却される。
【0137】駆動力発生回路(201)にあっては、各加圧
熱交換器(31A)〜(31C)で発生した高圧により第1タンク
(41)または第2タンク(42)のいずれか一方のタンクから
2次側冷媒が押し出され、利用側回路(202)に供給され
る。また、各減圧熱交換器(32A)〜(32C)で生成した低圧
により他方のタンクが減圧され、利用側回路(202)から
2次側冷媒が当該他方のタンクに回収される。
【0138】そして、駆動力発生回路(201)において第
1状態及び第2状態が交互に繰り返されることにより、
2次側冷媒が利用側回路(202)を継続的に循環し、室内
の冷房または暖房が行われる。
【0139】−空気調和装置(6)の効果− 従って、本空気調和装置(6)においても、広い能力範囲
にわたって能力制御を行うことができる。
【0140】<実施形態7>図9に示すように、実施形
態7に係る空気調和装置(7)は、2つの加圧熱交換器(31
A),(31B)に対し、1つの減圧熱交換器(32A)を設けたも
のである。つまり、加圧熱交換器(31)の個数が減圧熱交
換器(32)の個数よりも多い形態である。
【0141】−空気調和装置(7)の構成− 第1熱源側回路(101A)には、第1加圧熱交換器(31A)及
び第1減圧熱交換器(32A)を備える第1駆動源回路(102
A)が接続されている。一方、第2熱源側回路(101B)に
は、第2加圧熱交換器(31B)のみから成る第2駆動源回
路(102B)が接続されている。つまり、第2駆動源回路(1
02B)には、減圧熱交換器は設けられていない。第3熱源
側回路(101C)は、実施形態5の第3熱源側回路(101C)と
同様の構成をしている。
【0142】駆動力発生回路(201)には、上記第1駆動
源回路(102A)及び第2駆動源回路(102B)に対応して、上
記第1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)の
2つの加圧熱交換器(31)が互いに並列に設けられると共
に、1つの減圧熱交換器(32A)が設けられている。駆動
力発生回路(201)のその他の構成は、実施形態5と同様
である。
【0143】利用側回路(202)の構成も、実施形態5と
同様である。
【0144】−空気調和装置(7)の動作− 各熱源側回路(101A)〜(101C)では、1次側冷媒が循環す
ることにより、各熱源側熱交換器(23A)〜(23C)で吸収さ
れた温熱または冷熱は、各主熱交換器(24A)〜(24C)にお
いて2次側冷媒に供給される。第1駆動源回路(102A)で
は、第1加圧熱交換器(31A)において1次側冷媒が凝縮
することにより2次側冷媒が加熱され、第1減圧熱交換
器(32A)において1次側冷媒が蒸発することにより2次
側冷媒が冷却される。一方、第2駆動源回路(102B)で
は、第2加圧熱交換器(31B)において1次側冷媒が凝縮
することにより2次側冷媒が加熱される。
【0145】駆動力発生回路(201)にあっては、各加圧
熱交換器(31A),(31B)で発生した高圧により第1タンク
(41)または第2タンク(42)のいずれか一方のタンクから
2次側冷媒が押し出され、利用側回路(202)に供給され
る。また、第1減圧熱交換器(32A)で生成した低圧によ
り他方のタンクが減圧され、利用側回路(202)から2次
側冷媒が当該他方のタンクに回収される。
【0146】そして、駆動力発生回路(201)において第
1状態及び第2状態が交互に繰り返されることにより、
2次側冷媒が利用側回路(202)を継続的に循環し、室内
の冷房または暖房が行われる。
【0147】−空気調和装置(7)の効果− 従って、本空気調和装置(7)においても、広い能力範囲
にわたって能力制御を行うことができる。
【0148】<実施形態8>図10に示すように、実施
形態8に係る空気調和装置(8)は、2つの減圧熱交換器
(32A),(32B)に対し、1つの加圧熱交換器(31A)を設けた
ものである。つまり、減圧熱交換器(32)の個数が加圧熱
交換器(31)の個数よりも多い形態である。
【0149】−空気調和装置(8)の構成− 第1熱源側回路(101A)には、第1加圧熱交換器(31A)及
び第1減圧熱交換器(32A)を備える第1駆動源回路(102
A)が接続されている。一方、第2駆動源回路(102B)に
は、第2減圧熱交換器(32B)のみから成る第2駆動源回
路(102B)が接続されている。つまり、第2駆動源回路(1
02B)には、加圧熱交換器は設けられていない。第3熱源
側回路(101C)は、実施形態5の第3熱源側回路(101C)と
同様の構成をしている。
【0150】駆動力発生回路(201)には、上記第1駆動
源回路(102A)及び第2駆動源回路(102B)に対応して、第
1減圧熱交換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)の2つ
の減圧熱交換器(32)が互いに並列に設けられると共に、
1つの加圧熱交換器(31A)が設けられている。駆動力発
生回路(201)のその他の構成は、実施形態5と同様であ
る。
【0151】利用側回路(202)の構成も、実施形態5と
同様である。
【0152】−空気調和装置(8)の動作− 各熱源側回路(101A)〜(101C)では、1次側冷媒が循環す
ることにより、各熱源側熱交換器(23A)〜(23C)で吸収さ
れた温熱または冷熱は、各主熱交換器(24A)〜(24C)にお
いて2次側冷媒に供給される。第1駆動源回路(102A)で
は、第1加圧熱交換器(31A)において1次側冷媒が凝縮
することにより2次側冷媒が加熱され、第1減圧熱交換
器(32A)において1次側冷媒が蒸発することにより2次
側冷媒が冷却される。一方、第2駆動源回路(102B)で
は、第2減圧熱交換器(32B)において1次側冷媒が蒸発
することにより2次側冷媒が冷却される。
【0153】駆動力発生回路(201)にあっては、第1加
圧熱交換器(31A)で発生した高圧により第1タンク(41)
または第2タンク(42)のいずれか一方のタンクから2次
側冷媒が押し出され、利用側回路(202)に供給される。
また、第1減圧熱交換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32
B)で生成した低圧により他方のタンクが減圧され、利用
側回路(202)から2次側冷媒が当該他方のタンクに回収
される。
【0154】そして、駆動力発生回路(201)において第
1状態及び第2状態が交互に繰り返されることにより、
2次側冷媒が利用側回路(202)を継続的に循環し、室内
の冷房または暖房が行われる。
【0155】−空気調和装置(8)の効果− 従って、本空気調和装置(8)においても、広い能力範囲
にわたって能力制御を行うことができる。
【0156】
【発明の効果】以上のように、第1〜第5の発明によれ
ば、機器の配設位置の制約が小さく、高い信頼性及び汎
用性を有する無動力熱搬送方式の熱搬送装置において、
加圧手段(又は加圧熱交換器)、減圧手段(又は減圧熱
交換器)、第1タンク手段または第2タンク手段を容量
調節自在に構成したので、調整可能な冷媒の高低圧差、
あるいは流通可能な冷媒量を従来よりも増大することが
でき、制御可能な能力範囲を大幅に拡大することができ
る。
【0157】また、第6〜第17の発明によれば、設置
箇所や用途に応じた種々の回路構成を採用することによ
り、利用ニーズに合致した能力制御を精密に行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の回路構成図で
あり、冷房運転時の冷媒循環を示す。
【図2】実施形態1に係る空気調和装置の第1駆動力発
生回路の構成図である。
【図3】暖房運転時の冷媒循環を示す図1相当図であ
る。
【図4】実施形態2に係る空気調和装置の回路構成図で
ある。
【図5】実施形態3に係る空気調和装置の回路構成図で
ある。
【図6】実施形態4に係る空気調和装置の回路構成図で
ある。
【図7】実施形態5に係る空気調和装置の回路構成図で
ある。
【図8】実施形態6に係る空気調和装置の回路構成図で
ある。
【図9】実施形態7に係る空気調和装置の回路構成図で
ある。
【図10】実施形態8に係る空気調和装置の回路構成図
である。
【図11】従来の空気調和装置の回路構成図である。
【符号の説明】
(21) 圧縮機 (23) 熱源側熱交換器 (24) 主熱交換器 (31) 加圧熱交換器 (32) 減圧熱交換器 (41A) 第1タンク (42A) 第2タンク (43A) 第1補助タンク (50) 利用側熱交換器 (100) 1次側回路 (101) 熱源側回路 (102) 駆動源回路 (200) 2次側回路 (201) 駆動力発生回路 (202) 利用側回路 (M) 連通手段 (U) 室内ユニット

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を貯留する第1タンク手段(41A,41
    B)及び第2タンク手段(42A,42B)と、冷媒を加熱して高
    圧を生成する加圧手段(31A,31B)と、冷媒を冷却して低
    圧を生成する減圧手段(32A,32B)と、上記第1タンク手
    段(41A,41B)または第2タンク手段(42A,42B)のいずれか
    一方のタンク手段を上記加圧手段(31A,31B)に連通させ
    ると共に他方のタンク手段を上記減圧手段(32A,32B)に
    連通させて冷媒の循環駆動力を発生させる連通手段(M)
    とを有する駆動力発生回路(201)と、利用側熱交換器(5
    0)及び主熱交換器(24)を有する一方、上記加圧手段(31
    A,31B)に連通したタンク手段から押し出された冷媒を該
    利用側熱交換器(50)及び主熱交換器(24)において熱交換
    させ、上記減圧手段に連通したタンク手段に回収する利
    用側回路(202)とを備えた熱搬送装置において、 上記駆動力発生回路(201)の上記加圧手段(31A,31B)、減
    圧手段(32A,32B)、第1タンク手段(41A,41B)または第2
    タンク手段(42A,42B)は、上記利用側回路(202)における
    冷媒循環量を調整自在なように容量調節が自在に構成さ
    れていることを特徴とする熱搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱搬送装置において、 駆動力発生回路(201)の加圧手段は、加熱媒体によって
    冷媒を加熱する複数の加圧熱交換器(31A,31B)を備え、
    加熱能力を調節することにより冷媒の循環駆動力を調整
    するように構成されていることを特徴とする熱搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の熱搬送装置において、 駆動力発生回路(201)の減圧手段は、冷却媒体によって
    冷媒を冷却する複数の減圧熱交換器(32A,32B)を備え、
    冷却能力を調節することにより冷媒の循環駆動力を調整
    するように構成されていることを特徴とする熱搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の熱搬送装置において、 駆動力発生回路(201)の第1タンク手段(41A,41B)または
    第2タンク手段(42A,42B)は複数のタンクを備え、冷媒
    を循環させるタンクの個数を調節することにより冷媒の
    循環駆動力を調整するように構成されていることを特徴
    とする熱搬送装置。
  5. 【請求項5】 1次側冷媒が循環する1次側回路(100)
    と、2次側冷媒が循環する2次側回路(200)とを備え、 上記2次側回路(200)には、 2次側冷媒を貯留する第1タンク手段(41A,41B)及び第
    2タンク手段(42A,42B)と、2次側冷媒を加熱すること
    により昇圧する加圧熱交換器(31)と、2次側冷媒を冷却
    することにより減圧する減圧熱交換器(32)と、上記第1
    タンク手段(41A,41B)または第2タンク手段(42A,42B)の
    いずれか一方のタンク手段を上記加圧熱交換器(31)に連
    通させると共に他方のタンク手段を上記減圧熱交換器(3
    2)に連通させることにより2次側冷媒の循環駆動力を発
    生させる連通手段(M)とを有する駆動力発生回路(201)
    と、 利用側熱交換器(50)及び主熱交換器(24)を有し、上記加
    圧熱交換器(31)に連通したタンク手段から押し出された
    2次側冷媒を該利用側熱交換器(50)及び主熱交換器(24)
    において熱交換させ、上記減圧熱交換器(32)に連通した
    タンク手段に回収する利用側回路(202)とが設けられる
    一方、 上記1次側回路(100)には、 上記主熱交換器(24)に熱源側熱交換器(23)が接続されて
    成り、該熱源側熱交換器(23)及び該主熱交換器(24)を1
    次側冷媒が循環して、該熱源側熱交換器(23)で吸収した
    温熱または冷熱を該主熱交換器(24)において2次側冷媒
    に供給する熱源側回路(101)と、 上記加圧熱交換器(31)及び上記減圧熱交換器(32)が接続
    されて成り、該加圧熱交換器(31)において1次側冷媒を
    凝縮させることにより上記駆動力発生回路(201)の2次
    側冷媒を加熱する一方、該減圧熱交換器(32)において1
    次側冷媒を蒸発させることにより該駆動力発生回路(20
    1)の2次側冷媒を冷却する駆動源回路(102)とが設けら
    れ、 上記加圧熱交換器(31)、減圧熱交換器(32)、第1タンク
    手段(41A,41B)または第2タンク手段(42A,42B)の少なく
    とも一つは、上記利用側回路(202)における2次側冷媒
    の循環量を調整自在なように、容量調節が自在に構成さ
    れていることを特徴とする熱搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の熱搬送装置において、 加圧熱交換器(31)または減圧熱交換器(32)の少なくとも
    一方は、複数の熱交換器(31A,31B,32A,32B)を備え、熱
    交換能力を調節することにより2次側冷媒の循環駆動力
    を調整するように構成されていることを特徴とする熱搬
    送装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の熱搬送装置において、 第1タンク手段または第2タンク手段の少なくとも一方
    は、複数のタンク(41A,41B,42A,42B)を備え、冷媒を循
    環させるタンクの個数を調節することにより2次側冷媒
    の循環駆動力を調整するように構成されていることを特
    徴とする熱搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の熱搬送装置において、 第1タンク手段は第1タンク(41A)及び第3タンク(41B)
    を備え、第2タンク手段は第2タンク(42A)及び第4タ
    ンク(42B)を備え、加圧熱交換器(31)は第1加圧熱交換
    器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)を備え、減圧熱交換
    器(32)は第1減圧熱交換器(32A)及び第2減圧熱交換器
    (32B)を備える一方、 駆動力発生回路(201)は、該第1タンク(41A)と該第2タ
    ンク(42A)と該第1加圧熱交換器(31A)と該第1減圧熱交
    換器(32A)とを有する第1駆動力発生回路(201A)と、該
    第3タンク(41B)と該第4タンク(42B)と該第2加圧熱交
    換器(31B)と該第2減圧熱交換器(32B)とを有する第2駆
    動力発生回路(201B)とを備え、 駆動源回路(102)は、上記第1加圧熱交換器(31A)及び上
    記第1減圧熱交換器(32A)が熱源側回路(101)に接続され
    て成る第1駆動源回路(102A)と、上記第2加圧熱交換器
    (31B)及び上記第2減圧熱交換器(32B)が該熱源側回路(1
    01)に接続されて成る第2駆動源回路(102B)とを備えて
    いることを特徴とする熱搬送装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の熱搬送装置において、 第1タンク手段は第1タンク(41A)及び第3タンク(41B)
    を備え、第2タンク手段は第2タンク(42A)及び第4タ
    ンク(42B)を備え、加圧熱交換器(31)は第1加圧熱交換
    器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)を備え、減圧熱交換
    器(32)は第1減圧熱交換器(32A)及び第2減圧熱交換器
    (32B)を備え、主熱交換器(24)は第1主熱交換器(24A)及
    び第2主熱交換器(24B)を備え、熱源側熱交換器(23)は
    第1熱源側熱交換器(23A)及び第2熱源側熱交換器(23B)
    を備える一方、 駆動力発生回路(201)は、該第1タンク(41A)と該第2タ
    ンク(42A)と該第1加圧熱交換器(31A)と該第1減圧熱交
    換器(32A)とを有する第1駆動力発生回路(201A)と、該
    第3タンク(41B)と該第4タンク(42B)と該第2加圧熱交
    換器(31B)と該第2減圧熱交換器(32B)とを有する第2駆
    動力発生回路(201B)とを備え、 利用側回路(202)には、該第1主熱交換器(24A)及び該第
    2主熱交換器(24B)が互いに並列に設けられ、 熱源側回路(101)は、上記第1主熱交換器(24A)に第1圧
    縮機(21A)及び上記第1熱源側熱交換器(23A)が接続され
    て成る第1熱源側回路(101A)と、上記第2主熱交換器(2
    4B)に第2圧縮機(21B)及び上記第2熱源側熱交換器(23
    B)が接続されて成る第2熱源側回路(101B)とを備え、 駆動源回路(102)は、上記第1熱源側回路(101A)に接続
    された上記第1加圧熱交換器(31A)及び上記第1減圧熱
    交換器(32A)により構成された第1駆動源回路(102A)
    と、上記第2熱源側回路(101B)に接続された上記第2加
    圧熱交換器(31B)及び上記第2減圧熱交換器(32B)により
    構成された第2駆動源回路(102B)とを備えていることを
    特徴とする熱搬送装置。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載の熱搬送装置におい
    て、 第1タンク手段は第1タンク(41A)及び第3タンク(41B)
    を備え、第2タンク手段は第2タンク(42A)及び第4タ
    ンク(42B)を備え、加圧熱交換器(31)は第1加圧熱交換
    器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)を備え、減圧熱交換
    器(32)は第1減圧熱交換器(32A)及び第2減圧熱交換器
    (32B)を備える一方、 駆動力発生回路(201)は、該第1タンク(41A)と該第2タ
    ンク(42A)と該第1加圧熱交換器(31A)と該第1減圧熱交
    換器(32A)とを有する第1駆動力発生回路(201A)と、該
    第3タンク(41B)と該第4タンク(42B)と該第2加圧熱交
    換器(31B)と該第2減圧熱交換器(32B)とを有する第2駆
    動力発生回路(201B)とを備え、 1次側回路(100)には、前記熱源側回路(101)及び駆動源
    回路(102)に代えて、上記第1加圧熱交換器(31A)及び上
    記第1減圧熱交換器(32A)に第1圧縮機(21A)が接続され
    て成る第1回路(100A)と、上記第2加圧熱交換器(31B)
    及び上記第2減圧熱交換器(32B)に第2圧縮機(21B)が接
    続されて成る第2回路(100B)とが設けられ、 上記第1回路(100A)及び第2回路(100B)の各回路には、
    加圧熱交換器(31A,31B)と減圧熱交換器(32A,32B)とにお
    ける1次側冷媒の熱交換量のバランスを調整する補助熱
    交換器(27A,27B)が設けられていることを特徴とする熱
    搬送装置。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載の熱搬送装置におい
    て、 駆動力発生回路(201)の第1タンク手段は互いに並列な
    第1タンク(41)及び第3タンク(44)とを備える一方、該
    駆動力発生回路(201)の第2タンク手段は互いに並列な
    第3タンク(44)及び第4タンク(45)を備えていることを
    特徴とする熱搬送装置。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載の熱搬送装置におい
    て、 駆動力発生回路(201)の加圧熱交換器(31)は、互いに並
    列な第1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)
    を備える一方、該駆動力発生回路(201)の減圧熱交換器
    (32)は、互いに並列な第1減圧熱交換器(32A)及び第2
    減圧熱交換器(32B)を備え、 利用側回路(202)の主熱交換器(24)は、互いに並列な第
    1主熱交換器(24A)、第2主熱交換器(24B)及び第3主熱
    交換器(24C)を備える一方、該利用側回路(202)の熱源側
    熱交換器(23)は、互いに並列な第1熱源側熱交換器(23
    A)、第2熱源側熱交換器(23B)及び第3熱源側熱交換器
    (23C)を備え、 熱源側回路(101)は、上記第1主熱交換器(24A)に第1圧
    縮機(21A)及び上記第1熱源側熱交換器(23A)が接続され
    て成る第1熱源側回路(101A)と、上記第2主熱交換器(2
    4B)に第2圧縮機(21B)及び上記第2熱源側熱交換器(23
    B)が接続されて成る第2熱源側回路(101B)と、上記第3
    主熱交換器(24C)に第3圧縮機(21C)及び上記第3熱源側
    熱交換器(23C)が接続されて成る第3熱源側回路(101C)
    とを備え、 駆動源回路(102)は、上記第1熱源側回路(101A)に接続
    された上記第1加圧熱交換器(31A)及び上記第1減圧熱
    交換器(32A)によって構成された第1駆動源回路(102A)
    と、上記第2熱源側回路(101B)に接続された上記第2加
    圧熱交換器(31B)及び上記第2減圧熱交換器(32B)によっ
    て構成された第2駆動源回路(102B)とを備えていること
    を特徴とする熱搬送装置。
  13. 【請求項13】 請求項5に記載の熱搬送装置におい
    て、 駆動力発生回路(201)の加圧熱交換器(31)は、互いに並
    列な第1加圧熱交換器(31A)、第2加圧熱交換器(31B)及
    び第3加圧熱交換器(31C)を備える一方、該駆動力発生
    回路(201)の減圧熱交換器(32)は、互いに並列な第1減
    圧熱交換器(32A)、第2減圧熱交換器(32B)及び第3減圧
    熱交換器(32C)を備え、 利用側回路(202)の主熱交換器(24)は、互いに並列な第
    1主熱交換器(24A)、第2主熱交換器(24B)及び第3主熱
    交換器(24C)を備える一方、該利用側回路(202)の熱源側
    熱交換器(23)は、互いに並列な第1熱源側熱交換器(23
    A)、第2熱源側熱交換器(23B)及び第3熱源側熱交換器
    (23C)を備え、 熱源側回路(101)は、上記第1主熱交換器(24A)に第1圧
    縮機(21A)及び上記第1熱源側熱交換器(23A)が接続され
    て成る第1熱源側回路(101A)と、上記第2主熱交換器(2
    4B)に第2圧縮機(21B)及び上記第2熱源側熱交換器(23
    B)が接続されて成る第2熱源側回路(101B)と、上記第3
    主熱交換器(24C)に第3圧縮機(21C)及び上記第3熱源側
    熱交換器(23C)が接続されて成る第3熱源側回路(101C)
    とを備え、 駆動源回路(102)は、上記第1熱源側回路(101A)に接続
    された上記第1加圧熱交換器(31A)及び上記第1減圧熱
    交換器(32A)によって構成された第1駆動源回路(102A)
    と、上記第2熱源側回路(101B)に接続された上記第2加
    圧熱交換器(31B)及び上記第2減圧熱交換器(32B)によっ
    て構成された第2駆動源回路(102B)と、上記第3熱源側
    回路(101C)に接続された上記第3加圧熱交換器(31C)及
    び上記第3減圧熱交換器(32C)によって構成された第3
    駆動源回路(102C)とを備えていることを特徴とする熱搬
    送装置。
  14. 【請求項14】 請求項6に記載の熱搬送装置におい
    て、 加圧熱交換器(31)の個数と減圧熱交換器(32)の個数とが
    異なっていることを特徴とする熱搬送装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の熱搬送装置におい
    て、 駆動力発生回路(201)の加圧熱交換器(31)は、互いに並
    列な第1加圧熱交換器(31A)及び第2加圧熱交換器(31B)
    を備える一方、該駆動力発生回路(201)の減圧熱交換器
    (32)は、単一の第1減圧熱交換器(32A)から成り、 利用側回路(202)の主熱交換器(24)は、互いに並列な第
    1主熱交換器(24A)、第2主熱交換器(24B)及び第3主熱
    交換器(24C)を備える一方、該利用側回路(202)の熱源側
    熱交換器(23)は、互いに並列な第1熱源側熱交換器(23
    A)、第2熱源側熱交換器(23B)及び第3熱源側熱交換器
    (23C)を備え、 熱源側回路(101)は、上記第1主熱交換器(24A)に第1圧
    縮機(21A)及び上記第1熱源側熱交換器(23A)が接続され
    て成る第1熱源側回路(101A)と、上記第2主熱交換器(2
    4B)に第2圧縮機(21B)及び上記第2熱源側熱交換器(23
    B)が接続されて成る第2熱源側回路(101B)と、上記第3
    主熱交換器(24C)に第3圧縮機(21C)及び上記第3熱源側
    熱交換器(23C)が接続されて成る第3熱源側回路(101C)
    とを備え、 駆動源回路(102)は、上記第1熱源側回路(101A)に接続
    された上記第1加圧熱交換器(31A)及び上記第1減圧熱
    交換器(32A)によって構成された第1駆動源回路(102A)
    と、上記第2熱源側回路(101B)に接続された上記第2加
    圧熱交換器(31B)によって構成された第2駆動源回路(10
    2B)とを備えていることを特徴とする熱搬送装置。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の熱搬送装置におい
    て、 駆動力発生回路(201)の加圧熱交換器(31)は、単一の第
    1加圧熱交換器(31A)から成る一方、該駆動力発生回路
    (201)の減圧熱交換器(32)は、互いに並列な第1減圧熱
    交換器(32A)及び第2減圧熱交換器(32B)を備え、 利用側回路(202)の主熱交換器(24)は、互いに並列な第
    1主熱交換器(24A)、第2主熱交換器(24B)及び第3主熱
    交換器(24C)を備える一方、該利用側回路(202)の熱源側
    熱交換器(23)は、互いに並列な第1熱源側熱交換器(23
    A)、第2熱源側熱交換器(23B)及び第3熱源側熱交換器
    (23C)を備え、 熱源側回路(101)は、上記第1主熱交換器(24A)に第1圧
    縮機(21A)及び上記第1熱源側熱交換器(23A)が接続され
    て成る第1熱源側回路(101A)と、上記第2主熱交換器(2
    4B)に第2圧縮機(21B)及び上記第2熱源側熱交換器(23
    B)が接続されて成る第2熱源側回路(101B)と、上記第3
    主熱交換器(24C)に第3圧縮機(21C)及び上記第3熱源側
    熱交換器(23C)が接続されて成る第3熱源側回路(101C)
    とを備え、 駆動源回路(102)は、上記第1熱源側回路(101A)に接続
    された上記第1加圧熱交換器(31A)及び第1減圧熱交換
    器(32A)によって構成された第1駆動源回路(102A)と、
    上記第2熱源側回路(101B)に接続された上記第1加圧熱
    交換器(31A)によって構成された第2駆動源回路(102B)
    とを備えていることを特徴とする熱搬送装置。
  17. 【請求項17】 請求項5〜16のいずれか一つに記載
    の熱搬送装置において、 駆動力発生回路(201)は、加圧熱交換器(31)よりも上方
    に設けられ、該加圧熱交換器(31)に2次側冷媒を供給す
    る補助タンク(43)を備えていることを特徴とする熱搬送
    装置。
JP07547298A 1998-03-24 1998-03-24 熱搬送装置 Expired - Fee Related JP3785796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07547298A JP3785796B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 熱搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07547298A JP3785796B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 熱搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11270879A true JPH11270879A (ja) 1999-10-05
JP3785796B2 JP3785796B2 (ja) 2006-06-14

Family

ID=13577294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07547298A Expired - Fee Related JP3785796B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 熱搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3785796B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009169276A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Ricoh Co Ltd 冷却装置及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009169276A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Ricoh Co Ltd 冷却装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3785796B2 (ja) 2006-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2005258416B2 (en) Hot water supply system
KR100440521B1 (ko) 열반송장치
KR100989460B1 (ko) 냉동장치의 열원유닛 및 냉동장치
WO2010137078A1 (ja) 冷凍サイクル装置、空気調和装置
WO1999039138A1 (en) Refrigerating plant
JP4298990B2 (ja) 二酸化炭素を冷媒として用いた冷凍装置
JP2014169830A (ja) 冷凍サイクル装置、ならびに冷凍サイクル装置を備えた冷凍装置および空気調和装置
JP2018132269A (ja) ヒートポンプシステム
JP4999530B2 (ja) 空気調和装置
JP3582185B2 (ja) 熱搬送装置
JPH11270879A (ja) 熱搬送装置
JP3858354B2 (ja) 冷凍装置
JP3834934B2 (ja) 熱搬送装置
JPH09138030A (ja) 熱搬送装置
JP3769861B2 (ja) 熱搬送装置
KR102033589B1 (ko) 비공비 혼합 냉매 및 로렌츠 프리쿨링 사이클이 적용된 고효율 냉난방, 급탕 연속식 복합 히트펌프 시스템
JP3972135B2 (ja) 熱搬送装置
JP3569546B2 (ja) 空気調和装置
JP3994512B2 (ja) 冷凍装置
JP2003222423A (ja) 冷凍装置
JPH10281498A (ja) 冷凍装置
JPH11211252A (ja) 冷凍装置
JP2001336785A (ja) 熱搬送装置
JPH11132507A (ja) 冷凍装置
JP2000039181A (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040824

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051026

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051115

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060313

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090331

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees