JP2009167668A - 建物 - Google Patents

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和久 長坂
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Abstract

【課題】大掛かりな装置を設けることなく、本来のスペースを確保できるとともにそのスペースに床上空間を形成することができる建物を提供する。
【解決手段】建物には、ガレージ11が設けられている。ガレージ11には、直立状態と横臥状態とに切り替え可能な移動床ユニット20が備えられている。移動床ユニット20は、駐車スペース16に床面30を形成するユニット本体31と、ユニット本体31を支持する車輪32とを備えている。ガレージ11には、移動床ユニット20の状態を切り替えるための駆動装置40が備えられている。駆動装置40は、支柱本体41と支柱本体41に沿って上下移動する昇降具42とを備えている。移動床ユニット20は、連結部材51を介して昇降具42に連結されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物に関する。
住宅等の建物の中には、建物の一部に車両を駐車するための付属車庫が設けられているものがある。しかしながら、付属車庫は、車両が出庫された後には、居住者にとっては利用価値のない単なる空きスペースにすぎない。特に、車両の使用頻度が高い場合には、空きスペースとなっている期間が長くなる。
そこで、上記事情に鑑みて、付属車庫内に上下移動可能な移動床を備え、移動床を上昇させることで駐車スペースを確保し、下降させることで付属車庫内に床面を形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。これにより、車両駐車時には移動床を上昇させて駐車スペースを確保し、車両が駐車されていない場合には移動床を下降させて付属車庫内に床面を形成することができるため、付属車庫内の駐車スペースを有効利用することができる。
特開2003−336407号公報
しかしながら、上記した付属車庫内において移動床を上下移動させる技術については、移動床を略水平に保った状態で鉛直方向に移動させるため、移動床を挟んだ両側には移動床を案内するためのレールやそのレールを取り付けるための壁体等を備える必要がある。そのため、移動床だけではなくレールや壁体等を含んだ装置全体としてとても大掛かりなものとなり、施工作業の負担増大や部材コストの増大を伴うこととなる。
また、移動床の片側にのみレール及び壁体等を設けて移動床を支持する構造とすることも技術的には可能ではあるが、移動床が片持ち支持となるため移動床及びレール、ひいてはそれらを支持する壁体の構造を極めて強固にする必要がある。そのため、この場合にも移動床を挟んだ両側にレール及び壁体を設ける場合と同様に装置全体として大掛かりとなり、施工作業の負担の増大や部材コストの増大を伴うこととなる。
ところで、付属車庫以外の駐車スペースにおいても駐車スペースに床面を形成できるようにするには上記の問題が生じうる。また、かかる問題は駐車スペースに床面を形成しようとする場合に限って生じうる問題ではなく、建物の一部に形成された土間空間や建物に隣接された屋外空間等の床面の設定されていない空間に床面を形成しようとすれば、付随的に生じてくる問題である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、大掛かりな装置を設けることなく、本来のスペースを確保できるとともにそのスペースに床上空間を形成することができる建物を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
第1の発明の建物は、所定のスペースが屋外に隣接して設定され、又は所定のスペースを屋内に有する建物において、前記スペースに設けられたスペース床面よりも上方に床面を形成する移動床が備えられており、当該移動床は、前記スペース床面上に寝かせられることにより前記床面を形成する床面形成状態と、直立とされることにより前記スペースから退避される退避状態とに切り替え可能に構成されていることを特徴とする。
上記特許文献1に示される従来技術では、移動床を上昇させることにより(駐車)スペースを確保し、移動床を下降させることにより(駐車)スペースに床面を形成する構成としていたため、移動床を上下方向に案内するためのレールやそのレールを取り付けるための壁体等が必要であり、装置全体としてはとても大掛かりなものであった。その点、本発明によれば、移動床を所定のスペースに設けられたスペース床面上に寝かせることによりスペース床面より上方に床面を形成することができ、また、移動床を直立にさせることにより当該スペースから移動床を退避させることができる。そのため、移動床それ自体を上方へ平行移動させるような大掛かりな装置を設けることなく、本来のスペースを確保することができるとともに必要に応じてそのスペースに床上空間を形成することができる。
なお、仮に、移動床を既存の壁に立てかけることにより退避状態を維持させる構成とすれば、移動床の退避状態を維持させるために壁や装置等を別途設ける必要がなくなるため、より一層簡単な装置構成により本発明の効果を得ることができる。
また、上記特許文献1に示される従来技術は、移動床を上下移動させるために移動床を挟んだ両側に壁体を設ける必要があるため実際上車庫等の既存の壁が設けられている駐車スペース等の屋内空間にしか適用するのは難しい。その点、本発明によれば、そのような対をなす壁は必ずしも必要がないので、建物に隣接した屋外のスペースにも床面を形成することができる。
第2の発明の建物は、第1の発明において、前記移動床が、前記退避状態にある場合には壁の一部となることを特徴とする。
本発明によれば、移動床を退避状態とすることにより建物の壁の一部として機能させることができる。
なお、移動床が退避状態となっている状態において、その移動床が前記スペースとそのスペースに隣接する屋内空間部との間を仕切る仕切り壁として機能する場合にあっては、移動床を床面形成状態とすることにより、前記スペースとそのスペースに隣接する屋内空間部とは開口部を介して連通させることができる。したがって、前記スペースにおいて移動床を床面形成状態とすれば、移動床により形成される床面と前記スペースに隣接する屋内空間部の床面とを跨いだ大空間を形成することができる。
第3の発明の建物は、第1又は第2のいずれかの発明において、前記床面形成状態における前記移動床の前記床面は、前記スペースと開口部を介して隣接する屋内空間部の床面とほぼ同じ高さであることを特徴とする。
本発明によれば、移動床により前記スペースに形成される床面は、前記スペースと開口部を介して隣接する屋内空間部の床面とほぼ同じ高さであるため、開口部を介して移動床の床面と屋内空間部の床面との間を行き来することが容易になる。また、前記スペースと開口部を介して隣接する屋内空間部が居室である場合には、移動床の床面と当該居室の床面とを跨いで居室空間を拡張できる場合があるが、その際にも、移動床の床面が居室の床面と同じ高さであれば使い勝手がよい。
第4の発明の建物は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記スペースは車両を駐車する駐車スペースであって、前記スペース床面は車両設置面であることを特徴とする。
本発明によれば、第1の発明と同様の効果を、駐車スペースにおいても実現することができる。これにより、大掛かりな装置を設けることなく、車両駐車時の駐車スペースを確保することができるとともに車両が駐車されていない場合には駐車スペースに床上空間を形成することができる。なお、この場合には、退避状態にある移動床が車両の入庫の邪魔にならないよう、駐車スペースの端縁に沿って配置されていることが好ましい。
第5の発明の建物は、第4の発明において、前記退避状態における前記移動床の前記駐車スペースに面した部分に緩衝材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、退避状態における移動床の駐車スペースに面した部分に緩衝材が設けられているため、緩衝材の設置箇所を車両に合わせた設定とすることで、車両の入出庫の際や車両への乗り降りの際に車両ボディや車両ドアを移動床に衝突させても当該緩衝材により衝突時の衝撃を緩和させることができる。これにより、車両又は移動床における傷の発生や破損の抑制を図ることができる。
第6の発明の建物は、第1乃至第5のいずれかの発明において、上下方向に延びる案内柱と、この案内柱に沿って昇降移動が可能な昇降部と、この昇降部を昇降移動させる昇降手段とが備えられており、前記移動床は、前記昇降部に対して回動可能に連結されており、前記移動床は、前記昇降手段により前記昇降部が上昇することにより吊り下げ状態となることで前記退避状態となることを特徴とする。
本発明によれば、移動床は、上下方向に延びる柱に沿って昇降移動する昇降部に回動可能に連結されているため、昇降部を上昇させることにより吊り下げ状態すなわち直立状態とすることができ、その結果、退避状態とすることができる。したがって、一層簡単な装置構成で第1の発明の効果を得ることができる。また、移動床が退避(吊り下げ)状態にある場合には、その下端部をスペース床面上に設置することが好ましい。そうすれば、重量物たる移動床の荷重の大部分をスペース床面によって支持することができるため、案内柱及び昇降部に対しては大きな負荷をかけないで済むからである。また、案内柱等は建物の壁の内部に収容してあることが一層好ましい。
第7の発明の建物は、第6の発明において、前記案内柱は、その上端が天井梁に対して支持され、その下端が基礎又は前記スペース床面を形成するコンクリート層に対して支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、案内柱は、その上端が建物躯体の一部である天井梁に対して支持され、その下端が建物の土台となる基礎又はコンクリート層に対して支持されているため、建物に対して安定して支持される。これにより、重量物になりやすいと想定される移動床を床形成状態と退避状態とに切り替え移動させる際には、安定した状態で移動させることができる。
第8の発明の建物は、第1乃至第7のいずれかの発明において、前記スペース床面上に障害物があることを検知する障害物検知手段と、当該障害物検知手段が前記スペース床面上に障害物があることを検知した場合に、前記移動床を前記退避状態とするように制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、スペース床面上に障害物がある場合には障害物検知手段により障害物を検知することができ、その検知結果に基づいて制御手段により移動床を退避状態とすることができる。これにより、移動床と障害物との衝突を未然に回避して移動床や障害物の損傷を防止することができる。
第9の発明の建物は、第8の発明において、前記移動床を複数備え、これら各移動床がすべて床面形成状態にある場合に前記スペース床面のほぼ全域が覆われるよう各移動床が配置されており、各移動床に対応して前記障害物検知手段がそれぞれ備えられており、前記制御手段は、前記障害物検知手段が前記車両設置面上に障害物があることを検知した場合に、当該検知した当該障害物検知手段に対応する移動床を退避状態とするように制御することを特徴とする。
本発明によれば、すべての移動床又は一部の移動床を床面形成状態とすることにより、前記スペースのほぼ全域又は一部に床面を形成することができる。したがって、居住者のニーズに応じた広さの床面を前記スペースに形成することができる。また、障害物検知手段がスペース床面上に障害物があることを検知した場合には、その障害物検知手段に対応する移動床を退避状態とすることができる。そのため、障害物を検知した障害物検知手段に対応する当該移動床については第8の発明の効果を得ることができるとともに、当該移動床以外の移動床については床面形成状態とすることができる。1つの移動床により床面を形成する構成とした場合には、スペース床面上の一部に障害物があれば床面を形成することができない。その点、本発明とすれば、スペース床面上の一部に障害物があっても障害物を検知した障害物検知手段に対応する移動床以外の移動床により床面を形成することができるため使い勝手がよい。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。最初に、本実施形態の建物の間取りを図1に基づいて説明する。なお、図1は、ガレージ付き建物の部屋の間取りを示す図である。
図1に示すように、本実施形態の建物10には、リビング14やダイニング15等の居住空間が備えられているとともに、居住空間に隣接するようにして車庫としてのガレージ11が備えられている。ガレージ11は、建物10に一体的に設けられた所謂インナガレージとなっており、自動車等の車両18の駐車が可能な駐車スペース16を有している。ガレージ11には、リビング14との間を仕切るリビング側内部壁21と、屋外空間との間を仕切る外部壁23とがそれぞれ側方に立設されており、ダイニング15との間を仕切るダイニング側内部壁22が奥方に立設されている。駐車スペース16は、リビング側内部壁21、ダイニング側内部壁22及び外部壁23により囲まれるとともにガレージ床面13とガレージ天井面(図示略)との間に形成された空間によって構成されている。
リビング側内部壁21の一部には、住人等の出入りが可能なリビング側出入口25が設けられており、そのリビング側出入口25によりリビング14とガレージ11とが連通されている。また、リビング側内部壁21には、リビング側出入口25に対してスライド可能なリビング側引き戸24が設けられている。このリビング側引き戸24がスライドされることによりリビング側出入口25が開放及び閉鎖されるようになっている。
一方、ダイニング側内部壁22の一部には、ダイニング側出入口27が設けられており、ダイニング15とガレージ11とが連通されている。ダイニング側内部壁22には、ダイニング側出入口27に対してスライド可能なダイニング側引き戸26が設けられている。このダイニング側引き戸26がスライドされることによりダイニング側出入口27が開放及び閉鎖されるようになっている。なお、リビング側引き戸24及びダイニング側引き戸26は、スライド式ではなく回動式の扉であってもよい。
ガレージ11の一側面にはガレージ開口部17が形成されており、そのガレージ開口部17を通じて人や車両18の出入りが可能となっている。ガレージ開口部17には、手動又は電動で開閉されるシャッタ28が設けられている。このシャッタ28がスライドされることによりガレージ開口部17が開放及び閉鎖されるようになっている。
本実施形態では、ガレージ11の駐車スペース16に床面30を形成する移動床ユニット20が設けられている点に特徴を有する。以下、この移動床ユニット20を中心にガレージ11内の特徴的構成について、図2に基づいて説明する。なお、図2は、ガレージ11の構成を示す要部断面図である。
移動床ユニット20は、ガレージ床面13上に寝かせられることにより駐車スペース16に床面30を形成する横臥状態(床面形成状態)と、外部壁23に立てかけられることにより駐車スペース16から退避される直立状態(退避状態)とに切り替えができるようになっている。以下、まず、移動床ユニット20が横臥状態にある場合を基準として、移動床ユニット20及びその周辺の構成について説明する。
移動床ユニット20は、床面30を形成するユニット本体31と、ユニット本体31を支持する車輪32とを備えている。ユニット本体31は、金属製の板材より形成される箱体である。ユニット本体31は、ガレージ11の奥行き方向及びその奥行き方向と直交する方向に延びており、ガレージ床面13のほぼ全域に渡って広がっている。また、床面30となるユニット本体31の上面は、ガレージ床面13の上方において所定の高さ位置に設定されている。
車輪32は、ユニット本体31の下端部に複数取り付けられている。本実施形態では、車輪32は、ユニット本体31の外部壁23側端部に取り付けられた前輪32aと、リビング14側端部に取り付けられた後輪32bとからなる。後輪32bは、より詳しくは、ユニット本体31のリビング14側端部より突出して設けられている。
後輪32bは、リビング側内部壁21の下方に設けられた基礎12に近接又は当接した位置にある。この基礎12の上面には、リビング14の床面を形成する床仕上げ材52と床下地材53とからなる床材54が敷設されている。床材54は、基礎12に対してガレージ11側に突出している。したがって、移動床ユニット20の後輪32bは、その一部を床材54(詳細には床下地材53)、基礎12及びガレージ床面13より形成される凹部36に収容することができるため、移動床ユニット20を床材54に近接又は当接した位置まで近づけることが可能となっている。また、本実施形態では移動床ユニット20の床面30とリビング14の床面とがほぼ同じ高さに設定されている。そのため、移動床ユニット20の床面30とリビング14の床面とを連続させた床面として使用することができる。
移動床ユニット20には、移動床ユニット20を支持する支持脚33が複数設けられている。支持脚33は、上下方向にユニット本体31を貫通して延びる軸部33aと、その軸部33aの下端部に設けられた支持部33bとを備えている。軸部33aは、金属製の軸体であり、その外周面には上下方向に沿って螺旋状におねじが形成されている。一方、支持部33bは、円板状に形成された金属製の脚部であり、その下面はガレージ床面13に当接されている。また、ユニット本体31の底板部内側には、固定手段を構成する複数のウェルドナット34がガレージ11奥行き方向及び当該方向と直交する方向に所定間隔をおいて固定されている。支持脚33は、その軸部33aをウェルドナット34に螺合させることによりユニット本体31に取り付けられている。このように、移動床ユニット20は、車輪32のみならず支持脚33によっても支持されているため、車輪32が転がって移動床ユニット20が移動したり揺れ動いたりするおそれはなく、安定した状態で床面30を形成することができる。
また、支持脚33には、操作手段を構成するハンドル部33cがさらに備えられている。ハンドル部33cは、軸部33aの上端部に設けられており、ユニット本体31より上方に配置されている。支持脚33は、このハンドル部33cを正逆方向に回転させることにより支持部33bがユニット本体31に対して上下移動するように構成されている。支持脚33は、移動床ユニット20が横臥状態にある場合には支持部33bの下面をガレージ床面13に当接する位置まで下げて使用するが、移動床ユニット20を直立状態に切り替える場合には、支持部33bの上面がユニット本体31の底面に当接する位置まで上げておく。
次に、移動床ユニット20を横臥状態と直立状態とに切り替え移動させる駆動装置40について説明する。
図2に示すように、外部壁23の内部には、駆動装置40がガレージ11奥行き方向における略中央部に設けられている。外部壁23は、ガレージ11の内壁面を形成するガレージ側外部壁23aと、屋外面を形成する屋外側外部壁23bとからなる。ガレージ側外部壁23aと屋外側外部壁23bとは所定の間隔をおいて平行に立設されており、これらガレージ側外部壁23aと屋外側外部壁23bとの間に形成される壁内空間55に駆動装置40が設置されている。
駆動装置40は、案内手段を構成する回転支柱41と、回転支柱41に沿って上下移動する昇降具42とを備えている。
回転支柱41は、上下方向に延びる長尺状の円柱であり、剛性の高い金属よりなる。回転支柱41の上方及び下方には、回転支柱41を支持する支柱受け48及び土台45がそれぞれ設けられている。支柱受け48は、回転支柱41を挿通させる貫通孔が形成された金属製の軸受けであり、建物躯体の一部である天井梁49の下面に取り付けられている。一方、土台45は、支柱受け48と同様、回転支柱41を挿通させる貫通孔が形成された金属製の軸受けであり、その下部がガレージ床面13を形成するコンクリート層38に埋め込まれることにより固定されている。回転支柱41は、その上端部を支柱受け48の貫通孔に、その下端部を土台45の貫通孔に、それぞれ挿通させることにより支持されている。また、回転支柱41は、その中心軸を回動中心として支柱受け48及び土台45に対して回動可能となっている。すなわち、支柱受け48及び土台45は回転支柱41に対する回転軸受けとして機能している。
回転支柱41の上部には、回転手段を構成するウォームホイール部41aが設けられている。具体的には、回転支柱41上端の支柱受け48に挿通されている部分のすぐ下側にウォームホイール部41aが設けられている。本実施形態において、ウォームホイール部41aは、歯車の一種であるウォームギアにおけるウォームホイールに相当する部分である。このウォームホイール部41aの外周面には、外周方向に対して斜めに向いた歯が所定の間隔で形成されている。
ウォームホイール部41aの近傍には、ウォームホイール部41aに対して回転を伝える操作ねじ63が壁内空間55に設けられている。操作ねじ63は、ガレージ開口部17の開口幅方向に延びる円柱状のウォーム部63aと、そのウォーム部63aの長手方向における両端部を支持する一対の軸受け部63bとを備えている。軸受け部63bは、その中心部にウォーム部63aを挿通させる貫通孔が形成された軸受けである。一対の軸受け部63bは、それぞれガレージ側外部壁23a及び屋外側外部壁23bに対し壁内空間55側から互いに対向する位置関係で取り付けられており、ウォーム部63aが所定の位置に配置されるように取り付けられている。
本実施形態において、ウォーム部63aは、ウォームギアにおけるウォームに相当する部分である。このウォーム部63aの外周面には、ウォームホイール部41aと噛み合わせ可能な歯が長手方向における両端部を除くほぼ全域に渡って螺旋状に形成されている。ウォーム部63aは、歯が形成されていない両端部をそれぞれ軸受け部63bの貫通孔に挿通させることにより支持されている。そして、ウォーム部63aは、その中心軸を回動中心として軸受け部63bに対して回動可能となっている。
操作ねじ63は、ウォーム部63aがウォームホイール部41aと噛み合う位置に配設されている。換言すると、操作ねじ63は、ウォーム部63aとウォームホイール部41aとによりウォームギアが構成されるように配設されている。これにより、操作ねじ63を回転させるとその回転がウォーム部63aを介してウォームホイール部41aに伝えられ、回転支柱41が回転する。
ウォーム部63aのガレージ11側端面には、ウォーム部63aの直径方向に延びる溝形凹部(図示略)が形成されている。さらに、ガレージ側外部壁23aには、ウォーム部63aと同心円状の貫通孔である操作口56が形成されている。操作口56はウォーム部63aの外径寸法より大きい内径寸法で形成されている。
操作ねじ63を回転させる際には、上記凹部に入り込む凸部を先端に備えたハンドル棒を用意する。このハンドル棒の先端の凸部を操作口56を介してウォーム部63aの凹部に差し込んでハンドル棒を回転させれば、操作ねじ63を回転させることができ、ひいては回転支柱41を回転させることができる。
回転支柱41には、ウォームホイール部41aの下部に上下方向に沿って螺旋状におねじが形成されている。このおねじは、回転支柱41の下端部からウォームホイール部41a付近に渡り連続的に形成されている。
昇降具42は、円筒形状に形成された円筒部46と、円筒部46からガレージ11側に向かって突出している鉛直板状の連結部47とを備えている。円筒部46の内周面には、回転支柱41に形成されたおねじと螺合可能なめねじが形成されている。昇降具42は、円筒部46のめねじを回転支柱41のおねじに螺合させることにより回転支柱41に取り付けられている。そのため、昇降具42は、回転支柱41が正逆回転すると回転支柱41に沿って上下に移動するようになっている。
移動床ユニット20は、昇降具42の連結部47に長尺状の連結部材51(一方のみ図示)を介して連結されている。すなわち、移動床ユニット20及び昇降具42の連結部47には、軸線が互いに平行となるように設定されている回動軸61,63が取り付けられている。具体的には、これら回動軸61,63はガレージ11の奥行き方向に延びている。そして、これら両回動軸61,63に連結部材51の長手方向両端部がそれぞれ回動可能となるように連結されている。したがって、連結部材51は昇降具42の昇降動作に対して移動床ユニット20の姿勢を変更するためのリンク部材として機能する。なお、連結部材51は、ガレージ側外部壁23aに上下方向へ延びるように形成されたスリット(図示略)を介して、ガレージ側外部壁23aの内外にある昇降具42と移動床ユニット20とを連結している。
したがって、移動床ユニット20が横臥状態にある場合に、前述したハンドル棒により操作ねじ63を所定方向(例えば正方向)へ回転させると、その回転がウォーム部63aを介して回転支柱41のウォームホイール部41aに伝えられ、その結果、回転支柱41が正方向に回転する。そして、回転支柱41の正回転に伴い昇降具42が上昇し、昇降具42に連結部材51を介して連結されている移動床ユニット20はその外部壁23側端部が上方へと引き上げられていく。この引き上げ動作に伴い、移動床ユニット20は水平状態から駆動装置40側への昇り傾斜状態となり、最終的には外部壁23に沿った直立状態となる。また、この直立状態では前輪32aをガレージ側外部壁23aに接触させつつ、後輪32bをガレージ床面13に接触させており、移動床ユニット20のガレージ側外部壁23a側への荷重は前輪32aを介して当該ガレージ側外部壁23aに伝達され、移動床ユニット20の鉛直下方への荷重(自重)は後輪32bを介してガレージ床面13に伝達される。このように移動床ユニット20が直立状態にある場合、移動床ユニット20はガレージ側外部壁23aに立てかけられた状態にある。
ガレージ床面13には、外部壁23側端部に斜面13aが形成されている。この斜面13aは、詳しくは、横臥状態にある移動床ユニット20の前輪32aの設置位置より外部壁23側に形成されている。この斜面13aは、外部壁23に向かって上る勾配の緩やかな上り斜面である。直立状態にある移動床ユニット20の後輪32bが、ガレージ床面13上に配置されていることについては前述したが、より詳しくはこの斜面13aの上に配置されている。したがって、移動床ユニット20を直立状態から横臥状態へ移行させる際には、昇降具42を下降させると速やかに後輪32bが斜面13aを下り、その結果、移動床ユニット20の直立状態から横臥状態への移行を円滑かつ確実に開始させることができる。
また、移動床ユニット20には、シート状の緩衝材35が接着剤等により貼り付けられている。緩衝材35は、移動床ユニット20のガレージ開口部17側における角部(ガレージ開口部17側の側面と床面30との間の角部)の露出を防ぐように貼り付けられている。緩衝材35は、当該角部に上下方向に沿って長尺状に設けられており、少なくとも車両18が衝突する可能性の高い高さ部位(具体的には、車両18のバンパ部及びドアの高さに相当する部位)を覆うようにして設けられている。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
移動床ユニット20を駐車スペース16のガレージ床面13上に寝かせることにより床面30を形成することができ、移動床ユニット20を直立にさせることにより駐車スペース16から移動床ユニット20を退避させることができる。これにより、向かい合う壁を利用した大掛かりな装置を設けることなく、車両駐車時には車両18が駐車するスペースを確保することができ、車両18が駐車されていない場合には駐車スペース16に床面30を形成することができる。
また、移動床ユニット20を外部壁23に立てかけることにより直立状態を維持させる構成としたため、その直立状態を維持させるために壁や装置等を別途設ける必要はなく、それゆえ上記の効果をより一層簡単な装置構成により得ることができる。
駐車スペース16とリビング14との間に立設するリビング側内部壁21の一部には、リビング側出入口25と、リビング側出入口25を開閉するリビング側引き戸24とが設けられている。したがって、移動床ユニット20を駐車スペース16に寝かせることにより床面30を形成した場合には、リビング側引き戸24をスライドさせることによりリビング側出入口25を開放すれば、リビング側出入口25を介してリビング14と駐車スペース16の床面30上との間を行き来することができる。また、リビング14と連なる広大なスペースを得ることができるので、リビング空間を拡張させることができる。
また、移動床ユニット20により駐車スペース16に形成される床面30は、リビング14の床面とほぼ同じ高さとなっている。これにより、移動床ユニット20の床面30とリビング14の床面との間の行き来をより一層容易とすることができる。また、移動床ユニット20の床面30とリビング14の床面とを一体的に使用する場合には、使い勝手がよい。
移動床ユニット20には、ガレージ開口部17側における角部(ガレージ開口部17側の側面と床面30との間の角部)に緩衝材35が貼り付けられている。したがって、車両18の入出庫の際に車両ボディを衝突させやすい当該角部に万が一車両ボディを衝突させたとしても当該緩衝材35により衝突時の衝撃を緩和させることができる。その結果、車両18又は移動床ユニット20における傷の発生や破損の抑制を図ることができる。
ガレージ11のガレージ開口部17にはシャッタ28が設けられているため、移動床ユニット20による床面30形成時には、シャッタ28によりガレージ開口部17を閉鎖することができる。これにより、駐車スペース16の床面30上で子供やペットを遊ばせたとしても、子供やペットが外部に出るのを防止することができる。また、外部から不審者等が侵入するのを防止することもできる。
駐車スペース16とダイニング15との間に立設するダイニング側内部壁22の一部には、ダイニング側出入口27と、ダイニング側出入口27を開閉するダイニング側引き戸26とが設けられている。したがって、移動床ユニット20により駐車スペース16に床面30を形成して床面30上で子供を遊ばせた場合に、ダイニング側引き戸26をスライドさせてダイニング側出入口27を開放すれば、ダイニング15で料理等をしながら子供の監視をすることができる。
回転支柱41は、その上端部が建物躯体の一部である天井梁49に固定された支柱受け48に支持されており、その下端部がコンクリート層38に埋め込まれることにより固定された土台45に支持されているため、建物10に対して安定した状態で支持されている。したがって、回転支柱41に沿って昇降具42を上下移動させることにより重量物である移動床ユニット20を横臥状態と直立状態とに切り替え移動させる際には、安定した状態で移動させることができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、移動床ユニット20の横臥状態から直立状態への移動を駆動装置40により移動床ユニット20の外部壁23側端部を引き上げることで行ったが、これを変更してもよい。例えば、図3に示すように、回動可能な回動式移動床ユニット70をガレージ11内に備え、これを回動させることにより横臥状態と直立状態とに切り替えてもよい。この場合、回動式移動床ユニット70の回動軸71にモータ等の駆動装置を連結し、その駆動装置76により回動式移動床ユニット70を回動させるのがよい。
(2)上記(1)で示した回動式移動床ユニット70は、直立状態にある場合には、ガレージ11とそのガレージ11に隣接する居室との間を仕切る仕切り壁として使用してもよい。そうすれば、ガレージ11とそのガレージ11に隣接する居室との間を仕切る仕切り壁を不要とすることができる。これにより、車両18が駐車されていない場合に回動式移動床ユニット70を横臥状態とすれば、ガレージ11とそのガレージ11に隣接する居室との間には間仕切りがなくなるため、回動式移動床ユニット70の床面30とガレージ11に隣接する居室の床面とを跨いだ大空間を形成することができる。
また、回動式移動床ユニット70を仕切り壁として使用する場合には、図4に示すように、直立状態における回動式移動床ユニット70の壁面(横臥状態時に床面30となる面)に近接した位置に天井面74から垂れ下がる垂れ壁79を設け、その垂れ壁79に気密材としてのクッション材73を貼り付けるのがよい。そうすれば、回動式移動床ユニット70を直立させた場合に回動式移動床ユニット70の壁面と垂れ壁79との間に形成される隙間をクッション材73により閉塞させることができるため、回動式移動床ユニット70を介した空気の出入りを少なくすることができる。
(3)本実施形態では、ガレージ11に移動床ユニット20を1つ備える構成としたが、移動床ユニット20を複数備える構成としてもよい。例えば、図4に示すように、ガレージ11に回動式移動床ユニット70を回動軸71の軸方向がガレージ11奥行き方向と一致する向きでガレージ開口部17の開口幅方向に複数(図示の例では2つ)横並びに配置してもよい。そうすれば、車両18を1台だけ駐車する場合には回動式移動床ユニット70を1つだけ直立状態にさせたり、また、車両18を2台駐車する場合には両方の回動式移動床ユニット70を直立状態にさせたりする等、状況に応じた使い方ができる。
(4)回動式移動床ユニット70が直立状態にある場合にガレージ床面13上に障害物があることを検知し、その検知結果に基づいて回動式移動床ユニット70を直立状態にするようにしてもよい。例えば、図4に示すように、ガレージ11の天井面74に障害物検知センサ78を取り付け、この障害物検知センサ78によりガレージ床面13上に障害物があることを検知するようにする。そして、障害物検知センサ78の障害物検出信号が入力された場合に、駆動装置76の回転を停止させるように制御する移動床コントローラ77を設ける。このように構成すれば、ガレージ床面13上に障害物があれば障害物の存在を検知することができ、また、その検知結果に基づいて移動床コントローラ77により回動式移動床ユニット70を直立状態に維持するように駆動装置76が制御される。これにより、回動式移動床ユニット70と障害物との衝突を未然に回避して回動式移動床ユニット70や障害物の損傷を防止することができる。
特に、図4に示すように、回動式移動床ユニット70をガレージ11内に複数備えた建物10においては、各回動式移動床ユニット70に対応して障害物検知センサ78をそれぞれ設け、障害物を検知した障害物検知センサ78に対応する回動式移動床ユニット70については直立状態を維持するように移動床コントローラ77にて制御する構成としてもよい。そうすれば、ガレージ床面13上の一部に車両が駐車されていたり荷物が置かれていたりしても、障害物を検知した障害物検知センサ78に対応する回動式移動床ユニット70以外の回動式移動床ユニット70はガレージ11内に床面30を形成することができる。したがって、ガレージ11の一部を車両18を駐車したり荷物を置いたりするスペースとして使用し、その他の部分を床面30による床上空間として使用する等の使い方ができるため使い勝手がよい。
(5)図3に示した例では、回動式移動床ユニット70には複数の支持脚75が設けられているが、回動式移動床ユニット70が直立状態にある場合にはこの支持脚75を収納棚として使用するようにしてもよい。この場合、支持脚75を、ガレージ11奥行き方向に沿って長尺状に延びるように構成する。また、回動式移動床ユニット70の直立状態時に支持脚75の上面となる収納面75aが水平面となるように設定する。このように構成すれば、回動式移動床ユニット70が直立状態にある場合には、支持脚75の収納面75a上に荷物等を安定した状態で載せることができるため、支持脚75を収納棚として使用することができる。
(6)上記実施形態では、駐車スペース16に形成される床面30を駐車スペース16に隣接するリビング14の床面とほぼ同じ高さとしたが、当該床面30をリビング14の床面より高くしてもよいし低くしてもよい。但し、リビング14と駐車スペース16の床面30上との間の行き来のしやすさを考慮すると、リビング14の床面と当該床面30とは同じ高さとするのが望ましい。
(7)上記実施形態では、移動床ユニット20に緩衝材35を貼り付けたが、緩衝材35は必ずしも貼り付けなくてよい。但し、車両18の入出庫の際に車両18を移動床ユニット20に衝突させるおそれがあることを考慮すると、緩衝材35を貼り付けた方が好ましい。
また、上記実施形態では、シート状の緩衝材35を移動床ユニット20に貼り付けたが、これを変更してもよい。例えば、図3に示すように、ブロック状の緩衝ブロック72を隣り合う支持脚75の間に差し込むことにより回動式移動床ユニット70に取り付けてもよい。この場合、回動式移動床ユニット70の直立状態時に緩衝ブロック72が支持脚75の支持面(回動式移動床ユニット70の横臥状態時における底面)より駐車スペース16側に突出するように緩衝ブロック72を配置すればよい。
さらに、上記実施形態では、移動床ユニット20のガレージ開口部17側における角部(ガレージ開口部17側の側面と床面30との間の角部)に緩衝材35が貼り付けられているが、これを変更してもよい。例えば、移動床ユニット20の直立状態時に駐車スペース16に面することとなる床面30(横臥状態時に床面30となる面)に対して広範囲に貼り付けてもよい。そうすれば、車両18への乗り降りの際に車両ドアを移動床ユニット20の当該床面30に衝突させても、緩衝材35により衝突時の衝撃を緩和させることができる。その結果、車両18又は移動床ユニット20における傷の発生や破損の抑制を図ることができる。
(8)上記実施形態では、建物10の一部に設けられたガレージ11の駐車スペース16に床面30を形成したが、建物10に隣接された屋外に駐車スペースを設定している場合にはその屋外駐車スペースに床面30を形成してもよい。そうすれば、駐車スペース16に開放感あふれる床上空間を形成することができる。また、床面30を駐車スペース16以外のスペースに形成するようにしてもよい。例えば、屋外であれば庭等に床面30を形成してもよいし、屋内であれば倉庫や納戸等に床面30を形成してもよい。なお、屋内の場合には土間スペースに床面30を形成することが好ましい。
(9)上記実施形態では、移動床ユニット20が横臥状態にある場合には移動床ユニット20を支持脚33により支持することで移動床ユニット20の移動や揺れを防止する構成としていたが、これを変更してもよい。例えば、移動床ユニット20の車輪32にロック機構を設け、このロック機構により車輪32をロックすることで移動床ユニット20の移動や揺れを防止するようにしてもよい。
ガレージ付き建物の間取り図。 ガレージの構成を示す要部断面図。 回動式移動床ユニットの正面図。 回動式移動床ユニットを複数並べた様子を示す図。
符号の説明
10…建物、11…ガレージ、12…基礎、13…車両設置面としてのガレージ床面、16…駐車スペース、20…移動床としての移動床ユニット、23…外部壁、30…床面、31…ユニット本体、32…車輪、35…緩衝材、38…コンクリート層、40…駆動装置、41…案内柱としての回転支柱、42…昇降部としての昇降具、49…天井梁、63…操作ねじ、70…回動式移動床ユニット、77…制御手段としての移動床コントローラ、78…障害物検知手段としての障害物検知センサ。

Claims (9)

  1. 所定のスペースが屋外に隣接して設定され、又は所定のスペースを屋内に有する建物において、
    前記スペースに設けられたスペース床面よりも上方に床面を形成する移動床が備えられており、
    当該移動床は、前記スペース床面上に寝かせられることにより前記床面を形成する床面形成状態と、直立とされることにより前記スペースから退避される退避状態とに切り替え可能に構成されていることを特徴とする建物。
  2. 前記移動床は、前記退避状態にある場合には壁の一部となる請求項1に記載の建物。
  3. 前記床面形成状態における前記移動床の前記床面は、前記スペースと開口部を介して隣接する屋内空間部の床面とほぼ同じ高さである請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記スペースは車両を駐車する駐車スペースであって、前記スペース床面は車両設置面である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物。
  5. 前記退避状態における前記移動床の前記駐車スペースに面した部分に緩衝材が設けられている請求項4に記載の建物。
  6. 上下方向に延びる案内柱と、この案内柱に沿って昇降移動が可能な昇降部と、この昇降部を昇降移動させる昇降手段とが備えられており、
    前記移動床は、前記昇降部に対して回動可能に連結されており、
    前記移動床は、前記昇降手段により前記昇降部が上昇することにより吊り下げ状態となることで前記退避状態となる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の建物。
  7. 前記案内柱は、その上端が天井梁に対して支持され、その下端が基礎又は前記スペース床面を形成するコンクリート層に対して支持されていることを特徴とする請求項6に記載の建物。
  8. 前記スペース床面上に障害物があることを検知する障害物検知手段と、
    当該障害物検知手段が前記スペース床面上に障害物があることを検知した場合に、前記移動床を前記退避状態とするように制御する制御手段とを備えている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の建物。
  9. 前記移動床を複数備え、これら各移動床がすべて床面形成状態にある場合に前記スペース床面のほぼ全域が覆われるよう各移動床が配置されており、
    各移動床に対応して前記障害物検知手段がそれぞれ備えられており、
    前記制御手段は、前記障害物検知手段が前記スペース床面上に障害物があることを検知した場合に、当該検知した当該障害物検知手段に対応する移動床を退避状態とするように制御する請求項8に記載の建物。
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