JP2009167448A - 全固体薄膜電池、正極および薄膜形成方法 - Google Patents

全固体薄膜電池、正極および薄膜形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 蒸着法によって、生産上大きなトラブルの原因となるスプラッシュ等を防止し、安定して平坦な膜を成長することができる、薄膜形成方法、その薄膜形成方法で形成したリチウム電池用正極、その正極を備えるリチウム電池を提供する。
【解決手段】 るつぼ21の原料装入空間21aを、1つまたは数個によって占めるような形状のペレット15を、成形加工する工程と、成形加工によって準備されたペレット15を、1個または数個、るつぼに装入して照射を行う工程とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、全固体薄膜電池、正極および薄膜形成方法に関し、より具体的には、平坦な膜を安定して成長することができる薄膜形成方法、その薄膜形成方法で形成した正極および全固体薄膜電池に関するものである。
全固体リチウム電池は安全性が高いために、電池容量を高めた正負極材料および固体電解質の開発がなされている。全固体リチウム電池では、正極にリチウム複合酸化物を用い、また負極に金属リチウムを用いたものが一般化している。このような薄膜リチウム電池の正極に最もよく用いられているLiCoO2の成長について、化学量論組成を安定して得て、充放電容量を確保するための気相成長法の提案がなされている(特許文献1)。この提案によれば、スパッタ法または蒸着法において、Li化合物からなる原料粉末と、Liを含まずCoを含む原料粉末とを混合し、その混合物に蒸発エネルギーを投入して蒸発させ、LiCoO2を成長させる。この結果、原料の、Li化合物の粉末とCo化合物の粉末との混合比を任意に制御することが可能になり、化学量論組成またはそれに近い組成のLiCoO2膜を安定して得ることができる。
特開2003−234100号公報
しかし、上記の方法で作製された正極について、組成は満足すべきものができても、表面性状に改善の余地があるものができる場合がある。とくに蒸着法で成膜した場合、スプラッシュ等を生じて大きな付着物が付着して、凹凸が生じ、整然とした積層構造体が形成できず、トラブルの原因となる例が多い。この結果、歩留り低下を生じ、生産に支障をきたす。本発明は、蒸着法によって、生産トラブルの原因となるスプラッシュ等を防止し、安定して平坦な膜を成長可能な、薄膜形成方法、その薄膜形成方法で形成した正極、その正極を備える全固体薄膜電池を提供することを目的とする。なお、平坦な膜は、少なくとも粗大な付着物が表面に付着していない膜をいう。
本発明の薄膜形成方法は、蒸着原料容器に装入した原料に、電子ビームまたはレーザービームを照射して蒸気を発生し、基板上に蒸着膜を蒸着する方法である。この方法は、蒸着原料容器の原料装入空間を、1つまたは数個によって占めるような形状の圧粉体を、成形加工する工程と、成形加工によって準備された圧粉体を、1個または数個、蒸着原料容器に装入して照射を行う工程とを備えることを特徴とする。
上記の方法によれば、塊状の圧粉体を1個または数個(2個〜5個程度)、蒸着原料容器のるつぼに装入して、電子ビームまたはレーザービーム(以下、両者のビームを指して、単にビームと記す)を照射するので、ビームは、塊状圧粉体内でエネルギーを十分吸収され、消滅する。このためビームが勢い余って、るつぼの底や壁に当って、スプラッシュが発生する状態は発生しない。細かい圧粉体が装入された場合も、スプラッシュを減らすことはできるが、装入された細かい圧粉体の間に空隙が必然的に生じ、この空隙がビームのエネルギーを周囲から得て急膨張し、周囲を飛散させ、やはり安定な蒸着を阻害する。圧粉体の個数が5個程度以内であれば、圧粉体は平面どうし接触して空隙は生じないか、または空隙が生じても外に開いた空隙となり、急膨張によって周囲の物質を飛散させることはない。この結果、安定して平坦な膜を成長することが可能となる。なお、原料装入空間は、蒸着原料容器の内容積のうち原料を余裕をもって収容できる空間であり、通常、内容積の80%程度である。また、蒸着原料容器に圧粉体を装入し、蒸発エネルギーを照射するとき、成形時の圧粉体の形状に関係なく、圧粉体は1個の装入でもよいし、また、数個の装入でもよい。ある程度、大きな圧粉体を装入しておけば、蒸着原料容器に圧粉体をフルに装入しておかなくても、上記の効果を得ることはできるからである。
上記の圧粉体の密度を、圧粉体を構成する化合物の理論密度の50%以上とするのがよい。これによって、ビームのエネルギーを圧粉体内で吸収しやすくなり、ビームの強度をるつぼの底や壁に届かないように調整するのが容易となる。ここで、理論密度は、理科年表、理化学辞典、その他のデータブック等に記載されているものを用いることができる。または、近似的には、原料である粉末における粉末1粒の平均的な密度と言い換えることができる。2種類以上の原料粉を混合するときは、各原料粉の重量比に比例させて、上記の密度を設定するものとする。たとえば理論密度ρaの原料粉A、重量Waと、理論密度ρbの原料粉B、重量Wbとを混合する場合、混合物の理論密度は、ρa×{Wa/(Wa+Wb)}+ρb×{Wb/(Wa+Wb)}とする。
上記の蒸着膜の主化合物が、リチウムと他の金属とを含む酸化物である場合において、リチウム化合物の粉末と、リチウムを含まず他の金属を含む化合物の粉末とを混合して、圧粉体とするのがよい。これによって、リチウムと他の金属との割合を任意に変えることができ、化学量論組成のリチウム化合物を形成するのが容易となる。
上記の蒸着膜の主化合物がLiCoO2の場合、上記のリチウム化合物をLiCoO2とし、リチウムを含まず他の金属を含む化合物をCo34とすることができる。これによって、リチウム電池の正極に最もよく使用される薄膜LiCoO2の化学量論組成に、蒸着膜の組成を精度よく合わせながら、平坦な膜とすることができる。
本発明の正極は、固体電解質層に被覆される電池の正極であって、上記のいずれかひとつの薄膜形成方法によって形成されたことを特徴とする。この方法を適用することによって、表面の平坦なリチウム電池用薄膜を得ることが可能になり、生産トラブルがなく、全固体薄膜電池を安定して生産することが可能になる。
本発明の別の正極は、全固体薄膜電池の正極である。この正極は、導電性基板に接して位置し、厚み1μm以上で、かつ表面に径1μm以上の付着物がないことを特徴とする。この正極によれば、スプラッシュによる粗大な付着物が付着しないので、固体電解質によって容易に被覆することができる。これにより、固体電解質による不完全な被覆に起因して、正極と負極とが短絡するようなトラブルを防止することが可能になる。真空蒸着法は、成膜速度が、スパッタリング法等に比べて大きいため、正極の厚み2μm以上、さらには5μm以上で、非常に大きな有用性を示すことができる。また、正極の上限厚みは、とくに設けないが、50μmまたは30μm程度とするのがよい。
本発明の全固体薄膜電池は、上記のどちらかの正極を備えることを特徴とする。これによって、生産上のトラブルがなく、安定して高品質の全固体薄膜電池を提供することが可能になる。
本発明の薄膜形成方法、正極、全固体薄膜電池によれば、生産上のトラブルの原因となるスプラッシュ等を防止し、平坦な薄膜、とくにリチウム電池用正極を安定して製造することが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態における薄膜形成方法のイメージを示す図である。図1において、真空蒸着は、真空チャンバ30内で行われ、リチウム、コバルト等の原料を、蒸着原料容器であるるつぼ21に装入し、蒸発エネルギーとして電子ビームまたはレーザービーム31を投入する。蒸発エネルギー31の投入によってるつぼ21からは、リチウム、コバルト等の蒸気23が、基板ホルダー26に保持された導電性の集電体である基材11に向けて蒸発する。蒸気23の状態が安定するまで、図示しないシャッタで遮断しておき、蒸気23の状態が安定したらシャッタを開いて、基材11の上にリチウム複合酸化物の蒸着層を形成する。
図2は、るつぼ21に圧粉体のペレット15を装入した状態を示す図であり、図2(a)は3個のペレット15を装入した場合を、また図2(b)は1個のペレット15を装入した場合を示す。どちらの場合も、原料装入空間(内容積の80%程度)21aの大部分をペレット15が占めている状態を示しているが、ペレット15は、原料装入空間21aの数割を占めるだけでもよく、たとえば、図2(a)の3個のペレット15のうちの1個だけが装入されていてもよい。具体的には、ペレット15は、全体で、るつぼ21の、通常、予定される原料装入空間21aの20%(内容積の16%程度)以上は占めるようにすればよい。この場合、原料装入空間21aを5個のペレットが占めるような形状に、当該ペレットを成形し、そのペレット1個を装入する場合に相当する。ペレット15は円板型(ディスク状)であり、金型内に粉末を入れて、プレス等により所定以上の圧力を加えて作製される。形状はディスク状に限定されず、その他、円錐台等、るつぼ21の形状に合わせて任意に変えてもよい。るつぼ21の形状も限定されない。
次に、具体的に、LiCoO2正極膜を作製する方法について、ポイントを説明する。
1.真空蒸着
(1)ペレット
化学量論組成のLiCoO2蒸着層を形成しようとする場合、LiCoO2の粉末と、Co34の粉末とを準備する。LiCoO2の粉末とCo34の粉末とを混合し、上記金型等を用いて、混合粉ペレット15を作製する。このとき、混合粉ペレットの密度は、混合体の理論値の50%以上とするのがよい。混合体の理論密度は、つぎの式で表すことができる。混合体の理論密度={LiCoO2の理論密度×全原料中のLiCoO2粉末の割合(wt%)+Co34の理論密度×全原料中のCo34の割合(wt%)}と算出する。上記混合粉のペレットの密度は、混合体の理論密度の50%以上とするのがよい。
(2)原料の装入
上記2.で作製した混合粉ペレット15を、図2に示すように、1個または数個、るつぼ21に装入して、電子ビーム31を投入する。電子ビーム31は、そのビームのエネルギーを混合粉ペレット15に、十分、吸収させる。粉末または細かいペレットを流入した場合には、ビームはるつぼ21の底や壁に当って、または間隙の空気を急膨張させて、スプラッシュを生じ、平坦な蒸着膜は形成されない。蒸着膜の生成速度も遅く、能率が悪い。図2(a)および(b)のようなペレット15の使用により、平坦な蒸着膜を、高い成長速度で能率よく得ることができる。この結果、大きな付着物があることによって、たとえば固体電解質による正極の被覆が不完全となり、正極と負極との間で短絡が発生するといった大きなトラブルを防止することができる。
(3)るつぼ
るつぼは、銅、アルミナ(Al23)、グラファイト等を使用するのがよい。
(4)基材
基材11には、リチウム電池用集電体のアルミニウム、銅、ステンレスなどの導電性基板を用いるのがよい。
2.蒸着膜
(1)熱処理
基材11を加熱または冷却することにより、蒸着中または蒸着後の蒸着膜の温度制御を行うことができる。上記のLiCoO2蒸着膜は、成膜後、500℃〜800℃に加熱して、空気または酸素雰囲気中で保持するのがよい。
(2)蒸着層
図3に、基材11上に形成した蒸着膜の正極3と、その正極3上に形成した固体電解質5とを示す断面図を示す。正極3を形成する蒸着膜の厚みは0.2μm〜50μmとするのがよい。上記の蒸着層の確認のために、結晶構造はX線回折(XRD:Xray Diffraction)により、また組成は誘導結合プラズマ発光分析法(ICP:Inductively coupled plasma))によって、検証することが望ましい。
(3)負極および電解質
電解質には任意の固体電解質5を用い、図示しない負極にはリチウム金属またはリチウム合金を用いるのがよい。
上記のように、混合粉ペレット15を用いて正極3を形成することにより、平坦で、かつ化学量論組成のLiCoO2を形成することができる。この結果、電池出力特性が優れ、かつ固体電解質5によって被覆が完全でき、正負極間に短絡を生じるおそれもなくなる。
次に実施例により本発明の作用効果を検証する。試験体として、本発明例および比較例の全固体リチウム電池を作製し、出力特性を測定した。
(本発明例の試験体作製)
30gのLiCoO2粉末と、4gのCo34粉末を混合した後、金型に入れてプレス加工によって、密度3g/cm3の、直径30mm×高さ15mmのディスク状の混合粉ペレットを作製した。この場合、LiCoO2粉末の理論密度は5.1g/cm3であり、Co34粉末の理論密度は6.1g/cm3であり、上記の混合粉の理論密度は5.2g/cm3なので、上記の密度3g/cm3は、混合粉の理論密度の50%以上を満足する。この混合粉ペレットをるつぼの中に2個装入して、電子ビームを照射し、ステンレス基板上に蒸着膜を形成した。蒸着膜形成時間は、10分間である。成膜速度は、膜厚センサーによって測定したが、8.3nm/sという高い成膜速度であった。得られたコバルト酸リチウム膜を600℃に3時間、空気雰囲気中に保持する熱処理を行なった。この結果、平坦な表面を持つ、厚み5μmのコバルト酸リチウムの正極を得ることができた。この正極の上に、P25粉末およびLi2S粉末を原料として、2元の抵抗加熱蒸着法によって、P25/Li2S=7/3のモル比の固体電解質膜を厚み3μmで形成した。次いで、負極として、薄膜金属リチウムを厚み1μmに形成し、全固体リチウム電池を作製した。
(比較例の試験体作製)
30gのLiCoO2粉末と、4gのCo34粉末を混合した後、るつぼの中に入れ、電子ビームを照射し、ステンレス基板上に蒸着膜を形成した。成膜開始して3分後、スプラッシュが大量に発生したため、成膜を中止した。この段階までに得られているコバルト酸リチウム膜を600℃に3時間、空気雰囲気中に保持する熱処理を行なった。この結果、厚み0.7μmのコバルト酸リチウムの正極を得たが、上記のようにスプラッシュの発生があったために、蒸着膜の表面に直径10μm以上の付着物が認められた。すなわち径1μm以上という要件を満たす付着物が明瞭に認められた。スプラッシュが発生するまでの成膜速度は、膜厚センサーにより3.9nm/sであった。上記の蒸着膜を正極として、この正極の上に、P25粉末およびLi2S粉末を原料として、2元の抵抗加熱蒸着法によって、P25/Li2S=7/3のモル比の固体電解質膜を厚み3μmで形成した。次いで、負極として、薄膜金属リチウムを厚み1μmに形成し、全固体リチウム電池を作製した。
(出力特性の測定結果)
本発明例:0.1mA/cm2の電流密度、0.2mAh/cm2の容量密度で充放電試験を行った。初期放電容量は、理論容量の98%であった。
比較例:本発明例と同様に、充放電試験を行おうとしたが、電池が短絡し、動作しなかった。原因を調査したところ、正極の表面に付着物があるため、固体電解質膜が正極表面を完全に被覆しない箇所が生じ、負極との間で短絡が生じたことを確認した。
上記の測定結果より、本発明例では、初期放電容量がほぼ理論値と同じ結果が得られたのに対して、比較例では、スプラッシュに起因する付着物が固体電解質の正極の完全な被覆を妨げたために短絡が発生した。したがって、本発明の薄膜形成方法によって平坦性に優れた正極を得ることによって、大量生産等において高い歩留まりで安定生産が可能になることが分かる。
上記した本発明の実施の形態のリチウム電池用正極、リチウム電池、薄膜形成方法について、次のような作用効果および他の製造方法例に注意を払うべきである。
(1)本発明の薄膜形成方法は、上記の実施の形態では、リチウム電池用正極のコバルト酸リチウムを例示したが、最も広くは、リチウム電池用正極膜に限定されず、任意の用途の薄膜に適用することができる。
(2)リチウム電池は、薄膜リチウム二次電池および薄膜リチウム一次電池を含む。電解質は固体電解質がもっとも有用であるが、液相の電解質に用いてもかまわない。
上記において、本発明の実施の形態および実施例について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態および実施例は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明のリチウム電池、リチウム電池用正極および薄膜形成方法によれば、正極を平坦性のよい薄膜とすることができるので、大量生産においても、スプラッシュ等を発生せず、品質の一定した電池を安定生産することが可能となる。
本発明の実施の形態における薄膜形成方法の真空蒸着のイメージ図である。 図1において、るつぼに混合粉ペレットを装入した状態を示す図であり、(a)は3個の混合粉ペレットを、また(b)は1個の混合粉ペレットを装入した状態を示す。 正極と固体電解質との界面付近を示す断面図である。
符号の説明
3 正極、5 固体電解質、11 基材、15 ペレット、21 るつぼ、21a 原料装入空間、23 蒸気、29 基板ホルダー、30 チャンバ、31 蒸発エネルギー(電子ビーム、レーザービーム)。

Claims (7)

  1. 蒸着原料容器に装入した原料に、電子ビームまたはレーザービームを照射して蒸気を発生し、基板上に蒸着膜を蒸着する真空蒸着法において、
    前記蒸着原料容器の原料装入空間を、1つまたは数個によって占めるような形状の圧粉体を、成形加工する工程と、
    前記成形加工によって準備された圧粉体を、1個または数個、前記蒸着原料容器に装入して前記照射を行う工程とを備えることを特徴とする、薄膜形成方法。
  2. 前記圧粉体の密度が、前記圧粉体を構成する化合物の理論密度の50%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の薄膜形成方法。
  3. 前記蒸着膜の主化合物が、リチウムと他の金属とを含む酸化物である場合において、リチウム化合物の粉末と、リチウムを含まず前記他の金属を含む化合物の粉末とを混合して、前記圧粉体とすることを特徴とする、請求項1または2に記載の薄膜形成方法。
  4. 前記蒸着膜の主化合物がLiCoO2の場合、前記リチウム化合物をLiCoO2とし、前記リチウムを含まず他の金属を含む化合物をCo34とすることを特徴とする、請求項3に記載の薄膜形成方法。
  5. 固体電解質層に被覆される電池の正極であって、請求項1〜4のいずれかひとつに記載の薄膜形成方法によって形成されたことを特徴とする、正極。
  6. 全固体薄膜電池の正極であって、導電性基板に接して位置し、厚み1μm以上で、かつ表面に径1μm以上の付着物がないことを特徴とする、正極。
  7. 請求項5または6に記載の正極を備えることを特徴とする、全固体薄膜電池。
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